JPH07310994A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

Info

Publication number
JPH07310994A
JPH07310994A JP10405394A JP10405394A JPH07310994A JP H07310994 A JPH07310994 A JP H07310994A JP 10405394 A JP10405394 A JP 10405394A JP 10405394 A JP10405394 A JP 10405394A JP H07310994 A JPH07310994 A JP H07310994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
tube
tubes
packing
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10405394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sonoda
由彦 薗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP10405394A priority Critical patent/JPH07310994A/ja
Publication of JPH07310994A publication Critical patent/JPH07310994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0202Header boxes having their inner space divided by partitions

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の低減に伴って組付性を向上させる
こと。 【構成】 コアプレート2を介して多数のチューブ3を
内蔵するシェル4の両端側には、パッキン5を介してシ
ェル4の開口端部を閉塞するサイドカバー6とコアプレ
ート2との間に多数のチューブ3と連通する連通空間
A、Bが形成される。そして、各連通空間A、Bは、そ
れぞれパッキン5と一体に設けられた仕切板7によって
仕切られている。サイドカバー6は、コアプレート2の
中心位置に支持される特定のチューブ3aと対応する位
置に取付け孔が設けられており、この取付け孔より挿入
されたボルト8を特定のチューブ3aの端部に形成され
た雌ねじに螺着させて締め付けることにより、シェル4
に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂シェルアンドチュ
ーブ式(多管式)の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数のチューブと、このチュ
ーブを収容するシェルとを備え、チューブ内を流れる第
1流体とシェルの中でチューブの外側を流れる第2流体
との間で熱交換を行なう所謂シェルアンドチューブ式の
熱交換器が公知である。この熱交換器は、例えば、実開
昭56−169193号公報に示されるように、多数の
チューブ、円筒状のシェル、このシェルの両端開口部を
閉塞するための一対のサイドカバー、第1流体を往復さ
せるために設けられた仕切板等より構成されている。サ
イドカバーは、その内側に仕切板を組付けた状態で、多
数のチューブを内蔵したシェルの両端開口部にそれぞれ
パッキンを介して組み合わされて、サイドカバーの周縁
部で多数のボルトの締め付けによりシェルに固定されて
いる。
【0003】ところが、上記公報に開示された熱交換器
では、サイドカバーに対して仕切板が確実に固定されて
いないことから、サイドカバーをシェルに固定する際
に、仕切板がずれて設置される可能性がある。また、サ
イドカバーをその周縁部で多数のボルトによってシェル
に固定する構造であることから、サイドカバーおよびシ
ェルの径方向の寸法が大きくなり、熱交換器が大型化す
るとともに、搭載性の低下を招くことになる。
【0004】そこで、図9に示すように、サイドカバー
100を1本のボルト110によって締め付け固定する
構造が提案されている。この場合、ボルト110を螺着
する雌ねじ部120が、仕切板130と一体に鋳物ある
いは切削品等により設けられて(図10参照)、その仕
切板130がシェル140の開口端部にろう付け等によ
り接合されている。サイドカバー100は、仕切板13
0との間にパッキン150を挟んでシェル140の開口
端部に組み合わされ、サイドカバー100の中央部でボ
ルト110を雌ねじ部120に螺着することによりシェ
ル140に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示し
た熱交換器では、仕切板130をシェル140に接合す
る必要が生じることから、組付性が著しく低下する。ま
た、パッキン150と仕切板130とが別体であること
から、部品点数が多くなり、それに伴って組付工数も増
加する。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、部品点数を低減して組付性の向上を図
った熱交換器の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を備える。請求項1で
は、それぞれ両端部が一対のコアプレートに支持され
て、内部を第1流体が流れる多数のチューブと、前記コ
アプレートを介して前記多数のチューブを内蔵し、前記
一対のコアプレートによって区画される内部空間で、前
記各チューブの外周を第2流体が流れるシェルと、パッ
キンを介して前記シェルの開口端部を閉塞するととも
に、前記コアプレートとの間に前記多数のチューブと連
通する連通空間を形成するサイドカバーと、前記パッキ
ンと一体に設けられて、前記第1流体が前記多数のチュ
ーブを往復するために前記連通空間を仕切る仕切板とを
備える。
【0007】請求項2では、前記多数のチューブの何れ
か1本の特定されたチューブの端部に雌ねじを形成し、
前記サイドカバーは、前記特定されたチューブに対応す
る位置に取付け孔が貫通し、この取付け孔を通って前記
雌ねじに螺着されるボルトの締め付けによって前記シェ
ルに固定される。
【0008】請求項2に記載された前記特定されたチュ
ーブは、前記シェルの略中央部に位置するチューブであ
る。
【0009】請求項1〜3に記載された何れかの前記仕
切板および前記パッキンは、弾性体である。請求項4に
記載された前記仕切板および前記パッキンはゴム製であ
る。あるいは、請求項4に記載された前記仕切板および
前記パッキンは、弾性を有する樹脂製である。
【0010】
【作用】上記構成より成る本発明の熱交換器は、シェル
に内蔵された多数のチューブを流れる第1流体と、各チ
ューブの両端部を支持する一対のコアプレートの間で各
チューブの外周を流れる第2流体との間で熱交換が行な
われる。多数のチューブの端部を支持するコアプレート
とサイドカバーとの間に形成される連通空間は、第1流
体が多数のチューブを往復できるように、パッキンと一
体に設けられた仕切板によって仕切られている。
【0011】また、サイドカバーは、多数のチューブの
何れか1本の特定されたチューブの端部に形成された雌
ねじに、サイドカバーに設けられた取付け孔より挿通さ
れたボルトを螺着させて締め付けることにより、シェル
に固定される。その特定されたチューブは、シェルの略
中央部に位置するチューブを使用することができる。
【0012】仕切板およびパッキンは、それぞれシール
性を確保するために弾性体により形成されている。その
弾性体としては、ゴムあるいは弾性を有する樹脂を使用
することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の熱交換器の第1実施例を図1
〜6に基づいて説明する。図1は熱交換器の断面図であ
る。本実施例の熱交換器1は、両端部が一対のコアプレ
ート2に支持された多数のチューブ3、コアプレート2
を介して多数のチューブ3を内蔵する円筒状のシェル
4、パッキン5を挟んでシェル4の開口端部を閉塞する
一対のサイドカバー6、およびサイドカバー6とコアプ
レート2との間に形成される連通空間A、Bを仕切る仕
切板7等より構成されている。
【0014】コアプレート2は、図2に示すように、各
チューブ3の端部が挿通される挿通孔(図示しない)が
多数設けられた円形の支持面2aと、この支持面2aの
外周縁より筒状に設けられた環状部2bと、この環状部
2bより径方向の外側へ張り出されたフランジ部2cよ
り成る。
【0015】チューブ3は、内部を第1流体(例えば海
水)が流れる流体通路を成すもので、断面円形を呈する
円筒管で所定の長さに設定されている。この各チューブ
3は、その両端部がコアプレート2の支持面2aに設け
られた挿通孔に挿通されて、ろう付け、溶接等により金
属的に接合される。
【0016】但し、コアプレート2の中心位置に支持さ
れる特定のチューブ3aは、サイドカバー6を固定する
ために使用するもので、内部を第1流体が流れることは
ない。この特定のチューブ3aは、図1に示すように、
他のチューブ3より長く設定されており、コアプレート
2の両外側へ均等に突出して設けられている。そして、
特定のチューブ3aの両端内周面には、サイドカバー6
を固定するボルト8を螺着するための雌ねじ9(図2参
照)が形成されている。なお、特定のチューブ3aは、
他のチューブ3と長さおよび肉厚が異なるだけで、材質
および外径は同じである。
【0017】シェル4は、図1に示すように、両端開口
部にコアプレート2の環状部2bが挿入された状態で多
数のチューブ3を内蔵する。シェル4の両端開口部に
は、径方向の外側へ張り出されたフランジ部4aが設け
られており、このフランジ部4aにコアプレート2のフ
ランジ部2cが当接することで、シェル4に対するコア
プレート2の位置決めが行なわれる。
【0018】シェル4とコアプレート2は、ろう付けあ
るいは溶接等により金属的に接合されている。従って、
シェル4の内周には、一対のコアプレート2によって区
画される液密な内部空間Cが形成されて、この内部空間
Cに、各チューブ3(特定のチューブ3aを除く)を流
れる第1流体との間で熱交換を行なう第2流体(例えば
冷媒)が導入される。
【0019】シェル4の外周壁には、第2流体が流入す
る入口パイプ10と、第2流体が流出する出口パイプ1
1とが取り付けられている。この入口パイプ10と出口
パイプ11とは、一対のコアプレート2で区画されるシ
ェル4の内部空間Cに連通する位置に取り付けられてい
る。具体的には、シェル4の長手方向においてコアプレ
ート2の支持面2aより内側で、且つシェル4の径方向
において反対側に取り付けられている。
【0020】また、一対のコアプレート2で区画された
シェル4の内部空間Cには、入口パイプ10から出口パ
イプ11に向かって各チューブ3の外周を第2流体が蛇
行して流れるように(図3参照)、適宜な位置に2枚の
邪魔板12が設けられている。
【0021】サイドカバー6は、一定の厚さで、シェル
4のフランジ部4aを含む外径と略同一の外径を有する
円形に設けられている。このサイドカバー6は、その中
心部(コアプレート2に支持された特定のチューブ3a
と対応する位置)にボルト8を通すための取付け孔6a
(図2参照)が設けられており、その取付け孔6aより
挿入されたボルト8を特定のチューブ3aに形成された
雌ねじ9に螺着させて締め付けることによりシェル4に
固定される。また、一方(図1の左側)のサイドカバー
6には、第1流体が流入する入口パイプ13と、第1流
体が流出する出口パイプ14とが取り付けられている。
【0022】シェル4の開口端部にサイドカバー6が固
定されることにより、そのサイドカバー6とコアプレー
ト2との間には、特定のチューブ3aを除く他の各チュ
ーブ3と連通する連通空間A、Bがそれぞれ形成され
る。
【0023】この連通空間A、Bを仕切る仕切板7は、
図4に示すように、両側の連通空間A、Bの間を各チュ
ーブ3を通って第1流体を往復させるために設けられる
もので、それぞれパッキン5(図5、6参照)と一体に
ゴムあるいは弾性を有する樹脂等の弾性体によって形成
されている。
【0024】この仕切板7は、円環状を成すパッキン5
の内周端より筒状に突設された円筒壁7a、この円筒壁
7aの中心部に設けられた中心筒7b、この中心筒7b
と円筒壁7aの内周とを結ぶ仕切壁7cより成る(図5
および図6参照)。
【0025】円筒壁7aは、コアプレート2の環状部2
bの内周に挿入されて、先端面がコアプレート2の支持
面2aに当接される。中心筒7bは、その中央部に貫通
孔7dが設けられて、その貫通孔7dに特定のチューブ
3aが挿通され、両端面がサイドカバー6とコアプレー
ト2とに当接される。仕切壁7cは、実際に連通空間
A、Bを仕切るもので、中心筒7bと同様に両端面がサ
イドカバー6とコアプレート2とに当接される。
【0026】但し、一方の仕切板7には、図5に示すよ
うに、連通空間Aを第1A室、第2A室、および第3A
室に仕切る3つの仕切壁7cが設けられており、他方の
仕切板7には、図6に示すように、連通空間Bを第1B
室と第2B室とに仕切る2つの仕切壁7cが設けられて
いる。なお、シェル4に対する一方の仕切板7と他方の
仕切板7との周方向の位置関係を図4に示す。
【0027】また、入口パイプ13および出口パイプ1
4が取り付けられる一方のサイドカバー6は、一方の仕
切板7によって仕切られる連通空間Aの第1A室に入口
パイプ13が連通し、第3A室に出口パイプ14が連通
するように組付けられる。
【0028】ここで、第1流体と第2流体の流れを説明
する。第1流体は、入口パイプ13より一方の連通空間
Aの第1A室に流入した後、この第1A室に連通する各
チューブ3を通って他方の連通空間Bの第1B室へ流入
する。そして、この第1B室でUターンして、第1B室
と一方の連通空間Aの第2A室とを連通する各チューブ
3を通って第2A室へ流入する。続いて、第2A室でU
ターンして、第2A室と他方の連通空間Bの第2B室と
を連通する各チューブ3を通って第2B室へ流入する。
さらに、第2B室でUターンして、第2B室と一方の連
通空間Aの第3A室とを連通する各チューブ3を通って
第3A室へ流入し、出口パイプ14より流出する(図4
参照)。
【0029】第2流体は、入口パイプ10よりシェル4
の内部空間Cに流入した後、邪魔板12によって蛇行し
ながら各チューブ3の外周を流れて、出口パイプ11よ
り流出する。そして、上記のように各チューブ3を流れ
る第1流体と、シェル4の内部空間Cで各チューブ3の
外周を流れる第2流体との間で熱交換が行なわれる(図
3参照)。
【0030】次に、パッキン5および仕切板7とサイド
カバー6の組付けについて説明する。まず、コアプレー
ト2を介して多数のチューブ3が内蔵されたシェル4の
両端部に、パッキン5および仕切板7を取り付ける。こ
の時、仕切板7は、円筒壁7aがコアプレート2の環状
部2bの内周に挿入されて、中心筒7bに設けられた貫
通孔7dに、コアプレート2の中心部に位置する特定の
チューブ3aが挿通される。この状態で、パッキン5
は、コアプレート2のフランジ部2cに重ね合わされ
る。
【0031】続いて、パッキン5の外側にサイドカバー
6を配置し、サイドカバー6の中心部に設けられた取付
け孔6aよりボルト8を挿通して、特定のチューブ3a
の内周面に形成された雌ねじ9にボルト8を螺着させる
ことにより、サイドカバー6を固定する。この時、パッ
キン5は、ボルト8の締め付けにより、コアプレート2
のフランジ部2cとサイドカバー6との間に弾力を伴っ
て押圧されることにより、コアプレート2とサイドカバ
ー6との間を液密にシールすることができる。
【0032】また、仕切板7は、円筒壁7a、中心筒7
b、および仕切壁7cが、それぞれサイドカバー6とコ
アプレート2の支持面2aとの間に弾力を伴って押圧さ
れることにより、連通空間A、Bを液密に仕切ることが
できる。
【0033】なお、仕切板7は、シェル4の両端側で周
方向の位置を合わせる必要があるため、各仕切板7と各
コアプレート2との間に位置決め手段を設けても良い。
その位置決め手段としては、例えば、仕切板7とコアプ
レート2の一方に突起(凸部)を設け、他方に嵌合孔
(凹部)を設けて、突起と嵌合孔との嵌合によって位置
決めを行なう方法。あるいはコアプレート2のフランジ
部2cの外周面と、パッキン5の外周面とにそれぞれ位
置合わせ用の線や点等の印を設けて、両者の印を合わせ
ることにより位置決めを行なう方法等が考えられる。
【0034】上述のように、本実施例の熱交換器1は、
パッキン5と仕切板7とを一体化して部品点数を低減し
たことにより、組付性の向上を図ることができるととも
に、シェル4に対して仕切板7の取り外しが容易である
ことから、熱交換器1内部のメンテナンス性(洗浄性)
が向上する。さらには、仕切板7をゴム製あるいは樹脂
製とすることにより、軽量化を図ることもできる。
【0035】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
7はシェル4に対するパッキン5および仕切板7とサイ
ドカバー6の組付け状態を示す断面図である。本実施例
では、コアプレート2が平板状に設けられており、その
コアプレート2とサイドカバー6との間に連通空間A、
Bを形成するために、サイドカバー6が所定の深みを持
つ深皿形状に設けられている。具体的に説明すると、サ
イドカバー6は、外周縁より筒状に延びる外周壁6bが
設けられるとともに、この外周壁6bより径方向の外側
へ張り出されたフランジ部6cが設けられている。
【0036】また、パッキン5および仕切板7は、第1
実施例の場合と逆向きに取り付けられて、パッキン5
が、コアプレート2の外周部とともに、シェル4のフラ
ンジ部4aとサイドカバー6のフランジ部6cとの間に
挟持されて、ボルト8により締め付け固定されている。
本実施例の場合でも、コアプレート2およびサイドカバ
ー6の形状が異なるだけで、第1実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0037】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
8はシェル4に対するパッキン5および仕切板7とサイ
ドカバー6の組付け状態を示す断面図である。本実施例
では、コアプレート2とサイドカバー6の両方に深みを
持たせることで、連通空間A、Bを形成するものであ
る。具体的に説明すると、コアプレート2は、第1実施
例と同様に、深みを持たせるために環状部2bを有し、
サイドカバー6も、第2実施例と同様に外周壁6bを有
する。
【0038】但し、コアプレート2の環状部2bは、第
1実施例の場合より短く設定されており、同様にサイド
カバー6の外周壁6bは、第2実施例の場合より短く設
定されている。これに伴って、仕切板7は、円筒壁7
a、中心筒7b、および仕切壁7cとともに、パッキン
5の両面側へ突設されている。本実施例においても、コ
アプレート2、サイドカバー6、および仕切板7の形状
が異なるが、第1実施例および第2実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0039】〔変形例〕両端内周面に雌ねじ9が形成さ
れた特定のチューブ3aは、必ずしも他のチューブ3と
材質および外径を同一とする必要はない。例えば、雌ね
じ部の強度不足が懸念される場合は、高強度材を使用し
たり、またはチューブ3の肉厚を大きくする必要があ
る。
【0040】また、チューブ径が小さくなると、シェル
4の内部空間Cにおいて第2流体が流れるチューブ外側
の流路断面積が増加して流速が低下することから、性能
低下を招く虞がある。そこで、特定のチューブ3aは、
他のチューブ3と同等以上のチューブ径とすることによ
り、流速の低下を防止して性能低下を防ぐことが可能で
ある。
【0041】本実施例では、シェル4に対してコアプレ
ート2をろう付けあるいは溶接等により金属的に接合し
たが、シェル4とコアプレート2との間にパッキンまた
はOリング等のシール材を介在させた状態で締結部材
(ボルトとナット等)により締め付け固定しても良い。
【0042】本実施例の熱交換器1は、復水器、ラジエ
ータ、オイルクーラ、コンデンサ、インタークーラ等と
して使用することができる。なお、第1流体あるいは第
2流体として海水を使用する場合等で、コアプレート
2、チューブ3、シェル4等の腐蝕が懸念される場合
は、各部品材料として、キプロニッケル、ネーバル黄
銅、アルミニウム黄銅等の耐蝕材を使用することが望ま
しい。
【0043】
【発明の効果】本発明の熱交換器は、特定されたチュー
ブの端部にボルトを螺着するための雌ねじを形成するこ
とで、仕切板とパッキンとの一体化が可能となる。この
結果、部品点数の低減とともに、シェルに対して仕切板
を金属的に接合する必要がないことから、組付性の向上
を図ることができる。また、従来のようにボルトを螺着
する雌ねじ部とともに仕切板を鋳物や切削品等で設ける
必要がなく、ゴム製あるいは樹脂製とすることにより、
軽量化が可能となる。さらには、シェルに対して仕切板
の脱着が容易であることから、熱交換器内部のメンテナ
ンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換器の全体断面図である。
【図2】仕切板とサイドカバーの組付け状態を示す断面
図である。
【図3】第2流体の流れを示す熱交換器の模式図であ
る。
【図4】第1流体の流れを示す熱交換器の模式図であ
る。
【図5】一方の仕切板およびパッキンの平面図である。
【図6】他方の仕切板およびパッキンの平面図である。
【図7】仕切板とサイドカバーの組付け状態を示す断面
図である(第2実施例)。
【図8】仕切板とサイドカバーの組付け状態を示す断面
図である(第3実施例)。
【図9】仕切板とサイドカバーの組付け状態を示す断面
図である(従来技術)。
【図10】図9に示す仕切板の平面図である(従来技
術)。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 コアプレート 3 チューブ 3a 特定のチューブ 4 シェル 5 パッキン 6 サイドカバー 6a 取付け孔 7 仕切板 8 ボルト 9 雌ねじ A 連通空間 B 連通空間 C 内部空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ両端部が一対のコアプレートに支
    持されて、内部を第1流体が流れる多数のチューブと、 前記コアプレートを介して前記多数のチューブを内蔵
    し、前記一対のコアプレートによって区画される内部空
    間で、前記各チューブの外周を第2流体が流れるシェル
    と、 パッキンを介して前記シェルの開口端部を閉塞するとと
    もに、前記コアプレートとの間に前記多数のチューブと
    連通する連通空間を形成するサイドカバーと、 前記パッキンと一体に設けられて、前記第1流体が前記
    多数のチューブを往復するために前記連通空間を仕切る
    仕切板とを備えたシェルアンドチューブ式の熱交換器。
  2. 【請求項2】前記多数のチューブの何れか1本の特定さ
    れたチューブの端部に雌ねじを形成し、 前記サイドカバーは、前記特定されたチューブに対応す
    る位置に取付け孔が貫通し、この取付け孔を通って前記
    雌ねじに螺着されるボルトの締め付けによって前記シェ
    ルに固定されることを特徴とする請求項1記載の熱交換
    器。
  3. 【請求項3】前記特定されたチューブは、前記シェルの
    略中央部に位置するチューブであることを特徴とする請
    求項2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】前記仕切板および前記パッキンは、弾性体
    であることを特徴とする請求項1〜3記載の何れかの熱
    交換器。
  5. 【請求項5】前記仕切板および前記パッキンは、ゴム製
    であることを特徴とする請求項4記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】前記仕切板および前記パッキンは、弾性を
    有する樹脂製であることを特徴とする請求項4記載の熱
    交換器。
JP10405394A 1994-05-18 1994-05-18 熱交換器 Pending JPH07310994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10405394A JPH07310994A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10405394A JPH07310994A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07310994A true JPH07310994A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14370467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10405394A Pending JPH07310994A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07310994A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078195A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Hitachi Appliances Inc 水室構造,該水室構造を備える熱交換器、並びに該熱交換器を備える冷凍機
WO2015002451A1 (en) * 2013-07-02 2015-01-08 Lg Electronics Inc. Shell tube heat exchanger and method of manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078195A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Hitachi Appliances Inc 水室構造,該水室構造を備える熱交換器、並びに該熱交換器を備える冷凍機
WO2015002451A1 (en) * 2013-07-02 2015-01-08 Lg Electronics Inc. Shell tube heat exchanger and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0498108B1 (en) Heat exchanger assembly
US4638856A (en) Oil filter and cooler for internal combustion engine
EP1764573B1 (en) Flanged connection for heat exchanger
US20020148600A1 (en) Spiral fin/tube heat exchanger
JPH05215475A (ja) 自動車用ラジエータ及び該ラジエータのためのモジュール構造
US6446712B1 (en) Radial flow annular heat exchangers
JPS59191888A (ja) 熱交換器
EP1336810B1 (en) Joining structure of piping to a flange
US5154225A (en) Oil cooler for an internal-combustion engine
TWI683084B (zh) 殼管式熱交換器及端蓋之製造方法
JPH0989491A (ja) Egrガス冷却装置
US5588485A (en) Plate-type heat exchanger, for use especially as an oil cooler
KR100412278B1 (ko) 방사류 환상 열 교환기
JPH07310994A (ja) 熱交換器
US7228890B2 (en) Heat exchanger with integral shell and tube plates
JP2936775B2 (ja) 熱交換器
JP2946840B2 (ja) 熱交換器
JP3024653B2 (ja) オイルクーラ
JP2998422B2 (ja) 熱交換器
JPH0629444Y2 (ja) オイルクーラ
JPH08313189A (ja) タンク内蔵型熱交換器
JP2000234880A (ja) 2重コイル型熱交換器
JP4352424B2 (ja) オイルクーラ
JPH04356686A (ja) オイルクーラ
JPH0658689A (ja) ハウジングレス式オイルクーラ