JPH07305009A - インクジェット用水性分散インク - Google Patents

インクジェット用水性分散インク

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JPH07305009A
JPH07305009A JP9886894A JP9886894A JPH07305009A JP H07305009 A JPH07305009 A JP H07305009A JP 9886894 A JP9886894 A JP 9886894A JP 9886894 A JP9886894 A JP 9886894A JP H07305009 A JPH07305009 A JP H07305009A
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JP
Japan
Prior art keywords
water
trade name
manufactured
ink
solvent
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Application number
JP9886894A
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English (en)
Inventor
Noriko Oyama
紀子 大山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JPH07305009A publication Critical patent/JPH07305009A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水、水溶性有機溶剤、着色剤、化合物(A)
を含み、着色剤が水溶性有機溶剤に可溶でかつ水にほと
んど不溶な油溶染料もしくは/および分散染料、化合物
(A)がHLB値が10以下、融点が室温以上、分子量
が1000以下、水に対する溶解度が5wt%以上、O
H基を2個以上持つ化合物である。着色剤は水溶性有機
溶剤と水の混合媒体中に分散している。 【効果】 化合物(A)はHLB値が10以下であるた
め着色剤との親和性がありかつOH基を2個以上持って
いるため紙との親和性も有しているので耐擦性が向上す
る。分子量が1000以下で水に可溶であるため、吐出
ノズルで乾燥固化なく高粘度化せず、安定吐出。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録方
式により堅牢な印刷物が得られ、吐出安定性に優れたイ
ンクジェット用水性分散インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式は静電吸
引方式、空気圧送方式、圧電素子の電気的変形を利用し
た方式、加熱発泡時の圧力を利用した方式等でインク小
滴を発生・噴射させ、さらにこのインク小滴を記録用紙
に付着させて記録を行っている。
【0003】前記の記録方式に用いる水性インクは、着
色剤に染料または顔料を用い、水にグリコール等の保湿
剤、アルコール等の浸透促進剤等を加えて構成されてい
る。着色剤に染料を用いた染料溶解水性インクは、耐目
詰まり性、保存安定性等にすぐれた特性を有するが、耐
水性、耐光性等、印刷物の堅牢性が低いという問題があ
る。
【0004】この問題点を解決する方法として、水不溶
性の顔料を分散した水性分散インクに関する試みが特開
昭56−157468号公報、特開平2−255875
号公報、特開平3−134073号公報、特開平4−1
8463号公報、特開平4−18464号公報、特開平
4−18465号公報、特開平4−18466号公報に
提案されている。また、疎水性の染料を用いた水性イン
クが特開昭63−162774号公報、特開昭62−1
72076号公報、特公昭60−42832号公報に提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の特開昭56
−157468号公報、特開平2−255875号公
報、特開平3−134073号公報、特開平4−184
63号公報、特開平4−18464号公報、特開平4−
18465号公報、特開平4−18466号公報に提案
されている水性顔料分散インクは、水不溶性の顔料を用
いることによって耐水性、耐光性等、印刷物の堅牢性を
向上し、また水溶性樹脂を用いて顔料を記録紙に接着す
ることにより耐擦過性を向上している。しかし、インク
吐出ノズルから水分が蒸発すると樹脂濃度が上昇して高
粘度化、さらには被膜化するために、乾燥目詰まりが生
じ易いと言う問題点がある。
【0006】また、特開昭63−162774号公報、
特開昭62−172076号公報、特公昭60−428
32号公報に提案されている、疎水性の染料を用いた水
性インクがでは、疎水性の染料からなる着色剤を用いる
ことによって耐水性、耐光性等を向上し、また水溶性樹
脂あるいは分散してなる疎水性樹脂を用いて着色剤を印
刷用紙に接着することにより耐擦過性を向上し、堅牢な
印刷物を提供している。しかし、インク吐出ノズル先端
から水分が蒸発すると水溶性樹脂では樹脂濃度が上昇し
て高粘度化、さらには造膜するために、あるいは分散し
た疎水性樹脂では樹脂粒子同士の固着が起こるために、
乾燥目詰まりが生じ易いと言う問題点がある。
【0007】従って本発明は上述した従来技術の問題点
を解決するためのものであり、インクジェット記録方式
により、インク乾燥による目詰まりを生じ難く、長期に
渡って安定に吐出することができ、耐水性、耐擦過性を
兼ね備えた堅牢な印刷物が得られるインクジェット用水
性分散インクを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
用水性分散インクは、(1)水、(2)水溶性有機溶
剤、(3)着色剤として、前記水溶性有機溶剤に可溶な
油溶染料もしくは/および分散染料、(4)以下の式
【0009】
【数2】
【0010】におけるHLB値が10以下、融点40℃
以上、分子量が1000以下、水に対する溶解度が5w
t%以上、水酸基を分子中に2個以上持つ化合物(A)
からなる事を特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の水性インクジェット記録用インクは、
水と水溶性有機溶剤からなる媒体中に油溶染料もしくは
分散染料からなる着色剤が分散し、さらに化合物(A)
を含んだ構成である。
【0012】水にほとんど不溶な油溶染料もしくは分散
染料を着色剤として使用する事により、耐水性が得ら
れ、油溶染料もしくは分散染料と化合物(A)を併用す
る事により耐擦過性が向上する。これは、化合物(A)
は親水・親油バランスを表すHLB値が10以下と親油
性があるため、疎水性の油溶染料あるいは分散染料と強
い親和性がある。さらに、分子中に2個以上の水酸基を
持ち水に対する溶解度が5wt%以上と親水性でもある
ため、紙の主成分のセルロース繊維にも親和性を持つ。
このため、化合物(A)が着色剤と紙の間の接着剤とな
って着色剤の密着力を向上させているものと推定され
る。また、化合物(A)は融点が40℃以上のため、印
字物上で融解することがなく、耐擦過性に悪影響を与え
ない。
【0013】さらに、分子量が1000以下と低分子で
あるために、インク吐出ノズルから水分が蒸発・乾燥し
ても粘度上昇が少なく、乾燥目詰まりが生じ難い。
【0014】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0015】
【実施例】本発明の水性インクジェット記録用インク
は、水と水溶性有機溶剤からなる媒体中に化合物(A)
が溶解し、油溶染料もしくは分散染料からなる着色剤が
分散している。
【0016】水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透
水、蒸留水等の純水、超純水を用いることができる。ま
た、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発
生を防止するために、紫外線照射、過酸化水素添加など
により滅菌した水を用いることもできる。
【0017】水溶性有機溶剤は、水に相溶する有機溶剤
ならばいずれも用いることが出来るが、より好ましくは
水よりも小さい蒸気圧の有機溶剤を用いるのがよい。こ
れは、水よりも小さい蒸気圧の有機溶剤を使用する事に
より耐擦過性がより向上するためである。この理由とし
ては、水よりも蒸気圧の低い有機溶剤を用いる事によっ
て、印字後の記録紙上で、インク乾燥にともなって水分
が先に蒸発し有機溶剤濃度が上昇することにより、分散
していた油溶染料または分散染料が溶解して有機溶剤染
料溶液になり、続いて染料溶液が記録紙を均一に濡らし
記録紙と強固に接着するため、より耐擦性が向上するも
のと推定される。本発明において好ましい水溶性有機溶
剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5ーペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオ
ール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、グリセ
リン、1,2,6−ヘキサントリオール等のアルコール
類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル等のエーテル類、アセト
ニルアセトン等のケトン類、γ−ブチロラクトン、ジア
セチン、エチレンカーボネート、リン酸トリエチル等の
エステル類、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
エチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン等の窒素化合物
類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−プロ
パンスルトン等の硫黄化合物類、2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキ
シ)エタノール、2−イソプロポキシエタノール、2−
ブトキシエタノール、2−イソペンチルオキシエタノー
ル、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルア
ルコール、ジエチレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、テトラエチレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、ジアセトンアルコール、モノエタノール
アミン、チオジグリコール、モルホリン、N−エチルモ
ルホリン、2−メトキシエチルアセテート、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、ヘキサメチ
ルホスホルアミド等の多官能基化合物類が挙げられる。
水と水溶性有機溶剤の混合比率は水溶性有機溶剤の水に
対する飽和溶解度以下であれば特に限定されないが、好
ましくは混合水溶液に対する油溶染料もしくは分散染料
の溶解量が0.5wt%以下にするのがよい。これは、
油溶染料もしくは分散染料の溶解成分が多く存在する
と、理由は定かではないが分散安定性が低下する事が実
験より明らかとなっているためである。また、使用する
水溶性有機溶剤の種類は1種類でも良いし、2種類以上
を組み合わせても良い。
【0018】油溶染料は、黄色系としてはオイルイエロ
ー105(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、
オイルイエロー107(商品名、オリエント化学工業株
式会社製)、オイルイエロー129(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントイエロー2
9)、オイルイエロー3G(商品名、オリエント化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントイエロー16)、オ
イルイエローGGS(商品名、オリエント化学工業株式
会社製、C.I.ソルベントイエロー56)、バリファ
ストイエロー1101(商品名、オリエント化学工業株
式会社製)、バリファストイエロー1105(商品名、
オリエント化学工業株式会社製)、バリファストイエロ
ー4120(商品名、オリエント化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー82)、オレオゾルブリリ
アントイエロー5G(商品名、田岡化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー150)、オレオゾル
ファストイエロー2G(商品名、田岡化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー21)、オレオゾルフ
ァストイエローGCN(商品名、田岡化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー151)、アイゼンゾ
ットイエロー1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー56)、アイゼンゾットイ
エロー3(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントイエロー16)、アイゼンゾットイエロ
ー6(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソ
ルベントイエロー33)、アイゼンスピロンイエローG
RLH(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼ
ンスピロンイエロー3RH(商品名、保土谷化学工業株
式会社製)、オラゾールイエロー2GLN(商品名、チ
バガイギー社製、C.I.ソルベントイエロー88)、
オラゾールイエロー2RLN(商品名、チバガイギー社
製、C.I.ソルベントイエロー89)、オラゾールイ
エロー3R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソル
ベントイエロー25)、オラセットイエローGHS(商
品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントイエロー
163)、フィラミッドイエローR(商品名、チバガイ
ギー社製、C.I.ソルベントイエロー21)等が挙げ
られる。赤色系としてはオイルレッド5B(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッ
ド27)、オイルレッドRR(商品名、オリエント化学
工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド24)、バ
リファストレッド1306(商品名、オリエント化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントレッド109)、バ
リファストレッド1355(商品名、オリエント化学工
業株式会社製)、バリファストレッド2303(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファストレ
ッド3304(商品名、オリエント化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントレッド8)、バリファストレッ
ド3306(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、バリファストレッド3320(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド13
2)、オイルピンク312(商品名、オリエント化学工
業株式会社製)、バリファストピンク2310N(商品
名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トレッド218)、オレオゾルファストレッドBL(商
品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレ
ッド132)、オレオゾルファストレッドRL(商品
名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッ
ド122)、オレオゾルファストレッドGL(商品名、
田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド1
32)、オレオゾルレッド2G(商品名、田岡化学工業
株式会社製)、オレオゾルファストピンクFB(商品
名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッ
ド218)、アイゼンゾットレッド1(商品名、保土谷
化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド2
4)、アイゼンゾットレッド2(商品名、保土谷化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントレッド27)、アイ
ゼンゾットレッド3(商品名、保土谷化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントレッド18)、アイゼンスピロ
ンレッドBEH(商品名、保土谷化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンレッドGEH(商品名、保土谷
化学工業株式会社製)、アイゼンスピロンレッドC−G
H(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンゾ
ットピンク1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントレッド49)、オラゾールレッド3
GL(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベント
レッド130)、オラゾールレッド2BL(商品名、チ
バガイギー社製、C.I.ソルベントレッド132)、
オラゾールレッドG(商品名、チバガイギー社製、C.
I.ソルベントレッド125)、オラゾールレッドB
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントレッ
ド7)、フィラミッドレッドGR(商品名、チバガイギ
ー社製、C.I.ソルベントレッド225)、フィレス
ターレッドGA(商品名、チバガイギー社製、C.I.
ソルベントレッド135)、フィレスターレッドRBA
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントレッ
ド230)、オラゾールピンク5BLG(商品名、チバ
ガイギー社製、C.I.ソルベントレッド127)等が
挙げられる。青色系としてはオイルブルー613(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、オイルブルー2
N(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.
ソルベントブルー35)、オイルブルーBOS(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファストブ
ルー1603(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、バリファストブルー1605(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブルー3
8)、バリファストブルー1607(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製)、バリファストブルー2606
(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソ
ルベントブルー70)、バリファストブルー2610
(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、オレオゾ
ルファストブルーELN(商品名、田岡化学工業株式会
社製、C.I.ソルベントブルー70)、オレオゾルフ
ァストブルーGL(商品名、田岡化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントブルー70)、オレオゾルブルーG
(商品名、田岡化学工業株式会社製)、アイゼンゾット
ブルー1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントブルー25)、アイゼンゾットブルー2
(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブルー14)、アイゼンスピロンブルーGNH(商
品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピロン
ブルー2BNH(商品名、保土谷化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンブルーBPNH(商品名、保土
谷化学工業株式会社製)、オラゾールブルーGN(商品
名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントブルー6
7)、オラゾールブルー2GLN(商品名、チバガイギ
ー社製、C.I.ソルベントブルー48)、オラセット
ブルー2R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソル
ベントブルー68)、オイルブルーBO(商品名、中央
合成化学株式会社製)、フィラミッドブルーR(商品
名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントブルー13
2)、フィレスターブルーGN(商品名、チバガイギー
社製、C.I.ソルベントブルー67)等が挙げられ
る。黒色系としてはオイルブラックHBB(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラ
ック3)、オイルブラック860(商品名、オリエント
化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
3)、オイルブラックBS(商品名、オリエント化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントブラック7)、バリ
ファストブラック1802(商品名、オリエント化学工
業株式会社製)、バリファストブラック1807(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファストブ
ラック3804(商品名、オリエント化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントブラック34)、バリファスト
ブラック3810(商品名、オリエント化学工業株式会
社製、C.I.ソルベントブラック29)、バリファス
トブラック3820(商品名、オリエント化学工業株式
会社製、C.I.ソルベントブラック27)、バリファ
ストブラック3830(商品名、オリエント化学工業株
式会社製)、スピリットブラックSB(商品名、オリエ
ント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
5)、スピリットブラックSSBB(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
5)、スピリットブラックAB(商品名、オリエント化
学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック5)、
ニグロシンベース(商品名、オリエント化学工業株式会
社製、C.I.ソルベントブラック7)、オレオゾルフ
ァストブラックRL(商品名、田岡化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントブラック27)、オレオゾルブ
ラックAR(商品名、田岡化学工業株式会社製)、アイ
ゼンゾットブラック6(商品名、 保土谷化学工業株式
会社製、C.I.ソルベントブラック3)、アイゼンゾ
ットブラック8(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントブラック7)、アイゼンスピロンブ
ラックMH(商品名、 保土谷化学工業株式会社製)、
アイゼンスピロンブラックGMHスペシャル(商品名、
保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピロンブラ
ックRLHスペシャル(商品名、 保土谷化学工業株式
会社製)、オラゾールブラックCN(商品名、チバガイ
ギー社製、C.I.ソルベントブラック28)、オラゾ
ールブラックRLI(商品名、チバガイギー社製、C.
I.ソルベントブラック29)等の油溶染料が挙げられ
る。
【0019】分散染料は、オラセットイエロー8GF
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ディスパースイ
エロー82)、アイゼンゾットイエロー5(商品名、保
土谷化学工業株式会社製、C.I.ディスパースイエロ
ー3)、スミプラスイエローHLR(商品名、住友化学
工業株式会社製、C.I.ディスパースイエロー5
4)、カヤセットイエローA−G(商品名、日本化薬株
式会社製、C.I.ディスパースイエロー54)、スミ
プラスレッドB−2(商品名、住友化学工業株式会社
製、C.I.ディスパースレッド191)、カヤセット
レッドB(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.ディ
スパースレッド60)、フィレスターバイオレットBA
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ディスパースバ
イオレット57)等の分散染料が挙げられる。
【0020】油溶染料同士、分散染料同士、あるいは油
溶染料及び分散染料を2種類以上併用してもかまわな
い。着色剤の添加量はインク全体に対して0.5〜20
wt%の範囲にあれば好ましい。0.5wt%以上であ
ればインクジェット記録方法により印刷して十分な光学
濃度が得られる。着色剤量が20wt%を越える場合は
インク粘度が高く、インクジェット記録方式では吐出が
困難になる。
【0021】着色剤の粒子径は、分散安定の観点からは
1μm程度以下であれば良いが、インクジェット記録に
使用するためには、吐出安定性あるいは印字品質の点か
ら30nm以上500nm以下が好ましい。500nm
より大きいとノズルの目詰まりが起こり易くなり、30
nmより小さいと印字した場合に滲み易くなり印字品質
が劣る。
【0022】化合物(A)は、J.T.Davisによ
るHLB値=7+Σ(親水基の基数)+Σ(疎水基の基
数)(北原文雄、古澤邦夫著「分散・乳化剤の化学」
p.61 光学図書出版 1980)から計算されるH
LB値が10以下、水に対する溶解度が5wt%以上、
水酸基を分子中に2個以上持つ化合物であり、より好ま
しくは融点40℃以上、分子量1000以下であれば良
い。さらに好ましくは分子量300以下が良い。融点が
40℃より小さいと、指で長時間触れていた場合に溶解
し汚れが生じやすくなる。また、分子量が1000より
大きいとノズル先端での目詰まりが起こり易く、300
より小さくなると吐出がより安定する。化合物(A)と
しては好ましいものは、2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオール(HLB:8.4、融点:123.0−
127.0℃、分子量:104.15)、2−エチル−
2−メチル−1,3−プロパンジオール(HLB:8.
0、融点:41.0−44.0℃、分子量:118.1
8)、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール
(HLB:7.5、融点:123.0−127.0℃、
分子量:132.2)、2−メチル−2−プロピル−
1,3−プロパンジオール(HLB:7.5、融点:5
8.0−60.0℃、分子量:132.2)、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(HLB:
6.5、融点:41.0−44.0℃、分子量:16
0.26)、ピナコール(HLB:8.0、融点:4
2.5−44.5℃、分子量:118.18)、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(HL
B:7.0、融点:52.0−56.0℃、分子量:1
46.23)、1,6−ヘキサンジオール(HLB:
8.0、融点:41.0−43.0℃、分子量:11
8.18)、2,5−ヘキサンジオール(HLB:8.
0、融点:53.0−53.3℃、分子量:118.1
8)、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール
(HLB:7.0、融点:86.0−90.0℃、分子
量:146.23)、1,8−オクタンジオール(HL
B:7.0、融点:59.0−61.0℃、分子量:1
46.23)、1,9−ノナンジオール(HLB:6.
5、融点:47.0−49.0℃、分子量:160.2
6)、1,2−デカンジオール(HLB:5.1、融
点:48.0−50.0℃、分子量:174.28)、
1,12−ドデカンジオール(HLB:5.1、融点:
81.0−84.0℃、分子量:202.34)、1,
14−テトラデカンジオール(HLB:4.2、融点:
87.0−89.0℃、分子量:230.39)、1,
16−ヘキサデカンジオール(HLB:3.2、融点:
92.0−93.0℃、分子量:258.45)、1,
2−ヘキサデカンジオール(HLB:3.2、融点:7
2.0−74.0℃、分子量:258.45)、1,
2,3−ヘプタントリオール(HLB:9.4、融点:
82.0−84.0℃、分子量148.2)等が挙げら
れる。使用する化合物(A)は、1種類でもよいし2種
類以上を組み合わせても良い。
【0023】さらに水性インクジェット記録用インクに
一般的に用いられているジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の表面張力調整剤、脂肪酸塩、硫酸エス
テル塩、スルホン酸塩、燐酸エステル塩等のアニオン性
界面活性剤、アミン塩、4級アンモニウム塩、ピリジニ
ウム塩等のカチオン性界面活性剤、ポリエチレングリコ
ールまたはポリプロピレングリコール誘導体、多価アル
コール脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アミ
ノ酸誘導体、ベタイン誘導体、ポリエチレングリコール
またはポリプロピレングリコールのアミン誘導体等の両
性界面活性剤等の分散剤、アミン類等のpH調整剤、尿
素、テトラメチル尿素等のポリアルキル尿素からなるヒ
ドロトロピー剤、防カビ剤、防腐剤等の助剤を必要に応
じて添加した水溶液を用いることもできる。
【0024】本発明の水性分散インクの製造方法は、水
溶性有機溶剤に油溶染料もしくは分散染料を溶解し着色
剤溶液を作製する第一の工程と前記着色剤溶液と少なく
とも水を含む溶液を混合して着色剤微粒子分散液を作成
する第二の工程からなっている。化合物(A)は、あら
かじめ水に溶解し化合物(A)水溶液を作製しておいて
も良いし、最後に着色剤微粒子分散液に加えても良い。
【0025】油溶染料もしくは分散染料を水溶性有機溶
剤に溶解する方法は、水溶性有機溶剤に溶解する事が可
能であればいかなる方法を用いても良い。例としては、
油溶染料あるいは分散染料に水溶性有機溶剤を添加して
攪拌を行うか、攪拌を行いながら、水溶性有機溶剤に油
溶染料あるいは分散染料を添加していく。この際、溶解
しにくい場合には加熱を行っても良い。これによって作
製された着色剤溶液に、不純物あるいは不溶物がある場
合には濾過等を行い除去することもできる。
【0026】第二に、着色剤溶液と少なくとも水を含む
溶液を混合して着色剤微粒子分散液を作製する。着色剤
溶液と水の混合は、一定量の水または水溶液に着色剤溶
液を少量ずつ加える、あるいは反対に一定量の着色剤溶
液に水または水溶液を少量づつ加える方式により作製で
きる。さらに、一定量の着色剤溶液と水または水溶液を
連続的に混合する方式によっても作製可能である。
【0027】また、必要に応じて添加する助剤は、着色
剤溶液と混合する前に水に添加する、あるいは着色剤溶
液と水を混合して作製した着色剤微粒子分散液に添加す
ることができる。
【0028】また、水溶性有機溶剤、水、界面活性剤混
合溶液を事前に調製し、着色剤を加えてアトライター、
ホモジェナイザー、コロイドミル等により分散液を調製
することもできる。水性インク助剤は、水に混合して添
加することができる。
【0029】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に
説明する。
【0030】(実施例1)加熱しながらスターラーで攪
拌しているN−メチル−2−ピロリドン80gに、黒色
系染料オレオゾルブラックAR(商品名、田岡化学工業
株式会社製)20gを少量ずつ添加し溶解させ、着色剤
溶液を作製した。スターラーで攪拌している1,6ーヘ
キサンジオール10wt%水溶液500gに着色剤溶液
全量を1時間かけて加え、黒色分散インクを得た。光散
乱法による着色剤の平均粒子径は、350nmであっ
た。これを普通紙のゼロックスP(商品名、富士ゼロッ
クス株式会社製)に印字し、ゼムクリップの長端に20
0gの荷重をかけながらキャラクタ印字部の擦過試験を
行った。この時の評価を、全くキャラクタに乱れがみら
れない:○、インクの移動が多少見られるがキャラクタ
は鮮明に識別可能:△、インクの移動が多くキャラクタ
が不鮮明:×により行った。その結果は○であった。ま
た、1000枚連続印字においても飛行曲がり等による
吐出不良が起こらず、鮮明な画像を得る事ができた。さ
らに、得られた分散インクは60℃で1カ月放置しても
凝固することなく分散安定しており、放置前後共にイン
クジェット記録装置にて容易に吐出、印刷することがで
きた。
【0031】(実施例2)加熱しながらスターラーで攪
拌しているジエチレングリコール10gとN−メチル−
2−ピロリドン80gからなる水溶性有機溶剤混合液
に、黄色系染料オレオゾルブリリアントイエロー5G
(商品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トイエロー150)30gを少量ずつ添加し溶解させ着
色剤溶液を作製した。スターラーで攪拌している、2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジオール5wt%水溶
液400gに着色剤溶液全量を1時間かけて加え、黄色
分散インクを得た。光散乱法による着色剤の平均粒子径
は、287nmであった。また得られた分散インクは実
施例1と同様な結果が得られた。
【0032】(実施例3)赤色系染料オレオゾルレッド
2G(商品名、田岡化学工業株式会社製)30gにN−
メチル−2−ピロリドン80gを加え、加熱しながら混
合・溶解し着色剤溶液を作製した。スターラーで攪拌し
ている、1,8−オクタンジオール6wt%水溶液50
0gに着色剤溶液全量を1時間かけて加え、赤色分散イ
ンクを得た。光散乱法による着色剤の平均粒子径は、2
43nmであった。また得られた分散インクは実施例1
と同様な結果が得られた。
【0033】(実施例4)青色系染料オイルブルーBO
(商品名、中央合成化学株式会社製)20gにN−メチ
ル−2−ピロリドン80gを加え、加熱しながら混合・
溶解した。次にスターラーで攪拌している、1,6ーヘ
キサンジオール10wt%水溶液500gに着色剤溶液
全量を1時間かけて加え、青色分散インクを得た。光散
乱法による着色剤の平均粒子径は、248nmであっ
た。また得られた分散インクは実施例1と同様な結果が
得られた。
【0034】(実施例5)黒色系染料アイゼンスピロン
ブラックRLHスペシャル(商品名、 保土谷化学工業
株式会社製)20gにエチレングリコールモノメチルエ
ーテル80gを加え、加熱しながら混合・溶解し、着色
剤溶液を作製した。スターラーで攪拌している蒸留水5
00gに着色剤溶液全量を1時間かけて加え、さらに、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール25gを
混合・溶解し、黒色分散インクを得た。光散乱法による
着色剤の平均粒子径は、200nmであった。また得ら
れた分散インクは実施例1と同様な結果が得られた。
【0035】(実施例6)黒色系染料アイゼンゾットブ
ラック6(商品名、 保土谷化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントブラック3)20g及びN−メチル−2
−ピロリドン80gを混合し、横型アジテーターミルで
1時間分散し着色剤溶液を得た。スターラーで攪拌して
いる蒸留水500gに着色剤溶液全量を1時間かけて加
え、黒色分散インクを得た。光散乱法による着色剤の平
均粒子径は、100nm、表面張力は58.6dyn/
cmであった。機械分散を行った事により、粒径をさら
に小さくする事ができた。また得られた分散インクは実
施例1と同様な結果が得られた。
【0036】(比較例1)水溶性有機溶剤ジメチルホル
ムアミド85g、分散剤OEI−15(商品名、株式会
社日本触媒、ポリエチレンイミン)10g、蒸留水39
5gを混合・溶解して分散剤水溶液を作製した。赤色系
顔料マイクロリースマゼンタB−WA(商品名、チバガ
イギー社製、C.I.ピグメントレッド184)15g
と分散剤水溶液全量を混合し、超音波分散器にて冷却し
ながら5時間分散を行って赤色分散染料からなる分散イ
ンクを得た。光散乱法による分散染料の平均粒子径は、
360nmであった。このインクは1000枚連続印
字、60℃で1カ月放置試験では鮮明な画像を得る事が
できた。しかしながら、これを普通紙のゼロックスP
(商品名、富士ゼロックス株式会社製)に印字し印字部
の擦過試験を行った結果、×であった。本比較例は樹脂
を用いずに低分子量の分散剤のみで顔料分散インクを用
いた例である。
【0037】(比較例2)水溶性有機溶剤ジメチルホル
ムアミド85g、スチレンーアクリル酸ーアクリル酸エ
チル共重合体(分子量約10000)10g、蒸留水3
95g、赤色系顔料マイクロリースマゼンタB−WA
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ピグメントレッ
ド184)15gを混合して、超音波分散器にて冷却し
ながら5時間分散を行って赤色分散インクを得た。光散
乱法による分散染料の平均粒子径は、360nmであっ
た。これを普通紙のゼロックスP(商品名、富士ゼロッ
クス株式会社製)に印字し、印字部の擦過試験を行った
結果、○であった。しかしながら、1000枚連続印字
においては飛行曲がり、ノズル目詰まりによる吐出不良
が起こり、良好な画像を得る事ができなかった。さら
に、得られた分散インクは60℃で1カ月放置後にイン
クジェット記録装置にて吐出を試みたが、インクが吐出
せず印刷することができなかった。これはクリーニング
を行っても復帰しなかった。
【0038】本比較例は、分散剤として水溶性樹脂を用
いたインクの例である。
【0039】上記に示す様に本発明の水性分散インク
は、油溶染料と化合物(A)を含んでいるため、安定し
た吐出を確保しつつ耐擦性を向上させることができた。
これに対して顔料を使用した場合には、耐擦性と吐出安
定性を両立させる事はできなかった。
【0040】(比較例3)加熱しながらスターラーで攪
拌しているN−メチル−2−ピロリドン80gに、黒色
系染料オレオゾルブラックAR(商品名、田岡化学工業
株式会社製)20gを少量ずつ添加し溶解させ、着色剤
溶液を作製した。スターラーで攪拌している2−エチル
−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオー
ル(HLB値10.85、融点:60−62℃、分子量
134.18)10wt%水溶液500gに着色剤溶液
全量を1時間かけて加え、黒色分散インクを得た。光散
乱法による着色剤の平均粒子径は、352nmであっ
た。
【0041】本比較例は、HLB値が10よりも大きい
化合物を添加した場合のインクの例である。HLB値が
10以下の場合に比べ耐擦過性に劣る結果が得られた。
【0042】(比較例4)加熱しながらスターラーで攪
拌しているジエチレングリコール10gとN−メチル−
2−ピロリドン80gからなる水溶性有機溶剤混合液
に、黄色系染料オレオゾルブリリアントイエロー5G
(商品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トイエロー150)30gを少量ずつ添加し溶解させ着
色剤溶液を作製した。スターラーで攪拌している、2−
ブタノール5wt%水溶液400gに着色剤溶液全量を
1時間かけて加え、黄色分散インクを得た。光散乱法に
よる着色剤の平均粒子径は、280nmであった。また
得られた分散インクは比較例3と同様な結果が得られ
た。
【0043】本比較例は、OH基が1つの例であるが、
十分な耐擦過性を得る事はできなかった。
【0044】また、本実施例では、水にほとんど不溶な
油溶染料もしくは分散染料を使用しているため、印字部
に水をたらし乾燥するまで自然乾燥させた場合にも全く
印字の乱れはなく、全てに優れた耐水性を得る事ができ
た。
【0045】さらに、本実施例では、油溶染料もしくは
分散染料を使用しているため耐光性にも優れていた。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、油溶
染料あるいは分散染料と油溶染料あるいは分散染料と親
和性がありかつ紙とも親和性のある化合物(A)を用い
る事により、優れた耐擦性を得る事ができた。また、高
分子化合物を用いていないため吐出安定性、保存安定性
に優れたインクを得る事ができた。
【0047】さらに、本発明により得られる水性分散イ
ンクは、インクジェット記録方式を用いたプリンター、
複写機、ファクシミリ等に幅広く応用することが可能で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)水、(2)水溶性有機溶剤、
    (3)着色剤として、前記水溶性有機溶剤に可溶な油溶
    染料もしくは/および分散染料、(4)以下の式 【数1】 におけるHLB値が10以下、水に対する溶解度が5w
    t%以上、水酸基を分子中に2個以上持つ化合物(A)
    からなる事を特徴とするインクジェット用水性分散イン
    ク。
  2. 【請求項2】 化合物(A)の融点が40℃以上である
    事を特徴とする請求項1記載のインクジェット用水性分
    散インク。
  3. 【請求項3】 化合物(A)の分子量が1000以下で
    ある事を特徴とする請求項1記載のインクジェット用水
    性分散インク。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285047A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd 水性記録液、該液を用いた記録方法および機器
JP2002285055A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Ricoh Co Ltd 記録用インク及びそのインクを使用した記録方法
KR100717019B1 (ko) * 2005-08-13 2007-05-10 삼성전자주식회사 잉크젯 기록용 잉크 조성물
US7442241B2 (en) 2005-10-06 2008-10-28 Samsung Electronics Co., Ltd Inkjet ink composition and multi-color inkjet ink set having the same
US7569104B2 (en) 2005-05-17 2009-08-04 Eiko Epson Corporation Ink for ink-jet recording
US8556400B2 (en) 2004-10-22 2013-10-15 Seiko Epson Corporation Inkjet recording ink

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