JPH07305488A - フクレ防止床構造 - Google Patents

フクレ防止床構造

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JPH07305488A
JPH07305488A JP12426294A JP12426294A JPH07305488A JP H07305488 A JPH07305488 A JP H07305488A JP 12426294 A JP12426294 A JP 12426294A JP 12426294 A JP12426294 A JP 12426294A JP H07305488 A JPH07305488 A JP H07305488A
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JP
Japan
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floor
sheet
continuous
adhesive
long
Prior art date
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Pending
Application number
JP12426294A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shimizu
昭 清水
Hideyuki Nagata
秀由記 永田
Eiichi Tajima
栄一 田島
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Tajima Inc
Original Assignee
Tajima Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 裏面にエンボスが形成され、深さが0.6m
m以上のエンボスの凹部25が連続してガスの連続脱気
通路を構成する長尺エンボスシート21が、連続脱気通
路を閉塞しないようにエポキシ系接着剤29により、不
織布等の連続多孔性シート41を介して床下地11上に
接着されたフクレ防止床構造。長尺エンボスシート21
の端部は、脱気通路を形成する脱気用連続多孔性床材料
に当接され、また、表面に仕上げ床タイル31が接着さ
れる。 【効果】 床下部から蒸発した水分を、連続脱気通路お
よび連続多孔性床材を介して外部に脱気し、仕上げ用床
タイルの下面に逃げ場を失なった水蒸気が蓄積されるこ
とにより生じる床材のフクレを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面仕上げ用床材の施
工後に、下地からの水分(水蒸気)により床材が部分的
に膨れるフクレ現象の発生が防止された床構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック系床仕上げ材を、屋外の土
間下地や屋内のプールサイドなどの水分に曝されやすい
ところに使用して床仕上げを行なうと、下地からの水分
(水蒸気)の逃げ場がなく、水蒸気が床仕上げ材の下面
に留まって内圧が高まり、接着の弱い部位を部分的に持
ち上げるようにしてフクレを発生する。
【0003】従来のフクレ対策としては、エンボスシー
トを脱気シートとして用いて床下地からの水蒸気による
フクレを防止することが試みられており、この表面仕上
げは、ウレタン樹脂などの合成樹脂による塗膜仕上げが
多く用いられている。しかしながら、従来のフクレ対策
では確らずしも満足のいく結果が得られず、また、表面
が塗膜仕上げなので意匠的に単調になりやすいという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、表面床仕上
げ材の下面の水分を確実に脱気し、水蒸気の停滞・蓄積
によるフクレの発生を防止しうるフクレ防止床構造を提
供するものである。また、本発明は、意匠性に優れたフ
クレ防止床構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のフクレ防止床構
造は、裏面にエンボスが形成され、該エンボスの凹部が
連続してガスの連続脱気通路を構成する長尺エンボスシ
ートの裏面が、該連続脱気通路を閉塞しないように、接
着剤により床下地上に接着され、前記長尺エンボスシー
トの表面側に、表面仕上げ用床材が接着剤により接着さ
れていることを特徴とする。
【0006】また、上記エンボスの凹部の深さを0.6
mm以上とすることにより、長尺エンボスシートの連続
脱気通路の閉塞を容易に防止できる。さらに、長尺エン
ボスシートの接着に用いる接着剤としてエポキシ系接着
剤を用いることにより、耐水性に優れ、接着強度が良好
で、フクレ防止効果も高い床構造が得られる。
【0007】一方、表面仕上げ用床材として、タイル状
のものを用いて模様張りを行なうことにより、意匠効果
が高まる。また、連続多孔体シートを介して、長尺エン
ボスシートを接着剤により床下地に接着することによ
り、接着剤の使用過多や部分的な塗厚バラツキに起因す
る、長尺エンボスシートの連続脱気通路の閉塞をいっそ
う確実に防止できる。さらに、表面仕上げ用床材の上面
への脱気通路を有する脱気用連続多孔性床材料に端面を
当接させて、長尺エンボスシートを敷設することによ
り、外部への水蒸気の逃げ道が確保され、効率的に脱気
を行なうことができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明のフクレ防止床構造の断面構
造を示す説明図である。モルタル仕上げされたコンクリ
ート等からなる床下地11上に、櫛目ゴテなどを用いて
ライン状に接着剤29を塗布した後に、長尺エンボスシ
ート21の裏面を床下地11に接着する。
【0009】接着剤29としては、その素材は特に問わ
ないが、エポキシ系接着剤が好ましい。エポキシ系接着
剤は、耐水性、接着性にすぐれているため、水分に曝さ
れやすい本願発明の床構造に好適であり、屋外の土間下
地、屋内のプールサイドなどに適用した場合にも大きな
接着強度が得られ、フクレの発生防止にもつながる。
【0010】長尺エンボスシート21としては、裏面に
エンボスが形成されたポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂
からなるプラスチックシートが用いられ、また、寸法安
定性を付与するためにガラスクロス、ガラス不織布など
積層あるいは埋設した上記のプラスチックシートを用い
ることが好ましい。
【0011】図2(裏面から見た一部斜視図)に示すよ
うに、長尺エンボスシート21は、その裏面に凸部23
および凹部25を有する。凹部25は、連続して形成さ
れ、水分(水蒸気)等のガスの連続脱気通路を形成す
る。長尺エンボスシート21は、凹凸パターンが繰り返
して形成され、2cm2 、好ましくは1cm2の区域内
に、凹部が実質的に少なくとも1ケ所存在することが望
ましい。
【0012】本発明では、長尺エンボスシート21の接
着時に、接着剤29により凹部23の一部が閉鎖され
て、連続する接着剤29で囲まれた閉領域が発生しない
ことが重要である。このような閉領域が生じると、この
閉領域内の水分は外部に逃げることができず、しだいに
蓄積して内圧が高まり、長尺エンボスシート21および
表面仕上げ用床材31が押し上げられてフクレを生じ
る。
【0013】このように、長尺エンボスシート21の凹
部により連続脱気通路を形成しこの部分的な閉塞を防止
することにより、水分が全体に拡散し、水分が部分的に
閉じ込められてその部分にフクレが発生することを防止
し、また、フクレ防止床構造の周辺部等から水分が外部
に脱気されていく。
【0014】なお、図1では、塗布された接着剤29が
そのままの塗布厚の状態であるように示しているが、実
際には、塗布されたライン状の接着剤29は長尺エンボ
スシート21により押し潰されて高さが減少し、エンボ
ス深さが小さい場合には、凹部25で形成される連続脱
気通路が閉塞される。
【0015】そこで本発明では、エンボス深さ(凹部2
5と凸部23との厚さの差)を、接着剤29の塗布厚さ
よりも高くすることが好適であるが、一般的に使用され
ている櫛目ごてで接着剤を塗布し、オープンタイム0の
場合でも連続脱気通路が閉塞されない高さを検討した結
果、0.6mm以上とすることが好適である。
【0016】また、長尺エンボスシート21において
は、隣り合って敷設されるエンボスシート21同士の当
接端面部をシールすることが好ましい。これにより、当
接端面部のわずなか隙間から水分が表面仕上げ用床材3
1の下面に侵入して、表面仕上げ用床材31にフクレが
発生することを防止できる。
【0017】ついで、本発明では、接着剤29の場合と
同様にして、接着剤33を長尺エンボスシート21の表
面に塗布し、表面仕上げ用床材31を接着する。この場
合も接着剤33としては、接着可能であれば素材を問わ
ないが、やはり耐水性、接着強度の点でエポキシ系接着
剤が好ましい。
【0018】表面仕上げ用床材31としては、塩化ビニ
ルなどの軟質合成樹脂からなるプラスチックシートを用
いることができ、また、吸水伸び、熱収縮に優れた性能
が要求されるために、ガラスクロス、ガラス不織布など
を積層または埋設することが望ましい。
【0019】表面仕上げ用床材の構成、形状は特に問わ
ず、単層シートでも積層シートでも、タイル状、長尺シ
ート状でもよい。図1に示したようにタイル状の表面仕
上げ用床材31を用いることにより模様貼りが可能とな
り、意匠的な効果が増大する。なお、表面仕上げ用床材
31は必ずしも直接長尺エンボスシート21に接着する
必要はなく、長尺エンボスシート21と表面仕上げ用床
材31との間に、弾性シートなどの他の部材を挾むこと
もできる。
【0020】図3は本発明の他の実施例を示す説明断面
図であり、連続多孔体シート41を介して、長尺エンボ
スシート21が接着剤29により床下地11に接着され
ている点以外は、図1に示したものと同じ構造である。
長尺エンボスシート21の接着に際しては、接着剤29
は連続多孔体シート41に吸収されて広がり、接着剤2
9が凹部25内に侵入して連続脱気通路が閉塞されるこ
とが防止できる。一方、長尺エンボスシート21の凸部
は、接着剤29が含浸された連続多孔体シート41と一
体化して、強固に床下地に接着される。
【0021】なお、連続多孔体シート41は、あらかじ
め長尺エンボスシート21に接着しておく必要はなく、
長尺エンボスシート21と重ねて敷設すればよい。連続
多孔体シート41としては、不織布、連続気泡シートな
どが用いられる。図4は本発明の他の実施例を示す説明
断面図であり、脱気用連続多孔性床材料51が設けられ
ている以外は、図1の場合と同様である。
【0022】脱気用連続多孔性床材料51は、壁面等の
立上り部53に設けられ、これに長尺エンボスシート2
1の端部を当接する。床下地11から蒸散した水分は、
長尺エンボスシート21の凹部25からなる連続脱気通
路を伝わって脱気用連続多孔性床材料51に至り、この
脱気通路を経て外部(表面仕上げ用床材31の上面側空
間)に排出される。このように、脱気用連続多孔性床材
料51は、外部への脱気通路として作用し、長尺エンボ
スシート21の下面の水分の外部への排出を、いっそう
確実とする。
【0023】脱気用連続多孔性床材料51としては、不
織布、連続気泡体のシート、棒状体などが用いられる。
また、図4では、表面仕上げ用床材31が敷設される区
域の周辺の立上り部53に沿うようにして脱気用連続多
孔性床材料51を設けたが、デザイン上や強度上の制約
がなければ、敷設区域の中心部等、周辺部以外に設けて
もよい。
【0024】図5は本発明の他の実施例を示し、図1の
実施例に対して連続多孔体シート41と脱気用連続多孔
性床材料51との双方を設けたものであり、これらを重
ね合わせた作用効果が得られる。すなわち、図4の床構
造がもつ効果と図5の床構造がもつ作用効果が同時に得
られる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、床下地
から蒸発した水分の一部集中を防止し、また外部への排
出を行なって、床のフクレを確実に防止できる。請求項
2に記載の発明によれば、長尺エンボスシートの凹部の
一部閉塞を防止し、より確実にフクレを防止できる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、大きな接
着強度が得られ、フクレの発生も防止できる。請求項4
に記載の発明によれば、タイルの模様貼りにより意匠効
果を高めることができる。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、長尺エン
ボスシートの凹部の一部閉塞をさらに確実に防止でき、
いっそう床のフクレを防止できる。請求項6に記載の発
明によれば、水分の外部への排出をより促進し、いっそ
う床のフクレを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフクレ防止床構造の実施例を示す断面
説明図である。
【図2】本発明で用いられる長尺エンボスシートの実施
例を示す、裏面から見た一部斜視図である。
【図3】本発明のフクレ防止床構造の実施例を示す断面
説明図である。
【図4】本発明のフクレ防止床構造の実施例を示す断面
説明図である。
【図5】本発明のフクレ防止床構造の実施例を示す断面
説明図である。
【符号の説明】
11 床下地 21 長尺エンボスシート 23 凸部 25 凹部 29 接着剤 31 表面仕上げ用床材 33 接着剤 41 連続多孔体シート 51 脱気用連続多孔性床材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面にエンボスが形成され、該エンボス
    の凹部が連続してガスの連続脱気通路を構成する長尺エ
    ンボスシートの裏面が、該連続脱気通路を閉塞しないよ
    うに、接着剤により床下地上に接着され、 前記長尺エンボスシートの表面側に、表面仕上げ用床材
    が接着剤により接着されていることを特徴とするフクレ
    防止床構造。
  2. 【請求項2】 前記エンボスの凹部の深さが0.6mm
    以上である請求項1に記載のフクレ防止床構造。
  3. 【請求項3】 前記長尺エンボスシートの接着に用いる
    接着剤が、エポキシ系接着剤である請求項1または2に
    記載のフクレ防止床構造。
  4. 【請求項4】 前記表面仕上げ用床材が、表面仕上げ用
    床タイルである請求項1〜3のいずれか一項に記載のフ
    クレ防止床構造。
  5. 【請求項5】 前記長尺エンボスシートが連続多孔体シ
    ートを介して接着剤により床下地上に接着されている請
    求項1〜4のいずれか一項に記載のフクレ防止床構造。
  6. 【請求項6】 前記長尺エンボスシートの端部が、前記
    表面仕上げ用床材の上面側への脱気通路を有する脱気用
    連続多孔性床材料に当接されている請求項1〜5のいず
    れか一項に記載のフクレ防止床構造。
JP12426294A 1994-05-13 1994-05-13 フクレ防止床構造 Pending JPH07305488A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223138A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Toli Corp 内装材
US9012052B2 (en) 2011-04-01 2015-04-21 Samsung SCI Co., Ltd. Battery pack including an adhesion sheet
JP2015158102A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 タキロン株式会社 合成樹脂製被覆材を用いた床被覆構造

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