JPH07313749A - 往復式電気かみそり - Google Patents

往復式電気かみそり

Info

Publication number
JPH07313749A
JPH07313749A JP6936095A JP6936095A JPH07313749A JP H07313749 A JPH07313749 A JP H07313749A JP 6936095 A JP6936095 A JP 6936095A JP 6936095 A JP6936095 A JP 6936095A JP H07313749 A JPH07313749 A JP H07313749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner blade
reciprocating
electric motor
speed
mover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6936095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3427555B2 (ja
Inventor
Makoto Motohashi
良 本橋
Masao Tanahashi
正雄 棚橋
Rokusaburo Kimura
六三郎 木村
Harutaka Otsuka
陽孝 大塚
Shigekazu Azusawa
茂和 小豆沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP06936095A priority Critical patent/JP3427555B2/ja
Publication of JPH07313749A publication Critical patent/JPH07313749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427555B2 publication Critical patent/JP3427555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復運動式の電動機を用いた往復式電気かみ
そりにおいて、速度制御を可能として髭の濃さ、伸び量
による内刃速度の変化量を小さくし且つ応答性の良い内
刃速度の制御可能な往復式電気かみそりを提供する。 【構成】 固定子1に対して可動子2を往復動させるた
めの往復運動式の電動機Aを有し、可動子2の往復動に
より内刃体3を往復動させるようにした往復式電気かみ
そりである。髭剃りの負荷が作用した際における内刃体
3の移動方向の変位、速度、加速度のうち少なくとも一
つを検知する検知手段を設ける。この検知手段の検知出
力信号に対応して電動機Aへ供給する単位時間当たりの
供給電力を調節し内刃体3の振幅量を一定にするように
閉回路制御する制御部6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復運動式の電動機を
用いた往復式電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から髭剃り状況を検知して電動機へ
のフィードバックをするものが特開平5ー38387号
公報、実開昭62ー23569号公報、実開昭61ー1
67174号公報により知られている。特開平5ー38
387号公報に示された従来例(以下、従来例1とい
う)は、モータに流れる電流値を検知信号とするもので
あり、実開昭62ー23569号公報に示された従来例
(以下、従来例2という)は、モータの回転数を検知信
号とするものであり、実開昭61ー167174号公報
に示された従来例(以下、従来例3という)は、内刃可
動体の速度を検知信号としたものである。
【0003】ところで、切れ味は内刃の移動速度に大き
く影響されるが、上記従来例1にあっては電流信号を検
出しているので、つまり、内刃にかかっている負荷に対
応した電流を検出しているだけで、内刃速度そのものを
見ておらず、したがって、内刃速度の制御の精度が悪
く、また、従来例2ではモータの回転数を検出している
ものであるため、内刃振幅の変化が発生した場合、速度
は検知できず、これら従来例1及び従来例2はいずれも
内刃の速度検知の精度に問題がある。
【0004】また、往復式運動は半周期毎に速度が変化
するから、半周期毎の時々刻々とした速度検出は難し
い。また、上記従来例1、従来例2、従来例3はいずれ
も電動機へのフィードバックの応答と、その精度も問題
がある。すなわち、これらの従来例にあっては、モータ
の回転を内刃の往復駆動に機械的に変化するものである
から、メカニカルな変換によるロスの発生、応答性の悪
さが生じてしまう。
【0005】更に、従来例3においては、モータの一回
転で駆動子の一周期となるため、モータのブラシ位置の
関係で、モータの半回転で制御するようなことはでき
ず、一回転ごとの制御となるため応答性が悪くなる。ま
た、モータのブラシ位置の関係で駆動子の一周期とモー
タの一周期との間にずれがあるため、駆動子に対するモ
ータの制御がずれてしまう。更に、モータ回転の回転慣
性のため応答性が悪いものである。このように従来例3
はフィードバックの応答性精度が悪い。
【0006】これらの理由によりいずれの従来例にあっ
ても切れ味を向上させるための内刃速度を制御する効果
は充分ではなかった。一方、永久磁石を備えた可動子と
電磁石からなる固定子とからなる往復運動式の電動機を
有する電気かみそりが特開平2ー52692号公報で知
られているが、このものにおいては髭剃り時の負荷によ
り可動子の振幅が減少しても電流入力を増加するような
フィードバック制御がなされておらず、負荷時には振幅
が極端に減少する。これにより振動数は一定のため速度
が減少し、切れ味が悪くなるという現象が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とす
るところは、往復運動式の電動機を用いた往復式電気か
みそりにおいて、速度制御を可能として髭の濃さ、伸び
量による内刃速度の変化量を小さくし且つ応答性の良い
内刃速度の制御可能な往復式電気かみそりを提供するに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の往復式電
気かみそりは、電磁石又は永久磁石よりなる固定子1に
対して永久磁石又は電磁石を備えた可動子2を往復動さ
せるためのリニア駆動の往復運動式の電動機Aを有し、
可動子2の往復動により内刃体3を往復動させるように
した往復式電気かみそりであって、内刃体3の移動方向
の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知する
検知手段4と、この検知手段4の検知出力信号に対応し
て電動機Aへ供給する供給電力を調節し内刃体3の振幅
量を一定にするように閉回路制御する制御部6を設けて
成ることを特徴とするものである。
【0009】そして、検知信号を少なくとも半周期毎に
検出し、この検出信号に対応した制御部6の出力で電動
機Aを制御することが好ましい。また、制御部6は、電
動機Aへの出力を電流値を一定にして電流入力時間巾を
制御するようにすることが好ましい。また、制御部6
は、電動機Aへの出力を電流入力時間巾を一定にして電
流の大きさを制御するようにすることが好ましい。
【0010】また、制御部6からの電動機Aへの出力を
少なくとも内刃体3の最高速度時に加えることも好まし
い。また、電動機Aに供給される駆動電流が方形パルス
状であり且つ交番電流であることが好ましい。また、検
知手段4を可動子2の移動方向と平行な面内に設置する
ことも好ましい。ここで、検知手段4が磁気感応素子や
光感応素子等の非接触のものであることが好ましい。ま
た、検知手段4を往復運動式の電動機Aの駆動部を保持
するシャーシ7に固定することも好ましい。
【0011】また、内刃体3を複数個設け、各内刃体3
に対応する可動子2を複数個設け、各可動子2に対応す
る固定子1を複数個設け、各々の内刃体3の変位、速
度、加速度のうち少なくとも一つを検知して各電動機A
への制御入力信号を各々独立して制御することも好まし
い。また、内刃体3を複数個設け、各内刃体3に対応す
る可動子2を複数個設け、固有振動数設定ばね5を複数
の可動子2間に配設することも好ましい。
【0012】また、複数個の内刃体3のうち少なくとも
一つだけの内刃体3の変位、速度、加速度のうち少なく
とも一つを検知して、電動機Aへの制御入力信号を制御
することも好ましい。また、内刃体3を複数個設け、各
内刃体3に対応する可動子2を複数個設け、各々の内刃
体3の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知
し、その平均化したものを検知信号として電動機Aへの
制御入力信号とすることも好ましい。
【0013】また、検知手段4を速度又は加速度センサ
ーとすることも好ましい。また、固有振動数設定ばね5
のばね定数を、シャーシ7に可動子2を支持するための
連結板13のばね定数よりも大きくすることも好まし
い。また、内刃体3の移動方向の変位、速度、加速度の
うち少なくとも一つを検知する検知手段4を可動子2の
1つだけに対応して設置することも好ましい。
【0014】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明にあって
は、電磁石又は永久磁石よりなる固定子1に対して永久
磁石又は電磁石を備えた可動子2を往復動させるための
リニア駆動の往復運動式の電動機Aを有し、可動子2の
往復動により内刃体3を往復動させるようにした往復式
電気かみそりであって、内刃体3の移動方向の変位、速
度、加速度のうち少なくとも一つを検知する検知手段4
と、この検知手段4の検知出力信号に対応して電動機A
へ供給する供給電力を調節し内刃体3の振幅量を一定に
するように閉回路制御する制御部6を設けてあること
で、電磁石の電流方向を交番にすることで、固定子1に
対して可動子2が往復方向に移動し、内刃体3を往復移
動させるものである。そして、リニア駆動において振幅
量を一定にするように制御する定振幅制御するので、こ
れにより、負荷が増大しても振幅が一定にでき、内刃体
3の速度減少を抑えることができ(なぜならリニア駆動
では振動数が一定であるから)、切れ味の低下を防止す
ることができることになる。また、リニア駆動の閉回路
制御であるから、機械的ロスがなくて制御の応答性が早
く、半周期毎に制御するといった応答性の良い制御がで
きることになり、また、可動子2の振動周期と電動機A
の運動周期とのずれがないことから応答性が良くなるこ
とになる。
【0015】また、検知信号を少なくとも可動子2の往
復動(すなわち内刃体3の往復動)の半周期毎に検出
し、この検出信号に対応した制御部6の出力で電動機A
を制御することで、内刃体3の往復動の速度変化は半周
期毎に変化するが、この頻度で検知し、制御部6の出力
で電動機Aを制御することで応答性が良くなることにな
る。
【0016】また、制御部6は、電動機Aへの出力を電
流値を一定にして電流入力時間巾を制御するようにする
ものにおいては、速度、変位、加速度が小さくなれば入
力時間巾を増加させて振幅及び速度を増加させることが
可能となる。また、制御部6は、電動機Aの出力を電流
入力時間巾を一定にして電流の大きさを制御するものに
おいては、速度、変位、加速度が小さくなれば、振幅及
び速度を増すように印加電圧を大きくし、電流値を増加
させる。
【0017】また、制御部6からの電動機Aへの出力を
少なくとも内刃体3の最高速度時に加えるものにおいて
は、内刃体3の最高速度時、速度方向に付勢する磁気力
を加えると、機械的出力が最高となり、このタイミング
に少なくとも制御部6からの電動機Aへ出力する制御を
行うことで効率が向上できることになる。また、電動機
Aに供給される駆動電流が方形パルス状であり且つ交番
電流であると駆動回路構成を簡単にし、制御が簡単に行
えることになる。
【0018】また、検知手段4を可動子2の移動方向と
平行な面内に設置するものにおいては、内刃体3の移動
方向と平行な面内に設けることになって、移動方向と直
交する方向の寸法が少なくて済み小型化、薄型化が可能
となる。また、検知手段4が磁気感応素子や光感応素子
等の非接触のものであると、摺動部がなく、ロス、騒音
がなく、また、信頼性が向上することになる。
【0019】また、検知手段4を往復運動式の電動機A
の駆動部を保持するシャーシ7に固定したものにおいて
は、駆動部に対する内刃体3の速度、変位、加速度を正
確に把握することができる。また、内刃体3を複数個設
け、各内刃体3に対応する可動子2を複数個設け、各可
動子2に対応する固定子1を複数個設け、各々の内刃体
3の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知し
て各電動機Aへの制御入力信号を各々独立して制御する
ものにおいては、多ヘッド構成のものにも対応が可能で
ある。
【0020】また、内刃体3を複数個設け、各内刃体3
に対応する可動子2を複数個設け、固有振動数設定ばね
5を複数の可動子2間に配設するものにおいては、片方
の内刃体3の負荷が大で、振幅が急激に減少しようとし
た時、この固有振動数設定ばねに5よりもう一方の内刃
体3の可動子2を介して、この減少を押さえようとする
力が働く。すなわち、片方のみの振幅減少を防ぎ、常
に、バランスのとれた均一な振幅量を発生させることが
可能となる。この場合、複数個の内刃体3のうち少なく
とも一つだけの内刃体3の変位、速度、加速度のうち少
なくとも一つを検知して、電動機Aへの制御入力信号を
制御するものにおいては、上記のように固有振動数設定
ばね5により振幅が均一化されることから、少なくとも
一つの内刃体3について変位等を代表して検知すれば足
りるものであって、このことによりできるだけ少ない検
知手段4で検知信号を精度良く出力することができる。
また、内刃体3を複数個設け、各内刃体3に対応する可
動子2を複数個設け、各々の内刃体3の変位、速度、加
速度のうち少なくとも一つを検知し、その平均化したも
のを検知信号として電動機Aへの制御入力信号とする
と、上記のように固有振動数設定ばね5により振幅が均
一化されている作用に加えて更に負荷の大きさに応じた
バランスのよい制御ができることになる。
【0021】また、検知手段4を速度又は加速度センサ
ーとしたもにおいては、変位の検知であると、振幅変位
の位置により等しい距離でもその通過時間が異なり、検
知手段4の位置の精度が非常に重要になるが、速度、加
速度の検知であれば、検知手段4の位置に関係なく、正
確に振動を検知でき、精度の確保が容易になる。また、
固有振動数設定ばね5のばね定数を、シャーシ7に可動
子2を支持するための連結板13のばね定数よりも大き
くすると、シャーシ7に連結板13により独立して支持
された複数の可動子2のうち一方の可動子2だけに負荷
がかかって振幅が減少する場合であっても、固有振動数
設定ばね5の力により負荷のかからない側の駆動子2の
振幅も同様に減少して複数の駆動子2が同様の動きをす
ることになる。
【0022】また、上記のように複数の駆動子2が同様
の動きをするものにおいて、内刃体3の移動方向の変
位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知する検知
手段4を可動子2の1つだけに対応して設置すること
で、一つの可動子2をセンシングすればもう一方の可動
子2は同じ動きをするのでセンシングする必要がないこ
とになる。
【0023】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1、図2にはそれぞれ本発明の往復式電
気かみそりの要部の正面断面図、要部の側面断面図が示
してあり、図3には駆動部となる往復運動式の電動機A
及び内刃体3の組立状態の斜視図を示し、図4には往復
運動式の電動機Aの分解斜視図を示している。2は可動
子であって、永久磁石8とヨーク9とこれらを一体化す
る骨組み部材10とで構成してある。ヨーク9は磁性材
料であって永久磁石8が接着してある。1は固定子で磁
性材料の焼結体や磁性材料の鉄板を積層したものに巻線
11を施した電磁石により構成してある。電磁石により
構成した固定子1は可動子2に設けた永久磁石8とギャ
ップ12を隔てて面対向している。13は上記ギャップ
12を確保するための連結板であり、連結板13の上端
部をシャーシ7にねじ具15により固着すると共に連結
板13の下端部を可動子2にねじ具15により固着して
連結板13によりシャーシ7と可動子2を連結してい
る。固定子1を構成する電磁石はねじ具14によりシャ
ーシ7に固定してある。ここで、固定子1である電磁石
の電流方向を交番にすることで、可動子2に取付けた永
久磁石8が往復方向に移動するようになっていていわゆ
るリニアモータと称される往復運動式の電動機Aを構成
している。
【0024】実施例では可動子2は複数個設けてあり、
添付図面に示す実施例では2個の可動子2a、2bが設
けてある。一方の可動子2aの他方の可動子2bとの対
向側面部には可動子2aの移動方向の両端部にばね受け
部16a、16bが突設してあり、また、他方の可動子
2bの一方の可動子2aとの対向側面部には可動子2b
の移動方向の中央部にばね受け部16cが設けてある。
そして、対向するばね受け部16aとばね受け部16c
との間及び対向するばね受け部16bとばね受け部16
cとの間にそれぞれ固有振動数設定ばね5が介在してあ
って、各固有振動数設定ばね5の両端部をそれぞれ対向
するばね受け部16aとばね受け部16c及び対向する
ばね受け部16bとばね受け部16cに弾接している。
この固有振動数設定ばね5は各可動子2の固有振動数f
=(1/2π)・(K/M)1/2のKを決める一つの要
因となる。ここで、Kを決めるその他の要因としては、
連結板13のばね力及び磁気力の水平方向成分が挙げら
れる。
【0025】可動子2には駆動子17が設けてあり、駆
動子17には内刃3aを有する内刃体3を上下移動自在
に取付けてあって、内刃体3は内刃押し上げばね18に
より上方に弾性的に押し上げられていて内刃体3の内刃
3aを外刃21に弾接している。また、22はスリット
刃であり、一方の駆動子17に設けたスリット刃用駆動
子17aにより駆動されるようになっている。本実施例
においては、内刃体3と外刃21の組により構成される
ヘッドが2つ、スリット刃22により構成されるヘッド
が1つの合計3ヘッド構成となっている。
【0026】23は可動子2の速度、変位、加速度のい
ずれかを検出するためのセンサー磁石であって可動子2
の側面に設けてあり、センサー磁石23のN極とS極と
を可動子2の往復方向に並設して設置してある。該可動
子2に設けたセンサー磁石23と対面するシャーシ7の
部分(つまり、シャーシ7の可動子2の往復移動方向と
平行する面)に検知手段4となる検知センサー4aが配
設してある。本実施例では速度を検知するもので、検知
センサー4aは磁気コイルの非接触式である(なお、実
施例では検知手段4として磁気感応素子による非接触式
としたが、検知手段4としては光感応素子による非接触
式であってもよい)。つまり、検知センサー4aは、N
極とS極を並設した可動子2に設けたセンサー磁石23
に対面するようにシャーシ7側に配設して磁束が検知セ
ンサー4aのセンサーコイルを通過するようにする。こ
こで、可動子2と共にセンサー磁石23が運動すると、
検知センサー4aを構成するセンサーコイルには誘起電
圧が発生する。本実施例では誘起電圧は正弦波(sin
波)状に発生する。すなわち、可動子2の運動速度が最
大となる振幅の中央位置で正弦波の頂点となり、可動子
2の振幅が減少すると運動速度も比例して減少し、正弦
波の頂点が低くなる。つまり、誘起電圧の正弦波の大き
さで可動子2の運動速度を判定できるのである。
【0027】6は往復式電動機Aであるリニアモータを
制御する制御部であり、25は電池である。図5、図
6、図7には本発明の他の実施例が示してある。この実
施例においては、可動子2を電気かみそりの厚さ方向
(y方向)の中央に位置する可動子2cと、その両側に
位置する可動子2dとを設けたものであり、可動子2c
と可動子2dの振動方向を逆方向としたものである。す
なわち、一対の可動子2dの上部は連結部26により一
体化してあり、一対の可動子2dのうち一方の可動子2
dには駆動子17が突設してある。中央の可動子2cの
上面部には振動方向の両側面部がばね受け部16となる
突部が突設してあり、該突部の上部から逆L状をした突
出片28が設けてあり、該突出片28の縦片にはセンサ
ー磁石23が取付けてある。更に突部の上面部から駆動
子17が突設してある。この中央の可動子2cの突部
は、一対の可動子2dと連結部26とに囲まれた矩形状
の開口部27内に挿入され、L状をした突出片28のセ
ンサー磁石23を設けた縦片が一方の可動子2dに設け
た凹所29内に位置していて凹所29内で移動するよう
にしてある。そして、電気かみそりの厚さ方向(y方
向)の中央に位置する可動子2cと、その両側に位置す
る可動子2dとの振動方向を逆方向とすることで、図7
のx方向のバランスが取れ(つまり可動子2dの運動方
向と可動子2cの運動方向とが互いに逆のため往復方向
の振動は打ち消される)、且つz軸廻りの偶力もバラン
スが取れ(つまり両可動子2dのz軸廻りの偶力は互い
に打ち消し合い、中央の可動子2cは略z軸上のため偶
力は問題ない)、振動を飛躍的に減少させることができ
る。連結部26はばね受け部を兼用しており、このばね
受け部を兼用している両連結部26と中央の可動子2c
に設けたばね受け部16との間にそれぞれ固有振動数設
定ばね5が介在してある。また、中央の可動子2cの突
部の上面部にはスリット刃22を駆動するためのスリッ
ト刃駆動子17aが設けてある。
【0028】次に、別の実施例を図16、図17に基づ
き説明する。図16、図17に示す実施例は、図5、図
7に示す実施例と同様に可動子2として、電気かみそり
の厚さ方向(y方向)の中央に位置する可動子2cと、
その両側に位置する可動子2dとを設けたものであり、
可動子2cと可動子2dの振動方向を逆方向としたもの
であり、以下に述べる構成を別にすると図5、図7に示
す実施例と基本的構成が同じであるので、構成が同じ点
についての説明は重複するので省略する。すなわち、こ
の実施例においては、連結部26により一体化された両
側に位置する可動子2dにはそれぞれ1個ずつのネット
刃用の内刃体3を駆動するための駆動子17が突設して
あり、中央の可動子2cにはスリット刃22を駆動する
ためのスリット刃用駆動子17aが突設してある。ここ
で、スリット刃22はスリット刃用内刃を備えた内刃体
と、スリット刃用外刃とで構成してあり、したがってス
リット刃用駆動子17aによりスリット刃用内刃を備え
た内刃体が駆動されることになる。なお、中央の可動子
2c、両側の可動子2dのいずれにもネット刃用の内刃
体3を駆動するための駆動子17を設けてもよい。いず
れにしろ、本実施例のように両側の可動子2d、中央の
可動子2cにそれぞれ駆動子を設けることで、各可動子
の重心を一致させることが容易となり、低振動の電気か
みそりとすることができるものである。
【0029】ところで、本実施例においては、更に、固
有振動数設定ばね5であるコイルばねのばね定数を、シ
ャーシ7に可動子2を支持するための連結板13である
板ばねのばね定数よりも大きく設定してある。このよう
に、固有振動数設定ばね5のばね定数を、連結板13の
ばね定数よりも大きく設定してあることで、シャーシ7
に連結板13により支持された複数の可動子2のうち一
方の可動子2だけに負荷がかかって振幅が減少する場合
であっても、固有振動数設定ばね5の力により負荷のか
からない側の駆動子2の振幅も同様に減少するものであ
り、このことにより複数の駆動子2が同様の動きをする
ことになる。このように複数の駆動子2が同様の動きを
するので、図16、図17のように、内刃体3の移動方
向の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知す
る検知手段4を可動子2の1つだけに対応して設置する
ことで、一つの可動子2をセンシングすればもう一方の
可動子2は同じ動きをするのでセンシングする必要がな
いものである。
【0030】次に、本発明における往復式電動機(リニ
ア駆動方式)を用いた電気かみそりの基本動作を説明す
る。可動子2は永久磁石8と電磁石との吸引、反発力に
より移動するが、その移動方向は連結板13により電気
かみそりの往復運動方向にのみ移動可能となっている。
固定子1を構成する電磁石の巻線11は実施例において
は1本であり、往復運動の右方向運動と左方向運動では
巻線11に与える電流の向きを反転させる。つまり、移
動方向に推進力が働く方向に電流を流すのである。電流
を流すタイミングは、前述した検知手段4を構成する検
知センサー4aにより判断する。振幅と速度信号と電流
のタイミングは、図14のように表される。本発明では
前述の検知手段4の働きにより振幅の変動を速度信号の
変動で判断できる。速度信号の変動を検知すると、例え
ば速度が減少したと判断すると、次の半周期では速度の
減少を元に戻そうとして入力電流を増加させるように制
御部6により制御する。入力電流を増加すると振幅が増
加する。すなわち、速度も増加するのである。このよう
にして振幅の減少を抑えようと振幅制御をするのであ
る。
【0031】図12には制御回路のブロック図を示して
いる。Aは往復運動式の電動機(すなちリニア駆動部)
であり、6は制御部である。制御部6には往復運動式の
電動機Aに設けた検知手段4のセンサー出力電圧(正弦
波形)を基準電圧と比較してその差から速度を判断する
速度検知部30が設けてあり、また、速度検知部30で
判断した速度から入力電流を決定するための入力電流判
定部31が設けてあり、入力電流判定部31で決定され
た入力電流の信号は電流入力部32に出力される。ま
た、速度検知部30からの情報に基づいて移動方向検知
部33により可動子2の移動方向を判断し、この移動方
向検知部33により判断された移動方向に基づいて入力
電流方向判定部34で電流の極性を決定し、入力電流方
向判定部34で決定された電流の極性の信号が電流入力
部32に出力される。このようにして設定された電流値
で且つ設定された極性の電流が往復運動式の電動機Aの
巻線11に与えられる。この時の電動機Aに供給される
駆動電流は方形パルス状で且つ交番電流である。ここ
で、図8、図9に示す電流波形はモータ電流であり、方
形パルスの駆動電流を電動機Aの巻線11(コイル)に
供給するとコイルの逆起電力によって図のように波高値
が変化する。ところで、本発明のように、あらかじめ周
波数を決めずに、可動子2がそれ自身の固有振動数(共
振周波数)で振動するときに、この振動を検出して可動
子2の振動に応答してパルス状の電流を供給する本発明
においては、可動子2自身の固有振動数で振動すること
ができるため、往復式電気かみそりのようにできるだけ
大きな振幅を得ようとする場合には非常に有効であり、
このように供給する駆動電流を可動子2の振動に応答さ
せるときには、駆動電流をパルス状にすると駆動回路構
成を簡単にできることになり、更に、可動子2を定振幅
制御する場合には、駆動電流をパルス状にすることによ
って、制御が簡単になる。
【0032】なお、本発明において、制御部6は速度検
知部30と入力電流判定部31とで構成される振幅制御
部6aと、速度検知部30と移動方向検知部33と入力
電流方向判定部34とで構成される駆動制御部6bとを
備えている。本発明は上記のように制御部6により閉回
路制御を行うようになっているが、本発明のように制御
部6により閉回路制御を行うようにしたものと、閉回路
制御を行わないものとの負荷が加わった時の振幅の変動
を時間軸で表したものを図15に示す。図15におい
て、矢印Bの時点が負荷が加わるポイントである。図1
5からわかるように閉回路制御を行わない時は振幅の減
少が大きいことがわかる。このように振幅が減ると振動
数は一定であるから速度が低下し、切れ味が悪くなる
が、本発明のように制御部6により閉回路制御を行うも
のにおいては負荷が加わっても振幅の減少は小さく、切
れ味が悪くならないことがわかる。
【0033】図8、図9は可動子2の検知信号と電動機
Aへの入力信号を示す。図8は検知信号の大きさによ
り、入力信号を電流入力時間巾で制御する方式である。
すなわち、可動子2の往復速度の変化は半周期毎に変化
するため、この半周期内で検知信号と、それに対応した
電動機Aへの入力信号を供給するものである。可動子2
の速度が0の時を基準とし、t0 後の速度v0 を検知
し、その大きさにより電流入力時間t1 〜t2 の間電流
を供給している。すなわち、t2 −t1 の時間巾を制御
するのである。
【0034】図9は可動子2の速度v0 を検知し、その
大きさにより一定電流入力時間τ1〜τ2 の電流値A0
を電圧の大きさを変えることにより制御するのである。
その制御関係は図10に示すように、内刃体3(つまり
可動子2)の速度v0が小さい程電流入力時間は大、若
しくは電流値A0 を大にする。また、図8、図9に示す
ように可動子2の速度が最大速度時(t3 時)に電流を
少なくとも供給するようにすることで、機械出力の効率
が向上することになる。
【0035】図11は1つの固定子1と2つの可動子
2、2′の速度分布を平均化し、それを代表値として検
知信号v0 を出力する波形を示すものである。図13に
はこの実施例における制御回路のブロック図を示してい
る。この制御回路ブロック図は基本的には図12に示す
制御回路のブロック図と同じであるが、各々の可動子
2、2′に対応してそれぞれ検知手段4、4′を設け、
各検知手段4、4′からのセンサー出力を平均化する平
均化回路35を備え、この平均化回路35で平均化した
センサー出力電圧(正弦波形)を速度検知部30で基準
電圧と比較してその差から速度を判断するようにした点
が図12の実施例と異なり、他は同じである。
【0036】次に、検知手段4の別の基本原理につき説
明する。検知手段4が変位センサーの例につき説明する
と、変位センサーは、例えば位置センサーを2箇所用
い、これを可動子2の変位方向に平行な面内にある距離
Xを隔てて固定部側に設置する。位置センサーは例えば
磁気抵抗素子であれば素子を固定部側に磁石を可動子2
側に配置する。そして、距離Xを2個の素子の検知信号
の出力時間差tで割れば速度信号となる。したがって、
そのあとは本実施例の制御と同じになる。加速度センサ
ーは直接可動子2に取付け、可動子2の運動とともに加
速度センサーから信号が出力される。その出力を積分す
れば速度信号となる。したがって、その後は本実施例の
制御と同じになる。
【0037】ところで、実施例にあっては、可動子2に
より速度等を検知し、検知信号処理を電動機A側にまと
めることができて信号伝達構成を簡易化できるものであ
る。もちろん、可動子2に代えて内刃体3の速度、変
位、加速度等を直接検知するようにしてもよいものであ
る。また、検知手段4で検知する変位は、振幅それ自体
であってもよいのはもちろんである。
【0038】また、上記実施例では複数個の可動子2と
一つの固定子1とで往復運動式の電動機Aを構成した例
を示したが、内刃体3を複数個設け、各内刃体3に対応
する可動子2を複数個設け、各可動子2に対応する固定
子を複数個設け、各々の内刃体3の変位、速度、加速度
のうち少なくとも一つを検知して各電動機Aへの制御入
力信号を各々独立して制御する構成としてもよく、この
ものは多ヘッド構成のものに対応できるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、電磁石又は永久磁石よりなる固定子に対して永久磁
石又は電磁石を備えた可動子を往復動させるためのリニ
ア駆動の往復運動式の電動機を有し、可動子の往復動に
より内刃体を往復動させるようにした往復式電気かみそ
りであって、内刃体の移動方向の変位、速度、加速度の
うち少なくとも一つを検知する検知手段と、この検知手
段の検知出力信号に対応して電動機へ供給する供給電力
を調節し内刃体の振幅量を一定にするように閉回路制御
する制御部を設けてあるので、すなわち、リニア駆動に
おいて定振幅制御であるので、負荷が増大しても振幅が
一定にでき、内刃体の速度減少を抑えることができ、切
れ味の低下を防止することができるものであり、また、
リニア駆動の閉回路制御であるから、機械的ロスがなく
て制御の応答性が早く、半周期毎に制御するといった応
答性の良い制御も可能となり、また、可動子の振動周期
と電動機の運動周期とのずれがないことから応答性が良
くなるものである。
【0040】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、検知信号を少なくと
も半周期毎に検出し、この検出信号に対応した制御部の
出力で電動機を制御するので、早い応答性により切れ味
の向上をはかることができるものである。また、請求項
3記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に
加えて、制御部は、電動機への出力を電流入力時間巾を
一定にして電流の大きさを制御するようにしたので、制
御信号回路構成が容易となるものである。
【0041】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、制御部は、電動機へ
の出力を電流入力時間巾を一定にして電流の大きさを制
御するようにしたので、制御信号回路構成が容易となる
ものである。また、請求項5記載の発明にあっては、請
求項1乃至4記載の発明の効果に加えて、制御部からの
電動機への出力を少なくとも内刃体の最高速度時に加え
るので、機械的出力の効率を高めることができるもので
ある。
【0042】また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項1乃至4記載の発明の効果に加えて、電動機に供給
される駆動電流が方形パルス状であり且つ交番電流であ
ると駆動回路構成が簡単になり、制御が簡単に行えるも
のである。また、請求項7記載の発明にあっては、請求
項1記載の発明の効果に加えて、検知手段を可動子の移
動方向と平行な面内に設置してあるので、駆動ブロック
のコンパクト化がはかれるものである。
【0043】また、請求項8記載の発明にあっては、請
求項1乃至7記載の発明の効果に加えて、検知手段が磁
気感応素子や光感応素子等の非接触のものとしてあるの
で、非接触のセンシング構造となり、負荷ロス、騒音が
なく、機械的信頼性が向上するものである。また、請求
項9記載の発明にあっては、請求項1乃至7記載の発明
の効果に加えて、検知手段を往復運動式の電動機の駆動
部を保持するシャーシに固定してあるので、可動子の速
度又は変位又は加速度を正確に検知することができる。
【0044】また、請求項10記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明の効果に加えて、内刃体を複数個設
け、各内刃体に対応する可動子を複数個設け、各可動子
に対応する固定子を複数個設け、各々の内刃体の変位、
速度、加速度のうち少なくとも一つを検知して各電動機
への制御入力信号を各々独立して制御するので、多ヘッ
ド構造のものにおいてヘッド毎に一対一の対応で制御が
できるものである。
【0045】また、請求項11記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明の効果に加えて、内刃体を複数個設
け、各内刃体に対応する可動子を複数個設け、固有振動
数設定ばねを複数の可動子間に配設してあるので、多ヘ
ッドの振幅の大小を少なくでき、常にバランスのとれた
切れ味を提供できるものである。また、請求項12記載
の発明にあっては、請求項11記載の発明の効果に加え
て、複数個の内刃体のうち少なくとも一つだけの内刃体
の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知し
て、電動機への制御入力信号を制御するので、検知手段
の個数が少なく且つ振幅制御のシステムが単純化できる
ものである。
【0046】また、請求項13記載の発明にあっては、
請求項1や請求項11記載の発明の効果に加えて、内刃
体を複数個設け、各内刃体に対応する可動子を複数個設
け、各々の内刃体の変位、速度、加速度のうち少なくと
も一つを検知し、その平均化したものを検知信号として
電動機への制御入力信号とするので、負荷の大きさに応
じたバランスのよい制御ができるものである。
【0047】また、請求項14記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明の効果に加えて、検知手段を速度又
は加速度センサーとしたので、可動子の検知信号の精度
が向上するものである。また、請求項15記載の発明に
あっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、固有振
動数設定ばねのばね定数を、シャーシに可動子を支持す
るための連結板のばね定数よりも大きくしてあるので、
シャーシに連結板により独立して支持された複数の可動
子のうち一方の可動子だけに負荷がかかって振幅が減少
する場合であっても、固有振動数設定ばねの力により負
荷のかからない側の駆動子の振幅も同様に減少して複数
の駆動子が同様の動きをするように構成できるものであ
る。
【0048】また、請求項16記載の発明にあっては、
請求項15記載の発明の効果に加えて、内刃体の移動方
向の変位、速度、加速度のうち少なくとも一つを検知す
る検知手段を可動子の1つだけに対応して設置してある
ので、一つの可動子をセンシングすればもう一方の可動
子は同じ動きをするのでセンシングする必要がないもの
であり、この結果、構造が簡単となり、また、制御方法
や制御回路の構成が簡単になって、安価になるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の往復式電気かみそりの要部の正面断面
図である。
【図2】同上の要部の側面断面図である。
【図3】同上の往復運動式の電動機及び内刃体の組立状
態の斜視図である。
【図4】同上の往復運動式の電動機の分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の往復式電気かみそりの他の実施例の要
部の正面断面図である。
【図6】同上の要部の側面断面図である。
【図7】同上の往復運動式の電動機の分解斜視図であ
る。
【図8】可動子の検知信号と電動機への入力信号を示す
グラフである。
【図9】可動子の検知信号と電動機への入力信号の他例
を示すグラフである。
【図10】内刃体の速度と電流入力時間又は電流値の関
係を示すグラフである。
【図11】1つの固定子と2つの可動子の速度分布を平
均化し、それを代表値として検知信号を出力する波形を
示すグラフである。
【図12】本発明の制御回路のブロック図である。
【図13】他の実施例の制御回路のブロック図である。
【図14】振幅と速度信号と電流のタイミングを示すグ
ラフである。
【図15】閉回路制御を行うようにしたものと、閉回路
制御を行わないものとの負荷が加わった時の振幅の変動
を時間軸で表したグラフである。
【図16】本発明の別の実施例の往復運動式の電動機の
分解斜視図である。
【図17】同上の要部の側面断面図である。
【符号の説明】
A 電動機 1 固定子 2 可動子 3 内刃体 4 検知手段 5 固有振動数設定ばね 6 制御部 7 シャーシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 陽孝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小豆沢 茂和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石又は永久磁石よりなる固定子に対
    して永久磁石又は電磁石を備えた可動子を往復動させる
    ためのリニア駆動の往復運動式の電動機を有し、可動子
    の往復動により内刃体を往復動させるようにした往復式
    電気かみそりであって、内刃体の移動方向の変位、速
    度、加速度のうち少なくとも一つを検知する検知手段
    と、この検知手段の検知出力信号に対応して電動機へ供
    給する供給電力を調節し内刃体の振幅量を一定にするよ
    うに閉回路制御する制御部を設けて成ることを特徴とす
    る往復式電気かみそり。
  2. 【請求項2】 検知信号を少なくとも半周期毎に検出
    し、この検出信号に対応した制御部の出力で電動機を制
    御することを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみ
    そり。
  3. 【請求項3】 制御部は、電動機への出力を電流値を一
    定にして電流入力時間巾を制御するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
  4. 【請求項4】 制御部は、電動機への出力を電流入力時
    間巾を一定にして電流の大きさを制御するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
  5. 【請求項5】 制御部からの電動機への出力を少なくと
    も内刃体の最高速度時に加えることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載の往復式電気かみそ
    り。
  6. 【請求項6】 電動機に供給される駆動電流が方形パル
    ス状であり且つ交番電流であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の往復式電気かみそ
    り。
  7. 【請求項7】 検知手段を可動子の移動方向と平行な面
    内に設置して成ることを特徴とする請求項1記載の往復
    式電気かみそり。
  8. 【請求項8】 検知手段が磁気感応素子や光感応素子等
    の非接触のものであることを特徴とする請求項1又は請
    求項6記載の往復式電気かみそり。
  9. 【請求項9】 検知手段を往復運動式の電動機の駆動部
    を保持するシャーシに固定して成ることを特徴とする請
    求項1又は請求項6又は請求項7記載の往復式電気かみ
    そり。
  10. 【請求項10】 内刃体を複数個設け、各内刃体に対応
    する可動子を複数個設け、各可動子に対応する固定子を
    複数個設け、各々の内刃体の変位、速度、加速度のうち
    少なくとも一つを検知して各電動機への制御入力信号を
    各々独立して制御することを特徴とする請求項1記載の
    往復式電気かみそり。
  11. 【請求項11】 内刃体を複数個設け、各内刃体に対応
    する可動子を複数個設け、固有振動数設定ばねを複数の
    可動子間に配設して成ることを特徴とする請求項1記載
    の往復式電気かみそり。
  12. 【請求項12】 複数個の内刃体のうち少なくとも一つ
    だけの内刃体の変位、速度、加速度のうち少なくとも一
    つを検知して、電動機への制御入力信号を制御すること
    を特徴とする請求項11記載の往復式電気かみそり。
  13. 【請求項13】 内刃体を複数個設け、各内刃体に対応
    する可動子を複数個設け、各々の内刃体の変位、速度、
    加速度のうち少なくとも一つを検知し、その平均化した
    ものを検知信号として電動機への制御入力信号としたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項11記載の往復式電
    気かみそり。
  14. 【請求項14】 検知手段を速度又は加速度センサーと
    して成ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気か
    みそり。
  15. 【請求項15】 固有振動数設定ばねのばね定数を、シ
    ャーシに可動子を支持するための連結板のばね定数より
    も大きくして成ることを特徴とする請求項11記載の往
    復式電気かみそり。
  16. 【請求項16】 内刃体の移動方向の変位、速度、加速
    度のうち少なくとも一つを検知する検知手段を可動子の
    1つだけに対応して設置して成ることを特徴とする請求
    項15記載の往復式電気かみそり。
JP06936095A 1994-03-28 1995-03-28 往復式電気かみそり Expired - Lifetime JP3427555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06936095A JP3427555B2 (ja) 1994-03-28 1995-03-28 往復式電気かみそり

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-57569 1994-03-28
JP5756994 1994-03-28
JP06936095A JP3427555B2 (ja) 1994-03-28 1995-03-28 往復式電気かみそり

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07313749A true JPH07313749A (ja) 1995-12-05
JP3427555B2 JP3427555B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=26398639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06936095A Expired - Lifetime JP3427555B2 (ja) 1994-03-28 1995-03-28 往復式電気かみそり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3427555B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11276727A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 往復式電気かみそり
JP2001016892A (ja) * 1999-06-25 2001-01-19 Matsushita Electric Works Ltd リニア振動モータの駆動制御方法
JP2014135891A (ja) * 2011-02-23 2014-07-24 Moving Magnet Technologies 力密度が改善された電磁アクチュエータおよび電気カミソリに対する応用
JP2016518950A (ja) * 2013-05-30 2016-06-30 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 毛及び/又は皮膚を処理するための装置及びシステム
WO2019230056A1 (ja) * 2018-06-01 2019-12-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 体毛切断装置
JP2020092779A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 マクセルホールディングス株式会社 電気かみそり
JP2022522227A (ja) * 2019-04-18 2022-04-14 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 圧力感知電気シェーバ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11276727A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 往復式電気かみそり
JP2001016892A (ja) * 1999-06-25 2001-01-19 Matsushita Electric Works Ltd リニア振動モータの駆動制御方法
JP2014135891A (ja) * 2011-02-23 2014-07-24 Moving Magnet Technologies 力密度が改善された電磁アクチュエータおよび電気カミソリに対する応用
JP2016518950A (ja) * 2013-05-30 2016-06-30 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 毛及び/又は皮膚を処理するための装置及びシステム
US10131061B2 (en) 2013-05-30 2018-11-20 Koninklijke Philips N.V. Device and system for treating hair and/or skin
WO2019230056A1 (ja) * 2018-06-01 2019-12-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 体毛切断装置
JP2019208726A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 体毛切断装置
JP2020092779A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 マクセルホールディングス株式会社 電気かみそり
JP2022145798A (ja) * 2018-12-11 2022-10-04 マクセル株式会社 電気かみそり
JP2022522227A (ja) * 2019-04-18 2022-04-14 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 圧力感知電気シェーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3427555B2 (ja) 2003-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3382061B2 (ja) リニア振動モータ
EP0674979B2 (en) Reciprocatory dry shaver
JP3674216B2 (ja) リニア振動モータの駆動制御方法
JP3932741B2 (ja) 振動型リニアアクチュエータ
JP3382070B2 (ja) リニア振動モータの制御装置
US7474065B2 (en) Controlling an electric motor having multiple oscillatory elements
WO1996037347A1 (fr) Actionneur lineaire vibratoire et procede d'entrainement d'un tel actionneur
JP2005532018A (ja) 小型電気機器の振動型電気モータ制御方法
US6543289B1 (en) Rotational vibration testing apparatus
JP3427555B2 (ja) 往復式電気かみそり
EP0977344B1 (en) Drive control method for linear oscillating motors and a linear oscillating motor
JP3382007B2 (ja) 往復式電気かみそり
JP3427468B2 (ja) 往復式電気かみそり
JP3468011B2 (ja) リニア振動モータの起動制御方法
JP2008501451A (ja) 揺動自在な毛剃りヘッドを備えた電気毛剃り装置
JP2002325415A (ja) 振動型リニアアクチュエータ
JP3382052B2 (ja) 往復式電気かみそり
JP2003348888A (ja) リニアアクチュエータの駆動制御装置およびそれを用いたリニアアクチュエータ
JP3945254B2 (ja) 電動歯ブラシ
JP3427565B2 (ja) 往復式電気かみそり
JPS60156584A (ja) 2軸振動発生機
JP3427568B2 (ja) 振動型リニアモータの可動子の支持構造
JPH1094684A (ja) 往復式電気かみそり
JPH08331828A (ja) リニア振動モータ
JP3382062B2 (ja) リニア振動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term