JPH07308614A - 光学素子用塗料の塗布装置と塗布方法 - Google Patents

光学素子用塗料の塗布装置と塗布方法

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JPH07308614A
JPH07308614A JP6129570A JP12957094A JPH07308614A JP H07308614 A JPH07308614 A JP H07308614A JP 6129570 A JP6129570 A JP 6129570A JP 12957094 A JP12957094 A JP 12957094A JP H07308614 A JPH07308614 A JP H07308614A
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roll
optical element
paint
coating material
coating
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JP6129570A
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Keiji Iwana
圭史 岩名
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】反射防止塗料の塗布が精度良くかつ連続的に行
えて、塗料の塗布の自動化を図ることができる光学素子
用塗料の塗布装置と塗布方法を提供すること。 【構成】光学素子を保持する保持手段7と、光学素子5
に塗布するための塗料を供給するための塗料供給手段4
と、回転することにより塗料供給手段4から供給される
塗料10が移される第1ロール1と、回転することによ
り第1ロール1から塗料が移される第2ロール2であっ
て、光学素子5に塗料を転写するための第2ロール2
と、第1ロールと塗料供給手段の間隔を調整し第1ロー
ルと第2ロールとの軸間隔を調整するための軸間調整装
置200,220と、を備える光学素子用塗料の塗布装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズのような光学素
子に対して塗料を塗布するための光学素子用塗料の塗布
装置と塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズムといった光学素子(被
塗布物)の非光学面は、一般に砂かけ面といわれる粗面
であることが多い。この砂かけ面での迷光の散乱反射
は、光学特性上有害であり、フレヤー等の原因となるた
めに、いわゆる墨と呼ばれる塗料をその光学素子の非光
学面(被塗布面)に対して均一に塗って不要な反射を低
減させている。
【0003】従来の墨の塗布は、筆や刷毛を用いた手塗
りや、毛細管現象を利用してフェルト状の接触子に墨を
吸わせて、それを被塗布面に当接させる方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、いずれの従
来の塗布方法であっても、塗膜の均質性に欠け、塗膜の
膜厚管理も容易でない上に、人手による作業が中心であ
りこの主の塗布作業の自動化が困難であるという欠点が
あった。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、従来筆塗り法等で人手に頼ってい
た反射防止塗料の塗布が精度良くかつ連続的に行えて、
塗料の塗布の自動化を図ることができる光学素子用塗料
の塗布装置と塗布方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1発明に
あっては、光学素子の周囲面に塗料を塗布するための光
学素子用塗料の塗布装置であり、光学素子を保持する保
持手段と、前記光学素子に塗布するための塗料を供給す
るための塗料供給手段と、回転することにより、前記塗
料供給手段から供給される前記塗料が移される第1ロー
ルと、回転することにより、前記第1ロールから前記塗
料が移される第2ロールであって、前記光学素子に前記
塗料を転写するための前記第2ロールと、前記第1ロー
ルと前記塗料供給手段の間隔を調整し、前記第1ロール
と前記第2ロールとの軸間隔を調整するための軸間調整
装置と、を備える光学素子用塗料の塗布装置により、達
成される。
【0007】第1発明にあっては、好ましくは前記保持
手段は、機械的なクランプ機構もしくは真空吸着装置に
より、前記光学素子を回転可能に保持する。第1発明に
あっては、好ましくは前記保持手段は、前記光学素子を
回転可能に保持しながら、前記第2ロールに従動して、
あるいは強制回転する。第1発明にあっては、好ましく
は塗料が付く前記第1ロールの面は、塗料が付く前記第
2ロールの面よりも硬い。第1発明にあっては、好まし
くは前記第1ロールは、外径の異なる複数のロール部分
を組合せた複合ロールであり、かつ前記第2ロールは、
外径の異なる複数のロール部分を組合せた複合ロールで
あり、前記第1ロールの複数のロール部分の周囲面は、
前記第2ロールの複数のロール部分の周囲面に対応した
大きさになっている。
【0008】第1発明にあっては、好ましくは前記第2
ロールの前記外径の異なる複数のロール部分は、前記光
学素子を構成している複数の光学レンズの周囲面に対応
する直径となっている。第1発明にあっては、好ましく
は前記塗料供給手段、前記第1ロール、前記第2ロール
の相互位置を第1ロールと前記第2ロールの軸方向に調
整する軸方向調整装置を備える。
【0009】第1発明にあっては、好ましくは塗料を塗
布しようとする平面を有する前記光学素子と、前記第2
ロールに対応して、直交座標系内で相対的に移動する光
学素子移動機構を備える。
【0010】上記目的は、第2発明にあっては、光学素
子の周囲面に塗料を塗布するための光学素子用塗料の塗
布方法であり、光学素子を保持するステップと、 回転
することにより、塗料供給手段から供給される前記塗料
を第1ロールに移すステップと、回転することにより、
前記第1ロールから第2ロールに前記塗料を移して、こ
の第2ロールから前記光学素子に前記塗料を転写するス
テップと、前記第1ロールと前記塗料供給手段の間隔を
調整し、前記第1ロールと前記第2ロールとの軸間隔を
調整するステップと、を備える光学素子用塗料の塗布方
法により、達成される。
【0011】上記目的は、第3発明にあっては、光学素
子の周囲面に塗料を塗布するための光学素子用塗料の塗
布方法であり、光学素子を保持するステップと、回転す
ることにより、塗料供給手段から供給される前記塗料を
第1ロールに移すステップと、回転することにより、前
記第1ロールから第2ロールに前記塗料を移して、この
第2ロールの前記光学素子に前記塗料を転写するステッ
プと、前記第1ロールと前記塗料供給手段の間隔を調整
し、前記第1ロールと前記第2ロールとの軸間隔を調整
するステップと、前記塗料供給手段、前記第1ロール、
そして前記第2ロールの相互位置を、前記第1ロールと
前記第2ロールの軸方向に調整するステップと、を備え
る光学素子用塗料の塗布方法により、達成される。
【0012】
【作用】上記構成によれば、光学素子を保持して、塗料
供給手段から供給される塗料を第1ロールに移し、第1
ロールから第2ロールに塗料を移す。この第2ロールか
ら光学素子に塗料を転写する。この際、第1ロールと塗
料供給手段の間隔を調整し、第1ロールと第2ロールと
の軸間隔を調整する。これにより、光学素子の。外周の
非光学面に沿って塗料を均一の塗布する。
【0013】また、光学素子を保持して、塗料供給手段
から供給される塗料を第1ロールに移し、第1ロールか
ら第2ロールに塗料を移す。この第2ロールから光学素
子に塗料を転写する。この際、第1ロールと塗料供給手
段の間隔を調整し、第1ロールと第2ロールとの軸間隔
を調整する。塗料供給手段、第1ロール、そして第2ロ
ールの相互位置を、第1ロールと第2ロールの軸方向に
関して調整する。これにより、光学素子の外周の非光学
面に沿って塗料を均一の塗布するとともに、光学素子の
外周の平面状の面にも塗料を均一の塗布する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0015】図1は、本発明の光学素子用塗料の塗布装
置を概略的に示す側面図であり、図2はその光学素子用
塗料の塗布装置の好ましい実施例を示す平面図である。
図1と図2を参照して、この光学素子用塗料の塗布装置
の構成について説明する。光学素子用塗料の塗布装置
は、次の要素を含んでいる。第1ロールとしての計量ロ
ール1は、第2ロールとしての転写ロール2に接してい
る。
【0016】計量ロール1は、その周囲面が表面硬度の
高い材料、たとえばステンレスやSK材により作られて
いる。また転写ロール2は、弾性を有する材料3を外周
部分に有している。この弾性を有する材料3は、塗料の
成分による膨潤や腐食のない材料を採用することがで
き、たとえばクロロプレンゴムやニトリルゴムを採用す
ることができる。
【0017】このように、転写ロール2の弾性体3は、
上述したように表面部分に適度に弾性を有し、かつ塗料
に含まれる成分による膨潤や腐食のない材料で作られて
おり、計量ロール1の表面硬度の高い材料の部分に当接
している。
【0018】図1と図2の塗料供給手段としての計量ブ
レード4は、計量ロール1の法線方向に沿って矢印A方
向に移動可能になっている。計量ブレード4の先端部
と、計量ロール1の表面との間に形成される間隙が、こ
の計量ブレード4の矢印A方向の移動により調整するこ
とができる。つまり、計量ロール1と計量ブレード4
は、塗膜厚の調整機構を構成している。
【0019】転写ロール2の弾性体3は、被塗布物5の
周囲面に当接するようになっている。被塗布物5は光学
素子であり、この周囲面は、たとえば砂かけ面といわれ
る粗面である。図2に示すように、被塗布物5は、被塗
布物固定機構部7により回転可能に保持されるようにな
っている。この被塗布物固定機構部7は、被塗布物5の
保持手段である。これにより被塗布物5は、転写ロール
2の回転に伴ない従動して回転するかあるいは、たとえ
ば図示しないモータにより強制的に回転することができ
るようになっている。
【0020】図2に示すように計量ロール1と転写ロー
ル2は、それぞれ回転駆動機構100と120によりそ
れぞれ回転可能になっている。計量ロール1と計量ブレ
ード4とは同じ幅になっており、計量ブレード4には塗
料10が流出するのを防止するための塗料止め6が設け
られている。
【0021】計量ロール1は、回転駆動機構100の駆
動により図1の矢印R1の方向に回転できる。転写ロー
ル2は、回転駆動機構120の駆動により図1の矢印R
2の方向に回転することができる。計量ロール1の軸1
aと転写ロール2の軸2aの軸間距離は、軸間調整機構
200により調整可能になっている。転写ロール2の軸
2aと被塗布物固定機構部7の軸7aの軸間は、軸間調
整機構220により調整可能になっている。
【0022】軸間調整機構200は、計量ロール1と転
写ロール2とが転写ロール2の表面を構成する弾性体3
を介して適切な接触厚を得るためのものである。また軸
間調整機構220は、転写ロール2と被塗布物5とが転
写ロール2の表面部を構成する弾性体3を介して、適切
な接触厚を得るために、転写ロール2と被塗布物5の保
持機構部との軸間距離を調整するものである。
【0023】図3は、被塗布物5を保持するための被塗
布固定機構部の例を示している。この被塗布物固定機構
部8はいわゆるベルクランプ方式のものである。また図
4はさらに別の被塗布物固定機構部9を示している。こ
の被塗布物固定機構部9は、V溝ガイド方式の真空チャ
ックである。
【0024】図3と図4における被塗布物固定機構部
8,9は、被塗布物5がレンズのように回転対称性があ
る場合に用いることができる。つまり回転可能なベルク
ランプ方式の被塗布物固定機構部8あるいは真空吸着ホ
ルダー9等を用いて、レンズのような被塗布物5を固定
している。そして被塗布物5と転写ロール2を当接させ
ることで発生する粘着力や摩擦力により、転写ロール2
の動きに伴ない被塗布物5を従動回転させるか、あるい
は被塗布物固定機構部8あるいは9を強制回転すること
ができるようになっている。
【0025】次に、図1と図2を参照して、回転対称性
のあるレンズのような被塗布物5の粗面5aに対して塗
料10を塗布する塗布例を説明する。図1と図2に示す
塗料10は、適宜調整された計量ロール1と計量ブレー
ド4とから形成された間隙から、計量ロール1の回転に
伴ない計量ロール1の周囲の表面に一定の膜厚で流出す
る。
【0026】そして計量ロール1と転写ロール2の接点
において転写ロール2の表面部分を形成する弾性体3に
塗料が移る。最終的に被塗布物5の粗面5aと転写ロー
ル2の弾性体3の接点において被塗布物5の粗面5aの
表面に塗料が移る。このようにすることにより、従来筆
塗り法等で人手に頼っていた反射防止用の塗料の塗布
が、精度良くかつ連続的に行える。しかも軸間調整機構
200,220により、計量ロール1、転写ロール2、
非塗布物5間において適切な接触厚を得ているので、よ
り均一な厚さの塗料を光学素子である被塗布物5の所望
の塗布面(粗面5a)に対して確実に転写して塗布する
ことができる。
【0027】図5は、回転対称性を有する両凸レンズの
被塗布物5を示している。被塗布物5の径Lは、たとえ
ば9mmであり、Z係数は0.3である。この被塗布物
5の周囲面である粗面5aに対して塗料10を塗布する
場合は、図6に示すようにして塗布する。図6において
も図2の場合と同様にして被塗布物5の粗面5aに対し
て均一な厚さの塗料を転写して塗布することができる。
図5の被塗布物5は、ベルクランプ方式の被塗布物固定
機構部8で固定している。この塗布方法を適用したとこ
ろ、計量ロール1と計量ブレード4で形成された間隙に
応じて、塗膜厚さがたとえば5μmないし100μmの
範囲で均一な塗布が連続して可能であった。
【0028】次に、図7に示すように、被塗布物305
が回転対称性を有し、その回転軸を含む断面が複雑な形
状の場合には、図8と図9に示すように、計量ロール3
01と転写ロール302を用いる。これら計量ロール3
01と転写ロール302は、被塗布物305の断面形状
に相似しているかあるいは対応する直径の異なる複数の
転写ロール部分を組合せたいわゆる複合転写ロールであ
る。
【0029】図9に示すように、計量ロール301は、
2つのロール部分310とロール部分311から構成さ
れている。ロール部分310の直径はロール部分311
の直径より小さくなっている。同様にして転写ロール3
02は、ロール部分410とロール部分411を有して
いる。ロール部分410の直径は、ロール部分411の
直径より大きくなっている。ロール部分310,411
の直径はdで示し、ロール部分311,410の直径は
Dで示している。計量ロール301のロール部分31
0,311の表面は、図1と図2に示した実施例と同様
にして表面硬度の高い材料で構成されている。また転写
ロール302のロール部分410,411の周囲部分
は、図1と図2の実施例と同様にして弾性体が形成され
ている。
【0030】被塗布物305は、両凸レンズ500とメ
ニスカスレンズ600から構成されている。転写ロール
302のロール部分410は、被塗布物305の両凸レ
ンズ500の粗面500aに当接するようになってい
る。同様にして転写ロール302のロール部分411
は、被塗布物305のメニスカスレンズ600の粗面6
00aに当接するようになっている。また転写ロール3
02のロール部分410は計量ロール301のロール部
分310に当接している。そしてロール部分411はロ
ール部分311に当接している。
【0031】塗料供給手段としての計量ブレード404
は、塗料止め406を有している。計量ブレード404
は矢印A方向に移動可能である。図7に示す被塗布物3
05の最大外径L1はたとえば11mmであり、被塗布
物305の最小外径Lはたとえば9mmである。また計
量ロール301のロール部分311と転写ロール302
のロール部分410の外径Dはたとえば50mmであ
る。また計量ロール301のロール部分310の外径d
と転写ロール302のロール部分411の外径dは、た
とえば48mmである。この外径Dとdの関係は、たと
えば次の式の関係がある。
【0032】
【数1】
【0033】上記数式における右辺は、計量ロール30
1と転写ロール302のロール部分の段差を示してい
て、左辺は、被塗布物305のメニスカスレンズ600
と両凸レンズ500の段差を示している。
【0034】また計量ロール301は、回転駆動機構1
00により回転可能になっている。同様に転写ロール3
02も回転駆動機構100により回転可能になってい
る。計量ロール301と転写ロール302は、軸間調整
装置200によりその軸間を調整することができるよう
になっている。同様にして転写ロール302と被塗布物
固定機構部307の軸間は、軸間調整装置220により
調整できるようになっている。
【0035】この被塗布物305に対して、外径dが4
8mmのロール部分411と外径Dが50mmのロール
部分410を同軸状に組合せた複合型の転写ロール30
2を当接している。そして外径Dが50mmのロール部
分310と外径dが48mmのロール部分310を同軸
状に組合せた複合型の計量ロール301を、転写ロール
302の各ロール部分410,411に当接している。
しかも計量ブレード404は、段差が1mmとなるよう
に作られている。
【0036】これにより、被塗布物305と転写ロール
302の当接動作を一度行うだけで、図7に示す被塗布
物305の塗布指定部分P1とP2に対して均一な厚み
の塗膜の形成を行うことができる。
【0037】次に、図10と図11を参照して別の実施
例を説明する。図10の被塗布物305は、図7の被塗
布物305と同じ光学素子である。図11の光学素子用
塗料の塗布装置は、図10に示す非塗布物305の粗面
500aの塗布指定位置P1、粗面600aの塗布指定
位置P2、およびメニスカスレンズ600の平ズリ部分
P3までも均一な塗料の塗布ができるものである。つま
り図7に示す光学素子用塗料の塗布装置に対して、さら
に計量ロール301をその軸方向である矢印S方向に沿
っていわゆるセンターオフセット量Eを設けることがで
きるものである。
【0038】つまり、回転駆動機構100に備えられた
オフセット機構700の作用により、計量ロール301
と転写ロール302の間にセンターオフセット量Eを設
けることができるものである。これにより計量ロール3
01と転写ロール302の回転面にも均一な塗料膜が形
成でき、図10の塗布指定部分P1,P2および平ズリ
部ともいう平面部P3にまでも塗布範囲を拡張して均一
な厚みの塗料の塗布をすることができる。
【0039】図12を参照する。図12の例では、計量
ブレード4と計量ロール1および転写ロール2を備えて
いる。そして転写ロール2の弾性体3から塗料が塗布さ
れる被塗布物805は、平面および平面の組合せからな
る光学素子である。この被塗布物805は、被塗布物固
定機構部(図示せず)を介して被塗布物駆動機構810
により矢印F方向に移動できるようになっている。つま
りこの被塗布物805は、直交座標系内で所望の軌跡に
従って駆動することができるようになっている。この場
合には被塗布物805の直交座標線速度と転写ロール2
の周速が一致していることが好ましい。これにより平面
および平面の組合せからなる塗布物805に対して均一
な厚さの塗料を塗布することができる。なお、計量ロー
ル1および転写ロール2の軸間は、軸間調整機構200
により調整可能である。また、計量ロール1および転写
ロール2は、回転駆動機構100,120によりそれぞ
れ回転できる。
【0040】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、従来筆塗り法等で人手に頼っていた反射防止用の
塗料の塗布が、精度良くかつ連続的に行える。しかもこ
の反射防止用の塗料の塗布に際して機械化が容易な原理
を用いているので、工程の自動化が容易である。弾性を
有する転写ロールの表面に形成された均一な厚さの塗料
を転写によって光学素子の所望の塗布面に塗布すること
ができる。また単純形状の非塗布物のみならず、段差の
あるような複雑な形状の複合レンズ等の粗面もしくは外
周面等にも塗料を塗布することができ、さらには平面で
構成されるような光学素子に対しても塗料を塗布するこ
とができる。また、本発明は、たとえば撮像用ガラスプ
レス部品に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来筆塗り法等で人手に頼っていた反射防止塗料の塗布が
精度良くかつ連続的に行えて、塗料の塗布の自動化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子用塗料の塗布装置の好ましい
実施例を示す側面図。
【図2】図1の塗布装置の平面図。
【図3】被塗布物の固定例を示す図。
【図4】被塗布物の別の固定例を示す図。
【図5】被塗布物の例を示す図。
【図6】図5の被塗布物を固定している状態を示す塗布
装置の平面図。
【図7】別の被塗布物の例を示す図。
【図8】図7の非塗布物に対して塗布するための塗布装
置の例を示す斜視図。
【図9】図8の塗布装置を示す平面図。
【図10】図7と同様の被塗布物に対してさらにメニス
カスレンズの平面部まで塗料を塗布した状態を示す図。
【図11】図10のようにして被塗布物に対して塗料を
塗布するための塗布装置を示す平面図。
【図12】平面または平面の組合せからなる非塗布物に
対して塗料を塗布する塗布装置の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 計量ロール(第1ロール) 2 転写ロール(第2ロール) 3 弾性体 4 計量ブレード(塗料供給手段) 5 被塗布物(光学素子) 7 被塗布物固定機構部(被塗布物の保持
手段) 10 塗料 100,120 回転駆動機構 200,220 軸間調整装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子の周囲面に塗料を塗布するため
    の光学素子用塗料の塗布装置であり、 光学素子を保持する保持手段と、 前記光学素子に塗布するための塗料を供給するための塗
    料供給手段と、 回転することにより、前記塗料供給手段から供給される
    前記塗料が移される第1ロールと、 回転することにより、前記第1ロールから前記塗料が移
    される第2ロールであって、前記光学素子に前記塗料を
    転写するための前記第2ロールと、 前記第1ロールと前記塗料供給手段の間隔を調整し、前
    記第1ロールと前記第2ロールとの軸間隔を調整するた
    めの軸間調整装置と、を備えることを特徴とする光学素
    子用塗料の塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、機械的なクランプ機構
    もしくは真空吸着装置により、前記光学素子を回転可能
    に保持する請求項1に記載の光学素子用塗料の塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記光学素子を回転可
    能に保持しながら、前記第2ロールに従動して、あるい
    は強制回転する請求項2に記載の光学素子用塗料の塗布
    装置。
  4. 【請求項4】 塗料が付く前記第1ロールの面は、塗料
    が付く前記第2ロールの面よりも硬い請求項1に記載の
    光学素子用塗料の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記第1ロールは、外径の異なる複数の
    ロール部分を組合せた複合ロールであり、かつ前記第2
    ロールは、外径の異なる複数のロール部分を組合せた複
    合ロールであり、 前記第1ロールの複数のロール部分の周囲面は、前記第
    2ロールの複数のロール部分の周囲面に対応した大きさ
    になっている請求項1に記載の光学素子用塗料の塗布装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2ロールの前記外径の異なる複数
    のロール部分は、前記光学素子を構成している複数の光
    学レンズの周囲面に対応する直径となっている請求項1
    に記載の光学素子用塗料の塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記塗料供給手段、前記第1ロール、前
    記第2ロールの相互位置を第1ロールと前記第2ロール
    の軸方向に調整する軸方向調整装置を備える請求項1に
    記載の光学素子用塗料の塗布装置。
  8. 【請求項8】 塗料を塗布しようとする平面を有する前
    記光学素子と、前記第2ロールに対応して、直交座標系
    内で移動する光学素子移動機構を備える請求項1に記載
    の光学素子用塗料の塗布装置。
  9. 【請求項9】 光学素子の周囲面に塗料を塗布するため
    の光学素子用塗料の塗布方法であり、 光学素子を保持するステップと、 回転することにより、塗料供給手段から供給される前記
    塗料を第1ロールに移すステップと、 回転することにより、前記第1ロールから第2ロールに
    前記塗料を移して、この第2ロールから前記光学素子に
    前記塗料を転写するステップと、 前記第1ロールと前記塗料供給手段の間隔を調整し、前
    記第1ロールと前記第2ロールとの軸間隔を調整するス
    テップと、を備えることを特徴とする光学素子用塗料の
    塗布方法。
  10. 【請求項10】 光学素子の周囲面に塗料を塗布するた
    めの光学素子用塗料の塗布方法であり、 光学素子を保持するステップと、 回転することにより、塗料供給手段から供給される前記
    塗料を第1ロールに移すステップと、 回転することにより、前記第1ロールから第2ロールに
    前記塗料を移して、この第2ロールの前記光学素子に前
    記塗料を転写するステップと、 前記第1ロールと前記塗料供給手段の間隔を調整し、前
    記第1ロールと前記第2ロールとの軸間隔を調整するス
    テップと、 前記塗料供給手段、前記第1ロール、そして前記第2ロ
    ールの相互位置を、前記第1ロールと前記第2ロールの
    軸方向に調整するステップと、を備えることを特徴とす
    る光学素子用塗料の塗布方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080518A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Kuraray Co., Ltd. 透過型スクリーン及び塗布装置
JP2006312131A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Kuraray Co Ltd 塗布装置

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