JPH073136B2 - 扉装置 - Google Patents

扉装置

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JPH073136B2
JPH073136B2 JP63060913A JP6091388A JPH073136B2 JP H073136 B2 JPH073136 B2 JP H073136B2 JP 63060913 A JP63060913 A JP 63060913A JP 6091388 A JP6091388 A JP 6091388A JP H073136 B2 JPH073136 B2 JP H073136B2
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door plate
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善行 真崎
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株式会社ムラコシ精工
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒジ部分に特徴を有する扉装置に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、この種の扉装置としては、たとえば、実開昭61−
94167号公報に記載されているように、開口枠の上部内
面および下部内面と扉板の上端面および下端面とに、そ
れぞれ同一長さの平行な2本のリンクアームの両端部を
それぞれ回動自在に軸着する構造が知られている。
このようなリンクアームを用いる場合は、開口幅のほぼ
半分の長さを有する一本のリンクアームの基端部を開口
幅の中央に取付け、他の一本のリンクアームの基端部を
開口枠の端部に取付ける必要がある。そうしないと、開
口枠内の扉板を完全に開口枠の外部に開くことができな
いからである。
そうして、前記扉板は、その全体が各リンクアームの長
さを半径とする半円軌跡を描いて開閉される。
(発明が解決しようとする課題) 前記公報に記載のようにリンクアームを用いた場合は、
どうしても扉板が半円運動を行うことになるが、この半
円運動は扉板を手前に引く動作と横にずらす動作との組
合せであり、直線的な動作に比べて無駄な動きが多い迂
回運動となる。特に、扉板は、一側部に設けられたヒン
ジを支点として他側部に設けられた取手を引いて開閉す
ることが一般的であるので、前記公報に記載されたもの
のように扉板の全体を半円運動させる操作には違和感が
つきまとう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、扉板の
ヒンジ部材としてリンクアームを用いながら、扉板を開
けるときには扉板を直線的にスムーズに動作させて開け
ることができる扉装置を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明の扉装置は、取付相手部材10の開口部にて対向す
る両側部に2本のリンクアーム24,25の基端部をそれぞ
れ回動自在に軸着し、この両側部に設けられた前記2本
のリンクアーム24,25の先端部に前記開口部を開閉する
扉板17,18の両側部をそれぞれ回動自在に軸着した扉装
置において、前記取付相手部材10は、前記開口部の両側
部に対向して取付けられた軸着ベース21を有し、この両
側部の軸着ベース21には奥行方向に離間して配設した2
個の支点軸22,23をそれぞれ設け、前記扉板17,18は、そ
の両側部に対向して取付けられた扉取付具28を有し、こ
の両側部の扉取付具28には略同一平面に位置して離間し
て配設した2個の支軸26,27をそれぞれ設け、前記取付
相手部材10の両側部の2個の支点軸22,23の中で前側に
位置する両側部の支点軸22には略L形状に形成された一
方のリンクアーム24の基端部をそれぞれ回動自在に取付
け、この両側部の一方のリンクアーム24の先端部を前記
扉板17,18の両側部の2個の支軸26,27の中で内側に位置
する両側部の支軸26にそれぞれ回動自在に取付け、前記
取付相手部材10の両側部の2個の支点軸22,23の中で後
側に位置する両側部の支点軸23には略L形状に形成され
た他方のリンクアーム25の基端部をそれぞれ回動自在に
取付け、この両側部の他方のリンクアーム25の先端部を
前記扉板17,18の両側部の2個の支軸26,27の中で外側に
位置する両側部の支軸27にそれぞれ回動自在に取付けた
ものである。
(作用) 本発明の扉装置では、扉板17,18を開くとき、2本の略
L形状のリンクアーム24,25の先端部に対してその基端
部に奥行がある分だけ、扉板17,18を開口面と平行方向
に移動させるベクトル成分が大きく、しかも、奥側すな
わち後側に支点軸23を有する他方のリンクアーム25の先
端部よりも手前側すなわち前側に支点軸22を有する一方
のリンクアーム24の先端部の方が開くときに余分に突出
する。このため、扉板17,18は、取付相手部材10の開口
部に対して斜め方向に直線的に移動して開き動作を開始
する。
(実施例) 以下、本発明を第1図乃至第3図に示される第1実施例
および第4図乃至第6図に示される第2実施例を参照し
て詳細に説明する。
先ず、第1図乃至第3図に示される本発明の第1実施例
について説明する。
第1図には、テレビ受像機の置き台等の用途で使用され
るラックが示されている。このラックにおいて、取付相
手部材としてのラック本体10は、底板11と、両側の側板
12と、天板13と、背板とによって形成されている。この
ラック本体10の中段には棚板14が設けられ、この棚板14
にてラック本体10の内部が上側収納部15と、下側収納部
16とに区画形成されている。
そして、上側収納部15の開口部および下側収納部16の開
口部にはこの開口部を開閉する扉板17,18がそれぞれ設
けられている。この扉板17,18は、周囲に側板部17a,18a
を一体に成形した角皿形の透明板である。この扉板17,1
8にはそれぞれ取手19が設けられている。この取手19
は、上側の扉板17には下部に、また下側の扉板18には上
部に取付けられている。
前記第1図に示すように、前記取付相手部材としてのラ
ック本体10に設けられた上側収納部15の開口部にて対向
する両側面部および下側収納部16の開口部にて対向する
両側面部に軸着ベース21がそれぞれ取付けられている。
この各軸着ベース21は、前記ラック本体10の両側の側板
12の奥行方向に取付けられ、この両側部の軸着ベース21
には奥行方向に所定の間隔をおいて離間して配設した2
個の支点軸22,23がそれぞれ設けられている。
前記2個の支点軸22,23には略L形状に形成された2本
のリンクアーム24,25の基端部がそれぞれ回動自在に軸
着され、この2本のリンクアーム24,25の先端部に支軸2
6,27を介して扉取付具28が軸着され、この扉取付具28に
は前記扉板17,18の側板部17a,18aがそれぞれ取付けられ
ている。すなわち、前記扉板17,18は、その両側部の対
向した側板部17a,18aに取付けられた前記扉取付具28を
有し、この両側部の扉取付具28には第1図及び第2図に
示すように略同一平面に位置して離間して配設した前記
2個の支軸26,27がそれぞれ設けられている。
そして、前記取付相手部材としてのラック本体10の両側
面部の2個の支点軸22,23の中で、その前側に位置する
両側部の支点軸22には前記2本のリンクアーム24,25の
中の一方のリンクアーム24の基端部がそれぞれ回動自在
に取付けられているとともに、この両側部の一方のリン
クアーム24の先端部を前記扉板17,18の両側部の前記2
個の支軸26,27の中で内側に位置する両側部の支軸26に
それぞれ回動自在に取付けられている。
また、前記取付相手部材としてのラック本体10の両側面
部の2個の支点軸22,23の中で、その後側に位置する両
側部の支点軸23には前記2本のリンクアーム24,25の中
の他方のリンクアーム25の基端部がそれぞれ回動自在に
取付けられているとともに、この両側部の他方のリンク
アーム25の先端部を前記扉板17,18の両側部の前記2個
の支軸26,27の中で外側に位置する両側部の支軸27にそ
れぞれ回動自在に取付けられている。しかして、前記L
形状の2本のリンクアーム24,25は、基端側及び先端側
が十分に離間され、その間には非干渉スペース29が確保
されている。
第2図に示されるように、前記軸着ベース21は、前記側
板12に直接固定される板部材31と、収納空間側の板部材
32とが、板状スペーサ33,34およびスリーブ状スペーサ3
5を介してネジ36,37,38によって一体化されたものであ
る。そして、1組の軸着ベース21は、前記板部材31に挿
入された4個のネジ39によって前記側板12に固定されて
いる。
前記板部材32には、切欠41が形成され、この切欠41を通
して対向する両側部の支点軸22が同調シャフト42によっ
て連結されている。第1図に示されるように、この同調
シャフト42は、前記棚板14に形成された溝43に嵌合され
ている。
第2図に戻って、前記他方のリンクアーム25の基端部に
は突起部44が一体に突設され、この突起部44と、前記板
部材31に設けられたスプリング端嵌着部45とにトーショ
ンスプリング46の両端部が嵌着されている。そうして、
前記後側の支点軸23とスプリング端嵌着部45とを結ぶ直
線上に突起部44の思案点があり、この思案点を過ぎると
トーションスプリング46の反発力の作用方向が反転す
る。そして、このトーションスプリング46の反発力によ
って、例えば、第2図に実線で示された状態の他方のリ
ンクアーム25は時計方向に附勢され、また、2点鎖線で
示された他方のリンクアーム25は反時計方向に附勢さ
れ、扉板17,18の閉じ状態および開き状態が保持される
ようになっている。
さらに、この第2図に示されるように、他方のリンクア
ーム25は、その基端側の直線状部51に対し、彎曲部52を
介して、先端側の直線状部53が一体形成され、さらに、
その先端部54がやや折曲されている。また、前記一方の
リンクアーム24は、やや折曲された基端部55に直線状部
56が一体形成され、さらに折曲部57を介してリンクアー
ム25に対する逃げ部58が一体形成され、さらに、その先
端部59がやや折曲されている。そして、前記扉板17,18
が閉じた状態では、他方のリンクアーム25の直線状部51
に対して、一方のリンクアーム24の折曲部57が接近さ
れ、また、他方のリンクアーム25の先端側の直線状部53
と一方のリンクアーム24の逃げ部58との間には前記非干
渉スペース29が確保されている。
さらに、第2図および第3図に示されるように、前記扉
取付具28にアーム嵌合溝61,62がそれぞれ形成されてい
る。そして、前記一方のアーム嵌合溝61には、前記一方
のリンクアーム24の先端部59が嵌合され、前記内側に位
置する支軸26によって回動自在に軸着されている。ま
た、前記他方のアーム嵌合溝62には、前記他方のリンク
アーム25の先端部54が嵌合され、前記外側に位置する支
軸27によって回動自在に軸着されている。前記他方のア
ーム嵌合溝62は、前記他方のリンクアーム25の先端部54
と係合しないように切込形成されている。そして、1個
の扉取付具28は、3本のネジ63によって扉板17,18の側
板部17a,18aに取付けられている。
次に、前記実施例の作用を説明する。
まず、上側の扉板17を開くときは、この扉板17の下部の
取手19を摘まんで手前側の下方に引くように操作する
と、この2本のL形状のリンクアーム24,25の基端部の
支点軸22,23は扉板17に対し奥行方向に離間して設けら
れているので、この扉板17を下方に移動させるベクトル
成分が大きいとともに、奥側すなわち後側に位置する支
点軸23を有する他方のリンクアーム25の先端部よりも手
前側に位置する支点軸22を有する一方のリンクアーム24
の先端部の方が開くときに手前側に余分に突出する。
このため、扉板17は、斜め下方に直線的に移動して開き
動作を開始する。そして、扉板17が第2図にてA1位置に
移動するまでは、トーションスプリング46に力が蓄えら
れ、A1位置に達すると、トーションスプリング46の作用
方向が反転し、取手19から手を離しても、トーションス
プリング46の反発力により他方のリンクアーム25が強制
的に反時計方向に向かって回動され、扉板17はA2位置ま
で下降される。この扉板17がA2位置に達すると、2本の
リンクアーム24,25が板状スペーサ33,34によってそれぞ
れ係止され、この扉板17は開いた状態に保持される。こ
のとき、略同一平面に取付けられている2本のリンクア
ーム24,25は、全体的には接近するが、この2本のリン
クアーム24,25間には予め非干渉スペース29が設けられ
ているから、相互に干渉し合うことはない。
また、下側の扉板18を開くときは、この扉板18の上部の
取手19を摘まんで手前側の上方に引くように操作する
と、この下側の扉板18は、上側の扉板17と同様の原理で
斜め上方に向かって直線的に移動して開き動作を開始す
る。そして、トーションスプリング46が反転するB1位置
まで開かれた扉板18は、トーションスプリング46に蓄え
られた力によりB2位置まで上昇し、このB2位置で2本の
リンクアーム24,25は板状スペーサ33,34によってそれぞ
れ係止される。
このようにして、上側の扉板17および下側の扉板18は、
それぞれの裏面が表側に反転することなく直線的に移動
して開閉動作される。
なお、2本のリンクアーム24,25は、第2図に示される
形状に形成されることによって、第3図に示されるよう
に面一に取付けられていても、上下の扉板17,18が開い
たときには相互に干渉することがなく、薄形のヒンジ機
構を構成している。しかし、本発明は、2本のリンクア
ーム24,25を第2図に示された具体的形状に限定するも
のではない。例えば、側板12の取付面に対し、一方のリ
ンクアーム24と他方のリンクアーム25とを異なる間隙寸
法をおいて離間して取付けることにより、その2本のリ
ンクアーム24,25は図示された形状でなくても干渉せ
ず、部分的にオーバーラップするだけである。
次に、第4図乃至第6図に示される本発明の第2実施例
を説明する。なお、第1図乃至第3図に示される第1実
施例と同様の部分には同一符号を記入して、その部分の
説明を省略する。
第4図に示されるように、取付相手部材としてのラック
本体10の対向する両側の側板12の内側面に軸着ベース21
がそれぞれ取付けられている。この両側部の軸着ベース
21は、棚板14の上側から下側に亘って一体に形成されて
いる。この両側部の軸着ベース21には奥行方向に所定の
間隔をおいて離間して配設した2個の支点軸22,23がそ
れぞれ設けられ、この両側部の2個の支点軸22,23には
略L形状に形成された2本のリンクアーム24,25の基端
部がそれぞれ回動自在に取付けられ、この2本のリンク
アーム24,25の先端部に2個の支軸26,27を介して扉取付
具28がそれぞれ軸着され、この両側部の扉取付具28には
扉板17,18がそれぞれ取付けられている。前記2個の支
軸26,27は第1実施例と同様に略同一平面に位置して離
間して配設されている。
前記リンクアーム24,25は、第5図に示されるように長
さの異なるカラー71,72によって相互に干渉しない幅方
向位置に設けられており、これによって、第4図に示さ
れるように2枚のリンクアーム24,25が重なり合うよう
にする。特に、扉板17,18が開かれる途中および開かれ
た状態で、2枚のリンクアーム24,25の間に指が入らな
いようにこの2枚のリンクアーム24,25が重なり合うの
で、幼児がリンクアーム24,25間に指を差込む等の危険
を防止できる。
前記カラー71,72には、第5図に示されるように扉取付
具28側から軸73が挿入され、この軸73に2枚のリンクア
ーム24,25側から挿入されたネジ74が螺合され、2枚の
リンクアーム24,25の先端部が扉取付具28に軸着されて
いる。また、この扉取付具28に対し、扉板17,18が上下
方向に調整可能に取付けられている。すなわち、第5図
に示されるように、扉取付具28の上部および下部に上下
方向の長溝75が設けられ、扉板17,18側から挿入された
ネジ76と前記長溝75内に嵌合されたナット77とが螺合さ
れている。したがって、この螺合を緩めれば、ナット77
が上下方向の長溝75の内部で移動できる範囲で、扉板1
7,18を上下方向に調整することができる。
また、第4図に示されるように、他方のリンクアーム25
の基端部の外周面に、支点軸23の中心から最も短い距離
L1にある凹部81を挟んで、この凹部81から急激に径大と
なる形状のカム面82と、凹部81から緩やかに径大となる
カム面83と、このカム面83の先端部に位置する凸面84と
が形成されている。また、他方のリンクアーム25の基端
部の外周面に、支点軸23の中心から距離L2にある凹部85
を挟んで、この凹部85から径大となる形状のカム面86
と、凹部85から径小となるカム面87と、このカム面87の
先端部に形成された凹面88とが形成されている。
また、第4図に示されるように、前記支点軸22の近傍に
上側および下側の一方のリンクアーム24を共に係止する
ストッパ89が設けられている。
さらに、前記軸着ベース21の上部および下部にスプリン
グ嵌着部91が設けられ、この嵌着部91の内部に圧縮コイ
ルスプリング92が嵌着されている。このスプリング92の
一端を受ける円板93はスプリング力調節ネジ94の先端に
一体に設けられ、この調節ネジ94は、軸着ベース21に固
着されたナット95に螺合されている。スプリング92の他
端にはローラ軸支板96が当接され、この軸支板96にロー
ラ97が回転自在に軸支されている。このローラ97に貫通
されたローラ支軸98の一端部は、軸着ベース21に設けら
れた長孔99に嵌合されている。この長孔99は、支点軸23
に向って真直ぐ形成され、ローラ97を支点軸23に対して
進退自在に案内する。ローラ97は、前記スプリング92の
附勢力によってリンクアーム25の基端部の周面に押圧さ
れている。
また、前記軸着ベース21の上部および下部に、一側の側
板12に嵌合される比較的大きな角筒部101と、この角筒
部101とは反対側(内側)に突出された比較的小さな角
筒部102とが一体成形されており、そして、大きな角筒
部101には角板状のプッシュプレート103が側板12の板厚
方向に摺動自在に嵌合され、このプッシュプレート103
に第6図に示される形状のアーム係止体104の角軸部105
が一体にネジ止めされ、この角軸部105が前記小さな角
筒部102に摺動自在に嵌合されている。このアーム係止
体104の先端にはアーム係止凸部106が設けられている。
第6図に示されるように、このアーム係止凸部106の右
側にはアーム滑入斜面107が形成され、左側にはアーム
係止突子108が設けられている。そして、大きな角筒部1
01の内部に圧縮コイルスプリング109が嵌合され、この
スプリング109の一端は前記プッシュプレート103に当接
され、他端は軸受ベース21によって係止されている。し
たがって、プッシュプレート103は外側に附勢され、一
体のアーム係止体104の先端部も、側板12の内側面に接
近する方向に弾力的に附勢されている。
次に、この第4図乃至第6図に示される第2実施例の作
用を説明する。
第4図に示された状態では、アーム係止体104によって
他方のリンクアーム25の回動が係止され、扉板17または
扉板18の閉じ状態が維持される。前記プッシュプレート
103が外部から押圧されると、このアーム係止体104のア
ーム係止凸部106が他方のリンクアーム25から外され
る。
そうすると、上側の扉板17の場合は、スプリング92に蓄
えられた力がローラ97を介して他方のリンクアーム25の
カム面82に作用され、この他方のリンクアーム25が時計
方向に強制回動され、扉板17が開かれる。前記スプリン
グ92の押圧力はカム面82,83間の凹部81がローラ97と対
向する位置に回動するまで働く。その後は、扉板17の自
重によってこの扉板17が下降するとともに、他方のリン
クアーム25が時計方向に回動する。このとき、ローラ97
に対してカム面83が接触し、このカム面83はスプリング
92を圧縮する方向に働くが、スプリング92の反発力より
も扉板17の自重下降力の方がやや勝り、扉板17は緩かに
下降する。そして、他方のリンクアーム25の凸面84がロ
ーラ97と対向する角度(扉板17が全開する角度)に近付
くと、スプリング92の圧縮力と扉板17の自重とがバラン
スして、扉板17はスムースに下降停止する。このとき、
一方のリンクアーム24がストッパ89によって係止され
る。
また、下側の扉板18の場合は、前記アーム係止体104が
他方のリンクアーム25から解除されると、スプリング92
に蓄えられた力がローラ97を介して他方のリンクアーム
25のカム面86を押上げ、他方のリンクアーム25が反時計
方向に強制回動され、扉板18が上方に開かれる。前記ス
プリング92の押圧力はカム面86,87間の凹部85がローラ9
7と対向する位置に回動するまで働く。その後は、手に
よって扉板18を持上げる。このとき、スプリング92の力
がカム面87に作用して、他方のリンクアーム25を時計方
向に附勢する力となるので、扉板18を軽く持上げること
ができる。そして、この下側の扉板18が全開状態となる
と、一方のリンクアーム24がストッパ89により係止され
るとともに、他方のリンクアーム25の凹面88にローラ97
が嵌合して、扉板18の上昇状態が保持される。
扉板17,18を閉じる場合は、それらを手によって閉じ位
置まで強制的に戻してやる。このとき、上側および下側
の他方のリンクアーム25がアーム係止体104のアーム係
止凸部106に形成されたアーム滑入斜面107に当り、スプ
リング109に抗してアーム係止凸部106が側板12から離間
する方向に逃げ、他方のリンクアーム25がアーム係止凸
部106を通過すると、スプリング109の復元力によってア
ーム係止凸部106が側板12側に復帰し、そのアーム係止
突子108によって他方のリンクアーム25が係止され、扉
板17,18の閉じ状態が保持される。
なお、このアーム係止体104の代りに、扉板17,18にそれ
ぞれマグネットキャッチを設けるようにしてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、取付相手部材は、その開口部の両側部
に対向して取付けられた軸着ベースを有し、この両側部
の軸着ベースには奥行方向に離間して配設した2個の支
点軸をそれぞれ設け、前記開口部を開閉する扉板は、そ
の両側部に対向して取付けられた扉取付具を有し、この
両側部の扉取付具には略同一平面に位置して離間して配
設した2個の支軸をそれぞれ設け、前記取付相手部材の
両側部の2個の支点軸の中で前側に位置する両側部の支
点軸には略L形状に形成された一方のリンクアームの基
端部をそれぞれ回動自在に取付け、この両側部の一方の
リンクアームの先端部を前記扉板の両側部の2個の支軸
の中で内側に位置する両側部の支軸にそれぞれ回動自在
に取付け、前記取付相手部材の両側部の2個の支点軸の
中で後側に位置する両側部の支点軸には略L形状に形成
された他方のリンクアームの基端部をそれぞれ回動自在
に取付け、この両側部の他方のリンクアームの先端部を
前記扉板の両側部の2個の支軸の中で外側に位置する両
側部の支軸にそれぞれ回動自在に取付けたので、扉板の
ヒンジ部材として2本のリンクアームを用いながら、扉
板を開けるときには扉板を直線的にスムーズに動作させ
て開けることができ、この扉板は円弧運動によって大き
く拡開回動され扉板の裏面が表側になるように反転する
ことがないので、取付相手部材の開口部の手前側に扉板
を開閉するための大きな開閉スペースを必要とすること
がなく、扉板の開閉操作も容易な扉装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の扉装置の第1実施例を示す一部を切り
欠いた斜視図、第2図はその断面図、第3図はその正面
図、第4図は本発明の扉装置の第2実施例を示す断面
図、第5図はその一側部の正面図、第6図はアーム係止
体の平面図である。 10…取付相手部材としてのラック本体、17,18…扉板、2
1…軸着ベース、22,23…支点軸、24,25…リンクアー
ム、26,27…支軸、28…扉取付具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付相手部材の開口部にて対向する両側部
    に2本のリンクアームの基端部をそれぞれ回動自在に軸
    着し、この両側部に設けられた前記2本のリンクアーム
    の先端部に前記開口部を開閉する扉板の両側部をそれぞ
    れ回動自在に軸着した扉装置において、 前記取付相手部材は、前記開口部の両側部に対向して取
    付けられた軸着ベースを有し、この両側部の軸着ベース
    には奥行方向に離間して配設した2個の支点軸をそれぞ
    れ設け、 前記扉板は、その両側部に対向して取付けられた扉取付
    具を有し、この両側部の扉取付具には略同一平面に位置
    して離間して配設した2個の支軸をそれぞれ設け、 前記取付相手部材の両側部の2個の支点軸の中で前側に
    位置する両側部の支点軸には略L形状に形成された一方
    のリンクアームの基端部をそれぞれ回動自在に取付け、
    この両側部の一方のリンクアームの先端部を前記扉板の
    両側部の2個の支軸の中で内側に位置する両側部の支軸
    にそれぞれ回動自在に取付け、 前記取付相手部材の両側部の2個の支点軸の中で後側に
    位置する両側部の支点軸には略L形状に形成された他方
    のリンクアームの基端部をそれぞれ回動自在に取付け、
    この両側部の他方のリンクアームの先端部を前記扉板の
    両側部の2個の支軸の中で外側に位置する両側部の支軸
    にそれぞれ回動自在に取付けた ことを特徴とする扉装置。
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