JPH07304870A - ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法 - Google Patents

ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法

Info

Publication number
JPH07304870A
JPH07304870A JP6119611A JP11961194A JPH07304870A JP H07304870 A JPH07304870 A JP H07304870A JP 6119611 A JP6119611 A JP 6119611A JP 11961194 A JP11961194 A JP 11961194A JP H07304870 A JPH07304870 A JP H07304870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicyclo
compound
group
general formula
polyimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6119611A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Matsumoto
利彦 松本
Jiyuichi Kurosaki
壽一 黒埼
Toshinobu Ono
敏信 大野
Ikuzo Nishiguchi
郁三 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Osaka City
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Osaka City
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Petrochemical Co Ltd, Osaka City filed Critical Maruzen Petrochemical Co Ltd
Priority to JP6119611A priority Critical patent/JPH07304870A/ja
Publication of JPH07304870A publication Critical patent/JPH07304870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−
テトラカルボン酸またはそのエステル[I]および/ま
たは[I]の一無水物(ただしカルボニル基の少なくと
も一つはトランス型である)を水素化してオクト−7−
エンからオクタンに変換し、必要に応じて加水分解した
後、脱水閉環することからなるビシクロ[2.2.2]
オクタンテトラカルボン酸二無水物[II]の製法並びに
該[2]とジアミンとを重合させるポリイミドの製法。 【効果】 ポリイミドの原料となるビシクロ[2.2.
2]オクタンテトラカルボン酸二無水物を、工業的に容
易に製造し得て、さらに該テトラカルボン酸二無水物を
出発物質として耐熱性および溶剤溶解性に優れたポリイ
ミドを工業的に効率よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性の優れたポリイ
ミドの原料として有用なビシクロ[2.2.2]オクタ
ンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラ
カルボン酸二無水物とジアミン化合物とを重合させるポ
リイミドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは、従来より耐熱性に優れた
樹脂としてよく知られており、近年、エレクトロニクス
分野において、耐熱性接着剤、層間絶縁膜、液晶の配向
膜等に使用されるようになってきた。このような用途に
おいてはアミック酸またはポリイミドをワニスの状態で
使用するが、芳香族系テトラカルボン酸二無水物を用い
るポリイミドは一般に溶剤に溶解しにくく、汎用溶剤に
可溶のポリイミドが研究されてきた。
【0003】従来の可溶性のポリイミドの中で、脂環式
テトラカルボン酸二無水物を用いるものとしては、例え
ば特開昭53−77299号公報にビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エンテトラカルボン酸二無水物を用い
るポリイミドが開示されたが、高温では逆Diels-Alder
反応によるポリマー主鎖の開裂が起こるため耐熱性が低
いと言う欠点があった。そこで、このポリイミドの耐熱
性を改良するために、特開昭63−57557号公報、
特開昭63−57589号公報ではビシクロ[2.2.
1]ヘプタンテトラカルボン酸二無水物およびその誘導
体が開示され、これらをポリイミドの原料とすることが
提案されている。しかしながら、これら2件の公報の脂
環式テトラカルボン酸二無水物の製造には、高価なパラ
ジウム触媒を大量に使用しなければならず工業化は困難
であった。
【0004】一方、Zhubanov B.A.らはビ
シクロ[2.2.2]オクタンテトラカルボン酸無水物
を合成し(Izv.Akad.Nauk Kaz.Kh
im.1979,(5),68−71)、ポリイミドと
している(Vysokomol Soedin.,Se
r.B 1981,23,835−839)。このビシ
クロ[2.2.2]オクタン骨格を有する化合物は架橋
部分が飽和されており、高温でもビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン類のような逆Diels-Alder反応を
起こさないので、耐熱性の向上が期待される。しかし、
ZhubanovB.A.らのビシクロ[2.2.2]
オクタンテトラカルボン酸無水物の合成方法は、トリシ
クロデセン骨格を有するテトラカルボン酸誘導体を中間
体としており、この中間体はベンゼンと無水マレイン酸
誘導体を出発物として、エネルギー効率の低い光反応に
よらねばならず、工業的には実用化が困難であるという
欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来技術の状況に鑑み、ビシクロ[2.2.
2]オクタン骨格を有する脂環式テトラカルボン酸二無
水物を工業的規模で効率的に製造する方法を提供するこ
とにあり、さらに、該テトラカルボン酸二無水物を用い
てポリイミドを効率的に製造する方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、ビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エンテトラカルボン酸およびその誘導
体は、立体構造の差異が水素化に影響を及ぼし、2、
3、5および6位の4個のカルボニル基が架橋エテノ基
に対して全てシス配置の化合物は該エテノ基の水素化が
困難であるが、これらのカルボニル基の内、少なくとも
1個のカルボニル基がエテノ基に対してトランス配置の
化合物は容易に水素化し得ることを見出して本発明を完
成させた。
【0007】すなわち、第一の発明の要旨は、一般式
[1]
【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基を示し、少なくとも1個のカルボニル基が架橋エテノ
基に対してトランス配置である。)で表されるビシクロ
[2.2.2]オクト−7−エン骨格を有する化合物お
よび/または一般式[2]
【化7】 (式中、R5 およびR6 は同一でも異なっていてもよ
く、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示し、
少なくとも1個のカルボニル基が架橋エテノ基に対して
トランス配置である。)で表されるビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン骨格を有する化合物を水素化して
一般式[3]
【化8】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタン骨格を有す
る化合物および/または一般式[4]
【化9】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタン骨格を有す
る化合物を得る工程と、これらの水素化物を、必要に応
じて加水分解してテトラカルボン酸とした後、脱水閉環
する工程とを経る一般式[5]
【化10】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタンテトラカル
ボン酸二無水物の製造方法にあり、第二の発明の要旨
は、該ビシクロ[2.2.2]オクタンテトラカルボン
酸二無水物とジアミン化合物とを重合させることを特徴
とするポリイミドの製造方法にある。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ビシクロ[2.2.2]オクタンテトラカルボン酸二無
水物の製造方法において、第一工程は水素化反応であ
り、出発原料は上記一般式[1]の化合物または上記一
般式[2]の化合物である。一般式[1]の化合物は、
ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,
5,6−テトラカルボン酸およびそのアルキルエステル
であり、アルキルエステルとしてはモノ、ジ、トリまた
はテトラエステルのいずれでもよく、また、アルキル基
は炭素数1ないし5であれば直鎖、分枝のいずれでもよ
く、好ましくはメチル基およびエチル基が挙げられる。
一般式[2]の化合物は、上記一般式[1]の化合物の
一無水物である。本発明においては、このような一般式
[1]の化合物または一般式[2]の化合物は、4個の
カルボニル基の内、少なくとも1個のカルボニル基が架
橋エテノ基に対してトランスに配置している構造である
ことが必要である。これらの一般式[1]の化合物と一
般式[2]の化合物の製造は、例えば、フタル酸または
それらのアルキルエステルの電解還元により得られる
3,5−シクロヘキサジエン−trans−1,2−ジ
カルボン酸またはそのアルキルエステルを用い、マレイ
ン酸、フマル酸またはそのアルキルエステルまたは無水
マレイン酸とのDiels-Alder反応によって効率よく行う
ことができる。このような一般式[1]の化合物と一般
式[2]の化合物は単独で用いてもよいし、2種以上の
混合物で用いてもよい。なお、今回、一般式[1]の化
合物および一般式[2]の化合物の立体異性体である、
4個のカルボニル基が架橋エテノ基に対してすべてシス
配置の化合物は、水素化反応が進行しないことを知見し
たが、これは立体障害が大きいためと考えられる。
【0009】一般式[1]の化合物と一般式[2]の化
合物の水素化の方法としては、特に限定されず従来の一
般的な水素化方法を採用することができる。例えば、水
素化触媒としてニッケル触媒やパラジウム触媒を用い、
0〜200℃、好ましくは室温〜150℃で定量的に水
素化することができ、一般式[3]で表されるビシクロ
[2.2.2]オクタンテトラカルボン酸またはそのエ
ステル類および/または一般式[4]で表されるビシク
ロ[2.2.2]オクタンテトラカルボン酸一無水物ま
たはそのエステル類を効率よく得ることができる。
【0010】次に、得られた一般式[3]の化合物およ
び/または一般式[4]の化合物を脱水環化させること
により目的とするビシクロ[2.2.2]オクタンテト
ラカルボン酸二無水物に導くが、エステル類をそのまま
脱水環化させることは困難な場合が多いので、一般に脱
水環化に先立ち加水分解する。加水分解は一般的な方法
でよく、酸またはアルカリを用い、アルコール、ジオキ
サンなどの水溶性溶剤の存在下に行うことができる。脱
水閉環の方法としては、特に限定されないが、例えば溶
媒中または無溶媒で、無水酢酸等の脱水剤の存在下また
は不存在下で加熱する方法があげられる。溶媒としては
例えばデカリン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエ
チルベンゼン、tert−アミルベンゼン等が挙げられ
る。また、反応温度は一般に80〜300℃、好ましく
は100〜250℃である。
【0011】このようにして得られたビシクロ[2.
2.2]オクタンテトラカルボン酸二無水物は、上記加
水分解工程における触媒により主生成物における酸無水
物部分の架橋エタノ基に対する配向が異なり、酸を用い
た場合はシス−シス型が主生成物となり、一方、アルカ
リを用いた場合はシス−トランス型が主生成物となる傾
向がある。
【0012】このようなビシクロ[2.2.2]オクタ
ンテトラカルボン酸二無水物からポリイミドを製造する
には、該酸二無水物をジアミン化合物と反応させる。
【0013】本発明に用いられるジアミン化合物として
は、上記酸二無水物のイミド化が可能であれば特に限定
されないが、例えば、脂肪族ジアミン、芳香族ジアミ
ン、脂環式ジアミンが挙げられる。脂肪族ジミンとして
は一般式[6]
【化11】 においてZ1 が炭素数1〜10のアルキレン基であるも
のが挙げられ、例えばエチレンジアミン、トリメチレン
ジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、1,7−ジアミノヘ
プタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノ
ノナン、1,10−ジアミノデカン等がある。
【0014】芳香族ジアミンとしては一般式[7]
【化12】 (式中、R7 およびR8 は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基またはハロゲン化メチル基であり、Z2 およびZ
3 は炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数2〜10の
アルキリデン基または単結合を示す。)で表されるジア
ミン化合物および一般式[8]
【化13】 {式中、R9 およびR10は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基またはハロゲン化メチル基であり、Z4 は炭素
数1〜4の直鎖または分枝のアルキレン基、炭素数2〜
4の直鎖または分枝のアルキリデン基、炭素数1〜4の
直鎖または分枝のハロゲン化アルキレン基、炭素数2〜
4の直鎖または分枝のハロゲン化アルキリデン基、−C
O−、−O−、−S−、−SO2 −、−CONH−また
は単結合、下記一般式[9]
【化14】 (式中、R11は水素原子、ハロゲン原子、メチル基また
はハロゲン化メチル基であり、X1 およびX2 は炭素数
1〜4の直鎖または分枝のアルキレン基、炭素数2〜4
の直鎖または分枝のアルキリデン基、炭素数1〜4の直
鎖または分枝のハロゲン化アルキレン基、炭素数2〜4
の直鎖または分枝のハロゲン化アルキリデン基、−CO
−、−O−、−S−、−SO2 −または単結合を示
す。)で表される二価の基または下記一般式[10]
【化15】 (式中、R12およびR13は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基またはハロゲン化メチル基であり、X3 、X4
よびX5 は炭素数1〜4の直鎖または分枝のアルキレン
基、炭素数2〜4の直鎖または分枝のアルキリデン基、
炭素数1〜4の直鎖または分枝のハロゲン化アルキレン
基、炭素数2〜4の直鎖または分枝のハロゲン化アルキ
リデン基、−CO−、−O−、−S−、−SO2 −また
は単結合を示す。)で表される二価の基である化合物を
示す。}で表されるジアミン化合物が挙げられる。
【0015】一般式[7]で表される芳香族ジアミンと
してはZ2 およびZ3 が共に単結合の化合物として、例
えばo−、m−およびp−フェニレンジアミン、o−、
m−およびp−トリレンジアミン類、トリフルオロメチ
ルフェニレンジアミン、ジメチル−o−、m−およびp
−フェニレンジアミン類等が挙げられる。また、Z2
よびZ3 の内のいずれか一方が単結合であって他方がア
ルキレン基またはアルキリデン基の場合には、骨格とし
て例えば、フェニレン・メチレン基(ここで、フェニレ
ンはo−、m−またはp−のいずれの結合形態でもよ
く、以下同様とする。)、フェニレン・エチレン基、フ
ェニレン・トリメチレン基、フェニレン・プロプリデン
基、フェニレン・テトラメチレン基、フェニレン・ブチ
リデン基、フェニレン・s−ブチリデン基、フェニレン
・1,2−ジメチルエチレン基、フェニレン・1,1−
ジメチルエチレン基、フェニレン・1,2−シクロペン
チレン基、フェニレン・1,3−シクロペンチレン基、
フェニレン・2−メチル−1,4−シクロペンチレン
基、フェニレン・2,3−ジメチル−1,4−シクロペ
ンチレン基、フェニレン・1,2−シクロヘキシレン
基、フェニレン・1,4−シクロヘキシレン基、フェニ
レン・2−メチル−1,3−シクロヘキシレン基、フェ
ニレン・3−メチル−1,4−シクロヘキシレン基およ
びフェニレン・3−エチル−1,4−シクロヘキシレン
基等を有するジアミンが挙げられ、またZ2およびZ3
が共にアルキレン基またはアルキリデン基である場合に
は、骨格として例えば、o−、m−またはp−キシリレ
ン基、メチレン・フェニレン・エチレン基、メチレン・
フェニレン・トリメチレン基、メチレン・フェニレン・
1,2−ジメチルエチレン基、メチレン・フェニレン・
プロピリデン基、メチレン・フェニレン・1,3−シク
ロペンチレン基、エチレン・フェニレン・ブチリデン
基、エチレン・フェニレン・エチレン基、エチレン・フ
ェニレン・1,3−シクロペンチレン基、ブチリデン・
フェニレン・ブチリデン基、トリメチレン・フェニレン
・s−ブチリデン基、1,3−シクロペンチレン・フェ
ニレン・1,3−シクロペンチレン基および1,3−シ
クロペンチレン・フェニレン・3−エチル−1,4−シ
クロヘキシレン基等を有するジアミンが挙げられる。
【0016】一般式[8]で表される芳香族ジアミンに
おいて、Z4 がの場合、例えば4,4´−ジアミノジ
フェニルメタン、4,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4´−ジアミノジフェニルスルホン、4,4´
−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4´−ジアミノ
ベンゾフェノン、4,4´−ジアミノベンズアニリド、
2,2−ビス(p−アミノフェニル)プロパン、2,2
−ビス(p−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、3,3´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´−
ジアミノジフェニルエーテル、3,3´−ジアミノジフ
ェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3´−ジアミノベンゾフェノン、3,3´−
ジアミノベンズアニリド、2,2−ビス(m−アミノフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(m−アミノフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンおよび3,3´−ジメチル
ベンジジン等が挙げられる。
【0017】また、Z4 が一般式[9]で表される二
価の基の場合、例えば1,4″−ジアミノテルフェニ
ル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼンおよび
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等が挙
げられる。
【0018】さらにZ4 が一般式[10]で表される
二価の基の場合、例えばビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]メタン、2,2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフル
オロプロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルホンおよび4,4´−(p−アミノ
フェノキシ)ビフェニル等が挙げられる。
【0019】脂環式ジアミンとしては、一般式[7]お
よび一般式[8]において芳香核が水素化された基が挙
げられ、例えば1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,
4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジ(アミノメチ
ル)シクロヘキサン、1,4−ジ(アミノメチル)シク
ロヘキサン、4,4´−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパ
ン、4,4´−ジアミノジシクロヘキシルエーテル、
4,4´−ジアミノジシクロヘキシルスルホン、4,4
´−ジアミノジシクロヘキシルスルフィド、4,4´−
ジアミノジシクロヘキシルケトン等が挙げられる。
【0020】これらのジアミン化合物は、それぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよ
い。
【0021】上記のようなビシクロ[2.2.2]オク
タン骨格を有するテトラカルボン酸二無水物とジアミン
との重合方法としては、高温でのみ重合させる一段重
合、または低温で先ずアミック酸を合成し、その後高温
でイミド化する二段重合で行なうことができるが、高分
子量のポリイミドを得るためには、好ましくは二段重合
で行なわれる。一段重合による場合は、重合条件として
は100〜350℃、好ましくは150〜300℃の温
度で0.5〜20時間、好ましくは1〜15時間であ
り、二段重合の場合は、アミック酸合成を0〜100
℃、好ましくは0〜70℃の温度で0.5〜100時
間、好ましくは1〜100時間で行ない、その後イミド
化を100〜350℃、好ましくは100〜300℃の
温度で0.5〜20時間、好ましくは1〜10時間で行
なう。
【0022】また、重合には溶媒として非プロトン性極
性溶媒またはフェノール系溶媒が用いられる。非プロト
ン性極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
ジメチルスルホキシドが挙げられ、フェノール系溶媒と
してはフェノール、ハロゲン化フェノール、クレゾール
などが挙げられ、これらの溶液を単独または混合して使
用する。
【0023】なお、本発明により得られるポリイミドは
透明性に優れているが、透明性を一層向上させるため
に、重合時に例えば、亜リン酸トリフェニルのような亜
リン酸エステルを添加してもよい。
【0024】このようにして得られたポリイミドは耐熱
性に優れているので、広範囲の用途があるが、汎用溶剤
への溶解度の高いものが多いので、特に耐熱性接着剤、
エレクトロニクス分野における半導体の層間絶縁膜およ
び液晶の配向膜等の用途に好適である。本発明のポリイ
ミドを液晶の配向膜に用いる場合には、従来、ポリイミ
ド系液晶材料の合成に併用されているモノアミン化合物
を併用しても差支えない。
【0025】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、個々の実施例において特に言及はしてい
ないが、化合物が対掌体を有する場合には、対掌体も含
むものとする。
【0026】参考例1(1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン−2t,3c,5c,6c−テト
ラカルボン酸テトラメチルの製造) 1l の電解反応槽に素焼き円筒隔膜(内径4.5cm×外
径5.0cm×高さ15cm)を置いてこの内部を陽極室と
し、陰極として厚さ0.1cmの鉛板(7cm×13cm)
を、陽極として厚さ0.1cmの鉛板(4cm×12.5c
m)を取り付け、陰極室に1,4−ジオキサン300ml
および5%硫酸300mlの混合溶媒を注ぎ、陽極室に5
%硫酸200mlを注入した。
【0027】さらに陰極室にフタル酸40g(0.24
1mol )を加え、陰極液を撹拌しながら70℃、8Aで
2時間、定電流電解還元を行った。陰極液を150mlま
で減圧濃縮した後冷却し、3,5−シクロヘキサジエン
−trans−1,2−ジカルボン酸を白色固体として
析出させた。収量は39.0g(0.232mol )で収
率は96.3%であった。生成物の融点は194℃であ
り、その 1H−NMRスペクトル(d6 −DMSO中、
以下同様)を図1に示す。
【0028】上記と全く同様に操作して得られた3,5
−シクロヘキサジエン−trans−1,2−ジカルボ
ン酸50.0g(0.298mol )をメタノール400
mlと濃硫酸8ml中で18時間還流した。その後メタノー
ルを濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後エ
ーテル抽出を行なった。無水硫酸マグネシウムで脱水
し、溶媒を留去して、3,5−シクロヘキサジエン−t
rans−1,2−ジカルボン酸ジメチルを無色透明の
液体として得た。収量は51.1g(0.261mol )
で収率は88%であった。
【0029】上記と全く同様に操作して得られた3,5
−シクロヘキサジエン−trans−1,2−ジカルボ
ン酸ジメチル98.0g(0.500mol )に72.0
g(0.500mol )のマレイン酸ジメチルを加え、窒
素雰囲気下、190℃、9時間加熱撹拌した後、減圧蒸
留し、1rC7−ビシクロ[2.2.2]オクト−7−
エン−2t,3c,5c,6c−テトラカルボン酸テト
ラメチルを無色透明な粘性液体として得た。収量は11
8.3g(0.348mol )、収率は69.5%であっ
た。
【0030】生成物の沸点は159〜160℃/0.5
mmHgであり、その 1H−NMRスペクトルを図2に
示す。
【0031】参考例2(1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン−2c,3c,5c,6c−テト
ラカルボン酸テトラメチルの合成) 4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物2
0.0g(0.131mol )を無水エーテル200ml中
に懸濁させ、4℃に保ちながら臭素21.0g(0.1
31mol )を2時間かけて滴下した。得られた固体を濾
過し、trans−4,5−ジブロモシクロヘキサン−
1,2−ジカルボン酸無水物を34.0g(0.109
mol )得た。シクロヘキサンから再結晶させた生成物の
融点は137〜138℃であった。
【0032】得られたジカルボン酸無水物34.0g
(0.109mol )に無水マレイン酸21.4g(0.
218mol )を加え、窒素雰囲気下、200℃で、30
時間加熱し、1rC7−ビシクロ[2.2.2]オクト
−7−エン−2c,3c,5c,6c−テトラカルボン
酸−2,3:5,6−二無水物(以下酸二無水物8−U
と略記する。)を18.9g(0.0761mol )得
た。精製アセトニトリルから再結晶させた生成物の分解
点は303〜304℃であった。
【0033】得られたテトラカルボン酸二無水物5.0
0g(0.0201mmol )をメタノール200mlと濃
硫酸1.7ml中で、12時間還流させた。反応液を減圧
で濃縮し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後エーテル
で抽出し、1rC7−ビシクロ[2.2.2]オクト−
7−エン−2c,3c,5c,6c−テトラカルボン酸
テトラメチル3.93g(0.0115mol )を得た。
シクロヘキサンから再結晶させた生成物の融点は127
〜128℃であり、その 1H−NMRスペクトルを図3
に示す。
【0034】実施例1 ステンレス製オートクレーブに参考例1で製造した1r
C7−ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2
t,3c,5c,6c−テトラカルボン酸テトラメチル
34.0g(0.100mol )を仕込み、エタノールを
85ml、5%Pd−Cを0.34g加え、水素で24K
g/cm2 に昇圧し、室温で20時間撹拌した。反応後触
媒をろ別した後、エバポレーターで溶媒を除去し、1r
C7−ビシクロ[2.2.2]オクタン−2t,3c,
5c,6c−テトラカルボン酸テトラメチルを無色透明
な粘性液体として得た。収量は34.3g(0.100
mol)、収率はほぼ100%であった。その 1H−NM
Rスペクトルを図4に示す。
【0035】得られた飽和テトラカルボン酸テトラメチ
ル(34.3g−0.100mol )に14%水酸化ナト
リウム水溶液170ml、エタノール340mlを加え6時
間還流した。反応終了後溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル
で抽出し、さらに水層を希塩酸で弱酸性にした後、再び
酢酸エチルで抽出した。得られた溶液を無水硫酸マグネ
シウムで脱水し、エバポレーターで濃縮してビシクロ
[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカル
ボン酸24.9g(0.0870mol )を白色固体とし
て得た。この固体24.9g(0.0870mol )に、
無水酢酸250ml、デカリン150mlを加え、16時間
還流し、溶液を減圧濃縮し、得られた白色固体を無水酢
酸から再結晶してシス−トランス型の1rC7−ビシク
ロ[2.2.2]オクタン−2t,3t,5c,6c−
テトラカルボン酸−2,3:5,6−二無水物(以下酸
二無水物Aと略記する。)14.1g(0.0564mo
l )を得た。加水分解と脱水閉環を通じての収率は5
6.2%であった。
【0036】生成物の融点は230℃であり、その 1
−NMRスペクトルを図5に示す。
【0037】実施例2 実施例1と全く同様に水素化して製造した1rC7−ビ
シクロ[2.2.2]オクタン−2t,3c,5c,6
c−テトラカルボン酸テトラメチル34.3g(0.1
00mol )に7%塩酸170mlを加え、1時間ごとに濃
塩酸を14mlずつ加えながら9時間還流した。反応終了
後、減圧濃縮し、ビシクロ[2.2.2]オクタン−
2,3,5,6−テトラカルボン酸27.1g(0.0
946mol)を白色固体として得た。この固体27.1
g(0.0946mol )に、無水酢酸250ml、デカリ
ン150mlを加え、16時間還流し、溶液を減圧濃縮
し、得られた白色固体を無水酢酸から再結晶してシス−
シス型の1rC7−ビシクロ[2.2.2]オクタン−
2c,3c,5c,6c−テトラカルボン酸−2,3:
5,6−二無水物(以下酸二無水物Bと略記する。)
7.1g(0.028mol)を得た。加水分解と脱水閉
環を通じての収率は28.4%であった。生成物の昇華
点は389.3℃であり、その 1H−NMRスペクトル
を図6に示す。
【0038】比較例1 ステンレス製オートクレーブに参考例2と全く同様にし
て製造した1rC7−ビシクロ[2.2.2]オクト−
7−エン−2c,3c,5c,6c−テトラカルボン酸
テトラメチル14.8g(0.0436mol )にエタノ
ール40ml、5%Pd−C(0.15g)を加え、水素
で24Kg/cm2 に昇圧し、室温で20時間撹拌した。
反応後触媒をろ別した後、エバポレーターで溶媒を除去
したところ、固体が得られたが、分析の結果原料のまま
であった。
【0039】実施例3 三つ口フラスコに4,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル(以下DDEと略記する。)0.4g(2mmol)、N
−メチル−2−ピロリドン2mlおよびピリジン0.6ml
を仕込み、実施例1で得られた酸二無水物A2mmolを加
え、室温で(2日間)撹拌してポリアミック酸を合成し
た。
【0040】ついでこのポリアミック酸溶液を200℃
で2時間撹拌し、無色透明のポリイミドを合成した。こ
のポリイミド溶液をガラス板上にキャストし、減圧下約
80℃で2時間乾燥させてフィルム状のポリイミドとし
た。
【0041】得られたポリイミドは、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ピリジン、ジメチルスルホキシドおよびm
−クレゾールに可溶であった。
【0042】得られたポリアミック酸の相対固有粘度
(N−メチル−2−ピロリドン、濃度0.5g/dl、
30℃)、ポリイミドの熱重量減少温度(TGA法に準
拠し、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分)(以下同
様)を表1に示す。
【0043】実施例4 実施例3において、酸二無水物Aに代えて、実施例2で
得られた酸二無水物Bを用いた以外は、実施例3と同様
にしてポリアミック酸を合成した。
【0044】得られたポリアミック酸溶液をガラス板上
にキャストし、減圧下約80℃で2時間乾燥させた後、
220℃で2時間加熱して、フィルム状の無色透明のポ
リイミドとした。
【0045】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0046】比較例2 酸二無水物として参考例2において中間体として得られ
た酸二無水物8−Uを用いて実施例4と同様にポリアミ
ック酸およびポリイミドを合成した。得られたポリアミ
ック酸の相対固有粘度およびポリイミドの熱重量減少温
度を表1に示す。
【0047】実施例5 実施例3において、DDEに代えて、4,4´−ジアミ
ノジフェニルメタンを用いた以外は、実施例3と同様に
して無色透明のポリイミドとした。
【0048】得られたポリイミドは、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ピリジン、ジメチルスルホキシドおよびm
−クレゾールに可溶であった。
【0049】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0050】実施例6 実施例3において、DDEに代えて、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(以下
BAPPと略記する。)を用いた以外は、実施例3と同
様にして無色透明のポリイミドとした。
【0051】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0052】実施例7 実施例4においてDDEをBAPPに代えた以外は、実
施例4と同様にして無色透明のポリイミドとした。
【0053】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0054】実施例8 実施例3においてDDEに代えて、4,4´−ジアミノ
ジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例3と同様に
して無色透明のポリイミドとした。
【0055】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0056】実施例9 実施例4において、DDEに代えて、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホンを用い
た以外は、実施例4と同様にして無色透明のポリイミド
とした。
【0057】得られたポリイミドは、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、ピリジン、ジメチル
スルホキシドおよびm−クレゾールに可溶であった。
【0058】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0059】実施例10 実施例3において、DDEに代えて、1,3−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン(以下BABと略記す
る。)を用いた以外は、実施例3と同様にして無色透明
のポリイミドとした。
【0060】得られたポリアミック酸の相対固有粘度お
よびポリイミドの熱重量減少温度を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明方法によれば、ポリイミドの原料
となるビシクロ[2.2.2]オクタンテトラカルボン
酸二無水物を、工業的に容易に製造し得て、さらに該テ
トラカルボン酸二無水物を出発物質として耐熱性および
溶剤溶解性に優れたポリイミドを工業的に効率よく製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1で得た3,5−シクロヘキサジエン−
trans−1,2−ジカルボン酸の 1H−NMRスペ
クトルである。
【図2】参考例1で得た1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン−2t,3c,5c,6c−テト
ラカルボン酸テトラメチルの 1H−NMRスペクトルで
ある。
【図3】参考例2で得た1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクト−7−エン−2c,3c,5c,6c−テト
ラカルボン酸テトラメチルの 1H−NMRスペクトルで
ある。
【図4】実施例1で得た1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクタン−2t,3c,5c,6c−テトラカルボ
ン酸テトラメチルの 1H−NMRスペクトルである。
【図5】実施例1で得た1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクタン−2t,3t,5c,6c−テトラカルボ
ン酸−2,3:5,6−二無水物の 1H−NMRスペク
トルである。
【図6】実施例2で得た1rC7−ビシクロ[2.2.
2]オクタン−2c,3c,5c,6c−テトラカルボ
ン酸−2,3:5,6−二無水物の 1H−NMRスペク
トルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西口 郁三 大阪府枚方市楠葉丘2−7−2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1] 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一でも異なっ
    ていてもよく、水素原子または炭素数1〜5のアルキル
    基を示し、少なくとも1個のカルボニル基が架橋エテノ
    基に対してトランス配置である。)で表されるビシクロ
    [2.2.2]オクト−7−エン骨格を有する化合物お
    よび/または一般式[2] 【化2】 (式中、R5 およびR6 は同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示し、
    少なくとも1個のカルボニル基が架橋エテノ基に対して
    トランス配置である。)で表されるビシクロ[2.2.
    2]オクト−7−エン骨格を有する化合物を水素化して
    一般式[3] 【化3】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタン骨格を有す
    る化合物および/または一般式[4] 【化4】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタン骨格を有す
    る化合物を得る工程と、これらの水素化物を、必要に応
    じて加水分解してテトラカルボン酸とした後、脱水閉環
    する工程とを経る一般式[5] 【化5】 で表されるビシクロ[2.2.2]オクタンテトラカル
    ボン酸二無水物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により製造したビシクロ
    [2.2.2]オクタンテトラカルボン酸二無水物とジ
    アミン化合物とを重合させることを特徴とするポリイミ
    ドの製造方法。
JP6119611A 1994-05-09 1994-05-09 ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法 Pending JPH07304870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6119611A JPH07304870A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6119611A JPH07304870A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07304870A true JPH07304870A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14765709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6119611A Pending JPH07304870A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07304870A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055846A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-10 Mitsui Chemicals, Inc. Acides diaminodicarboxyliques et leurs intermediaires
JP2006117903A (ja) * 2004-09-24 2006-05-11 Fuji Photo Film Co Ltd ポリマー、該ポリマーの製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP2006206886A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Nissan Chem Ind Ltd 脂環式ポリイミド及びその製造法
JP2008100979A (ja) * 2006-09-19 2008-05-01 Iwatani Industrial Gases Corp ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、その製造方法、当該ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物から得られるポリイミド及びその利用
CN102020994A (zh) * 2009-09-16 2011-04-20 Jsr株式会社 液晶取向剂
TWI583688B (zh) * 2016-06-06 2017-05-21 士峰科技股份有限公司 雙環辛烷四羧酸二酐的製備方法
CN108299457A (zh) * 2018-04-03 2018-07-20 青岛科技大学 一种双环结构的四羧酸二酐的制备方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055846A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-10 Mitsui Chemicals, Inc. Acides diaminodicarboxyliques et leurs intermediaires
JP2006117903A (ja) * 2004-09-24 2006-05-11 Fuji Photo Film Co Ltd ポリマー、該ポリマーの製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP2006206886A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Nissan Chem Ind Ltd 脂環式ポリイミド及びその製造法
JP2008100979A (ja) * 2006-09-19 2008-05-01 Iwatani Industrial Gases Corp ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、その製造方法、当該ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物から得られるポリイミド及びその利用
CN102020994A (zh) * 2009-09-16 2011-04-20 Jsr株式会社 液晶取向剂
TWI583688B (zh) * 2016-06-06 2017-05-21 士峰科技股份有限公司 雙環辛烷四羧酸二酐的製備方法
CN108299457A (zh) * 2018-04-03 2018-07-20 青岛科技大学 一种双环结构的四羧酸二酐的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI822825B (zh) 四羧酸二酐、聚醯亞胺前驅物樹脂、聚醯亞胺、聚醯亞胺前驅物樹脂溶液、聚醯亞胺溶液及聚醯亞胺薄膜
Li et al. Synthesis and properties of novel soluble polyimides having an unsymmetric spiro tricyclic dianhydride unit
JP2007091701A (ja) フルオレニル基およびエステル基を含有するテトラカルボン酸類、フルオレニル基含有ポリエステルイミド前駆体、およびフルオレニル基含有ポリエステルイミド、ならびにこれらの製造方法
JP5666076B2 (ja) ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、その製造方法、当該ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物から得られるポリイミド及びその利用
JPH07304868A (ja) ポリイミド
CN113388109A (zh) 主链含苯并降冰片烯结构的聚酰亚胺及制备方法
WO2005066242A1 (ja) 芳香族ポリアミド酸及びポリイミド
JPH07304870A (ja) ビシクロ[2.2.2オクタンテトラカルボン酸二無水物の製造方法および該テトラカルボン酸二無水物を用いるポリイミドの製造方法
CN114854010B (zh) 聚酰亚胺前体、聚酰亚胺、聚酰亚胺膜和基板
JP4336933B2 (ja) 脂環式テトラカルボン酸二無水物、その製造法及びポリイミド
US4864034A (en) Spiro(bis)indane bis-oxyphthalic acids and functional derivatives thereof
JP4957077B2 (ja) テトラカルボン酸類またはこれらから誘導されるポリエステルイミド及びその製造方法
Liaw et al. Synthesis and Characterization of New Cardo Polyamides and Polyimides bearing a 4‐Phenylcyclohexylidene Unit
JPH10310640A (ja) スピロ酸二無水物、ポリアミック酸、スピロポリイミドならびにそれらの製造方法
US5498687A (en) Unsaturated imide compounds containing alicyclic structure, process for producing the same and intermediate therefor
Xiong et al. Synthesis of a new siloxane‐containing alicyclic dianhydride and the derived polyimides with improved solubility and hydrophobicity
JP2666457B2 (ja) 脂環式テトラカルボン酸およびその誘導体
Wu et al. Synthesis and characterization of organosoluble polysiloxaneimides derived from siloxane-containing aliphatic dianhydride and various aromatic diamines
Yang et al. Syntheses and properties of organosoluble polyamides and polyimides based on the diamine 3, 3‐bis [4‐(4‐aminophenoxy)‐3‐methylphenyl] phthalide derived from o‐cresolphthalein
KR20210031646A (ko) 테트라카르복실산 이무수물, 카르보닐 화합물, 폴리이미드 전구체 수지 및 폴리이미드
Qi et al. Comparative studies on structure-property relationships of the polyimide films derived from the dianhydride containing alicyclic cis-ethylenic double bond
JP4535233B2 (ja) 脂環式テトラカルボン酸二無水物、その製造法及びポリイミド
Meng et al. Poly (imidoaryl ether) s with bulky highly fluorescent pendent groups
Furutani et al. Novel soluble propargylether-terminated ester-imide prepolymers: I. Their syntheses and characteristics
JP4210827B2 (ja) 脂環式テトラカルボン酸二無水物、その製造法及びポリイミド