JPH07308750A - 低圧鋳造装置および低圧鋳造方法 - Google Patents

低圧鋳造装置および低圧鋳造方法

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JPH07308750A
JPH07308750A JP19301494A JP19301494A JPH07308750A JP H07308750 A JPH07308750 A JP H07308750A JP 19301494 A JP19301494 A JP 19301494A JP 19301494 A JP19301494 A JP 19301494A JP H07308750 A JPH07308750 A JP H07308750A
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mold
sand
casting
molds
pressure casting
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JP19301494A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fukuoka
裕史 福岡
Jiyunzou Fujiya
順三 藤屋
Yoshiaki Kamina
好昭 上名
Akihiro Nakano
昭弘 中野
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/06Permanent moulds for shaped castings
    • B22C9/061Materials which make up the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D18/00Pressure casting; Vacuum casting
    • B22D18/04Low pressure casting, i.e. making use of pressures up to a few bars to fill the mould

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造工程の自動化に適し、かつ鋳造サイクル
タイムを大幅に短縮し得るとともに、鋳造品の品質向上
を図った低圧鋳造装置を提供する。 【構成】 開閉作動する上下1対の金型よりなる上型3
および下型2と、両金型2,3間に配される砂型とによ
り鋳型1を構成するとともに、該鋳型1の内部に画成さ
れて溶湯が充填されるるキャビティ7の頂壁を上型3の
底面3aにより形成し、キャビティ7の側壁および底壁
を砂型14,15および11により形成する。そして、
上記上型3に、鋳造後の離型時に、鋳造製品を砂型とと
もに上型3の底面に保持し得る保持手段を設ける。上記
保持手段は、上型3の底面からキャビティ7内に突出す
る鋳抜きピン6よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧鋳造装置および低
圧鋳造方法に関し、特に鋳造工程の自動化に適した低圧
鋳造装置および低圧鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用エンジンのシリンダヘ
ッドを量産する場合、低圧鋳造法が広く利用されてい
る。この低圧鋳造法は、アルミニウム合金等の軽合金か
らなる溶湯を密封容器内で加熱保持した状態で、比較的
低圧の不活性ガスまたは空気により上記溶湯の表面を加
圧することにより、鋳型内に画成されているキャビティ
内に溶湯を充填して鋳造を行う方法である。
【0003】このような低圧鋳造に用いられる鋳型は、
一般に、金型によって構成され、下型と、この下型の上
方に配置されて上下方向に移動可能な上型と、これら上
型および下型間に左右方向に移動可能に配置されて、両
金型に対し摺動自在に嵌合する左右一対の摺動型とを備
えている。そして、この鋳型の内部には、下型、上型お
よび一対の摺動型により、鋳造すべき製品の形状に対応
する形状を有するキャビティが画成される。
【0004】ところで、上記のような構成を有する鋳型
においては、そのキャビティの周壁がすべて金型により
形成されるため、キャビティ内に溶湯を注入した場合に
その溶湯の熱が金型によって大量に吸収され、特に、製
品の薄肉部を構成する部分に注入された溶湯は、上記金
型に接触することにより、その温度が急激に低下するこ
とになる。
【0005】その結果、鋳型内の深部まで溶湯が到達し
なかったり、あるいは、鋳造された製品の表面に湯皺等
が発生するおそれがある。また、金型が溶湯の熱により
膨脹してキャビティの間隙が減少し、湯回り不良が発生
するとともにキャビティ内に発生するガスの排気機能が
低下し、このガスの製品内への巻き込み等による鋳造欠
陥が生じる問題があった。
【0006】一方、鋳型として比熱の小さい砂型を金型
の代わりに用いれば、溶湯の温度低下および湯回り不良
を最小限に抑制することが可能となるが、低圧鋳造法で
は、溶湯に対してその注入時および凝固時に圧力を加え
ているため、上記砂型が崩壊したり、あるいはその位置
がずれるおそれがあり、高精度を必要とする製品の鋳造
には不適当である。
【0007】このような問題の解決策として、例えば特
開昭63−72466号公報に開示されているような鋳
造方法およびその鋳型構造が提案されている。
【0008】すなわち、上記公報に記載された鋳造方法
は、砂型によって製品に対応するキャビティを画成し、
次いで、上記砂型を金型により支持した後、上記キャビ
ティに溶湯を注入し、さらに、この溶湯を加圧すること
を特徴とするものである。
【0009】また、上記公報に記載された鋳型構造は、
溶湯の圧入されるキャビティを画成する砂型と、該砂型
を支持する金型と、該金型を介して上記砂型に連通し気
体を外部に排出する排気路とを備えていることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載された鋳造方法および鋳型構造では、キャビティの
周壁がすべて砂型により形成されるため、溶湯が凝固し
た後、上型を上昇させ、かつ摺動型を移動させて型開き
を行った場合に、鋳造製品が砂型に周囲を支持された状
態で下型上に残存することになる。
【0011】このため、鋳造製品および砂型を下型上か
ら取り出す作業が困難でかつ時間を要するのみでなく、
砂型を下型上から取り出す場合に砂型の表面から崩落し
た砂が下型の上面に散乱して、この砂の清掃作業にも時
間を要するから、これらが鋳造サイクルの短縮化を阻む
要因となって、鋳造工程の自動化には適さないものであ
った。
【0012】上述の事情に鑑み、本発明は、鋳造工程の
自動化に適し、かつ鋳造サイクルタイムを大幅に短縮し
得るとともに、鋳造品の品質向上を図った低圧鋳造装置
および低圧鋳造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による低圧鋳造装
置は、請求項1に記載されているように、開閉作動する
上下1対の金型よりなる上型および下型と、両金型間に
配される砂型とを備えた鋳型を有し、該鋳型の内部に画
成されて溶湯が充填されるキャビティの頂壁が上記上型
の底面により形成され、上記キャビティの少なくとも側
壁が上記砂型により形成されてなり、上記上型の溶湯と
の接触面積が、上記下型の溶湯との接触面積よりも大と
なされてなることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明による低圧鋳造装置は、請求
項2に記載されているように、開閉作動する上下1対の
金型よりなる上型および下型と、両金型間に配される砂
型とを備えた鋳型を有し、該鋳型の内部に画成されて溶
湯が充填されるキャビティの頂壁が上記上型により、側
壁が上記砂型により、底壁の少なくとも一部が上記砂型
により、それぞれ形成されてなることを特徴とするもの
である。
【0015】上記上型には、請求項3に記載されている
ように、鋳造後の離型時に鋳造製品を上記砂型とともに
上記上型の底面に保持し得る保持手段が設けられ、該保
持手段は、請求項4に記載されているように、上記上型
の底面から上記キャビティの内部に突出する突出形状部
よりなる。
【0016】その場合、この突出形状部は、請求項5に
記載されているように、上記上型の底面から上記キャビ
ティの内部中央に突出する鋳抜きピンよりなる。
【0017】さらに、請求項6に記載されているよう
に、下型の上面に膨出部が形成され、該膨出部の側壁と
上記砂型の側壁とにより湯口が形成されていることが好
ましい。この場合に、上記下型の膨出部上には、キャビ
ティの一部を形成する金型が配置される。
【0018】また、本発明による低圧鋳造装置は、請求
項8に記載されているように、開閉作動する上下1対の
金型よりなる上型および下型と、両金型間に配設される
砂型とを備えた鋳型を有し、両金型間の間隔を規制する
規制部材が、上記上型に一体に設けられてなることを特
徴とするものである。
【0019】上記規制部材は、請求項9に記載されてい
るように、上記砂型の周囲を囲むように配設される。
【0020】さらに、本発明による低圧鋳造装置は、請
求項10に記載されているように、開閉作動する上下1
対の金型よりなる上型および下型と、両金型間に配され
る砂型とを備えた鋳型を有する低圧鋳造装置において、
上記砂型は、基台となる下枠部材と、該下枠部材上に配
される中子部材と、上記下枠部材上に配されて、該下枠
部材とともに上記中子部材を支持し、かつ上記鋳型の内
部に画成されたキャビティの四方の側壁を形成する外枠
部材とからなることを特徴とするものである。
【0021】さらに、本発明による低圧鋳造装置は、請
求項11に記載されているように、単一の金型よりなる
上型と、単一の金型よりなる下型と、両金型間に配され
る1対の砂型からなる鋳型を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0022】その場合に、請求項12に記載されている
ように、上記鋳型が、上記1対の砂型間の位置に設けら
れた湯口と、該湯口から上記1対の砂型に溶湯を分配供
給する分配通路とを有する。
【0023】本発明による低圧鋳造方法は、請求項13
に記載されているように、開閉作動する上下1対の金型
よりなる上型および下型と、両金型間に配される砂型と
を備えた鋳型を用意し、該鋳型の内部に画成されて溶湯
が充填されるキャビティの頂壁を上記上型により、他の
壁部を上記砂型によりそれぞれ形成し、上記キャビティ
に溶湯を充填して鋳造を行い、鋳造後、上記上型に鋳造
製品および砂型を保持させた状態で型開きを行い、次い
で、上記鋳造製品および砂型を上記上型から離型させる
ことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明による低圧鋳造方法は、請求
項14に記載されているように、下枠部材上に中子部材
を配し、該中子部材の上方から外枠部材を配して、上面
に開口を有する中子組立て体を作成し、該中子組立て体
を下型上に載置し、次いで、上記中子組立て体上に上型
を上記開口を閉塞する態様で配して鋳造を行うことを特
徴とするものである。
【0025】
【作用および発明の効果】請求項1に記載された低圧鋳
造装置の発明によれば、キャビティの頂壁が上型により
形成され、かつ上記キャビティの少なくとも側壁が砂型
により形成されているとともに、上型の溶湯との接触面
積が、下型の溶湯との接触面積よりも大となされている
ため、鋳造後の上型の上昇に伴って、鋳造製品および砂
型が上型側に保持されて上型とともに上昇するから、鋳
造製品の取出しが容易になり、鋳造工程の自動化が可能
になる。また、鋳造後に砂が下型上に残存しないため
に、金型の清掃作業が簡略化され、鋳造製品の取出しが
容易になることと相俟って、鋳造サイクルタイムを短縮
することができる。
【0026】また、請求項2に記載された低圧鋳造装置
の発明によれば、底壁の少なくとも一部が上記砂型によ
り形成されているため、上型の溶湯との接触面積が、下
型の溶湯との接触面積よりも大となり、請求項1に記載
された発明と同様の効果を奏することができる。
【0027】また、請求項3に記載された低圧鋳造装置
の発明によれば、上記上型に、鋳造後の離型時に鋳造製
品を砂型とともに上型の底面に保持し得る手段が設けら
れているため、離型時において上型による鋳造製品およ
び砂型の保持を確実に行うことができる。
【0028】また、請求項4および5に記載された低圧
鋳造装置の発明によれば、鋳造製品を砂型とともに保持
し得る手段として、上型の底面からキャビティの内部に
突出する部材、例えば鋳抜きピンを利用することによ
り、鋳造製品を砂型とともに保持し得る手段を新たに設
ける必要がない利点がある。
【0029】また、請求項6に記載された低圧鋳造装置
の発明によれば、下型の上面に膨出部が形成され、該膨
出部の側壁と上記砂型の側壁とにより湯口が形成されて
いることにより、湯口内の溶湯の凝固速度が製品部より
も遅くなり、これによって、鋳造製品の品質向上を図る
ことができる。そして、請求項7に記載された低圧鋳造
装置の発明のように、上記下型の膨出部上に上記キャビ
ティの一部を形成する金型を配置することにより、この
金型内に冷却用流体を導入する通路を設けることがで
き、溶湯の冷却性を高めることができる。
【0030】また、請求項8に記載された低圧鋳造装置
の発明によれば、上記砂型の外側に、金型閉時における
上型と下型との間隔を規制する規制部材が設けられるこ
とにより、キャビティの側壁部が砂型で構成されていて
も、摺動型を設けることなく、上型と下型との間隔を適
正に保つことができ、さらに、請求項9に記載された低
圧鋳造装置の発明のように、上記規制部材が、砂型の周
囲を囲むように配設されていることにより、溶湯が鋳型
の外部に洩れるおそれもなくなる。
【0031】また、請求項10に記載された低圧鋳造装
置の発明によれば、開閉作動する上下1対の金型よりな
る上型および下型と、両金型間に配される砂型とを備え
た鋳型を有する低圧鋳造装置において、上記砂型が、基
台となる下枠部材と、該下枠部材上に配される中子部材
と、上記下枠部材上に配されて、該下枠部材とともに上
記中子部材を支持し、かつ上記鋳型の内部に画成された
キャビティの四方の側壁を形成する外枠部材とから構成
されているため、下型に対する砂型のセットを自動的に
行うことが可能になる。
【0032】また、請求項11に記載された低圧鋳造装
置の発明によれば、単一の上型および下型に対して、両
金型間に一対の砂型が配されるように構成されているか
ら、1回の鋳造で2個の鋳造製品を得ることができ、効
率的な鋳造を行うことができる。
【0033】その場合、請求項12に記載された低圧鋳
造装置の発明のように、上記上記鋳型が、上記1対の砂
型間の位置に設けられた湯口と、該湯口から上記1対の
砂型に溶湯を分配供給する分配通路とを備えていること
により、溶湯の供給通路の簡略化を図ることができる。
【0034】さらに、請求項13に記載された低圧鋳造
方法の発明によれば、鋳造後、上記上型に鋳造製品およ
び砂型を保持させた状態で型開きを行っているから、鋳
造製品の取出しが容易になり、鋳造工程の自動化が可能
になるとともに、鋳造サイクルタイムを短縮することが
できる。
【0035】さらに、請求項14に記載された低圧鋳造
方法の発明によれば、下枠部材上に中子部材を配し、該
中子部材の上方から外枠部材を配して、上面に開口を有
する中子組立て体を作成し、該中子組立て体を下型上に
載置し、次いで、上記中子組立て体上に上型を上記開口
を閉塞する態様で配して鋳造を行っているから、中子組
立て体よりなる砂型の下型に対するセットを自動的に行
うことが可能になり、鋳造工程の自動化が可能になると
ともに、鋳造サイクルタイムを短縮することができる。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0037】本実施例は、V型6気筒エンジンの一対の
シリンダヘッドを一挙に鋳造するための低圧鋳造装置お
よびこれを用いた低圧鋳造方法であり、図1および図2
は、上記低圧鋳造装置の鋳造機にセットされる鋳型の構
成を、上型を下型から離した状態で示す断面図である。
なお、図1は、後述する中子組立て体4の下枠11の平
面図を示す図5のI−I線に沿った断面図であり、図2
は同II−II線に沿った断面図である。
【0038】図1および図2において、鋳型1は、単一
の金型よりなる下型2と、この下型2の上方に配置され
た、単一の金型よりなる上型3と、下型2と上型3との
間に配置された、すべて砂型よりなる1対の中子組立て
体4,4とを備えている。下型2の上面には膨出部2a
が形成され、この膨出部2a上に、シリンダヘッドの燃
焼室を形成するための金型よりなる入れ子5が埋めこま
れた態様で取付けられている。そして、これら下型2、
上型3および中子組立て体4,4と、金型よりなる入れ
子5と、プラグホールを形成するために上型3の底面3
aに垂設された鋳抜きピン6とによって、各シリンダヘ
ッドに対応する形状のキャビティ7,7が画成される。
【0039】上記入れ子5およびプラグホール形成用鋳
抜きピン6の内部には、冷却用流体を導入するための通
路8,9が形成されている(図2参照)。10は、鋳型
閉時における下型2と上型3との間の間隔を規制する規
制部材で、上型3の下面の外縁を巡って上型3と一体に
垂設されて、中子組立て体4,4の外側を取り囲んでい
る。
【0040】各中子組立て体4は、図3および図4に示
すように、図5に平面図で示すような基台となる下枠1
1と、この下枠11上に組み付けられて、キャビティ7
の四方の側壁部をそれぞれ形成する4個の砂型よりなる
外枠12,13,14,15と、外枠14と下枠11と
の間に組み付けられた、図6に示すような形状を有する
排気ポート形成用砂中子16と、上記外枠14に対向す
る外枠15に一体に設けられた吸気ポート形成用砂中子
17と、図7に示すように、下枠11と外枠12,13
との間にそれぞれ支持される両端部18a,18bを備
えたウオータジャケット形成用砂中子18と、オイルジ
ャケット形成用砂中子19とによって構成され、上面に
開口を有している。
【0041】したがって、キャビティ7の頂壁のみが金
型よりなる上型3の底面により形成され、キャビティ7
の側壁および底壁は、底壁の一部を除き、すべて砂型に
よって形成されていることになり、上型3の溶湯との接
触面積が、下型2の溶湯との接触面積よりも大きくなっ
ている。
【0042】上記ウォータジャケット形成用砂中子18
の端部18bにはガス抜き用の通路18cが形成されて
おり、鋳造中に外部よりガス吸引ノズル20を上記通路
18cに接続することにより、中子から発生するガスを
吸引することができる。
【0043】そして、上記1対の中子組立て体4,4
は、上記砂中子のすべてを予め組み付けた状態で、下型
2上の所定位置に載置され、上型3が中子組立て体4,
4の各開口を閉塞する態様で中子組立て体4,4上に配
されて、キャビティ7,7が形成されるようになってい
る。
【0044】各キャビティ7の下壁部と側壁部の下方部
分とをそれぞれ形成する各下枠11,11には、下型2
の両端部に形成された湯口21,21とキャビティ7,
7とをそれぞれ連通する湯口22が形成され、さらに、
下型2には、上記1対の中子組立て体4,4間の位置
に、湯口21が形成され、この湯口21から双方の中子
組立て体4,4内のキャビティ7,7に溶湯を分配供給
する分配通路となる湯口22が下枠11,11に形成さ
れている。各湯口22は、下型2の膨出部2aの側壁
と、砂型よりなる下枠11の側壁とにより形成されてい
る。
【0045】上記下型2は、溶湯供給通路23を備え
た、ディストリビュータと呼ばれる溶湯分配装置24上
に載置されている。そして、従来の低圧鋳造用金型を用
いた鋳造機と同様に、密閉された保持炉内に貯溜された
溶湯の表面を低圧エアで加圧することにより、溶湯はス
トークを通ってディストリビュータ24内に入り、さら
に湯口21および22を通ってキャビティ7に充填され
る。
【0046】そして、上型3に固定された鋳抜きピン6
がキャビティ7の内部に突出していることにより、この
鋳抜きピン6が鋳造製品内に鋳ぐるまれた状態となり、
鋳造後、型開きを行う際に上型3を上昇させると、上型
3の溶湯との接触面積が下型2の溶湯との接触面積より
も遥かに大きくされており、かつ上型3に鋳抜きピン6
が設けられていることと相俟って、鋳造製品は、砂型よ
りなる中子組立て体4とともに鋳抜きピン6に保持され
た状態で上型3とともに上昇するように構成されてい
る。
【0047】以上が本実施例による、低圧鋳造装置の構
成であるが、鋳造製品は、型開きに際して、中子組立て
体4とともに鋳抜きピン6に保持された状態で上型3と
ともに上昇するから、鋳造製品の取出しが容易になり、
鋳造工程の自動化が可能になる。また、鋳造後に砂が下
型2上に残存しないために、金型の清掃作業が簡略化さ
れ、鋳造製品の取出しが容易になることと相俟って、鋳
造サイクルタイムを短縮することができる。
【0048】また、鋳造製品を中子組立て体4とともに
保持し得る手段として、キャビティ7の内部に突出する
鋳抜きピン6を利用していることにより、鋳造製品を中
子組立て体4とともに保持し得る手段を新たに上型3に
設ける必要がない利点がある。
【0049】さらに、下型2の上面に、キャビティ7の
一部を形成する金型(入れ子5)を収容した膨出部2a
が形成され、該膨出部2aの側壁と砂型の側壁とにより
湯口22が形成されていることにより、湯口22内の溶
湯の凝固速度が製品部よりも遅くなり、これによって、
鋳造製品の品質向上を図ることができる。
【0050】さらに、金型閉時における上型3と下型2
との間隔を規制する規制部材10が中子組立て体4を取
り囲むように設けられることにより、キャビティ7の側
壁が砂型で構成されていても、摺動型を設けることな
く、上型3と下型2との間隔を適正に保つことができ、
かつ溶湯が鋳型1の外部に洩れるおそれもなくなる。
【0051】また、本実施例では、上記中子組立て体4
が、上記砂中子16〜19を予め組み付けた状態で、上
記下型2上にセットされるから、鋳造工程の自動化がさ
らに容易になり、かつ鋳造サイクルタイムをさらに短縮
することが可能になる。
【0052】次に、図8および図9は、上述した鋳型1
を備えた鋳造装置Qの正面図および側面図である。
【0053】この鋳造装置Qには、鋳造機30と、中子
組立て体4を鋳造機30に供給するためのコアセッタ3
1と、鋳造製品W(中子組立て体4を取り除く以前の状
態)を鋳造機30から取り出すためのエクストラクタ3
2とが設けられている。また、鋳造機30には、溶湯保
持炉33と、この溶湯保持炉33内の溶湯26をディス
トリビュータ24に供給するためのストーク34とが付
随している。下型2はロワープラテン35に、上型3は
アッパープラテン36にそれぞれ固定されている。37
はエジェクタプレートである。
【0054】次に、上記鋳造装置Qを多数備えた鋳造設
備について説明する。この鋳造設備は、2階建て構造を
有し、多数の鋳造装置Qが上階に整列して配設され、下
階には、この鋳造装置列に対応して、中子組立て体4お
よび鋳造製品Wの搬送手段が配設されている。
【0055】上階には、図10(平面図)に概略的なレ
イアウトを示すように、14台の鋳造装置Q1〜Q14
が2列に整列配置されて、2本の鋳造ラインL1,L2
を形成している。図10において、ハッチングが施され
ているものはエレベータであって、E1〜E14は、中
子組立て体4を載置したパレット(図示は省略)を下階
から上階に移送し、かつ空の中子パレットを上階から下
階に移送するエレベータであり、各鋳造装置Q1〜Q1
4の側部に近接して配設されている。また、F1〜F8
は、鋳造製品Wを載置したパレット(図示は省略)を上
階から下階に移送し、かつ空の鋳造製品パレットを下階
から上階に移送するエレベータであり、後述する中子組
立てラインG1,G2にそれぞれ面したF1およびF5
を除いては、2台の鋳造装置の間に配設されている。エ
レベータE1〜E7およびF1〜F4は鋳造ラインL1
に付随し、エレベータE8〜E14およびF5〜F8は
鋳造ラインL2に付随する。
【0056】各鋳造ラインL1,L2の一端(図の右
端)には、中子組立てラインG1,G2がそれぞれ設け
られている。H1,H2は、中子組立てラインG1,G
2でそれぞれ組み立てられた中子組立て体4を載置した
パレットを上階から下階に移送し、かつ空の中子パレッ
トを下階から上階を通過してさらに上方へ移送するエレ
ベータである。
【0057】一方、下階には、図11(平面図)に概略
的なレイアウトを示すように、互いに平行な2本のコン
ベアラインK1,K2が配設されている。一方のコンベ
アラインK1は、鋳造ラインL1のエレベータE1〜E
7が形成するラインに沿って延長され、他方のコンベア
ラインK2は、鋳造ラインL2のエレベータE8〜E1
4が形成するラインに沿って延長されている。各コンベ
アラインK1,K2の一端(図の右端)には、鋳造製品
Wから中子組立て体4を取り除き、かつゲート等を切断
する作業を行う鋳造製品後処理ラインJ1,J2がそれ
ぞれ設けられている。そして、空の鋳造製品パレットを
滞溜しておくストッカS1,S2がエレベータH1,H
2にそれぞれ近接して設けられている。
【0058】図12は、一方の鋳造ラインL1およびコ
ンベアラインK1を示す正面図である。MAは下階のフ
ロア面、MBは上階のフロア面をそれぞれ示す コンベアラインK1は、上下2本のコンベアラインK1
a,K1bを備えており、図の左方へ向かって移動する
下方のコンベアラインK1aは、中子組立てラインG1
において組み立てられた中子組立て体4を載置したパレ
ットをエレベータE1〜E7の位置まで図の左方へ向か
って搬送し、かつ空の鋳造製品パレットをエレベータF
1〜F4の位置まで搬送するコンベアラインである。図
の右方へ向かって移動する上方のコンベアラインK1b
は、エレベータF1〜F4により上階から下階に移送さ
れる、鋳造製品Wを載置したパレットを鋳造製品後処理
ラインJ1まで搬送し、かつ、エレベータE1〜E7に
より上階から下階に移送される、空の中子パレットをエ
レベータH1の位置まで搬送するコンベアラインであ
る。他方のコンベアラインK2もコンベアラインK1と
同様の構成を有するものであるから、その説明は省略す
る。
【0059】図13は、下階に配設された中子組立てラ
インG1,G2のレイアウトを示す平面図である。図
中、P1,P2は、それぞれ上部メンバおよび下部メン
バを備えて2階建て構造を有する中子搬送用コンベアラ
インである。中子搬送用コンベアラインP1,P2の各
上部メンバは、空の中子パレットを、エレベータH1,
H2の上端から図の右端に示されているエレベータR
1,R2の上端までそれぞれ図の右方へ搬送するコンベ
アラインであり、エレベータR1,R2は、空の中子パ
レットをコンベアラインP1,P2の各上部メンバの終
端から各下部メンバの始端上に降下させるための中子リ
ターン用エレベータである。
【0060】中子リターン用エレベータR1,R2は、
エレベータH1,H2とほぼ同一の高さを有し、エレベ
ータH1とR1との上端同士がコンベアラインP1の上
部メンバで連結され、かつエレベータH1とR1との下
端同士がコンベアラインP1の下部メンバで連結されて
いる。そして、エレベータH1によって上階のフロア面
MBよりも上方へ移送された空の中子パレットが、コン
ベアラインP1の上部メンバによりエレベータR1の上
端位置まで移送され、次いでエレベータR1によって下
方へ移送されて、コンベアラインP1の下部メンバ上に
移載されるようになっている。エレベータH2およびR
2とコンベアラインP2の上・下部メンバとの相対関係
も上記と同様である。
【0061】中子組立てラインG1,G2で組み立てら
れた中子組立て体4は中子パレット上に載置されてコン
ベアラインP1の下部メンバ上を図13の左方へ移送さ
れ、中子ストッカ40に機種データとともに入庫され
る。そして、鋳造装置Q1〜Q14からの要求信号によ
り中子ストッカ40から出庫された中子組立て体4は、
接着機41により接着された後、エレベータH1,H2
まで搬送され、次にエレベータH1,H2によって下階
に移送され、コンベアラインK1,K2の下部メンバ
(コンベアラインK1においてはK1a)上に移載され
る。
【0062】ここで、出庫要求信号を発した鋳造装置が
例えば鋳造ラインL1のQ5であるとすると、先ず中子
組立て体4は、下方のコンベアラインK1aによりエレ
ベータE5の位置まで図の左方へ搬送され、次にエレベ
ータE5により上階へ移送され、次いで鋳造装置Q5の
コアセッタ31によって当該鋳造機30の鋳型1にセッ
トされ、前述の態様で鋳造が行われる。
【0063】一方、空の中子パレットは、エレベータE
5により下階へ移送されて、上方のコンベアラインK1
bによってエレベータH1の位置まで図の右方へ搬送さ
れ、エレベータH1で上階のフロア面MBよりもさらに
上方へ移送され、次にコンベアラインP1上部メンバに
よりエレベータR1の上端位置まで移送され、次いでエ
レベータR1によって下方へ移送されて、コンベアライ
ンP1の下部メンバ上に移載され、中子組立てラインG
1に戻される。
【0064】鋳造装置Q5の鋳造機30で鋳造された製
品Wは、エクストラクタ32により鋳型1から取り出さ
れ、エレベータF3により下階へ移送されて、上方のコ
ンベアラインK1bによって図の右方へ搬送され、鋳造
製品後処理ラインJ1において、中子組立て体4の除去
およびゲート切断等の後処理が施される。
【0065】以上の説明で明らかなように、この鋳造設
備は、鋳造装置Q1〜Q14が上階に配設され、中子組
立て体4および鋳造製品Wの搬送手段であるコンベアラ
インK1,K2が下階に配設された2階建て構造を有す
るため、スペースファクタがきわめて良好であり、限ら
れたスペースに多数の鋳造装置Q1〜Q14を配設する
ことができるとともに、鋳造機30周りの構成を簡素化
することができ、メンテナンス性が良好になる。
【0066】また、鋳造装置Q1〜Q14が上階に配設
され、中子組立て体4および鋳造製品Wの搬送手段であ
るコンベアラインK1,K2が下階に配設されていると
ともに、上記コンベアラインK1,K2が、下方の中子
組立て体搬入ラインと上方の鋳造製品搬出ラインとによ
って構成されているため、これら鋳造装置Q1〜Q14
に対する中子組立て体4の搬入および鋳造装置Q1〜Q
14からの鋳造製品Wの搬出をきわめて効率的に行うこ
とができる。
【0067】次に、この鋳造設備において集中管理コン
トローラが実行する制御ルーチンの1例を、図14以下
のフローチャートに基づいて説明する。なお、説明を簡
略にするために、鋳造ラインL1の鋳造装置Q5の場合
をを例にする。また、以下のフローチャートにおいて、
Sはステップを表す。
【0068】図14は、中子組立て体4(未接着)を中
子組立てラインG1の中子ストッカ40から出庫する場
合の中子出庫ルーチンを示すフローチャートである。
【0069】先ず、S1で鋳造機の作業完了指令b(後
述)を受け、S2で出庫指令信号から種別を読みだし、
S3でその機種の中子組立て体4を中子ストッカ40か
ら取り出し、S4で中子搬送用コンベアラインP1の下
部メンバ上に載置して接着機41の位置まで中子組立て
体4を搬送し、S5で接着剤を注入して中子組立て体4
を接着する。そして、S6で接着済みの中子組立て体4
をエレベータH1に乗せて下階に移送し、S7で中子種
別を検出し、S8で行先を指定し、S9でコンベアライ
ンK1aに載置し、S10で作業完了指令aを発して、
中子出庫ルーチンを完了する。
【0070】図15は、中子組立て体4を鋳造装置Q5
に搬入する中子搬入ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0071】先ず、S11で作業完了指令aを受け、S
12で、コンベアラインK1aを流れる中子組立て体4
の順位を順位メモリに記憶する。そして、出庫指令信号
を発した鋳造装置Q5に付随する中子移送用エレベータ
E5の位置に希望の中子組立て体4が到着したか否か
を、S13でコンベアラインK1a上に設置されたリミ
ットスイッチによって判定し、YESであれば、S14
で、ノックピン(図示は省略)を突出させてその中子組
立て体4をエレベータE5の位置に停止させ、S15で
エレベータE5に移載し、これを上階に移送して中子搬
入ルーチンを完了する。
【0072】図16は、中子組立て体4を鋳造装置Q5
の鋳造機30にセットする中子セットルーチンを示すフ
ローチャートである。
【0073】先ずS21で、到着した中子組立て体4の
種別確認を行う。そして、S22で種別が一致している
か否かを判定し、YESであれば、S23で、コアセッ
タ31で中子組立て体4をホールドし、NOであれば、
S31でエレベータE5に乗せて返却するとともに、S
32で作業完了指令を発する。次に、S24でコアセッ
タ31による中子組立て体4のホールドが完了したか否
かを判定し、YESであれば、S25で型温TA および
湯温TB を計測し、S26で、型温TA が320℃〜4
60℃の範囲内で、かつ湯温TB が690℃〜715℃
の範囲内にあるか否かを判定する。
【0074】S26の判定結果がYESであれば、S2
7に進み、中子組立て体4を金型1上に載置し、S28
で光電管による中子組立て体4の位置の検出を行う。そ
してS29で、中子組立て体4が光を遮光しているか否
かを判定し、NOであれば、S30で中子セット完了信
号を発し、YESであれば、S34で警報を発するとと
もにS35で作業を停止させる。
【0075】次の図17は、金型閉作動ルーチンを示す
フローチャートである。
【0076】先ず、S81で、鋳造が開始されたか否か
を判定し、YESであれば、S82で金型1の閉作動を
開始する。そして、S83で金型1が全閉されたか否か
を判定し、YESであれば、S84で金型全閉完了フラ
グを立てる。一方、S83の判定がNOのときには、S
85でタイマをセットするとともに、S86でこのタイ
マの設定時間が経過したか否かを判定し、NOの間はS
83へもどるが、YESになった時点でS87へ進み、
警報を発するとともにS88で作業を停止させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる低圧鋳造装置の実施例で使用さ
れる鋳型の図5のI−I線に沿った断面図
【図2】同 図5のII−II線に沿った断面図
【図3】同 中子組立て体の斜視図
【図4】同 中子組立て体の分解斜視図
【図5】中子組立て体の下枠の平面図
【図6】同 排気ポート形成用砂中子の背面図(図6
A),平面図(図6B),正面図(図6C)および底面
図(図6D)
【図7】同 ウオータージャケット形成用砂中子の背面
図(図7A),平面図(図7B),正面図(図7C)お
よび底面図(図7D)
【図8】本発明に係わる低圧鋳造装置の正面図
【図9】本発明に係わる低圧鋳造装置の側面図
【図10】本発明に係わる低圧鋳造装置の多数を備えた
鋳造設備の上階部分の平面図
【図11】同 鋳造設備の下階部分の平面図
【図12】同 鋳造設備の正面図
【図13】同 鋳造設備の中子組み立てラインの平面図
【図14】中子出庫ルーチンのフローチャート
【図15】中子搬入ルーチンのフローチャート
【図16】中子セットルーチンのフローチャート
【図17】金型閉作動ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 鋳型 2 下型 3 上型 4 中子組立て体 5 入れ子 6 鋳抜きピン 7 キャビティ 8,9 冷却流体通路 10 規制部材 11 中子組立て体の下枠 12〜15 中子組立て体の外枠 16 排気ポート形成用砂中子 17 吸気ポート形成用砂中子 18 ウオータジャケット形成用砂中子 19 オイルジャケット形成用砂中子 21,22 湯口 25 充填検知センサ 26 溶湯 30 鋳造機 31 コアセッタ 32 エクストラクタ 33 溶湯保持炉 Q,QI〜Q14 鋳造装置 E1〜E14,F1〜F8,H1,H2 エレベータ G1,G2 中子組立てライン J1,J2 鋳造製品後処理ライン K1,K2 コンベアライン L1,L2 鋳造ライン W 鋳造製品
フロントページの続き (72)発明者 中野 昭弘 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉作動する上下1対の金型よりなる上
    型および下型と、両金型間に配される砂型とを備えた鋳
    型を有し、該鋳型の内部に画成されて溶湯が充填される
    キャビティの頂壁が上記上型の底面により形成され、か
    つ上記キャビティの少なくとも側壁が上記砂型により形
    成されてなり、上記上型の溶湯との接触面積が、上記下
    型の溶湯との接触面積よりも大となされてなることを特
    徴とする低圧鋳造装置。
  2. 【請求項2】 開閉作動する上下1対の金型よりなる上
    型および下型と、両金型間に配される砂型とを備えた鋳
    型を有し、該鋳型の内部に画成されて溶湯が充填される
    キャビティの頂壁が上記上型により、側壁が上記砂型に
    より、底壁の少なくとも一部が上記砂型により、それぞ
    れ形成されてなることを特徴とする低圧鋳造装置。
  3. 【請求項3】 上記上型に、鋳造後の離型時に鋳造製品
    を上記砂型とともに上記上型の底面に保持し得る保持手
    段が設けられてなることを特徴とする請求項1または2
    に記載の低圧鋳造装置。
  4. 【請求項4】 上記保持手段が、上記上型の底面から上
    記キャビティの内部に突出する突出形状部よりなること
    を特徴とする請求項3に記載の低圧鋳造装置。
  5. 【請求項5】 上記突出形状部が、上記上型の底面から
    上記キャビティの内部中央に突出する鋳抜きピンよりな
    ることを特徴とする請求項4に記載の低圧鋳造装置。
  6. 【請求項6】 上記下型の上面に膨出部が形成され、該
    膨出部の側壁と上記砂型の側壁とにより湯口が形成され
    てなることを特徴とする請求項2に記載の低圧鋳造装
    置。
  7. 【請求項7】 上記下型の膨出部上に、上記キャビティ
    の一部を形成する金型が取付けられてなることを特徴と
    する請求項6に記載の低圧鋳造装置。
  8. 【請求項8】 開閉作動する上下1対の金型よりなる上
    型および下型と、両金型間に配される砂型とを備えた鋳
    型を有し、両金型間の間隔を規制する規制部材が、上記
    上型に一体に設けられてなることを特徴とする低圧鋳造
    装置。
  9. 【請求項9】 上記規制部材は、上記砂型の周囲を囲む
    ように配設されてなることを特徴とする請求項8に記載
    の低圧鋳造装置。
  10. 【請求項10】 開閉作動する上下1対の金型よりなる
    上型および下型と、両金型間に配される砂型とを備えた
    鋳型を有する低圧鋳造装置において、 上記砂型は、基台となる下枠部材と、該下枠部材上に配
    される中子部材と、上記下枠部材上に配されて、該下枠
    部材とともに上記中子部材を支持し、かつ上記鋳型の内
    部に画成されたキャビティの四方の側壁を形成する外枠
    部材とからなることを特徴とする低圧鋳造装置。
  11. 【請求項11】 単一の金型よりなる上型と、単一の金
    型よりなる下型と、両金型間に配される1対の砂型から
    なる鋳型を備えてなることを特徴とする低圧鋳造装置。
  12. 【請求項12】 上記鋳型が、上記1対の砂型間の位置
    に設けられた湯口と、該湯口から上記1対の砂型に溶湯
    を分配供給する分配通路とを備えてなることを特徴とす
    る請求項11に記載の低圧鋳造装置。
  13. 【請求項13】 開閉作動する上下1対の金型よりなる
    上型および下型と、両金型間に配される砂型とを備えた
    鋳型を用意し、 該鋳型の内部に画成されて溶湯が充填されるキャビティ
    の頂壁を上記上型により、他の壁部を上記砂型によりそ
    れぞれ形成し、 上記キャビティに溶湯を充填して鋳造を行い、 鋳造後、上記上型に鋳造製品および砂型を保持させた状
    態で型開きを行い、 次いで、上記鋳造製品および砂型を上記上型から離型さ
    せることを特徴とする低圧鋳造方法。
  14. 【請求項14】 下枠部材上に中子部材を配し、該中子
    部材の上方から外枠部材を配して、上面に開口を有する
    中子組立て体を作成し、該中子組立て体を下型上に載置
    し、次いで、上記中子組立て体上に上型を上記開口を閉
    塞する態様で配して鋳造を行うことを特徴とする低圧鋳
    造方法。
JP19301494A 1993-09-02 1994-08-17 低圧鋳造装置および低圧鋳造方法 Pending JPH07308750A (ja)

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EP19940113720 EP0646429B1 (en) 1993-09-02 1994-09-01 Method of and apparatus for low-pressure casting

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JP21842293 1993-09-02
JP6-53760 1994-03-24
JP5-218422 1994-03-24
JP5376094 1994-03-24
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