JPH0731435A - 通電加熱食品の製造方法およびその装置 - Google Patents

通電加熱食品の製造方法およびその装置

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JPH0731435A
JPH0731435A JP5200978A JP20097893A JPH0731435A JP H0731435 A JPH0731435 A JP H0731435A JP 5200978 A JP5200978 A JP 5200978A JP 20097893 A JP20097893 A JP 20097893A JP H0731435 A JPH0731435 A JP H0731435A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置面積が小さく、しかも収容する導電液量
も少ない通電湯煮槽を使用して、かつ天井が低い施設で
あっても、導電液に対し通電を施し、導電液の加熱昇温
作用および通電作用で加熱昇温された導電液中を食品材
料が冠水状態のもとに順次搬送装置により載置搬送され
る間に速やかに通電加熱処理して仕上りの均一な通電加
熱食品を連続して量産することができる。 【構成】 収容した導電液Bを通電により加熱昇温させ
る一対の電極12,13を内側に対設した絶縁性通電湯
煮槽2内に、前記導電液B中を冠水状態のもとに食品材
料Aを載置搬送せしめる絶縁性搬送装置3を配設したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電液中を多数の食品
材料が冠水状態のもとに順次絶縁性搬送装置により載置
搬送される間に導電液に対し通電を施して、導電液の加
熱昇温作用および通電作用により速やかに通電加熱処理
して仕上りの均一な通電加熱食品を連続して量産するこ
とができる通電加熱食品の製造方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、導電体状に塑成された食品材料を
収容した複数の絶縁性容器籠を吊持移動レールにより順
次絶縁性容器内に収容した導電液中を冠水状態のもとに
通過する過程で、食品材料に対し自動的に通電を施して
熟熱殺菌せしめたことで通電加工食品を連続して量産す
ることができる通電加工食品の製造方法およびその装置
は、本出願前例えば特開昭63−296672号公報に
記載されて公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種通電加工食品の製造方法およびその装置においては、
絶縁性容器からなる液槽内に収容した導電液中を冠水状
態のもとに順次通過する絶縁性収容籠ごとに収容した食
品材料に対し通電を施して電流が直接食品材料中を円滑
に流通されることで熟熱殺菌し、通電加工食品を連続し
て量産できるようにしたものである。
【0004】そこで、従前のものの如く、食品材料を収
容した収容籠を吊持状態のもとで吊持移動レールにより
移動せしめた場合には、その設置に際し、比較的大きい
液槽を要し広い場所も必要となる問題点があった。
【0005】本発明は、設置面積が小さく、かつ収容す
る導電液量も少ない通電湯煮槽を使用して導電液中を食
品材料が冠水状態のもとに順次搬送装置により載置搬送
される間に導電液に対し通電を施して、導電液の加熱昇
温作用および通電作用により速やかに通電加熱処理して
仕上りの均一な通電加熱食品を連続して量産し、もって
大幅に効率を向上することができる通電加工食品の製造
方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通電加工食品の製造方法および装置におい
ては、第1項の通電加熱食品の製造方法を、絶縁性通電
湯煮槽内に収容した導電液中を食品材料が冠水状態のも
とに通過される間に導電液に対し通電を施して導電液の
加熱昇温作用および通電作用により、前記食品材料を加
熱昇温して通電加熱処理したものであり、
【0007】また、第2項の通電加熱食品の製造方法
を、食品材料は、絶縁性通電湯煮槽に搬送される前の過
程でくん煙処理せしめるとともに、絶縁性通電湯煮槽よ
り搬出された後の過程で、冷却、乾燥処理したものであ
り、
【0008】また、第3項の通電加熱食品の製造方法
を、食品材料は、2回以上絶縁性通電湯煮槽内に収容し
た加熱昇温状態の導電液中を冠水状態のもとに通過せし
めたものであり、
【0009】その上さらに、第4項の通電加熱食品の製
造方法を、導電液は、食品材料の供給側から絶縁性通電
湯煮槽内へ補給すると同時に、食品材料の排出側より排
出して絶縁性通電湯煮槽内の導電液を順次入れ替えたも
のである。
【0010】そして、第5項の通電加熱食品の製造装置
を、収容した導電液を通電により加熱昇温させる一対の
対向電極を内側に対設した絶縁性通電湯煮槽内に、前記
導電液中を冠水状態のもとに食品材料を載置搬送せしめ
る絶縁性搬送装置を配設して食品材料を通電加熱処理し
たものであり、
【0011】また、第6項の通電加熱食品の製造装置
を、絶縁性通電湯煮槽の供給側に配設した供給コンベア
の途中には食品材料をくん煙処理するくん煙室を、また
排出側に設けた排出コンベアの途中には通電加熱食品を
冷却、乾燥処理する冷却室と乾燥室とをそれぞれ設けた
ものである。
【0012】その上、第7項の通電加熱食品の製造装置
を、絶縁性通電湯煮槽の供給側には、導電液補給口を、
また排出側には導電液排出口をそれぞれのぞませたもの
である。
【0013】
【作用】図1および図2において、導電液を導電液補給
管より絶縁性通電湯煮槽内へ供給し、その水位が所定の
導電液面位置に達したらその供給を停止すると同時に、
絶縁性通電湯煮の内側に対設した一対の対向電極間に亘
り通電を開始する。
【0014】次いで、供給コンベア、絶縁性搬送装置お
よび搬出コンベアを矢印方向に向け回転させるととも
に、搬送台上に載置された多数の食品材料を次々と供給
コンベアに供給する。
【0015】さすれば、食品材料が供給コンベアにより
順次絶縁性搬送装置の供給側に向け搬送される過程でく
ん煙室を通過するので、食品材料は速やかにくん製処理
されながら絶縁性搬送装置の供給側に搬送され、次々と
載置状態のもとに絶縁性搬送装置へ受け継がれる。
【0016】ところで、絶縁性通電湯煮槽内に配設され
た絶縁性搬送装置は、供給側が下り斜面に、中央部が略
水平面に、また搬出側が上り傾斜面となるような状態の
もとで一方に向け回転されているので、載置状態のもと
に搬送された多数の食品材料は、下り傾斜面に沿って導
電液中に順次導入され、次いで水平面において導電液中
を冠水状態のもとに通過し、最後に上り傾斜面に沿って
導電液中より搬出されることになる。
【0017】したがって、未加熱の低温度状態の食品材
料が絶縁性搬送装置により導電液中を供給側より搬出側
に向け搬送される間に通電により加熱昇温された導電液
により次々と通電湯煮加熱されると同時に、導電液中を
常時流通している電流により殺菌処理され、略80℃前
後に通電加熱処理されて通電加熱食品となって排出側よ
り搬出され、排出コンベアに継送され、排出末端側に向
け搬送される過程で、冷却室および乾燥室を通過し、食
品材料を常温まで冷却するとともに湿潤状態の食品材料
を乾燥処理する。
【0018】したがって、多数の食品材料であっても、
総て流れ作業によって連続して通電加熱処理せしめ、仕
上りの均一な通電加熱食品を短時間で製造することがで
きる。
【0019】また、上述の製造過程において、絶縁性通
電湯煮槽内の導電温度を簡単に調整したり、あるいは導
入された食品材料により導電液が汚れたことで入れ替え
たい時には、導電液補給口より新鮮な導電液を補給せし
めると同時に、導電液排出口より排出して導電液の温度
調整あるいは導電液の入れ替え作業を容易に行うことが
できる。
【0020】その上、図3および図4に示された如く、
前部側に絶縁性一次通電湯煮槽が、また後部側に絶縁性
二次通電湯煮槽を2個直列に配設すると共に、前記絶縁
性一次通電湯煮槽および絶縁性二次通電湯煮槽内に亘り
下り傾斜面、水平面および上り傾斜面を連続して2箇所
設けた絶縁性搬送装置を配設した場合には、連続して継
送されてきた多数の食品材料が絶縁性一次通電湯煮槽内
を通過する間に前記食品材料を最終仕上げ設定温度(例
えば80℃)の中間温度(例えば35℃)まで予熱通電
加熱処理して、次の絶縁性二次通電湯煮槽内を通過する
際に、さらに通電湯煮して予熱通電加熱された食品材料
を無理なく、しかも連続して最終仕上げ設定温度に通電
加熱処理することができる。
【0021】
【実施例】本発明に係る通電加熱食品の製造方法を実施
させるための製造装置の一実施例を図1および図2に基
づき説明する。図面において、Aは、例えばハム、ソー
セージ、食肉、擂身肉、水産動植物、その擂身、穀類、
その他の混合材料あるいは上記以外の食品を絶縁性包装
膜体内に充填収容せしめるか、もしくは充填収容するこ
となく任意の形状に塑成した食品材料であって、本発明
の実施例においては図5に示された如く透湿性膜体例え
ばファイブラスケーシングに充填収容して包装品aとし
たハムを例示した。Bは、導電液であって、該導電液B
は含塩水により塑成されており、その塩分濃度は電流が
略均等に導電液B中を流通するものであればよいので、
適宜調整して使用すればよい。なお、必要に応じて適宜
のくん液を導電液Bに添加して通電加熱処理過程におい
て食品材料Aにくん香を浸透せしめることもできる。1
は、食品材料Aを導電液Bの加熱昇温作用および通電作
用により通電加熱処理して通電加熱食品Cを連続して量
産することができる通電加熱食品の製造装置であって、
前記通電加熱食品の製造装置1は、上面を開放した横長
状を呈する絶縁性通電湯煮槽2と、多数の食品材料A・
・・・を横向きに載置した状態のもとで絶縁性通電湯煮
槽2内に収容した導電液B中を冠水状態のもとに供給側
より排出側に向け順次搬送せしめる絶縁性搬送装置3
と、供給側位置に水平状となって回転できるように懸回
して設けた供給コンベア4と、排出側位置に水平状とな
って回転できるように懸回して設けた排出コンベア5と
により構成されている。そして、上述の絶縁性通電湯煮
槽2の底壁6は下り傾斜面7、水平面8および上り傾斜
面9となるように形成されており、しかも、前後側壁1
0,11の内側には、一対の対向電極12,13を対設
して、対向電極12,13より収容した導電液Bに通電
を施して、導電液Bの加熱昇温作用および通電作用によ
り食品材料Aを例えば略80℃に加熱昇温せしめる。絶
縁性通電湯煮槽2内に配設された絶縁性搬送装置5は、
搬送面側が絶縁性通電湯煮槽2の底壁6に沿って下り勾
配状、水平状および上り勾配状となりながら一方に向け
回転できるよう駆動プーリー14と従動プーリー15と
に亘り懸回されたベルト16と、ベルト16の搬送周面
に適当間隔をおいて絶縁性材料からなる板状の保持体1
7を多数植設して多数の食品材料A・・・・を横向き状
に載置した状態のもとで供給側より排出側に向けて搬送
できるように構成されている。18は、絶縁性搬送装置
3により供給側より排出側に向け順次導電液B中を冠水
状態のもとに搬送される食品材料Aが妄りに浮上するの
を防止するために絶縁性通電湯煮槽1内に横長方向に沿
い配設した複数列状の浮上押え体である。19は、供給
側コンベア4の途中に設けたくん煙室であって、搬送台
20より供給コンベア19に供給された食品材料Aを供
給コンベア19により絶縁性搬送装置3に搬送せしめる
過程でくん煙処理せしめる。21は、絶縁性搬送装置3
より排出コンベア5に排出継送された通電加熱食品Cを
常温状態に冷却するための冷却室であり、また、22
は、常温まで冷却された湿潤状態の通電加熱食品Cを乾
燥するための乾燥室であって、前記冷却室21および乾
燥室22は排出コンベア5の途中に設けられている。2
3は、絶縁性通電湯煮槽2の供給側上部に導電液補給口
24をのぞませた導電液補給管であって、該導電液補給
管23よりの補給により絶縁性通電湯煮槽2内に所定液
面Dまで必要な温度および塩分濃度の導電液Bを補給せ
しめたり、あるいは液面D以上に補給せしめる。25
は、絶縁性通電湯煮槽2の排出側に立設した導電液排出
管であって、該導電液排出管25の上端に開口した導電
液排出口26の開口位置は液面24と同一高さ位置とし
て、余分に補給された導電液Bを導電液排出管25を介
し外部に溢流せしめることで、導電液Bの入れ替えを簡
単に行わせることができる。27は、通電加熱されない
状態時から通電加熱食品Cとなるまでの食品材料温度を
逐次検出して記録計(図示せず)にその信号を送るため
の温度センサーである。
【0022】図3および図4に示されたものは通電加熱
食品の製造装置1の他例を示すものであって、該実施例
のものにあっては、図1および図2に示された如き同一
構成からなる絶縁性通電湯煮槽を2個直列に配設して、
前部側を絶縁性一次通電湯煮槽28となし、後部側を絶
縁性二次通電湯煮槽29に形成したものである。したが
って、前記絶縁性一次通電湯煮槽28および絶縁性二次
通電湯煮槽29内に亘り配設された絶縁性搬送装置30
は、図1および図2に示されたものと同一の保持体17
をベルト16の周面に適当間隔をおいて植設し、しかも
前記ベルト16がそれぞれの槽28,29の底壁31,
32に形成された下り傾斜面33、水平面34および上
り傾斜面35ならびに、下り傾斜面36、水平面37お
よび上り傾斜面38に沿いながら一方に向け回転される
ように駆動プーリー39と従動プーリー40とに亘り懸
回されている以外の構成は図1および図2に示された通
電加熱食品の製造装置1と同一である。なお、前述した
絶縁性一次通電湯煮槽28においては、絶縁性搬送装置
30により導電液B中を冠水状態のもとに通過される間
に対向電極13,13の通電により最終仕上設定温度
(例えば80℃)の中間温度(例えば35℃)まで昇温
加熱された導電液Bにより予熱通電加熱し、また絶縁性
二次通電湯煮槽29内においては、予熱された食品材料
Aが導電液B中を冠水状態のもとに通過するまで通電に
より最終仕上温度(例えば80℃)に昇温加熱された導
電液Bにより湯煮加熱して目的の通電加熱食品Cを連続
して量産できるようにしたものであって、前記絶縁性通
電湯煮槽2は2台以上直列に接続配置せしめて通電加熱
食品の製造装置を随時増設することができる許りか、増
設されたそれぞれの絶縁性通電湯煮槽内にはそれぞれ選
択された塩分濃度の導電液を収容せしめたり、必要に応
じて適量のくん液を導電液面に添加して通電加熱処理せ
しめる間にくん香を食品材料Aに浸透せしめたり、ある
いは対向電極間に亘り印加電圧の異なる電流を任意に流
通せしめて広範囲に亘る種類の通電加熱食品を製造する
ことができる。さらには、冷凍状態の食品材料Aを解凍
したい場合には、初めの絶縁性一次通電湯煮槽28にお
いて食品材料Aを解凍した後、次の絶縁性二次通電湯煮
槽29において通電加熱処理せしめることができる。
【0023】その上、本発明においては、前述した食品
材料Aが包装されていないものや、導電液B中でも導電
性を有する材料例えばファイブラスケーシング等で包装
した包装品aの場合には食品材料A中を流通する電流の
通電作用により食品材料Aを短時間内に通電加熱処理す
ることができる許りか、たとえ食品材料Aを図6に示し
た如く絶縁性包装膜体により包装した包装品b例えばハ
ム、ソーセージ等の場合にあっても、絶縁性包装膜体表
面に沿い流通する電流により速やかに殺菌処理するとと
もに、導電液Bの加熱昇温作用で内部の食品材料Aを加
熱処理することができ、衛生的な通電加熱食品Cを速や
かに量産することができる。
【0024】また前述した絶縁性通電湯煮槽2、絶縁性
一次通電湯煮槽28および絶縁性二次通電湯煮槽29
は、ともに供給側および排出側を除いた上面側を適宜の
壁板により被覆して収容された導電液Bが蒸発散される
のを未然に防止することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。導
電液中を冠水状態のもとに順次絶縁性搬送装置により載
置しながら搬送せしめる間に通電により加熱昇温された
導電液で速やかに通電加熱処理し、仕上りの均一な通電
加熱食品を、設置面積が小さくしかも収容する導電液量
を少ない通電湯煮槽を使用して連続して量産することが
ことができる許りか、食品材料は通電加熱処理する以前
にくん煙処理されるので、量産された通電加熱食品はく
ん香のあるものを提供することができるとともに、絶縁
性通電湯煮槽より排出された高温状態の通電加熱食品は
排出過程において常温まで冷却するとともに乾燥し、直
ちに商品として出荷させたり、あるいは保管することが
できる。
【0026】したがって、本発明によれば、食品材料を
くん煙処理から通電湯煮による加熱殺菌処理を経て冷
却、乾燥処理までを自動的に、しかも連続して行うこと
が可能となり、その結果、食品衛生上優れた通電加熱食
品を効率的に量産することができる。
【0027】また、絶縁性通電湯煮槽内に収容した導電
液に対し通電を施して導電液の加熱昇温作用および通電
作用により食品材料を導電液中を冠水状態のもとに2回
以上通過せしめて広範囲の種類の通電加熱食品を提供せ
しめることができる許りか、導電液を食品材料の供給側
から導電液補給口を経て絶縁性通電湯煮槽内に補給し、
また食品材料の排出側から余分の導電液を導電液排出口
より排出させたので、必要な温度と塩分濃度の導電液を
供給側より補給して導電液温度と塩分濃度の安定化を図
ることができ、長期間に亘り均一な通電加熱処理を行う
ことができるとともに、導電液の入れ替えも簡単に達成
できる。また、本発明の構成により、食品材料がたとえ
冷凍状態であっても効果的に解凍作業、さらには加熱殺
菌まで一連に作業を行うことができ、食品工業上非常に
有益な技術を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切欠し、かつ要部を縦断した通電加熱食
品の製造装置の正面図である。
【図2】絶縁性通電湯煮槽の平面図である。
【図3】絶縁性通電湯煮槽を2個直列に配設した場合の
一部を切欠し、かつ要部を縦断した正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】食品材料を透湿性膜体内に充填収容して形成し
た包装品の正面図である。
【図6】食品材料を絶縁性包装膜体内に充填収容して形
成した包装品の正面図である。
【符号の説明】
1 通電加熱食品の製造装置 2 絶縁性通電湯煮槽 3,30 絶縁性搬送装置 4 供給コンベア 5 排出コンベア 12,13 対向電極 19 くん煙室 21 冷却室 22 乾燥室 23 導電液補給管 24 導電液補給口 25 導電液排出管 26 導電液排出口 A 食品材料 B 導電液 C 通電加熱食品 D 導電液の液面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性通電湯煮槽内に収容した導電液中
    を食品材料が冠水状態のもとに通過される間に導電液に
    対し通電を施して導電液の加熱昇温作用および通電作用
    により、前記食品材料を加熱昇温して通電加熱処理した
    ことを特徴とする通電加熱食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 食品材料は、絶縁性通電湯煮槽に搬送さ
    れる前の過程でくん煙処理せしめるとともに、絶縁性通
    電湯煮槽より搬出された後の過程で、冷却、乾燥処理し
    たことを特徴とする請求項1記載の通電加熱食品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 食品材料は、2回以上絶縁性通電湯煮槽
    内に収容した加熱昇温状態の導電液中を冠水状態のもと
    に通過せしめたことを特徴とする請求項1,2記載の通
    電加熱食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 導電液は、食品材料の供給側から絶縁性
    通電湯煮槽内へ補給すると同時に、食品材料の排出側よ
    り排出して絶縁性通電湯煮槽内の導電液を順次入れ替え
    たことを特徴とする請求項1ないし3記載の通電加熱食
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 収容した導電液を通電により加熱昇温さ
    せる一対の対向電極を内側に対設した絶縁性通電湯煮槽
    内に、前記導電液中を冠水状態のもとに食品材料を載置
    搬送せしめる絶縁性搬送装置を配設して食品材料を通電
    加熱処理したことを特徴とする通電加熱食品の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 絶縁性通電湯煮槽の供給側に配設した供
    給コンベアの途中には食品材料をくん煙処理するくん煙
    室を、また排出側に設けた排出コンベアの途中には通電
    加熱食品を冷却、乾燥処理する冷却室と乾燥室とをそれ
    ぞれ設けたことを特徴とする請求項5記載の通電加熱食
    品の製造装置。
  7. 【請求項7】 絶縁性通電湯煮槽の供給側には、導電液
    補給口を、また排出側には導電液排出口をそれぞれのぞ
    ませたことを特徴とする請求項5,6記載の通電加熱食
    品の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037936A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Takasago Thermal Eng Co Ltd 冷却システム
JP2020508644A (ja) * 2017-01-27 2020-03-26 ドイチェス インスティトゥート フューア レーベンスミッテルテヒニク エー.ファオ. パルス電場を用いて連続処理を行うための方法及び装置

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