JPH07304941A - 硬化性成形材料 - Google Patents

硬化性成形材料

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JPH07304941A
JPH07304941A JP5254575A JP25457593A JPH07304941A JP H07304941 A JPH07304941 A JP H07304941A JP 5254575 A JP5254575 A JP 5254575A JP 25457593 A JP25457593 A JP 25457593A JP H07304941 A JPH07304941 A JP H07304941A
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resin
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JP5254575A
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Anton Hesse
アントン、ヘッセ
Albin Berger
アルビン、ベルガー
Walter Heckmann
ヴァルター、ヘックマン
Roger Klimesch
ロガー、クリメッシュ
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L63/00Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
    • C08L63/10Epoxy resins modified by unsaturated compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/06Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/14Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08L75/16Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds having terminal carbon-to-carbon unsaturated bonds

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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不飽和ポリエステルを凝集分散媒体とし、こ
れに分散相としてポリオレフィン微粒子が分散している
分散液を得るのに、クリーム化等の相分離を起こすこと
なく貯蔵安定性が良好で厳しい要求物性にも合格でき
る、微粒状ポリオレフィン粒子を分散形状で含む不飽和
ポリエステル樹脂をベースにした熱硬化性成形材料を提
供すること。 【構成】 成分Aが凝集相としてフリーラジカル硬化性
の例えば酸性基としてカルボキシル基を含む不飽和ポリ
エステル樹脂であり、成分Bが分散相として微粒状ポリ
オレフィン粒子であってアミノ基を含むポリマーまたは
オリゴマーを含むことにより、分散媒体の不飽和ポリエ
ステル樹脂と分散相のポリオレフィン微粒子が相間の界
面においてイオン結合で結合している状態を形成するこ
とによって、相分離等の傷害のない貯蔵安定性を確保で
きて物性を向上した硬化性成形材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒状ポリオレフィン
粒子を分散形状で含む不飽和ポリエステル樹脂をベース
にした熱硬化性成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化不飽和ポリエステル樹脂をベー
スにした成形材料は、成形部品の製造、特に自動車製造
においてますます使用されるようになっている。これら
は、主としてシート成形コンパウンド(SMC)として
知られている稠密化シート状半製品またはバルク成形コ
ンパウンド(BMC)として知られている軟塊状成形材
料の形状に加工処理されている。両方の場合において、
不飽和ポリエステル樹脂が出発原料として使用され、強
化繊維、充填剤、フリーラジカル重合開始剤およびその
他の添加物と混合される。これらの成形材料は、比較的
低温の約130−160℃において圧縮成形または押出
成形で成形され、複雑な形状の成形品でも容易に成形さ
れることができる。得られた成形部品は、もし収縮を減
少させる熱可塑性プラスチックが成形材料に添加されて
いるならば、優れた表面を有することができる。
【0003】ドイツ特許願第P4124952.6号お
よび第P4217914.9号は、不飽和ポリエステル
樹脂中にポリオレフィン粒子が分散している分散液をベ
ースに、ここに不飽和ポリエステルの溶融物およびプロ
ピレンポリマーまたはエチレンポリマーの溶融物を加
え、この液状混合物にせん断力の作用を与え、次にビニ
ルモノマーを添加して得られた硬化性成形材料の製造法
を記載している。このような成形材料は硬化されて良好
な強靭性を得るが、唯僅かではあるが収縮する傾向があ
る。しかしながら、液状樹脂中の固体ポリオレフィン粒
子の分散液は限られた貯蔵寿命を有しており、従って僅
か数週間または数日後には相分離が起こり、このために
ポリオレフィン粒子が再凝集する傾向となって分散液は
クリーム化し始めることになる。さらに、硬化成形材料
が収縮し易い傾向があるためにあまり厳しい要求を満た
すことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの欠点を除去することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】我々は、本発明の目的が
分散ポリオレフィン相が凝集ポリエステル相の界面のと
ころで化学的に結合させるようにすることで達成される
ことを見出した。
【0006】従って本発明は、凝集相Aとしてフリーラ
ジカル硬化性の不飽和ポリエステル樹脂と、分散相Bと
して微粒状ポリオレフィン粒子を含む硬化性成形材料で
あって、A相およびB相がそれぞれの相界面において相
互にイオン結合で化学的に結合されていることを特徴と
する硬化性成形材料に関するものである。
【0007】好適には、凝集相Aは酸性基を含むポリマ
ーまたはオリゴマーを含んでおり、そして分散相Bはア
ミノ基を含むポリマーまたはオリゴマーを含んでいて、
これによって界面における反応基がイオン結合を形成す
ることになる。
【0008】ドイツ特許出願公開第1241983号公
報によれば、ポリエステル成形材料は、エチレン/酢酸
ビニルコポリマーのスチレン溶液を、不飽和ポリエステ
ルのスチレン溶液および過酸化物と混合することによっ
て得られるという記載がある。しかしながら、このよう
な油中油滴型エマルジョンは、作業上で問題を起こすよ
うな相分離を受け易い傾向がある。米国特許第4161
471号明細書によれば、これはまたSMCおよびBM
C組成物にも適用されており、ここではクロロプレンま
たはエチレン/プロピレンゴムを添加することによって
弾性を与えられている。エチレン/プロピレンコポリマ
ーは最初に複雑な方法で熱的に分解され、次にスチレン
によってペースト状にされてからポリエステル樹脂ペー
ストと混合されて、最終生成物として油中油滴型エマル
ジョンとなる。
【0009】ドイツ特許出願公開第2305246号公
報は、分散した形でビニルまたはアクリルモノマーがグ
ラフトしている微粉状オレフィンポリマーを含む不飽和
ポリエステル樹脂組成物に関するものである。このオレ
フィンポリマーは、複雑な方法によって電子線でポリエ
チレン粉体を照射し、水中に分散してからスチレンを加
え、重合し、次に得られたグラフトコポリマーを濾取し
乾燥してから最後に、不飽和ポリエステルのスチレン溶
液中に投入撹拌される。このような分散液の貯蔵安定性
は不十分であり、各相相互の化学結合は期待されること
ができない。
【0010】ドイツ特許出願公告第2408898号公
報、ドイツ特許出願公告第2410083号公報および
ドイツ特許出願公開第2449785号公報は、不飽和
ポリエステルのスチレン溶液中におけるフリーフロー性
で、安定なエチレンポリマー分散液の製造法を記載して
いる。エチレンポリマー、例えば高圧ポリエチレンを高
温でスチレン中に溶解し、この溶液を強力なせん断力の
作用下で不飽和ポリエステルのスチレン溶液に加え、得
られた混合物を慣用の分散剤の存在下に低粘度のフリー
フロー性状態が得られるまで撹拌した。しかしながら、
前述の慣用分散剤は分散ポリエチレン相を凝集ポリエス
テル相に化学結合させるような反応基を全く含んでいな
い。従って、この場合においてはまた硬化成形材料が収
縮する傾向が未だ比較的高く、このために衝撃応力下で
の亀裂を受け易い性質が考えられる。
【0011】以下に、個々の成分について詳しく説明す
る。
【0012】不飽和ポリエステルは、
【0013】
【化1】 および−CH=CH−基を含んでいる。
【0014】1.厳密には、不飽和ポリエステル(U
P)が好ましく用いられる。これらの不飽和ポリエステ
ルは、多塩基性、特に二塩基性カルボン酸およびそれら
のエステル誘導体、特にそれらの無水物などの縮合物で
あり、多価、特に二価アルコールと脱水縮合してエステ
ルを生成するものである。さらに必要に応じてこのエス
テルが一塩基性カルボン酸または一価アルコールの付加
基を含んでもよく、さらに少なくとも出発原料の一部分
はエチレン性不飽和の共重合可能な基を有していなけれ
ばならない。不飽和ポリエステル樹脂の酸価は、10か
ら100、特に15から60でなければならない。特に
好適なのは、マレイン酸から得られるポリエステル樹脂
であり、必要に応じてo−フタル酸を用いてもよい。更
にジプロピレングリコール、ジエチレングリコールおよ
び/または1,2−プロパンジオール等のジオールと反
応させることによって生成するポリエステル樹脂であ
る。
【0015】2.ビニルエステル樹脂(VE樹脂)も、
また好適である。この種類の樹脂の特徴は、以下の基を
含んでいることであり
【0016】
【化2】 ここにおいてRは水素またはメチルである。
【0017】エポキシアクリレートとも別称されるVE
樹脂は、一般的にポリエポキシドと不飽和モノカルボン
酸、好適にはメタクリル酸との反応生成物であると理解
されている。これらの樹脂は、例えば英国特許出願公開
第1006587号公報および米国特許第306611
2号明細書および第3179623号明細書中に記載さ
れており、好適にはビスフェノールAに基づくVE樹脂
が使用されている。これらの樹脂は非常に強靭で化学物
質に対する良好な抵抗性を有しているが、耐熱性に限界
がある。一方では、例えば米国特許第3256226号
明細書にエポキシノボラック樹脂および(メタ)アクリ
ル酸から生成するビニルエステル樹脂が記載されている
が、高い耐熱性を有するものの強度が低くなっている。
【0018】慣用のVE樹脂に加えて、カルボキシル変
性樹脂がまた有利に使用されることができる。このよう
な変性樹脂は、VE樹脂のヒドロキシル基をジカルボン
酸無水物、例えば無水マレイン酸、o−フタル酸無水物
またはテトラヒドロフタル酸無水物と反応させることに
より開環してモノエステル構造が生成することで容易に
製造できる。
【0019】3.ビニルエステルウレタン樹脂(VU樹
脂)は、例えば米国特許第3297845号明細書、米
国特許第3772404号明細書、米国特許第4618
658号明細書、英国特許出願公開第2217722号
公報およびドイツ特許出願公開第3744390号公報
から知られている。VU樹脂は、一般的に以下の基を含
んでいる: a)
【0020】
【化3】 (ここでRは水素またはメチル)。
【0021】b)
【0022】
【化4】 (ここでR2 は4−40個の炭素原子を有する2価の脂
肪族、芳香族または脂環族置換基であり、好適には6−
20個の炭素原子を有する芳香族置換基)、およびもし
望ましければ c) −O−R3 −O− (ここでR3 は2−500個の炭素原子を有する2価の
脂肪族、脂環族または芳香族置換基であり、好適には4
−100個の炭素原子を有する脂肪族置換基)、および
もし必要ならば d) −NH−R4 −NH− (ここでR4 は2−100個の炭素原子を有する脂肪
族、脂環族または芳香族置換基)となっている。
【0023】好適には、VU樹脂は以下の各成分からの
反応生成物であり、すなわち −多官能イソシアネート、 −必要に応じて多価アルコール、 −必要に応じて多価アミン、 −ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、 の反応において(アルコール+アミン)に対するイソシ
アネートの重量比は100:0から100:300の範
囲であり、反応生成物の遊離イソシアネート基に対する
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの当量比は
3:1から1:2の範囲となっている。
【0024】凝集相Aは、不飽和ポリエステル樹脂に加
えて、好適には慣用のビニルまたはアリルコモノマー、
例えばスチレン、ビニルトルエン、メチルメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジア
リルフタレートまたはジアリルイソフタレートをAに対
して60重量%まで、好適には20−50重量%を含ん
でおり、また通常の重合禁止剤をAに対して0.001
−0.2重量%含んでいる。
【0025】本発明においては、凝集相は酸性基、好適
にはカルボキシル基を有するポリマーまたはオリゴマー
を含んでいる。不飽和ポリエステル(UP)樹脂は、厳
密な意味においては一般的にそれら自身が十分な量でカ
ルボキシル末端基を有している。慣用のVEおよびVU
樹脂の場合において、およびまた低酸価のUP樹脂の場
合においても、酸性基を有していて樹脂と相溶性のある
オリゴマーまたはポリマーが、Aに対して2−50重量
%、好適には5−25重量%の量で加えられなければな
らない。特に(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイ
ン酸モノエステル、ビニルスルホン酸またはビニルホス
ホン酸、およびまた飽和ポリエステルまたは不飽和ポリ
エステル等の特に20より大きい酸価を有する不飽和基
を有する酸と酢酸ビニルとのコポリマーが、好適であ
る。
【0026】分散相Bで好適なポリオレフィンについて
は、エチレン及びプロピレンポリマーが用いられるが理
論上は本発明においてポリブテンまたはポリイソブテン
のような高級ポリオレフィンを使用することもできる。
【0027】本発明の目的のためには、エチレンポリマ
ーはエチレンのホモポリマーあるいは慣用のコモノマー
の50モル%より少ない量、特に0−40モル%を含む
コポリマーが適している。適当なコモノマーとして3−
8個の炭素原子を有するα−オレフィン類を挙げること
ができ、例えばプロピレン、イソブテンおよび1−ブテ
ンである。さらに、また好適なのは、1−19個の炭素
原子を有する有機カルボン酸のビニルエステルであり、
特に好適なのは酢酸ビニル、塩化ビニルのようなハロゲ
ン化ビニル、(メタ)アクリル酸および1−8個の炭素
原子を有するアルコールとの(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリロニトリルおよび(メタ)アクリル
アミド、例えばメチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、(メタ)アクリロニトリ
ル、および非置換または置換(メタ)アクリルアミドで
ある。グラフトコポリマーもまた適しており、例えばグ
ラフトコモノマーとして無水マレイン酸を含むグラフト
コポリマーである。
【0028】低圧法で製造されるポリエチレンも非常に
適しているが、特に高圧ポリエチレンがエチレンポリマ
ーとして好適である。
【0029】DIN53735により190℃および
2.16kg負荷で測定されるエチレンポリマーのメル
トフローインデックス値は、非フローから1,000
[g/10分]までの範囲にあり、特に好適には1から
40までのメルトフローインデックス値を有するポリエ
チレンが使用される。
【0030】ISO3146に従って測定された示差走
査熱量計(DSC)融点は特に136℃より低いことが
好ましく更に好適には90−135℃となっている。
【0031】異なるエチレンポリマーの混合物も使用す
ることができ、主として分子量、極性および融点の異な
るポリエチレンの混合物が使用することができる。ま
た、出発原料はエチレンポリマーと少量の他の熱可塑性
プラスチック、例えばポリプロピレン、特に低分子量、
熱分解のポリプロピレン、または無水マレイン酸でグラ
フトされたポリプロピレン等との混合物が使用できる。
【0032】プロピレンポリマーは好適には部分的に結
晶型となっており、それらの結晶型ポリプロピレンの融
点は125℃より高く、好適には155℃より高い。特
に好適なのは、メルトフローインデックス(MFI)値
が10より大きく、230℃および2.16kg負荷の
条件で20から150g/10分の範囲にある低分子量
物質である。チーグラー・ナッタ触媒系の存在において
プロピレンを重合することによって製造されたポリプロ
ピレンが、特に好適に使用される。
【0033】またプロピレンと、エチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−ヘプテンまたは1−オクテン、またはジエ
ン類の例えばノルボルナジエンまたはジシクロペンタジ
エンとのランダム共重合で製造されてプロピレン含量が
50モル%より多いコポリマーが適している。
【0034】本発明によれば、分散相Bは好適には脂肪
族アミノ基を有するポリマーまたはオリゴマーを含んで
いる。
【0035】これらのアミノ基は、直接ポリオレフィン
中に組み込まれることができる。このように脂肪族アミ
ノ基を有するポリオレフィンは、例えばポリオレフィン
を無水マレイン酸でグラフトし、次に遊離カルボキシル
基を有機ジアミン、例えば2−ジメチルアミノエチルア
ミンまたはジメチルネオペンタンジアミンと反応させる
ことによって製造できる。
【0036】しかしながら、もし分散相が脂肪族アミノ
基を有するオリゴマーまたはポリマー分散剤Cを1−4
0重量%、好適には2−30重量%を含むならば、より
好適である。この分散剤は溶融分散化の間に乳化剤とし
て作用し、分散相の粒径を小さくして、熱可塑性プラス
チック層が析出するような再凝集を防止する。相界面の
アミノ基が不飽和ポリエステル樹脂の酸性基とイオン結
合を形成するという事実に基づいて特に良好な効果が得
られる。イオン結合のさらなる特徴は、得られた優秀な
相接着がそのままで硬化成形材料に利用されていること
である。
【0037】以下の各種の物質が分散剤Cとして使用さ
れることができる。 1.特に有効なのは、脂肪族アミノ基を有する2−50
重量%、好適には5−40重量%のコモノマーとエチレ
ンとのワックス状コポリマーである。このコポリマーの
重量平均分子量(Mw)は、好適には2,000から8
0,000、特に好適には13,000から40,00
0となっている。適当なコモノマーは特にアミノ基を有
するアクリレートおよびメタクリレート、およびまたビ
ニルイミダゾールおよび1−ビニル−2−メチル−イミ
ダゾールである。好適なコモノマーは、ジメチルアミノ
エチルアクリラートおよびジエチルアミノエチルアクリ
レートである。これらのアミノコモノマーのほかに、コ
ポリマーはまた他の慣用のモノマー例えば(メタ)アク
リレート、ビニルエステルおよびビニルエーテルを重合
によって組み込むことができる。エチレンコポリマー
は、既知の方法によりフリーラジカル重合開始塊状重合
により500から5,000バールまでの圧および18
0から280℃までの温度条件で製造され、望ましい分
子量は慣用のレギュレーター例えば水素、炭化水素また
はアルデヒド等によって調節されて得られる。
【0038】2.また脂肪族ジアミンと反応する官能基
を有するエチレンまたはプロピレンのコポリマーまたは
グラフトコポリマーも、適している。これらの例として
は、エチレンまたはプロピレンとメチルメタクリレー
ト、アクリル酸またはグリシジルメタクリレートとのコ
ポリマーがあり、さらに好適なのが無水マレイン酸の
0.1−15重量%によるポリプロピレンのグラフトコ
ポリマーであり、これらは三級および二級または一級ア
ミノ基を有するジアミンと反応してモノアミドを生成す
る。ジアミンとしては、2−メチルアミノエチルアミン
が好適である。
【0039】3.原則的に脂肪族アミノ末端基を有する
ポリジエン類もまた好適であり、例えば市販されている
アミノ−末端ブタジエン/アクリロニトリルゴムが適当
している。
【0040】4.さらに好適な分散剤Cとしては、ビニ
ルモノマー、例えばスチレンとアミノ基を有するコモノ
マーの(メタ)アクリレート、例えばジメチルアミノエ
チルアクリレートとのコポリマーがある。
【0041】5.さらにより好適な種類の分散剤Cとし
ては、UP,VEまたはVU樹脂の二重結合に脂肪族一
級または二級アミンのミハエル付加物がある。二重結合
のアミンのモル比率に応じて、一定数の二重結合を含む
あるいは全く含まないアミノ基含有オリゴマーまたはポ
リマーが生成する。好適なのは、高いスチレン相溶性
(UP樹脂1g当りスチレン20g以上)を有するUP
樹脂と二級脂肪族または芳香族アミンの付加物である。
特に好適なアミンは、メチルシクロヘキシルアミン、ジ
ブチルアミン、ピロリジンおよびピペリジンである。高
いスチレン相溶性を有するUP樹脂としては、アルキル
分枝または脂環式組成物を含むUP樹脂、例えばネオペ
ンチルグリコール、ジプロピレングリコール、水素化ビ
スフェノールAあるいはジシクロペンタジエン、エンド
メチレンテトラヒドロフタル酸、2−エチルヘキサン酸
またはステアリン酸がある。
【0042】分散液においては、凝集相Aは好適には液
状で存在し、一方分散相Bは1から100μmまで、好
適には3から30μmまでの平均直径(数平均)を有す
る微粒状粒子の形で存在している。もしUP樹脂Aに対
するビニルモノマーの添加を省けば、ポリオレフィン分
散相を有するフリーフロー性顆粒を製造することもでき
る。この場合の例としては、結晶性のUP樹脂が挙げら
れる。
【0043】本発明による分散液を製造するためには、
ポリオレフィンをその融点よりも高い温度で不飽和ポリ
エステル樹脂中に均一に分散する。この分散工程はすべ
ての適当な混合装置で実施することができるが、好適に
は押出成形機または内部または外部混合装置を有する撹
拌槽中で実施される。
【0044】a)押出成形機法 オレフィンポリマーを、押出成形機、例えば2軸押出成
形機中で好適には120−240℃で溶融する。ここ
へ、好ましくは分散剤Cを含む不飽和ポリエステルの好
適には100から150℃温度の溶融物をサイド押出成
形機またはポンプによって供給する。押出成形機中の溶
融物滞留時間は、好適には20−300秒である。せん
断力を与えながら溶融物を混合し、これによってポリオ
レフィンは微液滴に分割される。
【0045】このように液滴への分割が溶融物中で起こ
るので、平滑な表面を有する、球状の微粒子が生成され
て、この微粒子は溶融物が冷却した時にも凝集相のポリ
エステル中の分散相としてこの形状を保つ。溶融物が未
だ押出成形機中にある間にポリオレフィンが結晶融点以
下の温度にまで冷却され、この結果として液状不飽和ポ
リエステル中に固体ポリオレフィン微粒子が分散した状
態で押出成形機から排出される。この分散液は次に直接
コモノマーと混合されるか、または例えば水中に押出し
することによってさらに冷却されるかして、溶融物は顆
粒化される。乾燥したブロッキング性のない顆粒は貯蔵
され、必要な場合にはコモノマー中で溶解される。両方
の場合において、貯蔵性の良好な分散液は不飽和ポリエ
ステルのコモノマー溶液A中に微粒子ポリオレフィンB
が分散している形で得られる。この押出成形機法は、高
融点のポリオレフィン、例えばポリプロピレンの場合に
有利に使用される。
【0046】b)撹拌槽法 本発明による、ポリエステル溶融物とポリオレフィン溶
融物の混合は、強力な撹拌器を備えた慣用の撹拌槽中で
も実施できる。混合は、好適には回分法で実施される。
この方法は、ポリオレフィンの結晶融点が低い場合、例
えばポリエチレンの場合に有利に使用される。
【0047】ポリオレフィンは溶融物としてかまたは好
適には顆粒または粗粒として、不飽和ポリエステルの溶
融物(好適には分散剤Cを含有している)と一緒に撹拌
槽に添加されることができる。撹拌槽中の溶融温度は8
0−220℃、好適には110−200℃であり、滞留
時間は10−120分、好適には20−40分である。
分散化工程の完了後に、溶融物は撹拌槽から取り出され
る。顆粒化されることもできるが、好適には次にコモノ
マーと混合される。この混合は、必要量のモノマーを撹
拌槽に加えて、それを溶融物と一緒に撹拌するか、また
は溶融物を予め40−90℃に加熱されているモノマー
を含む下方の撹拌槽に添加するか、いずれかの方法で実
施できる。この場合においても、また分散液は不飽和ポ
リエステル樹脂中に分散したポリオレフィン微粒子の形
で得られる。
【0048】現在では、この分散液は、分離を起こさず
に数週間、または数カ月貯蔵できる。
【0049】本発明による分散液は慣用の添加物Dと混
合することができ、このようにして半製品が製造され
る。
【0050】添加物Dは、便利な方法として流体分散液
と2段階で混合される。先ず第一に収縮減少性の熱可塑
性プラスチック、重合禁止剤、重合促進剤、粘度減少剤
およびワックス類が、必要ならばいずれの場合にもコモ
ノマー中に溶解または分散されて、添加される。得られ
た分散液は、非常に流動性が良好で貯蔵可能である。例
外的な場合、すなわち分散液が高含量のポリオレフィン
を含んでいる時にはペースト状となるので、これがさら
に処理される前に僅かに加熱されなければならない。フ
リーラジカル重合開始剤が、次に操作する直前に加えら
れるが、もし必要ならばこの時に充填剤、繊維、離型
剤、滑剤および増粘剤を一緒に加えることができる。S
MC材料を製造することが望まれるならば、組成分が強
化繊維と一緒にシート状半製品に成形されて増粘され
る。
【0051】半製品は、シート状、樹脂含浸繊維マット
(SMC)、短繊維を含んだドウ状射出成形材料(BM
C)、フリーフロー性圧縮成形材料、樹脂含浸繊維粗紡
糸、または樹脂含浸繊維構造体(RTM)等の形状にな
っている。従ってこれらの半製品をさらに加工するには
各種の方法によって実施される:すなわちシート成形コ
ンパウンドはプレス成形され、バルク成形コンパウンド
は射出成形され、樹脂含浸粗紡糸はフィラメントワイン
ディング法により成形され、および繊維構造体(RT
M)はクローズドプリフォーム法で成形される。不飽和
ポリエステル樹脂の硬化、すなわちコモノマーとの共重
合は成形中かまたは成形後に、約50℃、好適には12
0−170℃で起こる。
【0052】これと関連して、2種類の場合、特徴を持
つ: a)ガラス転移点が120℃以上で硬化成形するポリエ
ステル樹脂において特にコモノマーとしてスチレンが使
用される場合には、分散相が硬化中に固まって中空球型
構造を有する粒子を生成する。ポリスチレンはスチレン
モノマーよりも約17%容積が小さいので、凝集相が重
合間に収縮する。分散相はこの時には凝集相とイオン結
合で結合されているので、最も弱い点でこの系の破断が
起こり、すなわちポリオレフィン粒子の内部が空洞化す
る。添付の走査型電子顕微鏡写真X(図X)中で見られ
るとおりである。凝集相の容量収縮が空洞化よって補償
されている。この仮定の考え方は、本発明による成形材
料においての非常に良好な収縮補償手段の説明となる。 b)ガラス転移点が120℃よりも下である成形物を成
形硬化する非スチレンコモノマーおよびポリエステル樹
脂の場合には、このような中空球型構造はほとんど形成
されない。しかしながら、ポリオレフィン粒子の伸びた
断片および繊維が破断表面において生成しており、これ
は相間の化学結合によるものである。
【0053】これは、走査型電子顕微鏡写真Y(図Y)
において観察できる。この考え方は、本発明による成形
材料において達成された優秀な強靭性改良の説明とな
る。
【0054】従って両方の場合において、2つの相Aお
よびBの界面におけるイオン結合が、硬化後にも保たれ
相間の良好な相互接着の効果を示していることになる。
【0055】本発明による硬化成形パーツ類は、自動車
製作および建築関係、および電子、電気工業分野におい
て使用されることができる。
【0056】実施例中で使われている部およびパーセン
トは、重量部および重量パーセントである。
【0057】
【実施例】
A)不飽和ポリエステル樹脂 UP樹脂A1 無水マレイン酸、o−フタル酸無水物、プロピレングリ
コールおよびジプロピレングリコールをモル比1:0.
2:0.95:0.3で縮合し、酸価36の不飽和ポリ
エステルが製造された。この生成物は、安定化のために
200ppmのヒドロキノンおよび1,000ppmの
リン酸トリフェニルを含んでいた。縮合反応は窒素雰囲
気下で実施された。ポリエステルの溶融粘度は、150
℃で720[mPa・s]であった。
【0058】UP樹脂A2 窒素雰囲気下で、無水マレイン酸、o−フタル酸無水
物、プロピレングリコールおよびジプロピレングリコー
ルをモル比1:0.3:0.95:0.4で縮合し酸価
42の不飽和ポリエステルが製造された。安定化のため
に、このポリエステルは200ppmのヒドロキノンお
よび1,000ppmのリン酸トリフェニルを含んでい
た。溶融粘度は、150℃で550[mPa・s]であ
った。
【0059】UP樹脂A3 無水マレイン酸とジプロピレングリコールをモル比1:
1で縮合し酸価35を有し溶融粘度490[mPa・
s](150℃)を有する不飽和ポリエステルが製造さ
れた。このポリエステルは、225ppmのメチルヒド
ロキノンおよび500ppmのリン酸トリフェニルによ
って安定化された。
【0060】UP樹脂A4 無水マレイン酸、o−フタル酸無水物およびプロピレン
グリコールをモル比1:0.5:1.5で縮合し酸価5
0および溶融粘度480[mPa・s](150℃)を
有する不飽和ポリエステルが製造された。このポリエス
テルは、50ppmのヒドロキノンによって安定化され
た。
【0061】VE樹脂A5 エポキシ当量188のビスフェノールAのジグリシジル
エーテル[シェル社(Shell)のエピコーテ(登録
商標)(Epikote(登録商標))828]380
部を、触媒としてテトラメチルアンモニウムクロリド
0.5%および重合禁止剤としてヒドロキノン0.1%
の存在において、110℃でメタクリル酸172部と反
応させた。5時間後に、エポキシ価0.025、酸価1
1、および125℃の溶融粘度305[mPa・s]が
得られた。この時に、306部のo−フタル酸無水物を
110℃で加えた。反応混合物を120分間撹拌後、重
合禁止剤として0.03部のジメチルヒドロキノンを加
え、続いて546部のスチレンを加えた。粘度249
[mPa・s](23℃)の透明な溶液を得た。
【0062】B)ポリオレフィン B1:メルトフローインデックス(MFI)(190℃
/2.16kg負荷):36[g/10分](DIN5
3735による)、融点(DSC)112℃(ISO3
146による)、および密度0.924[g/cm3
(DIN53479−Aによる)を有するエチレンホモ
ポリマー。 B2:メルトフローインデックス(MFI)(190℃
/2.16kg負荷):20[g/10分]、融点(D
SC)106℃、および密度0.916[g/cm3
を有するエチレンホモポリマー。 B3:メルトフローインデックス(MFI)(190℃
/2.16kg負荷):18[g/10分]、融点(D
SC)132℃、および密度0.954[g/cm3
を有するエチレンホモポリマー。 B4:メルトフローインデックス(MFI)(230℃
/2.16kg負荷):70[g/10分]、融点(D
SC)162℃、および密度0.904[g/cm3
を有するプロピレンホモポリマー。
【0063】C)分散剤 C1−C3:脂肪族アミノ基を有するポリエチレンワッ
クス C1:エチレンを12.0kg/時間でおよびジメチル
アミノエチルアクリレートを0.6リットル/時間で、
長さ/径比5を有する1リッター内容オートクレーブ中
1,500バール、240℃で撹拌し連続的に共重合さ
せた。約25,000の望ましい分子量が、プロピオン
アルデヒド中で測定準備された。1時間当りで、3.6
kgの生成コポリマーが得られた。コモノマー含量は1
2.5%であって、DIN51562による粘度が4,
500[cSt]であった[ウベローデ(Ubbelo
hde)、温度120℃]。
【0064】C2:エチレンを16.0kg/時間でお
よびジメチルアミノエチルアクリレートを0.75リッ
トル/時間で、1,500バールおよび200℃で連続
的に共重合させた。約25,000の望ましい分子量
が、プロピオンアルデヒド中で測定準備された。1時間
当りで、2.3kgの生成コポリマーが得られた。コモ
ノマー含量は20.8%であって、ウベローデ(Ubb
elohde)粘度(120℃)が5,040[cS
t]であった。
【0065】C3:エチレンを11.5kg/時間でお
よびジメチルアミノエチルアクリレートを0.4リット
ル/時間で、1,500バールおよび240℃で連続的
に共重合させた。約45,000の望ましい分子量が、
プロピオンアルデヒド中で測定準備された。1時間当り
で、3.2kgの生成コポリマーが得られた。コモノマ
ー含量が8.5%であって、ウベローデ(Ubbelo
hde)粘度が4,820[cSt]であった。
【0066】C4:不飽和ポリエステルとピロリジンと
のミハエル付加反応物酸価28を有する不飽和ポリエス
テルが、2段階法で製造された。第1段では、等モル量
のジシクロペンタジエンおよびマレイン酸を125−1
35℃で反応させてマレイン酸モノエステルを生成し、
続いて第2段で190℃においてエチレングリコールと
の縮合反応が実施された。これらの出発原料は、モル比
が1:1:0.55のマレイン酸:ジシクロペンタジエ
ン:エチレングリコールが使用された。100ppmの
ヒドロキノンが、縮合反応中に安定化のために加えられ
た。
【0067】撹拌槽中でこの不飽和ポリエステルの24
6部に窒素雰囲気下80℃で35分間にわたって、6
7.4部のピロリジンが加えられた。反応混合物は2.
5時間この温度に維持されてから、次に溶融物が冷却さ
れた。
【0068】HNMR分光法比較によって、UPの二重
結合が定量的にアミン付加によって変換されていること
が証明された。
【0069】C5:脂肪族アミノ基を有するビニルポリ
マー ポリマーを製造するために、飽和アジピン酸の混合物
(希釈剤として作用)をビニルモノマー混合物と重合さ
せた。酸価8および溶融粘度1,800[mPa・s]
のアジピン酸、エチレングリコールおよびプロピレング
リコールからの飽和ポリエステルの60部を撹拌槽中で
窒素気流下において20部のスチレン、10部のステア
リルメタクリレートおよび10部の2−ジメチルアミノ
エチルアクリレートと混合し85℃に加熱後0.03部
のt−ブチル過安息香酸を加え、温度を120℃に上げ
た。この温度で2時間経過した後で、さらに0.03部
のt−ブチル過安息香酸を添加し、反応混合物は1時間
120℃に保持されてから冷却された。
【0070】実施例1 a)分散液の製法 UP樹脂A1の40.0部を窒素気流下でいかり型撹拌
器を備えた反応槽中で180℃に加熱し、ここに1.9
部の分散剤C1を添加し、続いて15分間にわたって2
1.1部のエチレンポリマーB1を顆粒状の形態で少し
ずつ添加した。25分間230r.p.m回転速度で撹
拌後、反応混合物を180℃から125℃に冷却し、一
度に36.7部のスチレンを加えて少し希釈した。この
場合にスチレン中には重合禁止剤として0.093部の
2,6−ジメチルヒドロキノンが溶解されていた。25
℃に冷却した後で、3,080[mPa・s](23
℃)の粘度および3−20μmの粒径を有する微粉状ポ
リエチレン分散液を得た。
【0071】b)SMC製造および試験 以下のような成分組成の樹脂/充填物ペーストを、高速
撹拌器を使用して製造した: 分散体1aの100部 スチレンの18部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 ステアリン酸亜鉛の4.5部 MgOペースト[ルバトール(登録商標)(Luvat
ol(登録商標))MK35]の1.75部 充填剤白墨[ミリカーブ(登録商標)(Millica
rb(登録商標))]の180部 SMC製造はパイロットプラントで実施され、ここにお
いては樹脂/充填剤混合物がポリエチレンフィルム上で
切断ガラス繊維粗紡糸(2.5cm長さガラス繊維)と
結合されて、巻き上げられ、4日間23℃で貯蔵され
た。次におおっているフィルムが除去されて、不粘着性
のSMCがみがかれた鋼鉄金型中で5分間50バール、
145℃でプレス成形されて、ガラス繊維含量30%を
有する4mm厚さのシートにされた。表1は、SMC
1bから製造された成形物の諸物性を示している。
【0072】落球式衝撃試験(falling bal
l test)は、次のようにして実施される。試験試
料(80×80mm)が4mm厚さの成形シートから取
られて金属環(直径60mm)の間で締められ、次に鋼
鉄球(761g、直径:57.1mm)を70cmの高
さからシート上に落下させた。損傷を受けた試験試料の
引張応力側に赤色染料溶液[ハー・クルンプ(H.Kl
umpf)からの分散染料赤]をスプレーし、5分後に
水洗して乾燥し、赤色の損傷域の直径を測定した。損傷
域の中央で切断し、赤色域の厚さを切断表面で測定する
(目盛り付き拡大鏡)。以上の2種類の測定量の数値が
小いほど成形物の打撃または衝撃に対する傷つきやすさ
が少いことを示す。
【0073】
【表1】
【0074】C)成形物中の相間接着性 以下の混合物を、分散体1aから製造した: 分散液1aの100部 二酸化ケイ素[アエロジル(登録商標)(Aerosi
l(登録商標))]の3部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 このペーストを、鋼鉄金型(小円形物直径60mmおよ
び深さ4mm)中で10分間145℃、200バールで
プレス成形した。成形物の破断表面の走査型電子顕微鏡
写真は、凝集相UP樹脂マトリックスに分散ポリエチレ
ン相(中空球状)が優秀な結合力で結合していることを
示している。
【0075】実施例2 a)分散液の製造 UP樹脂A2の48.2部を窒素気流下でいかり型撹拌
器を備えた反応槽中で160℃に加熱し、ここに補足の
分散剤C1の2.07部を添加した。撹拌速度を230
r.p.m.に設定した。次にポリエチレン顆粒B1の
20部を少量づつ添加し、混合物を20分間160℃で
撹拌後ゆっくりと106℃まで冷却した。安定化の目的
のために2,6−ジメチルヒドロキノンの0.03部を
含むスチレンの29部の添加が、この温度で始められ
た。粒径分布が2−5μmである微粉状ポリエチレン分
散液を得た。これは23℃で多週間貯蔵されてもクリー
ム状にならなかった。
【0076】b)成形物の製造 分散液2aの70部を、1.4部のメチルエチルケトン
パーオキシド(MEKP,LA3)、0.7部のコバル
ト重合促進剤(Co 1%)、および0.7部のビスシ
クロヘキシルペルオキシジカーボネート[ペルカドック
ス(Perkadox)16]で接触反応され、次にポ
リエチレンビーカー(深さ75mm、幅60mm)中で
60℃で貯蔵した。僅かの深割れ兆候もない白色成形物
が、生成した。
【0077】比較のために、UP樹脂A2をスチレンに
溶解し70%溶液とし、50ppmの2,6−ジメチル
ヒドロキノンで安定化された。この透明樹脂の70部が
上述同様に接触反応されて、60℃で貯蔵した。多くの
割れめで完全に破壊された透明な成形物を得た。
【0078】実施例3−6および比較実施例 a)分散体の製造 不飽和ポリエステルA1,A4およびA6をいかり型撹
拌器を備えた反応槽中で窒素気流下で溶融し、溶融物の
温度を179℃に設定し(実施例5および6では150
℃)、補充の分散体および最後に一定量(表2)のエチ
レンポリマーを添加した。25分間230r.p.m.
で撹拌した後に、反応混合物を冷却し、重合禁止剤とし
て2,6−ジメチルヒドロキノンが溶解されているスチ
レンを123°−130℃で数回に分けて添加し、生成
した分散液を粘度および粒径(光学顕微鏡)を測定試験
した。比較実施例の分散液は非常に粗く、短期の貯蔵後
にもクリーム状になったので粘度は測定されなかった。
【0079】b)湿プレス成形ラミネートの製造および
試験 以下の混合物を、分散液3a,4a,5aおよび6aか
ら高速撹拌器を使用して製造した: 3a−6a分散液の100部 充填剤石墨[ミリカーブ(登録商標)(Millica
rb(登録商標))]の100部 ステアリン酸亜鉛の3.5部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 ガラス繊維マットの5プライをスチレン不溶性のバイン
ダーで含浸させることによってラミネートを得、このラ
ミネートを鋼鉄シート金型(4×150×150mm)
中で145℃、200バール圧で10分間プレス成形
し、落球試験にかけた。
【0080】比較の目的で、UP樹脂A1およびA4を
各々の場合にスチレンに溶解し70%濃度溶液とし、2
00ppmの2,6−ジメチルヒドロキノンで安定し湿
プレス成形ラミネートを得た。分散液と同様の方法で落
球試験により試験を行った。
【0081】表2の結果は、分散ポリエチレンを有する
本発明によるラミネートは、純UP樹脂をベースとした
ラミネートよりも衝撃に耐しての傷つきやすさが遥かに
少ないことを示している。唯比較実施例のラミネート類
は、製造直後に直ちに末端の割れを示した。
【0082】
【表2】
【0083】実施例7 a)スチレンを含まないポリエチレン分散液の製造 UP樹脂A3の40.8部をいかり型撹拌器を備えた反
応槽中で窒素気流下180℃に加熱し、ここに1.74
部の分散剤C1を加え、続いてエチレンポリマーB1、
17.5部を230r.p.m.の撹拌速度で少量づつ
添加した。溶融物の温度が145℃に下った。この温度
を20分間維持してから、徐々に110℃まで下げ、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート15.6部を加え、続い
て81℃においてトリメチロールプロパントリメタクリ
レート11.1部を添加した。ヒドロキシエチルメタク
リレートは、0.05部の2,6−ジメチルヒドロキノ
ンを含んでいた。溶融物を、室温において15部のジア
リルフタレートで希釈した。
【0084】微粉状ポリエチレン分散体は、光学顕微鏡
で測定した結果で2−5μmの粒径分布を有していた。
この分散液は多週間(23℃)貯蔵後も安定であって、
クリーム状にならなかった。 b)成形物の製造および試験 撹拌器を用いて以下の混合物を製造した: 分散体7aの100部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 非晶質ケイ酸アエロジル(登録商標)(Aerosil
(登録商標))の3.0部 このペーストが鋼鉄金型(直径60mmおよび深さ4m
mの小円形物)中で、10分間145℃、200バール
圧でプレス成形された。
【0085】不透明の外観を有する割れ目のない固い成
形物が、得られた。破断表面の走査型電子顕微鏡写真
(Y)は、2相間の優れた接着性を示している。分散ポ
リエチレン相は破断操作によって縦方向に変形されてい
るが、凝集相UP樹脂マトリックスとの界面におけるい
かなる剥離または分離も起こっていない。
【0086】実施例8および9 8a)分散液の製造 UP樹脂A2の47.6部をいかり型撹拌器、ジャケッ
ト加熱装置およびフロア排水バルブを備えた反応槽中で
窒素気流下150℃に加熱し、ここに2部の分散剤C1
を加え、続いてエチレンポリマーB3の20部を少量づ
つ添加した。撹拌速度は230r.p.m.であり、溶
融物温度は168℃に調整された。均質の溶融物が、次
に約15分間にわたって加熱排出チューブを通って第2
の撹拌槽中へ計量排出された。この第2の撹拌槽中には
予め重合禁止剤としての2,6−ジメチルヒドロキノン
の0.005部を含むスチレンの30部が存在してお
り、ここで反応混合物は冷却後の温度が50℃以上にな
らないようにした。微粒状ポリエチレン分散液を得た。
粘度が2,900[mPa・s](23℃)および2−
60μmの粒径分布であった。
【0087】9a)実施例8aの方法をプロピレンポリ
マーB4を使用して繰り返した。この混合物をモノマー
槽に添加する以前のUP樹脂/ポリマー混合物の溶融温
度は180℃にまで上げられていた。生成した分散液
は、5−150μmの粒径分布を有し、粘度(23℃)
は2,500[mPa・s]であった。 b)湿プレス成形ラミネートの製造および試験 高速撹拌器を使用して分散液8aおよび9aから以下の
混合物を製造した: 分散体の100部 充填剤白墨[ミリカーブ(登録商標)(Millica
rb(登録商標))]の100部 ステアリン酸亜鉛の3.5部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 湿プレス成形ラミネートの製造および落球試験は、実施
例3−6と同様に実施された。表3中の結果は、本発明
によるラミネートが比較例で得た分散ポリオレフィン相
のないUP樹脂から生成したラミネートに比べて衝撃に
よる傷害が遥かに少ないことを示している(参照表
2)。
【0088】
【表3】
【0089】実施例10 VE樹脂5およびポリエチレン分散体1aを1:1の重
量比で混合しVE樹脂分散液を製造した。得られた分散
液は均質であり、780[mPa・s](23℃)の粘
度を有していた。
【0090】湿プレス成形ラミネートの製造および試験
用に、以下の混合物を高速撹拌器を使用して製造した: 分散液の100部 充填剤白墨[ミリカーブ(登録商標)(Millica
rb(登録商標))]の100部 ステアリン酸亜鉛の3.5部 t−ブチル過安息香酸の1.5部 製造および落球試験は、実施例3−6における湿プレス
成形ラミネートと同様な方法で実施された。表3におけ
る結果は、比較的低いポリエチレン含量であっても著し
く低い衝撃による傷害性となる成形物が製造されること
を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】凝集相とイオン結合している分散相のポリオレ
フィン粒子の内部において生成する空洞の状態を示す図
面代用走査型電子顕微鏡写真である。
【図2】ガラス転移点が120℃よりも下である成形硬
化の非スチレンコモノマーおよびポリエステル樹脂の場
合の破断表面の図面代用走査型電子顕微鏡写真である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルビン、ベルガー ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒス ハーフェン、ティローラー、シュトラー セ、39 (72)発明者 ヴァルター、ヘックマン ドイツ連邦共和国、6940、ヴァインハイ ム、ガイエルスベルクシュトラーセ、2 (72)発明者 ロガー、クリメッシュ ドイツ連邦共和国、6146、アルスバッハ− ヘーンライン、ゲオルク−フレバ−シュト ラーセ、43

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝集相Aとしてフリーラジカル硬化性の
    不飽和ポリエステル樹脂と、 分散相Bとして微粒状ポリオレフィン粒子を含む硬化性
    成形材料であって、A相およびB相がそれぞれの相界面
    において相互にイオン結合で化学的に結合されているこ
    とを特徴とする硬化性成形材料。
  2. 【請求項2】 凝集相Aが酸性基を含むポリマーまたは
    オリゴマーを含み、分散相Bがアミノ基を含むポリマー
    またはオリゴマーを含むことを特徴とする、請求項1記
    載の硬化性成形材料。
  3. 【請求項3】 不飽和ポリエステル樹脂自身がカルボキ
    シル末端基を有することを特徴とする、請求項2記載の
    硬化性成形材料。
  4. 【請求項4】 不飽和ポリエステル樹脂がカルボキシル
    基を含まないビニルエステル樹脂、ビニルエステルウレ
    タン樹脂または不飽和ポリエステル樹脂であり、これら
    がA相に対して酸性基を有する混合オリゴマーまたはポ
    リマーの2−50重量%を含むことを特徴とする、請求
    項2記載の硬化性成形材料。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン自身が脂肪族アミノ基を
    有することを特徴とする、請求項2記載の硬化性成形材
    料。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィンがB相に対して、脂肪族
    アミノ基を有する混合オリゴマーまたはポリマー分散剤
    Cを1−40重量%含むことを特徴とする、請求項2記
    載の硬化性成形材料。
  7. 【請求項7】 分散剤Cが、脂肪族アミノ基を有し、重
    量平均分子量(Mw)が2,000から80,000で
    あるアクリレートまたはメタクリレートの2−50重量
    %とエチレンとのコポリマーであることを特徴とする請
    求項6記載の硬化性成形材料。
  8. 【請求項8】 A相:B相の重量比が95:5から5
    0:50の範囲となることを特徴とする、請求項1記載
    の硬化性成形材料。
  9. 【請求項9】 少なくとも部分的にアンモニウムイオン
    の形状で結合している窒素を0.001−2.0重量%
    含むことを特徴とする、請求項1記載の硬化性成形材
    料。
  10. 【請求項10】 ポリオレフィン粒子の平均粒径が1か
    ら100μm、好適には3から30μmまでであること
    を特徴とする、請求項1記載の硬化性成形材料。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の成形材料、および慣用
    の添加物Dを含むことを特徴とする、硬化性半製品。
  12. 【請求項12】 凝集相Aとして硬化ポリエステル樹
    脂、分散相Bとして微粒状ポリオレフィン粒子及び慣用
    の添加物Dを含む硬化成形部品において、A相およびB
    相が界面において相互にイオン結合によって化学的に結
    合され、これによって相互に密着していることを特徴と
    する、硬化成形部品。
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