JP3850646B2

JP3850646B2 - 収納スタンド

Info

Publication number: JP3850646B2
Application number: JP2000271303A
Authority: JP
Inventors: 勝章古川; 秀郎大里
Original assignee: Kokuyo Co Ltd
Current assignee: Kokuyo Co Ltd
Priority date: 2000-09-07
Filing date: 2000-09-07
Publication date: 2006-11-29
Anticipated expiration: 2020-09-07
Also published as: JP2002078545A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスや家庭等で本やＣＤ等の物品を収納するために好適に利用される収納スタンドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の収納スタンドは、通常、対をなす左右の側板と、これら左右の側板の底部間を連結する底板と、前記左右の側板の背部間に架け設けた背フレームと、この背フレームにスライド移動可能に取り付けられる着脱式の仕切板とを具備してなり、前記左右の側板と底板と背フレームとの間に形成される物品収納空間に本やＣＤ等の物品を立てた状態で収納するようにしている。
【０００３】
ところで、収納した複数の物品を仕切るべく、前記仕切板を横断面略楕円状の背フレームに取り付ける際には、該仕切板の基端部側に設けた側面視略Ｃ字形状をなす取付部を前記背フレームの前方から近づけて該背フレームの前側をくわえ込んだ状態で取り付けるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した取付構造であると、前記取付部の物品収納空間側の面である前面が、前記背フレームの前面よりも取付部の前壁の厚み分だけ物品収納空間側へ飛び出した状態で取り付けられることとなる。そのため、複数の物品を並べた時に、この取付部の前面に収納される物品が背フレームの前面に収納される他の物品よりも取付部の前壁の厚み分だけ物品収納空間側へ飛び出すこととなり、見栄えが悪く、さらには物品の収納状態が不安定になる等の不具合がある。特に、前記取付部は、物品が仕切板に倒れかかった際にも仕切板を安定的に支持できるように十分な巾寸法が必要なものであるが、このように仕切板の安定的支持を図るべく巾寸法を十分に確保しようとすると、飛び出して収納される物品が増加することとなるという不具合もあった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述した不具合を解消するためになされた本発明は、対をなす側板と、これら側板間に架け設けた単一の横架部と、この横架部に取り付けられる仕切板とを具備してなり、前記側板と横架部とにより形成される物品収納空間に本やＣＤ等の物品を収納する収納スタンドであって、前記仕切板が、前記横架部に取付部を介して取り付けられるものであり、この取付部が、物品収納空間側に位置する面を有してなり、この物品収納空間側の面が前記横架部の物品収納空間側の面よりも物品収納空間側へ飛び出さないように構成していることを前提とする収納スタンドに関するものである。
【０００６】
このような前提のものであると、取付部の物品収納空間側の面を横架部の物品収納空間側の面よりも飛び出さないように構成しているので、全ての物品を前記横架部に確実に押し当てた状態で収納することが可能となる。したがって、物品の収納状態が安定するととともに、収納時に仕切板近傍に収納された物品が他の物品よりも外方に飛び出さず、全ての物品の背表紙側を略面一状態で収納することが可能となり、収納スタンド全体の見栄えも非常に良好なものとなる。また、このような構成のものであると、物品の飛び出しを考慮に入れる必要がないので、仕切板に本やＣＤ等の物品が倒れかかった際にも安定的に支持できるような十分な巾寸法を前記取付部に付与することが可能となる。
【０００７】
また本発明は、さらに、取付部が、その物品収納空間側の面を、前記横架部の物品収納空間側の面と略面一となるように取り付けられていることを前提としている。このような構成のものであると、外観が向上するとともに、仕切板近傍で物品が接触支持される面積が増加し収納時に物品が安定支持されることとなる。
【０００８】
そして本発明は、前記前提に加え、簡単な構成で上述した構成を実現すべく、横架部が、物品収納空間側の面に凹部を有してなり、この凹部に前記取付部の一部を嵌合させた状態で、該取付部を横架部の外側に取り付けるようにしていることなることを特徴としている。
【０００９】
また、取付部が、前記横架部に係り合って取付位置からの抜脱を禁止する爪部を具備してなることが望ましい。このような構成のものであると、スライド移動時に仕切板が所定取付位置から抜脱することを有効に防止して、使用状態を良好なものとすることができる。
【００１０】
使い勝手を良好なものとするには、仕切板が、前記横架部にスライド移動可能に取り付けられていることが望ましい。
【００１１】
物品収納時に、物品を退避させることなく仕切板を横架部に取り付け得るようにするには、取付部が、前記横架部に上方から嵌合して取り付けられることが望ましい。
【００１２】
取付部を巾広化した場合にも、その円滑なスライド移動を妨げないようにするには、取付部が、その内面から突出したリブを有してなり、取付時に、このリブの突出面を前記横架部の対向面と接触させるようにしていることが望ましい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１４】
本実施の形態では、本発明の収納スタンドとして、物品たる本Ｂを収納するためのブックスタンド１を例に挙げて説明する。
【００１５】
このブックスタンド１は、図１〜図３に示すように、対をなす左右の側板２と、これら左右の側板２の底部間を連結する底板３と、前記左右の側板２の背部間に架け設けた横架部たる背フレーム４と、この背フレーム４にスライド移動可能に取り付けられる仕切板５とを具備してなり、前記左右の側板２と底板３と背フレーム４との間に形成される物品収納空間Ｓに本Ｂを立てた状態で収納するようにしている。
【００１６】
以下、各部の具体的な構成について説明する。
【００１７】
側板２は、合成樹脂素材を射出成形して形成したもので、側面視逆Ｕ字形の薄板状の側板本体２１と、この側板本体２１の下端部に一体に設けた中空の底板取付部２２と、前記側板本体２１の背部側の上下方向略中間位置に一体に設けた中空の背フレーム取付部２３とから構成されている。なお、図中符号２３ａで示すものは、仕切板５をスライド移動させる際に、左右端部の終端位置を位置決めするストッパである。
【００１８】
底板３は、合成樹脂素材を射出成形して形成した中空の板状のもので、その左右両側端から突出した突出部（図示せず）に設けた弾性変形可能な係り合い爪（図示せず）を有してなり、前記突出部を前記側板２の底板取付部２２に挿入するとともに、前記係り合い爪を該底板取付部２２の一部に係り合わせて左右の側板２１間に取り付けられる。
【００１９】
背フレーム４は、合成樹脂素材を射出成形して形成したもので、左右両側端から突出した突出部（図示せず）に設けた弾性変形可能な係り合い爪（図示せず）を有してなり、前記突出部を前記側板２の背フレーム取付部２３に挿入するとともに、前記係り合い爪を該背フレーム取付部２３の一部に係り合わせて左右の側板２１間に取り付けられる。この背フレーム４は、物品収納空間Ｓ側の面である前面４ａ側に、上方に開放した凹部４１を有してなる横断面略Ｌ字形のものである。この凹部４１は、背フレーム４の左端部から右端部に亘って略全域に設けてある連続したものである。
【００２０】
仕切板５は、合成樹脂素材を射出成形して形成した薄板状のものである。この仕切板５は、その基端部５ａ側に一体に設けた取付部６を介して前記背フレーム４にスライド移動可能に取り付けられる。
【００２１】
取付部６は、図１〜図５に示すように、頂壁６１と、この頂壁６１の前後端部から垂下した前後垂下壁６２、６３とから構成される側面視略下向コ字形のものである。この取付部６は、前記仕切板５の厚みよりも巾広な巾寸法を有し、その巾方向略中央位置に前記仕切板５が位置している。また、この取付部６は、前記頂壁６１と後垂下壁６３の内面に、それぞれ対をなして巾方向に沿って延出したリブ６４を有しており、取付位置では、このリブ６４の突出面６４ａが背フレーム４の外面に接触することとなる。そして、前記後垂下壁６３の下端からは、背フレーム４の下面に係り合う爪部６５が突出してあり、この爪部６５の係り合いにより前記取付部６は所定取付位置からの上方への抜脱を禁止されているとともに、この爪部６５と頂壁６１間に背フレーム４を挟み込むことによりスライド移動時等のがたつきを防止するようにしている。
【００２２】
このような構成のものにおいて、本実施の形態では、図１、図４及び図５に示すように、前記取付部６が、物品収納空間Ｓ側の面である前面６ａを一定幅有しており、前記取付部６を介して仕切板５を背フレーム４に取り付けた際に、前記取付部６の前面６ａが前記背フレーム４の物品収納空間Ｓ側の面である前面４ａよりも物品収納空間S側へ飛び出さないように構成している。
【００２３】
具体的には、前記背フレーム４の凹部４１のへこみ量が、取付部６の前垂下壁６２の厚みと等しい或いは若干大きくなるように設定し、取付部６の前面６ａが背フレーム４の前面４ａよりも物品収納空間S側である前方側へ飛び出さないようにしている。本実施の形態では、前記背フレーム４の凹部４１のへこみ量が、取付部６の前垂下壁６２の厚みと等しくなるように設定し、取付部６の前面６ａが背フレーム４の前面４ａと略面一となるようにしている。
【００２４】
次に、前記仕切板５を背フレーム４に取り付ける場合の手順について説明する。
【００２５】
図２に示すように前記仕切板５を背フレーム４の上方から近づけ、部材の弾性変形を利用して取付部６の後垂下壁６３を若干変形させながら、背フレーム４の上部外側に取付部６を嵌合させ、取付部６の後垂下壁６３の下端から突出した爪部６５を背フレーム４の後壁に係り合わせる。この時、取付部６の頂壁６１及び後垂下壁６３の内面から突出したリブ６４の突出面６４ａが、背フレーム４の上面及び後面に接触した状態となるとともに、前垂下壁６２の前面６ａが背フレーム４の前面４ａよりも物品収納空間S側に飛び出さない状態で前記取付部６が背フレーム４に取り付けられることとなる。
【００２６】
このような構成のものであると、取付部６の物品収納空間Ｓ側の面である前面６ａを背フレーム４の物品収納空間Ｓ側の面である前面４ａよりも飛び出さないように構成しているので、図１及び図３に示すように、全ての本Ｂを前記背フレーム４の前面４ａに確実に押し当てた状態で収納することが可能となる。したがって、本Ｂの収納状態が安定するととともに、収納時に部分的に仕切板５近傍に収納されている本Ｂが前方に飛び出さず、その前面側を略面一状態で収納することが可能となり、収納時のブックスタンド１全体の見栄えも非常に良好なものとなる。また、本Ｂの部分的な飛び出しを考慮に入れる必要がないので、仕切板５に本Ｂが倒れかかった際にも安定的に支持できるような十分な巾寸法を前記取付部６に付与することが可能となる。
【００２７】
取付部６が、その前面６ａを、前記背フレーム４の前面４ａと略面一となるように取り付けられているので、見栄えが良好なものとなるとともに、仕切板５近傍で本Ｂが接触支持される面積が増加し収納時に本Ｂが安定支持されることとなる。
【００２８】
背フレーム４が、物品収納空間Ｓ側の面である前面４ａに凹部４１を有してなり、この凹部４１に前記取付部６の前垂下壁６２を嵌合させた状態で、前記取付部６を背フレーム４の外側に取り付けるようにしているので、簡単な構成で取付部６の前面６ａが背フレーム４の前面４ａよりも前方へ飛び出さないようにすることができる上、取付部６を背フレーム４の外側に取り付けるので仕切板５の取付が容易なものとなる。
【００２９】
仕切板５が、前記背フレーム４にスライド移動可能に取り付けられているので、仕切板５の位置を自由に変更することができ、使い勝手を良好なものとすることが可能である。
【００３０】
取付部６が、前記背フレーム４に上方から取り付けられるものであるので、物品収納空間Ｓ側である前方側から取り付けている従来のものと比べて、物品収納時でも、本Ｓを退避させることなく容易に前記取付部６を背フレーム４に取り付けることが可能となる。
【００３１】
取付部６が、その内面から突出したリブ６４を有してなり、取付時に、このリブ６４の突出面６４ａを前記背フレーム４の対向面である外面と接触させるようにしているので、取付部６と背フレーム４との接触面積を小さくして、スライド移動時の摩擦を小さくすることが可能となり、取付部６の巾寸法を大きく確保しても、円滑なスライド移動が可能となる。
【００３２】
取付部６が、前記背フレーム４に係り合う爪部６５を具備してなり、この爪部６５の係り合いにより取付位置からの抜脱を禁止されているので、スライド移動時に仕切板５が所定取付位置から抜脱することを有効に防止して、使用状態を良好なものとすることができる。
【００３３】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、背フレームの形状は、上述したものに限定されず、上部が湾曲したものであってもよいのは勿論である。さらに、収納スタンドに収納する物品は、上述した本に限定されず、ＣＤ等であってもよいのは勿論である。また、収納スタンドの材質は、上述したような合成樹脂製のものに限定されず、木製のもの等、他の材質でも構わない。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【００３４】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【００３５】
すなわち、本発明は、前記仕切板が、前記横架部に取付部を介して取り付けられるものであり、この取付部の物品収納空間側の面が前記横架部の物品収納空間側の面よりも物品収納空間側へ飛び出さないように構成しているので、全ての物品の背面を前記横架部に確実に押し当てた状態で収納することが可能となる。したがって、物品の収納状態が安定するととともに、物品の背表紙側を略面一状態で収納することが可能となり、収納スタンド全体の見栄えも非常に良好なものとすることができる。
【００３６】
取付部が、その物品収納空間側の面を、前記横架部の物品収納空間側の面と略面一となるように取り付けられているならば、外観が向上するとともに、仕切板近傍で物品が接触支持される面積が増加し収納時に物品が安定支持されることとなる。
【００３７】
横架部が、物品収納空間側の面に凹部を有してなり、この凹部に前記取付部の一部を嵌合させた状態で、前記取付部を横架部の外側に取り付けるようにしているならば、簡単な構成で取付部の物品収納空間側の面が横架部の物品収納空間側の面よりも飛び出さないようにすることができる上、取付部を横架部の外側に取り付けるので取付が容易なものとなる。
【００３８】
仕切板が、前記横架部にスライド移動可能に取り付けられているならば、仕切板の位置を自由に変更することができ、使い勝手を良好なものとすることが可能である。
【００３９】
取付部が、前記横架部に上方から取り付けられるものであるならば、物品収納空間側である前方側から取り付けている従来のものと比べて、物品収納時でも、物品を退避させることなく容易に前記取付部を横架部に取り付けることが可能となる。
【００４０】
取付部が、その内面から突出したリブを有してなり、取付時に、このリブの突出面を前記横架部の対向面と接触させるようにしているならば、取付部と横架部との接触面積を小さくして、スライド移動時の摩擦を小さくすることが可能となり、取付部の巾寸法を大きく確保しても、円滑なスライド移動が可能となる。
【００４１】
取付部が、前記横架部に係り合って取付位置からの抜脱を禁止する爪部を具備してなるならば、スライド移動時に仕切板が所定取付位置から抜脱することを有効に防止して、使用状態を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における一実施の形態を示す全体斜視図。
【図２】同仕切板を取り外した状態を示す分解斜視図。
【図３】同平面図。
【図４】同図３に対応するＩ−I線断面図。
【図５】同要部を拡大した側断面図。
【符号の説明】
１…収納スタンド（ブックスタンド）
２…側板
４…横架部（背フレーム）
４ａ…物品収納空間側の面（前面）
４１…凹部
５…仕切板
６…取付部
６ａ…物品収納空間側の面（前面）
６４…リブ
６４ａ…突出面
６５…爪部
Ｂ…物品（本）
Ｓ…物品収納空間

Claims

対をなす側板と、これら側板間に架け設けた単一の横架部と、この横架部に取り付けられる仕切板とを具備してなり、前記側板と横架部とにより形成される物品収納空間に本やＣＤ等の物品を収納する収納スタンドであって、
前記仕切板が、前記横架部に取付部を介して取り付けられるものであり、この取付部が、物品収納空間側に位置する面を有してなり、この物品収納空間側の面が前記横架部の物品収納空間側の面よりも物品収納空間側へ飛び出さないように前記横架部の物品収納空間側の面と略面一となるように取り付けられ、横架部が、物品収納空間側の面に凹部を有してなり、この凹部に前記取付部の一部を嵌合させた状態で、該取付部を横架部の外側に取り付けるようにしていることを特徴とする収納スタンド。
取付部が、前記横架部に係り合って取付位置からの抜脱を禁止する爪部を具備してなることを特徴とする請求項１記載の収納スタンド。
仕切板が、前記横架部にスライド移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項１又は２記載の収納スタンド。
取付部が、前記横架部に上方から嵌合して取り付けられるものであることを特徴とする請求項１、２又は３記載の収納スタンド。
取付部が、その内面から突出したリブを有してなり、取付時に、このリブの突出面を前記横架部の対向面と接触させるようにしていることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の収納スタンド。