JPH07306936A - 画像の拡大縮小方法 - Google Patents

画像の拡大縮小方法

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JPH07306936A
JPH07306936A JP6098632A JP9863294A JPH07306936A JP H07306936 A JPH07306936 A JP H07306936A JP 6098632 A JP6098632 A JP 6098632A JP 9863294 A JP9863294 A JP 9863294A JP H07306936 A JPH07306936 A JP H07306936A
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JP6098632A
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Hiroshi Ueno
博 上野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】処理が簡単で、モアレ縞が発生するのを抑制す
ることができ、中間調が損なわれることがない画像の拡
大縮小方法を提供する。 【構成】2値で疑似中間調表示された原画像を、主走査
方向及び副走査方向の少なくとも一方における各画素の
間隔を変更して変換画像を形成するようになっている。
そして、変換画像の注目画素の座標値を計算し、前記注
目画素の座標値と原画像の座標値とを比較して、注目画
素を囲む原画像の近傍画素を複数求める。次に、複数の
近傍画素のうち一つを順次選択し、選択された画素の画
素値を注目画素の画素値とする。この場合、ディザマト
リクスを使用する必要がなくなるので、モアレ縞が発生
するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の拡大縮小方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画素密度を変換して画像を拡大し
たり縮小したりする方法の一つにSPC(Selective Pro
cessing Conversion) 法がある。該SPC法において
は、変換後の拡大縮小画像(以下「変換画像」とい
う。)の画素に最も近い原画像の画素(以下「近傍画
素」という。)の画素値を前記変換画像の画素の画素値
とするようになっている。
【0003】ところで、ディザ画像のような疑似中間調
画像は白黒の2値情報によって表現されたものであり、
前記SPC法によって画像を拡大したり縮小したりする
ことはできるが、画像の拡大及び縮小に伴って中間調が
大きく損なわれてしまう。すなわち、ディザ画像におい
ては、閾(しきい)値のマトリクスから成るディザマト
リクスによって各画素の2値情報が決定され、中間調が
2値情報の画素密度の高低によって疑似的に表現され
る。
【0004】したがって、変換画像の画素と対応する原
画像の画素がディザマトリクスのどの閾値によって2値
化されるかによって、変換画像の画質は大きく異なり、
その結果、中間調が大きく損なわれてしまう。すなわ
ち、画像を拡大縮小する場合、拡大縮小の倍率によって
一定間隔ごとに行と列とが補間又は間引きされるので、
ディザマトリクスの周期と補間又は間引きされる画素位
置とが干渉してモアレ縞(しま)(歪(ひず)み)が発
生することがある。この場合、ディザマトリクスの周期
と補間又は間引きされる画素位置とを同期させると、画
像の拡大縮小に伴ってモアレ縞を発生させないようにす
ることができる。
【0005】ところが、モアレ縞を発生させないように
することができるのは、4×4のディザマトリクスを使
用して原画像の画像を3/4に縮小するというような、
画素密度を特定の倍率に変換する場合だけであり、しか
も、画素密度を特定の倍率に変換する場合においても、
ディザマトリクスの間引きされる行と列に対応する閾値
が利用されなくなってしまうので、縮小画像の階調数が
大幅に減少してしまう。
【0006】図2はSPC法における画像の第1の縮小
例を示す図、図3はSPC法における画像の第2の縮小
例を示す図、図4はSPC法における画像の第1の縮小
例におけるディザマトリクスの間引き状態図、図5はS
PC法における画像の第2の縮小例におけるディザマト
リクスの間引き状態図である。図2においては、画素密
度を3/4(0.75)に縮小したときの変換前の原画
像の階調値、変換後の縮小画像の階調及び変換後の縮小
画像の階調値を示す。図3においては、画素密度を1/
2(0.5)に縮小したときの変換前の原画像の階調
値、変換後の縮小画像の階調及び変換後の縮小画像の階
調値を示す。
【0007】また、図4及び5はディザ画像を形成する
ためのディザマトリクスであり、各数字は閾値を示す。
SPC法によって画像を縮小するために、斜線で示した
位置の画素がそれぞれ間引きされる。この場合、間引き
される行と列とがディザマトリクスと同期状態にされる
ので、画像の縮小に伴ってモアレ縞は発生しない。とこ
ろが、斜線で示した位置の画素が常に間引きされるの
で、ディザマトリクスの間引きされる行と列に対応する
閾値が利用されなくなってしまう。したがって、縮小画
像の階調数が大幅に少なくなり、画素密度を3/4に縮
小した場合、変換前の原画像の階調値が16であるのに
対して変換後の縮小画像の階調値は10になり、画素密
度を1/2に縮小した場合、変換前の原画像の階調値が
16であるのに対して変換後の縮小画像の階調値は5に
なってしまう。
【0008】そこで、モアレ縞が発生するのを抑制する
とともに、中間調が損なわれることがない疑似中間調画
像の拡大縮小方法が提供されている(特開昭60−14
2670号公報参照)。この場合、原画像の上に変換画
像を重ね、各注目画素を囲む原画像の4画素を求める。
そして、各注目画素の画素値は、前記4画素の画素値を
注目画素までの距離によって重み付けすることにより計
算することができる。このようにして計算された連続的
な画素値を有する変換画像を、2次元ブロック単位で乱
数又は疑似乱数を発生させることによって生成されたデ
ィザマトリクスと比較し、2値化するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像の拡大縮小方法においては、変換画像の各注目
画素の座標値を計算した後、注目画素を囲む原画像の4
画素と注目画素との距離を計算し、前記4画素の画素値
を注目画素までの距離によって重み付けする必要があ
り、処理が複雑になってしまう。
【0010】本発明は、前記従来の画像の拡大縮小方法
の問題点を解決して、処理が簡単で、モアレ縞が発生す
るのを抑制することができ、中間調が損なわれることが
ない画像の拡大縮小方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像の拡大縮小方法においては、2値で疑似中間調表示さ
れた原画像を、主走査方向及び副走査方向の少なくとも
一方における各画素の間隔を変更して変換画像を形成す
るようになっている。そして、変換画像の注目画素の座
標値を計算し、前記注目画素の座標値と原画像の座標値
とを比較して、注目画素を囲む原画像の近傍の画素を複
数求める。
【0012】次に、複数の近傍画素のうち一つの画素を
順次選択し、選択された画素の画素値を注目画素の画素
値とする。本発明の他の画像の拡大縮小方法において
は、2値で表示された原画像を、主走査方向及び副走査
方向の少なくとも一方における各画素の間隔を変更して
変換画像を形成するようになっている。
【0013】そして、変換画像の注目画素の座標値を計
算し、前記注目画素の座標値と原画像の座標値とを比較
して、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数求め、該
近傍画素に基づいて変換画像が疑似中間調画像であるか
どうかを判断する。次に、前記変換画像が疑似中間調画
像である場合は、複数の近傍画素のうち一つの画素を順
次選択し、選択された画素の画素値を注目画素の画素値
とし、変換画像が疑似中間調画像でない場合は、複数の
近傍画素のうち注目画素に最も近い画素を選択し、選択
された画素の画素値を注目画素の画素値とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、前記のように画像の拡大縮小
方法においては、2値で疑似中間調表示された原画像
を、主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方におけ
る各画素の間隔を変更して変換画像を形成するようにな
っている。そして、変換画像の注目画素の座標値を計算
し、前記注目画素の座標値と原画像の座標値とを比較し
て、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数求める。
【0015】次に、複数の近傍画素のうち一つの画素
を、例えば、乱数を発生させることによって順次選択
し、選択された画素の画素値を注目画素の画素値とす
る。この場合、ディザマトリクスを使用する必要がなく
なる。本発明の他の画像の拡大縮小方法においては、2
値で表示された原画像を、主走査方向及び副走査方向の
少なくとも一方における各画素の間隔を変更して変換画
像を形成するようになっている。
【0016】また、変換画像の注目画素の座標値を計算
し、前記注目画素の座標値と原画像の座標値とを比較し
て、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数求め、該近
傍画素に基づいて変換画像が疑似中間調画像であるかど
うかを判断する。そして、前記変換画像が疑似中間調画
像である場合は、複数の近傍画素のうち一つの画素を、
例えば、乱数を発生させることによって順次選択し、選
択された画素の画素値を注目画素の画素値とし、変換画
像が疑似中間調画像でない場合は、複数の近傍画素のう
ち注目画素に最も近い画素を選択し、選択された画素の
画素値を注目画素の画素値とする。
【0017】この場合、前記変換画像が疑似中間調画像
でない場合は、SPC法によって画素密度が変換され
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おける拡大縮小装置のブロック図、図6は本発明の第1
の実施例における原画像の画素と変換画像の画素との関
係図、図7は本発明の第1の実施例における乱数とマル
チプレクサの出力との関係図である。
【0019】図6において、○は原画像の画素、×は変
換画像の画素、Rは変換画像の注目画素、A〜Dは注目
画素Rを囲む原画像の近傍画素である。本実施例におい
ては、主走査方向(i方向)及び副走査方向(j方向)
において画素の間隔(以下「画素間隔」という。)が
“1”に正規化された原画像を、主走査方向の画素間隔
が1/ai (密度比ai )であり副走査方向の画素間隔
が1/aj (密度比aj )である変換画像に変換する。
【0020】そして、変換画像の注目画素Rを囲む原画
像の4個の近傍画素A〜Dの中から2次元ブロック単位
の乱数又は疑似乱数の値によって順次選択された画素の
画素値が前記変換画像の注目画素Rの画素値とされるよ
うになっている。そのために、原画像メモリ11は原画
像のすべての画素の座標値に対応するアドレスを有し、
図示しない光学的読取装置によって読み取られ、2値信
号によって疑似中間調表示された原画像の各画素の画素
値SG1が前記アドレスに格納される。
【0021】また、演算処理回路13は所定の演算処理
を実行するとともに、入力シフト信号SG2を出力する
ことによって前記原画像メモリ11のデータを第1入力
ラインメモリ15及び第2入力ラインメモリ16に転送
する。また、前記演算処理回路13は1画素遅延素子2
1、22、乱数発生器23及び出力ラインメモリ24に
対して出力シフト信号SG3を出力する。さらに、演算
処理回路13は前記出力ラインメモリ24のデータを拡
大縮小画像メモリ26に転送する。
【0022】前記第1入力ラインメモリ15及び第2入
力ラインメモリ16は、原画像の主走査方向の1ライン
分の画素に相当する桁(けた)を有するシフトレジスタ
から成り、入力シフト信号SG2が入力されるたびに座
標の小さい順に画素値を出力する。また、前記1画素遅
延素子21、22はフリップフロップによって構成さ
れ、1画素分の画素値がセットされる。そして、セット
された画素値が前記出力シフト信号SG3が入力される
たびに更新され、前記第1入力ラインメモリ15及び第
2入力ラインメモリ16の画素値にされる。
【0023】そして、前記乱数発生器23は、出力シフ
ト信号SG3が入力されるたびに、例えば、“0”〜
“3”の2ビットの乱数SSを出力する。この場合、乱
数SSには疑似乱数も含まれる。また、前記第1入力ラ
インメモリ15、第2入力ラインメモリ16、1画素遅
延素子21、22、及び乱数発生器23の出力側にマル
チプレクサ28が配設され、該マルチプレクサ28は前
記第1入力ラインメモリ15、第2入力ラインメモリ1
6及び1画素遅延素子21、22の出力を、乱数発生器
23から出力される乱数SSによって切り換えて出力す
る。
【0024】例えば、1画素遅延素子22の出力をS
A、第2入力ラインメモリ16の出力をSB、1画素遅
延素子21の出力をSC、第1入力ラインメモリ15の
出力をSDとし、マルチプレクサ28の出力をSRとす
ると、図7に示すように、マルチプレクサ28の出力S
Rは乱数SSの値に対応して“SA”〜“SD”にな
る。
【0025】そして、前記出力ラインメモリ24は変換
画像の主走査方向における1ライン分の画素に相当する
桁を有するシフトレジスタから成り、出力シフト信号S
G3が入力されるたびに前記マルチプレクサ28の出力
SRが転送される。次に、前記演算処理回路13の動作
について図8に基づき図1及び6を併用して説明する。
【0026】図8は本発明の第1の実施例における演算
処理回路の動作を示すフローチャートである。この場
合、原画像の画素の主走査方向の座標値をX(X=0、
1、2、…、n)、副走査方向の座標値をY(Y=0、
1、2、…、m)とし、変換画像の主走査方向の座標値
をRi、副走査方向の座標値をRjとする。 ステップS1 副走査方向の座標値Yに1をセットす
る。 ステップS2 原画像に変換画像を重ね、変換画像の1
番目の注目画素Rの副走査方向の座標値Rjを計算す
る。 ステップS3 前記座標値Rjと座標値Yとを比較し、
座標値Rjが座標値Yより小さい場合はステップS5
に、座標値Rjが座標値Y以上である場合はステップS
4に進む。 ステップS4 座標値Yに1を加算してステップS3に
戻り、座標値Rjと座標値Yとを再度比較する。 ステップS5 変換画像の1番目の注目画素Rに対応す
る原画像の近傍画素A、Bが、前のライン、すなわち座
標値Yが“0”であるライン中に存在することになる。
そこで、原画像の座標値Yが“0”であるラインについ
て主走査方向の1ライン分の画素の画素値を原画像メモ
リ11から第2入力ラインメモリ16に転送する。 ステップS6 変換画像の1番目の注目画素Rに対応す
る原画像の近傍画素C、Dが、次のライン、すなわち座
標値Yが“1”であるライン中に存在することになる。
そこで、座標値Yが“1”であるラインについて主走査
方向の1ライン分の画素の画素値を原画像メモリ11か
ら第1入力ラインメモリ15に転送する。 ステップS7 主走査方向の座標値Xに“1”をセット
する。 ステップS8 変換画像の1番目の注目画素Rの主走査
方向の座標値Riを計算する。 ステップS9 前記座標値Riと座標値Xとを比較し、
座標値Riが座標値Xより小さい場合はステップS12
に、座標値Riが座標値X以上である場合はステップS
10に進む。 ステップS10 第2入力ラインメモリ16に対して入
力シフト信号SG2を出力する。 ステップS11 次の列の原画像の画素、すなわち座標
値Xが“1”である画素の画素値を第2入力ラインメモ
リ16の一番右側(出力側)に移動させる。また、座標
値Xに“1”を加算してステップS9に戻り、座標値R
iと座標値Xとを再度比較する。 ステップS12 変換画像の1番目の注目画素Rに対応
する原画像の画素Aは、前の列、すなわち座標値Xが
“0”の列中に存在することになる。この時、前記座標
値Xが“0”(ただしY=0)である画素の画素値は第
2入力ラインメモリ16の一番右側にセットされてい
る。そこで、出力シフト信号SG3を1画素遅延素子2
2に対して出力することによって、前記画素Aの画素値
を1画素遅延素子22にセットする。なお、この時、1
画素遅延素子21、22にセットされた画素値は更新さ
れ、第1入力ラインメモリ15及び第2入力ラインメモ
リ16の画素値にされる。
【0027】したがって、第2入力ラインメモリ16の
一番右側には画素Bの画素値が、第1入力ラインメモリ
15の一番右側(出力側)には画素Dの画素値が、1画
素遅延素子21には画素Cの画素値がセットされること
になる。また、乱数発生器23によって出力された乱数
SSが出力シフト信号SG3により更新され、マルチプ
レクサ28の出力SRが出力ラインメモリ24に対して
出力される。 ステップS13 主走査方向の処理が終了したかどうか
を判断する。主走査方向の処理が終了した場合はステッ
プS14に進み、主走査方向の処理が終了していない場
合はステップS8に戻る。そして、演算処理回路13は
変換画像の1番目の注目画素Rの座標値Riに基づい
て、主走査方向における変換画像の2番目の注目画素R
の座標値Riを算出し、該座標値Riと原画像の画素の
座標値X(=1)とを比較する。
【0028】この時、座標値Riが座標値X以上である
場合は、第2入力ラインメモリ16に対して入力シフト
信号SG2を出力して次の原画像の画素の座標値X(=
1)を第2入力ラインメモリ16の一番右側に移動させ
るとともに、座標値Xに1を加算し、再度座標値Riと
座標値Xとを比較する。なお、この場合、入力シフト信
号SG2は第1入力ラインメモリ15に対しても出力さ
れる。
【0029】次に、座標値Riが座標値Xより小さい場
合は、出力シフト信号SG3が乱数発生器23に対して
出力され、乱数SSが発生させられ、該乱数SSによっ
て選択された近傍画素A〜Dの画素値がマルチプレクサ
28の出力SRとして出力ラインメモリ24に対して出
力される。 ステップS14 出力ラインメモリ24の1ライン分の
画素値のデータを拡大縮小画像メモリ26に転送する。 ステップS15 副走査方向の処理が終了したかどうか
を判断する。副走査方向の処理が終了した場合は処理を
終了し、副走査方向の処理が終了していない場合はステ
ップS2に戻る。そして、ステップS2において、演算
処理回路13は変換画像の2番目の注目画素Rの座標値
Rjを計算し、該座標値Rjと原画像の画素の座標値Y
(=1)とを比較する。
【0030】このようにして、主走査方向の処理が終了
するまでステップS8〜S13を繰り返し、副走査方向
の処理が終了するまでステップS2〜S15を繰り返
す。この場合、ディザマトリクスを使用しないので、モ
アレ縞が発生することはない。また、変換画像の注目画
素Rと原画像の近傍画素A〜Dとの距離を計算したり、
前記注目画素Rを囲む各近傍画素の画素値を注目画素R
までの距離によって重み付けしたりする必要がないの
で、処理を簡素化することができる。その結果、ハード
ウェア及びソフトウェアの規模を小さくすることができ
る。
【0031】また、本実施例においては、出力シフト信
号SG3を出力するたびに乱数SSを発生させるように
しているが、入力シフト信号SG2を出力するたびに乱
数SSを発生させることもできる。この場合、画像を縮
小する場合は出力シフト信号SG3のパルスが入力シフ
ト信号SG2のパルスよりも少なくなり、画像を拡大す
る場合は出力シフト信号SG3のパルスが入力シフト信
号SG2のパルスよりも多くなる。そこで、画像を縮小
する場合は出力シフト信号SG3を出力するたびに、画
像を拡大する場合は入力シフト信号SG2を出力するた
びに乱数SSを発生させると、乱数SSの発生回数を少
なくすることができ、乱数発生器23を簡素化すること
ができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図9は本発明の第2の実施例における拡大縮小装
置のブロック図、図10は本発明の第2の実施例におけ
る距離の最も短い画素と距離計算回路の出力との関係図
である。この場合、変換画像が疑似中間調画像かどうか
を判断し、変換画像が疑似中間調画像である場合には第
1の実施例に示した方法によって画素密度を変換し、変
換画像が疑似中間調画像でない場合にはSPC法によっ
て画素密度を変換するようになっている。
【0033】図において、11は原画像メモリ、13は
演算処理回路、23は乱数発生回路、26は拡大縮小画
像メモリ、28、33はマルチプレクサ、31は近傍4
画素検出回路、32は距離計算回路、35は中間調検出
回路である。前記原画像メモリ11から読み出されたデ
ータは演算処理回路13によって近傍4画素検出回路3
1にセットされ、該近傍4画素検出回路31よって検出
された近傍画素A〜Dの画素値はマルチプレクサ33に
入力される。前記乱数発生回路23は乱数SSを発生さ
せ、該乱数SSはマルチプレクサ33を介してマルチプ
レクサ28に入力される。なお、近傍4画素検出回路3
1は第1の実施例における第1入力ラインメモリ15、
第2入力ラインメモリ16、1画素遅延素子21、22
によって構成される。
【0034】また、前記マルチプレクサ33には距離計
算回路32の出力も入力される。そして、距離計算回路
32において、SPC法によって変換画像の注目画素R
と近傍画素A〜Dとのそれぞれの距離が計算され、注目
画素Rに最も近い近傍画素A〜Dに対応させて値“0”
〜“3”が発生させられ、該値“0”〜“3”がマルチ
プレクサ28に入力される。
【0035】そして、前記マルチプレクサ33には中間
調検出回路35から出力された選択信号SG3が入力さ
れる。前記中間調検出回路35においては、原画像のデ
ータ又は上位装置からの制御信号によって変換画像が疑
似中間調画像であるかどうかが判断され、疑似中間調画
像である場合、マルチプレクサ33は乱数発生器23の
出力をマルチプレクサ28に対して出力する。このよう
にして変換された画像は拡大縮小画像メモリ26に対し
て出力される。
【0036】したがって、変換画像が疑似中間調画像で
ある場合には、変換画像の注目画素Rの座標値Ri、R
jと原画像の画素の座標値X、Yとをそれぞれ比較して
近傍画素A〜Dを求め、該近傍画素A〜Dを乱数SSに
より選択することによって注目画素Rの画素値を決定す
ることができる。この場合、ディザマトリクスを使用し
ないので、モアレ縞が発生することはない。また、変換
画像の注目画素Rを囲む注目画素A〜Dの画素値を注目
画素Rまでの距離によって重み付けしたりする必要がな
いので、処理を簡素化することができる。その結果、ハ
ードウェア及びソフトウェアの規模を小さくすることが
できる。
【0037】また、本実施例においては、出力シフト信
号SG3(図1)を出力するたびに乱数SSを発生させ
るようにしているが、入力シフト信号SG2を出力する
たびに乱数SSを発生させることもできる。この場合、
画像を縮小する場合は出力シフト信号SG3のパルスが
入力シフト信号SG2のパルスよりも少なくなり、画像
を拡大する場合は出力シフト信号SG3のパルスが入力
シフト信号SG2のパルスよりも多くなる。そこで、画
像を縮小する場合は出力シフト信号SG3を出力するた
びに、画像を拡大する場合は入力シフト信号SG2を出
力するたびに乱数SSを発生させると、乱数SSの発生
回数を少なくすることができ、乱数SSが周期化するの
を防止することができるだけでなく、乱数発生器23を
簡素化することができる。
【0038】また、近傍画素A〜Dを求めるための近傍
4画素検出回路31は、従来のSPC法による拡大縮小
装置と同じ構成にすることができるので、コストを低く
することができる。さらに、変換画像が疑似中間調画像
である場合は、複数の近傍画素A〜Dのうち一つの画素
を順次選択し、選択された画素の画素値を注目画素Rの
画素値とし、モアレ縞が発生するのを防止することがで
きる。そして、線画像のように、変換画像が疑似中間調
画像でない場合は、複数の近傍画素A〜Dのうち注目画
素に最も近い画素を選択し、選択された画素の画素値を
注目画素Rの画素値とするので、画像の劣化を防止する
ことができる。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、画像の拡大縮小方法においては、2値で疑似中間
調表示された原画像を、主走査方向及び副走査方向の少
なくとも一方における各画素の間隔を変更して変換画像
を形成するようになっている。そして、変換画像の注目
画素の座標値を計算し、前記注目画素の座標値と原画像
の座標値とを比較して、注目画素を囲む原画像の近傍画
素を複数求める。
【0041】次に、複数の近傍画素のうち一つの画素を
順次選択し、選択された画素の画素値を注目画素の画素
値とする。この場合、ディザマトリクスを使用する必要
がなくなるので、モアレ縞が発生するのを防止すること
ができる。本発明の他の画像の拡大縮小方法において
は、2値で表示された原画像を、主走査方向及び副走査
方向の少なくとも一方における各画素の間隔を変更して
変換画像を形成するようになっている。
【0042】また、変換画像の注目画素の座標値を計算
し、前記注目画素の座標値と原画像の座標値とを比較し
て、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数求め、該近
傍画素に基づいて変換画像が疑似中間調画像であるかど
うかを判断する。そして、前記変換画像が疑似中間調画
像である場合は、複数の近傍画素のうち一つの画素を順
次選択し、選択された画素の画素値を注目画素の画素値
とし、変換画像が疑似中間調画像でない場合は、複数の
近傍画素のうち注目画素に最も近い画素を選択し、選択
された画素の画素値を注目画素の画素値とする。
【0043】この場合、前記変換画像が疑似中間調画像
である場合は、モアレ縞が発生するのを防止することが
できる。また、変換画像が疑似中間調画像でない場合
は、画像の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における拡大縮小装置の
ブロック図である。
【図2】SPC法における画像の第1の縮小例を示す図
である。
【図3】SPC法における画像の第2の縮小例を示す図
である。
【図4】SPC法における画像の第1の縮小例における
ディザマトリクスの間引き状態図である。
【図5】SPC法における画像の第2の縮小例における
ディザマトリクスの間引き状態図である。
【図6】本発明の第1の実施例における原画像の画素と
変換画像の画素との関係図である。
【図7】本発明の第1の実施例における乱数とマルチプ
レクサの出力との関係図である。
【図8】本発明の第1の実施例における演算処理回路の
動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例における拡大縮小装置の
ブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例における距離の最も短
い画素と距離計算回路の出力との関係図である。
【符号の説明】
A〜D 近傍画素 R 注目画素 Ri、Rj 注目画素の座標値 SG1 原画像の画素値 SS 乱数 X、Y 原画像の座標値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値で疑似中間調表示された原画像を、
    主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方における各
    画素の間隔を変更して変換画像を形成する画像の拡大縮
    小方法において、(a)変換画像の注目画素の座標値を
    計算し、(b)前記注目画素の座標値と原画像の座標値
    とを比較して、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数
    求め、(c)複数の近傍画素のうち一つの画素を順次選
    択し、(d)選択された画素の画素値を注目画素の画素
    値とすることを特徴とする画像の拡大縮小方法。
  2. 【請求項2】 2値で表示された原画像を、主走査方向
    及び副走査方向の少なくとも一方における各画素の間隔
    を変更して変換画像を形成する画像の拡大縮小方法にお
    いて、(a)変換画像の注目画素の座標値を計算し、
    (b)前記注目画素の座標値と原画像の座標値とを比較
    して、注目画素を囲む原画像の近傍画素を複数求め、
    (c)該近傍画素に基づいて変換画像が疑似中間調画像
    であるかどうかを判断するとともに、(d)前記変換画
    像が疑似中間調画像である場合は、複数の近傍画素のう
    ち一つの画素を順次選択し、選択された画素の画素値を
    注目画素の画素値とし、(e)変換画像が疑似中間調画
    像でない場合は、複数の近傍画素のうち注目画素に最も
    近い画素を選択し、選択された画素の画素値を注目画素
    の画素値とすることを特徴とする画像の拡大縮小方法。
  3. 【請求項3】 複数の近傍画素のうち一つの画素を順次
    選択するために乱数が発生させられる請求項1又は2に
    記載の画像の拡大縮小方法。
  4. 【請求項4】 前記乱数は注目画素をシフトさせるたび
    に発生させられる請求項3に記載の画像の拡大縮小方
    法。
  5. 【請求項5】 前記乱数は、画像の拡大を行う場合は近
    傍画素をシフトさせるたびに、画像の縮小を行う場合は
    注目画素をシフトさせるたびに発生させられる請求項3
    に記載の画像の拡大縮小方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018511088A (ja) * 2015-10-09 2018-04-19 リヤード オプトエレクトロニック カンパニー リミテッドLeyard Optoelectronic Co., Ltd. Ledディスプレイに用いられる画像処理方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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