JPH0730543Y2

JPH0730543Y2 - ディスク類収納庫

Info

Publication number: JPH0730543Y2
Application number: JP1991000485U
Authority: JP
Inventors: 勝年浜田
Original assignee: エレコム株式会社
Priority date: 1991-01-11
Filing date: 1991-01-11
Publication date: 1995-07-12
Anticipated expiration: 2005-07-12
Also published as: US5207319A; EP0494407A3; EP0494407A2; JPH0497086U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、フロッピーディスクや
コンパクトディスク、あるいはこれらディスクに似た形
状のもの（ビデオカセットやテープカセット等）を収納
するためのディスク類収納庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、上記のようなディスク類を収納
するためのディスク収納庫は、側方に開口するディスク
類挿入口を有し、このディスク類挿入口から収納庫内部
に多数枚のディスク類を挿入できるように構成されてい
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】近年、上記のようなデ
ィスク類収納庫において、その上面にディスク類立てや
トレイ等の付属的な活用部分を形成し、これによってデ
ィスク類収納庫自体の機能性を向上させることが試みら
れている。しかしながら、このようにディスク類収納庫
の上面に多種多様の活用部分を形成するようにすると、
この活用部分の種類だけディスク類収納庫全体の形状も
多様化することとなり、その分ディスク類収納庫の量産
性が低下し、コスト高となる不都合が生じる。一方、ユ
ーザー側においても、必要な活用部分をもった多種類の
ディスク類収納庫全体を個別に購入しなければならず、
経済的な負担が大きい。

【０００４】本考案は、このような事情に鑑み、量産性
や経済性を損なうことなく、機能性の向上、さらには多
機能化を図ることができるディスク類収納庫を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、側方に開口す
るディスク類挿入口を有するディスク類収納庫におい
て、その天壁に蓋装着部を設け、この蓋装着部に種々の
形状及び機能を有する蓋を選択的に装着し得るように構
成したものである。

【０００６】ここで、上記蓋は上記蓋装着部に対して着
脱可能であってもよいし、固定的に取付けられるもので
あってもよい。

【０００７】

【作用】上記構成によれば、単一の形状のディスク類収
納庫本体の蓋装着部に、種々の形状、機能をもつ蓋を適
宜選択して装着することにより、この蓋に対応する機能
をディスク類収納庫に与えることができる。

【０００８】特に、上記蓋を上記蓋装着部に対して着脱
可能に構成したものによれば、ディスク類収納庫本体の
蓋装着部に装着される蓋を適宜交換することにより、単
一のディスク類収納庫本体で複数種の機能を享受するこ
とができる。

【０００９】

【実施例】図１〜５は、本考案の一実施例におけるディ
スク収納庫を示したものである。なお、この実施例では
例としてフロッピーディスクＤを収納するものを示す
が、本考案はこれに限らず、コンパクトディスクやその
他ディスクに似た形状のものを収納物とする種々の収納
庫に適用が可能である。

【００１０】上記収納庫は、略直方体状の収納庫本体１
０を備え、この本体１０に、後述のように蓋１２及び背
壁１４が着脱可能に装着されるようになっている。

【００１１】上記収納庫本体１０は中空状の容器で、側
方に開口するディスク挿入口１６を有しており、このデ
ィスク挿入口１６から内部にフロッピーディスクＤが挿
入可能となっている。

【００１２】この収納庫本体１０の内部において、左右
両側壁１８の内面には、この収納庫本体１０の中央に向
けて比較的大幅のディスク支持片２０及び比較的小幅の
ディスク案内片２２が交互に突設されており、各片２
０，２２は収納庫本体の奥行き方向（前後方向）に延び
ている。また、各ディスク支持片２０の前端からは上方
にディスク係止片２４が突出している。

【００１３】さらに、背壁１４の裏面には板ばね２５が
固定されている。この板ばね２５は、上下方向に延びる
基部２５ａと、この基部２５ａから前側（図４では下
側）に屈曲した状態で左右に延びる多数本のばね部２５
ｂとを有し、各ばね部２５ｂの先端には折り曲げ部２５
ｃが形成されている。そして、各板ばね部２５ｂが各デ
ィスク支持片２０の直上方に位置する状態で上記基部２
５ａが背壁１４に固定されている。

【００１４】このような構造において、各ディスク係止
片２４よりも上方の位置からフロッピーディスクＤを挿
入し、押し込むことにより、このフロッピーディスクＤ
に押されてばね部２５ｂが開く方向（図４矢印方向）に
変形する。その後、フロッピーディスクＤがディスク支
持片２０上に落とし込まれると（図４二点鎖線）、上記
フロッピーディスクＤが上記板ばね２５の弾発力でディ
スク係止片２４側に押され、これにより係止されること
となる。逆に、この状態からフロッピーディスクＤを正
面から奥へ向けて押圧し、少し持ち上げるようにすれ
ば、上記板ばね２５の弾発力を利用してフロッピーディ
スクＤを収納庫内から手前側へ容易に取出すことができ
る。

【００１５】なお、本考案では収納庫本体１０の具体的
な構成を問わず、例えば上記板ばね２５がないものであ
ってもよい。

【００１６】次に、上記蓋１２及び背壁１４の取付構造
を説明する。

【００１７】まず、蓋１２について説明する。上記収納
庫本体１０の天壁２７には、図１に示されるような略矩
形状の貫通穴２６が設けられ、この貫通穴２６の周縁部
には図５（ａ）にも示されるような段部（蓋装着部）２
９が形成されている。一方、蓋１２は単純な平板状の本
体を有し、その下面には、上記本体の外周端部３５より
も上記段部２９の幅だけ内側に入り込んだ部分から略矩
形状の突出部３４が下方に突設されている。そして、こ
の突出部３４よりも外側の部分（外周端部３５）が上記
段部２９に嵌合されることにより、蓋１２が収納庫本体
１０に着脱可能に装着されるようになっている（図３及
び図５（ａ）の状態）。

【００１８】次に、背壁１４の取付構造を説明する。こ
の背壁１４には、その中央に図３及び図５（ａ）〜
（ｃ）に示されるような凹部２８を有し、この凹部２８
の上面及び下面に図５（ａ），（ｂ）に示されるような
案内爪３０が設けられている。これらの案内爪３０は、
収納庫本体１０に向かう側の面が滑らかな曲面とされて
おり、収納庫本体１０に凹部２８を容易に嵌入できるよ
うに便宜が図られている。これに対し、収納庫本体１０
の天壁２７の背側端部（図５（ａ）の右側端部）には、
上記案内爪３０が嵌入可能な段部３１が形成されてい
る。

【００１９】そして、図５（ａ）に示されるように凹部
２８の上端部が天壁２７の内側に嵌入され、図５（ｂ）
に示されるように凹部２８の下面に形成された案内爪３
０が収納庫本体１０の底壁３２の内側に嵌入され、図５
（ｃ）に示されるように凹部２８の左右両側部が収納庫
本体１０の側壁１８の内側に嵌入されることにより、底
壁１４が収納庫本体１０に着脱可能に装着されるように
なっている。

【００２０】なお、本考案では少なくとも蓋１２と収納
庫本体１０とが別体であればよく、背壁１４は収納庫本
体１０と一体に形成されていてもよい。また、本考案で
はディスク類収納庫本体に対する蓋の具体的な装着構造
を問わず、例えば上記蓋１２の下面に前記案内爪３０と
同様の案内爪を設けてもよい。

【００２１】上記のようなディスク収納庫によれば、収
納庫本体１０と蓋１２とが別体であるので、一種類の収
納庫本体１０を製造するだけでも、その段部２９に種々
の形状をもつ蓋を適宜選択して装着することにより、様
々な付加的機能を持つディスク収納庫を得ることができ
る。

【００２２】図６〜８は、特殊機能を持つ蓋の一例とし
て、ディスク立て機能を持つ蓋３６を示したものであ
る。

【００２３】この蓋３６の中央には、下方に凹む凹部３
８が形成され、この凹部３８の上面に、左右方向（図６
では上下方向）に延びる複数本の桟４０が設けられてお
り、各桟４０の左右両端部に前後方向に突出するディス
ク係止部４２が形成されている。そして、各桟４０同士
の間にディスクＤの下端部を挿入し、後側に傾けること
により、図７に示されるように両桟４０のディスク係止
部４２によってディスクＤを係止できるようになってい
る。

【００２４】このような蓋３６を前記蓋１２に代えて収
納庫本体１０の凹部２９に装着することにより、図８に
示されるように、天壁でディスクＤが仮置き可能なディ
スク収納庫を得ることができる。

【００２５】なお、以上の実施例では蓋を収納庫本体１
０に対して着脱可能に装着できるものを示したが、蓋を
収納庫本体１０に完全に固定する構造にしても、収納庫
本体１０の製造工程を共通化することによりコストを低
減させる効果を得ることができる。

【００２６】このような完全固定を行うための構造の一
例を図９及び図１０に示す。これらの図に示される蓋３
６の側壁の複数箇所には、矩形状の窓４４が形成されて
おり、この窓４４内に被係止片４６が上向きに突設され
ている。この被係止片４６は蓋３６の内側方向（図１０
（ａ）の矢印方向）に撓み可能となっており、その上端
部には、下側から上側に向かうに従って蓋外側に漸次膨
出するテーパー状の被係止部４８が形成されている。

【００２７】このような蓋３６を、収納庫本体１０の貫
通穴２６（前記図１参照）内に上から押し込むと、上記
被係止片４６が上記貫通孔２６の周縁部に押されて蓋３
６の内側方向に逃げることにより蓋３６を収納庫本体１
０に完全に嵌入することができる（図１０（ｂ））。こ
の嵌入完了状態では、被係止部４８が段部２９の内周縁
部に引掛かるために蓋３６は収納庫本体１０から抜けな
くなる。すなわち、蓋３６は収納庫本体１０の段部２９
に着脱不能に嵌着されたことになる。

【００２８】このように、本考案では蓋が収納庫本体に
着脱不能に固定されたものでもよいが、蓋を着脱可能と
することにより、ユーザーは単一の収納庫本体を購入す
るだけで、後は必要に応じた蓋を適宜選択して収納庫本
体に装着することにより、種々の機能を享受することが
できる利点がある。

【００２９】この蓋の種類については限りがなく、極め
て多くのものが考えられるが、そのほんの一例を図１１
〜図１５に示しておく。

【００３０】図１１（ａ）は中央に凹部５１をもつトレ
イ型蓋５０を示している。

【００３１】図１１（ｂ）は中央に貫通穴５２をもつ蓋
５３を示している。

【００３２】図１１（ｃ）は中央に凹部５４をもち、か
つこれを開閉する蓋５５をもつ小物入れ兼用蓋５６を示
している。

【００３３】図１２（ａ）はペン挿入孔５８をもつペン
スタンド５７の付いた蓋５９を示している。

【００３４】図１２（ｂ）は上向き開口６０をもつメモ
スタンド６１の付いた蓋６２を示している。

【００３５】図１２（ｃ）はラック式ディスク立てとし
て兼用される蓋６３を示している。

【００３６】また図１３〜１５は、ケース入りディスク
Ｄ及びケース無しディスクＤｏの双方を立てることがで
きる特殊機能をもったディスク立て兼用の蓋６４を示し
ている。

【００３７】これらの図に示される蓋６４の中央には、
前記蓋３６と同様に凹部６６が形成されている。この凹
部６６の中央には、左右方向に延びる前後一対の支持壁
７０が複数対並べて突設されており、各支持壁７０の上
端部からは相手側の支持壁７０に近づく方向にディスク
係止部６８が突出している。

【００３８】これに対し、凹部６６の左右両縁部におい
て、各支持壁７０対の間に位置する部分からは支持片７
２が上向きに突設されており、各支持片７２の上端部か
ら前後両方向にディスク係止部７４が突出している。

【００３９】このような構造によれば、図１４に示され
るように、比較的厚みの大きいケース入りディスクＤに
ついては、その下端部の後側角部（図１４では右側角
部）のみを両支持壁７０のディスク係止部６８で係止
し、前側角部（図１４では左側角部）は支持片７２の中
腹部で係止し、また上記後側角部よりも上側の部分は後
側の支持片７２のディスク係止部７４で係止し、上記前
側角部よりも上側の部分は前側の支持片７２のディスク
係止部７４で係止することにより、このディスクＤを不
都合なく傾斜状態で保持することができる。これに対
し、比較的厚みの小さいケース無しディスクＤｏについ
ては、その下端部を前後一対の支持壁７２で係止するこ
とにより、やはり傾斜状態で保持することができる。

【００４０】また本考案は、蓋だけでなく、収納庫本体
についても種々の変形例が考えられるものであり、例え
ば図１６（ｂ）に示されるように、前記図１〜図４で示
した収納庫本体１０を二つ左右に並べて合体させたもの
であってもよい。この場合、この収納庫本体１０に対し
ては、図１６（ａ）に示されるように、例えば前記図６
〜図８で示した蓋３６を二つ左右に合体させた蓋７６を
装着するようにしてもよいし、図１７に示されるよう
に、今までの実施例で示した蓋の中から任意選択した二
つの蓋を左右に並べて装着するようにしてもよい。

【００４１】また、本考案における収納庫本体１０は、
図１８に示されるようにディスクＤが左右に並べて挿入
されるものであってもよい。

【００４２】

【考案の効果】以上のように本考案は、側方に開口する
ディスク類挿入口を有するディスク類収納庫において、
その天壁に蓋装着部を設け、この蓋装着部に種々の形状
及び機能を有する蓋を選択的に装着し得るように構成し
たものであるので、ディスク類収納庫本体についてはそ
の形状を共通化して量産性を確保しながら、このディス
ク類収納庫本体の蓋装着部に種々の形状、機能を持つ蓋
を装着することにより、ディスク類収納庫全体の機能性
を向上させることができる効果がある。

【００４３】さらに、上記蓋を上記蓋装着部に対して着
脱可能に構成したものによれば、ユーザーは単一のディ
スク類収納庫本体を購入するだけでよく、後は、このデ
ィスク類収納庫本体に装着される蓋を適宜交換するだけ
で、様々な付加的機能を享受することができるので、良
好な経済性を確保しながら、ディスク類収納庫の多機能
化を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるディスク収納庫の斜
視図である。

【図２】上記ディスク収納庫の正面図である。

【図３】図２のIII-III線断面図である。

【図４】図２のIV−IV線断面図である。

【図５】（ａ）は図３のＡ部拡大図、（ｂ）は図３のＢ
部拡大図、（ｃ）は図４のＣ部拡大図である。

【図６】上記ディスク収納庫の本体に装着される蓋の一
例を示す平面図である。

【図７】図６のVII-VII線断面図である。

【図８】上記蓋の使用状態を示す斜視図である。

【図９】他の蓋の例を示す断面正面図である。

【図１０】（ａ）は図９のＸ−Ｘ線断面図、（ｂ）は上
記蓋の装着状態を示す断面正面図である。

【図１１】（ａ）〜（ｃ）は他の蓋の例を示す斜視図で
ある。

【図１２】（ａ）〜（ｃ）は他の蓋の例を示す斜視図で
ある。

【図１３】他の蓋の例を示す平面図である。

【図１４】図１３のXIV-XIV線断面図である。

【図１５】図１３のXV−XV線断面図である。

【図１６】（ａ）は他のディスク収納庫の例を示す平面
図、（ｂ）は同ディスク収納庫の正面図である。

【図１７】上記ディスク収納庫の本体に二つの蓋を装着
した状態を示す平面図である。

【図１８】他のディスク収納庫本体の例を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１０ディスク収納庫本体１２，３６，５０，５３，５６，５９，６２，６３，７
６蓋１６ディスク挿入口２９段部（蓋装着部）Ｄフロッピーディスク

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】側方に開口するディスク類挿入口を有す
るディスク類収納庫において、その天壁に蓋装着部を設
け、この蓋装着部に種々の形状及び機能を有する蓋を選
択的に装着し得るように構成したことを特徴とするディ
スク類収納庫。
【請求項２】上記蓋が上記蓋装着部に対して着脱可能
に構成されていることを特徴とする請求項１記載のディ
スク類収納庫。
【請求項３】上記蓋が上記蓋装着部に対して固定的に
取付けられるように構成されていることを特徴とする請
求項１記載のディスク類収納庫。