JPH07312720A - 画像読取り装置 - Google Patents
画像読取り装置Info
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Abstract
識別して、その有効領域に対して露光量を最適化するこ
とでS/Nを改善し、更にアナログ増幅器に対する増幅
度を最適化することで階調飛びを抑える。 【構成】 読取り原稿の読取り光を光電変換する光電変
換装置と、光電変換された画像信号を増幅するアナログ
増幅器と、増幅された画像信号をA/D変換するA/D
変換器を有する画像読取り装置において、読取り原稿の
輪郭あるいは背景とのレベル差から有効な画像領域を判
断し、抽出するステップと、画像領域の最大輝度および
全画像読取り領域の最大輝度を算出するステップと、最
大輝度から、光電変換装置のダイナミックレンジを最大
に、割り当てる露光量を算出調整するステップと、露光
量調整後の有効領域最大輝度がA/D変換器の最大階調
にほぼ等しくなるようにアナログ増幅器の増幅度を算出
し設定するステップを設ける。
Description
ィルム等の透過画像原稿及び印刷原稿等の反射画像原稿
を読み取る画像読取り装置に関するものである。
すブロック図である。
変換装置と、光電変換された画像信号を増幅する増幅器
と、増幅された画像信号をA/D変換するA/D変換器
を有する従来の画像読取り装置では、読み込み可能な全
領域Aの輝度を元にして、光電変換装置の露光量と増幅
器の増幅度を設定していた。
電変換装置)のダイナミックレンジは、領域Aの部分
(図7のa)でも使用され、本来必要な領域B(図7の
b)の部分に割り当てられる範囲が狭くなる。すなわ
ち、本来のaなるダイナミックレンジが使用できるとこ
ろa−bの部分を全く無駄にし、bの部分のみを伸張し
て使用することになる。これによりS/Nはb/aとな
り著しく劣化する。
bit(0〜255)の場合、図8に示すように、全階
調aのうち階調bしか利用されず、この階調bの範囲を
デジタルテーブル等で伸ばすため階調飛びが発生し、滑
らかさに欠けた非常に見苦しい絵になるという問題があ
った。
たもので、有効原稿領域を各種原稿に最適な方法により
識別して、その有効領域に対して露光量を最適化するこ
とでS/Nを改善し、更にアナログ増幅器に対する増幅
度を最適化することで階調飛びを抑えることを目的とす
る。
に本発明は、読取り原稿の読取り光を光電変換する光電
変換装置と、光電変換された画像信号を増幅するアナロ
グ増幅器と、増幅された画像信号をA/D変換するA/
D変換器を有する画像読取り装置において、読取り原稿
の輪郭あるいは背景とのレベル差から有効な画像領域を
判断し、抽出するステップと、画像領域の最大輝度およ
び全画像読取り領域の最大輝度を算出するステップと、
最大輝度から、光電変換装置のダイナミックレンジを最
大に、割り当てる露光量(光源光量、光電変換装置蓄積
時間等)を算出調整するステップと、露光量調整後の有
効領域最大輝度がA/D変換器の最大階調にほぼ等しく
なるようにアナログ増幅器の増幅度を算出し設定するス
テップを設けるように構成されている。
原稿の種類に応じた最適な方法により判断した有効な画
像領域の最大輝度及び全領域の最大輝度を算出し、この
最大輝度から、光電変換装置のダイナミックレンジを最
大に割り当てる露光量を算出し、最大輝度がA/D変換
器の最大階調にほぼ等しくなるようにアナログ増幅器の
増幅度を算出するようにしたので、CCDのダイナミッ
クレンジをほぼ全域にわたり使用し、信号増幅度を有効
画像領域内でアナログ的にA/Dのフルレンジに振れる
ように設定するため、S/Nの改善と階調飛びを抑える
ことが可能となる。
する。
実施例を示すブロック結線図である。
原稿である。読取原稿1には、光源2から読取光が照射
される。光源光量は、光量制御装置16を介して後述す
るCPU回路8により調光される読取原稿1を透過した
読取光は、絞り3で光量が制限された後に、集光レンズ
4によってCCD5に集光される。絞り値は後述するC
PU回路8により制御される。CCD5に集光された読
取り光は、CCD5で光電変換された後に、アナログ増
幅器6によって増幅される。アナログ増幅器6の増幅率
は、後述するCPU回路8によって制御される。アナロ
グ増幅器6によって増幅された読取り信号は、A/D変
換器7でデジタル信号に変換され、バスライン9を介し
てメモリー10に記録される。以上で述べた読取り動作
は、CPU回路8の制御によって行われる。CPU回路
8は、メモリー10に記録された画像信号を元にして、
CCD5の蓄積時間の算出とアナログ増幅器6の増幅率
を決定する。
ム)を説明するフローチャートである。図2において、
プログラムがスタートすると、まず初期化を行い(ステ
ップS1)、光源2を初期光量B0、絞り3を初期絞り
F0、CCD5の蓄積時間T0、アナログ増幅器6の増幅
率A0にそれぞれ設定する。次に、設定された初期値で
読取り原稿1の仮読み込みを行う(ステップS2)。読
み込んだ画像信号はメモリー10に書き込まれるので、
このメモリー10に書き込まれた画像情報から読取り原
稿1の有効領域を検出する(ステップS3)。この検出
方法は、各原稿種類に適合した手法を用いることでヒッ
ト率を向上させている。例えば、反射原稿の場合には、
原稿押さえ板は白色板を使用しており、原稿とその背景
との輝度差により原稿域を判断する。通常の原稿の場
合、その濃度はほとんどの場合高い。その特性を利用す
れば、取り込み画像の外周より一定レベル低い値をしき
い値とすることで検出できる。図6はこの有効領域と取
り込み領域(白色背景)の1ライン分の信号変化の様子
である。この有効領域を検出することは、図3(a)の
領域B(読取り原稿1の外枠)を検出することを意味す
る。なお、図3(a)の領域Aは、読取り可能な全領域
を示す。
変化を検出する具体的方法は従来公知の方法であってよ
い。また、透過原稿においては遮光マスクを使用する
際、その露光暗レベルと原稿部のレベル差によりしきい
値を設定し検出する。図10は遮光マスクにフィルム原
稿をセットした場合の1ライン分の読取り信号の様子で
ある。図3(b)の領域Aは、読取り可能な全領域を示
し、この場合、遮光マスクにより覆われている。領域B
のフィルム部分を輝度レベル変化により検出する。一
方、遮光マスク等を使用しない際には、ネガフィルム、
ポジフィルムによりその検出方法が異なり、カラーネガ
フィルムを例にとると3色分解した際、そのベース濃度
は、赤で0.3〜0.4、緑で0.4〜0.6、青で
0.6〜0.9程度である。濃度0.3は透過光量の約
半分の輝度値であり、しきい値をその値に定することで
検出が可能となる。
トした場合の1ラインの信号の様子である。また、カラ
ーポジフィルムの場合、フィルムコマの外周部の黒枠に
より検出する。図12は読取り領域の任意箇所にカラー
ポジフィルムをセットした場合の1ライン分の映像信号
の様子である。図3(c)の領域Aは、読取り可能な全
領域を示し、任意にセットされた領域Bのフィルム原稿
を外周黒枠の輝度レベル変化により検出する。
データを読み出すことにより領域A(読取り可能領域)
の最大輝度a、領域B(抽出された原稿領域)の最大輝
度bを検出する。ステップS5では、最大輝度a、bよ
り露光量を算出する。露光量は光源2光量、絞り3、C
CD5の蓄積時間により調整される。露光量調整はこの
3要素の組み合わせにより行い、その組み合わせは任意
である。例えば、読み込み時間を短くしたい場合、CC
D5の蓄積時間を延ばすことは不適であるため、光源2
光量、絞り3で調整する。また、画質の解像度、MFT
を重視する場合、絞り3は絞ったまま、他の要素で調整
すればよい。露光量を決定するにはCCD5のダイナミ
ックレンジの最大値c、CCD5の飽和レベルdにより
b>aの場合、原稿域最大輝度bがcにほぼ等しくなる
ように、また、a>bの場合、読取り域の最大輝度aが
CCD5の飽和レベルを越えないで、かつ原稿域の最大
輝度bがCCD5のダイナミックレンジ最大値cにでき
るだけ近づくように露光量を調整する。図11に示すよ
うにCCD5のダイナミックレンジと飽和レベルの関係
はCCDの構造により(a)(b)2種類に大別され
る。ダイナミックレンジとはCCD5の光電変換のリニ
アリティーが保持される領域であり、飽和レベルとはC
CD5内部の電荷が隣接画素等へ流れだしスミア、ブル
ーミング等の画質的不具合が発生しだすポイントであ
る。それゆえ、有効原稿領域はCCD5のリニアリティ
ーがあるダイナミックレンジ内に割り当てる必要があ
り、もしタイプ(a)のCCDであれば、不要な最大輝
度aはリニアリティーがない飽和レベルd内に割り当て
ることで、CCD5のダイナミックレンジを有効に使用
することができる。以上の条件により算出された露光量
は光源光量B1、絞り値F1、CCD蓄積時間T1にて
実現する。
ミックレンジc1、飽和レベルd1)を使用し、絞り3
は固定絞り、光源2光量も一定の場合、検出された有効
原稿領域の最大輝度b1、読取り全領域の最大輝度a1
(a1>b1)であるならば、CCD5の蓄積時間T1
を次式により演算し、露光調整する。
等によるCCD5の飽和を防止する安全係数である。C
CD5の蓄積時間をT1にて読み込むことでCCD5の
ダイナミックレンジを最適利用しS/Nに関しても最小
に抑えることが可能となる。
た最大輝度にステップS5で求めた露光条件を考慮した
原稿領域最大輝度bから、アナログ増幅器6の増幅率A
1を次式により演算する。
しかし、高濃度の原稿、露光量の限界、有効原稿領域と
読み込み全域の輝度差が大きい場合にはステップS6の
操作が必要になる。nは計算誤差等によるハイライト側
の白飛びを軽減する係数である。aはA/D変換器7の
分解能の最大値(図5では255レベル)である。結果
として、アナログ増幅器6の増幅率A1は、図5に示す
ように、A/D変換器7の入力フルレンジj(図5では
256階調)にほぼ等しくなるように算出される。この
ようにCCD5信号をアナログ的に増幅しA/D変換器
7の入力範囲をフルに利用することにより、階調飛びの
ない滑らかな階調表現が得られる。
本発明の技術的思想によれば、種々の変形が可能であ
る。例えば、上述した実施例においては、領域Bが読取
原稿1の全領域に等しいものとして説明したが、重要部
分は読取原稿1の中心部に位置する場合が多いことか
ら、領域Bに対して面積比で70%〜90%の領域C
(図3参照)とすることもできる。また、70%〜10
0%の範囲で、オペレータがマニュアルで選択するよう
にもできる。
に応じた適切な方法により有効原稿領域を抽出すること
で、そのヒット率を向上させ、従来、オペレータがマニ
ュアル操作により領域指定していた煩雑性を解消し、さ
らに読取り全域の最大輝度、上記判別した原稿領域内の
最大輝度を検出し、これらの最大輝度から光電変換装置
のダイナミックレンジを最大、かつ有効に割り当てる露
光量を算出し、この結果を反映した原稿領域の最大輝度
がA/D変換器の最大階調にほぼ等しくなるようアナロ
グ増幅器の増幅度を算出するようにしたので、露光量と
信号増幅度が有効画像領域内で最適化され、S/Nの最
良化と階調飛びを抑えることが可能となる。
稿の種類に応じた最適な方法により判断した有効な画像
領域の最大輝度及び全領域の最大輝度を算出し、この最
大輝度から、光電変換装置のダイナミックレンジを最大
に割り当てる露光量を算出し、最大輝度がA/D変換器
の最大階調にほぼ等しくなるようにアナログ増幅器の増
幅度を算出するようにしたので、S/Nを改善し、更に
アナログ増幅器に対する増幅度を最適化することで階調
飛びを抑えることが可能となる。
ブロック結線図である。
フローチャートである。
概念図である。
特性図である。
概念図である。
波形図である。
る。
る。
る。
す波形図である。
す波形図である。
す波形図である。
Claims (4)
- 【請求項1】読取り原稿の読取り光を光電変換する光電
変換装置と、光電変換された画像信号を増幅するアナロ
グ増幅器と、増幅された画像信号をA/D変換するA/
D変換器を有する画像読取り装置において、 読取り原稿の輪郭あるいは背景とのレベル差から有効な
画像領域を判断し、抽出するステップと、 前記画像領域の最大輝度および全画像読取り領域の最大
輝度を算出するステップと、 前記最大輝度から、前記光電変換装置のダイナミックレ
ンジを最大に、割り当てる露光量(光源光量、光電変換
装置蓄積時間等)を算出調整するステップと、 前記露光量調整後の有効領域最大輝度が前記A/D変換
器の最大階調にほぼ等しくなるように前記アナログ増幅
器の増幅度を算出し設定するステップを具備することを
特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項2】読取り原稿の読取り光を光電変換する光電
変換装置と、光電変換された画像信号を増幅するアナロ
グ増幅器と、増幅された画像信号をA/D変換するA/
D変換器を有する画像読取り装置において、 読取り原稿の種類(反射原稿、透過原稿(ポジ、ネ
ガ))により最適な有効画像領域の抽出、判断機能を具
備することを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項3】前記抽出、判断された有効画像領域、或い
はオペレータにより指定された画像領域に対して前記光
電変換装置のダイナミックレンジをこれらの領域に対
し、有効かつ最大に割り当てる露光量調整機能を具備す
ることを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項4】前記抽出、判断された有効画像領域あるい
はオペレータにより指定された画像領域に対して前記ア
ナログ増幅器の増幅度を前記A/D変換器の最大階調に
ほぼ等しくなるように算出し、設定する機能を具備する
画像読取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12576494A JP3550589B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 画像読取り装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12576494A JP3550589B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 画像読取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07312720A true JPH07312720A (ja) | 1995-11-28 |
JP3550589B2 JP3550589B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=14918252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12576494A Expired - Lifetime JP3550589B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 画像読取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3550589B2 (ja) |
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-
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- 1994-05-16 JP JP12576494A patent/JP3550589B2/ja not_active Expired - Lifetime
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