JPH07305054A - 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置 - Google Patents

冷凍サイクル用組成物および冷凍装置

Info

Publication number
JPH07305054A
JPH07305054A JP7051611A JP5161195A JPH07305054A JP H07305054 A JPH07305054 A JP H07305054A JP 7051611 A JP7051611 A JP 7051611A JP 5161195 A JP5161195 A JP 5161195A JP H07305054 A JPH07305054 A JP H07305054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium
desiccant
potassium
refrigerant
refrigeration cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7051611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3688333B2 (ja
Inventor
Shigeo Ushimaru
茂雄 牛丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05161195A priority Critical patent/JP3688333B2/ja
Publication of JPH07305054A publication Critical patent/JPH07305054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688333B2 publication Critical patent/JP3688333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 代替フロンを分解することなく、冷凍サイク
ル内の水分濃度などを低下させる。 【構成】 乾燥剤がナトリウム・カリウムA型ゼオライ
トであるハイドロフルオロカーボン系冷凍サイクル用組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクル用組成
物、とくにハイドロフルオロカーボン系冷媒を用いた冷
凍サイクル用組成物およびそれを用いた冷凍装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジクロロジフルオロエタン(以下 CFC12
と称する)やモノクロロジフルオロメタン(以下 HCFC2
2 と称する)、または HCFC22 と CFC115 との共沸混合
物である R-502等の塩素を含有するフロンがオゾン層の
破壊に繋がる冷媒として使用できなくなる。そのため、
代替フロンとして、ジフルオロメタン(以下 HFC32と称
する)、ペンタフルオロエタン(以下 HFC125 と称す
る)、 1,1,1,2- テトラフルオロエタン(以下 HFC134a
と称する)、 1,1,1- トリフルオロエタン(以下 HFC14
3aと称する)や 1,1- ジフルオロエタン(以下 HFC152a
と称する)等のオゾン層を破壊しないハイドロフルオロ
カーボン系冷媒が単体あるいは混合物として検討されて
いる。それと共にこのハイドロフルオロカーボン系冷媒
を使用した冷凍装置の開発も早急に必要とされている。
【0003】冷凍装置は、蒸発、圧縮、凝縮、膨脹の4
つの作用からなる冷凍サイクルが組込まれた空気調和機
や冷蔵庫等に代表される。冷凍サイクルにおいて、冷媒
は液体から気体へ、気体から液体へ変化を繰り返しなが
ら循環している。また冷凍機油や乾燥剤が系内に含まれ
ている。ここで、冷凍機油は特に圧縮機構部における潤
滑に用いられるが、サイクル内の油戻りなどから冷媒と
の相溶性が必要な特性として要求される。しかし、上述
の代替フロンは、従来の冷凍機油である鉱油にはほとん
ど溶解しないため、ハイドロフルオロカーボン系冷媒に
溶解性を示すポリオールエステル系油やポリエーテル系
油などの冷凍機油の使用が試みられている。その他にポ
リアルキレングリコール油やポリアルキルベンゼン系油
がある。また乾燥剤はサイクル内の水分濃度などを低減
する目的でドライヤー内に充填され、冷凍サイクルに搭
載されている。従来、この乾燥剤はナトリウムA型ゼオ
ライトで4A型といわれるものが CFC12,R-502ならびに
HCFC22 系冷媒および鉱油からなる冷凍サイクルに使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の代替フロンおよ
びこの代替フロンに適するポリエステル系油やポリエー
テル系油などの冷凍機油は共に吸水性が高いという特性
があり、冷凍サイクル内に多量の水分が混入する場合が
ある。水分が混入すると、キャピラリーチューブ内での
氷結、冷媒・冷凍機油の加水分解、サイクル内で発生し
た酸成分による材料劣化、コンタミナンツの発生などが
予想されるので、代替フロンおよびこの代替フロンに適
するポリエステル系油やポリエーテル系油などを使用し
た冷凍サイクルにおいては水分除去が重要な課題とな
る。
【0005】しかしながら、サイクル内の水分濃度など
を低減する目的で、代替フロンを使用した冷凍サイクル
に従来のナトリウムA型ゼオライトを使用すると、 HFC
32単体あるいは HFC32含有混合フロンの分解が起こり、
同時にA型ゼオライトも影響を受け水分除去が十分でな
くなるという問題がある。
【0006】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、代替フロンを分解することなく、冷
凍サイクル内の水分濃度などを低下させることができる
とともに摺動機構部に悪影響を与えない冷凍サイクル用
組成物およびそれを用いた冷凍装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍サイクル用
組成物は、マックベイン法(Mc Bain 法)による HFC32
吸着量が 2.77 重量%未満の乾燥剤を使用することを特
徴とする。なお、本発明において冷凍サイクル用組成物
とは、冷凍サイクル内で使用される冷媒や冷凍機油、乾
燥剤等の集合体をいう。
【0008】また、本発明の冷凍サイクル用組成物は、
乾燥剤がナトリウム・カリウムA型ゼオライトであっ
て、ナトリウム量が 6重量%以上、カリウム量が 5重量
%以上であり、かつナトリウムおよびカリウムの合計量
が 13 〜 20 重量%であることを特徴とする。さらに、
このナトリウム・カリウムA型ゼオライトはアルミノケ
イ酸ナトリウムからなる純合成ゼオライトであって、平
均細孔径が 0.3nm以下であることを特徴とする。
【0009】上述の冷凍サイクル用組成物において、ハ
イドロフルオロカーボンは少なくとも HFC32を含有する
ことを特徴とする。
【0010】本発明の冷凍装置は冷媒、冷凍機油および
乾燥剤を有し、冷媒を圧縮、凝縮、膨脹、蒸発させる工
程とからなる密閉された冷凍サイクルを有する冷凍装置
において、冷媒はハイドロフルオロカーボン系冷媒、乾
燥剤はマックベイン法によるHFC32吸着量が 2.77 重量
%未満の物質であることを特徴とする。
【0011】本発明に係るハイドロフルオロカーボン系
冷媒は、炭素、弗素、水素からなる化合物であって、従
来の冷媒である CFC12、HCFC22を代替しうるものをい
う。例えば HFC32、 HFC125 、 HFC134a、 HFC143a、 H
FC152a等を例示することができる。これらのハイドロフ
ルオロカーボンは単独でも、 2種以上の混合物としても
使用することができる。これらの冷媒のなかにあって分
子径の小さいハイドロフルオロカーボンが好ましく、と
くに少なくとも HFC32を含有するハイドロフルオロカー
ボンが好ましい。好ましいハイドロフルオロカーボンと
しては、 HFC32/HFC125 、 HFC32/ HFC152a、 HFC32
/ HFC134a、 HFC32/ HFC125 / HFC134a、 HFC32/ H
FC125 / HFC134a/R290などの混合冷媒、 HFC32単独冷
媒等を挙げることができる。
【0012】本発明に係る好ましい乾燥剤はアルミノケ
イ酸ナトリウムからなるナトリウム・カリウムA型純合
成ゼオライトである。一般にA型ゼオライトは天然には
見出だされない純合成ゼオライトであって、比較的単純
な分子の大きさに近い一定の細孔径をもち、分子径がこ
の細孔径より小さい分子しか吸着しないという特徴を有
する。このことから、モレキュラーシーブ(molecular
sieve )または分子ふるいともいわれ、冷媒などの乾燥
剤として用いられている。このA型ゼオライトには、ゼ
オライト中のカチオンをナトリウムを主とした4A型と
呼ばれるナトリウムA型ゼオライト、カチオンをカリウ
ムを主とした3A型と呼ばれるカリウムA型ゼオライト
などがある。
【0013】モレキュラーシーブの細孔径は最大酸素環
付近に位置する金属イオン(Na,K,Ca など)が細孔の一
部を制約し、イオン交換による金属イオンの数や位置の
変化あるいはイオン半径の変化が起きると、それに伴っ
て細孔径が変化する。たとえば、ナトリウムA型におけ
る細孔径は約 0.4nmであるが、 Na のイオン半径(理論
半径:0.116nm )より、イオン半径の大きい K(理論半
径:0.152nm )に置換したカリウムA型の細孔径は約
0.3nmである。ハイドロフルオロカーボンと水との理論
分子径を比較すると、ハイドロフルオロカーボンのなか
で理論分子径が最も小さい HFC32が 0.33nm 、水が 0.2
8nm である。したがって、ハイドロフルオロカーボン系
冷凍サイクル用組成物に使用する乾燥剤としてはカリウ
ムA型ゼオライトが好適であると考えられていた。
【0014】しかし、カリウムA型ゼオライト乾燥剤を
ハイドロフルオロカーボン系冷凍サイクル用組成物に使
用した結果、必ずしも好ましい結果が得られなかった。
一方、従来のナトリウムA型ゼオライトのナトリウムカ
チオンとカリウムカチオンの比率を種々検討した結果、
所定量のナトリウムおよびカリウムカチオンとを含むナ
トリウム・カリウムA型ゼオライトを使用すると HFC32
の吸着量が少なく、また分解が生じなかった。本発明は
かかる知見に基づいてなされたものである。
【0015】本発明に係る乾燥剤は、マックベイン法に
よる HFC32吸着量が 2.77 重量%未満の物質である。こ
の吸着量が 2.77 重量%以上になると、 HFC32の分解な
どが生じやすくなり好ましくない。 HFC32の分解を生じ
させないより好ましい吸着量としては 1.5重量%以下で
ある。このような乾燥剤としてはナトリウム・カリウム
A型ゼオライト、カリウムA型ゼオライト等を挙げるこ
とができる。
【0016】また、本発明に係るナトリウム・カリウム
A型ゼオライトはアルミノケイ酸ナトリウムからなる純
合成ゼオライトで、ナトリウム量が 6重量%以上、カリ
ウム量が 5重量%以上であって、かつナトリウムおよび
カリウムの合計量が 13 〜 20 重量%の範囲にあると H
FC32の吸着量を低くすることができ、冷凍サイクル内の
水分濃度を下げることができる。吸着量および水分濃度
を下げるより好ましい範囲はナトリウム量が 7重量%以
上、カリウム量が 6重量%以上であって、かつナトリウ
ムおよびカリウムの合計量が 13 〜 16 重量%の範囲で
ある。
【0017】本発明の冷凍装置は、マックベイン法によ
る HFC32吸着量が 2.77 重量%未満である乾燥剤を使用
した冷凍サイクルを有する。このような乾燥剤を使用す
ることにより、冷凍サイクル内の冷媒を吸着することな
く、水分のみを吸着除去できるので、キャピラリーチュ
ーブ内での氷結、冷媒・冷凍機油の加水分解、サイクル
内で発生した酸成分による材料劣化、コンタミナンツの
発生などを抑えることができる。本発明の冷凍装置とし
ては、冷蔵庫、空気調和機、ショーケース、車載冷蔵
庫、自動販売機、ビールサーバー等を例示することがで
きる。
【0018】なお、本発明に係る冷凍機油は、ハイドロ
フルオロカーボン系の冷媒と相溶性を有するものであれ
ば使用することができる。好ましい冷凍機油としては、
ポリオールエステル系油、ポリエーテル系油、ふっ素系
油、ポリアルキレングリコールなどを挙げることができ
る。また相溶性が低いアルキルベンゼン系油や鉱油も使
用可能である。
【0019】
【作用】ゼオライト中の金属イオン(カチオン:Na,K,C
a など)は、分子ふるい作用に関与しないところに位置
しているものと、分子ふるい作用に影響を与える細孔に
存在しているものとがあり、後者の金属イオン種により
細孔径の変化が起こるものと考えられる。本発明に係る
ナトリウム・カリウムA型ゼオライトは、分子ふるい作
用に影響を与える Na イオンを Kイオンに交換できるも
のと考えられる。このため、カリウムA型ゼオライトと
同等以下の細孔径(0.3nm 以下)を有する。したがっ
て、冷凍サイクル内の冷媒を吸着することなく、水分の
みを吸着除去することができる。また、吸着が起こりに
くいことから HFC32の熱分解が起こりにくくなる。その
結果、冷凍サイクル構成材料の劣化、コンタミナンツの
発生などを抑えることができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 本発明に係るナトリウム・カリウムA型ゼオライトへの
HFC32吸着量をマックベイン法により測定した。供試ナ
トリウム・カリウムA型ゼオライトの Na および K量と
ともに測定結果を表1に示す。なお、比較例としてナト
リウムA型ゼオライト(4A型)およびカリウムA型ゼ
オライト(3A型)の測定結果を同時に示す。
【0021】
【表1】 表1の結果より、ナトリウム・カリウムA型ゼオライト
は HFC32の吸着量が大幅に少ないことがわかる。このこ
とは、本発明に係るナトリウム・カリウムA型ゼオライ
トが水分のみを吸着しやすく、 HFC32の分解が起こりに
くいことを示している。
【0022】オートクレーブ試験による HFC32の分解率
測定結果を表2に示す。オートクレーブ試験は、ステン
レス製の耐圧容器( 240ml)にエステル系冷凍機油を約
10g、冷媒 HFC32を 10g、ゼオライト試料を約 100g 封
入して、温度が 60 、 120、175℃にそれぞれ保たれた
恒温槽内に入れ 500時間エージングした。 500時間エー
ジング後にゼオライト試料を取り出して、冷媒 HFC32の
分解率を測定した。冷媒 HFC32の分解率は、ゼオライト
試料に含まれる Fイオンを冷媒 HFC32中の F原子の量で
割り、百分率で表したものである。
【0023】
【表2】 表2の結果より、試料C〜Eのナトリウム・カリウムA
型ゼオライトは、試料Aおよび試料Bのゼオライトに比
較して 175℃の高温においても冷媒 HFC32の分解が起こ
りにくい。とくに、ナトリウム量が 7重量%以上、カリ
ウム量が 6重量%以上であって、かつナトリウムおよび
カリウムの合計量が 13 重量%である試料Cおよび試料
Dは、 175℃のオートクレーブ試験においても HFC32の
分解率が約 2%と低く、とくに優れていることがわか
る。試料Cおよび試料Dの中でも、さらにナトリウム量
が 7.9重量%以上、カリウム量が 6.5重量%以上であっ
て、かつナトリウムおよびカリウムの合計量が 14.4 重
量%である試料Cが最も適している。
【0024】したがって、 HFC系冷媒のうち、とくに H
FC32単独あるいは HFC32を含んだ混合冷媒の冷凍サイク
ルにおいて、本発明に係るナトリウム・カリウムA型ゼ
オライトを乾燥剤として使用することにより、冷凍サイ
クル内の水分を除去して冷凍サイクルの信頼性を向上さ
せることができる。
【0025】つぎに、上述のゼオライト試料の破壊強度
および摩耗率を以下の試験法により測定した。破壊強度
は圧縮強度測定、摩耗率はペイントシェーカー法によっ
て減少した重量割合によって求めた。その結果を表3に
示す。
【0026】
【表3】 表3の結果より、ナトリウム・カリウムA型ゼオライト
は平均破壊強度が高く、摩耗率が低い。このことは冷凍
サイクル内での乾燥剤の破壊が起こりにくく、微粉も発
生しにくいことを示している。このように本願発明の冷
凍サイクル用組成物は HFC32を分解しないで水分を吸着
し、熱安定性に優れ、かつ機械的強度が強いという特性
を有している。
【0027】実施例2 冷蔵庫を例にとり本発明の冷凍装置を図1により説明す
る。図1は冷凍サイクルを示す図である。ハイドロフル
オロカーボン系冷媒は圧縮機構である圧縮機3により圧
縮され、凝縮機構である受台パイプ4、放熱パイプ5、
クリーンパイプ6を通り冷却され、ドライヤー8を経て
膨脹機構であるキャピラリーチューブ1を通り膨脹し、
蒸発機構である蒸発器2において蒸発し、冷蔵庫7内を
冷却する。その後再び圧縮機3で圧縮される。
【0028】本実施例において、冷媒として HFC32/ H
FC134aを、冷凍機油としてポリオールエステルを用い、
ドライヤー8内にマックベイン法による HFC32吸着量が
1.0重量%以下であるナトリウム・カリウムA型ゼオラ
イトを充填した。なお、このナトリウム・カリウムA型
ゼオライトはナトリウム量が 7.9重量%、カリウム量が
6.5重量%であった。この冷蔵庫を25℃において2000時
間の運転を行った。
【0029】運転時、圧縮機3より異常音も発生せず、
コンプレッサー摺動部の破損も生じなかった。また運転
終了後、冷凍サイクル内のキャピラリーチューブを分解
しデポジットの生成状況を調査したが、キャピラリーチ
ューブ内にデポジットの生成は殆ど認められなかった。
さらに、冷凍機油中の水分量は運転開始時と比較して変
化がなかった。
【0030】
【発明の効果】上述したように、本発明の冷凍サイクル
用組成物は、マックベイン法による HFC32吸着量が 2.7
7 重量%未満である物質を乾燥剤として使用するので、
ハイドロフルオロカーボンの吸着量を低くすることがで
き、水分を効率よく吸着除去することができる。また、
乾燥剤は機械的強度に優れている。したがって、冷凍サ
イクル内での乾燥剤破壊が起こりにくく、微粉も発生し
にくいので、微粉によるコンプレッサー摺動部の破損を
防止することができる。
【0031】本発明の冷凍サイクル用組成物は、乾燥剤
がナトリウム・カリウムA型ゼオライトであって、ナト
リウム量が 6重量%以上、カリウム量が 5重量%以上で
あり、かつナトリウムおよびカリウムの合計量が 13 〜
20 重量%であり、また平均細孔径が 0.3nm以下である
ので、とくに HFC32の吸着量が少なく、 HFC32の熱分解
も生じにくい。その結果、少なくとも HFC32を含有する
冷凍サイクル用組成物として有用である。
【0032】本発明の冷凍装置は、冷媒としてハイドロ
フルオロカーボン系冷媒を、乾燥剤としてマックベイン
法による HFC32吸着量が 2.77 重量%未満の物質を使用
するので、冷凍サイクル内にデポジットなどが生成せ
ず、耐久性に優れた冷凍装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍サイクルを示す図である。
【符号の説明】
1………キャピラリーチューブ、2………蒸発器、3…
……圧縮機、4………受台パイプ、5………放熱パイ
プ、6………クリーンパイプ、7………冷蔵庫、8……
…ドライヤー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともハイドロフルオロカーボン、
    冷凍機油および乾燥剤を含む冷凍サイクル用組成物にお
    いて、 前記乾燥剤はマックベイン法によるジフルオロメタン吸
    着量が 2.77 重量%未満の物質であることを特徴とする
    冷凍サイクル用組成物。
  2. 【請求項2】 少なくともハイドロフルオロカーボン、
    冷凍機油および乾燥剤を含む冷凍サイクル用組成物にお
    いて、 前記乾燥剤はナトリウム・カリウムA型ゼオライトであ
    って、ナトリウム量が6重量%以上、カリウム量が 5重
    量%以上であり、かつナトリウムおよびカリウムの合計
    量が 13 〜 20 重量%であることを特徴とする冷凍サイ
    クル用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の冷凍サイクル用組成物に
    おいて、前記ナトリウム・カリウムA型ゼオライトはア
    ルミノケイ酸ナトリウムからなる純合成ゼオライトであ
    って、平均細孔径が 0.3nm以下であることを特徴とする
    冷凍サイクル用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載の冷凍サイクル用組成物において、 前記ハイドロフルオロカーボンは少なくともジフルオロ
    メタンを含有することを特徴とする冷凍サイクル用組成
    物。
  5. 【請求項5】 冷媒、冷凍機油および乾燥剤を有し、前
    記冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮された冷媒を冷
    却する凝縮機構と、前記凝縮された冷媒を膨脹させる膨
    脹機構と、前記膨脹した冷媒を蒸発させる蒸発機構とか
    らなる密閉された冷凍サイクルを有する冷凍装置におい
    て、 前記冷媒はハイドロフルオロカーボン系冷媒、前記乾燥
    剤はマックベイン法によるジフルオロメタン吸着量が
    2.77 重量%未満の物質であることを特徴とする冷凍装
    置。
JP05161195A 1994-03-15 1995-03-10 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置 Expired - Lifetime JP3688333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05161195A JP3688333B2 (ja) 1994-03-15 1995-03-10 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-43485 1994-03-15
JP4348594 1994-03-15
JP05161195A JP3688333B2 (ja) 1994-03-15 1995-03-10 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005136419A Division JP4154454B2 (ja) 1994-03-15 2005-05-09 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07305054A true JPH07305054A (ja) 1995-11-21
JP3688333B2 JP3688333B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=26383262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05161195A Expired - Lifetime JP3688333B2 (ja) 1994-03-15 1995-03-10 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3688333B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998038264A1 (fr) * 1997-02-27 1998-09-03 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur et milieu hydraulique
US6346172B1 (en) 1996-08-27 2002-02-12 Daikin Industries, Ltd. Process for producing difluoromethane
JP2010269312A (ja) * 1999-12-07 2010-12-02 Tosoh Corp ゼオライトビーズ成形体、及びこれを用いた吸着除去方法
JP2014024785A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Nippon Zeon Co Ltd フッ素化炭化水素化合物の精製方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6346172B1 (en) 1996-08-27 2002-02-12 Daikin Industries, Ltd. Process for producing difluoromethane
WO1998038264A1 (fr) * 1997-02-27 1998-09-03 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur et milieu hydraulique
JP2010269312A (ja) * 1999-12-07 2010-12-02 Tosoh Corp ゼオライトビーズ成形体、及びこれを用いた吸着除去方法
JP2014024785A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Nippon Zeon Co Ltd フッ素化炭化水素化合物の精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3688333B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10493399B2 (en) Process for drying a gas stream comprising 2,3,3,3 tetrafluoropropene
EP2711406B1 (en) Working medium and heat-cycle system
JP2013529703A (ja) ヒドロフルオロカーボンとヒドロフルオロオレフィンの熱伝達組成物
KR0153347B1 (ko) 하이드로플루오로카본계 냉동 사이클용 조성물 및 냉동장치
WO1996003473A1 (en) Refrigerant compositions
KR100519150B1 (ko) 냉동 사이클장치
EP0845022A1 (en) Refrigerant compositions
US5347822A (en) Process for drying CH2 F2 refrigerant utilizing zeolite
US7504043B2 (en) Hydrofluorocarbon-based composition and use thereof
JP2008531768A (ja) 蒸気圧縮システムを洗浄するための組成物および方法
US6168720B1 (en) Process for drying CH2F2 refrigerant utilizing zeolite
JP3688333B2 (ja) 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置
EP0974633A1 (en) Refrigerator and hydraulic medium
EP0845019A1 (en) Refrigerant compositions
JP4154454B2 (ja) 冷凍装置
JPH0841448A (ja) Hfc系非共沸冷媒混合物を用いた冷凍サイクルおよび冷凍装置
WO1997007181A1 (en) Refrigerant compositions
JPH1114204A (ja) 不純物除去フィルター及びそれを用いた冷凍システム
JPH10279930A (ja) 冷凍サイクル用組成物および冷凍装置
JPH04283367A (ja) 冷凍システム
JPH0861811A (ja) 冷凍装置
JPH09221664A (ja) 作動流体
JPH11335117A (ja) 冷凍サイクル用乾燥剤及びその製造方法
JPH04302967A (ja) 冷凍システム
JPH0875278A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term