JPH07311807A

JPH07311807A - 医療情報管理システム

Info

Publication number: JPH07311807A
Application number: JP10515794A
Authority: JP
Inventors: Nobuaki Hirano; 信明平野
Original assignee: Hitachi ULSI Engineering Corp
Current assignee: Hitachi ULSI Engineering Corp
Priority date: 1994-05-19
Filing date: 1994-05-19
Publication date: 1995-11-28

Abstract

(57)【要約】【目的】患者の診療履歴などの必要な医療情報を特定
の病院間で登録、検索および更新し、効率よく診察を行
う。【構成】病院Ｂ１〜Ｂｎにおいて初診の患者の診察情
報は、初診を行った病院Ｂ１〜Ｂｎの端末機器４からフ
ァイルサーバ２を介して医療情報データバンク１に入力
される。その患者の情報を初診した以外の病院Ｂ１〜Ｂ
ｎで参照する場合、当該患者の医療情報を医療情報デー
タバンク１に問い合わせ、ファイルサーバ２を介して端
末機器４に表示またはプリンタサーバ３によってプリン
トアウトする。参照した病院Ｂ１〜Ｂｎにおいて、処方
箋などの医療情報に変更がある場合には、新たに変更が
あったデータを入力し、医療情報データバンク１に追加
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、医療情報および医用画
像情報を一括管理する医療情報管理システムに関し、特
に、複数の特定の病院間において医療情報および医用画
像情報の管理を行うシステムに適用して有効な技術に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】診療機関である病院で行われた患者の診
療検査の結果や投薬の処方箋などの医療情報である、い
わゆるカルテおよびレントゲン写真などの医用画像情報
の保管は、それぞれの病院毎により保管されていること
は広く知られている。

【０００３】また、この医療情報を電子化により管理す
る方法として、たとえば工業調査会発行「電子材料」１
９９０年１２月号、平成２年１２月１日発行、Ｐ４２〜
Ｐ４５に示されるように、血圧、心電図およびカルテな
どの医療情報をＩＣカードにメモリさせ、システム化し
たものが知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な医療情報および医用画像データの管理方法では、次の
ような問題点があることが本発明者により見い出され
た。

【０００５】すなわち、患者の病気が同じであっても、
たとえば、引っ越しなどの理由によってかかりつけの病
院が変わってしまうと、新たに出向いた病院で再度同じ
診療検査を受けなければならなくなる。

【０００６】それにより、診療期間および費用が余分に
掛かってしまい、レントゲンなどの複数の検査による健
康上の影響も問題となる。

【０００７】また、同じ病院であっても、総合病院など
の大きな病院では診療する科が変わってしまうと、新た
に診療する科でカルテなどの診療結果を必要とする場合
に、そのカルテなどの運搬が必要となる。

【０００８】本発明の目的は、患者の診療履歴などの必
要な医療情報および医用画像情報を複数の特定の病院間
で登録、検索および更新できる医療情報管理システムを
提供することにある。

【０００９】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【００１１】すなわち、本発明の医療情報管理システム
は、各患者別の医療情報を登録、更新または参照する複
数のデータ入出力手段と、データ入出力手段から入力さ
れる医療情報の記憶を行う記憶手段と、データ入出力手
段と記憶手段とのアクセスを行う複数の接続管理手段と
を設け、特定患者の医療情報を任意のデータ入出力手段
から入力し記憶手段に登録を行うと、複数の特定の病院
における任意の入力手段により当該医療情報の参照また
は更新を行えるものである。

【００１２】また、本発明の医療情報管理システムは、
前記入出力手段により登録、更新または参照した特定患
者の医療情報を印刷する複数の印刷手段を設け、接続管
理手段により記憶手段とアクセスすることにより登録、
更新または参照した当該医療情報をプリントアウトする
ものである。

【００１３】さらに、本発明の医療情報管理システム
は、前記記憶手段に各患者別の医用画像情報を登録また
は更新する複数の画像入力手段と、記憶手段に記憶され
ている医用画像情報をモニタする複数の画像表示手段と
を設け、特定患者の医用画像情報を、任意の画像入力手
段から入力し、記憶手段に登録を行うと、複数の特定の
病院における任意の画像入力手段および画像表示手段に
より当該医用画像情報の参照または更新が行えるもので
ある。

【００１４】また、本発明の医療情報管理システムは、
前記記憶手段が、複数の特定の病院それぞれに設けら
れ、複数の特定の病院間で相互に入出力手段または画像
入力手段と記憶手段とのアクセスを行うものである。

【００１５】

【作用】上記した本発明の医療情報管理システムによれ
ば、複数の特定の病院間において特定の患者の医療情報
を記憶手段により一括管理でき、データ入出力手段によ
って必要なときに短時間で確実に医療情報を登録、更新
または参照することができる。

【００１６】また、上記した本発明の医療情報管理シス
テムによれば、複数の特定の病院間において、特定の患
者の医療情報を印刷手段によって必要なときに短時間で
確実に登録、更新または参照した医療情報をプリントア
ウトすることができる。

【００１７】さらに、上記した本発明の医療情報管理シ
ステムによれば、複数の特定の病院間において、特定の
患者の医用画像情報を記憶手段により一括管理でき、画
像入力手段および画像表示手段によって必要なときに短
時間で確実に医用画像情報を参照または更新することが
できる。

【００１８】また、上記した本発明の医療情報管理シス
テムによれば、複数の特定の病院間に記憶手段をそれぞ
れ設けることによって、各病院毎に特定の患者の医療情
報を記憶手段により一括管理でき、データ入出力手段に
よって必要なときに短時間で確実に医療情報を登録、更
新または参照することができる。

【００１９】それにより、患者の病気が同じである場
合、かかりつけの病院などが変わっても、医療情報およ
び医用画像情報を参照することにより、新たに出向いた
病院で、再度同じ診療検査を受けなくてもよくなる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

【００２１】（実施例１）図１は、本発明の実施例１に
よる複数の特定の病院間で医療情報管理システムの概略
構成図である。

【００２２】本実施例１において、検査結果、病履歴、
投薬の処方箋などの診療に必要な全ての医療情報のマス
タデータを記憶する医療情報データバンク（記憶手段）
１には、ネットワークの管理および必要回線とのアクセ
スを行うファイルサーバ（接続管理手段）２が接続され
ている。

【００２３】また、ファイルサーバ２には、必要な情報
をプリントアウトするためのプリンタサーバ（印刷手
段）３と、医療情報のデータを医療情報データバンク１
に入力および必要な医療情報を表示させるワークステー
ションとなるパーソナルコンピュータなどの端末機器
（データ入出力手段）４とがそれぞれ接続されている。

【００２４】さらに、ファイルサーバ２、プリンタサー
バ３および端末機器４は、特定の契約した病院Ｂ１〜Ｂ
ｎ内の所定の設置個所に設けられており、医療情報デー
タバンク１との接続はそれぞれ電話回線５を介して行わ
れている。

【００２５】また、医療情報データバンク１は、病院Ｂ
１〜Ｂｎの代表の病院に設けても、病院Ｂ１〜Ｂｎ以外
の専用の場所に設けるようにしてもよい。

【００２６】さらに、端末機器４は病院Ｂ１〜Ｂｎの放
射線科、検査科、薬剤科、外科および内科などのそれぞ
れの外来診療室や病棟の所定の箇所に設ける。

【００２７】次に、本発明の作用について説明する。

【００２８】たとえば、病院Ｂ１において患者が診察を
受けると、病院Ｂ１に設けられている端末機器４によっ
て、その患者の病履歴、検査結果、投与している薬の処
方箋などの医療に必要な情報がすべて入力される。

【００２９】そして、端末機器４に入力された医療情報
は、ファイルサーバ２を介して医療情報データバンク１
に入力される。

【００３０】次に、たとえば、当該患者が病院Ｂ２で診
察を受けた場合、病院Ｂ２は当該患者の医療情報を医療
情報データバンク１に問い合わせる。そして、当該患者
の医療情報が存在すると、ファイルサーバ２を介して端
末機器４に表示され、参照することができる。

【００３１】また、この端末機器４に表示された医療情
報は、プリンタサーバ３によってプリントアウトするこ
ともできる。

【００３２】そして、病院Ｂ２において、処方箋などの
医療情報に変更がある場合には、病院Ｂ２が新たに変更
があったデータを入力し、医療情報データバンク１に追
加する。

【００３３】また、患者のプライバシー保護のため、暗
証番号またはパスワードなどを設け、特定の関係者だけ
しか医療情報の登録、参照および更新を行えないように
してもよい。

【００３４】それによって、本実施例１では、患者の必
要な医療情報を契約した複数の特定の病院Ｂ１〜Ｂｎ間
において、端末機器４によって登録、検索および更新で
きるようになり、同じ検査などを重複してそれぞれの病
院で受けることがなくなる。

【００３５】また、医療情報データバンク１を各病院に
設け、それを相互にアクセスするようにしても効果は同
様である。

【００３６】（実施例２）図２は、本発明の実施例２に
よる複数の特定の病院間で医療情報管理システムの概略
構成図である。

【００３７】本実施例２においては、それぞれの病院Ｂ
１〜Ｂｎに設けられているファイルサーバ２に、レント
ゲンなどの画像データを取り込む画像ファイリングシス
テム６が接続され、この画像ファイリングシステム６に
は、画像モニタを行うモニタ（画像表示手段）７も設け
られている。

【００３８】たとえば、病院Ｂ１において、患者が診察
を受けると、病院Ｂ１に設けられている端末機器４によ
って、当該患者の医療情報が入力され、レントゲン写真
などの医用画像情報を画像ファイリングシステム６によ
り入力する。

【００３９】そして、これらの医療情報および医用画像
情報は、ファイルサーバ２を介して医療情報データバン
ク１に入力される。

【００４０】次に、たとえば、当該患者が病院Ｂ２で診
察を受けると、病院Ｂ２は、当該患者の医療情報および
医用画像情報を医療情報データバンク１に問い合わせ、
当該患者の医療情報および医用画像情報が存在すると、
ファイルサーバ２を介して端末機器４に医療情報が、モ
ニタ７に医用画像情報が表示され参照することができ
る。

【００４１】また、端末機器４から所定のコマンドを入
力することによって、医療情報または医用画像情報のど
ちらか一方の必要な情報だけを表示するようにすること
もできる。

【００４２】さらに、この端末機器４に表示された医療
情報は、プリンタサーバ３によってプリントアウトする
こともできる。

【００４３】そして、病院Ｂ２において、処方箋などの
医療情報に変更がある場合には、病院Ｂ２が新たに変更
があったデータを入力し、医療情報データバンク１に追
加する。

【００４４】また、本実施例でも患者のプライバシー保
護のため、暗証番号またはパスワードなどを設け、特定
の関係者だけしか医療情報の登録、参照および更新を行
えないようにしてもよい。

【００４５】それによって、本実施例においては、患者
の必要な医療情報および医用画像情報を契約した複数の
特定の病院Ｂ１〜Ｂｎ間で、端末機器４によって登録、
検索および更新できるようになり、同じ検査などを重複
してそれぞれの病院で受けることがなくなる。

【００４６】（実施例３）図３は、本発明の実施例３に
よる病院内におけるそれぞれの診療科間での医療情報管
理システムの概略構成図である。

【００４７】本実施例３においては、図３に示すよう
に、１つの病院Ｂｎ１内における医療データシステムで
ある。

【００４８】たとえば、病院Ｂｎ１に内科Ｋ１、外科Ｋ
２および神経科Ｋ３の複数の診療科があるとすると、こ
れらの診療科毎の所定の箇所にファイルサーバ２、プリ
ンタサーバ３、端末機器４および画像ファイリングシス
テム６を設け、電話または専用の回線８を介して医療デ
ータバンク１と接続する。

【００４９】そして、たとえば、内科Ｋ１において、患
者が診察を受けると、内科Ｋ１の所定の箇所に設けられ
ている端末機器４によって、当該患者の病履歴、検査結
果、投与している薬の処方箋などの医療に必要な情報を
すべて入力し、レントゲン写真などの医用画像情報も画
像ファイリングシステム６により入力する。

【００５０】端末機器４および画像ファイリングシステ
ム６に入力されたそれらの医療情報は、ファイルサーバ
２を介して医療情報データバンク１に入力される。

【００５１】次に、当該患者が神経科Ｋ３で診察を受け
る場合、神経科Ｋ３の担当者は、当該患者の医療情報を
医療情報データバンク１に問い合わせる。そして、当該
患者の医療情報および医用画像情報が存在すると、ファ
イルサーバ２を介して端末機器４、モニタ７に表示され
る。

【００５２】また、この端末機器４に表示された医療情
報は、プリンタサーバ３によってプリントアウトするこ
ともできる。

【００５３】そして、神経科Ｋ３において、処方箋など
の医療情報または医用画像情報に変更または追加がある
場合には、神経科Ｋ３が新たに変更があったデータを入
力し、医療情報データバンク１に追加する。

【００５４】また、患者のプライバシー保護のため、暗
証番号またはパスワードなどを設け、特定の関係者だけ
しか医療情報の登録、参照および更新を行えないように
してもよい。

【００５５】それによって、本実施例３では、患者の必
要な医療情報を同じ病院Ｂｎ１内において、端末機器４
によって登録、検索および更新できるようになり、病院
Ｂｎ１内で診療を行う患者のカルテが必要となる場合で
も、わざわざカルテなどを運ぶ必要がなくなり、瞬時に
必要な医療情報を取り出すことができる。

【００５６】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。

【００５７】たとえば、前記実施例１では、特定の契約
をした病院間における医療データ情報のやり取りである
が、契約を交わした特定の病院以外でもよく、市町村単
位および県立、国立の病院間、関連病院間または日本全
国の病院間で医療データシステムを構築してもよい。

【００５８】また、前記実施例１，２では、医療情報デ
ータバンク１を１カ所に設けたが、図４に示すように、
病院Ｂ１〜Ｂｎそれぞれに設け、それらの医療情報デー
タバンク１を相互にアクセスするようにしても効果は同
様である。

【００５９】

【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【００６０】（１）本発明によれば、複数の特定の病院
間において、特定の患者の医療情報を一括管理でき、必
要なときに短時間で確実に医療情報を登録、更新または
参照することができる。

【００６１】（２）また、本発明では、複数の特定の病
院間において、登録、更新または参照した特定の患者の
医療情報を必要なときに短時間で確実にプリントアウト
することができる。

【００６２】（３）さらに、本発明においては、複数の
特定の病院間において、特定の患者の医用画像情報を一
括管理でき、必要なときに短時間で確実に医用画像情報
を参照または更新することができる。

【００６３】（４）また、本発明によれば、記憶手段を
複数の特定の病院毎に設けることによって、各病院毎に
特定の患者の医療情報を一括管理でき、必要なときに短
時間で確実に医療情報を登録、参照、更新およびプリン
トアウトすることができる。

【００６４】（５）さらに、本発明によれば、上記
（１）〜（４）により、患者の病気が同じである場合、
病院が変わっても医療情報および医用画像情報を参照す
ることにより、新たに出向いた病院で再度同じ診療検査
を受けなくてもよくなり、診療期間および検査費用が節
約でき、レントゲンなどの複数の検査による健康上の影
響もなくなり、レントゲン装置などによるエネルギー、
写真および紙などの資源の節約が可能となる。

【００６５】（６）また、本発明では、大きな病院など
において、病院内のそれぞれの診療科毎に特定患者の医
療情報および医用画像情報を登録、参照および更新を行
うことができるので、診療科が変わって以前の診療科の
カルテなどが必要となっても、カルテなどの診療結果を
わざわざ運搬せずに必要な情報を参照することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１による複数の特定の病院間で
医療情報管理システムの概略構成図である。

【図２】本発明の実施例２による複数の特定の病院間で
医療情報管理システムの概略構成図である。

【図３】本発明の実施例３による病院内におけるそれぞ
れの診療科間での医療情報管理システムの概略構成図で
ある。

【図４】本発明の他の実施例による複数の特定の病院間
で医療情報管理システムの概略構成図である。

【符号の説明】

１医療情報データバンク（記憶手段）２ファイルサーバ（接続管理手段）３プリンタサーバ（印刷手段）４端末機器（データ入出力手段）５電話回線６画像ファイリングシステム（画像入力手段）７モニタ（画像表示手段）８回線Ｂ１〜Ｂｎ病院病院Ｂｎ１Ｋ１内科Ｋ２外科Ｋ３神経科

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の特定の病院間において各患者毎の
医療情報および医用画像情報を一括管理する医療情報管
理システムであって、各患者別の医療情報を登録、更新
または参照する複数のデータ入出力手段と、前記データ
入出力手段から入力される医療情報の記憶を行う記憶手
段と、前記データ入出力手段と前記記憶手段とのアクセ
スを行う複数の接続管理手段とを設け、特定患者の医療
情報を、任意の前記データ入出力手段から入力し、前記
記憶手段に登録を行うと、前記複数の特定の病院におけ
る任意の前記入力手段により当該医療情報の参照または
更新を行えることを特徴とする医療情報管理システム。
【請求項２】前記入出力手段により登録、更新または
参照した特定患者の医療情報を印刷する複数の印刷手段
を設け、前記接続管理手段により前記記憶手段とアクセ
スすることにより登録、更新または参照した当該医療情
報をプリントアウトすることを特徴とする請求項１記載
の医療情報管理システム。
【請求項３】前記記憶手段に各患者別の医用画像情報
を登録または更新する複数の画像入力手段と、前記記憶
手段に記憶されている医用画像情報をモニタする複数の
画像表示手段とを設け、特定患者の医用画像情報を、任
意の前記画像入力手段から入力し、前記記憶手段に登録
を行うと、前記複数の特定の病院における任意の前記画
像入力手段および前記画像表示手段により当該医用画像
情報の参照または更新が行えることを特徴とする請求項
１または２記載の医療情報管理システム。
【請求項４】前記記憶手段が、前記複数の特定の病院
それぞれに設けられ、前記複数の特定の病院間で相互に
前記入出力手段または前記画像入力手段と前記記憶手段
とのアクセスを行うことを特徴とする請求項１〜３のい
ずれか１項に記載の医療情報管理システム。