JPH07306156A - 塗装品質解析装置 - Google Patents
塗装品質解析装置Info
- Publication number
- JPH07306156A JPH07306156A JP6098483A JP9848394A JPH07306156A JP H07306156 A JPH07306156 A JP H07306156A JP 6098483 A JP6098483 A JP 6098483A JP 9848394 A JP9848394 A JP 9848394A JP H07306156 A JPH07306156 A JP H07306156A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- atomization
- image
- wavelength
- degree
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000576 coating method Methods 0.000 title claims abstract description 167
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 title claims abstract description 164
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims abstract description 81
- 238000000889 atomisation Methods 0.000 claims abstract description 77
- 239000003973 paint Substances 0.000 claims abstract description 70
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 53
- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims abstract description 41
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 claims abstract description 21
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 claims abstract description 11
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 58
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 9
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 8
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 claims description 6
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 claims description 4
- 238000010422 painting Methods 0.000 abstract description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 16
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 27
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 26
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 9
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 4
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 4
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 4
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 4
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 3
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 238000011160 research Methods 0.000 description 2
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000000149 argon plasma sintering Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 238000007429 general method Methods 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 230000005923 long-lasting effect Effects 0.000 description 1
- 239000002932 luster Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】塗装中に迅速かつ高精度で微粒化度等の塗装品
質を解析し、以後の塗装条件に直ちにフィードバックで
きる塗装品質解析装置を提供する。 【構成】塗料を塗布した直後の未乾燥塗装表面を撮像す
る撮像手段100と、上記撮像手段からの画像情報を画
像処理する画像処理手段101と、上記画像処理手段で
処理された画像処理データに基づいて、塗装表面の凹凸
波形の波長分布を算出する波長分布演算手段102と、
上記波長分布演算手段で算出された波長分布に基づいて
微粒化度を算出する微粒化演算手段103と、を備え、
塗装表面の凹凸波形のパワースペクトルにおける長波長
領域のピーク波長を求め、該長波長領域のピーク波長の
値と予め実験で求めた塗料粒子径との関係から、塗料粒
子径を算出し、それを微粒化度とする塗装品質解析装
置。
質を解析し、以後の塗装条件に直ちにフィードバックで
きる塗装品質解析装置を提供する。 【構成】塗料を塗布した直後の未乾燥塗装表面を撮像す
る撮像手段100と、上記撮像手段からの画像情報を画
像処理する画像処理手段101と、上記画像処理手段で
処理された画像処理データに基づいて、塗装表面の凹凸
波形の波長分布を算出する波長分布演算手段102と、
上記波長分布演算手段で算出された波長分布に基づいて
微粒化度を算出する微粒化演算手段103と、を備え、
塗装表面の凹凸波形のパワースペクトルにおける長波長
領域のピーク波長を求め、該長波長領域のピーク波長の
値と予め実験で求めた塗料粒子径との関係から、塗料粒
子径を算出し、それを微粒化度とする塗装品質解析装
置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装品質、すなわち塗
料の微粒化度や塗装の鮮映度等を求める塗装品質解析装
置に関する。
料の微粒化度や塗装の鮮映度等を求める塗装品質解析装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装における塗料粒子の大きさ、すなわ
ち塗料の微粒化度を計測する従来の方法としては、例え
ば図19に示すごとく、塗装ガンから吹き付けられる塗
料粒子を特殊コーティングしたガラス板に直接付着さ
せ、電子顕微鏡等で粒子径を測定する方法がある。ま
た、他の微粒化度計測装置としては、図20に示すごと
く、レーザドップラ流速計と光の散乱計測技術を応用し
たレーザドップラ式粒子測定装置がある。これは塗装ガ
ンから吹き付けられた塗料粒子へレーザ光を照射し、粒
子の散乱光の強度から粒子径を計測するものである。
ち塗料の微粒化度を計測する従来の方法としては、例え
ば図19に示すごとく、塗装ガンから吹き付けられる塗
料粒子を特殊コーティングしたガラス板に直接付着さ
せ、電子顕微鏡等で粒子径を測定する方法がある。ま
た、他の微粒化度計測装置としては、図20に示すごと
く、レーザドップラ流速計と光の散乱計測技術を応用し
たレーザドップラ式粒子測定装置がある。これは塗装ガ
ンから吹き付けられた塗料粒子へレーザ光を照射し、粒
子の散乱光の強度から粒子径を計測するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき塗料の微
粒化度は、塗装品質に大きな影響を及ぼすので、精密に
制御する必要がある。特に自動車の車体塗装のように、
塗装自動化ラインで次々に塗装を行なう場合には、塗装
状態の良否を出来るだけ速やかにフィードバックして次
の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つ必要が
ある。しかし、上記のごとき従来の微粒化度計測方法や
装置は、研究用解析装置であり、次のごとき問題のため
に塗装自動化ライン等には適用出来なかった。まず、塗
料粒子をガラス板に付着させる方法は、測定の度に試料
のガラス板を作成して電子顕微鏡で観察する必要がある
ため、工数と時間が掛かると共に、リアルタイムで塗装
工程にフィードバックさせることは本来無理な方法であ
る。また、レーザドップラ式粒子測定装置も研究用解析
装置であり、一般の塗装工程のように引火性の溶剤を用
いる場合には、レーザ光によって発火するおそれがある
ため、使用することが困難である。
粒化度は、塗装品質に大きな影響を及ぼすので、精密に
制御する必要がある。特に自動車の車体塗装のように、
塗装自動化ラインで次々に塗装を行なう場合には、塗装
状態の良否を出来るだけ速やかにフィードバックして次
の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つ必要が
ある。しかし、上記のごとき従来の微粒化度計測方法や
装置は、研究用解析装置であり、次のごとき問題のため
に塗装自動化ライン等には適用出来なかった。まず、塗
料粒子をガラス板に付着させる方法は、測定の度に試料
のガラス板を作成して電子顕微鏡で観察する必要がある
ため、工数と時間が掛かると共に、リアルタイムで塗装
工程にフィードバックさせることは本来無理な方法であ
る。また、レーザドップラ式粒子測定装置も研究用解析
装置であり、一般の塗装工程のように引火性の溶剤を用
いる場合には、レーザ光によって発火するおそれがある
ため、使用することが困難である。
【0004】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、塗装中に迅速かつ
高精度で微粒化度等の塗装品質を解析し、以後の塗装条
件に直ちにフィードバックできる塗装品質解析装置を提
供することを目的とする。
解決するためになされたものであり、塗装中に迅速かつ
高精度で微粒化度等の塗装品質を解析し、以後の塗装条
件に直ちにフィードバックできる塗装品質解析装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明は、
図1(a)に示すごとく、塗料を塗布した直後の未乾燥
塗装表面を撮像する撮像手段100と、上記撮像手段か
らの画像情報を画像処理する画像処理手段101と、上
記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装表面の凹凸波形の波長分布を算出する波長分布
演算手段102と、上記波長分布演算手段で算出された
波長分布に基づいて微粒化度を算出する微粒化演算手段
103と、を備えている。なお、上記の各手段は、例え
ば後記図2の実施例における下記の各手段に相当する。
すなわち、撮像手段100は撮像部2に、画像処理手段
101は画像処理部3に、波長分布演算手段102は波
長分布演算部4に、微粒化演算手段103微粒化演算部
6に、それぞれ相当する。また、請求項2に記載の発明
は、上記請求項1の発明において、波長分布演算手段1
02は、塗装表面の凹凸波形のパワースペクトルにおけ
る長波長領域のピーク波長を求めるように構成したもの
であり、微粒化演算手段103は、上記長波長領域のピ
ーク波長の値と予め実験で求めた塗料粒子径との関係か
ら、塗料粒子径を算出し、それを微粒化度とするように
構成したものである。
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明は、
図1(a)に示すごとく、塗料を塗布した直後の未乾燥
塗装表面を撮像する撮像手段100と、上記撮像手段か
らの画像情報を画像処理する画像処理手段101と、上
記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装表面の凹凸波形の波長分布を算出する波長分布
演算手段102と、上記波長分布演算手段で算出された
波長分布に基づいて微粒化度を算出する微粒化演算手段
103と、を備えている。なお、上記の各手段は、例え
ば後記図2の実施例における下記の各手段に相当する。
すなわち、撮像手段100は撮像部2に、画像処理手段
101は画像処理部3に、波長分布演算手段102は波
長分布演算部4に、微粒化演算手段103微粒化演算部
6に、それぞれ相当する。また、請求項2に記載の発明
は、上記請求項1の発明において、波長分布演算手段1
02は、塗装表面の凹凸波形のパワースペクトルにおけ
る長波長領域のピーク波長を求めるように構成したもの
であり、微粒化演算手段103は、上記長波長領域のピ
ーク波長の値と予め実験で求めた塗料粒子径との関係か
ら、塗料粒子径を算出し、それを微粒化度とするように
構成したものである。
【0006】次に、請求項3に記載の発明は、図1
(b)に示すごとく、請求項1に記載の発明において、
撮像手段100を塗装面の異なった個所について複数個
設け、それぞれの個所について微粒化度を求め、さら
に、それらの微粒化度を平均化する平均微粒化演算手段
105を設けたものである。なお、この構成は、例えば
後記図10の実施例に相当する。次に、請求項4に記載
の発明は、図1(c)に示すごとく、請求項1に記載の
発明に、画像処理手段101で処理された画像処理デー
タに基づいて、塗装面の鮮映度を演算する鮮映度演算手
段106と、微粒化演算手段103で求めた微粒化度と
鮮映度演算手段106で求めた鮮映度とに応じて、最適
な微粒化条件を算出する塗装品質判定手段107と、を
追加したものである。なお、上記の構成は、例えば後記
図11の実施例に相当する。
(b)に示すごとく、請求項1に記載の発明において、
撮像手段100を塗装面の異なった個所について複数個
設け、それぞれの個所について微粒化度を求め、さら
に、それらの微粒化度を平均化する平均微粒化演算手段
105を設けたものである。なお、この構成は、例えば
後記図10の実施例に相当する。次に、請求項4に記載
の発明は、図1(c)に示すごとく、請求項1に記載の
発明に、画像処理手段101で処理された画像処理デー
タに基づいて、塗装面の鮮映度を演算する鮮映度演算手
段106と、微粒化演算手段103で求めた微粒化度と
鮮映度演算手段106で求めた鮮映度とに応じて、最適
な微粒化条件を算出する塗装品質判定手段107と、を
追加したものである。なお、上記の構成は、例えば後記
図11の実施例に相当する。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明は、塗装後の未乾燥塗装
表面の画像から、塗装面の凹凸の波長分布を求め、それ
に基づいて塗料の粒子径を計測するように構成したもの
である。このように構成したことにより、塗料の微粒化
度を塗装中に非接触で容易に計測することが出来る。そ
のため塗装条件を直ちにフィードバック制御することが
出来るので、塗装品質を維持、向上させることができる
と共に、微粒化計測の工数を大幅に低減することが出来
る。なお、微粒化度すなわち塗料粒子の微粒化の程度
は、請求項2に示すように、塗料の粒子径をそのまま用
いてもよいし、或いはその逆数や基準値に対する百分率
で表してもよい。
表面の画像から、塗装面の凹凸の波長分布を求め、それ
に基づいて塗料の粒子径を計測するように構成したもの
である。このように構成したことにより、塗料の微粒化
度を塗装中に非接触で容易に計測することが出来る。そ
のため塗装条件を直ちにフィードバック制御することが
出来るので、塗装品質を維持、向上させることができる
と共に、微粒化計測の工数を大幅に低減することが出来
る。なお、微粒化度すなわち塗料粒子の微粒化の程度
は、請求項2に示すように、塗料の粒子径をそのまま用
いてもよいし、或いはその逆数や基準値に対する百分率
で表してもよい。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、複数の撮
像部を設け、複数個所の微粒化度をそれぞれ計測し、そ
れを平均化するように構成したものである。上記のよう
に構成したことにより、自動車の車体のような広い塗装
面に対しても、短時間に、少ない測定工数で、精度のよ
い計測を行なうことが出来る。そのため、塗装の良否を
リアルタイムでフィードバックすることが出来、塗装品
質を大幅に向上させることが出来る。また、請求項4に
記載の発明は、塗料の微粒化度と塗装の鮮映度とを求
め、所望の塗装品質を達成するように、最適な微粒化条
件を求める(例えば、所望の鮮映度を達成するように微
粒化度を制御する)ように構成しているので、塗装状態
の良否を速やかにフィードバックして次の塗装条件を改
善し、常に最良の塗装状態に保つことが可能となる。
像部を設け、複数個所の微粒化度をそれぞれ計測し、そ
れを平均化するように構成したものである。上記のよう
に構成したことにより、自動車の車体のような広い塗装
面に対しても、短時間に、少ない測定工数で、精度のよ
い計測を行なうことが出来る。そのため、塗装の良否を
リアルタイムでフィードバックすることが出来、塗装品
質を大幅に向上させることが出来る。また、請求項4に
記載の発明は、塗料の微粒化度と塗装の鮮映度とを求
め、所望の塗装品質を達成するように、最適な微粒化条
件を求める(例えば、所望の鮮映度を達成するように微
粒化度を制御する)ように構成しているので、塗装状態
の良否を速やかにフィードバックして次の塗装条件を改
善し、常に最良の塗装状態に保つことが可能となる。
【0009】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例図であり、本発
明を車両の車体塗装ラインに適用した場合のブロック図
を示す。まず、図2に基づいて全体の構成の概略を説明
する。1は被塗装体の車体であり、塗装ライン上を所定
の速度で移動しながら塗装されるものである。2は塗装
直後におけるウエット状態の塗装表面を撮像する撮像部
である。撮像する時点は、塗料を吹き付けたのち所定時
間(例えば1〜2分)後に行なう。そのため、撮像部2
は塗装ラインの移動速度に合わせて、例えば1〜2分後
に車体が到達する位置に設置されている。上記の撮像部
2で撮像した塗装表面の画像(詳細後述)は、画像処理
部3で2値化等の画像処理される。なお、この画像処理
部は画像情報を記憶する画像メモリとコンピュータ等の
演算装置で構成される。上記の画像処理部3で処理され
た画像処理データは、波長分布演算部4に送られる。こ
の波長分布演算部4では、パワースペクトル周波数分析
(例えば高速フーリエ変換処理:FFT)を行ない、入
力した画像処理データから塗装表面の凹凸波形のパワー
スペクトルPS(詳細後述)を算出する。また、塗装条
件入力部5は、例えばキーボード等の入力手段であり、
中塗り、上塗りベース、上塗りクリア等の塗料の種類に
ついての情報を入力する。また、微粒化演算手段6は、
上記塗装条件入力部5からの塗装条件と、波長分布演算
部4で求めたパワースペクトルPSとに基づいて塗料の
微粒化度を演算する(詳細後述)。上記のようにして求
められた微粒化度は、液晶表示装置やCRT表示装置等
の表示器7で表示して作業員に提示すると共に、塗装条
件制御システム8へ送られ、塗装ガン9の動作条件(塗
料の吐出量、ベル回転数、エア圧等)を所望の微粒化度
を達成するための最適条件に保つように制御する。な
お、上記の波長分布演算部4および微粒化演算手段6
は、コンピュータ等の演算装置で構成される。
明を車両の車体塗装ラインに適用した場合のブロック図
を示す。まず、図2に基づいて全体の構成の概略を説明
する。1は被塗装体の車体であり、塗装ライン上を所定
の速度で移動しながら塗装されるものである。2は塗装
直後におけるウエット状態の塗装表面を撮像する撮像部
である。撮像する時点は、塗料を吹き付けたのち所定時
間(例えば1〜2分)後に行なう。そのため、撮像部2
は塗装ラインの移動速度に合わせて、例えば1〜2分後
に車体が到達する位置に設置されている。上記の撮像部
2で撮像した塗装表面の画像(詳細後述)は、画像処理
部3で2値化等の画像処理される。なお、この画像処理
部は画像情報を記憶する画像メモリとコンピュータ等の
演算装置で構成される。上記の画像処理部3で処理され
た画像処理データは、波長分布演算部4に送られる。こ
の波長分布演算部4では、パワースペクトル周波数分析
(例えば高速フーリエ変換処理:FFT)を行ない、入
力した画像処理データから塗装表面の凹凸波形のパワー
スペクトルPS(詳細後述)を算出する。また、塗装条
件入力部5は、例えばキーボード等の入力手段であり、
中塗り、上塗りベース、上塗りクリア等の塗料の種類に
ついての情報を入力する。また、微粒化演算手段6は、
上記塗装条件入力部5からの塗装条件と、波長分布演算
部4で求めたパワースペクトルPSとに基づいて塗料の
微粒化度を演算する(詳細後述)。上記のようにして求
められた微粒化度は、液晶表示装置やCRT表示装置等
の表示器7で表示して作業員に提示すると共に、塗装条
件制御システム8へ送られ、塗装ガン9の動作条件(塗
料の吐出量、ベル回転数、エア圧等)を所望の微粒化度
を達成するための最適条件に保つように制御する。な
お、上記の波長分布演算部4および微粒化演算手段6
は、コンピュータ等の演算装置で構成される。
【0010】次に作用を説明する。最初に、撮像部2に
ついて説明する。図3は、撮像部2の一例を示す断面図
である。図3に示すように、撮像部の基本的構成は、光
源31、明暗パタン板32、反射鏡33、レンズ34、
CCDカメラ35から成る。上記の明暗パタン板32
は、所定間隔(例えば1mm間隔)で直線状のスリット
が設けられた不透明板(または透明板に所定間隔で不透
明なストライプパタンを印刷したもの)である。そして
光源31からの平行光線を上記明暗パタン板32と反射
鏡33とレンズ34とを介して塗装面の斜め方向から照
射することにより、被塗装体上にスリットに対応した縞
模様をつくる。この縞模様は、被塗装体上の凹凸に応じ
て歪んだ波形(後記図13のごとき波形)となる。その
反射光をCCDカメラ35で撮像し、上記の歪んだ縞模
様、すなわち表面粗さの情報を入力するようになってい
る。上記のごとき縞模様の画像情報を画像処理し、パワ
ースペクトル周波数分析(例えば高速フーリエ変換処
理:FFT)を行なってパワースペクトルPSを求め
る。
ついて説明する。図3は、撮像部2の一例を示す断面図
である。図3に示すように、撮像部の基本的構成は、光
源31、明暗パタン板32、反射鏡33、レンズ34、
CCDカメラ35から成る。上記の明暗パタン板32
は、所定間隔(例えば1mm間隔)で直線状のスリット
が設けられた不透明板(または透明板に所定間隔で不透
明なストライプパタンを印刷したもの)である。そして
光源31からの平行光線を上記明暗パタン板32と反射
鏡33とレンズ34とを介して塗装面の斜め方向から照
射することにより、被塗装体上にスリットに対応した縞
模様をつくる。この縞模様は、被塗装体上の凹凸に応じ
て歪んだ波形(後記図13のごとき波形)となる。その
反射光をCCDカメラ35で撮像し、上記の歪んだ縞模
様、すなわち表面粗さの情報を入力するようになってい
る。上記のごとき縞模様の画像情報を画像処理し、パワ
ースペクトル周波数分析(例えば高速フーリエ変換処
理:FFT)を行なってパワースペクトルPSを求め
る。
【0011】図4は、上記パワースペクトルPSの周波
数特性図であり、縦軸はパワースペクトルPS、横軸は
周波数f(波長λの逆数、f=1/λ)である。図4に
おいて、第1のピーク波形は、前記スリットに対応し
た基本縞による基本波形のパワースペクトル、第2のピ
ーク波形は、塗装表面の凹凸波形の長波長領域(10
〜1mm程度)に対応したパワースペクトル、第3のピ
ーク波形は、凹凸波形の中波長領域(1〜0.1mm
程度)に対応したパワースペクトル、第4のピーク波形
は、凹凸波形の短波長領域(0.1mm以下)に対応
したパワースペクトルを示す。上記のパワースペクトル
波形において、凹凸波形の長波長領域のピーク波長、す
なわち第2のピーク波形のピーク値に対応した波長
は、後記のごとく微粒化度と相関性があり、それによっ
て微粒化度を測定することが出来る。
数特性図であり、縦軸はパワースペクトルPS、横軸は
周波数f(波長λの逆数、f=1/λ)である。図4に
おいて、第1のピーク波形は、前記スリットに対応し
た基本縞による基本波形のパワースペクトル、第2のピ
ーク波形は、塗装表面の凹凸波形の長波長領域(10
〜1mm程度)に対応したパワースペクトル、第3のピ
ーク波形は、凹凸波形の中波長領域(1〜0.1mm
程度)に対応したパワースペクトル、第4のピーク波形
は、凹凸波形の短波長領域(0.1mm以下)に対応
したパワースペクトルを示す。上記のパワースペクトル
波形において、凹凸波形の長波長領域のピーク波長、す
なわち第2のピーク波形のピーク値に対応した波長
は、後記のごとく微粒化度と相関性があり、それによっ
て微粒化度を測定することが出来る。
【0012】次に、本発明における微粒化度測定の原理
について説明する。まず、図5に基づいて、塗装時にお
ける塗装面への塗料粒子の付着と塗装膜面の形成過程に
ついて説明する。図5(a)に示すように、塗装ガンか
ら塗装面へ向けて微粒化した塗料粒子を吹き付ける。こ
の際、塗料粒子の平均粒子径は、基本的には、塗装条件
である塗料速度(下記、、)と空気速度(下記
)と塗料物性(下記)によって決まる。ただし、上
記の〜は次の通りである。 塗装ガンの吐出量 塗装ガンのベル回転数 印加電圧 エア圧 塗料物性(粘度、表面張力、密度) なお、ベル回転数とは塗料を微粒化する回転体の回転数
であり、印加電圧とは塗料粒子に静電気を付加するため
に印加する静電圧(50kV程度)であり、エア圧と
は、塗料粒子が周辺に飛散しないように周囲に気流の壁
を作るための気圧である。上記のようにして吹き付けら
れた塗料粒子は、塗装面に衝突し、つぶれた形で付着す
る。
について説明する。まず、図5に基づいて、塗装時にお
ける塗装面への塗料粒子の付着と塗装膜面の形成過程に
ついて説明する。図5(a)に示すように、塗装ガンか
ら塗装面へ向けて微粒化した塗料粒子を吹き付ける。こ
の際、塗料粒子の平均粒子径は、基本的には、塗装条件
である塗料速度(下記、、)と空気速度(下記
)と塗料物性(下記)によって決まる。ただし、上
記の〜は次の通りである。 塗装ガンの吐出量 塗装ガンのベル回転数 印加電圧 エア圧 塗料物性(粘度、表面張力、密度) なお、ベル回転数とは塗料を微粒化する回転体の回転数
であり、印加電圧とは塗料粒子に静電気を付加するため
に印加する静電圧(50kV程度)であり、エア圧と
は、塗料粒子が周辺に飛散しないように周囲に気流の壁
を作るための気圧である。上記のようにして吹き付けら
れた塗料粒子は、塗装面に衝突し、つぶれた形で付着す
る。
【0013】次に、図5(b)に示すように、塗膜形成
の初期には、付着した小さな塗料粒子が大きな塗料粒子
に結合され、より大きな粒子を形成する。そして、さら
に粒子の結合が進み、表面張力と境界張力とによって初
期の塗膜面が形成される。上記のように粒子の付着と結
合によって塗膜が形成されていくため、初期の塗膜表面
状況は大きな塗装粒子の粒子径r、粒子衝突速度vx、
塗料物性(表面張力γ、粘度η)等に依存する。例え
ば、上塗り塗料の場合、初期塗膜表面の凹凸の高さは数
〜数十μm程度であり、また、凹凸の波長分布は3〜6
mm程度の長波長領域が支配的であることが確認され
た。そして上記の長波長領域のピーク波長λと大きな塗
料粒子の粒子径rとには相関性があることが実験によっ
て確認された。次に、図5(c)に示すように、上記の
初期塗膜形成後の塗膜表面は、レベリング力(表面張力
γと重力gとの合成力)によって次第に平坦化して行
く。この平坦化速度は上記のレベリング力と塗料物性
(表面張力γ、粘度η)および膜厚hによって決定され
る。例えば、上塗り塗料の場合、平坦化速度は時定数で
数十秒〜数百秒であることが確認されている。
の初期には、付着した小さな塗料粒子が大きな塗料粒子
に結合され、より大きな粒子を形成する。そして、さら
に粒子の結合が進み、表面張力と境界張力とによって初
期の塗膜面が形成される。上記のように粒子の付着と結
合によって塗膜が形成されていくため、初期の塗膜表面
状況は大きな塗装粒子の粒子径r、粒子衝突速度vx、
塗料物性(表面張力γ、粘度η)等に依存する。例え
ば、上塗り塗料の場合、初期塗膜表面の凹凸の高さは数
〜数十μm程度であり、また、凹凸の波長分布は3〜6
mm程度の長波長領域が支配的であることが確認され
た。そして上記の長波長領域のピーク波長λと大きな塗
料粒子の粒子径rとには相関性があることが実験によっ
て確認された。次に、図5(c)に示すように、上記の
初期塗膜形成後の塗膜表面は、レベリング力(表面張力
γと重力gとの合成力)によって次第に平坦化して行
く。この平坦化速度は上記のレベリング力と塗料物性
(表面張力γ、粘度η)および膜厚hによって決定され
る。例えば、上塗り塗料の場合、平坦化速度は時定数で
数十秒〜数百秒であることが確認されている。
【0014】次に、塗料粒子径と塗膜面の凹凸との関係
について図6〜図9に基づいて詳細に説明する。図6に
示すように、塗装ガンから吹き付けられた塗料粒子の粒
子径をrとし、それが付着した付着粒子の幅をλ/2、
厚さ(ピーク値)をhとすれば、波長λの凹凸を持つ塗
膜面が形成される。なお、上記付着粒子の幅λ/2と波
長λとの関係は、実験的に求められたものであり、ほぼ
この程度の値になることが確認されている。上記の場合
における塗料粒子径rは、下記(数1)式で示される。
について図6〜図9に基づいて詳細に説明する。図6に
示すように、塗装ガンから吹き付けられた塗料粒子の粒
子径をrとし、それが付着した付着粒子の幅をλ/2、
厚さ(ピーク値)をhとすれば、波長λの凹凸を持つ塗
膜面が形成される。なお、上記付着粒子の幅λ/2と波
長λとの関係は、実験的に求められたものであり、ほぼ
この程度の値になることが確認されている。上記の場合
における塗料粒子径rは、下記(数1)式で示される。
【0015】
【数1】
【0016】上記の理論式をグラフに示すと、図7の破
線で示すごとき曲線となる。しかし、実際には、付着粒
子の結合があるため、図7の実線で示すような特性とな
る。この実験で求めた特性を数式で示すと、下記(数
2)式のようになる。
線で示すごとき曲線となる。しかし、実際には、付着粒
子の結合があるため、図7の実線で示すような特性とな
る。この実験で求めた特性を数式で示すと、下記(数
2)式のようになる。
【0017】
【数2】
【0018】上記のごとき実験で求めた凹凸のピーク波
長λpと塗料粒子径rとの関係を、付着粒子の結合を考
慮して解析する。まず、図8に示すように、付着粒子径
Rは、塗布時間が大きくなるに従って順次大きくなる。
この関係を数式で示すと下記(数3)式のようになる。
長λpと塗料粒子径rとの関係を、付着粒子の結合を考
慮して解析する。まず、図8に示すように、付着粒子径
Rは、塗布時間が大きくなるに従って順次大きくなる。
この関係を数式で示すと下記(数3)式のようになる。
【0019】
【数3】
【0020】なお、図8において、塗布時間とは1ヶ所
に塗布する持続時間であり、初期粒子径とは付着前の塗
料粒子径であり、付着粒子径とは最初に付着したときの
粒子径である。この付着粒子径Rは塗布時間が長くなる
に従って順次塗布される粒子が結合するので次第に大き
くなる。
に塗布する持続時間であり、初期粒子径とは付着前の塗
料粒子径であり、付着粒子径とは最初に付着したときの
粒子径である。この付着粒子径Rは塗布時間が長くなる
に従って順次塗布される粒子が結合するので次第に大き
くなる。
【0021】また、図9は、塗布時間と塗膜面の凹凸波
長との関係を、実測値(破線)と周波数解析によるパワ
ースペクトルから求めた結果とについて比較した特性図
である。図9から判るように、パワースペクトルから求
めた値は実測値によく一致している。したがってパワー
スペクトルから求めた凹凸波長(前記長波長のピーク波
長λp)を用いて付着粒子径Rを求めることが出来る。
さらに、自動塗装機においては、塗布時間は一定である
から、下記(数4)式によって塗料粒子径rも求めるこ
とが出来る。 2r(t)=λp(t) …(数4) 上記のごとき考察により、基本的には前記(数2)式に
より、パワースペクトルから求めた凹凸の長波長領域の
ピーク波長λpを用いて、塗料粒子径rを求めることが
出来る。具体的には、実験で前記図7の特性を求め、そ
れから(数2)式の各係数ks、aを予め求めておけ
ば、撮像画像から求めたピーク波長λpを用いて塗料粒
子径rを求めることが出来る。なお、塗料粒子の粒子径
rは塗料の微粒化の程度に対応しているから、塗料粒子
の粒子径rをそのまま用いて微粒化度を表してもよい
し、或いはrの逆数、もしくは基準値との百分率などを
用いて微粒化度を表すことも出来る。
長との関係を、実測値(破線)と周波数解析によるパワ
ースペクトルから求めた結果とについて比較した特性図
である。図9から判るように、パワースペクトルから求
めた値は実測値によく一致している。したがってパワー
スペクトルから求めた凹凸波長(前記長波長のピーク波
長λp)を用いて付着粒子径Rを求めることが出来る。
さらに、自動塗装機においては、塗布時間は一定である
から、下記(数4)式によって塗料粒子径rも求めるこ
とが出来る。 2r(t)=λp(t) …(数4) 上記のごとき考察により、基本的には前記(数2)式に
より、パワースペクトルから求めた凹凸の長波長領域の
ピーク波長λpを用いて、塗料粒子径rを求めることが
出来る。具体的には、実験で前記図7の特性を求め、そ
れから(数2)式の各係数ks、aを予め求めておけ
ば、撮像画像から求めたピーク波長λpを用いて塗料粒
子径rを求めることが出来る。なお、塗料粒子の粒子径
rは塗料の微粒化の程度に対応しているから、塗料粒子
の粒子径rをそのまま用いて微粒化度を表してもよい
し、或いはrの逆数、もしくは基準値との百分率などを
用いて微粒化度を表すことも出来る。
【0022】図2の実施例においては、波長分布演算部
4で、入力した画像処理データから塗装表面の凹凸波形
のパワースペクトルPSを求め、前記の長波長領域のピ
ーク波長λpを算出する。そして微粒化演算手段6で
は、予め実験で求めた前記図7の特性(数2式)を用い
て上記ピーク波長λpから塗料粒子の粒子径rを求め、
その値から微粒化度を演算する。なお、上記の演算にお
いて、図7の特性は、塗料の種類に応じて異なるので、
塗装条件入力部5から入力した中塗り、上塗りベース、
上塗りクリア等の塗料の種類に応じて(数2)式の係数
値を変更する。上記のように、本実施例においては、塗
装後の未乾燥塗装表面の画像から、塗装面の凹凸の波長
分布を求め、それに基づいて塗装ガンから吹き付けられ
る塗料の粒子径を計測するように構成したものである。
このように構成したことにより、塗料の微粒化度を塗装
中に非接触で容易に計測することが出来る。そのため塗
装条件を直ちにフィードバック制御することが出来るの
で、塗装品質を維持、向上させることができると共に、
微粒化計測の工数を大幅に低減することが出来る。
4で、入力した画像処理データから塗装表面の凹凸波形
のパワースペクトルPSを求め、前記の長波長領域のピ
ーク波長λpを算出する。そして微粒化演算手段6で
は、予め実験で求めた前記図7の特性(数2式)を用い
て上記ピーク波長λpから塗料粒子の粒子径rを求め、
その値から微粒化度を演算する。なお、上記の演算にお
いて、図7の特性は、塗料の種類に応じて異なるので、
塗装条件入力部5から入力した中塗り、上塗りベース、
上塗りクリア等の塗料の種類に応じて(数2)式の係数
値を変更する。上記のように、本実施例においては、塗
装後の未乾燥塗装表面の画像から、塗装面の凹凸の波長
分布を求め、それに基づいて塗装ガンから吹き付けられ
る塗料の粒子径を計測するように構成したものである。
このように構成したことにより、塗料の微粒化度を塗装
中に非接触で容易に計測することが出来る。そのため塗
装条件を直ちにフィードバック制御することが出来るの
で、塗装品質を維持、向上させることができると共に、
微粒化計測の工数を大幅に低減することが出来る。
【0023】次に、図10は、本発明の第2の実施例の
ブロック図である。自動車の車体塗装のように、塗装自
動化ラインで次々に塗装を行なう場合には、膜厚等の塗
装状態の良否を出来るだけ速やかにフィードバックして
次の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つ必要
がある。また、自動車の車体のように、塗装面が広く、
かつ水平面と垂直面とのように状態の異なる面が存在す
る被塗装体においては、それぞれの部分によって塗装状
態が必ずしも均一にはならないので、精密な計測を行な
うためには、それぞれの部分について計測する必要があ
る。しかし、前記図2の実施例においては、基本的には
一つの撮像部によって塗装の表面状態を観察するように
なっていたので、精度の良い計測をするには、次々に異
なった部分の撮像と演算処理を行なう必要がある。その
ため、かなり長い計測処理時間を要し、また、短い時間
内に多数個所の撮像を行なうことができず、特に水平面
(エンジンフードやルーフのような車体上面)と垂直面
(フェンダのような車体側面)とのように、塗装条件の
異なる多くの部分を同じ時点で同一条件で観察して塗装
の良否を判断することは出来なかった。そのため、本実
施例においては、複数の撮像部を設け、複数個所の微粒
化度を計測し、それを平均化することにより、短時間で
精密な計測を行なうように構成したものである。
ブロック図である。自動車の車体塗装のように、塗装自
動化ラインで次々に塗装を行なう場合には、膜厚等の塗
装状態の良否を出来るだけ速やかにフィードバックして
次の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つ必要
がある。また、自動車の車体のように、塗装面が広く、
かつ水平面と垂直面とのように状態の異なる面が存在す
る被塗装体においては、それぞれの部分によって塗装状
態が必ずしも均一にはならないので、精密な計測を行な
うためには、それぞれの部分について計測する必要があ
る。しかし、前記図2の実施例においては、基本的には
一つの撮像部によって塗装の表面状態を観察するように
なっていたので、精度の良い計測をするには、次々に異
なった部分の撮像と演算処理を行なう必要がある。その
ため、かなり長い計測処理時間を要し、また、短い時間
内に多数個所の撮像を行なうことができず、特に水平面
(エンジンフードやルーフのような車体上面)と垂直面
(フェンダのような車体側面)とのように、塗装条件の
異なる多くの部分を同じ時点で同一条件で観察して塗装
の良否を判断することは出来なかった。そのため、本実
施例においては、複数の撮像部を設け、複数個所の微粒
化度を計測し、それを平均化することにより、短時間で
精密な計測を行なうように構成したものである。
【0024】図10において、撮像部2としては、2−
1〜2−4の4個が設けられ、それぞれ車体の異なった
個所を撮像するようになっている。なお、この実施例で
は、車体の上面、右側面および左側面などの各部位ごと
に、それぞれ複数の個所を撮像する例を示している。た
とえば図10においては、エンジンフード等の車体上面
(水平面)を撮像する撮像部として2−1と2−2の2
個、左側フェンダ等の車体左側(垂直面)を撮像する撮
像部として2−3と2−4の2個を設けた場合(車体右
側の分は図示省略)を例示している。上記の各撮像部2
−1〜2−4で撮像した塗装表面の画像情報は、それぞ
れの画像処理部3−1〜3−4で画像処理される。上記
の各画像処理部で処理された画像処理データは、それぞ
れの波長分布演算部4−1〜4−4に送られる。これら
の波長分布演算部4−1〜4−4では、パワースペクト
ル周波数分析を行なって、入力した画像処理データから
凹凸波形の長波長領域のピーク波長λpを求める。この
値は、撮像した各個所ごとに独立して算出する。また、
微粒化演算部6−1〜6−4では、塗装条件入力部5か
ら入力した塗装条件と、それぞれの波長分布演算部で求
めたピーク波長λpから、それぞれの個所における微粒
化度を算出する。また、平均微粒化演算部10は、各微
粒化演算部6−1〜6−4の結果を入力し、複数個所の
微粒化度の平均化処理を行なう。すなわち、各個所につ
いて算出した微粒化度の平均値を算出する。なお、各波
長分布演算部および微粒化演算部の演算内容について
は、前記図2と同様である。また、画像処理部、波長分
布演算部および微粒化演算部は、図10に示すように、
それぞれの撮像部ごとに独立して設けてもよいが、基本
的には、各撮像部の信号をそれぞれ処理できる構成であ
ればよい。上記のように構成したことにより、広い塗装
面についても、短時間に、少ない測定工数で、精度のよ
い計測を行なうことが出来る。そのため、塗装の良否を
リアルタイムでフィードバックすることが出来、塗装品
質を大幅に向上させることが出来る。
1〜2−4の4個が設けられ、それぞれ車体の異なった
個所を撮像するようになっている。なお、この実施例で
は、車体の上面、右側面および左側面などの各部位ごと
に、それぞれ複数の個所を撮像する例を示している。た
とえば図10においては、エンジンフード等の車体上面
(水平面)を撮像する撮像部として2−1と2−2の2
個、左側フェンダ等の車体左側(垂直面)を撮像する撮
像部として2−3と2−4の2個を設けた場合(車体右
側の分は図示省略)を例示している。上記の各撮像部2
−1〜2−4で撮像した塗装表面の画像情報は、それぞ
れの画像処理部3−1〜3−4で画像処理される。上記
の各画像処理部で処理された画像処理データは、それぞ
れの波長分布演算部4−1〜4−4に送られる。これら
の波長分布演算部4−1〜4−4では、パワースペクト
ル周波数分析を行なって、入力した画像処理データから
凹凸波形の長波長領域のピーク波長λpを求める。この
値は、撮像した各個所ごとに独立して算出する。また、
微粒化演算部6−1〜6−4では、塗装条件入力部5か
ら入力した塗装条件と、それぞれの波長分布演算部で求
めたピーク波長λpから、それぞれの個所における微粒
化度を算出する。また、平均微粒化演算部10は、各微
粒化演算部6−1〜6−4の結果を入力し、複数個所の
微粒化度の平均化処理を行なう。すなわち、各個所につ
いて算出した微粒化度の平均値を算出する。なお、各波
長分布演算部および微粒化演算部の演算内容について
は、前記図2と同様である。また、画像処理部、波長分
布演算部および微粒化演算部は、図10に示すように、
それぞれの撮像部ごとに独立して設けてもよいが、基本
的には、各撮像部の信号をそれぞれ処理できる構成であ
ればよい。上記のように構成したことにより、広い塗装
面についても、短時間に、少ない測定工数で、精度のよ
い計測を行なうことが出来る。そのため、塗装の良否を
リアルタイムでフィードバックすることが出来、塗装品
質を大幅に向上させることが出来る。
【0025】次に、図11は、本発明の第3の実施例の
ブロック図である。この実施例は、塗料の微粒化度と塗
装表面の鮮映度とを計測し、それらに応じて最適な塗装
条件を求めてフィードバック制御するように構成したも
のである。図11において、11は鮮映度演算部、12
は塗装品質判定部であり、その他、図2と同符号は同一
物を示す。まず、本発明における塗装表面の鮮映性測定
の原理について説明する。塗装面の鮮映性とは、塗装面
の平滑感、肉持ち感、光沢感(艶性)からなるものであ
る。この3種類の各要素について更に詳しく説明する
と、平滑感は塗装面における比較的大きなうねり状の歪
みがどの程度であるかを示したものであり、肉持ち感は
塗装面における非常に細かな凹凸の存在がどの程度であ
るかを示したものであり、光沢感は塗装面における明暗
差がどの程度の大きさで再現されるかを示したものであ
る。以下、鮮映性の値を鮮映度Sと表示し、平滑感、肉
持ち感、光沢感のそれぞれの値を平滑度H、肉持ち度
N、光沢度Tと表示する。上記のごとき鮮映度Sを表す
諸量は、例えば次のようにして求めることが出来る。す
なわち、塗装面の平滑度Hおよび肉持ち度Nは、前記し
た縞模様の画像情報から抽出した輪郭線に一次元の画像
処理を施すことによって算出し、光沢度Tは入力画像の
明暗差を検出することによって算出することが出来る。
ブロック図である。この実施例は、塗料の微粒化度と塗
装表面の鮮映度とを計測し、それらに応じて最適な塗装
条件を求めてフィードバック制御するように構成したも
のである。図11において、11は鮮映度演算部、12
は塗装品質判定部であり、その他、図2と同符号は同一
物を示す。まず、本発明における塗装表面の鮮映性測定
の原理について説明する。塗装面の鮮映性とは、塗装面
の平滑感、肉持ち感、光沢感(艶性)からなるものであ
る。この3種類の各要素について更に詳しく説明する
と、平滑感は塗装面における比較的大きなうねり状の歪
みがどの程度であるかを示したものであり、肉持ち感は
塗装面における非常に細かな凹凸の存在がどの程度であ
るかを示したものであり、光沢感は塗装面における明暗
差がどの程度の大きさで再現されるかを示したものであ
る。以下、鮮映性の値を鮮映度Sと表示し、平滑感、肉
持ち感、光沢感のそれぞれの値を平滑度H、肉持ち度
N、光沢度Tと表示する。上記のごとき鮮映度Sを表す
諸量は、例えば次のようにして求めることが出来る。す
なわち、塗装面の平滑度Hおよび肉持ち度Nは、前記し
た縞模様の画像情報から抽出した輪郭線に一次元の画像
処理を施すことによって算出し、光沢度Tは入力画像の
明暗差を検出することによって算出することが出来る。
【0026】以下、鮮映度演算の一実施例を、図12に
示すフローチャートに基づき図13と図14を参照しな
がら説明する。まず、鮮映度の測定に際して最適な画像
が得られるように、測定画像を入力する前処理として、
入力すべき画像の大きさと位置とを設定する処理が行な
われる。このような処理を行なう理由は、塗装面の曲率
に応じて、得られる入力画像が異なるため、その曲率に
影響されないような画像を入力するためである。この処
理は、以下のS11〜S15のステップにおいて行なわ
れる。まず、CCDカメラから入力された画像は、画像
メモリに記憶される。記憶される画像の一例としては、
図13(a)に示すように、塗装面で反射されたストラ
イプの反射光に応じた画像である。この画像は、塗装面
が平坦である場合には、出力されたストライプ画像の相
似型の画像となるが、塗装面が曲面である場合には、そ
の曲率に応じて拡大、縮小、さらには変型した画像とな
ってしまう。また、塗装面の曲率が大きい場合には、像
の位置がCCDカメラの視野内を移動し、この移動によ
って像の位置が視野内から外れると、測定に必要とされ
るデータの収集が不十分となって測定結果の信頼性に悪
影響を与えることになる。このため、以下に記載するよ
うに、ストライプ像の位置を追跡し、測定窓の大きさを
変えるという処理を行なう。まず、画像メモリに記憶さ
れた画像を呼び出して、図13に示してあるようなカメ
ラ視野Aの楕円度を演算し、同様に、カメラ視野A内に
存在しているストライプ像の光重心演算を行なう。楕円
度の演算は、測定窓の輪郭線を抽出してこの直径の最大
値と最小値とに基づいて行なっている。また、光重心演
算は、従来から行なわれている一般的な手法であるの
で、ここではその処理の説明は省略する(ステップS1
1、S12)。次に、この光重心演算の結果に基づいて
ストライプ画像の中心位置を求める。この演算を行なう
のは、次の測定窓の大きさを決定する処理において、そ
の測定窓の中心位置を決定するためである(ステップS
13)。次に、上記の処理において求めた楕円度とスト
ライプ画像の中心位置とに基づいて、測定窓の大きさと
位置とを決定する。例えば以上の測定の結果、カメラ視
野Aが図13(a)のようにほぼ円形である場合には、
測定窓Bは同図(a)のように設定される。一方、カメ
ラ視野(A)が図13(c)のように楕円である場合に
は、測定窓Bは同図(c)のように設定される(ステッ
プS14)。
示すフローチャートに基づき図13と図14を参照しな
がら説明する。まず、鮮映度の測定に際して最適な画像
が得られるように、測定画像を入力する前処理として、
入力すべき画像の大きさと位置とを設定する処理が行な
われる。このような処理を行なう理由は、塗装面の曲率
に応じて、得られる入力画像が異なるため、その曲率に
影響されないような画像を入力するためである。この処
理は、以下のS11〜S15のステップにおいて行なわ
れる。まず、CCDカメラから入力された画像は、画像
メモリに記憶される。記憶される画像の一例としては、
図13(a)に示すように、塗装面で反射されたストラ
イプの反射光に応じた画像である。この画像は、塗装面
が平坦である場合には、出力されたストライプ画像の相
似型の画像となるが、塗装面が曲面である場合には、そ
の曲率に応じて拡大、縮小、さらには変型した画像とな
ってしまう。また、塗装面の曲率が大きい場合には、像
の位置がCCDカメラの視野内を移動し、この移動によ
って像の位置が視野内から外れると、測定に必要とされ
るデータの収集が不十分となって測定結果の信頼性に悪
影響を与えることになる。このため、以下に記載するよ
うに、ストライプ像の位置を追跡し、測定窓の大きさを
変えるという処理を行なう。まず、画像メモリに記憶さ
れた画像を呼び出して、図13に示してあるようなカメ
ラ視野Aの楕円度を演算し、同様に、カメラ視野A内に
存在しているストライプ像の光重心演算を行なう。楕円
度の演算は、測定窓の輪郭線を抽出してこの直径の最大
値と最小値とに基づいて行なっている。また、光重心演
算は、従来から行なわれている一般的な手法であるの
で、ここではその処理の説明は省略する(ステップS1
1、S12)。次に、この光重心演算の結果に基づいて
ストライプ画像の中心位置を求める。この演算を行なう
のは、次の測定窓の大きさを決定する処理において、そ
の測定窓の中心位置を決定するためである(ステップS
13)。次に、上記の処理において求めた楕円度とスト
ライプ画像の中心位置とに基づいて、測定窓の大きさと
位置とを決定する。例えば以上の測定の結果、カメラ視
野Aが図13(a)のようにほぼ円形である場合には、
測定窓Bは同図(a)のように設定される。一方、カメ
ラ視野(A)が図13(c)のように楕円である場合に
は、測定窓Bは同図(c)のように設定される(ステッ
プS14)。
【0027】以上の処理が終了すると、鮮映度測定処理
が行なわれることになる。まず、画像メモリに記憶され
ているストライプ画像を呼び出し、所定の閾値で二値化
する。例えばストライプ画像の一例としては、図14
(a)に示されているような画像である(ステップS1
5)。平滑度を求めるには、この二値化された画像から
輪郭線を抽出する処理を行ない、図14(b)に示すよ
うな画像を得る(ステップS16)。ただし、このまま
では非常にギザギザした線なので、これを平滑化する処
理を行なって図14(c)に示すような画像を得る(ス
テップS17)。次に、この平滑化した輪郭線の各構成
画素毎に法線の方向を求める。すなわち、図14(d)
に示すような方向の算出処理を行なう。さらに詳細に
は、輪郭線を構成する画素毎に法線の方向を求める。こ
の方向は、非常に多くのものとなる(ステップS1
8)。そして、このようにして求められた多数の方向を
統計処理して、全体として方向のばらつきが少ないも
の、すなわち収束性のあるものは平滑度Hが良好であ
り、一方、ばらつきの大きなもの、すなわち発散性が認
められるものは平滑度Hが不良であると判断する(ステ
ップS19、ステップS20)。
が行なわれることになる。まず、画像メモリに記憶され
ているストライプ画像を呼び出し、所定の閾値で二値化
する。例えばストライプ画像の一例としては、図14
(a)に示されているような画像である(ステップS1
5)。平滑度を求めるには、この二値化された画像から
輪郭線を抽出する処理を行ない、図14(b)に示すよ
うな画像を得る(ステップS16)。ただし、このまま
では非常にギザギザした線なので、これを平滑化する処
理を行なって図14(c)に示すような画像を得る(ス
テップS17)。次に、この平滑化した輪郭線の各構成
画素毎に法線の方向を求める。すなわち、図14(d)
に示すような方向の算出処理を行なう。さらに詳細に
は、輪郭線を構成する画素毎に法線の方向を求める。こ
の方向は、非常に多くのものとなる(ステップS1
8)。そして、このようにして求められた多数の方向を
統計処理して、全体として方向のばらつきが少ないも
の、すなわち収束性のあるものは平滑度Hが良好であ
り、一方、ばらつきの大きなもの、すなわち発散性が認
められるものは平滑度Hが不良であると判断する(ステ
ップS19、ステップS20)。
【0028】次に、肉持ち度Nを算出するには、上記の
二値化された画像から輪郭線の幅を抽出する処理を行な
う。正常であるならば、塗装面を反射したストライプと
同一の幅のものしか検出されないはずであるが、肉持ち
度Nが悪い場合には、細かな小島がストライプ内に混在
することになるので、その小島に対応した幅のものが検
出される。したがって、幅の抽出とは、どの程度の大き
さの小島が何個存在しているかを認識させるための前段
階の処理であるといえる(ステップS21)。次に、上
記の処理において抽出されたストライプ幅のデータか
ら、所定値以下、例えば0.5mm以下のものを取り出
してその数の存在割合を求める。この割合に基づいて肉
持ち度Nを算出する(ステップS22〜ステップS2
4)。上記の割合の小さい方が肉持ち度Nが大きい、す
なわち良好であることを示す。
二値化された画像から輪郭線の幅を抽出する処理を行な
う。正常であるならば、塗装面を反射したストライプと
同一の幅のものしか検出されないはずであるが、肉持ち
度Nが悪い場合には、細かな小島がストライプ内に混在
することになるので、その小島に対応した幅のものが検
出される。したがって、幅の抽出とは、どの程度の大き
さの小島が何個存在しているかを認識させるための前段
階の処理であるといえる(ステップS21)。次に、上
記の処理において抽出されたストライプ幅のデータか
ら、所定値以下、例えば0.5mm以下のものを取り出
してその数の存在割合を求める。この割合に基づいて肉
持ち度Nを算出する(ステップS22〜ステップS2
4)。上記の割合の小さい方が肉持ち度Nが大きい、す
なわち良好であることを示す。
【0029】次に、光沢度Tを測定するには、まず、測
定窓を介して入力した画像の各水平ライン毎に最も明る
い部分と最も暗い部分の輝度差を求める。すなわち、画
像に対して、位置と輝度との関係のグラフを作成し、そ
のグラフ中の輝度の最大のものと最少のものとの差を求
める(ステップS25)。この処理を全ての水平ライン
について行なって、測定窓の領域内におけるデータの平
均を求める(ステップS26)。以上の処理によって得
られた輝度差に応じて光沢度Tを求める。なお、輝度差
と光沢度Tとの関係は、相関関係が明らかとなっている
ので、その算出の演算は非常に単純である(ステップS
27)。すなわち、輝度差の大きい方が光沢度T(艶
性)が優れていることを示す。
定窓を介して入力した画像の各水平ライン毎に最も明る
い部分と最も暗い部分の輝度差を求める。すなわち、画
像に対して、位置と輝度との関係のグラフを作成し、そ
のグラフ中の輝度の最大のものと最少のものとの差を求
める(ステップS25)。この処理を全ての水平ライン
について行なって、測定窓の領域内におけるデータの平
均を求める(ステップS26)。以上の処理によって得
られた輝度差に応じて光沢度Tを求める。なお、輝度差
と光沢度Tとの関係は、相関関係が明らかとなっている
ので、その算出の演算は非常に単純である(ステップS
27)。すなわち、輝度差の大きい方が光沢度T(艶
性)が優れていることを示す。
【0030】次に、未乾燥状態のウエット塗装面と乾燥
後のドライ塗装面とにおける平滑度Hの比較について説
明する。ウエット塗装面の平滑度Hは、図15に示すよ
うに、塗装直後の数値は低いが、時間と共に前記の平滑
化理論に従って徐々に数値が上昇する。この傾向は乾燥
後においても基本的に継続する。したがってウエット塗
装面での平滑化目標値は、ドライ塗装面の値に対して小
さくなる。例えば、ウエット塗装面の平滑度目標値をH
w、ドライ塗装面の平滑度目標値をHdとすれば、下記
(数5)式に示すようになる。 Hd=k1・Hw …(数5) ただし、k1はウエット平滑度係数であり、k1>1の値
である。この係数は塗装色などの塗装条件に応じて予め
記憶させておく。また、ウエット塗装面の平滑度Hの目
標値Hwは、たとえば、Hw≧0.5程度の値である。
後のドライ塗装面とにおける平滑度Hの比較について説
明する。ウエット塗装面の平滑度Hは、図15に示すよ
うに、塗装直後の数値は低いが、時間と共に前記の平滑
化理論に従って徐々に数値が上昇する。この傾向は乾燥
後においても基本的に継続する。したがってウエット塗
装面での平滑化目標値は、ドライ塗装面の値に対して小
さくなる。例えば、ウエット塗装面の平滑度目標値をH
w、ドライ塗装面の平滑度目標値をHdとすれば、下記
(数5)式に示すようになる。 Hd=k1・Hw …(数5) ただし、k1はウエット平滑度係数であり、k1>1の値
である。この係数は塗装色などの塗装条件に応じて予め
記憶させておく。また、ウエット塗装面の平滑度Hの目
標値Hwは、たとえば、Hw≧0.5程度の値である。
【0031】なお、鮮映度Sを構成する各要素、平滑度
H、肉持ち度N、光沢度Tのうち、鮮映度全体に及ぼす
影響の割合は、平滑度Hが約70%程度と最も大きい。
そして、鮮映度のうちの肉持ち度Nおよび光沢度Tは、
主として塗料の性質および焼付け温度に影響される値で
ある。したがって、塗装時の微粒化度との関係について
は、平滑度Hのみを考慮すればよい。肉持ち度Nおよび
光沢度Tについては、例えば、表示器7に表示して作業
員に指示し、塗料の内容や焼付け温度等を変更させるよ
うにしてもよい。図11の実施例において、鮮映度演算
部11は上記のごとき演算処理を行ない、鮮映度(平滑
度)を計測する。次に、塗装品質判定部12について詳
細に説明する。塗装品質判定部12は、微粒化度演算部
6で算出した塗料の微粒化度と、鮮映度演算部11で求
めた鮮映度とを入力して、塗装品質を判定し、不良と判
定した場合には、以後の塗装条件を最適条件とするため
に塗装条件を変更する指令信号を出力する。塗装条件制
御システム8は、上記の指示信号に応じて塗装ガン9を
駆動し、最適条件で塗装を行なう。
H、肉持ち度N、光沢度Tのうち、鮮映度全体に及ぼす
影響の割合は、平滑度Hが約70%程度と最も大きい。
そして、鮮映度のうちの肉持ち度Nおよび光沢度Tは、
主として塗料の性質および焼付け温度に影響される値で
ある。したがって、塗装時の微粒化度との関係について
は、平滑度Hのみを考慮すればよい。肉持ち度Nおよび
光沢度Tについては、例えば、表示器7に表示して作業
員に指示し、塗料の内容や焼付け温度等を変更させるよ
うにしてもよい。図11の実施例において、鮮映度演算
部11は上記のごとき演算処理を行ない、鮮映度(平滑
度)を計測する。次に、塗装品質判定部12について詳
細に説明する。塗装品質判定部12は、微粒化度演算部
6で算出した塗料の微粒化度と、鮮映度演算部11で求
めた鮮映度とを入力して、塗装品質を判定し、不良と判
定した場合には、以後の塗装条件を最適条件とするため
に塗装条件を変更する指令信号を出力する。塗装条件制
御システム8は、上記の指示信号に応じて塗装ガン9を
駆動し、最適条件で塗装を行なう。
【0032】具体的には、下記のごとき判定を行なう。
図16は、平滑度Hと凹凸波形の波長λ(前記長波長の
ピーク波長)との関係を示す特性図である。図示のごと
く、波長λと平滑度Hとには直線的関係がある。すなわ
ち、波長λが大きいと、塗装膜面の平滑化(平坦化)が
進まず、平滑度Hは低くなる。したがって平滑度を上げ
るには、波長λを小さくする方向に制御すればよい。例
えば、平滑度の目標値H0が0.5であり、計測した平滑
度Hが0.4であったとすると、他の塗装条件が一定で
あれば、実際の平滑度を目標値に一致させるには波長λ
を5.0mmから4.5mmに変更すればよい。上記の関
係を数式で示せば、下記(数6)式のようになる。 ΔH=−k1Δλ …(数6) ただし ΔH:平滑度の誤差 Δλ:波長の補正分 k1:鮮映度補正係数 また、図17は、塗料粒子径r(微粒化度)と波長λと
の関係を示す特性図である。図示のごとく、塗料粒子径
rと波長λとには、多少折線になってはいるが、ほぼ直
線的な関係がある。例えば、前記図16のように、波長
λを5.0mmから4.5mmに移動したい場合には、塗
料粒子径rを100μmから約90μmに変更すればよ
い。上記の関係を直線近似した数式で示せば、下記(数
7)式のようになる。 Δλ=k2Δr …(数7) ただし Δλ:波長の補正分 Δr:塗料粒子径の補正分 k2:波長補正係数 また、図18は、塗料粒子径r(微粒化度)と塗装機の
ベル回転数Nとの関係を示す特性図である。図示のごと
く、塗料粒子径rとベル回転数Nとには直線的関係があ
る。例えば、前記図17のごとく、塗料粒子径rを10
0μmから約90μmに変更したい場合には、ベル回転
数Nを約19000rpmから25000rpmに変更
すればよい。上記の関係を数式で示せば、下記(数8)
式のようになる。 Δr=−k3ΔN …(数8) ただし Δr:塗料粒子径の補正分 ΔN:ベル回転数の補正分 k3:粒子径補正係数 上記の(数6)式〜(数8)式から下記(数9)式が得
られる。 ΔH=k1k2k3ΔN …(数9) したがって、所望の鮮映度(平滑度)を実現するために
は、図16〜図18の特性から求めた(数9)式に基づ
いてベル回転数Nの補正分ΔNを求め、その値を塗装条
件制御システム8に送って塗装ガン9の制御条件を変更
させればよい。
図16は、平滑度Hと凹凸波形の波長λ(前記長波長の
ピーク波長)との関係を示す特性図である。図示のごと
く、波長λと平滑度Hとには直線的関係がある。すなわ
ち、波長λが大きいと、塗装膜面の平滑化(平坦化)が
進まず、平滑度Hは低くなる。したがって平滑度を上げ
るには、波長λを小さくする方向に制御すればよい。例
えば、平滑度の目標値H0が0.5であり、計測した平滑
度Hが0.4であったとすると、他の塗装条件が一定で
あれば、実際の平滑度を目標値に一致させるには波長λ
を5.0mmから4.5mmに変更すればよい。上記の関
係を数式で示せば、下記(数6)式のようになる。 ΔH=−k1Δλ …(数6) ただし ΔH:平滑度の誤差 Δλ:波長の補正分 k1:鮮映度補正係数 また、図17は、塗料粒子径r(微粒化度)と波長λと
の関係を示す特性図である。図示のごとく、塗料粒子径
rと波長λとには、多少折線になってはいるが、ほぼ直
線的な関係がある。例えば、前記図16のように、波長
λを5.0mmから4.5mmに移動したい場合には、塗
料粒子径rを100μmから約90μmに変更すればよ
い。上記の関係を直線近似した数式で示せば、下記(数
7)式のようになる。 Δλ=k2Δr …(数7) ただし Δλ:波長の補正分 Δr:塗料粒子径の補正分 k2:波長補正係数 また、図18は、塗料粒子径r(微粒化度)と塗装機の
ベル回転数Nとの関係を示す特性図である。図示のごと
く、塗料粒子径rとベル回転数Nとには直線的関係があ
る。例えば、前記図17のごとく、塗料粒子径rを10
0μmから約90μmに変更したい場合には、ベル回転
数Nを約19000rpmから25000rpmに変更
すればよい。上記の関係を数式で示せば、下記(数8)
式のようになる。 Δr=−k3ΔN …(数8) ただし Δr:塗料粒子径の補正分 ΔN:ベル回転数の補正分 k3:粒子径補正係数 上記の(数6)式〜(数8)式から下記(数9)式が得
られる。 ΔH=k1k2k3ΔN …(数9) したがって、所望の鮮映度(平滑度)を実現するために
は、図16〜図18の特性から求めた(数9)式に基づ
いてベル回転数Nの補正分ΔNを求め、その値を塗装条
件制御システム8に送って塗装ガン9の制御条件を変更
させればよい。
【0033】上記のように、本実施例においては、塗料
の微粒化度と塗装の鮮映度とを求め、所望の鮮映度を達
成するように微粒化度を制御してやるように構成してい
るので、塗装状態の良否を速やかにフィードバックして
次の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つこと
が可能となる。なお、図10と図11とを組合せ、複数
個所の鮮映度を平均化した値を用いるように構成するこ
とも出来る。
の微粒化度と塗装の鮮映度とを求め、所望の鮮映度を達
成するように微粒化度を制御してやるように構成してい
るので、塗装状態の良否を速やかにフィードバックして
次の塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つこと
が可能となる。なお、図10と図11とを組合せ、複数
個所の鮮映度を平均化した値を用いるように構成するこ
とも出来る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明の請求項1
に記載の発明においては、塗装後の未乾燥塗装表面の画
像から、塗装面の凹凸の波長分布を求め、それに基づい
て塗料の粒子径を計測するように構成したことにより、
塗料の微粒化度を塗装中に非接触で容易に計測すること
が出来る。そのため塗装条件を直ちにフィードバック制
御することが出来るので、塗装品質を維持、向上させる
ことができると共に、微粒化計測の工数を大幅に低減す
ることが出来る。また、請求項3に記載の発明において
は、複数の撮像部を設け、複数個所の微粒化度をそれぞ
れ計測し、それを平均化するように構成したことによ
り、広い塗装面についても、短時間に、少ない測定工数
で、精度のよい計測を行なうことが出来る。そのため、
塗装の良否をリアルタイムでフィードバックすることが
出来、塗装品質を大幅に向上させることが出来る。ま
た、請求項4に記載の発明においては、塗料の微粒化度
と塗装の鮮映度とを求め、所望の塗装品質を達成するよ
うに、最適な微粒化条件を求めるように構成しているの
で、塗装状態の良否を速やかにフィードバックして次の
塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つことが可
能となる、等の多くの優れた効果が得られる。
に記載の発明においては、塗装後の未乾燥塗装表面の画
像から、塗装面の凹凸の波長分布を求め、それに基づい
て塗料の粒子径を計測するように構成したことにより、
塗料の微粒化度を塗装中に非接触で容易に計測すること
が出来る。そのため塗装条件を直ちにフィードバック制
御することが出来るので、塗装品質を維持、向上させる
ことができると共に、微粒化計測の工数を大幅に低減す
ることが出来る。また、請求項3に記載の発明において
は、複数の撮像部を設け、複数個所の微粒化度をそれぞ
れ計測し、それを平均化するように構成したことによ
り、広い塗装面についても、短時間に、少ない測定工数
で、精度のよい計測を行なうことが出来る。そのため、
塗装の良否をリアルタイムでフィードバックすることが
出来、塗装品質を大幅に向上させることが出来る。ま
た、請求項4に記載の発明においては、塗料の微粒化度
と塗装の鮮映度とを求め、所望の塗装品質を達成するよ
うに、最適な微粒化条件を求めるように構成しているの
で、塗装状態の良否を速やかにフィードバックして次の
塗装条件を改善し、常に最良の塗装状態に保つことが可
能となる、等の多くの優れた効果が得られる。
【図1】本発明の機能ブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例のブロック図。
【図3】撮像部2の一例を示す断面図。
【図4】パワースペクトルPSの周波数特性図。
【図5】塗装時における塗装面への塗料粒子の付着と塗
装膜面の形成過程を示す図。
装膜面の形成過程を示す図。
【図6】飛行中の塗料粒子と付着粒子との関係を示す
図。
図。
【図7】塗料粒子の平均径と波長との関係を示す特性
図。
図。
【図8】塗料の粒子径と塗布時間との関係を示す特性
図。
図。
【図9】波長λと塗布時間との関係を示す特性図。
【図10】本発明の第2の実施例のブロック図。
【図11】本発明の第3の実施例のブロック図。
【図12】鮮映度演算を示すフローチャートの一実施例
図。
図。
【図13】撮像部で読み込んだストライプ画像の一例
図。
図。
【図14】平滑度演算における画像処理を示す図。
【図15】塗装後の経過時間と平滑度Hとの関係を示す
特性図。
特性図。
【図16】平滑度Hと波長λとの関係を示す特性図。
【図17】塗料粒子径rと波長λとの関係を示す特性
図。
図。
【図18】塗料粒子径rとベル回転数Nとの関係を示す
特性図。
特性図。
【図19】従来装置の一例図。
【図20】従来装置の他の一例のブロック図。
1…被塗装体(ボディ) 2、2−1、2−2、2−3、2−4…撮像部 3、3−1、3−2、3−3、3−4…画像処理部 4、4−1、4−2、4−3、4−4…波長分布演算部 5…塗装条件入力部 6、6−1、6−2、6−3、6−4…微粒化演算部 7…表示器 10…平均微粒化演
算部 8…塗装条件制御システム 11…鮮映度演算部 9…塗装ガン 12…塗装品質判定
部 100…撮像手段 104…塗装条件
入力手段 101…画像処理手段 105…平均微粒
化演算手段 102…波長分布演算手段 106…鮮映度演
算手段 103…微粒化演算手段 107…塗装品質
判定手段
算部 8…塗装条件制御システム 11…鮮映度演算部 9…塗装ガン 12…塗装品質判定
部 100…撮像手段 104…塗装条件
入力手段 101…画像処理手段 105…平均微粒
化演算手段 102…波長分布演算手段 106…鮮映度演
算手段 103…微粒化演算手段 107…塗装品質
判定手段
Claims (4)
- 【請求項1】塗料を塗布した直後の未乾燥塗装表面を撮
像する撮像手段と、 上記撮像手段からの画像情報を画像処理する画像処理手
段と、 上記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装表面の凹凸波形の波長分布を算出する波長分布
演算手段と、 上記波長分布演算手段で算出された波長分布に基づいて
微粒化度を算出する微粒化演算手段と、 を備えたことを特徴とする塗装品質解析装置。 - 【請求項2】上記波長分布演算手段は、塗装表面の凹凸
波形のパワースペクトルにおける長波長領域のピーク波
長を求めるものであり、 上記微粒化演算手段は、上記長波長領域のピーク波長の
値と予め実験で求めた塗料粒子径との関係から、塗料粒
子径を算出し、それを微粒化度とするものである、こと
を特徴とする請求項1に記載の塗装品質解析装置。 - 【請求項3】塗料を塗布した直後の未乾燥塗装表面を、
塗装面の異なった個所についてそれぞれ撮像する複数の
撮像手段と、 上記複数の撮像手段からの画像情報をそれぞれ画像処理
する画像処理手段と、 上記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装表面の凹凸波形の波長分布を上記各個所毎にそ
れぞれ算出する波長分布演算手段と、 塗装条件を入力する塗装条件入力手段と、 上記波長分布演算手段で算出された波長分布と上記塗装
条件入力手段からの塗装条件とに基づいて、微粒化度を
上記各個所毎にそれぞれ算出する微粒化演算手段と、 上記微粒化演算手段で求めた各個所の微粒化度を平均化
する平均微粒化演算手段と、 を備えたことを特徴とする塗装品質解析装置。 - 【請求項4】塗料を塗布した直後の未乾燥塗装表面を撮
像する撮像手段と、 上記撮像手段からの画像情報を画像処理する画像処理手
段と、 上記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装表面の凹凸波形の波長分布を算出する波長分布
演算手段と、 上記波長分布演算手段で算出された波長分布に基づいて
微粒化度を算出する微粒化演算手段と、 上記画像処理手段で処理された画像処理データに基づい
て、塗装面の鮮映度を演算する鮮映度演算手段と、 上記微粒化演算手段で求めた微粒化度と上記鮮映度演算
手段で求めた鮮映度とに応じて、最適な微粒化条件を算
出する塗装品質判定手段と、 を備えたことを特徴とする塗装品質解析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09848394A JP3326962B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 塗装品質解析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09848394A JP3326962B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 塗装品質解析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07306156A true JPH07306156A (ja) | 1995-11-21 |
JP3326962B2 JP3326962B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=14220902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09848394A Expired - Fee Related JP3326962B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 塗装品質解析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326962B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09262533A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-07 | Nissan Motor Co Ltd | 塗装品質解析装置 |
JP2003042965A (ja) * | 2001-05-11 | 2003-02-13 | Byk Gardner Gmbh | 反射体の特性を決定する装置及びその方法 |
JP2006208361A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Byk Gardner Gmbh | 光学的表面特性の検査装置及び検査方法 |
JP2010025904A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Central Japan Railway Co | 膜厚測定方法 |
CN103884645A (zh) * | 2012-12-24 | 2014-06-25 | 中国制浆造纸研究院 | 一种用于测试涂料中气体含量的方法 |
CN106404619A (zh) * | 2016-11-15 | 2017-02-15 | 重庆科技学院 | 一种烧结混合料原始粒度测定系统 |
CN116124651A (zh) * | 2023-02-03 | 2023-05-16 | 中国电器科学研究院股份有限公司 | 一种微纳级尺度盐雾气溶胶粒径分布测量方法及调控系统 |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP09848394A patent/JP3326962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09262533A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-07 | Nissan Motor Co Ltd | 塗装品質解析装置 |
JP2003042965A (ja) * | 2001-05-11 | 2003-02-13 | Byk Gardner Gmbh | 反射体の特性を決定する装置及びその方法 |
JP2006208361A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Byk Gardner Gmbh | 光学的表面特性の検査装置及び検査方法 |
JP2010025904A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Central Japan Railway Co | 膜厚測定方法 |
CN103884645A (zh) * | 2012-12-24 | 2014-06-25 | 中国制浆造纸研究院 | 一种用于测试涂料中气体含量的方法 |
CN106404619A (zh) * | 2016-11-15 | 2017-02-15 | 重庆科技学院 | 一种烧结混合料原始粒度测定系统 |
CN106404619B (zh) * | 2016-11-15 | 2023-12-22 | 重庆科技学院 | 一种烧结混合料原始粒度测定系统 |
CN116124651A (zh) * | 2023-02-03 | 2023-05-16 | 中国电器科学研究院股份有限公司 | 一种微纳级尺度盐雾气溶胶粒径分布测量方法及调控系统 |
CN116124651B (zh) * | 2023-02-03 | 2023-08-29 | 中国电器科学研究院股份有限公司 | 一种微纳级尺度盐雾气溶胶粒径分布测量方法及调控系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3326962B2 (ja) | 2002-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8465792B2 (en) | Monitor system for coating apparatus | |
WO2023092690A1 (zh) | 检验胶路状态的装置及其检验方法 | |
CN110567963B (zh) | 合金分析视觉定位方法、装置及合金分析系统 | |
JP3326962B2 (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3257182B2 (ja) | 塗装処理装置及び塗装処理方法 | |
CN110545920A (zh) | 利用喷雾器为工件涂漆的方法以及涂漆系统 | |
He et al. | An effective MID-based visual defect detection method for specular car body surface | |
JP3326960B2 (ja) | 塗装膜厚計測装置 | |
JP3322034B2 (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3358434B2 (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3478443B2 (ja) | 自動塗装機の制御装置 | |
JPH08334320A (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3006321B2 (ja) | ウェット鮮映性測定装置 | |
JP3511764B2 (ja) | 自動塗装機の制御装置 | |
JPH095053A (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3159063B2 (ja) | 表面欠陥検査装置 | |
JPH09113462A (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3811924B2 (ja) | 自動塗装機の制御装置およびその制御方法 | |
JP3353494B2 (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JPH08327340A (ja) | 塗装品質解析装置 | |
JP3327000B2 (ja) | 塗装膜厚計測装置 | |
JPH09105612A (ja) | 塗装膜厚計測装置 | |
JP2021139816A (ja) | ワークの表面検査装置、表面検査システム、表面検査方法及びプログラム | |
JP3252555B2 (ja) | 塗装面の垂れ計測装置及び塗装膜厚計測装置 | |
JPH07306017A (ja) | 塗装膜厚計測装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |