JPH073110Y2 - 管 材 - Google Patents

管 材

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JPH073110Y2
JPH073110Y2 JP178590U JP178590U JPH073110Y2 JP H073110 Y2 JPH073110 Y2 JP H073110Y2 JP 178590 U JP178590 U JP 178590U JP 178590 U JP178590 U JP 178590U JP H073110 Y2 JPH073110 Y2 JP H073110Y2
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spiral tube
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strip
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康 北山
直機 北橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内部に液体を通流させるために使用される管
材に関し、特に、内部に海水が浸入するようなところに
使用される管材に関する。
(従来の技術) 原子力発電所の冷却用パイプ等のように、内部に海水が
浸入し得るパイプは、海水により運ばれる海棲生物が、
パイプ内周面に付着するおそれがある。冷却パイプの内
周面に海棲生物が付着すると、海棲生物により内部の流
体の通流が阻害されて、内部の液体の通流能力が低下
し、冷却効率が低下するという問題がある。このため
に、冷却パイプの内周面に、海棲生物が嫌う薬物、塗料
等を塗布することが行われている。また、パイプ内周面
に海棲生物が付着すること自体を防止するために、球状
物質を内周面に塗布して、内部に浸入する海水のせん断
力を増加させる方法も知られている。
(考案が解決しようとする課題) パイプ内周面に薬物等を塗布する方法では、薬物から流
体内に溶融する物質により、周囲の環境に悪影響を与え
るおそれがある。また、塗布された薬物による海棲生物
の付着の防止性能は、経時的に劣化するために、長時間
にわたって海棲生物の付着を防止することができない。
球状物質をパイプ内周面に塗布して海棲生物の付着を防
止する方法では、内部に浸入する海水の流速により、そ
の効果が大きく変化し、海水の流速が遅いところでは、
海棲生物の付着を確実に防止することができない。
このように、従来の方法では、パイプ内周面に海棲生物
が付着することを確実に防止することができず、短期間
に内部の流体の流速が急激に低下するという問題があ
る。
本考案は上記従来の問題を解決するものであり、その目
的は、周囲の環境に悪影響を与えることなく、海棲生物
の付着による流体の流速変化を、長期にわたって抑制し
得る管材を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の管材は、合成樹脂性の帯状体を順次螺旋状に巻
回して各側縁部同士を重ね合わせて両者を係合状態とす
ることにより製造される螺旋管と、該螺旋管の内周面に
密着するように、順次、各側縁部同士が重なり合うよう
に螺旋状に巻回されて該螺旋管内周面を覆っており、該
螺旋管内周面に密着された状態から、順次、剥離可能に
なっている保護用帯材と、を具備してなり、そのことに
より上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案の管材は、第1図および第2図に示すように、合
成樹脂製の帯状体10を螺旋状に巻回することにより製造
される螺旋管10′と、該螺旋管10′の内周面を覆うよう
に螺旋状に巻回された状態で配設された保護用帯材20と
を有している。保護用帯材20は、螺旋管10′内周面を覆
うように、各側縁部同士が重なり合うように螺旋状に巻
回されて、該螺旋管10′内周面に密着している。
螺旋管10′を構成する帯状体10は、例えば、第3図に示
す断面形状を有しており、帯板状の基板12を有する。帯
板状の基板12上には、長手方向に延びる一側面12aから
適当な距離をあけて、嵌合突条13が立設されている。該
嵌合突条13は、長手方向に連続している。該基板12の他
方の側縁部には、該嵌合突条13は、基板12の厚さより若
干長い支柱部13aと、該支柱部13a先端に配設された断面
半円状の挿入部13bとを有している。
該嵌合突条13が立設された側縁部とは反対側の基板12の
側部は、該基板12が螺旋状に巻回された際に、嵌合突条
13側の基板12の一側面12aと該嵌合突条13の基端部との
間の基板12部分が嵌合し得るように、基板12の厚み分だ
け嵌合突条13の突出側に段落ちした段落ち部14になって
いる。
該段落ち部14の側縁部には、斜め上方へ延出する傾斜リ
ブ15が連設されている。
該段落ち部14には、上述の嵌合突条13の挿入部13bが嵌
合し得る断面半円状の空間を有する断面半円環状をした
嵌合凹条18が、基板12の長手方向に沿って該嵌合突条13
と同方向へ突出するように設けられている。該嵌合凹条
18には、断面T字状の補強リブ14が、基板12の長手方向
に沿って立設されている。該補強リブ14は、基板12に対
して直交状態になった支柱部14aと、該支柱部14aの先端
に直交状態で設けられたフランジ部14bとを有してい
る。
嵌合凹条18と、基板12における他方の側部に配設された
嵌合突条13との間には、断面T字状をした複数の補強リ
ブ16が、適当な間隔をあけてそれぞれ基板12の長手方向
に沿って立設されている。各補強リブ16は、基板12に対
して直交状態になった支柱部16aと、該支柱部16aの先端
に直交状態で設けられたフランジ部16bとを有してい
る。各補強リブ16および14は、それぞれのフランジ部16
bおよび14bが、ほぼ同一平面内に位置している。
該帯状体10は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、あるいは
これらの樹脂をガラス繊維で補強した樹脂等の材料によ
り成形される。
このような帯状体10は、嵌合突条13、補強リブ16、嵌合
凹条18が立設された基板12表面側が外周側になるよう
に、螺旋状に巻回され、製管機により、螺旋管10′に製
造される。製管機は、該製管機内に導入される帯状体10
を、所定の螺旋角を有して円筒周面上に配設された製管
ローラにより強制的に屈曲して、該帯状体10を、順次、
螺旋状に巻回する。このとき、第2図に示すように、す
でに螺旋状に巻回された基板12の一方の側部の段落ち部
14に、製管機20に送給される帯状体10の基板12の側部が
嵌合されて、重ね合わされた状態になり、該段落ち部14
の嵌合凹条18内に嵌合突条13が嵌入される。そして、該
嵌合突条13の挿入部13bが嵌合凹条18内の空間内に挿入
されることにより、両者は係合状態になる。
このとき、傾斜リブ15の先端は、嵌合突条13に隣接する
補強用リブ16のフランジ部16bに係止される。
このようにして螺旋管10′が製造される際に、該螺旋管
10′を構成する帯状体10の幅寸法と同様か、またはそれ
以上の幅寸法を有する保護用帯材20が、螺旋管10′内周
面に密着される。該保護用帯材20は、第1図に示すよう
に、製管機の近傍に配設された帯材ドラム41から繰り出
される。
該保護用帯材20は、螺旋管10′を構成する合成樹脂製の
帯状体10とは容易に密着するとともに、帯状体に密着し
た状態から容易に剥離される性質を有する合成樹脂製シ
ート、例えば、軟質塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート等にて構成される。また、合成樹脂製シートの片
面に粘着剤が塗布されたものであってもよい。さらに、
このような合成樹脂に、補強のために長手方向に沿って
ガラス繊維を設けるようにしてもよい。
該帯材ドラム41から繰り出される保護用帯材20は、押し
付けローラー42にて、該螺旋管を構成する帯状体10の巻
回方向と同方向へ、順次、螺旋状に巻回されつつ、製管
機にて製造された螺旋管10′の内周面に密着される。こ
の場合には、螺旋状に巻回された帯状体10の隣接する突
合された側面が、保護用帯材20にて確実に覆われるよう
に、両帯状体10間にわたって密着される。
このようにして製造された螺旋管10′は、例えば、原子
力発電所の冷却パイプのように、海水が内部に浸入する
ようなところにて使用される。そして、長期にわたる使
用により、海水とともに浸入する海棲生物が、螺旋管1
0′の内周面を覆う保護用帯材20に付着し、内部の流体
の通流が阻害される。このような状態になると、保護用
帯材20が、螺旋管10′の管端部から順次剥離され、該保
護用帯材20に付着した海棲生物とともに、該保護用帯材
20が螺旋管10′が除去される。
なお、螺旋管10′の内周面を覆う保護用帯材20は、この
ように、一層構造に限らず、第4図に示すように、複数
層の積層構造にしてもよい。この場合には、最内側の保
護用帯材を剥離する際に、その外側の保護用帯材が一体
的に剥離されないように、外側の保護用帯材の粘着力
を、内側の保護用帯材の粘着力よりも大きくすることが
好ましい。このように、保護用帯材20を複数の積層構造
とすると、最内側の保護用帯材20に海洋生物が付着した
時点で、該最内側の保護用帯材20のみが、他の保護用帯
材20から剥離される。従って、海棲生物の付着による流
体の通流が阻害されることが、一層長期にわたって確実
に防止される。
なお、本考案の管材は、原子力発電所の冷却管路等の既
設管内に挿通して、既設管との間隙にモルタル等を充填
する既設管のライニング工法にも適用できる。
(考案の効果) 本考案の管材は、このように、帯状体を螺旋状に巻回し
て製造される螺旋管の内周面が、保護用帯材により密着
状態で覆われており、該保護用帯材は、螺旋管内周面か
ら容易に剥離されるために、内部の流体の通流を阻害す
る海棲生物を確実に除去することができ、長期にわたっ
て安定的に流体を通流させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例である管材の製造工程を示す斜視
図、第2図は螺旋管とされる帯状体の断面図、第3図は
本考案の管材の要部の断面図、第4図は本考案の管材の
他の実施例の要部断面図である。 10…帯状体、10′…螺旋管、12…基板、13…嵌合突条、
13b…挿入部、14…段落ち部、15…傾斜リブ、18…嵌合
凹条、16…補強リブ、20…保護用帯材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂性の帯状体を順次螺旋状に巻回し
    て各側縁部同士を重ね合わせて両者を係合状態とするこ
    とにより製造される螺旋管と、 該螺旋管の内周面に密着するように、順次、各側縁部同
    士が重なり合うように螺旋状に巻回されて該螺旋管内周
    面を覆っており、該螺旋管内周面に密着された状態か
    ら、順次、剥離可能になっている保護用帯材と、 を具備する管材。
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