JPH0730816U - 装飾部材の陳列用片部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装飾部材を吊り下げて陳列した時の見栄えを
良くするとともに、陳列時における装飾部材同士の接触
を防止することを目的とする。 【構成】 所定幅に形成され、かつ、棒状部材８に吊り
下げるための掛止部２と、装飾部材５の弾性環状部７を
保持するための係止部３とを設けたものであって、この
係止部３として、対向する縁部１ｃのそれぞれに弾性環
状部７を差し込むための複数の切り込み４を設け、縁部
１ｃのいずれの側についても二個の切り込み４に弾性環
状部７に差し込み、装飾部６を、一方の切り込み４と他
方の切り込み４との間の部分に取り付けるようにしてい
る。また、陳列用片部材１の裏面にはバーコードが記さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾部材の弾性環状部を差し込むことにより、装飾部を所定位置に 保持した状態で陳列できるようにした陳列用片部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、装飾部およびこれと一体化した弾性環状部からなる髪飾り等の装飾部材 は、店頭などで販売される場合、垂直の支柱や板状部材から略水平方向に設けら れた棒状部材に、その弾性環状部を通すことによりこの棒状部材に吊り下げられ た状態や、ワゴン内等に置かれた状態で展示されることが多く、さらに、単一の 棒状部材に複数の髪止め等を吊り下げて陳列することも一般的に行われている。

【０００３】 なお、弾性環状部を持つ装飾部材としては、髪飾り，髪止め，腕輪，アームバ ンド，筆箱や弁当箱の蓋止めなどとして用いられるものがあり、また、この弾性 環状部としては、ゴムやスプリング等で形成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、棒状部材に弾性環状部を通した状態で吊り下げたのでは、装飾 部の向きが一定位置に保持されていないため、風や振動などによってその装飾部 が正面を向かない場合があり、これでは展示する際の支障になるといった問題点 を有し、さらに、ワゴン内等に置いたのではスペース効率が悪くなる他、商品陳 列作業が面倒であるといった問題点を有している。

【０００５】 また、複数の髪飾り等をまとめて棒状部材に吊り下げたときには、装飾部のそ れぞれの向きが一致していないため見栄えが悪く、さらに、装飾部同士が互いに 接触することによりその表面部分を傷つけ合うことになり、その結果、商品価値 を低下させる場合があるといった問題点を有している

【０００６】 そこで、本考案では、弾性環状部を陳列用片部材に保持させるとともに、この 陳列用片部材を棒状部材に吊り下げるようにして、商品陳列時の見栄えを良くし 、さらに、陳列時における装飾部同士の接触を防止して商品価値が低下しないよ うにすることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の装飾部材の陳列用片部材は、所定幅に形成され、かつ、少なくとも陳 列箇所に吊り下げるための、例えば、開口部やフックなどの掛止部と、装飾部お よびこれと一体化したゴムなどの弾性環状部からなる髪飾りなどの装飾部材の中 の当該弾性環状部を保持するための係止部とを設けたものであって、対向する縁 部のそれぞれに弾性環状部を差し込むための複数の切り込みを設けるようにした ものである。

【０００８】

【作用】

したがって、陳列用片部材の縁部のいずれの側についても、少なくとも二個の 切り込みに弾性環状部を差し込むことにより、装飾部材は、この弾性環状部によ って、装飾部を縁部の一方の側の切り込みと他方の側の切り込みとの間の部分に セットした状態で、陳列用片部材に保持されることになる。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図１ないし図４を参照して説明する。 図において、１は陳列用片部材、１ａは表面側、１ｂは裏面側、１ｃは縁部、 ２は掛止部、３は係止部、４は切り込み、４ａは孔部、５は装飾部材、６は装飾 部、７は弾性環状部、８は棒状部材、９はバーコードである。

【００１０】 ここで、陳列用片部材１は、紙，金属，合成樹脂などの変形自在な材質で所定 幅に形成されるとともに、その表面側１ａおよび裏面側１ｂのそれぞれには、適 宜各種装飾や広告などが印刷やシールの付着等によって施され、さらに、裏面側 １ｂの下部にはバーコード９が設けられている。そして、この陳列用片部材１の 上部には開口した状態の掛止部２を形成し、陳列箇所として設けられている棒状 部材８を通すことができるようにしている。

【００１１】 この掛止部２は、図示のような開口状態のものに限定されるものではなく、こ れに代えて、陳列用片部材１の上端にフックを形成するようにしてもよい。また 、陳列箇所として設けられたものが棒状部材８ではないとき、例えば、網状のも のであるときは、この網に引っ掛けることができるようなフックやクリップ等を 掛止部２として形成する。

【００１２】 そして、陳列用片部材１の縁部１ｃのそれぞれには、略水平方向でかつ所定長 さの切り込み４を複数形成して、係止部３を設けている。この切り込み４は、後 述する弾性環状部７の一部を差し込むことができるように形成されるとともに、 その切り込んだ端部部分には弾性環状部７の径より大きな径の孔部４ａを設けて いる。なお、切り込み４の数は、図示のような二個づつに限定されず、それぞれ 二個以上であればよい。

【００１３】 また、装飾部材５は、装飾部６と弾性環状部７とを一体化したものであり、具 体的には、ゴムやスプリングなどの弾性を持った線状の部材を環状に形成した弾 性環状部７の一部に各種装飾が施された装飾部６を取り付けたものであり、例え ば、髪飾り，髪止めとして用いる場合にはこの装飾部６を所定位置に保持できる ようにしている。

【００１４】 次に、陳列用片部材１に装飾部材５を取り付ける手順を説明すると、図３(a) に示すように、先ず、弾性環状部７を一方の縁部１ｃの二個の切り込み４に差し 込んでそれぞれの孔部４ａに入れ、弾性環状部７の一部を陳列用片部材１の裏面 側１ｂに廻してセットし、続いて、もう一方の縁部１ｃの二個の切り込み４に、 矢印のように広げた状態の弾性環状部７を差し込んでそれぞれの孔部４ａに入れ る。

【００１５】 そして、図３(b) に示すように、表面側１ａにセットされている弾性環状部７ を持ち上げて引き伸ばし、矢印のように、装飾部６の裏側に引っ掛けることによ り、装飾部材５は、図１に示すような、装飾部６が縁部１ｃ間の略中央にセット され、かつ、弾性環状部７が装飾部６の裏側で交差した状態で陳列用片部材１に 保持されることになる。

【００１６】 なお、弾性環状部７は、孔部４ａに入っているため、切り込み４に挟まれたま まとなることにより劣化するのを防止している。また、装飾部材５を図１に示す ような状態で陳列用片部材１に保持することに限定するものではなく、単純にそ れぞれの切り込み４に弾性環状部７を入れた状態、すなわち、図３(b) に示す手 順の前の状態で陳列用片部材１に保持させるようにしてもよい。

【００１７】 また、図１に示すような、陳列用片部材１に一つの装飾部材５を保持すること に代えて、図４に示すように、二つの装飾部材５を陳列用片部材１に保持させる ようにしてもよく、この場合、それぞれの縁部１ｃには、装飾部材５の数に対応 した数の係止部３が必要となり、すなわち、少なくとも四個以上の切り込み４を 設ける必要がある。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、陳列用片部材に装飾部材を保持させるようにしているため、装飾部 材を陳列した際の見栄えを良くすることができるとともに、陳列した装飾部材の 装飾部同士が互いに接触して傷つけ合うのを防止することができ、さらには、陳 列用片部材の縁部のそれぞれに形成した二個以上の切り込みに弾性環状部を差し 込むようにしているため、装飾部材を陳列用片部材に確実に保持することができ る。

【００１９】 また、係止部を、陳列用片部材の縁部を切り込むことにより形成しているため 、その作製が容易であるとともに、他の部材の作製や取付等を必要としないため コストの低下を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の、陳列用片部材の使用状態を示す正面
斜視図である。

【図２】図１に示す陳列用片部材の裏面斜視図である。

【図３】図１に示す陳列用片部材への弾性環状部の取付
方法を示す説明図である。

【図４】陳列用片部材の、他の実施例の使用状態を示す
正面斜視図である。

【符号の説明】

１・・・陳列用片部材 １ａ・・表面側 １ｂ・・裏面側 １ｃ・・縁部 ２・・・掛止部 ３・・・係止部 ４・・・切り込み ４ａ・・孔部 ５・・・装飾部材 ６・・・装飾部 ７・・・弾性環状部 ８・・・棒状部材 ９・・・バーコード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定幅に形成され、かつ、少なくとも陳
   列箇所に吊り下げるための掛止部と、装飾部およびこれ
   と一体化したゴムなどの弾性環状部からなる髪飾りなど
   の装飾部材の中の当該弾性環状部を保持するための係止
   部とを設けた装飾部材の陳列用片部材であって、 対向する縁部のそれぞれに前記弾性環状部を差し込むた
   めの複数の切り込みを設け、 前記縁部のいずれの側についても少なくとも二個の切り
   込みに前記弾性環状部を差し込んだとき、前記装飾部
   が、前記縁部の一方の側の切り込みと他方の側の切り込
   みとの間の部分に取り付けられるようにしたことを特徴
   とする装飾部材の陳列用片部材。
2. 【請求項２】 その一部にバーコードを記した請求項１
   記載の装飾部材の陳列用片部材。