JPH0731310B2 - 眼鏡フレ−ム装飾板の製造方法 - Google Patents

眼鏡フレ−ム装飾板の製造方法

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JPH0731310B2
JPH0731310B2 JP30675786A JP30675786A JPH0731310B2 JP H0731310 B2 JPH0731310 B2 JP H0731310B2 JP 30675786 A JP30675786 A JP 30675786A JP 30675786 A JP30675786 A JP 30675786A JP H0731310 B2 JPH0731310 B2 JP H0731310B2
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decorative plate
eyeglass frame
metal plate
plate
metal
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忠男 根岸
教保 帰山
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ホ−ヤ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、眼鏡フレーム用の装飾体の製造方法に関し、
特に眼鏡フレームの該表面にに装着したカラーセラミツ
ク装飾体の製造方法に関する。
[従来の技術] 眼鏡フレームは、鼻パツド、テンプル、玉型の大きさ、
リムの有無などにより影響される装用感や軽量感など機
能上の要求を満たすことのみならず、外観上の美的な感
覚を与えるなどのデザイン的にも優れたものが要求され
る。
例えば、眼鏡フレームの一部あるいは全部に塗装を施し
たもの、あるいはブリツジ部、ヨロイ部、テンプル部な
どに凹部を設けて、これにエポキシ樹脂を塗布して平面
に研磨したもの、あるいは眼鏡フレームを塗装するも
の、すなわち、ガンスプレーで塗料をフレーム表面にコ
ートし、熱処理したもの、樹脂の微粉末を静電塗装した
直後に電気炉で加熱コーテイングしたもの、樹脂を溶剤
にとかして、これを電着塗装したものなどがある。さら
には、特公昭58−10153号公報には、フレーム表面に透
明樹脂を密着させ、この上にフイルム上に塗布した染料
を熱加工で透明樹脂の中に浸透させるようにして、デザ
インブランドなどのシンボルマークを転写した眼鏡フレ
ームが開示されている。
[発明が解決すべき問題点] 上記従来技術では、紫外線などによる経時変化で眼鏡フ
レームが変色したり、あるいは樹脂性の眼鏡フレームで
は、表面硬度が不足して損傷しやすく、さらには湿度の
ある空気、低濃度の炭酸ガス(工場排煙、車の排気ガス
など)、潮風などにさらされて眼鏡フレームの金属メツ
キ部分と樹脂部分との境目で金属材料から腐食が発生す
るなど、眼鏡フレームの美的価値の低下が問題となつて
いる。
また特公昭58−10153号では、眼鏡フレームの装飾用と
して一般に知られているエポキシ樹脂が使用されてお
り、この方法ではエポキシ樹脂が加熱硬化時に粘性が著
しく低下して、前述のごとく金属メツキ部分と樹脂部分
の境目での金属材からの腐食の発生,色が異なる部分同
志で混ざり合い,異色部分がはつきりしない等の問題が
あり眼鏡フレームに多色を施すことは困難である。
本発明は、以上の問題を解決するためになされたもので
ある。
以上本発明の目的は、経時変化による変色がなく、表面
の耐損傷性に優れ、光沢が長年にわたり維持可能であ
り、金属材料に腐食の発生しない、眼鏡フレーム用装飾
体の製造方法を提供することである。
[問題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成させるためになされたもので
あり、カラーセラミツクを砕いて粒子となし、これにメ
タライジング加工し、さらに同粒子を金属板上に一様に
配置して、研磨し、しかる後に当該金属板をメツキして
眼鏡フレーム用の装飾体となす用にした眼鏡フレーム用
装飾体の製造方法が提供される。
[実施例の説明] 以下本発明を添付図を参照して、実施例の形で詳細に説
明する。
まず第1図ならびに第2図を参照するに、第1図は、金
属製眼鏡フレームに本発明の装飾板4をろうづけした斜
視図を示し、第2図は、プラステイツク製眼鏡フレーム
に本発明の装飾板4を取り付けた斜視図を示す。
上記装飾板4の製造方法につき以下に説明する。
[実施例] カラーセラミツクとして、アルミナ(Al2O3)、ジルコ
ニア(ZrO2)あるいはアルミナ−ジルコニア共晶体を主
成分とするセラミツクが使用しうるが、本実施例では、
ピンク色あるいはすみれ色のアルミナカラーセラミツク
を使用した。
以上のアルミナカラーセラミツクを粉砕して、#800の
ふるいにかけて、ついで#400のふるいにかけて平均1mm
の粒径の粒子を得た。これら粒子は、ピンク色ならびに
すみれ色にそれぞれ区別して準備した。
つぎにメタライジング前処理を行い、すなわち重量濃度
で70:30の硫化銅とカオリン(Al4Si4O16(OH))にア
ルコールを添加して柔らかめのペースト状混合液を準備
し、これに上記で得たカラーセラミツク粒子を投入して
充分撹はんし、カラーセラミツク粒子の表面に混合液ペ
ーストを付着せしめた。ついでセラミツク粒子は、炉内
で約100℃で乾燥させた。約100cm2のセラミツク板上に
上記カラーセラミツク粒子3を重ならないように一様に
ならべ、これを炉内で1000から1100℃の温度で約30分加
熱して、カラーセラミツク粒子3の表面上の上記混合液
ペーストをセラミツク粒子3に焼き付けならびに浸透さ
せた。カラーセラミツク粒子3は、セラミツク板ごと炉
から取り出してのち、カラーセラミツク粒子3をころが
しながら炭酸銀(Ag2CO3)粉末を満遍なく散布する。こ
の状態で炉内に入れ900℃の温度で30分加熱し、炭酸銀
を熱分解させて、カラーセラミツク粒子3表面に金属銀
膜を形成し、メタライジング工程を完了した。その後、
脱脂洗浄して乾燥した厚さ約1mmの洋白の金属板1上
に、ピンセツトを用いて上記セラミツク粒子3を、間に
隙間5ができるようにして、カラーおよびデザイン等を
考慮して並べ、この隙間5を埋めるように、例えば、1m
m程度の長さに切断した0.5mmの径の銀ろう材(Bag−
7)6を配置した。これは、例えば、銀ろう材を上方か
ら金属板上に振り掛けるようにしても良い。さらに、ほ
う砂(Na2B4・10H2O)をメチルアルコールで溶いたも
の、またはコロボと称するフラツクスを金属板上に滴ら
せる。さらに金属板を、上に載せたセラミツク粒子が動
かないように静かに移動させて炉内にいれて800から850
℃で約10分加熱して、ろう材が完全に溶解したところで
取り出し、大気中で徐冷して、ろうづけ工程を完了す
る。これにより第3図(B)のように銀ろう材6により
カラーセラミツク粒子3がろうづけされた装飾板4を得
た。
以上の工程で得られた装飾板4を熱可塑性樹脂7などを
用いて鉄板8上に張り付ける。本実施例では、熱可塑性
樹脂7として石油生成物ピツチを使用した。以上の鉄板
8を平面研削板上のマグネツトチヤツクに取付けて、鋳
鉄ボンドの#325ダイヤモンド砥石(マルトー社製)を
用いて、一回の研削量1μmで0.2mm程度まで研削し
た。次に同じく#1000砥石で艶だし研磨して、仕上げ研
磨工程を完了した。しかして研磨工程に用いた冷却材
は、ケミカルタイプのものを使用した(例えば、水溶性
研削油、ノリタケクールーケミカル4014など)また切削
量は任意で仕上げ面が平滑でなくてもよい。その後ヒー
タ上に鉄板を載せ約200から300℃で熱してピツチ7を溶
かし、装飾板4を鉄板8から外して、さらに溶剤(アセ
トンなど)を用いて装飾板4から付着ピツチを除去し
た。
このようにして得た装飾板4を第6図に示すように、金
属製眼鏡フレームに銀ろう材(例えば、Bag−1)9を
用いてろうづけした。この銀ろう材9の融点は、前述の
銀ろう材(Bag−7)6の融点より低いものが使用され
る。さらに眼鏡フレームごとメツキ処理して装飾板4を
完成する。
プラステイツク製眼鏡フレームの場合は、雌ねじを内側
に切つたボス41を、銀ろう材(Bag−1)で装飾板4の
下面にろうづけして、このボス41をプラステイツク製眼
鏡フレームに設けた嵌合孔にはめ込み、テンプル裏面よ
り雄ねじを通して、ボス41の雌ねじに螺合させるように
する。
メツキ処理により、1.5μm厚のパラジウム−ニツケル
合金メツキおよび1.5μmピンクゴールドメツキをそれ
ぞれ施した。
以上の装飾板4の耐食性および耐候性を確かめるため
に、JIS−H−8502のキヤス試験を16時間行い、これを
紫外線カーボンウエザーメータで230時間の耐候試験を
行つた。
肉眼で装飾板4を観察したが、いずれも腐食および変色
の兆候は見られなかつた。
[本発明の効果] 本発明により、紫外線などにより色の退化が生じること
がなく、硬くしかして傷のつき難い恒久的に艶があり、
しかも母材からの腐食の発生しない、異色部分の境がは
つきりしたカラーとメツキの入り混じつた美的感覚の眼
鏡フレーム用装飾板が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の装飾板を装着した金属製フレームの
斜視図、第2図は、本発明の装飾板を装着したプラステ
イツク製眼鏡フレームの斜視図、第3図(A)は、カラ
ーセラミツク粒子とそのベースの金属板とのろうづけ前
の状態を示す側面図であり第3図(B)は、そのろうづ
け後の状態を示す側面図、第4図は、装飾板を研磨する
ために鉄板上に張り付けた状態を示す側面図、第5図
は、本装飾板と研磨後の態様を示す側面図、ならびに第
6図は、眼鏡フレームの装飾板を装着した部分の拡大図
を示す。 1……金属板、 3……カラーセラミツク粒子、 6……銀ろう材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡フレームに装着する装飾板の製造方法
    において、 アルミナ、ジルコニアあるいはアルミナージルコニア共
    晶体を主成分とするカラーセラミツクを砕きセラミツク
    粒子を得る段階と、 前記粒子の表面をメタライジングする段階と、ついで前
    記セラミツク粒子を金属板の表面にろうづけする段階
    と、 該金属板の表面を研磨仕上げする段階と、 該金属板に金属メツキをして眼鏡フレーム装飾板を得る
    段階と を含む眼鏡フレーム装飾板の製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲の第1項に記載の方法にお
    いて、前記金属板は、前記眼鏡フレームに装着後にメツ
    キをするようになつた方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲の第1項あるいは第2項に
    記載の方法において、前記金属板は、前記眼鏡フレーム
    にろうづけするようになつた方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲の第1項あるいは第2項に
    記載の方法において、前記金属板は、前記眼鏡フレーム
    のプラステイツク部分に、取付ボスならびに嵌合孔の手
    段により装着されるようになつた方法。
JP30675786A 1986-12-23 1986-12-23 眼鏡フレ−ム装飾板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0731310B2 (ja)

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