JPH07307293A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07307293A
JPH07307293A JP9763194A JP9763194A JPH07307293A JP H07307293 A JPH07307293 A JP H07307293A JP 9763194 A JP9763194 A JP 9763194A JP 9763194 A JP9763194 A JP 9763194A JP H07307293 A JPH07307293 A JP H07307293A
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gas
plasma
insulating film
layer
substrate
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JP9763194A
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Shingo Kadomura
新吾 門村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機シラン系ガスによるCVD法により、残
留水酸基や有機成分が低減され、セルフフロー特性に優
れたSiOF系低誘電率層間絶縁膜有する半導体装置の
製造方法を提供する。 【構成】 ヘリコン波プラズマCVD装置等高密度プラ
ズマを発生しうるプラズマCVD装置を用い、第1のガ
スシャワーリング9からはO系ガスとF系ガスを、第2
のガスシャワーリング10からTEOSとH2 Oを供給
する。 【効果】 酸化・脱水反応の促進および中間重合体構造
の制御により、膜質の優れた低誘電率平坦化層間絶縁膜
の形成が可能となる。塩基性ガスをさらに添加すれば、
その触媒作用によりこの効果は一層徹底される。これら
の効果により、配線容量が低減された信頼性の高い半導
体装置の製造が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、更に詳しくは段差や凹部を有する下地上に形成し
て平坦な表面を得ることができるとともに、膜質に優れ
た低誘電率の酸化シリコン系絶縁膜を形成する工程を含
む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の高集積化が進展
し、そのデザインルールがサブハーフミクロンからクォ
ータミクロンのレベルへと微細化されるに伴い、内部配
線のパターン幅も縮小されつつある。一方配線抵抗を低
いレベルに保ち信号伝播の遅延や各種マイグレーション
を防止するには、Cu等低抵抗の配線材料の採用もさる
ことながら、配線の断面積を確保することが必要であ
る。すなわち配線の高さはある程度必要であることか
ら、配線のアスペクト比は増加の傾向にある。
【0003】かかる微細配線を多層配線として用いる場
合には、下層配線により形成された段差や凹部上に平坦
化層間絶縁膜を形成してフラットな表面を確保し、この
上に上層配線を形成するプロセスを繰り返すことが必要
となる。このため平坦性と膜質にすぐれた層間絶縁膜の
形成方法が高集積度半導体装置のキープロセスの1つと
なっている。
【0004】従来より各種の平坦化層間絶縁膜の形成方
法が開発されており、例えば月間セミコンダクター・ワ
ールド誌(プレスジャーナル社刊)1989年11月号
81ページにはこれら形成方法の総説が掲載されてい
る。このうち、TEOS(Tetraethyl or
thosilicate、あるいは Tetraeth
oxy silane)等の有機シランガスと、O2
たはO3 とを原料ガスとしたCVD法による酸化シリコ
ン系の絶縁膜は、成膜時に下地段差を吸収して良好なス
テップカバリッジを得ることができるいわゆるセルフフ
ロープロセスとして注目されている。中でもプラズマC
VDによれば、400℃程度迄反応温度を下げられるこ
とから、Al系金属配線上の層間絶縁膜としての利用も
可能となりつつある。
【0005】このTEOSを原料ガスとするプラズマC
VD層間絶縁膜のステップカバリッジの更なる改良プロ
セスとして、気体のH2 O(水蒸気)を酸化剤として用
いる方法が第38回応用物理学関係連合講演会(199
1年春期年会)講演予稿集p632、講演番号29p−
V−8及び29p−V−9に提案されている。これはH
2 OとTEOSが気相中で中間重合体をつくり、これが
下地の配線材料やSi基板、SiO2 等の絶縁膜の表面
に優先的に吸着し、この吸着面でさらに縮重合反応を起
こしてSiO2 が形成される表面反応およびその繰り返
しを利用することにより、下地表面の依存性なくステッ
プカバリッジの向上を図るものである。
【0006】一方、半導体装置内での信号伝播の遅延を
防止する意味から、層間絶縁膜の比誘電率の低減による
寄生容量の低下も重要課題である。従来より低誘電率材
料としてポリイミドや酸素添加SiBN等が検討されて
いるが、一般的な絶縁材料であるSiO2 にFを添加し
たSiOx y (以下SiOFと記す)は、成膜プロセ
スの連続性という観点からも注目されている。一例とし
てTEOS/O2 /CF4 系原料ガスによるプラズマC
VD方法が1993 Dry ProcessSymp
osium 予稿集163ページ講演番号V−2に掲載
されている。この方法によれば、CVD−SiO2 絶縁
膜に6at%程度のFを含有させることにより、比誘電
率を4.1程度から3.2程度まで低減できるとしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
形成方法による絶縁膜は、膜質やステップカバリッジ等
層間絶縁膜に要求される諸特性をすべての面で満足して
いる訳ではない。例えば、H2 Oは酸化作用が弱く、形
成された層間絶縁膜や中間重合体中に水酸基や有機成分
が多く残留する。このため層間絶縁膜中からのガス脱離
やこれに起因する膜の収縮やクラックの発生、耐圧の低
下、さらにはAl系金属配線を使用した場合のアフター
コロージョン発生の問題等が残る。
【0008】また上述したSiOFは中間生成物の構造
制御によるステップカバリッジやギャップフィル特性、
さらに残留カーボンの低減等に関しては配慮が払われて
いない。
【0009】ところで、本願出願人は先に出願した特願
平5−022197号明細書において、原料ガス中に反
応触媒として塩基性ガスを添加することにより、脱水縮
合の反応速度を飛躍的に高める方法を提案した。このプ
ロセスにより、膜中の水酸基を減少するとともに、残留
カーボンを低減し、セルフフロー形状に優れた分子量の
大きい反応生成物を得て、層間絶縁膜のステップカバリ
ッジを向上することが可能となった。
【0010】本発明の課題は上記各従来技術を更に改良
し、プラズマCVD条件を最適化することにより膜中の
残留水酸基や有機物が低減され、しかもセルフフロー特
性に優れた平坦面を持つ酸化シリコン系絶縁膜を有する
半導体装置の製造方法を提供することである。
【0011】本発明の他の課題は成膜後のガス脱離やこ
れに伴う膜の収縮やクラックの発生、耐圧の低下がな
く、さらにはAl系金属配線を用いた場合にあってもア
フターコロージョン発生の虞れのない、信頼性に優れた
酸化シリコン系絶縁膜を有する半導体装置の製造方法を
提供することである。
【0012】さらに本発明の別の課題は層間絶縁膜の比
誘電率を低減し、配線間容量の小さい高速半導体装置の
製造方法を提供することである。本発明の上記以外の課
題は、本願明細書および添付図面の説明により明らかに
される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために提案するもので
あり、有機シラン系ガス、水蒸気、O系ガスおよびF系
ガスを主体とする原料ガスを用い、1×1011/cm3
以上1×1014/cm3 未満のプラズマ密度を発生しう
るプラズマ発生源を有するプラズマCVD装置を用いた
プラズマCVD法により、被処理基板上に酸化シリコン
系絶縁膜を形成するものである。
【0014】1×1011/cm3 以上1×1014/cm
3 未満のプラズマ密度を発生しうるプラズマ発生源を有
するプラズマCVD装置としては、ヘリコン波プラズマ
(Helicon Wave Plasma)CVD装
置、ICP(Inductively Coupled
Plasma)CVD装置、TCP(Transfo
rmer Coupled Plasma)CVD装
置、ECR(Electron Cyclotron
Resonance)プラズマCVD装置等を例示でき
る。これら各高密度プラズマ装置についての技術的説明
は、個々の技術リポート等に詳述されているので省略す
るが、総説としては月間セミコンダクターワールド誌
(プレスジャーナル社刊)1992年10月号59ペー
ジに掲載されている。
【0015】上記プラズマCVD装置によりプラズマC
VDを行う場合、有機シラン系ガスおよび水蒸気は被処
理基板近傍にガス供給リング等により供給し、O系ガス
およびF系ガスはプラズマ発生源内部に供給することが
望ましい。
【0016】原料ガスには更に塩基性ガスを添加するこ
とが望ましい。この場合、塩基性ガスは有機シラン系ガ
ス、水蒸気とともに被処理基板近傍にガス供給リング等
により供給することが望ましい。
【0017】
【作用】本発明のポイントは、TEOS等の有機シラン
系ガス、水蒸気、O系ガスおよびF系ガスを主体とする
原料ガスを用い、1×1011/cm3 以上1×1014
cm3 未満のプラズマ密度を発生しうる高密度プラズマ
発生源を有するプラズマCVD装置を用いたプラズマC
VD法により、被処理基板上に酸化シリコン系絶縁膜を
形成する点にある。
【0018】先に述べたように、TEOS/H2 O系に
よるプロセスは、TEOSすなわち(RO)4 −Siを
予め気相重合させ、2量体である(RO)3 −Si−
(RO)3 や3量体さらに高次の重合体を形成してお
き、これら中間重合体を加熱された被処理基板に供給す
ることにより、基板上での表面マイグレーションや表面
反応を制御するのである。なおRO−はアルコキシ基、
TEOSの場合にはエトキシ基を示すものとする。この
ようにTEOSを気相重合させ中間生成物の構造を制御
し、1部のアルキル基R−やアルコキシ基RO−をCO
2 やH2 Oの形で酸化除去しておくことにより、(−S
i−O−Si−)n のシロキサンネットワークがよりス
ムーズに形成される。
【0019】しかしながら、H2 Oは酸化力が弱く膜中
の水酸基やH2 Oの残存が問題視されている。本発明は
F系ガスを添加することにより、これら−OH基やH2
OからHをHFの形で引き抜く反応を利用する。これに
加え別途O系ガスを添加し、水蒸気の酸化力を補うので
ある。さらに、高密度プラズマ発生源を用いることによ
り、原料ガスの解離を促進し−OH基やH2 OからのH
引き抜き効果が徹底される。なおF系ガス添加によるS
i−F結合形成による酸化シリコン系絶縁膜の低誘電率
化のメカニズムそのものは従来と変わることはない。
【0020】本発明は以上にあげた作用を基本的な技術
思想とするが、より一層の膜質向上のため、原料ガス中
にさらに塩基性ガスを添加する方法を提案する。これ
は、高密度プラズマ発生源により有機シラン系ガスの解
離が過度となり、膜中の残存カーボンが増加する懸念に
対する対策である。すなわち、NH3 をはじめとする塩
基性ガスは触媒的に作用し、有機シラン系ガスの脱水縮
合反応速度を高めるとともに、プラズマ中に解離生成す
るN* によるカーボンの引き抜き効果により膜中の残存
カーボンを大幅に低減するのである。
【0021】以上述べた各作用の総合により、膜中の残
存水酸基やH2 O、カーボンの含有量の少ない、しかも
ステップカバリッジやギャップフィル性能に優れたSi
OF系絶縁膜を形成することが可能となる。
【0022】ところで、従来一般的にプラズマCVD装
置として採用されている平行平板型プラズマCVD装置
は、プラズマ密度として1×109 /cm3 台、磁界を
併用するマグネトロン型装置であっても1×1010/c
3 オーダのプラズマ密度であり、プラズマ密度や原料
ガスの解離効率の点で不十分である。しかし本発明の趣
旨に基づき、有機シラン系ガス/水蒸気/O系ガス/F
系ガスないしはこれに塩基性ガスを添加した原料ガスを
用いれば、従来のガス系による酸化シリコン系絶縁膜よ
りは優れた膜質を得ることが可能である。
【0023】一方、プラズマ密度の上限値については原
料ガス圧力と密接な関連があり、本発明で採用する高密
度プラズマ発生源を有するプラズマCVD装置の主たる
動作圧力である10-1Pa台ガス圧力においては、1×
1014/cm3 のプラズマ密度はほぼ完全解離に近い値
である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき図面を参
照しながら説明する。
【0025】実施例1 始めに本実施例で用いるヘリコン波プラズマCVD装置
の一構成例につき、図1に示す概略断面図を参照して説
明する。
【0026】ヘリコン波プラズマ発生源は、石英または
アルミナ等からなるベルジャ3を周回するヘリコン波ア
ンテナ4、ヘリコン波プラズマ電源5、マッチングネッ
トワーク6およびソレノイドコイルアッセンブリ7等か
ら構成する。このうちソレノイドコイルアッセンブリ7
は、ヘリコン波の伝播に寄与する内周コイルと、生成し
たプラズマの輸送に寄与する外周コイルからなる。CV
Dチャンバ11内には被処理基板1を載置した基板ステ
ージ2、被処理基板1近傍の第2のガスシャワーリング
10およびプラズマ発生源直下の第1のガスシャワーリ
ング9の各々をベルジャ3に対し軸対象に配置する。こ
の第1のガスシャワーリング9は、ベルジャ3内に向け
処理ガス噴出する複数のノズルが開口している。なおマ
ッチングネットッワーク6をベルジャ3の側面に配設す
る場合には、ベルジャ3頂部にノズルを設け、ここから
第1のガスを供給してもよい。基板ステージ2は温度制
御手段、基板バイアス印加手段等を有していてもよい。
8はエッチングチャンバ11内の発散磁界を制御するマ
ルチポール磁石である。本装置によれば、ヘリコン波ア
ンテナ4の構造特性により、1013/cm3 オーダの高
密度プラズマを用いたプラズマCVDが可能である。な
お同図では真空ポンプ、ゲートバルブ、搬送系等の装置
細部は図示を省略する。
【0027】本実施例は、上記プラズマCVD装置を用
い、TEOS/H2 O/O2 /C26 を原料ガスとし
て用いてAl系金属配線上の層間絶縁膜を形成した例で
あり、これを図3(a)〜(c)を参照して説明する。
【0028】まず図示しないSi等の半導体基板上の層
間絶縁膜20上にTi/TiN等からなる密着層兼バリ
アメタル層21とAl−1%Si等によるAl系金属配
線層22を共にスパッタリング等で形成する。層間絶縁
膜20には、Si等の半導体基板に形成された不純物拡
散層に臨む、図示しない接続孔が形成されていてもよ
い。なお密着層兼バリアメタル層21の厚さは一例とし
てTi層が30nm、TiN層が40nmで合計70n
m、Al系金属配線層22の厚さは一例として500n
mである。この状態が図3(a)である。
【0029】つぎに化学増幅型レジストとエキシマレー
ザリソグラフィによりレジストマスクを形成し、BCl
3 /Cl2 混合ガス等のCl系ガスにより、Al系金属
配線層22と密着層兼バリアメタル層21をパターニン
グする。パターン幅、スペース幅は共に一例として0.
35μmである。なおAl系金属配線層22上にSiO
N等からなる反射防止層を形成しておけば、リソグラフ
ィの精度が向上する。この状態が図3(b)である。
【0030】図3(b)の状態の被処理基板1を図1に
示すヘリコン波プラズマCVD装置の基板ステージ2に
載置し、一例として下記条件によりSiOF系層間絶縁
膜23を形成する。形成後の状態が図3(c)である。 第2のガスシャワーリング10より TEOS 20 sccm H2 O(水蒸気) 50 sccm 第1のガスシャワーリング9より C2 6 20 sccm O2 50 sccm ガス圧力 0.13 Pa ヘリコン波プラズマ電源パワー 2500 W(13.
56MHz)
【0031】上記プラズマCVD過程においては、まず
ヘリコン波プラズマ発生源での放電により、第1のガス
シャワーリング9から供給するC2 6 とO2 が解離し
て多量のOおよびFの活性種を含む高密度プラズマが形
成する。この高密度プラズマを、ソレノイドコイルアッ
センブリ7の外周コイルが形成する磁界に沿ってCVD
チャンバ11に輸送する。一方、第2のガスシャワーリ
ング10から供給するTEOS/H2 Oは、高密度プラ
ズマにより気相中で効果的に中間重合体を生成し、この
中間重合体はマイグレートしながら被処理基板上に堆積
する。このとき、プラズマ中のFの活性種は一部堆積膜
中に取り込まれるとともに、堆積膜中の−OH基やH2
OからHをHFの形で引き抜き、膜質を改善しながらS
iOF絶縁膜を形成する。本実施例によれば、C2 6
とH2 O添加効果およびヘリコン波プラズマ発生源によ
る高密度プラズマの相乗効果により、水酸基や有機成分
の少ないセルフフロー性に優れた低誘電率の層間絶縁膜
が形成できる。
【0032】実施例2 本実施例は、ヘリコン波プラズマ発生源とICP(In
ductivelyCoupled Plasma)発
生源を有するハイブリッド型のプラズマCVD装置を用
いて酸化シリコン系絶縁膜を形成した例であり、始めに
このプラズマCVD装置の一構成例につき、図2に示す
概略断面図を参照して説明する。
【0033】本装置は実施例1で用いたヘリコン波プラ
ズマCVD装置と基本的には同じ構成であるので、特徴
部分のみの説明にとどめ、同じ機能の部分には図1と同
一の参照番号を付すものとする。図2に示す本装置の特
徴部分は、CVDチャンバ11上部の側壁を石英等誘電
体材料からなるシリンダ12で構成し、この外周を大型
のマルチターンアンテナ13で巻回した点にある。14
はマルチターンアンテナ13に電力を供給するICP電
源である。ベルジャ3およびシリンダ12は共に被処理
基板1の中心軸に対し軸対象に構成する。したがってベ
ルジャ3から発散するヘリコン波プラズマを、マルチタ
ーンアンテナ13の発生する磁界が効率よく引き出すと
ともにこれを閉じ込め、シリンダ12やCVDチャンバ
11内壁と活性種との反応を抑制し、被処理基板に対し
2〜5×1013/cm3 の高密度プラズマによる均一な
プラズマCVDを施すことが可能である。
【0034】本実施例では、上記プラズマCVD装置を
用い、TEOS/H2 O/NH3 /O2 /C2 6 を原
料ガスとして用いてAl系金属配線上の層間絶縁膜を形
成した例であり、これを同じく図3(a)〜(c)を参
照して説明する。
【0035】図3(a)、および図3(b)に示す被処
理基板は実施例1と同じであるので説明を省略する。こ
の被処理基板1を図2に示すプラズマCVD装置の基板
ステージ2にセッティングし、一例として下記条件によ
りSiOF系層間絶縁膜23を形成する。形成後の状態
が図3(c)である。 第2のガスシャワーリング10より TEOS 20 sccm H2 O(水蒸気) 50 sccm NH3 20 sccm 第1のガスシャワーリング9より C2 6 20 sccm O2 50 sccm ガス圧力 0.13 Pa ヘリコン波プラズマ電源パワー 2500 W(13.
56MHz) ICP電源パワー 900 W(2MH
z)
【0036】上記プラズマCVD過程においては、まず
ヘリコン波プラズマ発生源での放電により、第1のガス
シャワーリング9から供給するC2 6 とO2 が解離し
て多量のOおよびFの活性種を含む高密度プラズマを形
成する。この高密度プラズマを、ソレノイドコイルアッ
センブリ7の外周コイルが形成する磁界およびマルチタ
ーンアンテナ13が発生する磁界によりCVDチャンバ
11に輸送する。一方、第2のガスシャワーリング10
から供給するTEOS/H2 Oは高密度プラズマにより
気相中で効果的に中間重合体を生成し、この中間重合体
はマイグレートしながら被処理基板上に堆積する。この
とき、プラズマ中のFの活性種は一部堆積膜中に取り込
まれるとともに、堆積膜中の−OH基やH2 OからHを
HFの形で引き抜く反応を促進する。一方、NH3 はT
EOSの脱水縮合反応速度を高めるとともに、プラズマ
中に解離生成するN* によるカーボンの引き抜き反応に
関与し、膜質を改善しながらSiOF絶縁膜を形成す
る。本実施例によれば、C26 、H2 OおよびNH3
の添加効果およびヘリコン波プラズマ/ICPハイブリ
ッド型プラズマ発生源による高密度プラズマの相乗効果
により、水酸基や残留カーボンおよび有機成分の少ない
セルフフロー性に優れた低誘電率の層間絶縁膜が形成で
きる。
【0037】以上、本発明を2例の実施例をもって説明
したが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるもので
はない。
【0038】有機シラン系ガスとしてTEOSを例示し
たが、Tetramethyl orthosilic
ate(TMOS)、Diacetoxy diter
tialybutoxy silane(DADB
S)、Tetraethyl silane(TE
S)、Tetramethyl silane(TM
S)等他の有機シラン系ガスを適宜使用することができ
る。またこれら有機シラン系ガスにSiH4 、Si2
6 等無機系のシランガスを添加してもよい。
【0039】またPH3 、B2 6 、AsH3 やTri
methlphosphate(TMP)、Ttime
thylborate(TMB)等の不純物ソースガス
を添加してPSG、BSG、BPSG、AsSG等のシ
リケートガラスを形成することも可能である。
【0040】塩基性ガスとしてNH3 を例示したがHy
drazine(N2 2 )やその誘導体、CH3 NH
2 、C2 5 NH3 、NH2 (CH2 2 NH2 等のア
ルキルアミンを使用することも可能である。
【0041】F系ガスとしてC2 6 を用いたが、CF
4 、C3 8 、SiF4 やNF3 等プラズマ中にFの活
性種を生成しうるガスを用いることができる。
【0042】その他、希釈ガスとしてHeやAr等の希
ガス、更に他のNO2 やO3 等の酸化剤を混合して用い
てもよい。
【0043】高密度プラズマ発生源としてヘリコン波プ
ラズマおよびヘリコン波プラズマ/ICPハイブリッド
方式を例示したが、他にTCP、ECRプラズマ等1×
10 11/cm3 以上1×1014/cm3 未満のプラズマ
密度を発生しうるプラズマ発生源を任意に用いてよい。
【0044】前述の実施例は、Al系金属配線上の層間
絶縁膜を形成する場合について例示したが、ポリシリコ
ンやシリサイド、高融点金属等他の配線材料層を用いる
場合や、最終パッシベーション膜として用いる場合、さ
らにはトレンチアイソレーションをボイドの発生なく平
坦に埋め込む場合等に適用することもできることは言う
までもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば有機シラン系ガス、H2 O、O系ガスおよびF
系ガスとを主体とする原料ガスを用い、高密度プラズマ
CVD法により酸化シリコン系絶縁膜を形成することに
より、下記の効果が得られる。
【0046】すなわち、従来のCVD法と比較して、膜
中の残留水酸基、H2 Oや有機物が少なく、セルフフロ
ー特性に優れた酸化シリコン系絶縁膜を形成することが
出来また塩基性ガスをさらに添加すれば、膜中の残留カ
ーボンの低減が達成される。形成される酸化シリコン系
絶縁膜は、Si−F結合を含むSiOF低誘電率膜であ
る。
【0047】これらの効果により、0.5μm以下の微
細な段差凹部でもボイドの発生なく埋め込むことが可能
であると同時に、配線間容量が低減された高速デバイス
を信頼性高く製造することが可能となった。成膜された
酸化シリコン系絶縁膜は膜収縮やクラックの発生がない
ので、Al系金属配線を用いた場合にもアフターコロー
ジョンやマイグレーションの発生の虞れがない。
【0048】以上の効果により、多層配線の多用により
高段差を有する半導体装置の平坦化層間絶縁膜等の信頼
性を高めることが可能となり、微細なデザインルールに
基づく高性能半導体装置の製造プロセスに本発明が奏す
る効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1用いたヘリコン波プラズマC
VD装置の構成例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例2用いたヘリコン波プラズマ/
ICPハイブリッド型プラズマCVD装置の構成例を示
す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例1および実施例2のプロセスを
説明する概略断面図であり、(a)は層間絶縁膜上にA
l系金属配線層を形成した状態、(b)Al系金属配線
層をパターニングした状態、(c)は酸化シリコン系絶
縁膜からなる平坦化層間絶縁膜を形成した状態である。
【符号の説明】
1 被処理基板 2 基板ステージ 3 ベルジャ 4 ヘリコン波アンテナ 5 ヘリコン波プラズマ電源 6 マッチングネットワーク 7 ソレノイドコイルアッセンブリ 8 マルチポールアンテナ 9 第1のガスシャワーリング 10 第2のガスシャワーリング 11 被処理基板 12 シリンダ 13 マルチターンアンテナ 14 ICP電源 20 層間絶縁膜 21 密着層兼バリアメタル層 22 Al系金属配線層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機シラン系ガス、水蒸気、O系ガスお
    よびF系ガスを主体とする原料ガスを用い、1×1011
    /cm3 以上1×1014/cm3 未満のプラズマ密度を
    発生しうるプラズマ発生源を有するプラズマCVD装置
    を用いたプラズマCVD法により、被処理基板上に酸化
    シリコン系絶縁膜を形成する工程を有することを特徴と
    する、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機シラン系ガスおよび水蒸気は被処理
    基板近傍に供給し、O系ガスおよびF系ガスはプラズマ
    発生源内部に供給することを特徴とする、請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 原料ガスに更に塩基性ガスを添加するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 有機シラン系ガス、水蒸気および塩基性
    ガスは被処理基板近傍に供給し、O系ガスおよびF系ガ
    スはプラズマ発生源内部に供給することを特徴とする、
    請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 塩基性ガスは、NH3 、N2 4 、N2
    4 誘導体およびアルキルアミンからなる群から選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴とする、請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
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