JPH07310587A - 車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents
車両用内燃機関の制御装置Info
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- JPH07310587A JPH07310587A JP6104018A JP10401894A JPH07310587A JP H07310587 A JPH07310587 A JP H07310587A JP 6104018 A JP6104018 A JP 6104018A JP 10401894 A JP10401894 A JP 10401894A JP H07310587 A JPH07310587 A JP H07310587A
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Abstract
した機能分散型の車両用内燃機関の制御装置において、
通信装置の通信速度を高速化することなく、内燃機関の
高回転時にも安定したデータ通信を行なうことができる
ようにする。 【構成】 内燃機関の制御装置を、パワートレイン制御
演算装置2と、噴射/点火制御装置4と、I/O処理装
置6とから構成し、各装置間を通信線8にて接続して、
各装置間でデータを共用化するようにした機能分散型の
装置において、各装置間で送受信するデータを、内燃機
関の回転に同期して通信すべき高速通信用データと、所
定時間毎に通信を行なう低速通信用のデータとに区分
し、各データ毎に所定のタイミングでデータ通信を行な
うようにする。この結果、内燃機関の回転に同期して送
受信するデータ量を少なくでき、通信系の処理速度を高
速化することなく、内燃機関高回転時の通信を良好に実
行できるようになる。
Description
装置に関し、特に機関制御に必要な各種制御処理をマイ
クロプロセッサ等からなる複数の制御装置に分散させ、
各制御装置で得られた機関制御のためのデータを通信装
置を介して他の装置に伝送するようにした機能分散型の
車両用内燃機関の制御装置に関する。
おいては、車両のあらゆる運転条件下で制御を安定して
且つ最適に行なうために、制御が複雑化してきており、
こうした複雑な制御を実現するために、制御のための各
種処理動作の高速性が要求されている。また、種々の内
燃機関に容易に適用でき、しかも機能の追加,削除,変
更といった設計変更を容易に行なえるようにするため
に、柔軟性も要求されている。
は、機関制御のための各種処理動作を一つのコントロー
ラ(マイクロプロセッサ)にて実現するには限界がある
ため、近年では、例えば、燃料噴射弁からの燃料噴射量
を制御する燃料噴射用のコントローラ、点火時期を制御
するための点火時期用のコントローラ、内燃機関の運転
状態を検出するセンサからの検出信号を取り込むセンサ
用のコントローラ、センサにより検出された内燃機関の
運転状態に応じて各種制御量を演算する制御量演算用の
コントローラ、というように、機関制御のための各種機
能を分散して実行するための複数のコントローラを備
え、これら各コントローラを、LAN(Local Area Net
work)を形成する通信線で結んでデータの共用化を図る
ことにより、各コントローラの処理動作の負担を軽減化
した、機能分散型の制御装置が提案されている。
は、制御機能を追加する際には、その機能を実現するた
めのコントローラを追加して、通信線に接続すればよい
ので、従来より要求されている柔軟性を確保でき、しか
も、各コントローラを構成するマイクロプロセッサは、
制御機能の追加によって処理動作が複雑化することがな
いので、マイクロプロセッサに高速処理を行なう高機能
なものを使用する必要がなく、比較的容易に実現でき
る。
は、こうした機能分散型の制御装置を実現するに当たっ
ては、各コントローラ間でのデータ通信のタイミング
を、全て、内燃機関の回転に同期させるようにしていた
ため、内燃機関の回転速度の上昇に伴いデータ通信の間
隔が短くなった際にでも、その通信時間内に全てのデー
タ通信を完了しなければならず、各コントローラを接続
してデータ通信を行なう通信系に、高速通信可能なもの
を使用しなければならなかった。
等は、内燃機関の回転に同期して制御する必要があるた
め、従来では、各コントローラ間のデータ通信をこうし
た機関制御と同期して(即ち内燃機関の回転に同期し
て)行なうようにしているのであるが、機関制御のため
の全てのデータを内燃機関の回転に同期して伝送するよ
うにしていると、制御機能の追加等によってコントロー
ラ間で送受信すべきデータの量が増加した場合に、内燃
機関の高回転時に全データを伝送できなくなって、誤制
御が発生することがあるため、通信系に高速通信可能な
高価な通信装置を使用しなければならなくなってしまう
のである。
ので、上記のような機能分散型の車両用内燃機関の制御
装置において、データ通信のタイミングを最適化するこ
とにより、通信系の通信速度を高速化することなく、内
燃機関の高回転時にも安定したデータ通信を行なうこと
ができるようにすることを目的としている。
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、内燃機関の制御に必要な各種運転状態を検出する
センサからの検出信号の取り込み、該検出信号に基づく
内燃機関の所定の制御対象の制御量の演算、該演算結果
に応じた制御対象の駆動、といった機関制御のための各
種制御処理を各々分散して実行する複数の制御処理手段
と、各制御処理手段に設けられ、通信線を介して、他の
制御処理手段との間で機関制御のための各種データを送
受信する通信手段と、を備えた機能分散型の車両用内燃
機関の制御装置において、予め、上記通信手段により送
受信されるデータを、高速通信用データと低速通信用デ
ータとに区分しておき、更に、上記各制御処理手段に、
夫々、他の制御処理手段に送信すべきデータのうち、上
記高速通信用データについては、上記通信手段から内燃
機関の回転に同期した所定の通信タイミングで送信さ
せ、上記低速通信用データについては、上記通信手段か
ら内燃機関の回転に同期しない所定時間毎の通信タイミ
ングで送信させる通信タイミング制御手段を設けたこと
を特徴としている。
項1に記載の車両用内燃機関の制御装置において、内燃
機関の回転に同期した検出信号を発生する回転センサか
らの検出信号については、上記各制御処理手段に、夫
々、直接入力するように構成してなることを特徴として
いる。
1に記載の車両用内燃機関の制御装置においては、各制
御処理手段が通信手段により送受信するデータが、予め
高速通信用データと低速通信用データとに区分されてお
り、各制御処理手段に設けられた通信タイミング制御手
段が、他の制御処理手段に送信すべきデータのうち、高
速通信用データについては、通信手段から内燃機関の回
転に同期した所定の通信タイミングで送信させ、低速通
信用データについては、通信手段から内燃機関の回転に
同期しない所定時間毎の通信タイミングで送信させる。
各種データを各制御処理手段間で送受信するに当たっ
て、従来装置のように、これら各データを全て内燃機関
の回転に同期した通信タイミングで送受信するのではな
く、全データうち、高速通信すべきデータについては、
内燃機関の回転に同期した通信タイミングで送受信し、
他のデータについては、内燃機関の回転に同期しない所
定時間毎の通信タイミングで送受信する。
転に同期して送受信されるデータ量を少なくすることが
でき、通信手段の通信速度を高速化することなく、内燃
機関高回転時のデータ通信を安定して実行することがで
きるようになる。またこのように、従来装置のように通
信手段の通信速度を高速化する必要はないので、比較的
低機能な通信機能で分散型制御装置を実現でき、コスト
ダウンを図ることができる。
御装置においては、内燃機関の回転に同期した検出信号
を発生する回転センサからの検出信号については、各制
御処理手段に直接入力するようにされている。従って、
各制御処理手段には、回転角センサからの検出信号が応
答遅れなく入力されることになり、各制御装置間で、高
速通信用データを、内燃機関の回転に同期して正確に送
受信することができるようになる。
る。まず図2は、本発明が適用された車両用内燃機関の
制御装置全体の構成を表わすブロック図である。
パワートレイン制御演算装置2,噴射/点火制御装置
4,I/O処理装置6,これら各部を接続してLANを
形成する通信線8から構成されている。ここでまず、パ
ワートレイン制御演算装置2は、噴射/点火制御装置4
及びI/O処理装置6から送信されてきた内燃機関を含
む車両の運転状態を表わす各種検出信号に基づき、車両
の運転状態に応じた内燃機関の点火時期,燃料噴射量,
スロットル開度等の制御量を演算し、その演算結果を制
御指令値として、噴射/点火制御装置4及びI/O処理
装置6に送信するためのものであり、図3に示す如く、
CPU2a,ROM2b,RAM2cを中心とするマイ
クロコンピュータから構成されている。
イン制御演算装置2には、通信線8を介して噴射/点火
制御装置4及びI/O処理装置6との間で機関制御のた
めの各種データを送受信するための、通信用IC2d及
び通信ドライバ/レシーバ2eが備えられ、更に、後述
の噴射/点火制御装置4から信号線9を介して直接入力
されるクランク角信号を入力するためのクランク信号入
力回路2fが備えられている。
には、内燃機関の運転状態等を表示するために車室内に
設けられた表示ランプ類や、内燃機関の制御モードの切
替等を行なうために車室内に設けられたスイッチ類が接
続されており、図3に示す如く、その内部には、スイッ
チ類のON・OFF状態を入力するためのスイッチ類入
力回路2g、及び、必要に応じて表示ランプ類を点灯す
るための表示ランプ点灯回路2hが備えられている。
レイン制御演算装置2から送信されてきた制御指令値に
基づき、内燃機関に設けられた燃料噴射弁(インジェク
タ)及び燃料ポンプ(フューエルポンプ)の駆動制御及
び点火コイルの通電制御を実行すると共に、内燃機関の
始動時に駆動されるスタータの動作状態を表わすスター
タ信号、内燃機関のアイドル運転時にON状態となるア
イドルスイッチからのアイドル信号、内燃機関の所定の
クランク角度毎にパルス信号を発生するクランク角セン
サからの出力信号(クランク角信号)等を入力して、パ
ワートレイン制御演算装置2及びI/O処理装置6に出
力するためのものであり、図4に示す如く、パワートレ
イン制御演算装置2と同様、CPU4a,ROM4b,
RAM4cを中心とするマイクロコンピュータから構成
されている。
火制御装置4には、通信線8を介してパワートレイン制
御演算装置2及びI/O処理装置6との間で機関制御の
ための各種データを送受信するための、通信用IC4d
及び通信ドライバ/レシーバ4eが備えられている。
PU4aの制御の下に、内燃機関に設けられたインジェ
クタ,フューエルポンプ及び点火コイルを夫々駆動する
ための、インジェクタ駆動回路4f,フューエルポンプ
駆動回路4g,及び点火コイル駆動回路4hが備えら
れ、更に、上述のアイドル信号,スタータ信号及びクラ
ンク角信号を夫々入力するための、アイドル信号入力回
路4i,スタータ信号入力回路4j及びクランク角セン
サ入力回路4kが備えられている。
号及びスタータ信号は、上記各入力回路4i,4jを介
してCPU4aに取り込まれると、その後CPU4の制
御の下に、通信データの一つとして通信線8上に送出さ
れるが、クランク角信号は、クランク角センサ入力回路
4内で波形整形された後、CPU4aに取り込まれて、
各種データの通信タイミングを制御するのに使用される
だけであり、他の装置2,6には、波形整形後のクラン
ク角信号を増幅して出力するクランク角信号出力回路4
mによって上述の信号線9を介して直接伝送される。
点火制御装置4に接続されていないエンジンルーム内の
センサ類からの検出信号を通信線8を介して他の装置
2,4に送信すると共に、パワートレイン制御演算装置
2から送信されてきた制御指令値に従い、上記噴射/点
火制御装置4に接続されていないエンジンルーム内のア
クチュエータ類を駆動するためのものであり、図5に示
す如く、上記各装置2,4と同様、CPU6a,ROM
6b,RAM6cを中心とするマイクロコンピュータか
ら構成されている。
理装置6には、通信線8を介してパワートレイン制御演
算装置2及び噴射/点火制御装置4との間で機関制御の
ための各種データを送受信するための通信用IC6d及
び通信ドライバ/レシーバ6e、噴射/点火制御装置4
から信号線9を介して直接伝送されてきたクランク角信
号を入力するためのクランク信号入力回路6f、エンジ
ンルーム内のセンサ類からの検出信号を入力するための
センサ類入力回路6g、及び、エンジンルーム内のアク
チュエータ類を駆動するためのアクチュエータ類駆動回
路6hが備えられている。
両用内燃機関の制御装置において、上記各装置2〜6間
で送受信されるデータは、下記の表1に示す通りであ
り、その通信タイミングは、各データ毎に、内燃機関の
回転(クランク角信号)に同期した高速通信用の通信タ
イミングと、所定時間(本実施例では128msec.)毎
の低速通信用の通信タイミングとのいずれかに予め設定
されている。
トレイン制御演算装置(パワー)2は、噴射/点火制御
装置(噴点)4に対して、インジェクタに対する制御指
令値である燃料噴射量,点火コイルに対する制御指令値
である点火時期,及びフューエルポンプに対する制御指
令値を送信すると共に、I/O処理装置(I/O)6に
対して、各アクチュエータ類に対する制御指令値を送信
し、更に、噴射/点火制御装置4及びI/O処理装置6
の両方に対して、当該装置が正常に動作しているか否か
を表わすパワートレイン制御演算装置フェイル情報を送
信するようにされている。そして、これら送信すべきデ
ータのうち、燃料噴射量,点火時期,及び内燃機関の回
転に同期して高速制御すべきアクチュエータ類に対する
制御指令値は、内燃機関の回転に同期した高速通信を行
なうための高速通信用データとして予め設定され、それ
以外のデータについては、内燃機関の回転に同期しない
低速通信を行なうための低速通信用データとして予め設
定されている。
レイン制御演算装置2及びI/O処理装置(I/O)6
の両方に対して、スタータ信号,アイドル信号,及び当
該装置が正常に動作しているか否かを表わす噴射/点火
制御装置フェイル情報を送信するようにされている。そ
して、これら送信すべきデータのうち、スタータ信号及
びアイドル信号は、内燃機関の回転に同期した高速通信
を行なうための高速通信用データとして予め設定され、
噴射/点火制御装置フェイル情報は、内燃機関の回転に
同期しない低速通信を行なうための低速通信用データと
して予め設定されている。
レイン制御演算装置2に対して、センサ類信号を送信
し、更に、パワートレイン制御演算装置2及び噴射/点
火制御装置4の両方に対して、当該装置が正常に動作し
ているか否かを表わすI/O処理装置フェイル情報を送
信するようにされている。そして、これら送信すべきデ
ータのうち、内燃機関の回転に同期して高速に送信すべ
きセンサ類信号については、内燃機関の回転に同期した
高速通信を行なうための高速通信用データとして予め設
定され、それ以外のデータについては、内燃機関の回転
に同期しない低速通信を行なうための低速通信用データ
として予め設定されている。
通信用として設定されたデータを実際に送受信するため
に、上記各装置にて実行される通信制御処理について、
パワートレイン制御演算装置2における通信制御処理を
例にとり説明する。なお、以下の説明は、パワートレイ
ン制御演算装置2における通信制御処理であるが、噴射
/点火制御装置4においても、またI/O処理装置6に
おいても、送受信するデータが異なるだけで、通信制御
処理の手順は略同様であるので、説明は省略する。
2のCPU2aにおいて、高速通信用データを送受信す
るために実行される高速通信制御処理を表わすフローチ
ャートである。図6に示す如く、この処理は、信号線9
を介して噴射/点火制御装置4から直接伝送されてく
る、内燃機関の所定回転角度毎(本実施例では30℃A
毎)のクランク角信号が、当該パワートレイン制御演算
装置2に入力される度に実行される所謂クランク信号割
込処理であり、この処理が開始されると、まずステップ
110にて、クランク角信号をカウントすることにより
得られる内燃機関の回転角度から、現在、内燃機関の回
転位置は、特定気筒の上死点前の所定回転角度位置(B
TDC60℃A)であるか否かを判断する。
の上死点前の所定回転角度位置(BTDC60℃A)で
あると判断されると、現在、当該装置から高速通信用デ
ータを送信すべきタイミングであると判断して、ステッ
プ120に移行し、当該処理とは別にCPU2aにおい
て繰返し実行される図示しない制御量演算処理にて算出
された燃料噴射量、点火時期、高速通信用のアクチュエ
ータ類制御指令値を読み込み、続くステップ130,1
40,150にて、この読み込んだ各制御指令値を、順
次、通信用IC2dに出力し、当該処理を一旦終了す
る。
指令値が入力されると、通信用IC2dでは、この入力
された制御指令値に、送信元及び送信先を表わす識別符
号,エラーチェックのための符号等を付与して、通信用
のシリアルデータに変換し、更にこのシリアルデータを
通信ドライバ/レシーバ2eから通信データとして送信
させる。
関の回転位置は、特定気筒の上死点前の所定回転角度位
置(BTDC60℃A)ではないと判断されると、今度
はステップ160に移行して、現在、内燃機関の回転位
置は、特定気筒の上死点位置(TDC)であるか否かを
判断する。そして、このステップ160にて、内燃機関
の回転位置は、特定気筒の上死点位置(TDC)である
と判断されると、現在、噴射/点火制御装置4から送信
されてくる高速通信用データを受信すべきタイミングで
あると判断して、ステップ170に移行する。
ーバ2e及び通信用IC2dを介して、噴射/点火制御
装置4から送信されてくるスタータ信号を受信し、RA
M2c内の所定の領域に格納する。また、続くステップ
180では、噴射/点火制御装置4からスタータ信号に
続いて送信されてくるアイドル信号を、通信ドライバ/
レシーバ2e及び通信用IC2dを介して受信し、RA
M2c内の所定の領域に格納する。そして当該処理を一
旦終了する。
燃機関の回転位置は、特定気筒の上死点位置(TDC)
ではないと判断されると、今度はステップ190にて、
現在、内燃機関の回転位置は、特定気筒の上死点後の所
定回転角度位置(ATDC60℃A)であるか否かを判
断する。
の回転位置は、特定気筒の上死点後の所定回転角度位置
(ATDC60℃A)ではないと判断されると、当該処
理を一旦終了し、逆にステップ190にて現在、内燃機
関の回転位置は、特定気筒の上死点後の所定回転角度位
置(ATDC60℃A)であると判断されると、現在、
I/O処理装置6から送信されてくる高速通信用データ
を受信すべきタイミングであると判断して、ステップ2
00に移行する。
装置6から送信されてくる高速通信用のセンサ信号を受
信通信ドライバ/レシーバ2e及び通信用IC2dを介
して受信し、RAM2c内の所定の領域に格納した後、
当該処理を一旦終了する。なお、ステップ170,18
0,200にてRAM2c内に格納された受信データ
は、図示しない制御量演算処理にて、燃料噴射量、点火
時期等、機関制御のための各種制御量を算出するのに使
用される。
置2のCPU2aにおいて、低速通信用データを送受信
するために実行される低速通信制御処理を表わすフロー
チャートである。図7に示す如く、この処理は、所定時
間(本実施例では4msec.)毎のタイマ割込処理として
実行される処理であり、この処理が開始されると、まず
ステップ310にて、当該処理の実行回数から、前回噴
射/点火制御装置4に対してフューエルポンプ制御指令
値を送信した後、所定時間(128msec.)経過したか
否かを判断する。そして、このステップ310にて所定
時間経過したと判断されると、現在、フューエルポンプ
制御指令値の送信タイミング(A)であると判断して、
ステップ320に移行し、図示しない制御量演算処理に
て演算されたフューエルポンプ制御指令値を読み込み、
この制御指令値を、通信用IC2dを介して、噴射/点
火制御装置4に送信させ、当該処理を一旦終了する。
エルポンプ制御指令値の送信タイミング(A)ではない
と判断されると、ステップ330に移行して、今度は、
当該処理の実行回数から、前回I/O処理装置6に対し
てアクチュエータ類制御指令値を送信した後、所定時間
(128msec.)経過したか否かを判断する。そして、
このステップ330にて所定時間経過したと判断される
と、現在、アクチュエータ類制御指令値の送信タイミン
グ(B)であると判断して、ステップ340に移行し、
図示しない制御量演算処理にて演算された低速送信用の
アクチュエータ類制御指令値を読み込み、この制御指令
値を、通信用IC2dを介して、I/O処理装置6に送
信させて、当該処理を一旦終了する。
クチュエータ類制御指令値の送信タイミング(B)では
ないと判断されると、ステップ350に移行して、今度
は、当該処理の実行回数から、前回I/O処理装置6か
らの低速通信用のセンサ類信号を受信した後、所定時間
(128msec.)経過したか否かを判断する。そして、
このステップ350にて所定時間経過したと判断される
と、現在、低速通信用のセンサ類信号を受信する受信タ
イミング(C)であると判断して、ステップ360に移
行し、I/O処理装置6から送信されてくる低速通信用
のセンサ類信号を受信し、その受信データをRAM2c
の所定領域に格納した後、当該処理を一旦終了する。
ンサ類信号の受信タイミング(C)ではないと判断され
ると、ステップ370に移行して、今度は、当該処理の
実行回数から、前回当該装置のフェイル情報を送信した
後、所定時間(128msec.)経過したか否かを判断す
る。そして、このステップ370にて所定時間経過した
と判断されると、現在、当該装置のフェイル情報の送信
タイミング(D)であると判断して、ステップ380に
移行し、当該装置の異常判定を行なう図示しない異常判
定処理による判定結果をフェイル情報として読み込み、
通信用IC2dを介して、噴射/点火制御装置4及びI
/O処理装置6に送信させて、当該処理を一旦終了す
る。
情報の送信タイミング(D)ではないと判断されると、
ステップ390に移行して、今度は、当該処理の実行回
数から、前回噴射/点火制御装置4からのフェイル情報
を受信した後、所定時間(128msec.)経過したか否
かを判断する。そして、このステップ390にて所定時
間経過したと判断されると、現在、噴射/点火制御装置
4からのフェイル情報を受信する受信タイミング(E)
であると判断して、ステップ400に移行し、噴射/点
火制御装置4から送信されてくるフェイル情報を受信
し、その受信データをRAM2cの所定領域に格納した
後、当該処理を一旦終了する。
射/点火制御装置4からのフェイル情報の受信タイミン
グ(E)ではないと判断されると、ステップ410に移
行して、今度は、当該処理の実行回数から、前回I/O
処理装置6からのフェイル情報を受信した後、所定時間
(128msec.)経過したか否かを判断する。そして、
このステップ410にて、前回I/O処理装置6からの
フェイル情報を受信した後所定時間経過していないと判
断されると、当該処理をそのまま終了し、逆に、所定時
間経過したと判断されると、現在、I/O処理装置6か
らのフェイル情報を受信する受信タイミング(F)であ
ると判断して、ステップ420に移行し、I/O処理装
置6から送信されてくるフェイル情報を受信し、その受
信データをRAM2cの所定領域に格納した後、当該処
理を一旦終了する。
燃機関の制御装置においては、パワートレイン制御演算
装置2、噴射/点火制御装置4、及びI/O処理装置6
間で送受信すべき通信データを、燃料噴射量,点火時期
等、内燃機関の回転に同期して高速に送信すべき高速通
信用のデータと、フューエルポンプの制御指令値、各装
置のフェイル情報等、内燃機関の回転に同期して送信す
る必要のない低速通信用のデータとに区分しておき、各
装置間で、これら各データを予め設定した通信タイミン
グで送受信するようにされている。
回転に同期して送受信するデータ量を少なくすることが
でき、従来装置のように、データ通信を行なう通信系の
処理速度を高速化することなく、内燃機関高回転時のデ
ータ通信を安定して実行することができる。またこのよ
うに、従来装置のように通信速度を高速化する必要はな
いので、CPU,通信用IC,及び通信ドライバ/レシ
ーバに高速通信可能な高機能なものを使用する必要がな
く、比較的低機能の通信機能で分散型制御の処理速度を
装置を実現できる。従って、分散型の制御装置を比較的
安価に実現することができるようになる。
信タイミングを決定するクランク角信号については、通
信線8を使用することなく、信号線9を用いて、噴射/
点火制御装置4から、パワートレイン制御演算装置2及
びI/O処理装置6に対して直接伝送するようにされて
いる。このため、本実施例によれば、パワートレイン制
御演算装置2及びI/O処理装置6へのクランク角信号
の入力タイミングが遅れてしまうといったことはなく、
各装置間で、高速通信用データを内燃機関の回転に同期
して正確に送受信することができるようになる。この結
果、本実施例によれば、センサによる各種検出信号を全
て通信線を介して送受信する場合に比べて、燃料噴射量
制御や点火時期制御といった内燃機関の回転に同期して
実行すべき制御の制御精度を向上することができる。
御装置に必要な各種機能を、主として燃料噴射量や点火
時期等の制御量を演算するパワートレイン制御演算装置
2と、主として燃料噴射制御及び点火時期制御のために
インジェクタ,フューエルポンプ,点火コイルを駆動制
御する噴射/点火制御装置4と、各種センサからの検出
信号の取り込み、及びインジェクタ,フューエルポン
プ,点火コイル以外のアクチュエータ類の駆動を行なう
I/O処理装置6との、3つの装置に分散させた機能分
散型の制御装置について説明したが、例えば、噴射/点
火制御装置4の機能を、更に、インジェクタ及びフュー
エルポンプを駆動する燃料噴射制御装置と、点火コイル
を駆動する点火制御装置とに分散させるとか、或は、I
/O処理装置6の機能を、センサからの検出信号を取り
込むセンサ信号入力装置と、アクチュエータ類を駆動す
る駆動制御装置とに分散させる、というように、車両用
内燃機関の制御装置に必要な機能を更に複数の装置に分
散させ、それら各部を通信線8にて接続することによ
り、機関制御のためのデータを共用させるようにしても
よい。
信タイミングを、クランク角に同期したBTDC60℃
A,TDC,ATDC60℃Aとしたが、それ以外のタ
イミング(例えばBTDC30℃A等)に設定してもよ
い。また、本実施例では、低速通信用データの通信タイ
ミングについては、全て、128msec.毎の通信タイミ
ングとして設定したが、低速通信用データの中でも重要
度の高いデータについては、短い周期で通信を行ない、
重要度の低いデータについてはより長い周期で通信を行
なうようにしてもよい。また、この低速通信用データの
通信タイミングの周期は、データの重要度等にもよる
が、概ね、4msec.〜1sec.程度に設定すればよい。
を表わすブロック図である。
表わすブロック図である。
ロック図である。
ク図である。
実行される高速通信制御処理を表わすフローチャートで
ある。
実行される低速通信制御処理を表わすフローチャートで
ある。
御装置 6…I/O処理装置 8…通信線 9…信号線 2a,4a,6a…CPU 2b,4b,6b…RO
M 2c,4c,6c…RAM 2d,4d,6d…通信
用IC 2e,4e,6e…通信ドライバ/レシーバ 2f,6f…クランク角信号入力回路 4k…クラン
ク角センサ入力回路 4m…クランク角信号出力回路
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の制御に必要な各種運転状態を
検出するセンサからの検出信号の取り込み、該検出信号
に基づく内燃機関の所定の制御対象の制御量の演算、該
演算結果に応じた制御対象の駆動、といった機関制御の
ための各種制御処理を各々分散して実行する複数の制御
処理手段と、 各制御処理手段に設けられ、通信線を介して、他の制御
処理手段との間で機関制御のための各種データを送受信
する通信手段と、 を備えた機能分散型の車両用内燃機関の制御装置におい
て、 予め、上記通信手段により送受信されるデータを、高速
通信用データと低速通信用データとに区分しておき、 更に、上記各制御処理手段に、夫々、 他の制御処理手段に送信すべきデータのうち、上記高速
通信用データについては、上記通信手段から内燃機関の
回転に同期した所定の通信タイミングで送信させ、上記
低速通信用データについては、上記通信手段から内燃機
関の回転に同期しない所定時間毎の通信タイミングで送
信させる通信タイミング制御手段を設けたことを特徴と
する車両用内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】 内燃機関の回転に同期した検出信号を発
生する回転センサからの検出信号については、上記各制
御処理手段に、夫々、直接入力するように構成してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関の制
御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1994-05-18 JP JP10401894A patent/JP3517951B2/ja not_active Expired - Fee Related
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