JPH07308537A - 回転式乾式除湿機 - Google Patents

回転式乾式除湿機

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JPH07308537A
JPH07308537A JP6103724A JP10372494A JPH07308537A JP H07308537 A JPH07308537 A JP H07308537A JP 6103724 A JP6103724 A JP 6103724A JP 10372494 A JP10372494 A JP 10372494A JP H07308537 A JPH07308537 A JP H07308537A
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JP
Japan
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heat transfer
rotor
heat
legs
heater
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JP6103724A
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English (en)
Inventor
Akisato Morimoto
哲吏 森本
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ローターから、湿分を放湿するた
めの加熱器の熱ロスを減少させること、また加熱器の温
度制御を容易にすること、およびローターを有効に使用
することを目的とする。 【構成】 ローター2に複数の櫛状の伝熱脚4を有する
伝熱部6を等間隔に挿入し、ローター2の変形を防止
し、再生ゾーン7の円周面に直接接触する加熱器8によ
り伝熱部6を加熱することによりローター2を加熱し、
熱ロスを減少させる。また直接伝熱部6を加熱するた
め、周りの温湿度の影響が少なく温度制御が容易に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式乾式除湿機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、除湿に対する関心が高まってきて
いる。それに伴い低露点において連続して除湿を行うこ
とが可能な回転式乾式除湿機のニーズも高まってきた
(例えば特開昭59−196209号公報)。
【0003】以下、従来の回転式乾式除湿機の構成につ
いて図9を参照しながら説明する。図9に示すように、
吸湿性を有する円柱形状をしている除湿素子101の上
流側に室内の高湿空気RAを除湿素子101内の処理部
102に送風する処理用送風機103を設け、除湿素子
101を回転させる回転装置としてのモーター104
と、除湿素子101内の再生部105にヒーター106
により加熱され温風となった室内空気OAを送風するた
めの再生用送風機107が設けられている。
【0004】上記構成の従来の回転式乾式除湿機につい
て、以下その動作について説明する。
【0005】処理用送風機103により送風された室内
の高湿空気RAの湿分を処理部102で吸湿させ、除湿
された空気RA’を室内に還気する。処理部102で吸
湿された湿分を除湿素子101をモーター104で回転
することにより、再生部105において、ヒーター10
6により加熱され温風となった室内空気OAにより湿分
を放湿する。再生部105で放湿した湿分を含んだ高湿
空気OA’は再生用送風機107により室外に排気され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、除湿素子101の処理部102で吸湿し
た湿分を再生部105において温風で再生するため熱ロ
スが多く、ヒーター106では再生に必要な温度より1
0deg以上の加熱が必要であり、再生エネルギーが大
きくなる。また温風のため、周囲の温湿度の影響を受け
易く温度制御が困難という課題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、再生
の際の熱ロスを減少させ、ローターの変形を抑え耐久性
を高めることを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は再生ゾーン内のローターを均
一に加熱することにより、熱を有効に利用し効率よく再
生することにある。
【0009】第3の目的は再生ゾーン内のローターを均
一に加熱することにより、熱を有効に利用し効率よく再
生し、各伝熱部の複数の伝熱脚の長さを同一することに
より伝熱部を容易に加工することにある。
【0010】第4の目的は固定脚を設けることにより、
回転における摩耗変形および吸湿における湿分による変
形を抑えローターの耐久性を高めることにある。
【0011】第5の目的は断熱装置を設けることにより
ローターから回転装置への熱伝導を遮断し回転装置の耐
久性を高めることにある。
【0012】第6の目的はローターの余熱により再生を
行う余熱再生ゾーンを設け加熱器の消費エネルギーを低
減することにある。
【0013】第7の目的は冷却ゾーンを設け処理ゾーン
の吸湿不良部分を減少させ、ローターをより有効に使用
することにある。
【0014】第8の目的は回転式乾式除湿機において廃
熱を有効に利用することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、回転装置により回転するロ
ーターと、そのローターを円周方向に処理ゾーンおよび
再生ゾーンに区分し、前記処理ゾーンに空気を送る処理
用送風機と、前記再生ゾーンに空気を送る再生用送風機
と、前記ローターの前記再生ゾーンの円周面に加熱器と
を備え、前記ローターには、複数の伝熱脚と、その伝熱
脚を固定する伝熱板からなる伝熱部を複数個軸に対して
円周方向に垂直に等間隔で挿入し、前記伝熱板は、前記
再生ゾーンで前記加熱器と直接接触する構成としたもの
である。
【0016】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、第1伝熱部は伝熱板の一端から順に脚の長い伝
熱脚と脚の短い伝熱脚とを交互に配列した構造を有し、
第2伝熱部は前記第1伝熱部とは逆に伝熱板の一端から
順に脚の短い伝熱脚と脚の長い伝熱脚とを交互に配列し
た構造を有し、前記第1伝熱部と、前記第2伝熱部とを
交互に前記ローターに等間隔に挿入した構成としたもの
である。
【0017】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、複数の脚の長さを有する伝熱脚を、脚の長い伝
熱脚で構成する伝熱部から脚の短い伝熱脚で構成する伝
熱部まで、その伝熱部間で脚の長さが異なる複数の前記
伝熱部を設け、前記伝熱部をローターの円周方向に等間
隔に前記脚の長い伝熱脚で構成する伝熱部から前記脚の
短い伝熱脚で構成する伝熱部までを周期的に挿入し、前
記ローターの中心部でも前記伝熱脚が一定間隔になるよ
うにした構成としたものである。
【0018】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、伝熱板両端に熱伝導率の低い固定脚を設け、そ
の固定脚をローター外部で中心軸に垂直方向に回転軸ま
で延ばし、前記固定脚を前記回転軸に固定した構成とし
たものである。
【0019】また、第5の目的を達成するための第5の
手段は、ローターと回転装置とを連結する回転軸に、前
記ローターと前記回転装置との間の熱伝導を遮断する断
熱装置を設けた構成としたものである。
【0020】また、第6の目的を達成するための第6の
手段は、ローターの再生ゾーン内を回転方向の順に加熱
器再生ゾーンと余熱再生ゾーンとに分割し、前記加熱器
再生ゾーンのみを加熱器で加熱する構成としたものであ
る。
【0021】また、第7の目的を達成するための第7の
手段は、回転方向でローターの再生ゾーンの後に冷却ゾ
ーンを設け、加熱器にペルチェ素子の放熱部を使用し、
前記冷却ゾーンには前記ペルチェ素子の吸熱部に熱を伝
えるための熱交換器を円周面に直接接触した構成とした
ものである。
【0022】また、第8の目的を達成するための第8の
手段は、生活廃熱を利用した空気加熱用加熱器を再生用
送風機と再生ゾーンの間に設けた構成としたものであ
る。
【0023】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、加
熱器と直接接触している再生ゾーン内の伝熱部により、
ローターを直接加熱することにより再生時の熱ロスを減
少させることができるものである。また、ローターに複
数の伝熱脚を挿入することによりローターの吸湿変形お
よび熱収縮変形を抑えローターの耐久性を高めることが
できるものである。
【0024】また、第2の手段の構成により、第1伝熱
部と第2伝熱部をローターに交互に挿入することで、中
心軸と平行方向および円周方向において、脚の長い伝熱
脚と脚の短い伝熱脚が交互に配列され、伝熱脚の間隔が
ほぼ一定間隔に保たれ、再生ゾーンの中心軸と平行方向
および円周方向において、熱が均一に伝わり、ローター
を効率的に使用できるものである。
【0025】また、第3の手段の構成により、脚の長い
伝熱脚で構成する伝熱部と脚の短い伝熱脚で構成する伝
熱部とを周期的に挿入することで、伝熱脚と伝熱脚との
間隔をほぼ一定間隔に保つことにより、再生ゾーン全体
に熱が均一に伝わり、ローターを効率的に使用できるも
のである。また各伝熱部の複数の伝熱脚の脚の長さは同
一なので加工も容易にすることができるものである。
【0026】また、第4の手段の構成により、熱伝導率
の低い固定脚で伝熱部と回転軸を固定するのでローター
の吸湿変形および回転による摩耗変形を抑制し、ロータ
ーを円滑に回転することができるものである。
【0027】また、第5の手段の構成により、断熱部を
設けることで回転軸を通してのローターから回転装置へ
の熱伝導による回転装置の故障や、回転装置からロータ
ーへの熱伝導によるローターの吸湿不良を防止すること
ができるものである。
【0028】また、第6の手段の構成により、余熱再生
ゾーンを設けることでローターの余熱を有効に利用で
き、加熱器の再生エネルギーを低減でき、また処理ゾー
ンにおいて吸湿不良を低減することができるものであ
る。
【0029】また、第7の手段の構成により、加熱器に
ペルチェ素子の放熱部を使用し、ローター冷却ゾーンに
冷却ゾーンの熱をペルチェ素子の吸熱部に伝えるための
熱交換器を直接接触させ、ペルチェ素子の吸熱部によ
り、熱交換器を介して冷却ゾーンを冷却することにより
処理ゾーンでの吸湿不良部分を減少させることができる
ものである。
【0030】また、第8の手段の構成により、廃熱を利
用した空気加熱用加熱器を用いることで、ローターの再
生エネルギーを低減することができるものである。また
本来外気に廃棄される熱源を使用するので、地球温暖化
防止に役立てる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1を
参照しながら説明する。
【0032】なお、従来例と同一部品については同一符
号を付しその詳細な説明は省略する。
【0033】図に示すように高吸水性ポリマーを吸湿材
1としたコルゲートハニカム状のローター2の上流に室
内の高湿空気RAをローター2内の処理ゾーン3に送風
する処理用送風機103を設け、ローター2を回転させ
るモーター104と、ローター2の内部に挿入されてい
る櫛状の伝熱脚4と、この伝熱脚4の後端を固定し、ロ
ーター2円周面に接触している伝熱板5とからなる防水
処理加工を施した銅を使用した伝熱部6と、ローター2
の再生ゾーン7に室内空気OAを送風する再生用送風機
107と、再生ゾーン7円周面に直接接触している板状
の加熱器8とが設けられている。
【0034】上記の様に構成された回転式乾式除湿機に
ついて、以下その動作について説明する。
【0035】処理用送風機103により送られた室内の
高湿空気RAの湿分を、処理ゾーン3で吸湿させ、除湿
された空気RA’を室内に還気する。ローター2をモー
ター104で回転することにより、再生ゾーン7におい
て、伝熱板5に直接接触している加熱器8により、ロー
ター2内部に櫛状に挿入されている伝熱脚4を加熱する
ことにより、ローター2内の再生ゾーン7を加熱し、処
理ゾーン3で吸湿した湿分を放湿する。再生ゾーン7で
放湿された湿分を含んだ高湿空気OA’は再生用送風機
107によって室外に排気される。
【0036】このように本発明の第1実施例の回転式乾
式除湿機によれば、伝熱部6によりローター2を直接加
熱するため、従来の再生空気の加熱に比べて熱ロスが少
なく、再生エネルギーを低減できる。また加熱器8は周
囲の温湿度にあまり影響されず、温度制御を容易に行う
ことができる。さらに、ローター2に伝熱脚4を挿入す
ることにより吸湿変形および熱収縮変形を抑えローター
2の耐久性を高めることができる。
【0037】なお、ローター2の吸湿材1として、シリ
カゲル、ゼオライト等の吸湿剤を用いてもよい。また、
ローター2の形状としては、コルゲートハニカム状の多
角柱、多数の小孔通路を有する気体透過性の円柱および
多角柱、ハニカム状の円柱および多角柱等ローターの形
状として成形するものであればよい。また、加熱器8
は、赤外線ヒーター、シーズヒーター、セラミックヒー
ター、コイルヒーター、ペルチェ素子放熱部、温水熱交
換器等ローター2を加熱できるものであればよい。ま
た、伝熱部6の素材は、アルミニウム、クロム、コバル
ト、鉄、鉛、マグネシウム、モリブテン、ニッケル、
銀、スズ、チタン、亜鉛、および、タングステン等それ
らを含有する合金等伝熱性を有するものであればよい。
また処理ゾーン3で吸湿される空気は、室外空気でもよ
く、その場合、換気を行いながらの除湿となる。また本
実施例では、回転装置としてモーター104を用いた
が、回転ベルト等ローター2を回転させることのできる
ものであればよい。
【0038】つぎに本発明の第2実施例について、図2
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0039】図2に示すように第1伝熱部6aは伝熱板
5の一端から順に脚の長い伝熱脚4aと脚の短い伝熱脚
4bとを交互に配列した構造を有し、第2伝熱部6bは
前記第1伝熱部6aとは逆に伝熱板5の一端から順に脚
の短い伝熱脚4bと脚の長い伝熱脚4aとを交互に配列
した構造を有する。前記第1伝熱部6aと、前記第2伝
熱部6bとの2種類の形状の伝熱脚4を交互にローター
2に一定間隔毎に挿入してある。
【0040】伝熱脚の長さが同じ場合、伝熱脚をロータ
ー2の中心軸に対して垂直に等間隔で挿入すると、中心
軸近傍では伝熱脚と伝熱脚との間隔が狭くなり、高温と
なり易い。またローター2の外周付近では、伝熱脚の間
隔が広くなり熱が伝わりにくい場所ができる。そのため
図2のように、第1伝熱部6aと第2伝熱部6bを中心
軸に対して垂直に等間隔で交互に挿入する事により、中
心軸と平行方向および円周方向において、脚の長い伝熱
脚4aと脚の短い伝熱脚4bが交互に配列され、伝熱脚
を一定間隔にすることができ、再生ゾーン7の中心軸と
平行方向および円周方向において、熱が均一に伝わる。
【0041】このように本発明の第2実施例のローター
2によれば再生ゾーン7内を均一に加熱することによ
り、再生ゾーン7の全体から均一に放湿することで、ロ
ーター2をより効率的に使用できる。
【0042】つぎに本発明の第3実施例について、図3
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0043】図3に示すように複数の脚の長い伝熱脚4
aを有する第3伝熱部6cと、複数の脚の短い伝熱脚4
bを有する第4伝熱部6dを、交互にローターの中心軸
に対して垂直に等間隔で挿入する構造を有する。
【0044】伝熱脚の長さが同じ場合、伝熱脚をロータ
ー2の中心軸に対して垂直に等間隔で挿入すると、中心
軸近傍では伝熱脚と伝熱脚との間隔が狭くなり、高温と
なり易い。またローター2の外周付近では、伝熱脚の間
隔が広くなり熱が伝わりにくい場所ができる。そのため
図3のように複数の脚の長い伝熱脚4aを有する第3伝
熱部6cと、複数の脚の短い伝熱脚4bを有する第4伝
熱部6dを、交互に等間隔に挿入することにより、中心
軸近傍の脚の長い伝熱脚4aと脚の長い伝熱脚4aの間
隔と、外周付近の脚の長い伝熱脚4aと脚の短い伝熱脚
4bの間隔がほぼ一定間隔となり、再生ゾーン7全体に
熱が均一に伝わる。
【0045】このように本発明の第3実施例のローター
2によれば、再生ゾーン7全体に熱が均一に伝わること
によりローター2を効率的に再生できるものである。ま
た第3伝熱部6cの複数の脚の長い伝熱脚4aの長さお
よび第4伝熱部6dの複数の脚の短い伝熱脚4bの長さ
は各同一なので加工も容易に行うことができるものであ
る。
【0046】なお、伝熱脚4の長さは、3、4、5種類
等でもよく、要はローター2内の隣接する伝熱脚4の間
隔がほぼ一定間隔であればよい。
【0047】つぎに本発明の第4実施例について、図4
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0048】図4に示すように伝熱板5両端に熱伝導率
の低い材質の固定脚9を設け、その固定脚9をローター
2の外部で中心軸に垂直方向に回転軸10まで延ばし、
固定脚9を回転軸10に固定した。
【0049】このように本発明の第4実施例のローター
2によれば、固定脚9で伝熱部6と回転軸10を固定す
ることによりローター2の湿分を吸湿することによる変
形、熱による収縮変形、回転による摩耗変形を抑えロー
ター2の耐久性を高めることができる。
【0050】つぎに本発明の第5実施例について、図5
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0051】図5に示すようにローター2とモーター1
04とを連結する回転軸10に、ローター2とモーター
104との間の熱伝導を遮断する強化プラスチックの歯
車等の断熱装置11を設けた構造を有する。
【0052】このように本発明の第5実施例の回転式乾
式除湿機によれば、断熱装置11によりローター2とモ
ーター104の間に熱伝導が無くなり、ローター2から
モーター104への熱伝導によるモーター104の劣化
や、モーター104から、ローター2への熱伝導による
処理ゾーン3の吸湿不良が無くなる。
【0053】なお、本実施例の断熱装置11は強化プラ
スチックの歯車を使用したが、熱伝導率の低い材質、例
えば強化ガラス、木材等の歯車や、アルミニウム、銅等
の放熱用のフィン等の熱伝導を遮断するもので有ればよ
い。
【0054】つぎに本発明の第6実施例について、図6
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0055】図6に示すように再生ゾーン7を回転方向
の順に加熱器再生ゾーン12、余熱再生ゾーン13に分
割し、加熱器再生ゾーン12の円周面にのみ加熱器8が
接している構造を有する。
【0056】上記の様に構成された回転式乾式除湿機に
ついて、以下その動作について説明する。
【0057】処理ゾーン3で吸湿された湿分をローター
2をモーター104で回転することにより、再生ゾーン
7内の加熱器再生ゾーン12において、伝熱板5に直接
接触している加熱器8により、ローター2内部に挿入さ
れている複数の伝熱脚4を加熱することにより、ロータ
ー2を加熱し、湿分を放湿する。また余熱再生ゾーン1
3においては、伝熱部6が加熱された直後のためロータ
ー2はまだ高温であり、湿分を放湿することができる。
【0058】このように本発明の第6実施例の回転式乾
式除湿機によれば、再生ゾーン7を加熱器再生ゾーン1
2と余熱再生ゾーン13に分けることにより、加熱器8
で加熱する部分が減少し、再生エネルギーを減少するこ
とができる。また、余熱再生ゾーン13である程度ロー
ター2が冷却されるため処理ゾーン3において、余熱に
よる吸湿不良を減少し吸湿能力を増加することができ
る。
【0059】つぎに本発明の第7実施例について、図7
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0060】図7に示すように加熱器8にペルチェ素子
14の放熱部15を使用し、回転方向の順に再生ゾーン
7の後に冷却ゾーン16を設け、冷却ゾーン16の円周
面とペルチェ素子14の吸熱部17へ熱を伝える熱交換
器18を設けた構造を有する。
【0061】上記の様に構成された回転式乾式除湿機に
ついて、以下その動作について説明する。
【0062】再生ゾーン7で湿分を放湿したローター2
はまだ高温になっている。この高温ローター2が冷却ゾ
ーン16に入ったときに、熱交換器18と伝熱部(図示
せず)が接触することにより熱が熱交換器18を介して
ペルチェ素子14の吸熱部17に伝わり、吸熱されるこ
とによりローター2は冷却され、余熱による処理ゾーン
3の吸湿不良を無くする。
【0063】このように本発明の第7実施例の回転式乾
式除湿機によれば、冷却ゾーン16を設けることによ
り、処理ゾーン3のローター2の余熱による吸湿不良を
減少させ吸湿能力を増加することができる。また冷却を
ペルチェ素子14の吸熱部17の熱を使用するので、冷
却のために別途装置を必要としたり、冷却用のエネルギ
ーが必要無い。
【0064】なお、冷却ゾーン16は、ローター2の吸
着熱を冷却する目的のために処理ゾーン3内に設けても
よい。
【0065】つぎに本発明の第8実施例について、図8
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同じ部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0066】図8に示すように再生用送風機107と再
生ゾーン7の間の風路に廃熱を利用した空気加熱用加熱
器19を設けた構造を有する。
【0067】上記の様に構成された回転式乾式除湿機に
ついて、以下その動作について説明する。
【0068】処理ゾーン3で吸湿された湿分をローター
2をモーター104で回転する事により、再生ゾーン7
において、エアコンの廃熱を利用した空気加熱用加熱器
19により中温まで暖められた温風を流し、その温風で
ローター2の再生に必要な熱量が得られない場合のみ補
足的に伝熱板5に直に接している加熱器8により、ロー
ター2内部に櫛状に内蔵されている伝熱脚4を加熱する
ことにより、ローター2を加熱し、湿分を放湿する。
【0069】なお廃熱は、給湯、空調、照明、調理器等
の生活排水、工業排水等の熱源となるものならよい。
【0070】このように本発明の第11実施例の回転式
乾式除湿機によれば、空気の昇温に廃熱を利用するので
経済的である。また、周囲の温湿度に影響されない加熱
器8により温度制御を行えるので、得られる熱量が一定
では無い廃熱利用においても、安定した熱量の供給を行
える。
【0071】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば再生ゾーン円周面に直接接触する加熱器と、
ローター内部に挿入された複数の伝熱部を設けることに
より、再生の際の熱ロスを減少する効果のある回転式乾
式除湿機が提供できる。
【0072】また、2種類の異なる形状の伝熱脚を有す
る伝熱部を交互にローター内に挿入することにより、再
生ゾーン全体を均一に加熱でき、熱を有効に利用でき、
温度制御が容易に可能な回転式乾式除湿機が提供でき
る。
【0073】また、長さの異なる複数の伝熱脚を、ロー
ター内に順に挿入することにより、再生ゾーン全体を均
一に加熱でき、熱を有効に利用でき、温度制御が容易に
可能な回転式乾式除湿機が提供できる。
【0074】また、伝熱板両端と回転軸を固定脚で固定
することにより、ローターの変形を防ぎ、耐久性の高い
回転式乾式除湿機が提供できる。
【0075】また、回転軸上のローターと回転装置の間
に断熱部を設けることにより、ローターから回転装置へ
の熱伝導を遮断し、回転装置の耐久性を高めた回転式乾
式除湿機が提供できる。
【0076】また、再生ゾーン内に余熱再生ゾーンを設
けることにより、余熱による再生を行い、再生エネルギ
ーを低減する効果のある回転式乾式除湿機が提供でき
る。
【0077】また、回転方向でローターの再生ゾーンの
後に冷却ゾーンを設け、加熱器にペルチェ素子の放熱部
を使用し、冷却ゾーンからペルチェ素子の吸熱部への熱
伝導を使用することにより、冷却ゾーンでローター余熱
の冷却を行い、ローターの処理ゾーンの余熱による再生
不良を減少させ、ローターを有効に使用でき、また冷却
にペルチェ素子の吸熱部を使用するため冷却エネルギー
の必要の無い回転式乾式除湿機が提供できる。
【0078】さらに、生活の廃熱を利用した空気加熱用
加熱器を再生用送風機と再生ゾーンの間側に設けること
により、廃熱を有効に使用し、加熱器の消費エネルギー
を低減した回転式乾式除湿機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回転式乾式除湿機の構成
【図2】同第2実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図3】同第3実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図4】同第4実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図5】同第5実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図6】同第6実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図7】同第7実施例の回転式乾式除湿機のローターの
正面図
【図8】同第8実施例の回転式乾式除湿機の構成図
【図9】従来の回転式乾式除湿機の構成図
【符号の説明】
1 吸湿材 2 ローター 3 処理ゾーン 4 伝熱脚 4a 脚の長い伝熱脚 4b 脚の短い伝熱脚 5 伝熱板 6 伝熱部 6a 第1伝熱部 6b 第2伝熱部 6c 第3伝熱部 6d 第4伝熱部 7 再生ゾーン 8 加熱器 9 固定脚 10 回転軸 11 断熱装置 12 加熱器再生ゾーン 13 余熱再生ゾーン 14 ペルチェ素子 15 放熱部 16 冷却ゾーン 17 吸熱部 18 熱交換器 19 空気加熱用加熱器 103 処理用送風機 104 モーター 107 再生用送風機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転装置により回転するローターと、その
    ローターは吸湿材から構成され、前記ローターを円周方
    向に処理ゾーンおよび再生ゾーンに区分し、前記処理ゾ
    ーンに空気を送る処理用送風機と、前記再生ゾーンに空
    気を送る再生用送風機と、前記ローターの前記再生ゾー
    ンの円周面に加熱器とを備え、前記ローターには複数の
    伝熱脚とその伝熱脚を固定する伝熱板からなる伝熱部を
    複数個中心軸に対して円周方向に垂直に等間隔で挿入
    し、前記伝熱板は前記再生ゾーンで前記加熱器と直接接
    触する回転式乾式除湿機。
  2. 【請求項2】第1伝熱部は伝熱板の一端から順に脚の長
    い伝熱脚と脚の短い伝熱脚とを交互に配列した構造を有
    し、第2伝熱部は前記第1伝熱部とは逆に伝熱板の一端
    から順に脚の短い伝熱脚と脚の長い伝熱脚とを交互に配
    列した構造を有し、前記第1伝熱部と、前記第2伝熱部
    とを交互に前記ローターに等間隔に挿入した請求項1記
    載の回転式乾式除湿機。
  3. 【請求項3】複数の脚の長さを有する伝熱脚を、脚の長
    い伝熱脚で構成する伝熱部から脚の短い伝熱脚で構成す
    る伝熱部まで、その伝熱部間で脚の長さが異なる複数の
    前記伝熱部を設け、前記伝熱部をローターの円周方向に
    等間隔に前記脚の長い伝熱脚で構成する伝熱部から前記
    脚の短い伝熱脚で構成する伝熱部までを周期的に挿入
    し、前記ローターの中心部でも前記伝熱脚が一定間隔に
    なるようにした、請求項1記載の回転式乾式除湿機。
  4. 【請求項4】伝熱板両端に熱伝導率の低い材質の固定脚
    を設け、その固定脚をローター外部で中心軸に垂直方向
    に回転軸まで延ばし、前記固定脚を前記回転軸に固定し
    た、請求項1、2または3記載の回転式乾式除湿機。
  5. 【請求項5】ローターと回転装置とを連結する回転軸
    に、前記ローターと前記回転装置との間の熱伝導を遮断
    する断熱装置を設けた請求項1、2、3または4記載の
    回転式乾式除湿機。
  6. 【請求項6】ローターの再生ゾーン内を回転方向の順に
    加熱器再生ゾーンと余熱再生ゾーンとに分割し、前記加
    熱器再生ゾーンのみを加熱器で加熱する請求項1、2、
    3、4または5記載の回転式乾式除湿機。
  7. 【請求項7】回転方向でローターの再生ゾーンの後に冷
    却ゾーンを設け、加熱器にペルチェ素子の放熱部を使用
    し、前記冷却ゾーンには前記ペルチェ素子の吸熱部に熱
    を伝えるための熱交換器を円周面に直接接触した請求項
    1、2、3、4、5または6記載の回転式乾式除湿機。
  8. 【請求項8】生活廃熱を利用した空気加熱用加熱器を再
    生用送風機と再生ゾーンの間に設けた、請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の回転式乾式除湿機。
JP6103724A 1994-05-18 1994-05-18 回転式乾式除湿機 Pending JPH07308537A (ja)

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