JPH07306229A - 電流測定器 - Google Patents

電流測定器

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JPH07306229A
JPH07306229A JP6099850A JP9985094A JPH07306229A JP H07306229 A JPH07306229 A JP H07306229A JP 6099850 A JP6099850 A JP 6099850A JP 9985094 A JP9985094 A JP 9985094A JP H07306229 A JPH07306229 A JP H07306229A
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winding
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current measuring
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JP6099850A
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Inventor
Shinzo Ogura
新三 小倉
Keita Ito
啓太 伊東
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流測定器における測定誤差補償のために行
う巻線端引出し部近傍の巻回密度増強を、特に機械的に
弱点部となることなく実現し、信頼性の向上を図る。 【構成】 巻心1と巻線3とを一体に保持する支持板8
を巻線3の側面に設けるとともに、巻線3と支持板8と
の間の追加コイル5a,5b不在部分に追加コイル5
a,5bと同一の厚さを有するスペーサ7を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、母線を流れる電流を
巻線に誘起される電圧から測定する電流測定器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図17は例えば特開平4−343211
号公報に開示されたこの種従来の電流測定器を示す正面
図である。図において、1は母線2と同軸の円周上に配
設された非磁性絶縁材からなる巻心、3は巻心1にその
周方向に沿って巻回された巻線で、周方向に均一に巻回
されているが、電圧検出のため巻線端(端子ka、l
a)を引出す部分(巻線端引出し部4)はその絶縁処理
等のためのスペースを確保する関係で巻回密度が他の部
分より低下している。5a,5bは巻線端引出し部4近
傍に巻線3に重ねて設けられた追加コイルで、図に示す
ように巻線3と直列に接続され端子K,Lとして取出さ
れる。
【0003】ここで、母線2に電流が流れると、この電
流によって同軸円周方向に磁束が発生し、巻線3に電圧
が誘起される。この誘起電圧は母線電流に比例すること
から上記電圧の測定結果から母線電流の大きさを測定す
ることができる訳である。ところで、当該電流測定器の
外部に母線等の電流発生源が存在すると、それによって
発生する磁束(外部磁束)も当該電流測定器の巻線3と
鎖交し電圧を誘起することになる。この電圧誘起分は被
測定母線2の電流に基づくものでないので測定誤差とな
る。
【0004】上記測定誤差は、巻線3が巻心1の全周に
わたって均一な密度で巻回されていると、外部磁束によ
る影響が周方向でほぼ相殺される。しかし、現実の巻線
3には前述した巻線端引出し部4が存在し、この部分で
巻回密度が低下する。巻線3が1層で構成される場合は
この部分の巻回密度は零となり、2層以上で構成される
場合は、他の部分と比較して1層分の巻回密度分だけ低
下することになる。
【0005】図17の追加コイル5a,5bはこの不具
合を解消するもので、巻線端引出し部4における磁束鎖
交数の低下分をその近傍に設けた追加コイル5a,5b
で補償し、外部磁束に起因する測定誤差を抑制するもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電流測定器は以
上のように、外部磁束に起因する測定誤差の補償を、巻
線端引出し部近傍に重ねて設けた追加コイルで行うよう
にしているので、この追加コイルを設けた部分が凸状に
突出する形状となる。この結果、例えば電流測定器の製
作工程や搬送時にこの突出部が外部器材等と衝突して損
傷を受け易い機械的な弱点部となる。また、本器を電流
測定場所に取付固定する場合、その締付等により巻線や
巻心が変形し新たな測定誤差要因となる恐れがあった。
また、巻線端引出し部近傍に追加コイルを設けるという
対策のみでは、外部要因による測定誤差を十分な精度で
補償するという点で必ずしも満足ではなかった。
【0007】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、その第1の目的は、測定誤差
補償のために行う巻線端引出し部近傍の巻回密度増強対
策を、特に機械的に弱点部となることなく実現し信頼性
の向上を図ることである。また、第2の目的は更に高い
精度で、しかも種々の設置条件下で測定誤差を補償する
ことができる電流測定器を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電流測定器は、その巻線端引出し部近傍に追加コイル
を設け、更に巻心と巻線とを一体に保持する支持板を上
記巻線の側面に設けるとともに、上記巻線と支持板との
間の上記追加コイル不在部分に上記追加コイルと同一の
厚さを有するスペーサを挿入したものである。
【0009】また、請求項2に係る電流測定器は、その
巻線端引出し部近傍に追加コイルを設け、更に巻心と巻
線とを一体に保持する支持板を上記巻線の側面に設ける
とともに、上記支持板の上記追加コイルと当接する部分
の厚さを、追加コイル不在部分の厚さより、上記追加コ
イルの厚さ分だけ減じたものである。
【0010】また、請求項3に係る電流測定器は、その
巻線の巻線端引出し部近傍を、上記巻線の他の部分と同
一外形を有し、その周方向巻回密度が上記他の部分より
高い高密度巻線領域としたものである。
【0011】また、請求項4に係る電流測定器は、巻線
端引出し部近傍に設ける第1の追加コイルに加えて、上
記巻線端引出し部外の位置に第2の追加コイルを設けた
ものである。
【0012】また、請求項5に係る電流測定器の各追加
コイルは、該追加コイルの近傍に外部母線の電流を想定
した場合、測定の誤差が負となるときは巻線と同一の極
性とし上記誤差が正となるときは上記巻線と逆の極性と
したものである。
【0013】また、請求項6に係る電流測定器は、その
第1の追加コイルを巻線と同一の極性とし、第2の追加
コイルを上記巻線と逆の極性としたものである。
【0014】また、請求項7に係る電流測定器は、巻線
と同極性の追加コイルの巻数の和と上記巻線と逆極性の
追加コイルの巻数の和とを同一としたものである。
【0015】また、請求項8に係る電流測定器は、巻線
と同極性の追加コイルの巻数の和と上記巻線と逆極性の
追加コイルの巻数の和とに関し、母線電流についての誤
差が負となるときは前者の巻数和を後者の巻数和より多
くし、上記誤差が正となるときは前者の巻数和を後者の
巻数和より少なくしたものである。
【0016】また、請求項9に係る電流測定器は、巻線
の周方向に分散して配置された追加コイルを順次直列に
接続し、更にこれらを上記巻線と直列に接続すると共
に、測定器の出力の一端から他端に至る場合に、上記巻
線部分における周方向の進行方向と上記追加コイル群の
部分における周方向の進行方向とが互いに逆向きとなる
ようにしたものである。
【0017】また、請求項10に係る電流測定器は、母
線と同軸の円周上に配設された磁性材からなる磁性巻心
とこの磁性巻心にその周方向に沿って巻回された2次巻
線とを備え、上記母線に流れる電流によって上記磁性巻
心に発生する磁束により上記2次巻線に誘起される電流
から上記母線に流れる電流を測定する電流変成器を近接
して設ける場合において、上記電流変成器との間にリン
グ状の導電材からなる導電板を設け、誘導電流が上記導
電板を周方向に環流することがないよう上記導電板にス
リットを形成したものである。
【0018】また、請求項11に係る電流測定器は、上
記スリットを、電流変成器の2次巻線端引出し部の周方
向中央または上記2次巻線端引出し部から周方向に離れ
た位置に形成したものである。
【0019】また、請求項12に係る電流測定器は、電
流変成器の2次巻線引出し部に第1の補償コイルを設け
るとともに、上記電流変成器の2次巻線端引出し部から
周方向に離れた位置に上記第1の補償コイルと同一巻数
の第2の補償コイルを設け、上記各補償コイルを同極性
並列に接続したものである。
【0020】また、請求項13に係る電流測定器は、母
線の曲がり部近傍に設置する場合において、上記電流変
成器を、電流測定器より上記母線の曲がり部側に位置さ
せたものである。
【0021】また、請求項14に係る電流測定器は、電
流変成器を、その2次巻線端引出し部と電流測定器の巻
線端引出し部との間の周方向角度が25度より大きくな
るよう配置したものである。
【0022】また、請求項15に係る電流測定器は、上
記周方向角度を30度としたものである。
【0023】
【作用】この発明の請求項1に係る電流測定器において
は、スペーサの存在によって巻線の外形が全周にわたっ
て平坦となり、これらが支持板によって確実に保持さ
れ、特に追加コイルに無理な力が加わる恐れがなくな
る。
【0024】また、請求項2に係る電流測定器において
は、段付きとなった支持板が追加コイルを覆うように巻
線、母線を一体に確実に保持する。
【0025】また、請求項3に係る電流測定器において
は、巻線はその全周にわたって外形が同一で、しかもそ
の高密度巻線領域の形成で巻線端引出し部による測定誤
差が補償される。
【0026】また、請求項4に係る電流測定器において
は、第1および第2の追加コイルが協働して誤差補正を
行い精度が向上する。
【0027】また、請求項5に係る電流測定器において
は、外部磁束による影響を測定し、その結果にもとづき
各追加コイルの極性を決定するので高い精度が得られ
る。
【0028】また、請求項6に係る電流測定器において
は、巻線と同極性の第1の追加コイルと逆極性の第2の
追加コイルとが協働して誤差補正を行う。
【0029】また、請求項7に係る電流測定器において
は、母線電流によって追加コイルに誘起される電圧の総
和を零とする。
【0030】また、請求項8に係る電流測定器において
は、測定誤差にもとづき正逆極性の追加コイルの巻数を
調整する。
【0031】また、請求項9に係る電流測定器において
は、母線軸方向の磁束による誤差補償のための戻し線が
節減される。
【0032】また、請求項10に係る電流測定器におい
ては、導電板を還流しようとする誘導電流をスリットが
阻止し、電流測定器の誤差要因となることを未然に防止
する。
【0033】また、請求項11に係る電流測定器におい
ては、電流変成器の2次巻線端引出し部からの漏洩磁束
を遮蔽するため導電板が有効に機能する。
【0034】また、請求項12に係る電流測定器におい
ては、補償コイルが電流変成器の2次巻線端引出し部か
らの漏洩磁束を低減させる。
【0035】また、請求項13に係る電流測定器におい
ては、母線曲がり部からの磁束が電流変成器の磁性鉄心
に吸収遮蔽され、同磁束による電流測定器への影響が抑
制される。
【0036】また、請求項14に係る電流測定器におい
ては、電流変成器の2次巻線端引出し部からの漏洩磁束
の電流測定器への影響が、その両者の周方向相対位置の
調整により低減される。
【0037】また、請求項15に係る電流測定器におい
ては、2次巻線端引出し部からの漏洩磁束の影響がほと
んどなくなる。
【0038】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1による電流測定器
を一部断面で示す図で、同電流測定器をタンク6内の所
定位置に取付固定した状態を示している。図において、
7はスペーサで追加コイル5a,5bと同一厚さとなる
ように調整されており、追加コイル5a,5bの存在し
ない部分を埋めるように挿入されている。8は、スペー
サ7の挿入で追加コイル5a,5bの部分の段差がなく
なった表面(図面左方)に当接された支持板で、更に、
図に示すように、全体をテープ9で縛るようにして巻心
1、巻線3、追加コイル5a,5bおよびスペーサ7を
一体に保持し、電流測定器10として仕上げている。な
お、電流測定器10のタンク6への取付は、支持板8の
外周部に形成された取付穴に、タンク6側の取付用スタ
ッド11を挿通しナットで締め付けることによりなされ
ている。
【0039】以上の構成とすることにより、誤差補償の
ために設けた追加コイル5a,5bが凸部となって電流
測定器の取付が困難となったり、取付固定時の締め付け
で巻線3、追加コイル5等が変形し新たな誤差の要因と
なる恐れがなくなり、取付が簡便にでき、しかも安定し
た信頼性の高い電流測定器が実現する。なお、この場
合、スペーサ7の材質を電気良導体とすれば、これが母
線軸方向の磁束を遮蔽し当該磁束成分による測定誤差を
抑制する。
【0040】実施例2.図2はこの発明の実施例2によ
る電流測定器を一部断面で示す図である。ここでは、支
持板8の追加コイル5a,5bと当接する部分の厚さ
を、追加コイル5a,5bの厚さ分だけ減じている。即
ち、この部分に追加コイル5a,5bの厚さに相当する
深さの溝8aを形成している。そして、図1の場合と同
様、全体をテープ9で縛るようにして全体を一体に保持
して電流測定器10としている。
【0041】この場合も追加コイル5a,5bに無理な
外力がかからず、電流測定器10の取付が簡便にでき信
頼性も高くなる。
【0042】実施例3.図3はこの発明の実施例3によ
る電流測定器を示す正面図である。図において、3a,
3bは巻線3の端部に形成された高密度巻線領域で、他
の部分に比較して外形は同一であるが周方向巻回密度を
高めており、巻線端引出し部4における磁束鎖交数の低
下分を補償する。このため、例えばこの高密度巻線領域
に使用する電線を他の領域に使用する電線よりその径が
小さいものとしている。
【0043】この実施例では、巻線の外形寸法が全体で
均一に仕上がるので、先の実施例のような、スペーサ7
や溝8aを必要とする事なく、取付の簡便さと信頼性の
向上が得られる。
【0044】実施例4.図4はこの発明の実施例4によ
る電流測定器を示す正面図である。図6は巻線の詳細及
びその接続を示す巻線図である。図において、5a,5
bは巻線端引出し部4近傍に設けられた第1の追加コイ
ル、5c〜5gは巻線端引出し部4部外に等間隔で設け
られた第2の追加コイルである。12は母線軸方向の磁
束によって巻線3に発生する電圧を打ち消すための内部
巻戻し線、13は各追加コイル5a〜5gの端子を相互
に接続する端子接続線、14は端子接続線13によって
発生する電圧を打ち消すための外部巻戻し線である。な
お、各追加コイル5a〜5gにはその巻回数を調整でき
るようにタップが設けられている。また15は外部母線
である。
【0045】次に、各追加コイル5a〜5gの巻数およ
び極性の設定要領につき図5を含めて説明する。図5
は、電流源である外部母線15をそれぞれ追加コイル5
a〜5gの近傍に位置させたときに測定される電流測定
器の誤差ε(図中、実線で示す)と、その測定結果にも
とづき設定した巻数nおよび極性(図中、点線で示す)
を示す。図4は、外部母線15を追加コイル5a,5b
の近傍に位置させた状態を代表的に示している。
【0046】この事例による誤差測定では、追加コイル
5ab,5c,5d,5e,5f,5gの順に、それぞ
れ−6,+1,+1,+2,+1.5,+1の誤差(い
ずれも相対値)が測定された。この測定結果をもとに
し、更に追加コイル5a〜5gの全体としては自己の母
線2の電流による誘起電圧を発生させないという条件を
加味して設定した追加コイルの巻数が、図4の点線で示
されている。即ち、追加コイル5a,5bは両者あわせ
た巻数が6で、巻線3と同極性とする。また、追加コイ
ル5c,5d,5e,5f,5gの巻数はそれぞれ1,
1,2,1,1で、すべて巻線3と逆極性とする。
【0047】高精度が要求される電流測定器は、その使
用材料や製造工程における種々の条件の差を考慮して、
通常、個々の製品毎に誤差補正を行う必要がある。従
来、この誤差補正は本体部分の巻線3の巻戻しなどで行
っていたが、この発明の実施例による場合は、誤差測定
結果に応じて追加コイル5a〜5gの巻数、接続を調整
選択すれば足りるので、誤差補正の作業内容が簡便とな
り、精度の向上とともに製作期間の短縮を図ることがで
きる。
【0048】実施例5.なお、実施例4では、追加コイ
ル5a〜5g全体として母線2の電流による誘起電圧を
発生させないという条件を満たすため、その極性を考慮
したこれら全追加コイルの巻数和が零となるようにした
が、誤差測定結果をもとに、これを更に微調整するよう
にしてもよい。
【0049】即ち、巻線3と同極性の追加コイル5の巻
数の和と巻線3と逆極性の追加コイル5の巻数の和とに
関し、母線2の電流についての誤差が負となるときは前
者の巻数和が後者の巻数和より多くなるように、また上
記誤差が正となるときは前者の巻数和が後者の巻数和よ
り少なくなるようにそれぞれ各追加コイル5の巻数を微
調整する。これにより、個々の製品としてより一層高精
度の電流測定器が得られる。
【0050】実施例6.図7はこの発明の実施例6によ
る電流測定器を示す正面図、図8はその巻線図である。
先の実施例4(図4、6が対応)と異なるのは、本体の
巻線3と追加コイル5との接続の方式である。即ち、
今、電流測定器の外部端子KからLに至る接続の状況を
みるものとすると、実施例4では、図中、時計方向に巻
回される巻線3と反時計方向に巻回される内部巻戻し線
12とで軸方向磁束による誘起電圧を打消し、かつ反時
計方向に巻回される追加コイルの端子接続線13と時計
方向に巻回される外部巻戻し線14とで同様の誘起電圧
を打消すようにしている。これに対し、本実施例6では
時計方向に巻回される巻線3と反時計方向に巻回される
端子接続線13とで同様の誘起電圧を打消すようにして
いる。
【0051】換言すれば、端子接続線13に内部巻戻し
線12の機能を代替させることにより、内部巻戻し線1
2と外部巻戻し線14とを省略してその分構造を簡単な
ものとしている。なお、図6、8では巻線3が1層構成
の場合について示したが、巻線3が複数層で構成される
場合には、複数巻回された内部巻戻し線12を1巻回分
減少させることができることになる。
【0052】実施例7.以下で説明する実施例はいずれ
も磁性巻心を使用した電流変成器を電流測定器に隣接し
て配置する場合で、電流変成器からの影響を回避する対
策等に関するものである。図9はこの発明の実施例7に
よる電流測定器を示す斜視図である。図において、10
は以上で説明してきた電流測定器である。16は電流測
定器10に隣接して設置された電流変成器で、母線2と
同軸の円周上に配設された例えば積層珪素鋼板等の磁性
材からなる磁性巻心としての鉄心17と、この鉄心17
にその周方向に沿って巻回された2次巻線18とから構
成されている。19はその出力端子を引き出すための2
次巻線端引出し部である。
【0053】20は電流測定器10と電流変成器16と
の間に挿入されたリング状の導電材からなる導電板で、
電流変成器から電流測定器への影響を回避するため両者
間を磁気的に遮蔽するものである。21は導電板20の
周方向1個所でその断面を切断しているスリットであ
る。
【0054】次に、導電板20を設けた場合、更にそれ
にスリット21を形成した場合の動作について説明す
る。先ず、導電板20を設けた場合を図10により説明
する。軸方向磁界により、誘導電流iが、図に示すよう
に導電板20を環流する。そして、この誘導電流iによ
り発生する磁束の内、磁束φaは、巻線3とこの巻線3
と逆方向に巻戻している内部巻戻し線12との両方に鎖
交していることから、電流測定器10の出力電圧には影
響を与えないが、図の磁束φbは巻線3と内部巻戻し線
12との間を貫通し、従って巻線3のみと鎖交するの
で、それによる誘起電圧分が電流測定器10の出力電圧
に加わり誤差が発生する。誘導電流iは巻線3と近接し
磁束φbと巻線3との鎖交はその全周にわたることか
ら、小さな値の誘導電流でもかなりの誤差となる。図9
で設けたスリット21は導電板20の貫流路を断ち、図
10で示した誘導電流iの発生を防止する。しかし、こ
のスリット21の形成が、導電板20を設けた本来の目
的たる磁気遮蔽の効果を阻害するものであってはならな
い。以下、この点を考慮し、スリット21を形成すべき
周方向位置について図11、12により説明する。
【0055】図11に示すように、電流変成器16の漏
洩磁束は2次巻線端引出し部19で広がり、その一部φ
cが導電板20を貫通する。このため、図12に示すよ
うに、導電板20を貫通する漏洩磁束φcのまわりを一
周する誘導電流icが流れる。そして、この誘導電流i
cが電流測定器10に侵入しようとする磁束を抑制す
る。即ち、導電板20が磁気遮蔽板として機能する訳で
ある。従って、形成したスリット21が上記誘導電流i
cの流れを妨げることがあってはならない。このため、
スリット21を形成する周方向位置としては、2次巻線
端引出し部19の中央位置か、または2次巻線端引出し
部19から十分離れた位置に設定するのが望ましい。図
9は、2次巻線端引出し部19の180度反対側の位置
にスリット21を形成している例である。
【0056】実施例8.図13はこの発明の実施例8を
示す正面図である。この実施例は電流変成器16の2次
巻線端引出し部19から発生する漏洩磁束の量を低減さ
せ電流測定器への影響を抑制するもので、電流変成器1
6側にその対策を施すものである。図において、22a
は2次巻線端引出し部19に設けられた第1の補償コイ
ル、22b,22cは2次巻線端引出し部19から離れ
た位置に設けられた第2の補償コイルで、各補償コイル
22a〜22cは同一の巻数でかつ互いに同極性で並列
に接続されている。
【0057】次に動作について説明する。2次巻線端引
出し部19から磁束が外方へ漏洩するため、第1の補償
コイル22aに鎖交する磁束は第2の補償コイル22
b、22cに鎖交する磁束より少なくなる。この結果、
第1の補償コイル22aに誘起される電圧は第2の補償
コイル22b、22cに誘起される電圧より小さくな
り、この差電圧により各コイルの間に循環電流が流れ
る。この循環電流は2次巻線端引出し部19からの漏洩
磁束を減少させる方向に流れるので、結果として、2次
巻線端引出し部19からの漏洩磁束による電流測定器の
誤差を低減することができる。なお、補償コイル22の
数は図13に示したものに限られる訳ではない。更に多
くの補償コイルを設けることにより、漏洩磁束が減少
し、高精度な電流測定器が得られる。
【0058】実施例9.図14はこの発明の更に他の実
施例を示す。この実施例9は、支持板8に併設された電
流測定器10および電流変成器16を、母線2の曲がり
部2a近傍に設置する場合における電流測定器10の誤
差抑制策に関するものである。即ち、ここでは、電流測
定器10に対して電流変成器16をより曲がり部2aに
近い側に配置している。母線2の曲がり部2aでは磁界
の方向が乱れ、軸方向成分の磁束が増大し、これが電流
測定器10の誤差を増大させることが懸念されるが、図
14に示す配置とすることにより、曲がり部2aからの
軸方向磁束が電流変成器16の高透磁率の鉄心17によ
り遮蔽され、電流測定器10へ侵入しようとする磁束が
抑制され誤差が減少する。なお、電流変成器16自体は
元来高レベルの励磁磁束で動作するものであるので、曲
がり部2aからのごく低レベルの軸方向磁束を吸収する
ことになっても、電流変成器の特性に影響を及ぼす恐れ
はない。
【0059】実施例10.図15はこの発明の実施例1
0による電流測定器を示す斜視図である。この実施例
は、同じく電流測定器10と電流変成器16とを併設す
る場合、両者の巻線端引出し部4と2次巻線端引出し部
19との周方向相対位置に着目し、電流測定器10への
誤差影響が少なくなる位置関係を追求したものである。
【0060】図16は縦軸に電流測定器10の誤差ε、
横軸に電流測定器10の巻線端引出し部4と電流変成器
16の2次巻線端引出し部19との相対角度θ(度)を
とって、誤差εと相対角度θとの関係を示したものであ
る。誤差εは角度θ=0のときに最大となり、角度θ=
30でほぼ零となってその極性が反転し、角度θが45
度以上ではほぼ一定値を保つ。
【0061】上記一定値となる部分の誤差の値とその絶
対値がほぼ同一となるのは、角度θ=25である。従っ
て、上記相対角度θを25度以上に設定することによ
り、電流変成器16の2次巻線端引出し部19からの漏
洩磁束による電流測定器10への誤差の影響を、最遠の
180度に設定した場合と同様のかなり低いレベルにと
どめることが可能となる。特に角度θを30度とすると
上記漏洩磁束による影響をほとんどなくすことができ
る。
【0062】実施例11.なお、上記各実施例は、タン
ク内に収容された母線2の電流を測定する電流測定器に
適用した場合について示したが、この発明はこれに限ら
ず、開放状態で設置される母線電流を測定する場合にも
全く同様に適用することができ同等の効果を奏する。ま
た、電流測定器と併設される電流変成器の巻心材料とし
ては、珪素鋼板に限られる訳ではなく、例えばフェライ
トコア等であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る電流測定器においては、所定の支持板とスペーサとを
設けたので、電流測定器全体が確実に保持され、特に追
加コイルに無理な力が加わる恐れがなくなり、取付取扱
いが簡便で信頼性の高い電流測定器が得られる。
【0064】また、請求項2に係る電流測定器において
は、その支持板を所定の段付き形状としたので、同様に
追加コイルに無理な力が加わる恐れがなくなり、取付取
扱いが簡便で信頼性の高い電流測定器が得られる。
【0065】また、請求項3に係る電流測定器において
は、所定の高密度巻線領域を設けたので、巻線に特に凸
部を形成することなく巻線端引出し部による測定誤差が
補償される。
【0066】また、請求項4に係る電流測定器において
は、所定の第1および第2の追加コイルを設けたので、
誤差補正の精度が向上する。
【0067】また、請求項5に係る電流測定器において
は、外部磁束による影響の測定結果にもとづき各追加コ
イルの極性を決定するようにしたので、より高い精度で
の誤差補償が可能となる。
【0068】また、請求項6に係る電流測定器において
は、巻線と同極性の第1の追加コイルと逆極性の第2の
追加コイルとが協働して誤差補正を行い、精度が向上す
る。
【0069】また、請求項7に係る電流測定器において
は、追加コイルの両極性のものの巻数の和を同一とした
ので、母線電流によって誘起される電圧への追加コイル
の影響を回避することができる。
【0070】また、請求項8に係る電流測定器において
は、測定誤差にもとづき正逆極性の追加コイルの巻数を
調整するようにしたので、個々の条件にあった精度の高
い電流測定器が得られる。
【0071】また、請求項9に係る電流測定器において
は、母線軸方向の磁束による誤差補償のための戻し線が
節減できる。
【0072】また、請求項10に係る電流測定器におい
ては、近接して配置される電流変成器との間に所定のス
リットを形成した導電板を設けたので、上記導電板を貫
流し、電流測定器の新たな誤差要因となる誘導電流の発
生を阻止する。
【0073】また、請求項11に係る電流測定器におい
ては、スリットを所定の位置に形成するようにしたの
で、電流変成器の2次巻線端引出し部からの漏洩磁束を
遮蔽するという導電板の機能が損なわれることはない。
【0074】また、請求項12に係る電流測定器におい
ては、所定の補償コイルを設けたので、電流変成器の2
次巻線端引出し部からの漏洩磁束が低減され電流測定器
への影響が抑制される。
【0075】また、請求項13に係る電流測定器におい
ては、電流変成器が母線の曲がり部側になるよう配置し
たので、曲がり部から電流測定器に侵入する磁束が低減
される。
【0076】また、請求項14に係る電流測定器におい
ては、電流変成器の2次巻線端引出し部と電流測定器の
巻線端引出し部との間の周方向角度を25度より大とし
たので、2次巻線端引出し部からの漏洩磁束による影響
を、両者を最遠の180度の位置にした場合と同等のレ
ベルに低く抑えることができる。
【0077】また、請求項15に係る電流測定器におい
ては、特に上記周方向角度を30度としたので、2次巻
線端引出し部からの漏洩磁束の影響をほとんどなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による電流測定器を一部
断面で示す図である。
【図2】 この発明の実施例2による電流測定器を一部
断面で示す図である。
【図3】 この発明の実施例3による電流測定器を示す
正面図である。
【図4】 この発明の実施例4による電流測定器を示す
正面図である。
【図5】 電流測定器の誤差測定結果と追加コイルの巻
数設定要領を説明するための図である。
【図6】 図4の電流測定器の巻線の詳細およびその接
続を示す巻線図である。
【図7】 この発明の実施例6による電流測定器を示す
正面図である。
【図8】 図7の電流測定器の巻線の詳細およびその接
続を示す巻線図である。
【図9】 この発明の実施例7による電流測定器を示す
斜視図である。
【図10】 実施例7の動作、効果を説明するための図
である。
【図11】 実施例7の動作、効果を説明するための図
である。
【図12】 実施例7の動作、効果を説明するための図
である。
【図13】 この発明の実施例8による電流測定器を示
す正面図である。
【図14】 この発明の実施例9による電流測定器を示
す正面図である。
【図15】 この発明の実施例10による電流測定器を
示す正面図である。
【図16】 電流測定器の誤差と相対角度θとの関係を
示す図である。
【図17】 従来の電流測定器を示す正面図である。
【符号の説明】
1 巻心、2 母線、2a 曲がり部、3 巻線、3
a,3b 高密度巻線領域、4 巻線端引出し部、5a
〜5g 追加コイル、7 スペーサ、8 支持板、8a
溝、10 電流測定器、12 内部巻戻し線、13
端子接続線、14 外部巻戻し線、15 外部母線、1
6 電流変成器、17 鉄心、18 2次巻線、19
2次巻線端引出し部、20 導電板、21 スリット、
22a〜22c 補償コイル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母線と同軸の円周上に配設された非磁性
    絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って巻
    回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によって
    発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電圧
    から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であっ
    て、上記電圧検出のための上記巻線端引出し部近傍に追
    加コイルを設けて上記巻線端引出し部における上記磁束
    鎖交数の低下分を補償するようにしたものにおいて、 上記巻心と巻線とを一体に保持する支持板を上記巻線の
    側面に設けるとともに、上記巻線と支持板との間の上記
    追加コイル不在部分に上記追加コイルと同一の厚さを有
    するスペーサを挿入したことを特徴とする電流測定器。
  2. 【請求項2】 母線と同軸の円周上に配設された非磁性
    絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って巻
    回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によって
    発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電圧
    から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であっ
    て、上記電圧検出のための上記巻線端引出し部近傍に追
    加コイルを設けて上記巻線端引出し部における上記磁束
    鎖交数の低下分を補償するようにしたものにおいて、 上記巻心と巻線とを一体に保持する支持板を上記巻線の
    側面に設けるとともに、上記支持板の上記追加コイルと
    当接する部分の厚さを、追加コイル不在部分の厚さよ
    り、上記追加コイルの厚さ分だけ減じたことを特徴とす
    る電流測定器。
  3. 【請求項3】 母線と同軸の円周上に配設された非磁性
    絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って巻
    回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によって
    発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電圧
    から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器におい
    て、 上記巻線の上記巻線端引出し部近傍を、上記巻線の他の
    部分と同一外形を有し、その周方向巻回密度が上記他の
    部分より高い高密度巻線領域とすることにより、上記巻
    線端引出し部における上記磁束鎖交数の低下分を補償す
    るようにしたことを特徴とする電流測定器。
  4. 【請求項4】 母線と同軸の円周上に配設された非磁性
    絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って巻
    回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によって
    発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電圧
    から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であっ
    て、上記電圧検出のための上記巻線端引出し部近傍に追
    加コイルを設けて上記巻線端引き出し部における上記磁
    束鎖交数の低下分を補償するようにしたものにおいて、 上記巻線端引出し部近傍に設ける上記追加コイル(以
    下、第1の追加コイルと称す)に加えて、上記巻線端引
    出し部外の位置に第2の追加コイルを設けたことを特徴
    とする電流測定器。
  5. 【請求項5】 各追加コイルは、該追加コイルの近傍に
    外部母線の電流を想定した場合、測定の誤差が負となる
    ときは巻線と同一の極性とし上記誤差が正となるときは
    上記巻線と逆の極性としたことを特徴とする請求項4記
    載の電流測定器。
  6. 【請求項6】 第1の追加コイルを巻線と同一の極性と
    し、第2の追加コイルを上記巻線と逆の極性としたこと
    を特徴とする請求項4記載の電流測定器。
  7. 【請求項7】 巻線と同極性の追加コイルの巻数の和と
    上記巻線と逆極性の追加コイルの巻数の和とを同一とし
    たことを特徴とする請求項5または6記載の電流測定
    器。
  8. 【請求項8】 巻線と同極性の追加コイルの巻数の和と
    上記巻線と逆極性の追加コイルの巻数の和とに関し、母
    線電流についての誤差が負となるときは前者の巻数和を
    後者の巻数和より多くし、上記誤差が正となるときは前
    者の巻数和を後者の巻数和より少なくしたことを特徴と
    する請求項5または6記載の電流測定器。
  9. 【請求項9】 巻線の周方向に分散して配置された追加
    コイルを順次直列に接続し、更にこれらを上記巻線と直
    列に接続すると共に、測定器の出力の一端から他端に至
    る場合に、上記巻線部分における周方向の進行方向と上
    記追加コイル群の部分における周方向の進行方向とが互
    いに逆向きとなるようにしたことを特徴とする請求項4
    ないし8のいずれかに記載の電流測定器。
  10. 【請求項10】 母線と同軸の円周上に配設された非磁
    性絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って
    巻回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電
    圧から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であ
    って、上記母線と同軸の円周上に配設された磁性材から
    なる磁性巻心とこの磁性巻心にその周方向に沿って巻回
    された2次巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て上記磁性巻心に発生する磁束により上記2次巻線に誘
    起される電流から上記母線に流れる電流を測定する電流
    変成器を近接して設ける場合において、 上記電流変成器との間にリング状の導電材からなる導電
    板を設け、誘導電流が上記導電板を周方向に環流するこ
    とがないよう上記導電板にスリットを形成したことを特
    徴とする電流測定器。
  11. 【請求項11】 電流変成器の2次巻線端引出し部の周
    方向中央または上記2次巻線端引出し部から周方向に離
    れた位置にスリットを形成したことを特徴とする請求項
    10記載の電流測定器。
  12. 【請求項12】 母線と同軸の円周上に配設された非磁
    性絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って
    巻回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電
    圧から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であ
    って、上記母線と同軸の円周上に配設された磁性材から
    なる磁性巻心とこの磁性巻心にその周方向に沿って巻回
    された2次巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て上記磁性巻心に発生する磁束により上記2次巻線に誘
    起される電流から上記母線に流れる電流を測定する電流
    変成器を近接して設ける場合において、 上記電流変成器の2次巻線引出し部に第1の補償コイル
    を設けるとともに、上記電流変成器の2次巻線端引出し
    部から周方向に離れた位置に上記第1の補償コイルと同
    一巻数の第2の補償コイルを設け、上記各補償コイルを
    同極性並列に接続したことを特徴とする電流測定器。
  13. 【請求項13】 母線と同軸の円周上に配設された非磁
    性絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って
    巻回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電
    圧から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であ
    って、上記母線と同軸の円周上に配設された磁性材から
    なる磁性巻心とこの磁性巻心にその周方向に沿って巻回
    された2次巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て上記磁性巻心に発生する磁束により上記2次巻線に誘
    起される電流から上記母線に流れる電流を測定する電流
    変成器を近接して設け、更に上記母線の曲がり部近傍に
    設置する場合において、 上記電流変成器を、電流測定器より上記母線の曲がり部
    側に位置させたことを特徴とする電流測定器。
  14. 【請求項14】 母線と同軸の円周上に配設された非磁
    性絶縁材からなる巻心とこの巻心にその周方向に沿って
    巻回された巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て発生する円周方向磁束により上記巻線に誘起される電
    圧から上記母線に流れる電流を測定する電流測定器であ
    って、上記母線と同軸の円周上に配設された磁性材から
    なる磁性巻心とこの磁性巻心にその周方向に沿って巻回
    された2次巻線とを備え、上記母線に流れる電流によっ
    て上記磁性巻心に発生する磁束により上記2次巻線に誘
    起される電流から上記母線に流れる電流を測定する電流
    変成器を近接して設ける場合において、 上記電流変成器を、その2次巻線端引出し部と上記電流
    測定器の巻線端引出し部との間の周方向角度が25度よ
    り大きくなるよう配置したことを特徴とする電流測定
    器。
  15. 【請求項15】 電流変成器の2次巻線端引出し部と電
    流測定器の巻線端引出し部との周方向角度を30度に設
    定したことを特徴とする請求項14記載の電流測定器。
JP6099850A 1994-05-13 1994-05-13 電流測定器 Pending JPH07306229A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102841232A (zh) * 2011-05-09 2012-12-26 阿尔卑斯绿色器件株式会社 电线用电流传感器

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