JPH07311732A - 画像読み取り装置及び情報処理システム - Google Patents

画像読み取り装置及び情報処理システム

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JPH07311732A
JPH07311732A JP12689794A JP12689794A JPH07311732A JP H07311732 A JPH07311732 A JP H07311732A JP 12689794 A JP12689794 A JP 12689794A JP 12689794 A JP12689794 A JP 12689794A JP H07311732 A JPH07311732 A JP H07311732A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のインターフェースを設け複数の情報処
理装置からアクセスがあった場合に通信不能等の事態を
防止できる画像読み取り装置及びこれを含む情報処理シ
ステムを提供すること。 【構成】 スキャナ1には、読み取り画像データを転送
するために、第1、第2のコンピュータ40、42に対
応してパラレルインターフェース82、SCSIインタ
ーフェース84が設けられる。そして例えばパラレルイ
ンターフェース82が第1のコンピュータ40によりア
クセス状態にある場合に、第2のコンピュータ42によ
りSCSIインターフェース84がアクセスされた場合
には、第2のコンピュータ42に対してスキャナ1がビ
ジー状態であることが伝えられる。逆にSCSIインタ
ーフェース84がアクセス状態にある場合には、第1の
コンピュータに対してスキャナ1がビジー状態であるこ
とが伝えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のインターフェー
スを備えた画像読み取り装置及び該読み取り装置を含む
情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりイメージスキャナと呼ばれる画
像読み取り装置が知られており、この画像読み取り装置
では、原稿の画像が読み取られ、読み取られた画像情報
が所定のインターフェースを介してコンピュータ(例え
ばパーソナルコンピュータ、ワークステーション)等の
情報処理装置に出力される。
【0003】ところで、コンピュータ等の情報処理装置
においては、異なる複数種類のアーキテクチャにしたが
った複数種類のコンピュータシステムが存在している。
今、第1のアーキテクチャにしたがったコンピュータ
(以下、第1のコンピュータと呼ぶ)と、第2のアーキ
テクチャにしたがったコンピュータ(以下、第2のコン
ピュータと呼ぶ)とが存在したとする。すると、イメー
ジスキャナ(以下、単にスキャナと呼ぶ)から、第1、
第2のコンピュータにデータ転送を行う場合には、異な
る種類のインターフェースを使用する必要が生じる。具
体的に言えば、例えば第1のコンピュータに対してはパ
ラレルインターフェースと呼ばれるインターフェース
を、第2のコンピュータに対してはSCSI(Smal
l Computer System Interfa
ce)と呼ばれるインターフェースを使用する必要が生
じる。
【0004】ところが、従来のスキャナは、一種類のイ
ンターフェースしか備えていなかった。例えば、第1の
コンピュータ用に設計されたスキャナはパラレルインタ
ーフェースのみを備える構成となっており、第2のコン
ピュータ用に設計されたスキャナはSCSIのインター
フェースのみを備える構成となっていた。
【0005】一方、オフィス等においては、上記第1、
第2のコンピュータ等の異なる複数種類のコンピュータ
が混在している場合が多い。従って、このような場合に
は、ユーザは第1、第2のコンピュータに対応した2種
類のスキャナを購入しなければならないことになる。こ
のため、スキャナの利便性・汎用性を非常に低めてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、本発明者は以上
の問題を解決するために、複数種類のインターフェース
を備えたスキャナの開発を行っている。具体的には、パ
ラレルインターフェースとSCSIインターフェースと
を両方備えたスキャナの開発を行っている。スキャナは
モニタやキーボード等に比べて使用頻度が低い。従っ
て、このようにスキャナに対して複数種類のインターフ
ェースを設け、これらの複数のインターフェースを介し
て複数のコンピュータ等への接続を行っても、通常の使
用状態では問題は生じない。
【0007】しかし、場合によっては、1つのスキャナ
に対して複数のコンピュータから同時にアクセスされる
という事態も生じる。例えば、第1のコンピュータとス
キャナとがアクセス状態にある場合に、第2のコンピュ
ータがスキャナに対してアクセスを要求するような事態
である。このような事態では第2のコンピュータはスキ
ャナに対して通信不能の状態となり、このためスキャナ
側からは何等の応答も来ない状態となってしまう。第2
のコンピュータ側では、内蔵するタイマーにより周辺機
器からの応答を監視しているため、応答が所定の設定時
間内に来なかった場合には、タイムアウトエラーを引き
起こすことになる。また、第2のコンピュータがこのよ
うなタイムアウト機能を有していない場合には第2のコ
ンピュータのハングアップを引き起こすという危険性も
ある。
【0008】以上の事態が生じた場合、第2のコンピュ
ータのユーザは、タイムアウトの設定時間を越えるまで
待たされることになる。そして、このように長い時間待
たされた後に、モニター上に通信不能というエラー表示
が行われることになる。この場合、ユーザは、通信不能
の原因については知ることができない。即ち、スキャナ
が他のコンピュータによりアクセスされているため通信
不能なのか、あるいは、スキャナ自体がエラー状態にあ
る又は電源未投入の状態にある等のため通信不能なの
か、知ることができない。このように、第2のコンピュ
ータのユーザは、長時間待たされた上、エラーの原因に
ついても不明のままスキャナに対する通信を断念しなけ
ればならないことになる。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、画像読み取
り装置に対して複数のインターフェースを設け、複数の
情報処理装置からアクセスがあった場合に通信不能等の
事態が生じるのを防止できる画像読み取り装置及び該画
像読み取り装置を含む情報処理システムを提供すること
にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、複数の情報処
理装置からアクセスがあった場合に通信不能等の事態が
生じるのを防止できるとともに、その原因等を該情報処
理装置に対して伝えることができる画像読み取り装置及
び該画像読み取り装置を含む情報処理システムを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、請求項1の発明は、所定の読み取り動作に
より読み取り画像データを形成し、該読み取り画像デー
タを所定のインターフェイスを介して接続される情報処
理装置に対して転送する画像読み取り装置において、複
数の前記情報処理装置の各々に対応して設けられ、該情
報処理装置との間でデータの転送を行うための複数の双
方向インターフェイスと、前記複数の双方向インターフ
ェースの中の1のインターフェースが前記情報処理装置
によりアクセス状態にある場合に、他のインターフェー
スを介して接続される情報処理装置に対して画像読み取
り装置がビジー状態であることを該他のインターフェー
スに応じた形態で伝える手段とを含むことを特徴とす
る。
【0012】請求項1の発明の画像読み取り装置には、
読み取り画像データを転送する複数の情報処理装置の各
々に対応して複数の双方向のインターフェースが設けら
れている。これにより例えば異なるアーキテクチャの複
数の情報処理装置を本発明の画像読み取り装置に対して
接続することができ、これらの複数の情報処理装置との
間で双方向のデータ転送が可能となる。また、本発明に
よれば、1のインターフェースが情報処理装置によりア
クセス状態にある場合には、他のインターフェースを介
して接続される情報処理装置に対して画像読み取り装置
がビジー状態であることが伝えられる。これにより他の
インターフェースを介して接続される情報処理装置は、
このビジー状態に対応した処理を行うことが可能とな
り、例えば通信不能によりタイムアウトエラーを引き起
こしたり、ハングアップしたりする事態を有効に防止す
ることができる。そして、この場合のビジー状態の伝達
は、インターフェースに応じた形態で行われ、例えば第
1のインターフェースに対しては第1のインターフェー
スに準拠した形態で、第2のインターフェースに対して
は第2のインターフェースに準拠した形態で行われる。
これにより、異なるアーキテクチャの情報処理装置の各
々に対して的確にビジー状態の伝達を行うことが可能と
なる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記ビジー状態の伝達により、前記他のインターフ
ェースを介して接続される情報処理装置との間のデータ
転送が禁止されることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明によれば、ビジー状態を伝
達することにより、他のインターフェースを介して接続
される情報処理装置と本発明の画像読み取り装置との間
でのデータ転送が禁止される。これにより、他のインタ
ーフェースを介して接続される情報処理装置が誤ったデ
ータを受信したり、あるいは、この情報処理装置が誤っ
たデータを画像読み取り装置に対して送信したりするこ
とが有効に防止される。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
のいずれかにおいて、前記複数の双方向インターフェー
スには複数の信号を用いたハンドシェーク方式によりデ
ータ転送を行う第1のインターフェースが含まれ、該第
1のインターフェースが前記他のインターフェースであ
る場合には、前記複数の信号の中の1の信号により前記
ビジー状態の伝達が行われることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によれば、画像読み取り装
置に設けられた複数の双方向インターフェースには、複
数の信号を用いたハンドシェーク方式によりデータ転送
を行う第1のインターフェース、例えばパラレルインタ
ーフェース等が含まれる。そして、この第1のインター
フェースが前記他のインターフェースである場合には、
複数の信号の中の1の信号例えばビジー信号等を用いて
ビジー状態の伝達が行われる。第1のインターフェース
では、複数の信号を情報処理装置と画像読み取り装置と
の間で制御することによりハンドシェーク方式によるデ
ータ転送が行われる。従って、この複数の信号の1の信
号を例えばアクティブにする等の制御を行えば、他のイ
ンターフェースを介して接続される情報処理装置に対し
て効果的にビジー状態の伝達を行うことができる。
【0017】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のいずれかにおいて、前記複数の双方向インターフェー
スには複数のバスフェーズを有する第2のインターフェ
ースが含まれ、該第2のインターフェースが前記他のイ
ンターフェースである場合には、バスフェーズを前記複
数のバスフェーズの中のステータス伝達フェーズに移行
させることにより前記ビジー状態の伝達が行われること
を特徴とする。
【0018】請求項4の発明によれば、画像読み取り装
置に設けられた複数の双方向インターフェースには、複
数のバスフェーズを有する第2のインターフェース例え
ばSCSIインターフェース等が含まれる。そして、こ
の第2のインターフェースが前記他のインターフェース
である場合には、バスフェーズをステータス伝達フェー
ズに移行させることによりビジー状態の伝達が行われ
る。第2のインターフェースでは、バスフェーズをデー
タ転送フェーズ、ステータス伝達フェーズ等に移行させ
ることにより、データ転送を行ったり、機器のステータ
スを伝達する等のインターフェース制御が行われる。従
って、第2のインターフェースが他のインターフェース
である場合にはバスフェーズをステータス伝達フェーズ
に移行させれば、他のインターフェースを介して接続さ
れる情報処理装置に対して効果的にビジー状態の伝達を
行うことができる。
【0019】また、請求項5の発明は、請求項1乃至4
のいずれかにおいて、前記他のインターフェースを介し
て接続される前記情報処理装置に対して前記ビジー状態
の内容に関するデータが双方向の該他のインターフェー
スにより転送されることを特徴とする。
【0020】請求項5の発明によれば、他のインターフ
ェースを介して接続される情報処理装置に対して、ビジ
ー状態の伝達のみならず、ビジー状態の内容に関するデ
ータについても伝達される。即ち、1のインターフェー
スがアクセス状態であるためにビジー状態なのか、ある
いは、スキャナ自体がエラー状態、電源未投入状態であ
るためにビジー状態なのか等についても伝達される。こ
れにより情報処理装置は、このビジー状態の内容に応じ
た処理を行うことができ、例えばビジー状態の内容をモ
ニター等に表示したり音で知らせたりすることが可能と
なる。
【0021】また、請求項6の発明は、請求項1乃至5
のいずれかにおいて、前記他のインターフェースを介し
て接続される前記情報処理装置に対して前記ビジー状態
の待ち時間に関するデータが双方向の該他のインターフ
ェースにより転送されることを特徴とする。
【0022】請求項6の発明によれば、他のインターフ
ェースを介して接続される情報処理装置に対して、ビジ
ー状態の伝達のみならず、ビジー状態の待ち時間に関す
るデータについても伝達される。これにより情報処理装
置は、例えばこのビジー状態が解除されるまでの時間等
を例えばモニター等に表示したり音で知らせたりするこ
とが可能となる。
【0023】また、請求項7の発明は、請求項1乃至6
のいずれかの画像読み取り装置と複数の前記情報処理装
置とを含み、該画像読み取り装置と複数の情報処理装置
とを前記複数の双方向インターフェースを介して接続す
ることにより形成される情報処理システムであって、前
記他のインターフェースを介して接続され前記ビジー状
態の伝達が行われた前記情報処理装置が、前記画像読み
取り装置に対するアクセスを中断することを特徴とす
る。
【0024】請求項7の発明によれば、1のインターフ
ェースがアクセス状態である場合には、他のインターフ
ェースを介して接続される情報処理装置に対して画像読
み取り装置がビジー状態であることが伝達される。そし
て、ビジー状態の伝達が行われた情報処理装置は、画像
読み取り装置に対するアクセスを中断する。これによ
り、この情報処理装置がタイムアウトエラー、ハングア
ップ等の事態を引き起こすのを有効に防止でき、誤った
データを送受信することを防止することも可能となる。
【0025】また、請求項8の発明は、請求項1乃至6
のいずれかの画像読み取り装置と複数の前記情報処理装
置とを含み、該画像読み取り装置と複数の情報処理装置
とを前記複数の双方向インターフェースを介して接続す
ることにより形成される情報処理システムであって、前
記他のインターフェースを介して接続され前記ビジー状
態の伝達が行われた前記情報処理装置が、前記ビジー状
態の内容に関する情報を得るために前記画像読み取り装
置に対して再度アクセスを行うことを特徴とする。
【0026】請求項8の発明によれば、1のインターフ
ェースがアクセス状態である場合には、他のインターフ
ェースを介して接続される情報処理装置に対して画像読
み取り装置がビジー状態であることが伝達される。そし
て、ビジー状態の伝達が行われた情報処理装置は、ビジ
ー状態の内容に関する情報を得るために画像読み取り装
置に対して再度アクセスを行うことになる。これによ
り、情報処理装置は、1のインターフェースがアクセス
状態であるためにビジー状態なのか、あるいは、スキャ
ナ自体がエラー状態、電源未投入状態であるためにビジ
ー状態なのか等についても知ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。 1.第1の実施例 (1)装置全体の説明 図2(A)には、本実施例にかかるスキャナを正面側か
ら見た場合の斜視図が示される。このスキャナは、原稿
台10、原稿カバー12、キャリッジ14、電源スイッ
チ62等を備えている。ここで、原稿台10には、読み
取りたい印画紙、写真、印刷物等の原稿が配置される。
また、原稿カバー12は例えば1枚紙の原稿等を読み取
る場合に、外部の光を遮るために使用される。また、キ
ャリッジ14には画像を読み取るためのセンサ及び蛍光
ランプが取り付けられ、読み取り動作の際に移動し画像
の読み取りを行うために使用される。
【0028】図2(B)には、このスキャナを後方側か
ら見た場合の斜視図が示される。図2(B)に示すよう
に、スキャナの裏側部には、電源コネクタ18、SCS
Iコネクタ20、22、オプション制御コネクタ24、
双方向パラレルコネクタ26が設けられている。ここ
で、SCSIコネクタ20、22は、スキャナとコンピ
ュータとをSCSIケーブルを介して接続するためのコ
ネクタである。これによりSCSIインターフェースの
規格に基づいたスキャナとコンピュータとの接続が可能
となる。また、双方向パラレルコネクタ26は、スキャ
ナとコンピュータとをパラレルインターフェースケーブ
ルを介して接続するためのコネクタである。これにより
パラレルインターフェースの規格に基づいたスキャナと
コンピュータとの接続が可能となる。なお、オプション
制御コネクタ24は、スキャナのオプション装置を接続
するためのコネクタである。
【0029】さて、従来のスキャナは、スキャナが接続
されるコンピュータのアーキテクチャにしたがってSC
SIコネクタ20、22、あるいは、双方向パラレルコ
ネクタ26のいずれか一方を設ける構成となっていた。
これに対して、図2(B)に示すように本実施例のスキ
ャナは、SCSIコネクタ20、22及び双方向パラレ
ルコネクタ26の両方を備える構成となっている。この
ような構成にすることにより、複数種類のコンピュータ
ー、例えば第1のアーキテクチャにしたがったコンピュ
ータ(第1のコンピュータ)及び第2のアーキテクチャ
にしたがったコンピュータ(第2のコンピュータ)の両
方をスキャナに対して接続することが可能となる。
【0030】図3には、本実施例のスキャナ1と第1、
第2のコンピュータ40、42等を含み、これらのスキ
ャナ1、第1、第2のコンピュータ40、42等を所定
のインターフェースを介して接続して形成される情報処
理システムの一例が示される。
【0031】図3においてスキャナ1と第1のコンピュ
ータ40とはパラレルインターフェースを介して接続さ
れている。具体的には、スキャナ1の双方向パラレルコ
ネクタ26(図2(B)参照)と第1のコンピュータ4
0の双方向パラレルコネクタ41とをパラレルインター
フェースケーブル50により接続している。
【0032】スキャナ1と第2のコンピュータ42とは
SCSIインターフェースを介して接続されている。但
し、この例では、スキャナ1と第2のコンピュータ42
との間にはハードディスク46を制御するハードディス
クコントローラ44が介在している。従って、この場合
には、スキャナ1のSCSIコネクタ20(図2(B)
参照。SCSIコネクタ22にはターミネータを接続)
と、ハードディスクコントローラ44のSCSIコネク
タ47とをSCSIケーブル52により接続する。そし
て、ハードディスクコントローラ44のもう一方のSC
SIコネクタ48と第2のコンピュータ42のSCSI
コネクタ43とをSCSIケーブル54により接続す
る。これにより、スキャナ1と第2のコンピュータ42
とがSCSIインターフェースを介して接続されること
になる。
【0033】図1には、本実施例のスキャナ1の内部構
成を示すブロック図が示される。図1に示すようにスキ
ャナ1は、CPU60、ROM62、RAM64、画像
処理部66、光源制御部68、光源70、光電変換部7
4、モータ制御部76、インターフェース制御部80、
パラレルインターフェース82、SCSIインターフェ
ース84等を含んで構成される。
【0034】ここでCPU1は、ROM62にあらかじ
め記憶されたプログラム等に基づき、アドレスバス8
6、データバス88を介して装置全体の制御処理を行う
ものである。この場合、CPU1は、RAM64にワー
クエリアを形成して、このワークエリア上で上記制御処
理を行うことになる。また、光源制御部68は、画像処
理部66からの指示にしたがって光源70の点灯等の制
御を行う。なお、原稿72を読み取る場合には、光源7
0(キャリッジ14)は装置に内蔵されるモータにより
移動されるが、この場合のモータの制御はモータ制御部
76により行われる。そして、移動する光源70より発
せられた光はスキャナにセットされた原稿72に照射さ
れる。そして、原稿72により反射された光は光電変換
部74に入力され、光電変換部74により電気信号に変
換される。そして、変換された電気信号は画像処理部6
6に入力され、所定の画像処理が施される。これにより
原稿72上の文字、絵等の読み取り処理が完了する。
【0035】以上の処理により形成された読み取り画像
データは、一時的にRAM64に格納される。そして、
このRAM64に格納された読み取り画像データは、C
PU60のDMA機能等を用いてインターフェース制御
部80に出力される。この場合、インターフェース制御
部80は切り替え部81を内蔵している。そして、例え
ばパラレルインターフェース82がアクセス状態にある
場合には、RAM64からの読み取り画像データは、切
り替え部81の切り替え処理によりパラレルインターフ
ェース82を介して第1のコンピュータ40に出力され
る。一方、例えばSCSIインターフェース84がアク
セス状態にある場合には、RAM64からの読み取り画
像データは、切り替え部81の切り替え処理によりSC
SIインターフェース84を介して第2のコンピュータ
42に出力される。なお、インターフェース制御部80
は、パラレルインターフェース82、SCSIインター
フェース84に接続されるバスに対する制御動作等も行
っている。
【0036】このように本実施例のスキャナ1では、ス
キャナ1に複数のインターフェース82、84を設ける
ことで異なるアーキテクチャの複数のコンピュータ4
0、42を接続することができる。そして、スキャナ1
は、モニタ、キーボード等と比べ使用頻度が低いため、
このように1つのスキャナ1を複数のコンピュータ4
0、42に接続して共有する構成としても、通常の使用
状態では問題が生じない。しかし、場合によっては、1
つのスキャナ1が複数のコンピュータ40、42により
同時にアクセスされるという事態も生じ、これにより通
信不能となり、前述したようなタイムアウトの問題、ハ
ングアップの問題が生じる可能性がある。そこで、本実
施例では、この問題を解決するために、このような通信
不能状態等の事態を防止するための手段を設けている。
【0037】本実施例における通信不能状態等の防止
は、CPU60、インターフェース制御部80等により
行われる。即ち、まず、複数のインターフェース82、
84のいずれのインターフェースがコンピュータ40、
42によりアクセス状態にあるかが判定される。この判
定は、例えばRAM64に格納されるアクセス状態判定
フラッグにより行う。そして、今、パラレルインターフ
ェース82がアクセス状態にあると判定されたとする。
すると、インターフェース制御部80によりパラレルイ
ンターフェース82を介してデータ転送等するように制
御が行われるとともに、SCSIインターフェース84
を介して接続される第2のコンピュータ42に対して、
スキャナ1がビジー状態であることが伝えられる。逆
に、SCSIインターフェース84がアクセス状態にあ
ると判定された場合には、インターフェース制御部80
によりSCSIインターフェース84を介してデータ転
送等するように制御が行われるとともに、パラレルイン
ターフェース82を介して接続された第1のコンピュー
タ40に対して、スキャナ1がビジー状態であることが
伝えられる。そして、この場合のビジー状態の伝達は後
述するように各インターフェースに準拠した形態で行わ
れる。これにより複数のコンピュータ40、42からの
同時アクセスにより生ずる通信不能状態等の事態が防止
され、タイムアウト、ハングアップ等の問題が解決され
る。
【0038】本実施例は、複数のインターフェースとし
てパラレルインターフェース82とSCSIインターフ
ェース84とを考えた場合の実施例である。この場合の
具体的な動作手順については後に説明する図12に示さ
れるが、以下、まず、パラレルインターフェース、SC
SIインターフェースの概要について説明することにす
る。
【0039】(2)パラレルインターフェースの説明 図4(A)には本実施例における(双方向)パラレルイ
ンターフェースのピン配置が示され、図4(B)には各
ピンに割り当てられる信号、入出力方向及び該信号の機
能が示される。
【0040】#STROBE信号(#はLレベルでアク
ティブであることを示す)はスキャナへの入力信号であ
り、データの読み出し、送り出しの際に使用される。ま
た、DATA信号は双方向のデータ信号である。また、
#ACK信号、BUSY信号は共にスキャナからの出力
信号であり、#ACK信号は例えばデータをスキャナが
受け取り、次のデータを受信可能であるときにLレベル
になる。また、BUSY信号は、スキャナがデータ受信
中、読み取り動作中である等の理由によりデータを受け
取ることができないときにHレベルになる。また、DI
R信号はスキャナへの入力信号であり、DATA信号の
入出力方向を示すものである。本実施例におけるパラレ
ルインターフェースは、上記の#STOROBE信号、
BUSY信号等を用いたハンドシェーク方式により行わ
れる。
【0041】次に、本実施例のパラレルインターフェー
スによりコンピュータからスキャナへとデータ転送を行
う場合の手順について説明する。このデータ転送処理
は、例えばコンピュータからスキャナに読み取り開始コ
マンド等を転送する場合に行われる。図5には、この場
合のコンピュータ側の処理を表すフローチャートが、図
6にはスキャナ側の処理を表すフロチャートが示され、
図9(A)には各信号のタイミング図が示される。
【0042】まず、図5に示すように、コンピュータ側
においてスキャナの出力であるBUSY信号がLレベル
か否か、即ちスキャナがビジー状態か否かが判断される
(ステップA2)。次に、コンピュータ側がDIR信号
をLレベルに設定し、コンピュータが出力側でスキャナ
が入力側になるように設定する(ステップA3)。スキ
ャナは、このDIR=Lを確認すると#ACK信号をH
レベルにする(図6のステップB2、B3)。そして、
コンピュータ側は、この#ACK=Hを確認後、例えば
1バイトのデータをバス上に出力する(ステップA4、
A5)。その後、コンピュータ側は、BUSY=L、#
ACK=Hとなっているかを判断し、スキャナがデータ
を受け取れる状態にあるかを確認する(ステップA6、
A7)。次に、コンピュータ側が#STROBE=Lと
する(ステップA8)。これにより、バス上にデータが
出力されたことがスキャナ側に知らされ、スキャナ側は
#STROBE=Lを確認した後にBUSY=Hにし、
ビジー状態の設定を行う(ステップB4、B5)。そし
て、コンピュータ側が#STROBE=Hに戻すと(ス
テップA9)、これを確認した後にDIR=Lか否かを
判断する(ステップB6、B7)。そして、DIR=H
ならばエラー状態とし、DIR=Lならば#ACK=L
にした後に、データの入力を行う(ステップB8〜B1
0)。以上により、コンピュータから出力された1バイ
トのデータがスキャナ側に読み込まれることになる。そ
の後、スキャナ側は次のデータが受信可能であることを
知らせるために、BUSY=L、#ACK=Hに設定し
(ステップB11、B12)、コンピュータ側がこれを
確認すると(A10、A11)、転送すべきデータが他
にないか否かを確認する(ステップA12、B13)。
そして、他にある場合には、次の1バイトのデータが出
力されることになる(ステップA5)。
【0043】以上の手順にしたがって、コンピュータか
らスキャナへとデータの転送が行われることになる(図
9(A)参照)。
【0044】次に、上記とは逆にスキャナからコンピュ
ータへとデータ転送を行う場合の手順について説明す
る。このデータ転送処理は、例えばスキャナからコンピ
ュータへと読み取り画像データ等を転送する場合に行わ
れる。図7には、この場合のコンピュータ側の処理を表
すフローチャートが、図8にはスキャナ側の処理を表す
フロチャートが示され、図9(B)には各信号のタイミ
ング図が示される。
【0045】まず、図7に示すように、コンピュータ側
がBUSY=Lか否かを判断する(ステップC2)。そ
して、BUSY=Lの場合には、コンピュータ側がDI
R=Hに設定し、スキャナが出力側でコンピュータが入
力側になるように設定を行う(ステップC3)。スキャ
ナは、このDIR=Hを確認すると#ACK=Lにする
(図8のステップD2、D3)。そして、コンピュータ
側は、BUSY=L、#ACK=Lとなっているかを判
断した後、#STROBE=Lとする(ステップC4〜
6)。これにより、バス上にデータを出力するようにス
キャナ側に要請がなされ、スキャナ側は#STROBE
=Lを確認した後にBUSY=Hにする(ステップD
4、D5)。そして、コンピュータ側が#STROBE
=Hに戻すと(ステップC7)、これを確認した後にD
IR=Hか否かを判断する(ステップD6、D7)。そ
して、スキャナ側は、DIR=Lならばエラー状態と
し、DIR=Hならば1バイトのデータ出力を行い、B
USY=Lに戻す(ステップD8〜D10)。そして、
コンピュータ側は、BUSY=L、#ACK=Lを確認
した後、データの入力を行う(ステップC8〜C1
0)。以上により、スキャナから出力された1バイトの
データがコンピュータ側に読み込まれることになる。そ
の後、転送すべきデータが他にないか否かが判断され
(ステップC11、D11)、他にある場合にはステッ
プC4、D4に戻り、次の1バイトのデータの転送が行
われる。
【0046】以上の手順にしたがって、スキャナからコ
ンピュータへとデータの転送が行われることになる(図
9(B)参照)。
【0047】(3)SCSIインターフェースの説明 SCSIバスには合計で8台までの装置が接続でき、そ
の中の1台の装置がイニシエータとなり、他の1台の装
置であるターゲットに対して命令を発行し、命令を受け
取ったターゲットがその命令を実行することになる。S
CSIバスは、どの装置も対等の立場に立つことができ
る双方向バスであり、SCSIバス上では、どの装置も
イニシエータにもターゲットにもなることができるが、
本実施例におけるデータ転送においては、コンピュータ
側がイニシエータとなり、スキャナ側がターゲットとな
っている。
【0048】図10には、SCSIバスの構成が示され
る。SCSIバスは、8本のデータ信号(DB0〜DB
7)と、1本のデータ用パリティ信号(DBP)と、9
本の制御信号で構成される。そして、制御信号には、デ
ータ転送タイミング制御信号(REQ、ACK)、バス
制御信号(MSG、SEL、C/D、I/O)、及びそ
の他の制御信号(BSY、ATN、RST)がある。デ
ータDB0〜DB7は、ターゲットが出力するREQと
イニシエータが出力するACKによるハンドシェークに
より転送される。この場合、データ転送中の主導権はタ
ーゲットにあり、イニシエータはターゲットの要求がな
ければデータを転送できない。そして、SCSIバスに
おいては、データ転送のみならずバスフェーズ等の管理
についてもターゲットが主導権を握ることになる。
【0049】バスフェーズ、即ちバスの状態は、主導権
を握るターゲットがバス制御信号(MSG,SEL、C
/D、I/O)を操作することにより決定される。ここ
で、バスフェーズには、バスフリー、アービトレーショ
ン、セレクション、リセレクション、コマンド、データ
入出力、ステータス、メッセージフェーズの8種類のフ
ェーズがある。バスフリーフェーズは、バスをどの装置
も使用していない場合のフェーズであり、アービトレー
ションフェーズは、バスの使用権を各装置が取り合うフ
ェーズである。また、セレクションフェーズは、イニシ
エータが使用したいターゲットを選択するフェーズであ
り、リセレクションフェーズは、ディスコネクト後、タ
ーゲットがイニシエータを再度接続するフェーズであ
る。また、コマンドフェーズは、ターゲットがイニシエ
ータから命令を受け取るフェーズであり、データ入出力
フェーズは、データを転送するフェーズである。更に、
ステータスフェーズは、ターゲットのステータスを伝達
するフェーズであり、メッセージ(イン、アウト)フェ
ーズは、ターゲットとイニシエータ間で情報の連絡を行
うフェーズである。
【0050】図11には、本実施例においてSCSIに
よりデータ転送を行う場合の手順を表すフロチャートが
示される。まず、バスフリーフェーズの後、アービトレ
ーションフェーズに移行し、バスの使用権をどの装置に
与えるかが決定され、イニシエータが決められる(ステ
ップE2、E3)。次に、セレクションフェーズによ
り、本実施例におけるイニシエータであるコンピュータ
が、ターゲットであるスキャナを選択する(ステップE
4)。次に、イニシエータであるコンピュータ側がAT
N信号をアクティブにしたか否かが判断され、アクティ
ブにした場合にはメッセージ(アウト)フェーズに移行
する(ステップE5、E6)。この場合、コンピュータ
側からはアイデンティファイメッセージが送られる。こ
のメッセージにより、イニシエータであるコンピュータ
が、ディスコネクト機能(ステップE10参照)を持つ
か否か等が判断される。
【0051】次に、コマンドフェーズに移行し(ステッ
プE7)、イニシエータであるコンピュータからターゲ
ットであるスキャナにコマンドが転送される。ここで、
コマンドには、例えばセンド命令、レシーブ命令、リク
エストセンス命令等がある。センド命令とは、後述のス
テップE16において、データをイニシエータからター
ゲットに転送せよという命令であり、レシーブ命令と
は、逆にデータをターゲットからイニシエータに転送せ
よという命令である。また、リクエストセンス命令と
は、ターゲットの状態をイニシエータに伝える命令であ
る。
【0052】次に、コマンドフェーズにおいて発行され
た命令がリクエストセンス命令であるか否かが判断され
る(ステップE8)。そして、リクエストセンス命令で
あればデータ入出力フェーズ(ステップE16)に移行
し、そうでなければステップE9に移行する。
【0053】次に、ターゲットであるスキャナにより、
ターゲットがエラー状態にあるか又はターゲットがビジ
ー状態にあるかが判断される(ステップE9)。例え
ば、スキャナがパラレルインターフェースにより使用さ
れている場合等には、ターゲットビジー状態にあると判
断される。そして、エラー状態でもターゲットビジー状
態でもないと判断された場合には、ディスコネクトか否
かが判断された後(ステップE10)、データ入出力フ
ェーズに移行する(ステップE16)。そして、ステッ
プE7のコマンドフェーズにより設定されたコマンドに
基づいて、データの転送が行われる。例えば、センド命
令であった場合は、コンピュータからスキャナにデータ
が転送され、レシーブ命令であった場合は、スキャナか
らコンピュータにデータが転送される。更に、リクエス
トセンス命令であった場合は、スキャナの状態を表すデ
ータがコンピュータに転送される。
【0054】スキャナがエラー状態あるいはターゲット
ビジー状態にあると判断された場合には、データ入出力
フェーズに移行せず、ステータスフェーズに移行する
(ステップE17)。前述のようにバスフェーズ管理の
主導権はターゲットが握っている。従って、イニシエー
タがステップE7でデータのセンド命令又はレシーブ命
令を発行しても、ターゲットがエラー状態、ターゲット
ビジー状態にあると判断し、ステータスフェーズに移行
することをバス制御信号により選択した場合には、デー
タ入出力フェーズには移行しないことになる。
【0055】ステータスフェーズに移行した場合には、
ターゲットであるスキャナはコンピュータ側に対してス
テータス情報を送ることができる。ここで、ステータス
情報は、イニシエータから受け取ったコマンドの実行結
果をイニシエータに知らせるものであり、1バイトのデ
ータで表される。例えば、ターゲットがビジーである場
合には、ターゲットビジーを表すステータス情報がイニ
シエータに送られる。そして、メッセージフェーズ、バ
スフリーフェーズを経て、バスフェーズを終了させ(ス
テップE18〜E20)、新たにバスフェーズをスター
トすれば(ステップE1)、イニシエータは、ターゲッ
トがなぜビジー状態等になったかを調べることも可能と
なる。この場合には、ターゲットは新たなバスフェーズ
のコマンドフェーズにおいて、前述のリクエストセンス
命令を発行することになる。
【0056】なお、図11のステップE10に示すディ
スコネクトは、ターゲットがイニシエータの命令を実行
するのに時間がかかる場合において接続を一度切り離し
たい場合に使用される。この場合には、ステップE11
〜E15のフローに移行する。そして、ターゲットがア
ービトレーションを行い、リセレクションにより、一度
切り離した接続を再接続することになる。
【0057】(4)動作の説明 次に本実施例の動作について説明する。図12には、本
実施例の動作を説明するためのフローチャートが示され
る。
【0058】まず、SCSIインターフェースがアクセ
ス状態の場合、即ちスキャナが第2のコンピュータによ
りアクセスされている場合の本実施例の動作を説明す
る。この場合、まず第2のコンピュータにより画像読み
取り用コマンドの設定が行われる(ステップF2)。こ
の画像読み取り用コマンドの設定では、図13のステッ
プG1〜G10に示すように、ID要求、色指定等のス
キャナに対する各種の設定等が行われる。例えば、ID
要求(ステップG1)によりスキャナの機能レベル(設
定できる解像度、最大読み取り領域)が確認される。ま
た、読み取り領域指定(ステップG10)により、スキ
ャナの原稿台に置かれた原稿のどの領域を読み取るかが
設定される。
【0059】画像読み取り用コマンドの設定は、コマン
ドあるいはコマンド及びパラメータをコンピュータがス
キャナに転送することで行われる。例えば読み取り領域
の設定は、読み取り領域指定を表すコマンドと、実際の
読み取り領域を指定するためのパラメータとをコンピュ
ータからスキャナに転送することにより行われる。な
お、ID要求については、コンピュータがスキャナにコ
マンド等を転送し、該コマンドに応じたデータブロック
をスキャナがコンピュータに返すことにより該要求が行
われる。
【0060】さて、SCSIにより画像読み取り用コマ
ンドの設定を行う場合には、図11に準拠した手順によ
りコマンド等の転送が行われる。即ち、まずステップE
2〜E4により、イニシエータとして第2のコンピュー
タが、ターゲットとしてスキャナが指定される。そし
て、ステップE7で、該コマンドの転送がセンド命令、
即ち、第2のコンピュータからスキャナへの転送である
ことが指定される。そして、ステップE9で、スキャナ
がエラー状態又はターゲットビジー状態ではないと判断
されると、ステップE16で、コマンド等の転送が行わ
れる。
【0061】このようにして全ての画像読み取り用コマ
ンドの設定が行われると、次に、図12のステップF
3、図13のステップG11に示すように読み取り開始
コマンドの実行が行われる。この読み取り開始コマンド
実行により、スキャナの画像読み取りが開始され、読み
取り画像データが第2のコンピュータに出力されること
になる。
【0062】この場合、本実施例では、まずステップF
4に示すように、スキャナがパラレルインターフェース
を使用しているか否かが判断される。そして、パラレル
インターフェースを使用していると判断されると、パラ
レルインターフェース使用中フラッグが例えば”1”に
セットされ(ステップF5)、使用していないと判断さ
れるとパラレルインターフェースのBUSY信号がHレ
ベルにされる(ステップF6)。今の場合にはSCSI
インターフェースが使用されており、パラレルインター
フェースは使用されていないため、ステップF6に移行
してパラレルインターフェースのBUSY信号がHレベ
ルに設定される。BUSY信号がHレベルにされると、
図5のステップA2から明らかなように、パラレルイン
ターフェースに接続される第1のコンピュータに対して
スキャナがビジー状態であることが伝えられるととも
に、スキャナへのデータ転送が禁止されることになる。
即ち、第1のコンピュータがスキャナに対してデータ転
送しようとしても、ステップA2の判断処理により、ス
テップA3以降の処理に移行できなくなる。このように
本実施例では、パラレルインターフェースにおける処理
の最初のステップに、このような判断ステップを設ける
ことで、それ以降の処理に移行できないようにして、第
1のコンピュータとスキャナとの間のデータ転送禁止を
確実なものとしている。そして、本実施例では更に、図
7のステップC2により、スキャナから第1のコンピュ
ータ側へのデータ転送も禁止される。即ち、第1のコン
ピュータからスキャナへの片方向のみならず、スキャナ
から第1のコンピュータへの方向も含む双方向でのデー
タ転送が禁止されることになる。
【0063】以上により、本実施例では、SCSIがア
クセス状態にある場合に、パラレルインターフェースを
介して接続される第1のコンピュータに対してビジー状
態が伝達されるとともに、これらの間でのデータ転送が
禁止されることになる。この場合、ステップF4におけ
るパラレルインターフェースを使用しているか否かの判
断は、アクセス状態判定フラッグにより行う。このアク
セス状態判定フラッグは、スキャナがSCSIを介して
アクセスされた場合に例えば”1”にセットされる。例
えば第2のコンピュータが図11のステップE3、E4
に示すアービトレーションフェーズ、セレクションフェ
ーズによりスキャナにアクセスした場合に”1”にセッ
トされることになる。そして、このアクセス状態判定フ
ラッグは、スキャナ内のRAM64に格納されるため、
スキャナは、このアクセス状態判定フラッグをRAM6
4から読み出すことにより図12のステップF4の判断
を行うことが可能となる。
【0064】このようにして、パラレルインターフェー
スを介したデータ転送等を禁止した後、スキャナによる
画像の読み取り処理が行われる(ステップF7)。この
画像の読み取り処理は、前述のように画像処理部66、
光源制御部68、光源70、光電変換部74等により行
われ、読み取り画像データはRAM64に一時的に格納
される。その後、CPU60のDMA機能等を用いて、
RAM64に格納された読み取り画像データが、インタ
ーフェース制御部80を介してインターフェースに出力
される(ステップF8)。この場合、読み取り画像デー
タは、切り替え部81の切り替え処理により、読み取り
開始コマンドを受信したインターフェース、即ちSCS
Iインターフェース84に出力される。これにより読み
取り画像データはスキャナから第2のコンピュータに出
力されることになる。
【0065】その後、ステップF9で画像読み取り処理
が終了したか否かが判断され、ステップF10でパラレ
ルインターフェース使用中フラッグが”0”にクリアー
され、ステップF11でパラレルインターフェースのB
USY信号がLレベルに設定される。これにより、パラ
レルインターフェース82、SCSIインターフェース
84の両方がアクセス可能な状態に設定されることにな
る。
【0066】次に、上記と逆の場合、即ちパラレルイン
ターフェースがアクセス状態の場合の本実施例の動作を
説明する。この場合、前述と同様に、まず、第1のコン
ピュータにより画像読み取り用コマンドの設定が行わ
れ、その後、読み取り開始コマンドが実行される(ステ
ップF2、F3)。そして、第1のコンピュータからス
キャナに対してコマンド、パラメータ等を転送する場合
には、図5、図6に示す手順によりデータ転送が行われ
る。逆に、スキャナから第1のコンピュータにデータ等
を送り返す場合には、図7、図8に示す手順によりデー
タ転送が行われる。これによりパラレルインターフェー
スに準拠したデータ転送が行われることになる。
【0067】次に、ステップF4に示すように、スキャ
ナがパラレルインターフェースを使用しているか否かが
判断される。この場合にはパラレルインターフェースが
使用されているため、ステップF5に移行してパラレル
インターフェース使用中フラッグが”1”にセットされ
る。このフラッグが”1”にセットされると、スキャナ
内のCPU60がこのフラッグを読み出し、スキャナを
ターゲットビジー状態に設定する。そして、スキャナが
ターゲットビジー状態に設定されると、図11のステッ
プE9における判断がYESの方向、即ちデータ入出力
フェーズ(ステップE16)の方向ではなく、ステータ
スフェーズ(ステップE17)の方向に移行するように
設定されることになる。例えば、この状態で第2のコン
ピュータがスキャナにアクセスしたとする。すると、第
2のコンピュータはステップE2〜E7の手順を踏ん
で、データの転送等のコマンドをスキャナに対して発行
することになる。しかし、ステップE9においてスキャ
ナがターゲットビジー状態の設定されているため、デー
タ入出力フェーズに移行することはできず、ステータス
フェーズに移行することになる。このように本実施例で
は、ステップE9に示すような判断ステップ、即ちパラ
レルインターフェース使用状態の時に第2のコンピュー
タからアクセスを要求された場合にバスフェーズをデー
タ入出力フェーズ以外の他のフェーズに移行させるとい
う判断ステップを設けることで、第2のコンピュータと
スキャナとの間のデータ転送禁止を確実なものとしてい
る。そして、SCSIにおいては、ターゲットがバスフ
ェーズの主導権を握っているため、上記判断ステップの
処理をターゲットであるスキャナに行わせることで、第
2のコンピュータとスキャナとの間のデータ転送禁止を
実現することが可能となる。
【0068】ステップE17のステータスフェーズに移
行すると、スキャナからターゲットビジーを表すステー
タス情報が第2のコンピュータに転送され、第2のコン
ピュータに対してスキャナがビジー状態であることが知
らされることになる。
【0069】この場合、スキャナと第1のコンピュータ
との間では正常にデータ転送を行うことができ、ステッ
プF7〜F9の処理により得られた読み取り画像データ
が第1のコンピュータに転送されることになる。その
後、ステップF10、F11の処理により、パラレルイ
ンターフェース82、SCSIインターフェース84の
両方がアクセス可能な状態に設定されることになる。
【0070】なお、ステップF4の判断は、アクセス状
態判定フラッグにより行われるが、このアクセス状態判
定フラッグは、スキャナがパラレルインターフェースを
介してアクセスされた場合に例えば”0”にセットされ
る。例えば第1のコンピュータが図5、図7のステップ
A8、ステップC6の処理により#STROBE信号を
Lレベルにした場合に、アクセス状態判定フラッグは”
0”にセットされることになる。
【0071】以上のように本実施例では、複数のインタ
ーフェースの中の1のインターフェースがコンピュータ
等の情報処理装置によりアクセス状態にある場合に、他
のインターフェースを介して接続される情報処理装置に
対してスキャナがビジー状態であることが各インターフ
ェースに応じた形態で伝達される。これにより通信不能
状態等の事態が生ずるのを防止できる。更に、この場合
に、本実施例によれば、該情報処理装置とスキャナとの
間のデータ転送が禁止されるため、誤ったデータの送受
信が禁止され、スキャナの正常動作が保証される。
【0072】2.第2の実施例 スキャナにおけるインターフェースは、上述の第1の実
施例の説明から明らかなように双方向にデータを転送で
きる双方向インターフェースとなる。即ち、図14
(A)に示すように、スキャナ1ではコンピュータ39
からのコマンド、パラメータ等を受け取るとともに、該
コマンドに基づいて得られた読み取り画像データ等をコ
ンピュータ39に送り返す必要がある。この点、プリン
タ等の大部分では、図14(B)に示すように、コマン
ド、プリント出力すべき文字等のデータは、コンピュー
タ39からプリンタ100に送られるが、プリンタ10
0からコンピュータ39にデータが送られることはな
い。このため、プリンタにおいて一般に使用されるセン
トロニクスインターフェースは、コンピュータ39から
プリンタ100への片方向インターフェースとなってい
る。
【0073】さて、本第2の実施例は、複数のインター
フェースのいずれか1つがアクセス状態の時に、他のイ
ンターフェースを介して接続されるコンピュータ等の情
報処理装置にビジー状態の内容、待ち時間等の情報を知
らせるための実施例である。例えば、図15(A)で
は、第1のコンピュータ40とスキャナ1とがアクセス
状態の時に、第2のコンピュータ42に対してビジー状
態の内容についてのデータが転送される。これにより、
第2のコンピュータ42のモニター等に「現在スキャナ
は使用中です」等のメッセージを表示させることが可能
となる。また、図15(B)では、第1のコンピュータ
40とスキャナ1とがアクセス状態の時に、第2のコン
ピュータ42に対して待ち時間についてのデータが転送
される。これにより、第2のコンピュータ42のモニタ
ー等に「後、2分間お待ちください」等のメッセージを
表示させることが可能となる。
【0074】ビジー状態の内容、即ちスキャナがなぜビ
ジー状態にあるかについての情報は、スキャナ自身が知
ることができる(これらの情報としては例えば、スキャ
ナがエラー状態にある、あるいは、スキャナが一方のコ
ンピュータによりアクセス状態にある等の情報が考えら
れる)。従って、これらの情報を他方のコンピュータに
転送してやれば、これらの情報をユーザに知らせるこが
可能となる。また、待ち時間、即ち一方のコンピュータ
の画像読み取りのために他方のコンピュータが待たなけ
ればならない時間についても、スキャナ自身が知ること
ができる。つまり、図13のステップG10等の示すよ
うに、スキャナが原稿を読み取る範囲等についてはあら
かじめ設定されている。従って、スキャナがこの設定情
報に基づいて待ち時間を求め、これを他方のコンピュー
タに転送してやれば、コンピュータによりこの情報をユ
ーザに知らせることが可能となる。
【0075】この場合、本実施例のスキャナのインター
フェースは双方向になっているため、図15(A)、
(B)に示すような処理が可能となる。これに対して、
図14(B)のようにインターフェースが片方向のプリ
ンタ等ではこのような処理は行うことができない。
【0076】図16には、本第2の実施例の動作を説明
するためのフローチャートが示される。図12の第1の
実施例と異なるのはステップH6とステップH11であ
る。即ち、第1の実施例では図12のステップF6に示
すように、パラレルインターフェースが使用中ではない
と判断されると、BUSY信号がHレベルにされたのに
対して、第2の実施例では図16のステップH6に示す
ようにCNT信号がHレベルにされる。図12のステッ
プF11と図16のステップH11との間の相違も同様
である。ここで、CNT信号は本第2の実施例を実現す
るためにパラレルインターフェースに対して新たに設け
られた制御用信号である。このCNT信号を追加するこ
とにより、図5、図7に示すパラレルインターフェース
におけるコンピュータ・スキャナ間でのデータ転送手順
(コンピュータ側処理)は、図17に示すように変形さ
れる。即ち、まずステップI2によりCNT信号がLレ
ベルか否かが判断される。そして、CNT信号がLレベ
ルの場合はステップI3に移行し、コンピュータからス
キャナへのデータ転送か否かが判断される。そして、コ
ンピュータからスキャナへのデータ転送と判断された場
合には、図5に示す手順にしたがったデータ転送処理が
行われる(ステップI4)。逆に、ステップI3でスキ
ャナからコンピュータへのデータ転送と判断された場合
には、図7に示す手順にしたがったデータ受信処理が行
われる(ステップI5)。
【0077】これに対して、CNT信号がHレベルであ
る場合には、ステップI6に移行し、ビジー状態の内
容、待ち時間データの受信が行われる。この場合のビジ
ー状態の内容、待ち時間データの受信は図7に示す通常
の手順で行われる。そして、ステップI7により時間待
ちの状態になる。これによりコンピュータは他の処理を
行うことが可能となる。
【0078】まず、SCSIインターフェースがアクセ
ス状態、即ちスキャナが第2のコンピュータによりアク
セスされている状態で第1のコンピュータによりスキャ
ナがアクセスされた場合の本第2の実施例の動作を説明
する。この場合、図16のステップH1〜H3の処理
後、ステップH4でスキャナがパラレルインターフェー
スを使用しているか否かが判断される。この場合にはパ
ラレルインターフェースは使用されていないため、ステ
ップH6に移行してパラレルインターフェースのCNT
信号がHレベルに設定される。このようにCNT信号が
Hレベルに設定された状態で第1のコンピュータにより
スキャナがアクセスされると、図17のステップI2か
ら明らかなように、処理はステップI6に移行する。こ
れにより、第1のコンピュータは、スキャナのビジー状
態の内容、待ち時間のデータを受信することが可能とな
り、モニター等を介してユーザにメッセージを表示する
ことが可能となる。
【0079】この場合、スキャナと第2のコンピュータ
との間ではステップH7〜H9の処理により正常に読み
取り画像データの転送を行うことができ、ステップH1
0、H11の処理により両方のインターフェースがアク
セス可能な状態に設定されることになる。
【0080】次に、上記と逆の場合、すなわちパラレル
インターフェースがアクセス状態の場合に第2のコンピ
ュータによりスキャナがアクセスされた場合の本第2の
実施例の動作を説明する。この場合には、ステップH1
〜H3の処理後、ステップH4の判断によりステップH
5に移行し、パラレルインターフェース使用中フラッグ
が、”1”にセットされる。図18には、この状態で第
2のコンピュータがスキャナにアクセスした場合のバス
フェーズの移行を示すフローチャートが示される。
【0081】即ち、第2のコンピュータがステップJ2
の手順を踏んだ後、コマンドフェーズに移行し(ステッ
プJ3)、センド等のコマンドをスキャナに対して発行
することになる。しかし、図16のステップH5でパラ
レルインターフェース使用中フラッグが”1”にセット
され、スキャナがターゲットビジー状態の設定されてい
るため、データ入出力フェーズに移行することはでき
ず、ステータスフェーズに移行することになる(ステッ
プJ4)。そして、第2のコンピュータがビジー状態を
表すステータス情報を受け取った後、第2のコンピュー
タによるアクセスが終了する(ステップJ5、J6)。
【0082】さて、第2のコンピュータ内の記憶装置に
は、スキャナをドライブするためのプログラムが格納さ
れている。そして、このプログラムの処理により、第2
のコンピュータがビジー状態を表すステータス情報を受
け取った場合には、再度、スキャナに対してアクセスす
るように指示される。これによりステップJ7以降の処
理が行われる。
【0083】即ち、まずステップJ8の手順を踏んだ
後、コマンドフェーズに移行し(ステップJ9)、第2
のコンピュータによりリクエストセンス命令が発行され
る。するとこの場合には、図11のステップE8から明
らかなように、すぐにデータ入出力フェーズ(ステップ
E16)に移行することになる。そして、このデータ入
出力フェーズにより、ビジー状態の内容、待ち時間デー
タ等がスキャナから第2のコンピュータに転送され(ス
テップJ10)、その後、処理を終了する(ステップJ
11、J12)。このようにして、第2のコンピュータ
は、スキャナのビジー状態の内容、待ち時間データを受
信することが可能となり、モニター等を介してユーザに
メッセージを表示することが可能となる。
【0084】この場合、スキャナと第1のコンピュータ
との間ではステップH7〜H9の処理により正常に読み
取り画像データの転送を行うことができ、ステップH1
0、H11の処理により両方のインターフェースがアク
セス可能な状態に設定されることになる。
【0085】以上のように本第2の実施例では、複数の
インターフェースのいずれかのインターフェースがコン
ピュータ等の情報処理装置によりアクセス状態にある場
合に、他のインターフェースに接続された情報処理装置
にビジー状態の内容、待ち時間に関する情報を伝えるこ
とが可能となる。
【0086】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0087】例えば本発明におけるインターフェースと
しては上記実施例で説明したものに限らずスキャナに適
用できるあらゆる種類のインターフェースを考えること
ができる。例えば、次世代の双方向パラレルインターフ
ェースとして提唱されている「IEEE P1284」
と呼ばれるインターフェース、あるいはこれに類似する
インターフェースにも当然に適用できる。
【0088】また、本発明の画像読み取り装置に設けら
れるインターフェースは、2つに限らず3以上設けても
構わない。
【0089】また、本発明の情報処理システムは、図3
に示すものに限らずあらゆる組み合わせのものを考える
ことができる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、例えば異なる
アーキテクチャの複数の情報処理装置を接続でき、これ
らの複数の情報処理装置との間で双方向のデータ転送が
可能となる。これにより、異なるアーキテクチャの情報
処理装置に対応して複数の画像読み取り装置を用意する
必要がなくなり、画像読み取り装置の汎用性、利便性を
高めることができる。また、本発明によれば、他のイン
ターフェースを介して接続される情報処理装置が、伝達
されたビジー状態に対応した処理を行うことが可能とな
り、例えば通信不能によりタイムアウトエラーを引き起
こしたり、ハングアップしたりする事態を有効に防止す
ることができる。これにより画像読み取り装置の利便性
を更に高めることができる。そして、この場合のビジー
状態の伝達は、インターフェースに応じた形態で行われ
るため、異なるアーキテクチャの情報処理装置の各々に
対して的確にビジー状態の伝達を行うことが可能とな
る。
【0091】また、請求項2の発明によれば、他のイン
ターフェースを介して接続される情報処理装置が誤った
データを送受信することが有効に防止され、同時アクセ
スがあった場合の画像読み取り装置の正常動作を保証す
ることが可能となる。
【0092】また、請求項3の発明によれば、第1のイ
ンターフェースに用いられる複数の信号の1の信号、例
えばビジー信号を例えばアクティブにする等の制御を行
うことにより、他のインターフェース(第1のインター
フェース)を介して接続される情報処理装置に対して効
果的にビジー状態の伝達を行うことができる。これによ
り第1のインターフェースに接続される情報処理装置が
タイムアウトエラー、ハングアップ等するのを有効に防
止できる。
【0093】また、請求項4の発明によれば、第2のイ
ンターフェースのバスフェーズを、ステータス伝達フェ
ーズに移行させることにより、他のインターフェース
(第2のインターフェース)を介して接続される情報処
理装置に対して効果的にビジー状態の伝達を行うことが
できる。これにより第2のインターフェースに接続され
る情報処理装置がタイムアウトエラー、ハングアップ等
するのを有効に防止できる。
【0094】また、請求項5の発明によれば、他のイン
ターフェースを介して接続される情報処理装置は、ビジ
ー状態の内容に応じた処理を行うことができ、例えばビ
ジー状態の内容をモニター等に表示したり音で知らせた
りすることが可能となる。これにより、ユーザは、画像
読み取り装置がビジー状態にある理由についても知るこ
とが可能となり、画像読み取り装置の利便性を更に高め
ることが可能となる。
【0095】また、請求項6の発明によれば、他のイン
ターフェースを介して接続される情報処理装置は、例え
ばこのビジー状態が解除されるまでの時間等を例えばモ
ニター等に表示したり音で知らせたりすることが可能と
なる。これにより、ユーザは、画像読み取り装置のビジ
ー状態の待ち時間についても知ることが可能となり、画
像読み取り装置の利便性を更に高めることが可能とな
る。
【0096】また、請求項7の発明によれば、ビジー状
態の伝達が行われた情報処理装置が画像読み取り装置に
対するアクセスを中断するため、情報処理装置がタイム
アウトエラー、ハングアップ等の事態を引き起こすのを
有効に防止でき、誤ったデータを送受信することを防止
することも可能となる。これにより情報処理システムの
利便性を高め、正常動作を保証することが可能となる。
【0097】また、請求項8の発明によれば、ビジー状
態の伝達が行われた情報処理装置が、1のインターフェ
ースがアクセス状態であるためにビジー状態なのか、あ
るいは、スキャナ自体がエラー状態、電源未投入状態で
あるためにビジー状態なのか等についても知ることがで
きる。これにより情報処理装置がビジー状態の内容に応
じた処理を行うことが可能となり、情報処理システムの
利便性を高め、正常動作を保証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のスキャナの内部構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】図2(A)、(B)は、本実施例にかかるスキ
ャナを正面側、後方側から見た場合の斜視図である。
【図3】本実施例のスキャナと情報処理装置を含む情報
処理システムの一例である。
【図4】図4(A)は、パラレルインターフェースのピ
ン配置を示す図であり、図4(B)は、各ピンに割り当
てられる信号、入出力方向及び該信号の機能を説明する
ための図である。
【図5】パラレルインターフェースにおいてコンピュー
タからスキャナへデータ転送を行う場合のコンピュータ
側の処理を表すフローチャートである。
【図6】パラレルインターフェースにおいてコンピュー
タからスキャナへデータ転送を行う場合のスキャナ側の
処理を表すフローチャートである。
【図7】パラレルインターフェースにおいてスキャナか
らコンピュータへデータ転送を行う場合のコンピュータ
側の処理を表すフローチャートである。
【図8】パラレルインターフェースにおいてスキャナか
らコンピュータへデータ転送を行う場合のスキャナ側の
処理を表すフローチャートである。
【図9】図9(A)、(B)は、パラレルインターフェ
ースにおいてコンピュータからスキャナへ、スキャナか
らコンピュータへデータ転送を行う場合の各信号のタイ
ミング図である。
【図10】SCSIバスの構成を示す図である。
【図11】本実施例においてSCSIによりデータ転送
を行う場合の手順を表すフロチャートである。
【図12】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】図14(A)、(B)は、コンピュータとス
キャナとの間のインターフェース、コンピュータとプリ
ンタとの間にインターフェースにおけるデータの転送の
方向を比較して説明するための図である。
【図15】図15(A)、(B)は、コンピュータのモ
ニターにビジー状態の内容、待ち時間を表示する場合に
ついて説明するための図である。
【図16】本第2の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図17】パラレルインターフェースにおけるコンピュ
ータとスキャナと間でのデータの転送手順を示すフロー
チャートである。
【図18】パラレルインターフェースがアクセス状態の
場合に第2のコンピュータがスキャナにアクセスした場
合のバスフェーズの移行を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スキャナ 20,22,43,47,48 SCSIコネクタ 24 オプション制御コネクタ 26,41 双方向パラレルコネクタ 40 第1のコンピュータ 42 第2のコンピュータ 44 ハードディスクコントローラ 46 ハードディスク 50 パラレルインターフェースケーブル 52,54 SCSIケーブル 60 CPU 62 ROM 64 RAM 66 画像処理部 68 光源制御部 70 光源 72 原稿 74 光電変換部 76 モータ制御部 80 インターフェース制御部 81 切り替え部 82 パラレルインターフェース 84 SCSIインターフェース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の読み取り動作により読み取り画像
    データを形成し、該読み取り画像データを所定のインタ
    ーフェイスを介して接続される情報処理装置に対して転
    送する画像読み取り装置において、 複数の前記情報処理装置の各々に対応して設けられ、該
    情報処理装置との間でデータの転送を行うための複数の
    双方向インターフェイスと、 前記複数の双方向インターフェースの中の1のインター
    フェースが前記情報処理装置によりアクセス状態にある
    場合に、他のインターフェースを介して接続される情報
    処理装置に対して画像読み取り装置がビジー状態である
    ことを該他のインターフェースに応じた形態で伝える手
    段と、 を含むことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ビジー状態の伝
    達により、前記他のインターフェースを介して接続され
    る情報処理装置との間のデータ転送が禁止されることを
    特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 前記複数の双方向インターフェースには複数の信号を用
    いたハンドシェーク方式によりデータ転送を行う第1の
    インターフェースが含まれ、該第1のインターフェース
    が前記他のインターフェースである場合には、前記複数
    の信号の中の1の信号により前記ビジー状態の伝達が行
    われることを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記複数の双方向インターフェースには複数のバスフェ
    ーズを有する第2のインターフェースが含まれ、該第2
    のインターフェースが前記他のインターフェースである
    場合には、バスフェーズを前記複数のバスフェーズの中
    のステータス伝達フェーズに移行させることにより前記
    ビジー状態の伝達が行われることを特徴とする画像読み
    取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記他のインターフェースを介して接続される前記情報
    処理装置に対して前記ビジー状態の内容に関するデータ
    が双方向の該他のインターフェースにより転送されるこ
    とを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記他のインターフェースを介して接続される前記情報
    処理装置に対して前記ビジー状態の待ち時間に関するデ
    ータが双方向の該他のインターフェースにより転送され
    ることを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかの画像読み取
    り装置と複数の前記情報処理装置とを含み、該画像読み
    取り装置と複数の情報処理装置とを前記複数の双方向イ
    ンターフェースを介して接続することにより形成される
    情報処理システムであって、 前記他のインターフェースを介して接続され前記ビジー
    状態の伝達が行われた前記情報処理装置が、前記画像読
    み取り装置に対するアクセスを中断することを特徴とす
    る情報処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかの画像読み取
    り装置と複数の前記情報処理装置とを含み、該画像読み
    取り装置と複数の情報処理装置とを前記複数の双方向イ
    ンターフェースを介して接続することにより形成される
    情報処理システムであって、 前記他のインターフェースを介して接続され前記ビジー
    状態の伝達が行われた前記情報処理装置が、前記ビジー
    状態の内容に関する情報を得るために前記画像読み取り
    装置に対して再度アクセスを行うことを特徴とする情報
    処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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