JPH0730833B2 - 自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

自動変速機のライン圧制御装置

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JPH0730833B2
JPH0730833B2 JP1296603A JP29660389A JPH0730833B2 JP H0730833 B2 JPH0730833 B2 JP H0730833B2 JP 1296603 A JP1296603 A JP 1296603A JP 29660389 A JP29660389 A JP 29660389A JP H0730833 B2 JPH0730833 B2 JP H0730833B2
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cutback
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pressure
range
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弘三 石居
卓治 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動変速機のライン圧制御装置に関し、とくに
油圧制御回路に設けられたカットバックバルブの制御に
関するものである。
〔従来の技術〕
一般に自動変速機は、トルクコンバータと、遊星歯車装
置等を用いた変速機構とを備え、変速機構に動力伝達経
路を切換えるための各種クラッチ、ブレーキ等の摩擦要
素が設けられ、これら摩擦要素が油圧制御回路により切
換作動されるようになっている。上記油圧制御回路は、
オイルポンプから吐出される作動油の油圧を調圧手段に
よって適度のライン圧に調整するとともに、各種シフト
バルブ等によって上記摩擦要素に対する油圧の給排をコ
ントロールするようになっている。この種の自動変速機
の油圧制御回路においては、必要な摩擦要素締結力の確
保とオイルポンプの負担の軽減等のため、上記ライン圧
を伝達トルク等に応じて制御することが要求される。
このため、エンジンのスロットル開度等の運転状態に応
じてライン圧を調整することに加え、変速段等に応じて
ライン圧の引下げ(所謂カットバック)を行なうカット
バックバルブ等のカットバック手段を油圧制御回路に組
込んだ装置は従来から知られている。例えば特公昭46−
33050号公報に示された装置では、変速段によって生じ
る油圧を受ける油圧制御用のバルブにより、変速段が高
速段側になるにつれて油圧制御回路のライン圧を段階的
に引下げるカットバック制御を行なうようになってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようなカットバック手段を備えた装置では、通
常、伝達トルクの大きい最低速段では、カットバックを
解除して油圧制御回路のライン圧をある程度高く保つこ
とにより、この場合に必要な摩擦要素締結力を確保し、
伝達トルクが小さくなる高速段側ではカットバックを行
なってオイルポンプの負担を軽減するようにしている。
ところで、変速機構に組込まれる摩擦要素の1つとし
て、動力伝達経路をエンジンブレーキが効く連結状態と
するコーストクラッチを備えた自動変速機は一般に知ら
れている。このコーストクラッチも上記油圧制御回路に
より締結状態と解放手段とに切換えられる。そして、特
定変速段(例えば2速)については、通常走行レンジ
(Dレンジ)では上記コーストクラッチが解放され、エ
ンブレレンジ(2レンジおよび1レンジ)では上記コー
ストクラッチが締結されるようになっている。このよう
に同一変速段でもレンジによってコーストクラッチが締
結状態と解放状態とに切換えられるようにした自動変速
機においては、上記エンブレレンジでの特定変速段で、
エンジンブレーキが作用する減速時に摩擦要素がスリッ
プし易くなることがある。このため、カットバックの制
御としては、最低速段でカットバックを解除する他に、
上記エンブレレンジでの上記特定変速段でもカットバッ
クを解除することが要求される。
このような要求を満足しようとする場合に、従来は、変
速段に応じたカットバックの制御と特定変速段における
レンジに応じたカットバックの制御とを行なうための油
圧回路構成が複雑になるという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑み、簡単な油圧回路構成によっ
てカットバックの制御を適切に行なうことができる自動
変速機のライン圧制御装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、自動変速機の変速機
構に組込まれる各種摩擦要素の1つとして、動力伝達経
路をエンジンブレーキが効く連結状態とするコーストク
ラッチを備えるとともに、上記各種摩擦要素に対する油
圧制御回路に、通常走行レンジで特定変速段では上記コ
ーストクラッチを解放してエンブレレンジでの上記特定
変速段では上記コーストクラッチを締結するようにコー
ストクラッチ作動用の油圧経路を切替える手段を備える
一方、上記油圧制御回路のライン圧を低下させるカット
バック状態とカットバック解除状態とに切換可能なカッ
トバックバルブを備えた自動変速機のライン圧制御装置
において、上記油圧制御回路に設けられた低速側シフト
バルブに対する制御用のパイロット圧と上記エンブレレ
ンジの上記特定変速段で上記コーストクラッチに与えら
れる作動油圧とを上記カットバックバルブに制御圧とし
て供給する制御圧供給経路を設け、最低速段および上記
エンブレレンジの上記特定変速段で上記制御圧によりカ
ットバックバルブをカットバック解除状態に作動するよ
うに構成したものである。
〔作用〕
上記構成によると、最低速段と、エンジンブレーキが効
く上記エンブレレンジでの特定変速段では、カットバッ
ク解除によりライン圧が比較的高く保たれ、それ以外で
はカットバックによりライン圧が引下げられて、それぞ
れに適したライン圧が与えられる。そしてこのようなラ
イン圧の制御を行なうためのカットバックバルブに対す
る制御圧として、低速側シフトバルブに対する制御用の
パイロット圧と上記エンブレレンジの上記特定変速段で
上記コーストクラッチに与えられる作動油圧とが利用さ
れる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例について自動変速機全体の構
成を示している。この図において、エンジンの出力軸1
にトルクコンバータ2が連結され、このトルクコンバー
タ2の出力側に変速機構10が配設されている。上記トル
クコンバータ2は、エンジンの出力軸1に固定されたポ
ンプ3と、タービン4と、一方向クラッチ6を介して固
定軸7上に設けられたステータ5とを備えている。また
トルクコンバータ2には、その入力側と出力側とを直結
するロックアップクラッチ8が設けられている。
上記変速機構10は、基端が上記エンジンの出力軸1に固
定されて先端がオイルポンプ11に連結されたオイルポン
プ駆動用中央軸12を備えるとともに、この中央軸12の外
方に、基端が上記トルクコンバータ2のタービン4に連
結された中空のタービン軸13を備え、このタービン軸13
上には、ラビニヨ型の遊星歯車装置14が設けられてい
る。この遊星歯車装置14は、小径サンギヤ15、大径サン
ギヤ16、ロングピニオンギヤ17、ショートピニオンギヤ
18およびリングギヤ19からなっている。この遊星歯車装
置14に対して、次のような各種の摩擦要素が組込まれて
いる。
エンジンから遠い側の側方において上記タービン軸13と
上記小径サンギヤ15との間には、フォワードクラッチ20
とコーストクラッチ21とが並列に配置されている。上記
フォワードクラッチ20は、第1のワンウェイクラッチ22
を介してタービン軸13から小径サンギヤ15への動力伝達
を断続するものである。また上記コーストクラッチ21
は、タービン軸13と小径サンギヤ15との間で相互の動力
伝達を断続するものであり、従つてコーストクラッチ21
が締結されたときは車輪側からエンジン側への動力伝達
も行なわれる状態、つまりエンジンブレーキが効く連結
状態となる。
上記コーストクラッチ21の半径方向外方には、バンドブ
レーキからなる2−4ブレーキ23が配置されている。こ
の2−4ブレーキ23は、上記大径サンギヤ16に連結され
たブレーキドラム23aとこのブレーキドラム23aに掛けら
れたブレーキバンド23bとを有し、この2−4ブレーキ2
3が締結されると大径サンギヤ16が固定されるようにな
っている。この2−4ブレーキ23の側方には、上記ブレ
ーキドラム23aを介して大径サンギヤ16とタービン軸13
との間の動力伝達を継続する後進走行用のリバースクラ
ッチ24が配置されている。また、上記遊星歯車装置14の
半径方向外方において遊星歯車装置14のキャリヤ31と変
速機構10のケース32との間には、上記キャリヤ31とケー
ス32とを係脱するロー・リバースブレーキ25が配置され
るとともに、これと並列に第2のワンウェイクラッチ26
が配置されている。
さらに、遊星歯車装置14のエンジン側の側方には、上記
キャリヤ31とタービン軸13の間の動力伝達を継続する3
−4クラッチ27が配置されている。また、この3−4ク
ラッチ27の側方には、リングギヤ19に連結されたアウト
プットギヤ28が配置されており、このギヤ28はアウトプ
ットシャフト29に取付けられている。
この変速機構10は、それ自体で前進4段、後進1段の変
速段を有し、クラッチ20,21,24,27およびブレーキ23,25
を適宜作動させることにより所要の変速段を得ることが
できるものである。ここで、各変速段とクラッチ、ブレ
ーキの作動関係を第1表に示す。
第2図は、上記各クラッチ20,21,24,27およびブレーキ2
3,25のアクチュエータに対して油圧を給排する油圧制御
回路を示している。この油圧制御回路は、主たる構成要
素として、オイルポンプ11からメインライン100に吐出
された作動油の圧力を所定のライン圧に調整するプレッ
シャレギュレータバルブ41と、手動操作によってレンジ
の選択を行なうマニュアルバルブ42と、変速段に応じて
作動して、上記クラッチ20,21,24,27およびブレーキ23,
25に対する油圧の給排を行なう1−2,2−3,3−4の各シ
フトバルブ43,44,45とを備え、またプレッシャレギュレ
ータバルブ41で調整されるライン圧を制御する要素とし
て、モジュレータバルブ71とカットバックバルブ75を備
えている。
上記マニュアルバルブ42は、メインライン100からライ
ン圧が導入される入力ポートeと、第1〜第4出力ポー
トa〜dとを有し、手動によりP,R,N,D,2,1レンジにシ
フトされる。そして、上記入力ポートeが、Dレンジお
よび2レンジでは第1,第2出力ポートa,bに、1レンジ
では第1,第3出力ポートa,cに、またRレンジでは第4
出力ポートdにそれぞれ連通されるようになっている。
上記各出力ポートa〜dには、それぞれ第1〜第4出力
ライン101〜104が接続されている。
また、上記各シフトバルブ43,44,45は、それぞれ図外の
スプリングで図の右側に付勢されたスプール43a,44a,45
aを備え、ソレノイドバルブ46,47,48によってコントロ
ールされるパイロット圧に応じてスプール43a,44a,45a
が作動されるようになっている。すなわち、メインライ
ン100から導かれて1−2シフトバルブ43のパイロット
ポートに接続されたパイロットライン105、および第1
出力ライン101に通じるライン106から分岐されて2−3,
3−4シフトバルブ44,45の各パイロットポートに接続さ
れたパイロットライン107,108に、1−2,2−3,3−4の
各ソレノイドバルブ46,47,48が接続されている。そし
て、各ソレノイドバルブ46〜48はそれぞれ、ONのときに
パイロット圧を排出してスプール43a〜45aを図の右側に
位置させ、OFFのときにパイロット圧をパイロットポー
トに作用させてスプール43a〜45aを図の左側に位置させ
るようになっている。
上記各ソレノイドバルブ46〜48は、図外の制御回路によ
り、レンジと運転状態(車速およびエンジンのスロット
ル開度)に応じて決定される変速段とに基づいてON,OFF
制御される。そしてこれに伴うシフトバルブ43〜45の切
換わりにより、後述のように2−4ブレーキ23、3−4
クラッチ27、コーストクラッチ21等に通じる油路が切換
わって、これらの摩擦要素の締結、解放が第1表中に示
したように行なわれる。D,2,1レンジで変速段と各ソレ
ノイドバルブ46〜48の組合わせパターンとの関係は、第
2表のように設定されている。
上記マニュアルバルブ42における各出力ポートa〜dに
接続された出力ライン101〜104のうち、D,2,1レンジで
メインライン100に連通される第1出力ライン101からは
ライン106が分岐し、このライン106はワンウェイオリフ
ィス51を介してフォワードクラッチ20に導かれている。
従って、フォワードクラッチ20はD,2,1レンジで常時締
結される。
また、第1出力ライン101は上記1−2シフトバルブ43
に導かれている。そして上記1−2ソレノイドバルブ46
がONのときに、上記第1出力ライン101がサーボアプラ
イライン110に連通し、このライン110がワンウェイオリ
フィス52を介して2−4ブレーキ23のアクチュエータの
アプライポート23cに至る。なお、2−4ブレーキ23
は、アプライポート23cに油圧が導入され、かつリリー
スポート23dに油圧が導入されていないときに締結され
る。
D,2レンジでメインライン100に連通する第2出力ライン
102は、2−3シフトバルブ44に導かれている。そして
このライン102は、2−3ソレノイドバルブ47がOFFのと
きに3−4クラッチライン111に連通し、このライン111
がワンウェイオリフィス53を介して3−4クラッチ27に
至る。従って、D,2レンジで2−3ソレノイドバルブ47
がOFFのときに3−4クラッチ27が締結される。
また、3−4クラッチライン111に接続されて2−3ソ
レノイドバルブ47がOFFのときに第2出力ライン102に連
通するライン112が、3−4シフトバルブ45に導かれて
いる。そして3−4ソレノイドバルブ48がOFFのときに
上記ライン112がサーボリリースライン113に連通し、こ
のライン113が2−3タイミングバルブ54、ワンウェイ
オリフィス55等を介して2−4ブレーキ23のアクチュエ
ータのリリースポート23dに至る。従って、D,2レンジで
2−3,3−4ソレノイドバルブ47,48がともにOFFのとき
に、2−4ブレーキ23のリリースポート23dに油圧が導
入されて2−4ブレーキ23が解放され、これ以外の場合
で1−2ソレノイドバルブ46がON(アプライポート23c
に油圧が供給される状態)のときに2−4ブレーキ23が
締結される。
1レンジでメインライン100に連通する第3出力ライン1
03は、ローリデューシングバルブ56およびライン114を
介して1−2シフトバルブ43に導かれているそして、1
−2ソレノイドバルブ46がOFFのときに、上記ライン14
がワンウェイオリフィス57およびボールバルブ58を介し
てローリバースブレーキライン115に連通し、ローリバ
ースブレーキ25に至る。従って、1レンジで1−2ソレ
ノイドバルブ46がOFFのときにローリバースブレーキ25
が締結される。
Rレンジでメインライン100に連通する第4出力ライン1
04は、このライン104から分岐したライン116、ワンウェ
イオリフィス59およびボールバルブ58を介してローリバ
ースブレーキライン115に連通する一方、リバースクラ
ッチライン117に連通し、ワンウェイオリフィス60を介
してリバースクラッチ24に至る。従って、Rレンジでは
常にローリバースブレーキ25とリバースクラッチ24が締
結される。
また、コーストクラッチ21に対する油圧供給系統は次の
ようになっている。
コーストクラッチ21に至るコーストクラッチライン120
には、ボールバルブ61およびワンウェイオリフィス62,6
3を介して2つのライン121,122が選択的に連通される。
このうちの一方のライン121は、上記サーボリリースラ
イン113から分岐されている。また他方のライン112は2
−3シフトバルブ44から導出されており、このライン12
2に対し、フォワードクラッチライン106から分岐して3
−4シフトバルブ45に導かれたライン123と3−4シフ
トバルブ45から2−3シフトバルブ44に導かれたライン
124とが設けられ、3−4ソレノイドバルブ48がOFFのと
きにライン123がライン124に連通し、また2−3ソレノ
イドバルブ47がONのときにライン124がライン122に連通
する。
従って、2−3,3−4ソレノイドバルブ47,48がともにOF
Fとなってサーボリリースライン113に油圧が導入される
Dレンジの3速および2レンジの3速では、ライン121
を経由してコーストクラッチライン120に送られる油圧
によりコーストクラッチ21が締結され、また2−3ソレ
ノイドバルブ47がONで3−4ソレノイドバルブ48がOFF
となる2レンジの2速および1レンジの1,2速では、ラ
イン122を経由してコーストクラッチライン121に送られ
る油圧によりコーストクラッチ21が締結される。
このようなコーストクラッチ21に対する油圧供給系統に
より、各変速段のうちの2速(特定変速段)について
は、通常走行レンジであるDレンジでコーストクラッチ
21が解放されて、エンブレレンジである2レンジおよび
1レンジでコーストクラッチ21が締結されるようになっ
ている。
また、ライン圧を制御する系統は次のようになってい
る。
モジュレータバルブ71には、ソレノイドレデューシング
バルブ72を介してメインライン100に通じるライン131か
ら分岐されたライン132が接続されるとともに、デュー
ティソレノイドバルブ73によって調整されたパイロット
圧がスプール71aの一端に導入され、このデューティソ
レノイドバルブ73のデューティ率(一周期中における開
弁時間の率)に応じたモジュレータ圧を生成するように
なっている。その場合に、上記デューティ率はエンジン
のスロットル開度に応じて設定されるとともに、これに
対応するモジュレータ圧がモジュレータライン133によ
ってプレッシャレギュレータバルブ41の増圧ポート41a
に導入されることにより、このバルブ41で調整されるラ
イン圧がエンジンのスロットル開度の増大に応じて増大
されるようになっている。
一方、カットバックバルブ75には、モジュレータライン
133から分岐されたライン134が導かれ、カットバックバ
ルブ75の作動に応じてこのライン134と連通、遮断され
るカットバックライン135が、カットバックバルブ75か
ら導出されてプレッシャレギュレータバルブ41の減圧ポ
ート41bに接続されている。そして、カットバックライ
ン135がライン134に連通したときは、プレッシャレギュ
レータバルブ41の減圧ポート41bにモジュレータ圧が作
用することにより、ライン圧が減圧されるカットバック
状態となり、カットバックライン135がライン134から遮
断されてドレンポートに連通するときは、カットバック
解除状態となる。
カットバックバルブ75に対する制御圧を供給する制御圧
供給経路としては、1−2シフトバルブ43に対するパイ
ロットライン105から分岐したライン135と、2−3シフ
トバルブ44とコーストクラッチライン120との間のライ
ン122から分岐したライン137とが設けられている。そし
て、1−2ソレノイドバルブ46がOFFのときに1−2シ
フトバルブ43に加えられるパイロット圧が上記ライン13
6を介してカットバックバルブ75の第1パイロットポー
ト75aに供給されるとともに、2レンジおよび1レンジ
での2速時に2−3シフトバルブ44からライン122を経
由してコーストクラッチライン120に送られる作動油圧
が上記ライン137を介してカットバックバルブ75の第2
パイロットポート75bに供給されるようになっている。
なお、上記油圧制御回路には、フォワードクラッチ20、
2−4ブレーキ23、3−4クラッチ27およびリバースク
ラッチ24の各々に対する作動時の緩衝用のアキュムレー
タ81〜84、ソレノイドバルブ86によりコントロールされ
て所定のシフトアップ、シフトダウン時の油圧給排タイ
ミングを制御するタイミングバルブ85、3−4クラッチ
ライン111のワンウェイオリフィス53をバイパスするラ
インに設けられて3−4クラッチ締結タイミングを調整
するバイパスバルブ87、サーボリリースライン113から
分岐したライン121に設けられてコーストクラッチ21の
締結タイミングを調整するコーストコントロールバルブ
88等も組込まれている。さらにロックアップクラッチ8
に対する制御系統として、ロックアップシフトバルブ8
9、ロックアップコントロールバルブ90、ロックアップ
ソレノイドバルブ91、デューティソレノイドバルブ92等
も組込まれている。
第3図は上記油圧制御回路におけるカットバックバルブ
75とこれに対する制御系統を示している。上記カットバ
ックバルブ75のスプール75cは、直列的に配列された右
スプール部と左スプール部とを有し、図外のスプリング
で図の左方に付勢されている。第1パイロットポート75
aは右スプール部と左スプールとの間の部分に設けら
れ、第2パイロットポート75bはスプール75cの左端側に
設けられている。そして、1−2シフトバルブ43に対す
るパイロットライン105からライン136を介して第1パイ
ロットポート75aにパイロット圧が作用した場合は右ス
プール部が右動し、また、コーストクラッチ21に対する
ライン122からライン137を介して第2パイロットポート
75bに油圧が作用した場合は両スプール部がともに右動
し、これらの場合はカットバックライン135がドレンポ
ートに連通するカットバック解除状態となる。両パイロ
ットポート75a,75bのいずれにも油圧が作用していない
ときは、カットバックライン135がライン134に連通して
カットバック状態となる。
つまり、1−2ソレノイドバルブ46がOFFとなることに
よりパイロットライン105にパイロット圧が加えられる
状態と、2−3ソレノイドバルブ47がONで3−4ソレノ
イドバルブ48がOFFなることによりコーストクラッチ21
に対するライン122に油圧が供給される状態の、少なく
とも一方の状態にあるときにカットバックが解除され、
それ以外のときにカットバックが行なわれる。これによ
り、D,2,1レンジでの各変速段における各ソレノイドバ
ルブのON,OFFの組合せに応じたカットバックの有無は、
第3表に示すようになる。
以上のような当実施例の装置によると、通常走行レンジ
であるDレンジとエンブレレンジである2,1レンジの各
1速では、1−2シフトバルブ43をコントロールする1
−2ソレノイドバルブ46がOFFとされるに伴い、1−2
シフトバルブ43に対するパイロット圧がカットバックバ
ルブ75の第1パイロットポート75aに加わり、カットバ
ックが解除される。これにより、1速での摩擦要素締結
力の確保に必要な程度にライン圧が高く保たれる。ま
た、2,1レンジの各2速では、2−3ソレノイドバルブ4
7がONでかつ3−4ソレノイドバルブ48がOFFとされて、
ライン122を経由した油圧がコーストクラッチ21に供給
される状態となるに伴い、その油圧がカットバックバル
ブ75の第2パイロットポート75bに加わることにより、
このときもカットバックが解除され、2−4ブレーキ23
の締結力確保等のために必要な程度のライン圧が得られ
る。つまり、バンドブレーキからなる2−4ブレーキ23
が締結され、かつコーストクラッチ21が締結される2,1
レンジでの2速では、減速時にエンジンブレーキが作用
して2−4ブレーキ23に逆トルクが加わり、この逆トル
クに対して2−4ブレーキ23の締結力を確保するために
はライン圧を比較的高くしておくことが要求され、カッ
トバック解除によってこの要求が満足される。そしてこ
れらの場合以外、つまりDレンジでの2速およびD,2,1
レンジでの3,4速ではカットバックバルブ75がカットバ
ック状態となり、ライン圧が適度に引上げられる。
このようにしてカットバックバルブ75がレンジおよび変
速段に応じてコントロールされ、とくに1−2シフトバ
ルブ43に対するパイロット圧とライン122を経てコース
トクラッチ21に供給される油圧とが利用され、これらが
カットバックバルブ75に制御圧として導入されるように
ライン136,137等が構成されることにより、簡単な油圧
回路構成で上記のような要求に適合したカットバックバ
ルブ75のコントロールが行なわれることとになる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、エンジンブレーキを効かせるた
めのコーストクラッチを備えて通常走行レンジでの特定
変速段では上記コーストクラッチが解放され、エンブレ
レンジでの上記特定変速段ではコーストクラッチが締結
されるようになっている自動変速機において、伝達トル
クが大きい最低速段およびエンジンブレーキが作用する
上記エンジンブレーキの上記特定変速段では、油圧制御
回路のカットバックバルブをカットバック解除状態に作
動するようにしたことにより、変速段によって変化する
伝達トルクとレンジによるエンジンブレーキの有無とに
応じた適正なカットバックの制御を行なうことができ
る。とくに、油圧制御回路に設けられた低速側シフトバ
ルブに対する制御用のパイロット圧と上記エンブレレン
ジの上記特定変速段で上記コーストクラッチに与えられ
る作動油圧とが、上記カットバックバルブに対する制御
圧として利用され、カットバックを制御する系統として
は上記パイロット圧および作動油圧をカットバックバル
ブに導く経路を設ければよいので、簡単な油圧回路構成
で上記のような適正なカットバック制御を行なうことが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例についての自動変速機全体の
概略図、第2図は油圧制御回路の回路構成図、第3図は
油圧制御回路中のカットバック制御系統の回路構成図で
ある。 10……変速機構、21……コーストクラッチ、43……1−
2シフトバルブ(低速側シフトバルブ)、75……カット
バックバルブ、105……1−2シフトバルブに対するパ
イロットライン、122……コーストクラッチに作動油圧
を与えるライン、136,137……カットバックバルブに制
御圧を導くライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の変速機構に組込まれる各種摩
    擦要素の1つとして、動力伝達経路をエンジンブレーキ
    が効く連結状態とするコーストクラッチを備えるととも
    に、上記各種摩擦要素に対する油圧制御回路に、通常走
    行レンジでの特定変速段では上記コーストクラッチを解
    放してエンブレレンジでの上記特定変速段では上記コー
    ストクラッチを締結するようにコーストクラッチ作動用
    の油圧経路を切替える手段を備える一方、上記油圧制御
    回路のライン圧を低下させるカットバック状態とカット
    バック解除状態とに切換可能なカットバックバルブを備
    えた自動変速機のライン圧制御装置において、上記油圧
    制御回路に設けられた低速側シフトバルブに対する制御
    用のパイロット圧と上記エンブレレンジの上記特定変速
    段で上記コーストクラッチに与えられる作動油圧とを上
    記カットバックバルブに制御圧として供給する制御圧供
    給経路を設け、最低速段および上記エンブレレンジの上
    記特定変速段で上記制御圧によりカットバックバルブを
    カットバック解除状態に作動するように構成したことを
    特徴とする自動変速機のライン圧制御装置。
JP1296603A 1989-11-15 1989-11-15 自動変速機のライン圧制御装置 Expired - Lifetime JPH0730833B2 (ja)

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