JPH07310681A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
- Publication number
- JPH07310681A JPH07310681A JP10557394A JP10557394A JPH07310681A JP H07310681 A JPH07310681 A JP H07310681A JP 10557394 A JP10557394 A JP 10557394A JP 10557394 A JP10557394 A JP 10557394A JP H07310681 A JPH07310681 A JP H07310681A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- blade
- scroll
- housing
- scroll member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/023—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機全体の小型化及び軽量化を図る。
【構成】 スクロール状の第1羽根24及び第2羽根3
4をそれぞれ有する第1スクロール部材18及び第2ス
クロール部材20が各々中心軸O1,O2回りに等しい角
速度で回転することにより、両羽根24,34間の作動
室内に流体を吸入し、圧縮して吐出する。第1スクロー
ル部材18の第1側壁22を上記中心軸O1を中心とす
る第1羽根24の外接円と略等しい形状とし、この第1
側壁22で上記作動室の軸方向一端全面を覆う。第2ス
クロール部材20の第2側壁32を上記中心軸O2を中
心とする第2羽根34の外接円と略等しい形状とし、こ
の第2側壁32を側壁ハウジング14の凹部14aに嵌
め込んで、この側壁ハウジング14と上記第2側壁32
とで上記作動室の軸方向他端を覆う。
4をそれぞれ有する第1スクロール部材18及び第2ス
クロール部材20が各々中心軸O1,O2回りに等しい角
速度で回転することにより、両羽根24,34間の作動
室内に流体を吸入し、圧縮して吐出する。第1スクロー
ル部材18の第1側壁22を上記中心軸O1を中心とす
る第1羽根24の外接円と略等しい形状とし、この第1
側壁22で上記作動室の軸方向一端全面を覆う。第2ス
クロール部材20の第2側壁32を上記中心軸O2を中
心とする第2羽根34の外接円と略等しい形状とし、こ
の第2側壁32を側壁ハウジング14の凹部14aに嵌
め込んで、この側壁ハウジング14と上記第2側壁32
とで上記作動室の軸方向他端を覆う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの過給機等に
用いられるスクロール型圧縮機に関するものである。
用いられるスクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スクロール型圧縮機として、特開
平2−67487号公報に示されるようなものが知られ
ている。この圧縮機は、円形状の側壁にスクロール形状
のリブ(羽根)が形成された第1スクロール部材及び第
2スクロール部材を備え、両羽根同士の間に形成された
作動室の軸方向両端をそれぞれ上記両側壁で覆うととも
に、両スクロール部材を偏心させた状態で両者を等しい
角速度で同時に回転駆動することにより、流体を上記作
動室内に吸い込んで中央部から吐出するように構成され
ている。
平2−67487号公報に示されるようなものが知られ
ている。この圧縮機は、円形状の側壁にスクロール形状
のリブ(羽根)が形成された第1スクロール部材及び第
2スクロール部材を備え、両羽根同士の間に形成された
作動室の軸方向両端をそれぞれ上記両側壁で覆うととも
に、両スクロール部材を偏心させた状態で両者を等しい
角速度で同時に回転駆動することにより、流体を上記作
動室内に吸い込んで中央部から吐出するように構成され
ている。
【0003】このような圧縮機の一例を図11〜図15
に示す。ハウジング100内には、中心軸O1回りに第
1スクロール部材80が回転可能に保持されるととも
に、上記中心軸O1から所定量eだけ偏心した中心軸O2
回りに第2スクロール部材90が回転可能に保持されて
いる。第1スクロール部材80は、第1側壁82にスク
ロール形状の第1羽根84が突設されたものであり、第
1側壁82は、上記中心軸O1を中心とする第1羽根8
4の外接円とほぼ等しい円状に形成されている(図11
及び図13〜図15参照)。第2スクロール部材90
は、第2側壁92に上記第1羽根84よりも外接円の小
さいスクロール形状の第2羽根94が突設されたもので
あり、第2側壁92は、上記中心軸O2を中心として上
記第1羽根84の外接円を完全に包含する円(すなわち
第1羽根84の外接円よりも大きな円)とほぼ等しい形
状に形成されている(図11及び図13〜図15参
照)。
に示す。ハウジング100内には、中心軸O1回りに第
1スクロール部材80が回転可能に保持されるととも
に、上記中心軸O1から所定量eだけ偏心した中心軸O2
回りに第2スクロール部材90が回転可能に保持されて
いる。第1スクロール部材80は、第1側壁82にスク
ロール形状の第1羽根84が突設されたものであり、第
1側壁82は、上記中心軸O1を中心とする第1羽根8
4の外接円とほぼ等しい円状に形成されている(図11
及び図13〜図15参照)。第2スクロール部材90
は、第2側壁92に上記第1羽根84よりも外接円の小
さいスクロール形状の第2羽根94が突設されたもので
あり、第2側壁92は、上記中心軸O2を中心として上
記第1羽根84の外接円を完全に包含する円(すなわち
第1羽根84の外接円よりも大きな円)とほぼ等しい形
状に形成されている(図11及び図13〜図15参
照)。
【0004】そして、両羽根84,94同士の間に形成
される作動室の軸方向両端が上記両側壁82,92で覆
われるようになっている。
される作動室の軸方向両端が上記両側壁82,92で覆
われるようになっている。
【0005】このような圧縮機において、両スクロール
部材80,90が偏心状態のままそれぞれ互いに等しい
角速度で同時に回転駆動されることにより、流体の吸
入、圧縮、及び吐出が実行される。
部材80,90が偏心状態のままそれぞれ互いに等しい
角速度で同時に回転駆動されることにより、流体の吸
入、圧縮、及び吐出が実行される。
【0006】具体的には、まず図13に示すように第1
羽根84の外側終端部近傍内面と第2羽根94の外側終
端部近傍外面とが接触し始めた時点で、両羽根84,9
4間に外側作動室89Aが形成され、この外側作動室8
9A内に、吸入口102から吸入された流体が密封され
た状態となる。この状態から両スクロール部材80,9
0が図13の時計回り方向に90°回転して前記図11
の状態になると、上記外側作動室89Aが減容してこの
外側作動室89A内の流体が圧縮される。さらに90°
回転して図14に示す状態になると、外側作動室89A
内は最高圧力に近くなり、一方、第2羽根94の内面に
第1羽根84の外面が接触し始めて両羽根84,94の
間に内側作動室89Bが形成される。さらに90°回転
して図15に示す状態を通過後、上記外側作動室89A
が吐出ポート95に開放されてこの吐出ポート95から
外側作動室89A内の流体が高圧状態で吐出される。こ
の状態からさらに90°回転することにより、前記図1
3に示す状態に復帰し、以下、上記と同様の吸入及び吐
出が繰り返される。
羽根84の外側終端部近傍内面と第2羽根94の外側終
端部近傍外面とが接触し始めた時点で、両羽根84,9
4間に外側作動室89Aが形成され、この外側作動室8
9A内に、吸入口102から吸入された流体が密封され
た状態となる。この状態から両スクロール部材80,9
0が図13の時計回り方向に90°回転して前記図11
の状態になると、上記外側作動室89Aが減容してこの
外側作動室89A内の流体が圧縮される。さらに90°
回転して図14に示す状態になると、外側作動室89A
内は最高圧力に近くなり、一方、第2羽根94の内面に
第1羽根84の外面が接触し始めて両羽根84,94の
間に内側作動室89Bが形成される。さらに90°回転
して図15に示す状態を通過後、上記外側作動室89A
が吐出ポート95に開放されてこの吐出ポート95から
外側作動室89A内の流体が高圧状態で吐出される。こ
の状態からさらに90°回転することにより、前記図1
3に示す状態に復帰し、以下、上記と同様の吸入及び吐
出が繰り返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記スクロール型圧縮
機では、両スクロール部材80,90の回転中も常時両
側壁82,92で作動室の両端全面を覆わなければなら
ないので、第2スクロール部材90においては、その第
2羽根94の外接円が第1羽根84の外接円より小さい
にもかかわらず、第2側壁92を第1側壁82よりも一
回り大きい円形状にしなければならない。このため、上
記第2側壁92には常に上記第1羽根84の外周からは
み出した部分92a(図12参照)が存在することにな
り、このはみ出し部分92aを収納するためのハウジン
グ内空間104は、流体の圧縮に全く寄与しない無駄な
空間となっている。このような無駄な空間104の存在
は、圧縮機全体の小型化及び軽量化の大きな妨げとなっ
ており、その改良が望まれている。特に近年は、上記ス
クロール圧縮機をエンジンの過給機として用いることも
検討されており、上記小型化及び軽量化の要望が高まっ
ている。
機では、両スクロール部材80,90の回転中も常時両
側壁82,92で作動室の両端全面を覆わなければなら
ないので、第2スクロール部材90においては、その第
2羽根94の外接円が第1羽根84の外接円より小さい
にもかかわらず、第2側壁92を第1側壁82よりも一
回り大きい円形状にしなければならない。このため、上
記第2側壁92には常に上記第1羽根84の外周からは
み出した部分92a(図12参照)が存在することにな
り、このはみ出し部分92aを収納するためのハウジン
グ内空間104は、流体の圧縮に全く寄与しない無駄な
空間となっている。このような無駄な空間104の存在
は、圧縮機全体の小型化及び軽量化の大きな妨げとなっ
ており、その改良が望まれている。特に近年は、上記ス
クロール圧縮機をエンジンの過給機として用いることも
検討されており、上記小型化及び軽量化の要望が高まっ
ている。
【0008】本発明は、このような課題を解決すること
ができるスクロール型圧縮機を提供することを目的とす
る。
ができるスクロール型圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、第1側壁にスクロール形状の
第1羽根が突設された第1スクロール部材と、第2側壁
に上記第1羽根の外接円よりも小さな外接円を有するス
クロール形状の第2羽根が突設された第2スクロール部
材と、これら第1スクロール部材及び第2スクロール部
材を互いに偏心した位置に回転可能に保持するハウジン
グとを備え、両羽根同士の間に形成される作動室の軸方
向両端をそれぞれ上記第1側壁と第2側壁とで覆うよう
に両スクロール部材を配置するとともに、これらのスク
ロール部材が互いに等しい角速度で回転運動することに
より流体を上記作動室内に吸い込んで中央部から吐出す
るように構成されたスクロール型圧縮機において、上記
第1側壁を上記第1スクロール部材の回転中心軸を中心
とする上記第1羽根の外接円とほぼ等しい形状にしてこ
の第1側壁で上記作動室の軸方向一端全面を覆う一方、
上記第2側壁を上記第2スクロール部材の回転中心軸を
中心とする上記第2羽根の外接円とほぼ等しい形状にし
てこの第2側壁を上記ハウジングの側壁に回転可能に嵌
め込み、上記作動室の軸方向他端のうち上記第2側壁よ
りも径方向外側の部分を上記ハウジング側壁で覆うよう
にハウジングを構成したものである(請求項1)。
の手段として、本発明は、第1側壁にスクロール形状の
第1羽根が突設された第1スクロール部材と、第2側壁
に上記第1羽根の外接円よりも小さな外接円を有するス
クロール形状の第2羽根が突設された第2スクロール部
材と、これら第1スクロール部材及び第2スクロール部
材を互いに偏心した位置に回転可能に保持するハウジン
グとを備え、両羽根同士の間に形成される作動室の軸方
向両端をそれぞれ上記第1側壁と第2側壁とで覆うよう
に両スクロール部材を配置するとともに、これらのスク
ロール部材が互いに等しい角速度で回転運動することに
より流体を上記作動室内に吸い込んで中央部から吐出す
るように構成されたスクロール型圧縮機において、上記
第1側壁を上記第1スクロール部材の回転中心軸を中心
とする上記第1羽根の外接円とほぼ等しい形状にしてこ
の第1側壁で上記作動室の軸方向一端全面を覆う一方、
上記第2側壁を上記第2スクロール部材の回転中心軸を
中心とする上記第2羽根の外接円とほぼ等しい形状にし
てこの第2側壁を上記ハウジングの側壁に回転可能に嵌
め込み、上記作動室の軸方向他端のうち上記第2側壁よ
りも径方向外側の部分を上記ハウジング側壁で覆うよう
にハウジングを構成したものである(請求項1)。
【0010】この圧縮機では、上記第1側壁において上
記第1羽根の突設面と反対側の面に軸部を突設する一
方、上記第1羽根において上記第1側壁と反対側の軸方
向端部を上記第2側壁よりも軸方向外側の位置まで延ば
し、この第1羽根の端部及び上記軸部をそれぞれ回転可
能に支持する軸受を上記ハウジングに設けることによ
り、後述のようなより優れた効果が得られる(請求項
2)。
記第1羽根の突設面と反対側の面に軸部を突設する一
方、上記第1羽根において上記第1側壁と反対側の軸方
向端部を上記第2側壁よりも軸方向外側の位置まで延ば
し、この第1羽根の端部及び上記軸部をそれぞれ回転可
能に支持する軸受を上記ハウジングに設けることによ
り、後述のようなより優れた効果が得られる(請求項
2)。
【0011】ここで、上記第1羽根端部を支持する軸受
はこの第1羽根端部の径方向内側に設けることが、より
好ましい(請求項3)。
はこの第1羽根端部の径方向内側に設けることが、より
好ましい(請求項3)。
【0012】
【作用】請求項1記載のスクロール型圧縮機によれば、
両羽根同士の間に形成される作動室の軸方向一端は、第
1羽根の外接円とほぼ等しい円状の第1側壁で覆う一
方、上記作動室の軸方向他端は、第2羽根の外接円(第
1羽根の外接円よりも小さい円)とほぼ等しい第2側壁
で可能な限り覆い、この第2側壁で覆い切れない部分を
ハウジング側壁で直接覆うようにしているので、第2側
壁を第1羽根の外周から径方向外側にはみ出させる必要
がなく、従ってこのはみ出し部分を収納するための空間
をハウジング内に形成する必要がない。換言すれば、ハ
ウジング内には上記第1側壁を収納できるだけの径をも
つ収納空間を形成すれば十分であり、その分、ハウジン
グ及び第2側壁が従来に比べて小型化及び軽量化され
る。
両羽根同士の間に形成される作動室の軸方向一端は、第
1羽根の外接円とほぼ等しい円状の第1側壁で覆う一
方、上記作動室の軸方向他端は、第2羽根の外接円(第
1羽根の外接円よりも小さい円)とほぼ等しい第2側壁
で可能な限り覆い、この第2側壁で覆い切れない部分を
ハウジング側壁で直接覆うようにしているので、第2側
壁を第1羽根の外周から径方向外側にはみ出させる必要
がなく、従ってこのはみ出し部分を収納するための空間
をハウジング内に形成する必要がない。換言すれば、ハ
ウジング内には上記第1側壁を収納できるだけの径をも
つ収納空間を形成すれば十分であり、その分、ハウジン
グ及び第2側壁が従来に比べて小型化及び軽量化され
る。
【0013】また、上記のように第2側壁が第1羽根の
外周からはみ出さないことから、請求項2記載のよう
に、上記第1羽根において上記第1側壁と反対側の軸方
向端部を上記第2側壁よりも軸方向外側の位置まで延ば
すことが可能であり、この第1羽根の端部と、上記第1
側壁から突設された軸部とをそれぞれ軸受で回転可能に
支持する(すなわち第1スクロール部材を両端支持す
る)ことにより、第1スクロール部材の回転中のブレを
抑制することができる。
外周からはみ出さないことから、請求項2記載のよう
に、上記第1羽根において上記第1側壁と反対側の軸方
向端部を上記第2側壁よりも軸方向外側の位置まで延ば
すことが可能であり、この第1羽根の端部と、上記第1
側壁から突設された軸部とをそれぞれ軸受で回転可能に
支持する(すなわち第1スクロール部材を両端支持す
る)ことにより、第1スクロール部材の回転中のブレを
抑制することができる。
【0014】さらに、この請求項3記載の圧縮機では、
上記第1羽根端部を支持する軸受がこの第1羽根端部の
径方向内側に設けられるため、この軸受を収納するため
にハウジングを径方向外側へ突出させる必要がなく、圧
縮機全体がさらに小型化される。
上記第1羽根端部を支持する軸受がこの第1羽根端部の
径方向内側に設けられるため、この軸受を収納するため
にハウジングを径方向外側へ突出させる必要がなく、圧
縮機全体がさらに小型化される。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図8に基づいて
説明する。
説明する。
【0016】図1及び図2に示すスクロール型圧縮機
は、円筒状の中央ハウジング10と、この中央ハウジン
グ10の前後に装着された側壁ハウジング12,14と
を備え、中央ハウジング10の周壁には吸入口16が形
成され、側壁ハウジング14の中央部には吐出口38が
形成されている。そして、上記ハウジング10,12,
14内に、第1スクロール部材18及び第2スクロール
部材20が収容されている。
は、円筒状の中央ハウジング10と、この中央ハウジン
グ10の前後に装着された側壁ハウジング12,14と
を備え、中央ハウジング10の周壁には吸入口16が形
成され、側壁ハウジング14の中央部には吐出口38が
形成されている。そして、上記ハウジング10,12,
14内に、第1スクロール部材18及び第2スクロール
部材20が収容されている。
【0017】第1スクロール部材18は、円板状の第1
側壁22を有しており、この第1側壁22の一方の面に
は、第1羽根24が突設され、他方の面の中央には軸2
6が突設されている。軸26は、側壁ハウジング12の
内側に軸受27,28によって回転可能に支持され、軸
26の先端にはプーリ30が固定されている。このプー
リ30が図略のベルトを介して回転駆動源に連結されて
おり、この回転駆動源の作動により、第1スクロール部
材18全体が軸26の中心軸O1回りに回転駆動される
ようになっている。第1羽根24は、複数の円弧が組み
合わさせたスクロール形状を有し、その最も外側の円弧
部分は第1スクロール部材18の中心軸O1を円弧中心
とする大径部24aとされており、上記第1側壁22
は、中心軸O1を中心とする上記第1羽根24の外接円
とほぼ等しい形状に形成されている。
側壁22を有しており、この第1側壁22の一方の面に
は、第1羽根24が突設され、他方の面の中央には軸2
6が突設されている。軸26は、側壁ハウジング12の
内側に軸受27,28によって回転可能に支持され、軸
26の先端にはプーリ30が固定されている。このプー
リ30が図略のベルトを介して回転駆動源に連結されて
おり、この回転駆動源の作動により、第1スクロール部
材18全体が軸26の中心軸O1回りに回転駆動される
ようになっている。第1羽根24は、複数の円弧が組み
合わさせたスクロール形状を有し、その最も外側の円弧
部分は第1スクロール部材18の中心軸O1を円弧中心
とする大径部24aとされており、上記第1側壁22
は、中心軸O1を中心とする上記第1羽根24の外接円
とほぼ等しい形状に形成されている。
【0018】第2スクロール部材20は、図4(a)
(b)にも示すように、円板状の第2側壁32を有して
おり、この第2側壁32の一方の面には第2羽根34が
突設され、他方の面の中央には円筒部36が突設されて
いる。円筒部36は、側壁ハウジング14に形成された
吐出口38とつながる位置で側壁ハウジング14の内側
に軸受40,42によって回転可能に支持されており、
これによって第2スクロール部材20全体が上記円筒部
36の中心軸O2回りに回転可能とされている。
(b)にも示すように、円板状の第2側壁32を有して
おり、この第2側壁32の一方の面には第2羽根34が
突設され、他方の面の中央には円筒部36が突設されて
いる。円筒部36は、側壁ハウジング14に形成された
吐出口38とつながる位置で側壁ハウジング14の内側
に軸受40,42によって回転可能に支持されており、
これによって第2スクロール部材20全体が上記円筒部
36の中心軸O2回りに回転可能とされている。
【0019】ここで、上記中心軸O1,O2同士は、図1
に示すように一定量eだけ偏心した状態となっている。
に示すように一定量eだけ偏心した状態となっている。
【0020】上記第2羽根34も、上記第1羽根24と
同様、複数の円弧が組み合わさせたスクロール形状をな
し、この第1羽根24の径方向内側に配されており、そ
の最も外側の円弧部分は第2スクロール部材20の中心
軸O2を円弧中心とする大径部34aとされている。こ
の第2羽根34の内側終端部分は2つの小径部34b,
34cに分岐し、両小径部34b,34c同士の間に吐
出ポート35が形成されており、この吐出ポート35が
上記円筒部36の内側空間に軸方向に連通している。
同様、複数の円弧が組み合わさせたスクロール形状をな
し、この第1羽根24の径方向内側に配されており、そ
の最も外側の円弧部分は第2スクロール部材20の中心
軸O2を円弧中心とする大径部34aとされている。こ
の第2羽根34の内側終端部分は2つの小径部34b,
34cに分岐し、両小径部34b,34c同士の間に吐
出ポート35が形成されており、この吐出ポート35が
上記円筒部36の内側空間に軸方向に連通している。
【0021】ここで、上記第2側壁32は、上記中心軸
O2を中心とする上記第2羽根34の外接円とほぼ等し
い形状(すなわち第1側壁22よりも一回り小さい円形
状)に形成されている。一方、側壁ハウジング14に
は、図5(a)(b)にも示すような凹部14aが形成
され、その形状は、上記中心軸O2を中心とする上記第
2羽根34の外接円とほぼ等しい形状であって第2側壁
32が嵌入可能な円形状に形成されており、この凹部1
4a内に上記第2側壁32が回転可能に嵌め込まれてい
る。そして、上記第1側壁22により、後述のように両
羽根24,34間に形成される作動室の軸方向一端(図
2では左端)全面が覆われる一方、上記第2側壁32に
より、上記作動室の軸方向他端(図2では右端)の一部
のみが覆われ、それ以外の部分(すなわち第2側壁32
よりも径方向外側の部分)が上記側壁ハウジング14で
直接覆われるように、両スクロール部材18,20が配
置されている。
O2を中心とする上記第2羽根34の外接円とほぼ等し
い形状(すなわち第1側壁22よりも一回り小さい円形
状)に形成されている。一方、側壁ハウジング14に
は、図5(a)(b)にも示すような凹部14aが形成
され、その形状は、上記中心軸O2を中心とする上記第
2羽根34の外接円とほぼ等しい形状であって第2側壁
32が嵌入可能な円形状に形成されており、この凹部1
4a内に上記第2側壁32が回転可能に嵌め込まれてい
る。そして、上記第1側壁22により、後述のように両
羽根24,34間に形成される作動室の軸方向一端(図
2では左端)全面が覆われる一方、上記第2側壁32に
より、上記作動室の軸方向他端(図2では右端)の一部
のみが覆われ、それ以外の部分(すなわち第2側壁32
よりも径方向外側の部分)が上記側壁ハウジング14で
直接覆われるように、両スクロール部材18,20が配
置されている。
【0022】次に、両スクロール部材18,20同士の
連結構造を説明する。図3に示すように、前記第1側壁
22の周縁部には、軸受カバー45により外輪を側壁2
2に固定された軸受44を介して円板状のリンク板46
がその円の中心軸O4回りに回転可能に保持され、この
リンク板46には、軸受47を介し、中心軸O1,O2と
平行な方向に延びる連結軸48がその中心軸O3回りに
回転可能に保持されている。一方、第2スクロール部材
20の第2羽根34の途中部分には他の部分よりも肉厚
の大きな軸係合部34dが形成され、この軸係合部34
dに上記連結軸48に向かって開口する穴49が形成さ
れており、この穴49内に上記連結軸48が差し込まれ
ている。ここで、上記中心軸O3は、中心軸O1,O2の
偏心量eと等しい量だけ中心軸O4から偏心しており、
しかも、中心軸O3,O4の偏心方向が中心軸O1,O2の
偏心方向と平行になるように、上記穴49の位置が設定
されている。
連結構造を説明する。図3に示すように、前記第1側壁
22の周縁部には、軸受カバー45により外輪を側壁2
2に固定された軸受44を介して円板状のリンク板46
がその円の中心軸O4回りに回転可能に保持され、この
リンク板46には、軸受47を介し、中心軸O1,O2と
平行な方向に延びる連結軸48がその中心軸O3回りに
回転可能に保持されている。一方、第2スクロール部材
20の第2羽根34の途中部分には他の部分よりも肉厚
の大きな軸係合部34dが形成され、この軸係合部34
dに上記連結軸48に向かって開口する穴49が形成さ
れており、この穴49内に上記連結軸48が差し込まれ
ている。ここで、上記中心軸O3は、中心軸O1,O2の
偏心量eと等しい量だけ中心軸O4から偏心しており、
しかも、中心軸O3,O4の偏心方向が中心軸O1,O2の
偏心方向と平行になるように、上記穴49の位置が設定
されている。
【0023】従って、ハウジング全体、第1スクロール
部材18、第2スクロール部材20、及び上記リンク板
46を節として中心軸O1〜O4で回り対偶をもつリンク
機構(平行クランク機構)が構成された状態となってい
る(図1及び図6〜図8に破線で示した平行四辺形O1
O2O3O4参照)。
部材18、第2スクロール部材20、及び上記リンク板
46を節として中心軸O1〜O4で回り対偶をもつリンク
機構(平行クランク機構)が構成された状態となってい
る(図1及び図6〜図8に破線で示した平行四辺形O1
O2O3O4参照)。
【0024】上記円筒部36の外周面と側壁ハウジング
14の内側面との間にはワンウェイクラッチ(一方向ク
ラッチ)50が設けられ、このワンウェイクラッチ50
によって、第2スクロール部材20の逆転(第1スクロ
ール部材の回転方向と逆方向の回転)が規制されてい
る。
14の内側面との間にはワンウェイクラッチ(一方向ク
ラッチ)50が設けられ、このワンウェイクラッチ50
によって、第2スクロール部材20の逆転(第1スクロ
ール部材の回転方向と逆方向の回転)が規制されてい
る。
【0025】次に、このスクロール型圧縮機の作用を説
明する。
明する。
【0026】前記プーリ30に連結された回転駆動源が
作動することにより、第1スクロール部材18全体が中
心軸O1回りに回転駆動される。この回転駆動に伴い、
上記第1スクロール部材18に連結軸48を介して連結
されている第2スクロール部材20も、上記第1スクロ
ール部材18と同じ角速度で中心軸O2回りに同時に回
転駆動されることになる。
作動することにより、第1スクロール部材18全体が中
心軸O1回りに回転駆動される。この回転駆動に伴い、
上記第1スクロール部材18に連結軸48を介して連結
されている第2スクロール部材20も、上記第1スクロ
ール部材18と同じ角速度で中心軸O2回りに同時に回
転駆動されることになる。
【0027】このような偏心状態での連動回転により、
まず図6に示すように第1羽根24の大径部24a内面
と第2羽根34の大径部34a外面とが接触し始めた時
点で、両者間に外側作動室33Aが形成され、この外側
作動室33A内に、吸入口16から吸入された流体が密
封された状態となる。
まず図6に示すように第1羽根24の大径部24a内面
と第2羽根34の大径部34a外面とが接触し始めた時
点で、両者間に外側作動室33Aが形成され、この外側
作動室33A内に、吸入口16から吸入された流体が密
封された状態となる。
【0028】次に、この状態から両スクロール部材1
8,20が図6の時計回り方向に90°回転すると、図
1に示す状態となる。この状態では、上記外側作動室3
3Aの容積が図6に示す状態における容積よりも減少
し、その分、この外側作動室33A内の流体は圧縮され
る。
8,20が図6の時計回り方向に90°回転すると、図
1に示す状態となる。この状態では、上記外側作動室3
3Aの容積が図6に示す状態における容積よりも減少
し、その分、この外側作動室33A内の流体は圧縮され
る。
【0029】さらに90°回転して図7に示す状態にな
ると、外側作動室33Aの容積はますます減少し、外側
作動室33A内は最高圧力に近くなる。一方、第2羽根
34の内面に第1羽根24の外面が接触し始め、両羽根
24,34の間に内側作動室33Bが形成され始める。
ると、外側作動室33Aの容積はますます減少し、外側
作動室33A内は最高圧力に近くなる。一方、第2羽根
34の内面に第1羽根24の外面が接触し始め、両羽根
24,34の間に内側作動室33Bが形成され始める。
【0030】さらに90°回転して図8に示す状態を通
過後、上記外側作動室33Aは吐出ポート35に開放さ
れ、この外側作動室33A内に閉じ込められていた流体
は高圧状態で上記吐出ポート35から円筒部36及び吐
出口38を通じて圧縮機外へ吐出される。一方、内側作
動室33B内では流体の圧縮が開始される。この状態か
らさらに90°回転することにより、前記図6に示す状
態に復帰し、以下、上記と同様の吸入及び吐出が繰り返
される。
過後、上記外側作動室33Aは吐出ポート35に開放さ
れ、この外側作動室33A内に閉じ込められていた流体
は高圧状態で上記吐出ポート35から円筒部36及び吐
出口38を通じて圧縮機外へ吐出される。一方、内側作
動室33B内では流体の圧縮が開始される。この状態か
らさらに90°回転することにより、前記図6に示す状
態に復帰し、以下、上記と同様の吸入及び吐出が繰り返
される。
【0031】なお、このような回転中、中心軸O1〜O4
が一直線上に並んだ瞬間には、理論上、第2スクロール
部材20がそれまでの回転方向と同じ方向及び逆の方向
の双方に回転することが可能であるが、この実施例では
上記第2スクロール部材20の回転方向がワンウェイク
ラッチ50によって正規の方向(すなわち第1スクロー
ル部材18の回転駆動方向と同方向)にのみ許容されて
いるため、第2スクロール部材20の逆転は確実に防が
れる。
が一直線上に並んだ瞬間には、理論上、第2スクロール
部材20がそれまでの回転方向と同じ方向及び逆の方向
の双方に回転することが可能であるが、この実施例では
上記第2スクロール部材20の回転方向がワンウェイク
ラッチ50によって正規の方向(すなわち第1スクロー
ル部材18の回転駆動方向と同方向)にのみ許容されて
いるため、第2スクロール部材20の逆転は確実に防が
れる。
【0032】以上のように、この圧縮機では、前記図1
1,図12に示した従来の圧縮機と異なり、第2スクロ
ール部材20側の第2側壁32を第2羽根34の外接円
とほぼ等しい形状にしてこの第2側壁32を側壁ハウジ
ング14の凹部14a内に嵌め込み、作動室端部におい
て上記第2側壁32で覆い切れない部分(すなわち第2
側壁32よりも径方向外側の部分)を上記側壁ハウジン
グ14で直接覆うようにしているので、従来のように第
2側壁32を第1羽根24の外周から径方向外側にはみ
出させる必要がなく、従ってこのはみ出し部分を収納す
るための空間をハウジング内に形成する必要がない。換
言すれば、ハウジング内には第1側壁22を収納できる
だけの径をもつ収納空間を形成すれば十分であり、その
分、ハウジング10,12,14及び第2側壁32を大
幅に小型化及び軽量化することができる。
1,図12に示した従来の圧縮機と異なり、第2スクロ
ール部材20側の第2側壁32を第2羽根34の外接円
とほぼ等しい形状にしてこの第2側壁32を側壁ハウジ
ング14の凹部14a内に嵌め込み、作動室端部におい
て上記第2側壁32で覆い切れない部分(すなわち第2
側壁32よりも径方向外側の部分)を上記側壁ハウジン
グ14で直接覆うようにしているので、従来のように第
2側壁32を第1羽根24の外周から径方向外側にはみ
出させる必要がなく、従ってこのはみ出し部分を収納す
るための空間をハウジング内に形成する必要がない。換
言すれば、ハウジング内には第1側壁22を収納できる
だけの径をもつ収納空間を形成すれば十分であり、その
分、ハウジング10,12,14及び第2側壁32を大
幅に小型化及び軽量化することができる。
【0033】次に、第2実施例を図9及び図10に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0034】この実施例では、上記第1羽根24の大径
部24aが全周にわたる円筒状とされ、この大径部24
aの自由端部(図9では右側の端部)が第2側壁32よ
りもさらに軸方向外側(図9では右側)に延長され、こ
の延長端部の内側に軸受取付用段部25が形成されてい
る。これに対し、側壁ハウジング14の外径が上記大径
部24aの延長部分の内径よりも小さく設定され、この
側壁ハウジング14と上記軸受取付用段部25との間
に、この第1羽根24の大径部24aの延長端部を内側
から回転可能に支持する軸受60が介設されており、中
央ハウジング10において側壁ハウジング14に近い側
の端部には、上記軸受25を外側から覆うカバー部10
aが延設されている。
部24aが全周にわたる円筒状とされ、この大径部24
aの自由端部(図9では右側の端部)が第2側壁32よ
りもさらに軸方向外側(図9では右側)に延長され、こ
の延長端部の内側に軸受取付用段部25が形成されてい
る。これに対し、側壁ハウジング14の外径が上記大径
部24aの延長部分の内径よりも小さく設定され、この
側壁ハウジング14と上記軸受取付用段部25との間
に、この第1羽根24の大径部24aの延長端部を内側
から回転可能に支持する軸受60が介設されており、中
央ハウジング10において側壁ハウジング14に近い側
の端部には、上記軸受25を外側から覆うカバー部10
aが延設されている。
【0035】一方、吸入口16は中央ハウジング10で
なく側壁ハウジング12側に形成されており、この側壁
ハウジング12には、上記吸入口16と中央ハウジング
10内とを連通するドーナツ状の吸入通路17が全周に
わたって形成されている。これに対し、第1スクロール
部材18の第1側壁22には図10(b)に示すような
吸入ポート22aが形成され、この吸入ポート22aを
通じて作動室内に流体が軸方向から吸入されるようにな
っている。なお、図10(a)(b)において21は前
記リンク板46が装着される貫通穴である。
なく側壁ハウジング12側に形成されており、この側壁
ハウジング12には、上記吸入口16と中央ハウジング
10内とを連通するドーナツ状の吸入通路17が全周に
わたって形成されている。これに対し、第1スクロール
部材18の第1側壁22には図10(b)に示すような
吸入ポート22aが形成され、この吸入ポート22aを
通じて作動室内に流体が軸方向から吸入されるようにな
っている。なお、図10(a)(b)において21は前
記リンク板46が装着される貫通穴である。
【0036】このような構造によれば、第1スクロール
部材18全体が、軸受27,28と軸受60とで両端支
持されるため、前記第1実施例のように、第1スクロー
ル部材18がその軸部26においてのみ回転可能に支持
される片持ち支持構造に比べ、第1スクロール部材18
をより安定した状態で支持することができ、その回転中
のブレやこれに起因する振動・騒音を効果的に抑制する
ことができる。この構造は、上述のように第1羽根大径
部24aからの第2側壁32のはみ出し部分をなくすこ
とにより、はじめて得られるものである。
部材18全体が、軸受27,28と軸受60とで両端支
持されるため、前記第1実施例のように、第1スクロー
ル部材18がその軸部26においてのみ回転可能に支持
される片持ち支持構造に比べ、第1スクロール部材18
をより安定した状態で支持することができ、その回転中
のブレやこれに起因する振動・騒音を効果的に抑制する
ことができる。この構造は、上述のように第1羽根大径
部24aからの第2側壁32のはみ出し部分をなくすこ
とにより、はじめて得られるものである。
【0037】なお、この第2実施例では、上記大径部2
4aを円筒状にして流体を軸方向から吸入するようにし
ているが、前記第1実施例と同様に大径部24aの中心
角を360°未満の角度にして径方向から流体を吸入す
ることも可能である。この場合には、上記大径部24a
から第2側壁32よりも軸方向外側に延長する部分のみ
を円筒状にすればよい。
4aを円筒状にして流体を軸方向から吸入するようにし
ているが、前記第1実施例と同様に大径部24aの中心
角を360°未満の角度にして径方向から流体を吸入す
ることも可能である。この場合には、上記大径部24a
から第2側壁32よりも軸方向外側に延長する部分のみ
を円筒状にすればよい。
【0038】また、この第2実施例において、上記軸受
60を大径部24aの延長部分の径方向外側に設け、こ
の大径部24aを外側から保持することも可能である。
ただし、この場合には、上記軸受60を収納するために
ハウジングを径方向外側に突出させる必要があるのに対
し、図9のように軸受60を大径部24aの内側に設け
れば、ハウジングをより小型化することができる利点が
ある。
60を大径部24aの延長部分の径方向外側に設け、こ
の大径部24aを外側から保持することも可能である。
ただし、この場合には、上記軸受60を収納するために
ハウジングを径方向外側に突出させる必要があるのに対
し、図9のように軸受60を大径部24aの内側に設け
れば、ハウジングをより小型化することができる利点が
ある。
【0039】また、本発明は、その他次のような態様を
採ることも可能である。
採ることも可能である。
【0040】(1) 上記実施例では、両スクロール部材1
8,20同士を連結軸48で連結し、両者を連動駆動す
るものを示したが、本発明のスクロール型圧縮機はこれ
に限らず、両スクロール部材18,20を個別に回転駆
動するものでもよい。
8,20同士を連結軸48で連結し、両者を連動駆動す
るものを示したが、本発明のスクロール型圧縮機はこれ
に限らず、両スクロール部材18,20を個別に回転駆
動するものでもよい。
【0041】(2) 本発明において、各羽根24,34の
形状は適宜設定すれば良く、上記のように複数の円弧を
つなぎあわせたものの他、インボリュート曲線で構成し
たものでもよい。また、吐出ポート35を第2スクロー
ル部材20側でなく第1スクロール部材18側に形成す
るようにしてもよい。
形状は適宜設定すれば良く、上記のように複数の円弧を
つなぎあわせたものの他、インボリュート曲線で構成し
たものでもよい。また、吐出ポート35を第2スクロー
ル部材20側でなく第1スクロール部材18側に形成す
るようにしてもよい。
【0042】(3) 上記実施例では、第1羽根24及び第
2羽根34がともに1枚ずつのいわゆるシングルスクロ
ール式のものを示したが、本発明では、第1羽根24及
び第2羽根34がそれぞれ2枚ずつ配されたいわゆるダ
ブルスクロール式のもの(例えば特開平2−67487
号公報参照)にも適用が可能である。
2羽根34がともに1枚ずつのいわゆるシングルスクロ
ール式のものを示したが、本発明では、第1羽根24及
び第2羽根34がそれぞれ2枚ずつ配されたいわゆるダ
ブルスクロール式のもの(例えば特開平2−67487
号公報参照)にも適用が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、小径の第2羽根
をもつ第2スクロール部材側の第2側壁を上記第2羽根
の外接円とほぼ等しい形状にしてこの第2側壁をハウジ
ング側壁に嵌め込み、この第2側壁によって作動室端部
を覆い切れない部分すなわち第2側壁の外側の部分を上
記ハウジング側壁で直接覆うようにしたものであるの
で、従来のように上記作動室を覆うために第2側壁を第
1羽根の外周から径方向外側にはみ出させる必要をなく
し、このはみ出し部分を収納するためのハウジング内空
間を削除することができ、その分、ハウジング及び第2
側壁を大幅に小型化及び軽量化することができる効果が
ある。
をもつ第2スクロール部材側の第2側壁を上記第2羽根
の外接円とほぼ等しい形状にしてこの第2側壁をハウジ
ング側壁に嵌め込み、この第2側壁によって作動室端部
を覆い切れない部分すなわち第2側壁の外側の部分を上
記ハウジング側壁で直接覆うようにしたものであるの
で、従来のように上記作動室を覆うために第2側壁を第
1羽根の外周から径方向外側にはみ出させる必要をなく
し、このはみ出し部分を収納するためのハウジング内空
間を削除することができ、その分、ハウジング及び第2
側壁を大幅に小型化及び軽量化することができる効果が
ある。
【0044】さらに、請求項2記載の圧縮機では、上記
のように第2側壁を第1羽根の外周からはみ出させる必
要がないことを利用し、上記第1羽根において上記第1
側壁と反対側の軸方向端部を上記第2側壁よりも軸方向
外側の位置まで延ばして、この第1羽根の端部と、上記
第1側壁から突設された軸部との双方をそれぞれ軸受で
回転可能に支持するようにしているので、このような両
端支持により、第1スクロール部材の回転中のブレやこ
れに起因する振動・騒音を大幅に抑制することができる
効果がある。
のように第2側壁を第1羽根の外周からはみ出させる必
要がないことを利用し、上記第1羽根において上記第1
側壁と反対側の軸方向端部を上記第2側壁よりも軸方向
外側の位置まで延ばして、この第1羽根の端部と、上記
第1側壁から突設された軸部との双方をそれぞれ軸受で
回転可能に支持するようにしているので、このような両
端支持により、第1スクロール部材の回転中のブレやこ
れに起因する振動・騒音を大幅に抑制することができる
効果がある。
【0045】ここで、請求項3記載の圧縮機では、上記
第1羽根端部を支持する軸受をこの第1羽根端部の径方
向内側に設けているので、この軸受を収納するためにハ
ウジングを径方向外側へ突出させる必要をなくし、圧縮
機全体の小型化をさらに進めることができる効果があ
る。
第1羽根端部を支持する軸受をこの第1羽根端部の径方
向内側に設けているので、この軸受を収納するためにハ
ウジングを径方向外側へ突出させる必要をなくし、圧縮
機全体の小型化をさらに進めることができる効果があ
る。
【図1】本発明の一実施例におけるスクロール型圧縮機
の断面図であって図2のA−A線断面図である。
の断面図であって図2のA−A線断面図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】上記スクロール型圧縮機におけるリンク板と第
2スクロール部材との連結構造を示す断面図である。
2スクロール部材との連結構造を示す断面図である。
【図4】(a)は上記スクロール型圧縮機における第2
スクロール部材の正面図、(b)は(a)のC−C線断
面図である。
スクロール部材の正面図、(b)は(a)のC−C線断
面図である。
【図5】(a)は上記スクロール圧縮機における側壁ハ
ウジングの正面図、(b)は(a)のD−D線断面図で
ある。
ウジングの正面図、(b)は(a)のD−D線断面図で
ある。
【図6】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するため
の断面図である。
の断面図である。
【図7】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するため
の断面図である。
の断面図である。
【図8】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するため
の断面図である。
の断面図である。
【図9】本発明の第2実施例におけるスクロール圧縮機
の断面側面図である。
の断面側面図である。
【図10】(a)は上記スクロール圧縮機における第1
スクロール部材の一部断面側面図、(b)は上記第1ス
クロール部材の正面図である。
スクロール部材の一部断面側面図、(b)は上記第1ス
クロール部材の正面図である。
【図11】従来のスクロール圧縮機の一例を示す断面正
面図であって図12のF−F線断面図である。
面図であって図12のF−F線断面図である。
【図12】図11のE−E線断面図である。
【図13】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
【図14】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
【図15】上記スクロール型圧縮機の作用を説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
14 側壁ハウジング 14a 凹部 16 吸入口 18 第1スクロール部材 20 第2スクロール部材 22 第1側壁 24 第1羽根 32 第2側壁 34 第2羽根 35 吐出ポート O1 第1スクロール部材の回転中心軸 O2 第2スクロール部材の回転中心軸
Claims (3)
- 【請求項1】 第1側壁にスクロール形状の第1羽根が
突設された第1スクロール部材と、第2側壁に上記第1
羽根の外接円よりも小さな外接円を有するスクロール形
状の第2羽根が突設された第2スクロール部材と、これ
ら第1スクロール部材及び第2スクロール部材を互いに
偏心した位置に回転可能に保持するハウジングとを備
え、両羽根同士の間に形成される作動室の軸方向両端を
それぞれ上記第1側壁と第2側壁とで覆うように両スク
ロール部材を配置するとともに、これらのスクロール部
材が互いに等しい角速度で回転運動することにより流体
を上記作動室内に吸い込んで中央部から吐出するように
構成されたスクロール型圧縮機において、上記第1側壁
を上記第1スクロール部材の回転中心軸を中心とする上
記第1羽根の外接円とほぼ等しい形状にしてこの第1側
壁で上記作動室の軸方向一端全面を覆う一方、上記第2
側壁を上記第2スクロール部材の回転中心軸を中心とす
る上記第2羽根の外接円とほぼ等しい形状にしてこの第
2側壁を上記ハウジングの側壁に回転可能に嵌め込み、
上記作動室の軸方向他端のうち上記第2側壁よりも径方
向外側の部分を上記ハウジング側壁で覆うようにハウジ
ングを構成したことを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1記載のスクロール型圧縮機にお
いて、上記第1側壁において上記第1羽根の突設面と反
対側の面に軸部を突設する一方、上記第1羽根において
上記第1側壁と反対側の軸方向端部を上記第2側壁より
も軸方向外側の位置まで延ばし、この第1羽根の端部及
び上記軸部をそれぞれ回転可能に支持する軸受を上記ハ
ウジングに設けたことを特徴とするスクロール型圧縮
機。 - 【請求項3】 請求項2記載のスクロール型圧縮機にお
いて、上記第1羽根端部を支持する軸受をこの第1羽根
端部の径方向内側に設けたことを特徴とするスクロール
型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10557394A JPH07310681A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10557394A JPH07310681A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310681A true JPH07310681A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14411271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10557394A Pending JPH07310681A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07310681A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021020858A1 (en) | 2019-07-30 | 2021-02-04 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Scroll compressor |
CN114508487A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-05-17 | 山东明天机械集团股份有限公司 | 一种圆弧型罗茨转子及其型线设计方法 |
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1994
- 1994-05-19 JP JP10557394A patent/JPH07310681A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021020858A1 (en) | 2019-07-30 | 2021-02-04 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Scroll compressor |
EP3990785A4 (en) * | 2019-07-30 | 2022-08-31 | Samsung Electronics Co., Ltd. | SCROLL COMPRESSOR |
US11454237B2 (en) | 2019-07-30 | 2022-09-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Scroll compressor |
CN114508487A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-05-17 | 山东明天机械集团股份有限公司 | 一种圆弧型罗茨转子及其型线设计方法 |
CN114508487B (zh) * | 2022-03-01 | 2024-05-03 | 山东明天机械集团股份有限公司 | 一种圆弧型罗茨转子及其型线设计方法 |
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