JPH07304226A - 印字機器のリボン駆動装置 - Google Patents

印字機器のリボン駆動装置

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JPH07304226A
JPH07304226A JP9968094A JP9968094A JPH07304226A JP H07304226 A JPH07304226 A JP H07304226A JP 9968094 A JP9968094 A JP 9968094A JP 9968094 A JP9968094 A JP 9968094A JP H07304226 A JPH07304226 A JP H07304226A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リボン駆動軸を駆動するためのラックの支持
構造を簡略化する。 【構成】 キャリッジ4を移動させた時にラック37上
を転動する回転方向変更ギヤ39の回転を入力ギヤ21
及び歯車伝動機構22を介してリボン駆動軸20に伝達
する。この場合、ラック37の歯先の向きをキャリッジ
4のプラテン5に対する接離方向及びプラテン5の長手
方向と直交する方向に定め、回転方向変更ギヤ39の回
転軸心をキャリッジ4のプラテン5に対する接離方向と
平行にし、回転方向変更ギヤ39の平歯車部40の歯幅
をラック37の厚さにキャリッジ4のプラテン5に対す
る接離方向の移動幅を加えた値以上に定めることで、印
字ギャップを変化させるためにキャリッジ4をプラテン
5に対して接離する方向に変位させたとしても、回転方
向変更ギヤ39の平歯車部40とラック37との噛合状
態を一定に維持し、ラック37を固定的に保持すること
を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ヘッドが搭載され
たキャリッジの往復運動を駆動源としてインクリボンを
一方向に駆動する印字機器のリボン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リボンカセットを用いる印字装置におい
て、印字ヘッドが搭載されたキャリッジの往復運動を駆
動源としてインクリボンを一方向に駆動するリボン駆動
装置がある。その一例を図3及び図4に示す。相対向す
るフレーム1,2に架設されたキャリッジシャフト3に
はキャリッジ4が往復駆動自在に保持されている。この
キャリッジ4にはプラテン5に対向する印字ヘッドであ
るドットプリンタヘッド6が搭載されているとともに、
リボンカセット7が着脱自在に装着されている。また、
キャリッジ4に一部が固定されたベルト8を複数のプー
リ9に巻回し、これらのプーリ9の一つを正逆回転自在
のモータ(図示せず)で駆動することにより、キャリッ
ジ4を往復駆動するキャリッジ駆動機構10が設けられ
ている。
【0003】前記キャリッジシャフト3の両端には、前
記フレーム1,2に回転自在に保持された偏心ブッシュ
11,12に回り止めされた状態で嵌合された異形軸
(図示せず)が形成され、一方の偏心ブッシュ12はギ
ヤ13,14を介してモータ15に連結されている。こ
のようにキャリッジシャフト3の両端に形成した異形軸
と、偏心ブッシュ11,12と、ギヤ13,14と、モ
ータ15とにより印字ギャップ調整機構16が形成され
ている。すなわち、この印字ギャップ駆動機構16は、
モータ15の回転を偏心ブッシュ11,12及びキャリ
ッジシャフト3に伝達し、このときのキャリッジシャフ
ト3の軸心の変位により前記プラテン5と前記ドットプ
リンタヘッド6との間の印字ギャップを調整する構造で
ある。印字に際しては印字ギャップの変化に係らずドッ
トプリンタヘッド6のニードル(図示せず)とプラテン
5との衝突による反力はキャリッジ4に作用するので、
キャリッジ4の後端の一部に形成された当接部(図示せ
ず)を受けるプレート17が前記フレーム1,2の間に
掛け渡されている。
【0004】さらに、左方の前記フレーム1にはラック
18の左端が前記プラテン5に対して接離する方向に変
位自在に保持され、右方のフレーム2とラック18の右
端との間にはスプリング19が張設されている。また、
前記キャリッジ4には、前記リボンカセット7のインク
リボン(図示せず)を一方向に送るリボン駆動軸20
と、ラック18に噛合された入力ギヤ21と、この入力
ギヤ21の回転をリボン駆動軸20に伝達する歯車伝動
機構22とが設けられている。入力ギヤ21はラック1
8に噛合された大径部21aと小径部21bとを有す
る。歯車伝動機構22は、入力ギヤ21の回転軸心上で
その入力ギヤ21の回転方向に応じて回動方向が切り替
わる切替レバー23と、この切替レバー23の両端に回
転自在に支持されて入力ギヤ21の小径部21bに常時
噛合された二つの遊星ギヤ24,25と、前記切替レバ
ー23の回動方向に応じて遊星ギヤ24,25の何れか
一方に噛合される伝動ギヤ26,27とにより形成され
ている。これらの伝動ギヤ26,27は互いに噛合さ
れ、伝動ギヤ27は前記リボン駆動軸20に一体に形成
されている。
【0005】このような歯車伝動機構22は、前記キャ
リッジ4がキャリッジ駆動機構10により駆動されて移
動したときに、ラック18上を転動する入力ギヤ21が
キャリッジ4の移動方向に応じて時計方向又は反時計方
向に回転し、切替レバー23は入力ギヤ21の回転方向
に応じて時計方向又は反時計方向に回動する。これによ
り、遊星ギヤ24が伝動ギヤ26に噛合され、又は遊星
ギヤ25が伝動ギヤ27に噛合される。遊星ギヤ24が
伝動ギヤ26に噛合するときは、遊星ギヤ24からリボ
ン駆動軸20に至る動力伝達経路中には偶数個の伝動ギ
ヤ26,27が配列され、遊星ギヤ25が伝動ギヤ27
に噛合するときは、遊星ギヤ25からリボン駆動軸20
に至る動力伝達経路中には奇数個の伝動ギヤ27が配列
されることになる。このように入力ギヤ21の回転はそ
の回転方向によりリボン駆動軸20への動力伝達経路が
二系統に分かれるが、その系統別の伝達経路中の伝動ギ
ヤの数が奇数と偶数とに定められているため、入力ギヤ
21の回転方向が切り替わっても、リボン駆動軸20を
常に一定の方向に駆動するものである。
【0006】なお、前記リボン駆動軸20と前記入力ギ
ヤ21と前記歯車伝動機構22とは、図4に示すホルダ
28を介して前記キャリッジ4に取り付けられている。
すなわち、このホルダ28には、キャリッジ4に係止さ
れる複数の係止爪29と、前記入力ギヤ21と前記切替
レバー23とを回転自在に保持するスタッド30と、前
記伝動ギヤ26を回転自在に保持するスタッド31と、
前記リボン駆動軸20を回転自在に保持するスタッド3
2とが一体に形成されている。また、ホルダ28の端部
に形成された突片33が摺動自在に嵌合される溝(図示
せず)が前記ラック18の背面に形成されている。
【0007】ここで、図3に示すように、印字ギャップ
の最小値をG1、最大値G2とすると、印字ギャップ調
整幅(キャリッジ4のプラテン5に対する接離方向の移
動幅)Gは(G2−G1)である。用紙の厚さの種類が
少ないような機種では、印字ギャップ調整幅Gは0.1
〜1mm程度で済む場合が多く、偏心ブッシュ11,1
2を手動により回動させる構造を採用した機種もある。
このような機種ではキャリッジ4の移動幅(G)も小さ
いため、ラック18と入力ギヤ21との噛合状態の変化
は少ない。したがって、ラック18を固定的に設けた場
合でも、モジュールm=1程度のラック18と入力ギヤ
21との組合せで支障なくリボン駆動軸20に回転を伝
達することが可能となる。
【0008】印字ギャップを自動的に設定するような機
種では、用紙センサ(図示せず)により用紙の厚さを検
出し、その検出信号により上述のようにモータ15を駆
動するようにしている。このような機種では、一旦キャ
リッジ4をプラテン5から最も遠くなるホームポジショ
ンに変位させ、その後に用紙の厚さに応じてキャリッジ
4をプラテン5側に進出させるが、用紙の種類も増え厚
い通帳等も扱う場合には印字ギャップ調整幅G(G2−
G1)が2.5〜3mm程度必要になる。この場合には
ラック18と入力ギヤ21とのモジュールmが大きくな
り、ラック18を固定すると、キャリッジ4を最もプラ
テン5側に進出させたときに、ラック18と入力ギヤ2
1との間のバックラッシュが大きくなり、リボン駆動軸
20への動力伝達に支障をきたすために、図3及び図4
に示すように、ラック18をプラテン5に対して接離す
る方向に弾性的に変位するように支持し、キャリッジ4
に固定したホルダ28の突片33をラック18の背面の
溝に嵌合することにより、印字ギャップの調整によりキ
ャリッジ4がプラテン5に対する接離方向に変位して
も、キャリッジ4とラック18との相対位置が変わらな
いようにしている。
【0009】このように、印字ギャップの調整によりキ
ャリッジ4がプラテン5に対する接離方向に変位して
も、リボン駆動軸20に確実に回転力を伝達するため
に、図5に示した従来例もある。以下、その従来例につ
いて説明する。図3及び図4において説明した部分と同
一部分については同一符号を用いて説明も省略する。こ
の例は、遊星ギヤ24,25に噛合された入力ギヤ34
とプーリ35とを一体に形成してキャリッジ4に回転自
在に設け、プーリ35に巻回したロープ36の両端を左
右のフレーム1,2に止着した構造である。
【0010】このような構造では、キャリッジ駆動機構
10によりキャリッジ4を往復駆動することによりプー
リ35と入力ギヤ34とを回転させ、この入力ギヤ34
の回転を歯車伝動機構22によりリボン駆動軸20に伝
達するが、この場合、印字ギャップの調整に際してキャ
リッジ4がプラテン5に対する接離方向に変位しても、
ロープ36がテンションを付与された状態で撓むために
キャリッジ4の往復運動を駆動力としてプーリ35及び
リボン駆動軸20を確実に回転させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したように、
入力ギヤ34及びプーリ35をロープ36により回転さ
せる構造は、最終組立工程においてロープ36をプーリ
35に巻回した後にロープ36の端部をフレーム1,2
に取り付けなければならなず、また、ロープ36のテン
ション調整が困難で製造コストが高くなる。
【0012】図3及び図4に示すものは、入力ギヤ21
の回転軸心の向きの関係でラック18の歯先をプラテン
5側に向けている。したがって、印字ギャップの調整に
際してキャリッジ4をプラテン5に対する接離方向に移
動させた場合に入力ギヤ21とラック18との間のバッ
クラッシュを小さくするためにラック18を単独で弾性
的に変位自在に支持する必要がある。これにより、印字
時にプラテン5からの反力を受けるキャリッジ4を支え
るためのプレート17やフレーム1,2等とは別個にラ
ック18を単体で形成し、そのラック18を支持するた
めの部品も必要とする。これにより、部品点数及び組立
工数が増える問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字ヘッドと
リボンカセットとこのリボンカセットのインクリボンを
送る回転自在のリボン駆動軸とを保持するキャリッジを
プラテンに沿って往復駆動するキャリッジ駆動機構を設
け、前記キャリッジを前記プラテンに対して接離する方
向に変位させて前記印字ヘッドと前記プラテンとの間の
印字ギャップを調整する印字ギャップ調整機構を設け、
前記キャリッジに前記リボン駆動軸の回転軸心と平行な
回転軸心をもって回転する入力ギヤを設け、この入力ギ
ヤの回転方向に応じて変位する切替レバーに回転自在に
支持されて前記入力ギヤに常時噛合された少なくとも一
つの遊星ギヤと、二系統に分けられた動力伝達経路中に
奇数又は偶数の個数をもって配列されて前記遊星ギヤの
回転力を選択的に前記リボン駆動軸に伝達する複数の伝
動ギヤとを有する歯車伝動機構を前記キャリッジに設
け、このキャリッジの前記プラテンに対する接離方向及
び前記プラテンの長手方向と直交する方向に歯先を向け
た多数の歯を有するラックを前記プラテンと平行に固定
的に設け、前記ラックの厚さに前記キャリッジの前記プ
ラテンに対する接離方向の移動幅を加えた値以上の歯幅
を有して前記ラックに噛合された平歯車部を有してこの
平歯車部の往復回転を前記入力ギヤに伝達する回転方向
変更ギヤを前記キャリッジの前記プラテンに対する接離
方向と平行な回転軸心をもって前記キャリッジに回転自
在に設けた印字機器のリボン駆動装置である。
【0014】
【作用】キャリッジをラックに沿って移動させたとき
に、ラック上を転動する回転方向変更ギヤの回転を入力
ギヤ及び歯車伝動機構を介してリボン駆動軸に伝達す
る。この場合、ラックの歯の歯先の向きがキャリッジの
プラテンに対する接離方向及びプラテンの長手方向と直
交し、回転方向変更ギヤの回転軸心がキャリッジのプラ
テンに対する接離方向と平行であり、さらに、回転方向
変更ギヤの平歯車部の歯幅がラックの厚さにキャリッジ
のプラテンに対する接離方向の移動幅を加えた値以上に
定められているため、印字ギャップを変化させるために
キャリッジをプラテンに対して接離する方向に変位させ
たとしても、回転方向変更ギヤの平歯車部とラックとの
噛合状態を一定に維持することが可能となる。これによ
り、印字ギャップ調整幅が大きい場合でもラックを固定
的に保持することが可能となる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
説明する。図3ないし図5において説明した部分と同一
部分については同一符号を用い説明も省略する。プラテ
ン5と平行にラック37が固定的に設けられ、このラッ
ク37は多数の歯38を有している。また、キャリッジ
4には回転方向変更ギヤ39が回転自在に設けられてい
る。この回転方向変更ギヤ39は、ラック37に噛合さ
れた平歯車部40と、入力ギヤ21の大径部21aに噛
合されたクラウンギヤ41とを有する。クラウンギヤ4
1は回転方向変更ギヤ39の自身の回転をその回転方向
を直交方向に変更して入力ギヤ21の大径部21aに伝
達するものであるが、入力ギヤ21の大径部がベベルギ
ヤの場合には、そのベベルギヤに噛合するベベルギヤを
有する回転方向変更ギヤを用いてもよい。また、入力ギ
ヤ21の大径部がフェースギヤの場合には、そのフェー
スギヤに噛合する平歯車を有する回転方向変更ギヤを用
いてもよい。
【0016】また、前記ラック37の歯38の歯先の向
きはキャリッジ4のプラテン5に対する接離方向及びプ
ラテン5の長手方向と直交する方向に定められ、回転方
向変更ギヤ39の回転軸心はキャリッジ4のプラテン5
に対する接離方向と平行な方向に定められ、さらに、回
転方向変更ギヤ39の平歯車部40の歯幅は、ラック3
7の厚さにキャリッジ4のプラテン5に対する接離方向
の移動幅を加えた値以上の歯幅に定められている。すな
わち、印字ギャップ調整のためにキャリッジ4をプラテ
ン5に対して接離する方向に変位させることによりラッ
ク37と回転方向変更ギヤ39との相対位置が変化して
も両者の噛合状態が変化しない工夫がなされている。
【0017】次いで、図2に示すように、係止爪29に
よりキャリッジ4に装着されるホルダ42には、入力ギ
ヤ21と切替レバー23とを回転自在に保持するスタッ
ド30と、伝動ギヤ26を回転自在に保持するスタッド
31と、リボン駆動軸20を回転自在に保持するスタッ
ド32と、前記回転方向変更ギヤ39のクラウンギヤ4
1の外周面を回転自在に保持するU字形の切欠43と、
回転方向変更ギヤ39の一端から突出する軸44を回転
自在に保持するU字形の切欠45とが形成されている。
【0018】このような構成において、キャリッジ駆動
機構10によりキャリッジ4をラック37に沿って移動
させたときに、ラック37上を転動する回転方向変更ギ
ヤ39の回転がクラウンギヤ41から入力ギヤ21の大
径部21aに伝達される。この入力ギヤ21の回転をリ
ボン駆動軸20に伝達する動作は従来例において説明し
た動作と同様である。図1に示す状態は印字ギャップが
最小のG1である。すなわち、キャリッジ4がプラテン
5側に最も接近した状態である。この状態では、回転方
向変更ギヤ39の平歯車部40は上部側の一部がラック
37に噛合する。この状態から、印字ギャップを最大の
G2に設定すべくキャリッジ4をプラテン5から最も遠
くに離した場合には、平歯車部40は下部側の一部がラ
ック37に噛合する。
【0019】このように、印字ギャップ調整のためにキ
ャリッジ4をプラテン5に対して接離する方向に変位さ
せることによりラック37と回転方向変更ギヤ39との
相対位置が変化しても、平歯車部40とラック37との
噛合状態を一定に維持することが可能となるため、印字
ギャップ調整幅が大きい場合でもラック37を固定的に
保持することが可能となる。これにより、図3に示すよ
うにラック18をスプリング19等により変位自在に支
持する部品を用いる必要がなく、ラック37を他の部品
と一体に形成することができる。本実施例においては、
印字時にプラテン5から反力を受けるキャリッジ4を支
えるために、図2に示すように、キャリッジ4と一体に
変位するホルダ42の一部46をラック37自身で支え
るようにしてもよい。この場合にはラック37を補強す
るためにプレート37aとラック37とを一体に形成す
ることもできる。もちろん、ラック37を左右のフレー
ム1,2とともに一体に形成することも可能である。こ
のようにすることにより、部品点数及び組立工数を少な
くすることができる。
【0020】また、本実施例におけるラック37は板金
加工により形成したものであるため、樹脂成形品に比し
て金型のコストを低減することができ、さらに、ラック
37は板金加工されるとともに断面がL字形の形状に形
成されているため、剛性を高め反り等の発生を防止する
ことができる。
【0021】さらに、本実施例での歯車伝動機構22
は、従来例と同様に二つの遊星ギヤ24,25を用いた
状態で説明したが、一つの遊星ギヤの変位により入力ギ
ヤ21からリボン駆動軸20に至る二系統の動力伝達経
路を切り替え、それぞれの動力伝達経路に配列される伝
動ギヤの配列個数を系統別に奇数と偶数とに定めても、
常にリボン駆動軸20を一方向にのみ駆動することがで
きる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、キャリッジをラックに
沿って移動させたときに、ラック上を転動する回転方向
変更ギヤの回転を入力ギヤ及び歯車伝動機構を介してリ
ボン駆動軸に伝達することによりインクリボンを一方向
に送ることができ、この場合、ラックの歯の歯先の向き
がキャリッジのプラテンに対する接離方向及びプラテン
の長手方向と直交し、回転方向変更ギヤの回転軸心がキ
ャリッジのプラテンに対する接離方向と平行であり、さ
らに、回転方向変更ギヤの平歯車部の歯幅がラックの厚
さにキャリッジのプラテンに対する接離方向の移動幅を
加えた値以上に定められているため、印字ギャップを変
化させるためにキャリッジをプラテンに対して接離する
方向に変位させたとしても、回転方向変更ギヤの平歯車
部とラックとの噛合状態を一定に維持してリボン送りを
正常に行わせることができ、これにより、印字ギャップ
調整幅が大きい場合でもラックを固定的に保持すること
ができ、したがって、従来のようにラックをスプリング
等により変位自在に支持する部品を用いる必要がなく、
ラックを他の部品と一体に形成することができ、これに
より、部品点数及び組立工数を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】その一部の分解斜視図である。
【図3】従来の一例を示す正面図である。
【図4】その一部の分解斜視図である。
【図5】従来の他の例を示すもので、(a)はロープに
より入力ギヤを駆動する状態を示す平面図、(b)は全
体の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
4 キャリッジ 5 プラテン 6 印字ヘッド 7 リボンカセット 10 キャリッジ駆動機構 16 印字ギャップ調整機構 21 入力ギヤ 22 歯車伝動機構 23 切替レバー 24,25 遊星ギヤ 26,27 伝動ギヤ 37 ラック 39 回転方向変更ギヤ 40 平歯車部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドとリボンカセットとこのリボ
    ンカセットのインクリボンを送る回転自在のリボン駆動
    軸とを保持するキャリッジをプラテンに沿って往復駆動
    するキャリッジ駆動機構を設け、前記キャリッジを前記
    プラテンに対して接離する方向に変位させて前記印字ヘ
    ッドと前記プラテンとの間の印字ギャップを調整する印
    字ギャップ調整機構を設け、前記キャリッジに前記リボ
    ン駆動軸の回転軸心と平行な回転軸心をもって回転する
    入力ギヤを設け、この入力ギヤの回転方向に応じて変位
    する切替レバーに回転自在に支持されて前記入力ギヤに
    常時噛合された少なくとも一つの遊星ギヤと、二系統に
    分けられた動力伝達経路中に奇数又は偶数の個数をもっ
    て配列されて前記遊星ギヤの回転力を選択的に前記リボ
    ン駆動軸に伝達する複数の伝動ギヤとを有する歯車伝動
    機構を前記キャリッジに設け、このキャリッジの前記プ
    ラテンに対する接離方向及び前記プラテンの長手方向と
    直交する方向に歯先を向けた多数の歯を有するラックを
    前記プラテンと平行に固定的に設け、前記ラックの厚さ
    に前記キャリッジの前記プラテンに対する接離方向の移
    動幅を加えた値以上の歯幅を有して前記ラックに噛合さ
    れた平歯車部を有してこの平歯車部の往復回転を前記入
    力ギヤに伝達する回転方向変更ギヤを前記キャリッジの
    前記プラテンに対する接離方向と平行な回転軸心をもっ
    て前記キャリッジに回転自在に設けたことを特徴とする
    印字機器のリボン駆動装置。
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