JPH07314369A - 結合装置 - Google Patents

結合装置

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JPH07314369A
JPH07314369A JP6118518A JP11851894A JPH07314369A JP H07314369 A JPH07314369 A JP H07314369A JP 6118518 A JP6118518 A JP 6118518A JP 11851894 A JP11851894 A JP 11851894A JP H07314369 A JPH07314369 A JP H07314369A
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Naoya Ezawa
直也 江沢
徹也 ▲梁▼井
Tetsuya Yanai
Mitsushige Oda
光茂 小田
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Hitachi Ltd
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National Space Development Agency of Japan
Hitachi Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/64Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
    • B64G1/646Docking or rendezvous systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あまり大型化させずに、結合部材と被結合部
材との結合強度を向上させる。 【構成】 結合部材100は、ケーシング130と、揺動動可
能にピン102,106を介してケーシング130に取付けられて
いる複数の結合爪101及び複数の結合維持爪105と、複数
の結合爪101及び複数の結合維持爪105をそれぞれ揺動さ
せる爪駆動機構とを備えている。被結合部材200は、結
合爪101の先端部及び結合維持爪105の先端部が係合する
爪係合孔201が形成されているケーシング230を備えてい
る。被結合部材200のケーシング230には、両部材100,20
0が対向し合っている結合直前の状態において結合部材1
00のケーシング130が位置する方向へ突出した凸部233が
形成され、結合部材100のケーシング130には、被結合部
材200のケーシング230の凸部233に係合可能な凹部133が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つの部材を備え、こ
れらの部材相互を結合する結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の結合装置としては、例えば、特開
平1−169121号公報に記載されているものがあ
る。この結合装置は、結合部材に、爪とこの爪を駆動す
る爪駆動機構とが設けられており、爪駆動機構で爪を開
いて、被結合部材を把持している。そして、結合中にお
いては、爪駆動機構を構成する一の部材を電磁ブレーキ
等で固定することによって、結合部材と被結合部材との
結合を維持するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな結合装置では、結合状態時において、結合装置に外
力が掛かると、その外力が爪及びその駆動機構に集中的
に掛かる。そのため、大きな外力が掛かっても破損しな
いようにするため、結合部材の爪及び該爪を駆動する爪
駆動機構の構成部品等、さらには爪が係合する被結合部
材の被係合部等を大型化すると、装置全体が大型化して
しまうという問題点がある。このように結合装置が大型
化すると、単に、結合装置の移動等が不便になるばかり
か、この結合装置を先端部に搭載するマニピュレータも
大型化してしまう。このことは、特に、宇宙で結合装置
を使用する場合、これらを宇宙に打ち上げる際に大きな
問題となる。
【0004】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に着目して、大型化することなく、結合状態時におけ
る強度を高めることができる結合装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の結合装置は、一方の結合部材は、ケーシングと、先端
部が揺動可能にピンを介して該ケーシングに取付けられ
ている複数の結合爪及び複数の結合維持爪と、複数の該
結合爪及び複数の該結合維持爪をそれぞれ揺動させる爪
駆動機構とを備え、他方の被結合部材は、複数の前記結
合爪の先端部が係合する結合爪被係合部及び複数の前記
結合維持爪の先端部が係合する結合維持爪被係合部が形
成されているケーシングを備え、前記結合部材の前記ケ
ーシングと前記被結合部材の前記ケーシングとのうち、
一方のケーシングには、両部材が対向し合っている結合
直前の状態において他方のケーシングが位置する方向へ
突出した凸部が形成され、該他方のケーシングには、該
一方のケーシングの該凸部に係合可能な凹部が形成され
ていることを特徴とするものである。
【0006】ここで、前記結合装置の被結合部材は、前
記結合部材が該被結合部材へ近づく方向へ相対移動して
いる際、及び前記結合部材の前記結合爪が揺動している
際、該結合爪の先端部が接触すると、該結合爪を次第に
前記結合爪被係合部へ導く案内部材を備えていることが
好ましい。
【0007】また、前記結合装置において、両部材が結
合した際に、前記結合維持爪を前記ケーシングに留めて
おく前記ピンと該結合維持爪が係合する前記結合維持爪
被係合部とを結ぶ線が、前記凸部が突出している方向と
平行になるよう、該ピン及び該結合維持爪被係合部が設
けられていることが好ましい。
【0008】また、前記爪駆動機構は、複数のリンク部
材を有し、複数の前記結合爪の先端部が揺動するよう、
複数の該リンク部材が相互にピンを介して連結され、且
つ複数の該結合爪の一部が複数の該リンク部材のうちい
ずれかのリンク部材にピンを介して連結されているリン
ク機構と、前記リンク機構を構成する複数のリンク部材
のうち、いずれかの特定リンク部材の一部に、前記結合
維持爪の一部が接触する方向へ、該結合維持爪を付勢す
る付勢部材とを有し、互いに接触し合う前記維持結合爪
の前記一部と前記特定リンク部材の前記一部とのうちい
ずれか一方には、該特定リンク部材の動作により該結合
維持爪の先端部が揺動するよう、カム面が形成されてい
るものであってもよい。
【0009】また、前記結合装置は、前記結合部材と前
記被結合部材とのうち、少なくとも一方に、両者の結合
が完了したことを検知する結合検知手段を備えていても
よい。
【0010】
【作用】結合部材と被結合部材とがある程度接近した時
点で、爪駆動機構を駆動し、結合爪及び結合維持爪を揺
動させる。これらの爪が揺動して、それぞれ対応する被
係合部に係合し、且つ一方のケーシングに形成されてい
る凸部が他方のケーシングに形成されている凹部に嵌ま
り込むと、両部材の結合が完了する。
【0011】両部材が結合した後、両部材を離そうとす
る外力がかかった場合、この外力は、結合爪とその被係
合部、結合維持爪とその被係合部、及びケーシングの凹
部と凸部にかかる。従って、本発明では、この外力を、
結合爪とその被係合部のみならず、結合維持爪とその被
係合部、及びケーシングの凹部と凸部で受けるので、両
部材の結合強度を高めることができる。
【0012】ところで、一方のケーシングの凸部は、他
方のケーシングの方向に突出しているため、この突出方
向(以下、Z方向とする。)の外力に抗することができ
ないが、このZ方向以外の外力に抗することはできる。
このため、結合爪とその被係合部、結合維持爪とその被
係合部は、Z方向の外力のみを受ければよい。また、結
合爪にかかる外力のうち、そのピンとその被係合部とを
結ぶ線の方向の力は、ピンを介して、結合部材のケーシ
ングにかかる。同様に、結合維持爪にかかる外力のう
ち、そのピンとその被係合部とを結ぶ線の方向の力は、
ピンを介して、結合部材のケーシングにかかる。すなわ
ち、結合時に外力がかかっても、結合爪及び結合維持爪
はZ方向の外力のみを受ければよく、しかも、Z方向の
みの外力のうち、多くの力が各爪のピンを介して結合部
材のケーシングにかかり、僅かに残った力のみがこれら
の爪を揺動させる爪駆動機構にかかる。このため、爪駆
動機構は、外力に抗する強度をほとんど考慮する必要は
なく、爪駆動機構の小型化を図ることができる。この結
果、結合維持爪を追加して結合強度を高めても、装置全
体の大型化を防ぐことができる。
【0013】なお、結合維持爪のピンとその被係合部と
を結ぶ線の方向が、一方のケーシングの凸部の突出方
向、つまりZ方向と平行な方向であれば、結合維持爪に
かかるZ方向の力のすべてがピンを介してケーシングに
かかるので、結合維持爪を揺動させる爪駆動機構には、
ほとんど外力がかからなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。まず、本発明に係る第1の実施例の結合
装置について、図1〜図15を用いて説明する。
【0015】本実施例の結合装置は、図1及び図2に示
すように、結合部材100と、被結合部材200とを備
えている。結合部材100は、中空円筒状のケーシング
130と、3本の結合爪101,101,101と、3
本の結合維持爪105,105,105と、これらの爪
101,105を開閉動作させる爪駆動機構110と、
トルク伝達軸122と、このトルク伝達軸122を回転
させるトルク伝達機構120と、外部に信号及び電力の
受送信を行うためのコネクタ150と、結合状態を把握
するための結合状態検出手段とを備えている。
【0016】ケーシング130は、中空円筒状のケーシ
ング本体131と、その両端を塞ぐ端板132,134
とを有して構成されている。先端側端板132の外周に
は、ケーシング130の中心軸と平行な方向(以下、こ
の方向をZ方向、このZ方向に垂直な平面内において互
いに垂直な方向をX方向及びY方向とする。)で且つ
(−)Z方向に凹んでいる凹部133が3つ形成されてい
る。
【0017】3本の結合爪101,101,101は、
図3に示すように、ケーシング130の先端側に、この
ケーシング130の中心軸を中心として、放射状に配さ
れている。また、3本の結合維持爪105,105,1
05も、ケーシング130の中心軸を中心として、放射
状に配されている。3本の結合維持爪105,105,
105は、ケーシング130の中心軸から各結合爪10
1,101,101の方向線上に、配されている。結合
爪101は、略L型を成し、その一方の端部(以下、先
端部とする。)が揺動してケーシング130の中心軸か
ら遠ざかったり近づいたり、すなわち、開閉動作可能
に、その角に相当する部分がピン102で先端側端板1
32に連結されている。また、結合維持爪105も、そ
の先端部が揺動してケーシング130の中心軸から遠ざ
かったり近づいたり、すなわち、開閉動作可能に、その
基端部がピン106でケーシング本体131に連結され
ている。なお、結合爪101のピン102及び結合維持
爪105のピン106は、それぞれ、ピン支持部材10
3,107を介して、先端側端板132、ケーシング本
体131に連結されている。結合維持爪105は、相互
の間隔が一定距離離れている二枚の爪形成板105x,
105xで構成されている。結合爪101の幅は、結合
維持爪105を構成する二枚の爪形成板105x,10
5xの相互間隔よりも僅かに小さい。すなわち、結合維
持爪105及び結合爪101は、結合維持爪105が閉
じ、且つ結合爪101が開いた状態において、結合爪1
01が結合維持爪105の爪形成板105x,105x
間に入り込めるよう、構成されている。
【0018】爪101,105を開閉動作させる爪駆動
機構110は、図2に示すように、結合爪101の他方
の端部とピン104を介して連結されているリンク11
1と、このリンク111とピン112を介して連結され
ケーシング130の中心軸に対して平行な方向に移動可
能に設けられているプレート113と、このプレート1
13に固定されているボールナット114と、このボー
ルナット114に螺合し且つケーシング130の中心軸
に対して平行な方向に伸びているネジ軸115と、この
ネジ軸115を回転させる駆動モータ126と、駆動モ
ータ126の回転力をネジ軸115に伝達する一方で遮
断するクラッチ117と、ネジ軸115を回転不能に拘
束する電磁ブレーキ116と、結合維持爪105を開状
態から閉状態の方向に付勢するコイルバネ(付勢部材)
115aとを有して構成されている。駆動モータ126
の出力軸とクラッチ117の入力軸とは、ギヤ118,
119を介して接続されている。プレート113の外周
部で、ケーシング130の中心軸から各結合爪101,
101,101の方向線上には、突起113a,113
a,113aが形成されている。結合維持爪105に
は、プレート113のZ方向への移動に伴って、結合維
持爪105がピン106を中心として揺動するよう、プ
レート113の突起113aに接するカム面108が形
成されている。結合維持爪105を閉状態の方向へ付勢
するコイルバネ115aは、結合維持爪105のカム面
108がプレート113の突起113aに常に接した状
態にしておく役目も担っている。
【0019】円筒状のケーシング130の中心軸には、
トルク伝達軸122が回転可能に設けられている。トル
ク伝達軸122の先端部は、ケーシング130の先端側
端板132から突出している。この先端部には、ソケッ
トレンチ121が設けられている。トルク伝達機構12
0は、前述した爪駆動機構110の駆動モータ126
と、駆動モータ126の回転力をトルク伝達軸122に
伝達する一方で遮断するクラッチ124と、減速機12
3とを有して構成されている。駆動モータ126の出力
軸とクラッチ124の入力軸とは、ギヤ125,119
を介して接続されている。これら爪駆動機構110及び
トルク伝達機構120は、コイルバネ115aを除き、
全て、ケーシング130内に設けられている。
【0020】コネクタ150は、ケーシング本体131
の外周面にブラケット152を介して取付けられてい
る。コネクタ150及びブラケット152は、コネクタ
カバー153で覆われている。コネクタ150には、こ
こに電力又は信号を送るためのケーブル151が接続さ
れている。
【0021】結合状態検出手段は、爪駆動機構110の
プレート113の位置から結合爪101の開閉状態を検
出する爪開閉状態検出用マイクロスイッチ140と、結
合部材が被結合部材に結合可能な状態において両者が接
触したことを検知する接触検知用マイクロスイッチ14
5とを有している。爪開閉状態検出用マイクロスイッチ
140は、結合爪101を閉状態にすべく(+)Z方向に
最も前進したプレート113を検出する閉状態検出プロ
ーブ141と、結合爪101を開状態にすべくZ方向に
最も後退したプレート113を検出する開状態検出プロ
ーブ142とを備えている。接触検知用マイクロスイッ
チ145は、先端側端板132から、(+)Z方向に突出
した接触検知プローブ146を備えている。
【0022】以上において説明した結合部材100は、
図2に示すように、6軸力/トルクセンサ301を介し
て、マニピュレータ300の先端部に固定されている。
駆動モータ126や電磁ブレーキ116や各クラッチ1
17,124を駆動させる電力は、このマニピュレータ
300の電源(図示されていない。)が使用される。ま
た、駆動モータ126、各クラッチ117,124、電
磁ブレーキ116への制御信号も、マニピュレータ30
0の動作を制御する制御装置(図示されていない。)か
ら送信される。
【0023】被結合部材200は、図1及び図2に示す
ように、結合爪101,101,101の先端部及び結
合維持爪105,105,105の先端部が嵌まり込む
3つの爪係合孔201,201,201が形成されてい
る中空円筒状のケーシング230と、3つの結合爪10
1,101,101をそれぞれ爪係合孔201,20
1,201に導く案内部材235と、ボルトヘッド22
1が先端に形成されているトルク伝達軸222とを有し
て構成されている。
【0024】ケーシング230は、中空円筒状のケーシ
ング本体231と、ケーシング本体231の一方の端部
を塞ぐペイロード側端板232とを有して構成されてい
る。ペイロード側端板232の外周部には、ボルト孔が
穿設されている。ケーシング230は、このボルト孔に
ボルトを通して締め上がることにより、ペイロード40
0に固定される。中空円筒状のケーシング本体231に
は、その内側から外側へ貫通した爪係合孔201が形成
されている。この爪係合孔201は、結合維持爪105
の幅とほぼ同じに幅に形成されている。ケーシング本体
231の先端側には、(−)Z方向に突出し、結合部材1
00の凹部133,133,133に係合可能な凸部2
33,233,233が3つ形成されている。
【0025】中空円筒状のケーシング230内には、案
内部材235が設けられている。案内部材235は、
(+)Z方向へ向かうに連れて次第にケーシング230の
中心軸に近づく案内面236,236,236と、案内
面236から(+)Z方向へ凹み且つケーシング230の
中心軸近傍から各爪係合孔201,201,201まで
放射方向に伸びている案内溝237,237,237と
が形成されている。案内面236,236,236及び
案内溝237,237,237は、図4に示すように、
結合部材100の3つの結合爪101,101,101
に対応して、それぞれ、3つ形成されている。案内溝2
37の溝幅は、ケーシング230の中心部近傍が結合爪
101の幅より大きく、爪係合孔201に向かうに連れ
て小さくなり、爪係合孔201につながる部分ではほぼ
結合爪101の幅と同じ大きさになっている。
【0026】トルク伝達軸222は、ケーシング230
の中心軸上に配されている。このトルク伝達軸222の
ボルトヘッド221は、結合部材100のトルク伝達軸
122のソケットレンチ121に嵌まり込む大きさ及び
形状に形成されている。なお、トルク伝達軸222のボ
ルトヘッド221は、ケーシング230内に配されてい
るが、このトルク伝達軸222の回転力を必要とする部
位は、ペイロード400内に設けられている。
【0027】次に、本実施例の結合装置の動作について
説明する。結合部材100と被結合部材200との結合
前においては、図2に示すように、結合爪101は閉状
態で、結合維持爪105は閉状態である。また、爪駆動
機構110のプレート113は、最前位置に位置してい
る。最前位置に位置しているプレート113と爪開閉状
態検出用マイクロスイッチ140の閉状態検出用プロー
ブ141とは、接触しており、これにより、結合爪10
1が閉状態で、結合維持爪105が閉状態であることが
把握できる。爪駆動機構110の電磁ブレーキ116は
連結状態で、ネジ軸115は回転できない。なお、爪駆
動機構110のネジ軸115が回転できない関係上、プ
レート113が動かないので、結合爪101も閉状態の
まま維持される。また、爪駆動機構110のクラッチ1
17及びトルク伝達機構120のクラッチ124は、解
放状態で、駆動モータ126の回転力をネジ軸115や
トルク伝達軸122に伝達できない状態になっている。
【0028】両部材100,200を結合させる際に
は、直接又はテレビカメラを用いて間接的に両部材10
0,200の位置関係を見て、マニピュレータ300を
駆動し、図5に示すように、結合部材100を被結合部
材200に近づけて行く。結合部材100が被結合部材
200に接近してくると、まず、結合部材100の結合
爪101が被結合部材200の案内面236に接触す
る。結合爪101と案内面236とが接触したまま、結
合部材100を(+)Z方向に移動させると、結合部材1
00が案内面236に沿って移動し、結合部材100の
中心軸と被結合部材200の中心軸とが次第に近づいて
くる。そして、図6に示すように、結合爪101が被結
合部材200の案内溝237に嵌まり込むと、結合部材
100の中心軸と被結合部材200の中心軸とは、ほぼ
一致する。
【0029】結合部材100が(+)Z方向にさらに移動
すると、図7に示すように、接触検知用マイクロスイッ
チ145の接触検知プローブ146が、被結合部材20
0の案内部材235の端面と接触し、マイクロスイッチ
145がONになる。マイクロスイッチ145がONに
なると、爪駆動機構110の電磁ブレーキ116が解放
状態になり、クラッチ117が連結状態になり、その
後、直ちに駆動モータ126が駆動し始める。駆動モー
タ126が駆動すると、その回転力は、ギヤ119,1
18、クラッチ117を介して、ネジ軸115に伝えら
れ、ネジ軸115は回転する。ネジ軸115が回転し始
めると、これに螺合しているボールナット114、及び
ボールナット114が固定されているプレート113
は、最前位置から次第に後退し始める。プレート113
が後退し始めると、結合爪101の他方の端部がリンク
111により(−)Z方向に引かれ、結合爪101の先端
部は開き始める。また、コイルバネ115aにより閉じ
る方向に付勢されている結合維持爪105は、プレート
113の後退により、閉じ始める。
【0030】結合爪101が被結合部材200の案内溝
237に沿って開いて行くと、結合爪101は爪係合孔
201に入り込む。結合爪101が爪係合孔201に入
り込んだ状態で、結合爪101が更に開くと、被結合部
材200が結合部材100に引き寄せられ、被結合部材
200の凸部233が結合部材100の凹部133に係
合し始める。結合爪101が完全に開状態になると、図
8に示すように、被結合部材200の凸部233は結合
部材100の凹部133に完全に係合し、結合部材10
0と被結合部材200との結合が完了する。この際、結
合維持爪105も完全に閉状態になり、爪係合孔201
に嵌まり込む。また、被結合部材200のボルトヘッド
221が結合部材100のソケットレンチ121に嵌ま
り込む。さらに、爪開閉状態検出用マイクロスイッチ1
40の開状態検出プローブ142に爪駆動機構110の
プレート113が接触し、爪開閉状態検出用マイクロス
イッチ140がONになる。
【0031】爪開閉状態検出用マイクロスイッチ140
がONになると、駆動モータ126が一旦停止した後、
爪駆動機構110のクラッチ117が切られ、電磁ブレ
ーキ116が連結状態になると共に、トルク伝達機構1
20のクラッチ124が連結状態になる。そして、再
び、駆動モータ126が駆動し始め、この回転力が、ギ
ヤ119,125、クラッチ124を介して、トルク伝
達軸122に伝えられ、トルク伝達軸122は回転す
る。この結果、このトルク伝達軸122のソケットレン
チ121に嵌まり込んでいる被結合部材200のトルク
伝達軸222は回転し、回転力が結合部材100からペ
イロード400に伝えられる。
【0032】両部材100,200の結合状態時におい
て、この結合を解除しようとする外力がかかったとす
る。この場合、図14に示すように、X軸力Fx,Y軸
力Fyは、Z方向に突出している被結合部材200の凸
部233と、Z方向に凹んでいる結合部材100の凹部
133とで受けられる。また、X軸回りの捩り力Mx
は、Y方向の力Mxy及びZ方向の力Mxzに分解で
き、Y軸回りの捩り力Myは、Z方向の力Myz及びX
方向の力Myxに分解でき、Z軸回りの捩り力Mzは、
X方向の力Mzx及びY方向の力Mzyに分解できる。
このため、各軸回りの捩り力Mx,My,Mzのうち、
Mxy,Myx,Mzx,Mzyは、X方向の力又はY
方向の力であるから、これらの力も凸部233及び凹部
133で受けることができる。すなわち、Z軸方向に平
行でない力Fx,Fy,Mxy,Myx,Mzx,Mz
yは、凸部233が形成されている被結合部材200の
ケーシング230及び凹部133が形成されている結合
部材100のケーシング130で受けることができる。
従って、各種外力に対して結合状態を維持するために、
結合維持爪105が受けなければならない力は、Z軸方
向に平行な、Z軸力Fz、X軸回りの捩り力Mxうちの
力Mxz、及びY軸回りの捩り力Myうちの力Myzの
みである。これらのZ軸方向に平行な力Fz,Mxz,
Myzは、結合維持爪105を揺動させようとする力で
はなく、結合維持爪105のピン106にかかる力であ
るから、爪駆動機構110にはかからず、ピン106を
介してケーシング103にかかる力である。結局、各種
外力が結合部材100又は被結合部材200に働いて
も、最終的には、結合部材100のケーシング130及
び被結合部材200のケーシング230で各種外力を受
けることになり、爪駆動機構110には、外力はかから
ない。
【0033】なお、ここで、重要なことは、結合時にお
いて、結合維持爪105のピン106と爪係合孔201
とを結んだ線が、凸部233の突出方向と平行である、
つまり、Z軸と平行であることである。例えば、図15
に示すように、結合維持爪105’のピン106’と爪
係合孔201’とを結んだ線がZ軸と平行でないとす
る。この場合、結合維持爪105’にかかる力FがZ軸
方向に平行な力であっても、その力Fは、ピン方向に向
かう軸力f1とこの力f1に垂直な回転力f2とに分解さ
れるため、この回転力f2により、結合維持爪105’
を揺動させようとする力が働き、爪駆動機構110に外
力の一部f2がかかってしまうからである。
【0034】また、本実施例では、結合維持爪105と
爪駆動機構110のプレート113とは、結合維持爪1
05が完全開状態及びそれに近い状態のときのみ接触
し、結合維持爪105が完全閉状態及びそれに近い状態
のときには接触していない。このため、結合維持爪10
5が閉状態である結合時に外力がかかっても、この外力
は、結合維持爪105を介して爪駆動機構110にまっ
たくかからないと言える。
【0035】従って、本実施例では、結合強度を上げる
ために、結合維持爪105を追加したものの、これに伴
って、爪駆動機構110までも強度上げるために爪駆動
機構110の構成部材を大型化する必要が無い。故に、
結合装置をほとんど大型化させることなく、結合強度を
高めることができる。
【0036】結合完了後、所定の作業が終了したなら
ば、トルク伝達機構120のクラッチ124を切り、爪
駆動機構110の電磁ブレーキ116を解放し、爪駆動
機構110のクラッチ117を連結して、駆動モータ1
26を逆回転することにより、結合時と逆の順序で結合
が解除され、結合部材100と被結合部材200とは切
り離される。
【0037】ところで、両部材100,200の結合の
最終段階において、被結合部材200の円筒状のケーシ
ング230の内側から結合爪101、及び外側から結合
維持爪105を、それぞれ、被結合部材200の一つの
爪係合孔201に同時に係合させることは難しい。そこ
で、本実施例では、図9に示すように、結合爪101が
完全な開状態になり、爪係合孔201の結合部材側端面
201aに接触している場合でも、完全な閉状態になっ
た結合維持爪105の係合接触面105aと爪係合孔2
01の結合部材側端面201aとの間に僅かな間隙d1
があるようにして、結合維持爪105が爪係合孔201
に嵌まり込み易くしている。すなわち、本実施例では、
結合爪101が完全な開状態になり、且つ結合維持爪1
05が完全な閉状態になった際において、結合爪101
の係合接触面101aよりも結合維持爪105の係合接
触面105aが、僅かに(+)Z方向に位置するよう、結
合爪101及び結合維持爪105を形成すると共に配置
している。
【0038】しかし、このままの状態では、結合時にお
いて結合装置に外力がかかると、結合維持爪105の存
在意義がなくなり、この外力の一部が結合爪101にか
かり、爪駆動機構110が破損又は結合が解除されてし
まう恐れがある。そこで、結合維持爪105が爪係合孔
201に完全に嵌まり込んだ後、図10に示すように、
駆動モータ126を僅かに逆転させて、結合爪101を
僅かに閉じ、爪係合孔201の結合部材側端面201a
と結合爪101の係合接触面101aとの間隔d2を、
爪係合孔201の結合部材側端面201aと結合維持爪
105の係合接触面105aとの間隔d1よりも大きく
する。この状態で、Z方向に両結合部材100,200
を離そうとする外力がかかると、図11に示すように、
結合部材100と被結合部材200とは僅かに離れて
(この距離はd1である。)、爪係合孔201の結合部
材側端面201aと結合爪101の係合接触面101a
との間隔がd3(=d2−d1)になり、爪係合孔201
の結合部材側端面201aと結合維持爪105の係合接
触面105aとが接触するようになる。この結果、結合
状態において外力がかかっても、この外力のうち、Z方
向成分の力を結合維持爪105で受けることができるよ
うになる。なお、外力のうち、Z方向成分以外の力は、
前述したように、ケーシング230,130の凸部23
3及び凹部133が受ける。
【0039】本実施例では、結合維持爪105は、その
ほとんどの部分がケーシング130の外部に位置してい
る。特に、結合維持爪105の先端部は、結合前の段階
において、開状態であるから、ケーシング130から外
方向に突出した状態になっている。このため、図12に
示すように、結合部材100を被結合部材200に近づ
けている際、結合維持爪105の先端部が被結合部材2
00のケーシング230の先端部231aに接触してし
まうことがある。この時、結合維持爪105には、被結
合部材200のケーシング230から、結合維持爪10
5をより開状態にしようとする、予期しない力Fがかか
る。しかしながら、結合維持爪105は、そのカム面1
08と爪駆動機構110のプレート113とが接触して
いるために、閉状態の方向へはプレート113が移動し
ないかぎり、移動できないが、開状態の方向へは、単に
コイルバネ115aの弾性力を受けるだけであるから、
開状態の方向へ移動可能である。従って、結合部材10
0を被結合部材200に近づけている際、結合維持爪1
05が被結合部材200のケーシング230に接触して
も、結合維持爪105は開状態の方向へ逃げることがで
きるので、結合維持爪105や被結合部材200のケー
シング230の破損を防ぐことができる。
【0040】また、結合部材100を被結合部材200
に結合させるために、結合爪101を開き、結合維持爪
105を閉じている際中に、図13に示すように、結合
維持爪105の先端部が爪係合孔201に入らず、被結
合部材200のケーシング230の外周面231bに接
触してしまうことがある。この時も、結合維持爪105
には、被結合部材200のケーシング230から、結合
維持爪105をより開状態にしようとする、予期しない
力がかかる。しかし、前述した場合と同様、結合維持爪
105は開状態の方向へ逃げることができるので、結合
維持爪105や被結合部材200のケーシング230の
破損を防ぐことができる。また、被結合部材200の凸
部233が結合部材100の凹部133に係合し、結合
維持爪105の先端部が爪係合孔201に嵌まり込むこ
とが可能な位置に至れば、結合維持爪105は、コイル
バネ115aにより、閉状態の方向へ付勢されているの
で、閉状態の方向へ揺動し、爪係合孔201に嵌まり込
むことができる。従って、結合維持爪105の先端部が
爪係合孔201に入らず、被結合部材200のケーシン
グ230の外周面231bに接触してしまっても、最終
的に、結合維持爪105の先端部は爪係合孔201に嵌
まり込み、何ら問題なく、結合を完了させることができ
る。
【0041】結合維持爪105は、爪駆動機構110の
プレート113がある位置に位置している際、このプレ
ート113の位置に対応した位置に位置することになる
ものの、その位置に固定的に位置するよう、プレート1
13と完全に連結されていない。このため、以上説明し
たように、ケーシング230と接触した際においても、
結合維持爪105の破損を回避することができる。ま
た、結合維持爪105がプレート113と完全に連結さ
れていないことにより、結合維持爪105にかかる外力
は、爪駆動機構110に伝わらないので、外力から爪駆
動機構110を保護することもできる。
【0042】なお、本実施例では、結合部材100のケ
ーシング130に凹部133を形成し、被結合部材20
0のケーシング230に凸部233を形成したが、結合
部材100のケーシング130に凸部を形成し、被結合
部材200のケーシング230に凹部を形成してもよ
い。また、本実施例において、爪開閉状態検出用マイク
ロスイッチ140は、爪駆動機構110のプレート11
3の位置から結合爪101の開閉状態を間接的に検出す
るものであるが、直接、結合爪101の揺動角度を検出
するものであってもよい。
【0043】次に、本発明に係る結合装置の第2の実施
例について、図16〜図19を用いて説明する。本実施
例の結合装置は、結合部材100は第1の実施例と同様
のもので、被結合部材500は第1の実施例のものにコ
ネクタ550を設けたものである。
【0044】本実施例の被結合部材500は、図16に
示すように、結合部材100の結合爪101,101,
101の先端部及び結合維持爪105,105,105
の先端部が嵌まり込む3つの爪係合孔501,501,
501が形成されている中空円筒状のケーシング530
と、3つの結合爪101,101,101をそれぞれ爪
係合孔501,501,501に導く案内部材535
と、ボルトヘッド521が先端に形成されているトルク
伝達軸522と、結合部材100のコネクタ150に接
続可能なコネクタ550と、このコネクタ550を移動
させるコネクタ移動機構560とを有して構成されてい
る。コネクタ550には、ここから電力又は信号を取り
込むためのケーブル551が接続されている。なお、同
図における符号のうち、下2桁が第1の実施例の被結合
部材200の構成要素を示す符号の下2桁と同一のもの
は、基本的に第1の実施例のものと同一である。従っ
て、係るものに関しては、説明を省略する。
【0045】ケーシング530は、中空円筒状のケーシ
ング本体531と、ケーシング本体531の一方の端部
を塞ぐペイロード側端板532と、ケーシング本体53
1内に設けられている中間板534を有して構成されて
いる。案内部材535は、この中間板534よりも先端
側のケーシング本体531内に設けられている。
【0046】コネクタ移動機構560は、トルク伝達軸
522の端部に固定されている第1平歯車561と、こ
れに係合している第2平歯車562と、この第2平歯車
562が端部に固定されZ方向に平行に配されているネ
ジ軸564と、このネジ軸564に螺合しているボール
ナット563と、Z方向に伸びているリニアガイドレー
ル567と、このリニアガイドレール567に沿ってZ
方向に移動可能に設けられているリニアガイドベアリン
グ566と、このリニアガイドベアリング566とボー
ルナット563とを連結する第1ブラケット565と、
リニアガイドベアリング566とコネクタ550とを連
結する第2ブラケット568とを有して構成されてい
る。
【0047】ネジ軸564及びこれに螺合しているボー
ルナット563は、中空円筒状のケーシング本体531
内に配されている。第1歯車561及び第2歯車562
は、ケーシング本体531内のペイロード側端板532
と中間板534との間に配されている。コネクタ55
0、第2ブラケット568、リニアガイドレール56
7、及びリニアガイドベアリング566は、円筒状のケ
ーシング530の外周側に配されており、これらはコネ
クタカバー553で覆われている。ケーシング本体53
1には、ケーシング本体531内に配されているボール
ナット563とケーシング本体531外に配されている
リニアガイドベアリング567とを連結する第1ブラケ
ット565がZ方向に移動可能に、切欠き531aが形
成されている。
【0048】次に、本実施例の結合装置の動作について
説明する。なお、本実施例においても、結合部材100
と被結合部材500とが結合完了するまでの動作は、第
1の実施例と同様なので、以下では、それ以降の動作に
ついて説明する。
【0049】図17は、結合部材100と被結合部材5
00との結合完了状態を示している。この状態から、結
合部材100の爪駆動機構110のクラッチ117を切
り、爪駆動機構110の電磁ブレーキ116を連結状態
にすると共に、トルク伝達機構120のクラッチ124
を連結状態にする。そして、駆動モータ126を駆動さ
せ、トルク伝達軸122を回転させる。
【0050】結合部材100のトルク伝達軸122が回
転すると、このトルク伝達軸122に結合した被結合部
材500のトルク伝達軸522が回転する。被結合部材
500のトルク伝達軸522が回転すると、第1歯車5
61、第2歯車562、及びネジ軸564が回転し、図
18に示すように、ボールナット563が(−)Z方向に
平行移動する。この結果、ボールナット563に第1ブ
ラケット565を介して連結されているリニアガイドベ
アリング566も(−)Z方向に移動すると共に、このリ
ニアガイドベアリング566に第2ブラケット568を
介して連結されているコネクタ550も(−)Z方向に移
動する。このコネクタ550は、最終的に、図19に示
すように、結合部材100のコネクタ150に接続され
る。
【0051】以上のように、本実施例では、結合部材1
00と被結合部材500とが結合完了した後に、被結合
部材500のコネクタ550を移動させて、結合部材1
00のコネクタ150と接続している。このため、両部
材100,500の結合した際に両コネクタ150,5
50も接続完了できるよう、両コネクタ150,550
を固定的に配置しておき、両部材100,500の結合
時に両コネクタ150,550も接続させる場合と異な
り、結合爪101にかかる荷重が小さくなり、駆動モー
タ126の負荷も小さくすることができる。
【0052】なお、結合部材100のコネクタ150と
被結合部材500のコネクタ550との接続/切り離し
状態の検知は、結合部材100の駆動モータ126の累
積回転角度で検知する方法や、マイクロスイッチを被結
合部材500に装着してボールナット563又はリニア
ガイドベアリング566の位置を検知する方法のいずれ
によっても可能である。また、本実施例では、被結合部
材500側に、移動可能なコネクタ550とこれを移動
させるコネクタ移動機構560を設けたが、被結合部材
500側のコネクタを固定的に設け、結合部材100側
に、移動可能なコネクタとこれを移動させるコネクタ移
動機構を設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、両部材が結合した後、
両部材を離そうとする外力が結合装置にかかった場合、
この外力を、結合爪とその被係合部のみならず、結合維
持爪とその被係合部、及びケーシングの凹部と凸部で受
けるので、両部材の結合強度を高めることができる。
【0054】また、一方のケーシングの凸部と他方のケ
ーシングの凹部は、凸部の突出方向以外の外力に抗する
ことができるため、結合爪とその被係合部、及び結合維
持爪とその被係合部は、凸部の突出方向の外力のみを受
ければよい。従って、これらの爪を揺動する爪駆動機構
は、外力に抗する強度をほとんど考慮する必要はなく、
爪駆動機構の小型化を図ることができる。この結果、結
合維持爪を追加して結合強度を高めても、装置全体の大
型化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の結合装置の斜視図
である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の結合装置の断面図
(結合前の状態)である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の結合部材の正面図
である。
【図4】本発明に係る第1の実施例の被結合部材の正面
図である。
【図5】本発明に係る第1の実施例の結合装置の断面図
(結合部材が被結合部材に接近している状態)である。
【図6】本発明に係る第1の実施例の結合装置の断面図
(結合部材の中心軸が被結合部材の中心軸に一致しつつ
ある状態)である。
【図7】本発明に係る第1の実施例の結合装置の断面図
(結合爪及び結合維持爪が揺動中の状態)である。
【図8】本発明に係る第1の実施例の結合装置の断面図
(結合完了の状態)である。
【図9】本発明に係る第1の実施例の結合装置の要部断
面図(結合完了直前の状態)である。
【図10】本発明に係る第1の実施例の結合装置の要部
断面図(結合完了の状態)である。
【図11】本発明に係る第1の実施例の結合装置の要部
断面図(結合完了後に外力がかかった状態)である。
【図12】本発明に係る第1の実施例の結合装置の要部
断面図(結合部材が被結合部材に接近中の際に、結合爪
がケーシングの先端部に接触した状態)とである。
【図13】本発明に係る第1の実施例の結合装置の要部
断面図(結合維持爪が揺動中にケーシングの外周面に接
触した状態)である。
【図14】本発明に係る第1の実施例の結合装置に各種
外力がかかった場合に、凹部及び凸部が受ける外力を示
す説明図ある。
【図15】結合維持爪にかかる外力を説明するための説
明図である。
【図16】本発明に係る第2の実施例の被結合部材の断
面図である。
【図17】本発明に係る第2の実施例の結合装置の断面
図(結合完了直後の状態)である。
【図18】本発明に係る第2の実施例の結合装置の断面
図(被結合部材のコネクタが移動中の状態)である。
【図19】本発明に係る第2の実施例の結合装置の断面
図(コネクタ相互が接続された状態)である。
【符号の説明】
100…結合部材、101…結合爪、105…結合維持
爪、106…(結合維持爪の)ピン、108…カム面、
110…爪駆動機構、111…リンク、113…プレー
ト、114…ボールナット、115…ネジ軸、115a
…コイルバネ(付勢部材)、116…電磁ブレーキ、1
17,124…クラッチ、123…減速機、120…ト
ルク伝達機構、121…ソケットレンチ、122…(結
合部材の)トルク伝達軸、126…駆動モータ、130
…(結合部材の)ケーシング、131…(結合部材の)
ケーシング本体、132…(結合部材の)先端側端板、
133…凹部、140…爪開閉状態検出用マイクロスイ
ッチ、141…閉状態検出プローブ、142…開状態検
出プローブ、145…接触検知用マイクロスイッチ、1
50…(結合部材の)コネクタ、200,500…被結
合部材、201,501…爪係合孔、221,521…
ボルトヘッド、222,522…(被結合部材の)トル
ク伝達軸、230,530…(被結合部材の)ケーシン
グ、235,535……案内部材、236,536…案
内面、237,537…案内溝、300…マニピュレー
タ、400…ペイロード、550…(被結合部材の)コ
ネクタ、560…コネクタ移動機構、561…第1平歯
車、562…第2平歯車、563…ボールナット、56
4…ネジ軸、566…リニアガイドベアリング、567
…リニアガイドレール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 光茂 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル21階 宇宙開発事業団内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合部材と被結合部材とを備え、該結合部
    材と該被結合部材とを結合する結合装置において、 前記結合部材は、 ケーシングと、先端部が揺動可能にピンを介して該ケー
    シングに取付けられている複数の結合爪及び複数の結合
    維持爪と、複数の該結合爪及び複数の該結合維持爪をそ
    れぞれ揺動させる爪駆動機構とを備え、 前記被結合部材は、 複数の前記結合爪の先端部が係合する結合爪被係合部及
    び複数の前記結合維持爪の先端部が係合する結合維持爪
    被係合部が形成されているケーシングを備え、 前記結合部材の前記ケーシングと前記被結合部材の前記
    ケーシングとのうち、一方のケーシングには、両部材が
    対向し合っている結合直前の状態において他方のケーシ
    ングが位置する方向へ突出した凸部が形成され、該他方
    のケーシングには、該一方のケーシングの該凸部に係合
    可能な凹部が形成されていることを特徴とする結合装
    置。
  2. 【請求項2】前記被結合部材は、前記結合部材が該被結
    合部材へ近づく方向へ相対移動している際、及び前記結
    合部材の前記結合爪が揺動している際、該結合爪の先端
    部が接触すると、該結合爪を次第に前記結合爪被係合部
    へ導く案内部材を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の結合装置。
  3. 【請求項3】両部材が結合した際において、前記結合維
    持爪を前記ケーシングに留めておく前記ピンと該結合維
    持爪が係合する前記結合維持爪被係合部とを結ぶ線が、
    前記凸部が突出している方向と平行になるよう、該ピン
    及び該結合維持爪被係合部が設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の結合装置。
  4. 【請求項4】前記爪駆動機構は、 複数のリンク部材を有し、複数の前記結合爪の先端部が
    揺動するよう、複数の該リンク部材が相互にピンを介し
    て連結され、且つ複数の該結合爪の一部が複数の該リン
    ク部材のうちいずれかのリンク部材にピンを介して連結
    されているリンク機構と、 前記リンク機構を構成する複数のリンク部材のうち、い
    ずれかの特定リンク部材の一部に、前記結合維持爪の一
    部が接触する方向へ、該結合維持爪を付勢する付勢部材
    と、 を有し、 互いに接触し合う前記結合維持爪の前記一部と前記特定
    リンク部材の前記一部とのうちいずれか一方には、該特
    定リンク部材の動作により該結合維持爪の先端部が揺動
    するよう、カム面が形成されていることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の結合装置。
  5. 【請求項5】前記結合部材と前記被結合部材とのうち、
    少なくとも一方に、両者の結合が完了したことを検知す
    る結合検知手段を備えていることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の結合装置。
  6. 【請求項6】前記結合検知手段は、前記結合部材に設け
    られ、前記結合爪の位置を検出する爪状態センサと、該
    結合部材と前記被結合部材とが結合可能な状態において
    両部材が接触しているか否かを検出する接触センサとを
    有していることを特徴とする請求項5記載の結合装置。
  7. 【請求項7】前記結合部材は、回転可能に配されている
    トルク伝達軸と、該トルク伝達軸を回転させるトルク伝
    達機構とを備え、 前記被結合部材は、前記結合部材と結合した際に、前記
    トルク伝達軸と係合可能な位置に回転可能に配されてい
    るトルク伝達軸を備えていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の結合装置。
  8. 【請求項8】前記結合部材は、電力及び/又は所定の信
    号を受送信するためのコネクタを備え、 前記被結合部材は、前記結合部材と結合した際に前記コ
    ネクタと接続可能で、電力及び/又は所定の信号を受送
    信するためのコネクタを備えていることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6又は7記載の結合装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    記載の結合装置と、 動作可能なマニピュレータアームとを備え、 前記結合装置の前記結合部材が、前記マニピュレータア
    ームの先端に取付けられていることを特徴とする結合用
    マニピュレータ。
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