JPH07304191A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH07304191A
JPH07304191A JP10093694A JP10093694A JPH07304191A JP H07304191 A JPH07304191 A JP H07304191A JP 10093694 A JP10093694 A JP 10093694A JP 10093694 A JP10093694 A JP 10093694A JP H07304191 A JPH07304191 A JP H07304191A
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JP
Japan
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suction
nozzles
suction pump
ink
cap
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10093694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyouta Akeno
京太 明野
Mitsuo Ozaki
光男 尾崎
Shigeharu Suzuki
重治 鈴木
Shino Sakai
志野 境
Shigeyoshi Umemiya
茂良 梅宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07304191A publication Critical patent/JPH07304191A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のノズルに共通するキャップに複数の吸
引口を設けて吸引するインクジェットプリンタに関し、
複数のノズルの目詰まりの復旧性の良いインクジェット
プリンタの提供を目的とする。 【構成】 複数のノズル9を有する印字ヘッド1と、印
字ヘッド1の複数のノズル9に共通の開口部18及び複数
の吸引口19を有し、開口部18をノズル9の面に密着させ
て密閉空間を形成するキャップ17と、キャップ17の複数
の吸引口19を通して複数のノズル9からインク6を吸引
する少なくとも1個の吸引ポンプ21と、キャップ17の吸
引口19及び吸引ポンプ21を接続するインク流路20とを備
え、印字ヘッド1のノズル9よりインク6を噴射して媒
体にドット印字を行い、電源投入時或いは必要時にノズ
ル9にキャップ17の開口部18を密着させて吸引ポンプ21
によって吸引する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タの印字ヘッドのノズルを清掃するインク吸引機構に係
り、特に複数のノズルに共通するキャップに複数の吸引
口を設けて交互に吸引するインクジェットプリンタに関
するものである。
【0002】近来、印字媒体にインクの微小粒子を直接
吹きつけて記録するインクジェットプリンタが、印字媒
体に対する制限がなく、且つ高速印字、低騒音であり、
カラー化が容易であることから急速に普及しつつある。
【0003】このインクジェットプリンタの印字ヘッド
は、細いノズルからインクを噴射しながら印字を行うた
め、印字休止中にインクが乾燥して粘りが増して印字を
開始した時にインクが出にくくなったり、印字中でもノ
ズル面が濡れているために紙粉等が付着してノズルを塞
いだり、振動等の外乱によってノズルから気泡が入った
りして印字にドット抜けが生じるという現象が起きる。
【0004】このためインク粒子の安定噴射が妨げられ
るので、電源投入時或いは必要時に、ノズルにキャップ
を被せて、吸引ポンプで粘りが増したインクや気泡が混
入したインクを除去する目詰まり復旧動作(パージとい
う)が行われる。
【0005】しかしながら、印字ヘッドの複数のノズル
に対して共通のキャップによってパージを行う装置の場
合には、吸引口に近いノズルの目詰まりが他のノズルよ
り先に復旧すると、他のノズルがインクで濡れないため
なかなか復旧しない。そこでオペレータがノズル面を濡
れたティッシュペーパー等で拭いて、再度吸引しなけれ
ばならなず手間が掛かるので、人手を要しないで容易に
パージができる方法が望まれている。
【0006】
【従来の技術】図11にインクジェットプリンタの概要を
示す。図に示すように、インクジェットヘッド(以下印
字ヘッドという)1aを搭載したキャリア2にガイドシャ
フト3が嵌合し、又キャリア2に送りねじ4が螺合し、
送りねじ4は図示省略したモータに連結されている。キ
ャリア2はプラテン5の前面に配置され、モータの正逆
回転により送りねじ4によってプラテン5に平行に矢印
A、B方向に移動する。
【0007】印字ヘッド1aは、プラテン5に所定の間隙
を介して対向し、先端に後述する複数のノズル91〜9n
(例えば、縦12個×4列で48個)を備えている。従って、
キャリア2が移動しながら、印字ヘッド1aはノズル91
9nからインク6aを噴射して印字用紙7にマトリックスド
ットによって印字を形成する。印字用紙7は図示してい
ない移動機構の駆動及びプラテン5の回転によって矢印
C方向に改行送りされる。
【0008】次に図12の側断面図により印字ヘッド1aを
説明する。図に示すように、印字ヘッド1aは、圧電素子
81〜8n、ノズル91〜9nが設けられたノズル板10、ノズル
板10と共にノズル91〜9nに夫々対応する圧力室111〜11n
を形成する振動板121〜12nで構成されている。
【0009】圧力室111〜11nに対してノズル板10及び振
動板121〜12nが対向した位置にあり、圧力室111〜11nの
周辺と対応する振動板121〜12nの周辺は接着剤で接着さ
接触するように配置されている。
【0010】また、振動板121〜12nは、ニッケル(Ni)
電鋳法によって形成した薄膜で、圧電素子81〜8nの変位
を圧力室111〜11nに伝達させる。圧電素子81〜8nは、セ
ラミック板で形成され、共通の電極(プラス)14及び単独
の電極(マイナス)15を引き出して分極処理を施したもの
である。圧電素子81〜8nに電圧を加えると、電気歪みに
より夫々の先端部の変位となる。
【0011】従って、圧電素子81〜8nに選択的に電圧を
印加(実際には、すべての圧電素子子81〜8nに電圧を印
加しておき、選択的に電圧印加を解除する)して、その
先端の変位量により振動板121〜12nを振動させることに
よって、インク6aが供給された圧力室111〜11nに圧力を
加えて、上記のようにノズル91〜9nからインク6aの粒子
を噴射する。
【0012】このようなインクジェットプリンタでは、
長時間印字をしないで放置しておくと、ノズル91〜9n内
のインク6aが乾燥して、染料が析出して目詰まりが発生
し、直ちに印字を行うことはできない。また印字中でも
ノズル91〜9n内のインク6aに空気が混入して、印字にド
ット抜けが生じることがある。
【0013】そこで、装置に電源が投入された時、或い
はオペレータが必要により図示省略した操作釦で指示し
た時に、図11のプラテン5の左方に設けられたヘッド復
旧ユニット16によって、ノズル91〜9n内のインク6aを吸
引して復旧させるパージ動作が行われる。
【0014】図13に示すように、ヘッド復旧ユニット16
は、ノズル91〜9nに共通の開口部18a及び吸引口19aを
有するキャップ17a、吸引口19aにホース20aを介して
連結された吸引ポンプ21aで構成されている。キャップ
17aは可撓性及び弾性を有する材料、例えば、ゴムで形
成されている。
【0015】従って、印字ヘッド1aがヘッド復旧ユニッ
ト16の前面に移動し、図示していないプランジャーマグ
ネットの動作によってキャップ17aをノズル91〜9nの開
口部18aに密着させて密閉空間を形成し、吸引ポンプ21
aは図示していないモータの駆動により吸引口19aから
ノズル91〜9nのインク6aを吸引する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、複数のノズルに共通のキャップでパージを行ってい
るので、ノズルの目詰まりの固体差により、目詰まりの
復旧し易いノズルと復旧しにくいノズルがあるため、図
14(a) に示すように、吸引口から遠いノズルから目詰ま
りが復旧した場合には、インクを吸引する際に他のノズ
ルがインクで濡れて復旧し易くなるが、図14(b) に示す
ように、吸引口に近いノズルから目詰まりが復旧した場
合には、他のノズルがインクで濡れないためになかなか
復旧しない。
【0017】そこで他のノズルを復旧させるために、オ
ペレータが濡れたティッシュペーパー等でノズル面を拭
かなければならず、非常に手間が掛かるという問題点が
ある。
【0018】本発明は、複数のノズルの目詰まりの復旧
性の良いインクジェットプリンタを提供することを目的
としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図において、6 はインク、9はノズル、18は開口
部、19は吸引口、1は複数のノズル9を有する印字ヘッ
ド、17は印字ヘッド1の複数のノズル9に共通の開口部
18及び複数の吸引口19を有し、開口部18をノズル9の面
に密着させて密閉空間を形成するキャップ、21はキャッ
プ17の複数の吸引口19を通して複数のノズル9からイン
ク6を吸引する少なくとも1個の吸引ポンプ、20はキャ
ップ17の吸引口19及び吸引ポンプ21を接続するインク流
路である。
【0020】従って、印字ヘッド1のノズル9よりイン
ク6を噴射して媒体にドット印字を行い、電源投入時或
いは必要時にノズル9にキャップ17の開口部18を密着さ
せて吸引ポンプ21によって吸引するように構成されてい
る。
【0021】
【作用】吸引ポンプ21により複数の吸引口19の夫々から
複数のノズル9のインク6を吸引することにより、どの
位置のノズル9から復旧し始めても、インク6でノズル
9の面全体を濡らす確率を高めることができ、すべての
ノズル9の目詰まりの復旧が容易になる。
【0022】
【実施例】以下、従来例で説明したインクジェットプリ
ンタのヘッド復旧ユニットに本発明を適用した実施例1
〜実施例3を図2〜図10を参照して説明する。全図を通
じて同一符号は同一対象物を示す。
【0023】1)実施例1の説明 図2の側断面図により実施例1(請求項1に対応してい
る)を説明する。図2のホース20A は、図1のインク流
路20に対応している。
【0024】図2に示すように、ヘッド復旧ユニット16
aは、キャップ17bの上下端近傍に吸引口19a,19b が設
けられ、吸引口19a,19b は分岐部200 を有するホース20
A を介して吸引ポンプ21aに連結されている。
【0025】このような構成を有するので、パージを行
う時に、図示のように、印字ヘッド1aのノズル91〜9nの
前面にキャップ17bの開口部18aを密着させて、吸引口
19a,19b から吸引ポンプ21aで吸引すると、ノズル91
9nのいずれの部分から目詰まりが復旧し始めても、吸引
されたインク6aでノズル91〜9nの面全体を濡らす確率を
高めることができるので、すべてのノズル91〜9nの目詰
まりの復旧がし易くなる。
【0026】2)実施例2の説明 図3〜図5により実施例2(請求項1、請求項2及び請
求項4に対応している)を説明する。図3は実施例2を
示す側断面図、図4は実施例2の制御ブロック図、図5
は実施例2のフローチャートである。
【0027】図3のホース20a,20b は、図1のインク流
路20に対応し、図4の吸引ポンプ制御部230 及び切換吸
引指示釦271 は、請求項2の第1の切換手段及び請求項
4の切換指示手段に夫々対応している。
【0028】図3に示すように、ヘッド復旧ユニット16
bは、キャップ17bに設けられた吸引口19a,19b がホー
ス20a,20b を介して吸引ポンプ21a,21b に夫々連結され
ている。
【0029】また、図4はノズル復旧ユニット16bの制
御ブロック図で、図において、22はMPU、23はRO
M、24はポンプ駆動回路、25はタイマー、26はカウン
タ、27は操作パネルを示す。
【0030】MPU22は、ROM23に格納された制御プ
ログラムに従って各部を制御する。ROM23は、吸引ポ
ンプ制御部230 等の制御プログラムを備えている。吸引
ポンプ制御部230 は、装置電源の投入、或いは操作パネ
ル27の後述するパージ指示釦270 が操作された時は、キ
ャップ17bが印字ヘッド1aのノズル91〜9nの前面に密着
した時点で起動して、吸引ポンプ21aの駆動をポンプ駆
動回路24に指令して吸引させ、タイマー25の所定時間計
数後、吸引ポンプ21aの駆動を停止させる。また操作パ
ネル27の後述する切換吸引指示釦271 が操作された時
は、吸引ポンプ21bによる吸引を行って所定時間計数
後、吸引ポンプ21bの駆動を停止させた後、吸引ポンプ
21aの駆動を指令して吸引させ、タイマー25の所定時間
計数後、吸引ポンプ21aの駆動を停止させて、再び吸引
ポンプ21bを駆動させる。この切り換え制御をカウンタ
26が所定回数カウントするまで繰り返す。
【0031】タイマー25は、吸引ポンプ制御部230 が吸
引ポンプ21a或いは吸引ポンプ21bの駆動を指令した時
に、時間計数を開始し、時間設定部250に設定された時
間(例えば、2秒)の計数を行って吸引ポンプ制御部230
に通知する。そして計数値をクリアする。
【0032】カウンタ26は、吸引ポンプ21aと吸引ポン
プ21bの駆動の切り換え毎にカウントし、切換回数設定
部260 に設定された回数(例えば、5回)をカウントした
時に吸引ポンプ制御部230 に通知する。そしてカウント
値をクリアする。
【0033】操作パネル27は、パージ指示釦270 及び切
換吸引指示釦271 を備え、パージ指示釦270 はパージ必
要時に吸引ポンプ21aにより所定時間だけの吸引を行う
時に操作され、切換吸引指示釦271 は印字ヘッド1aを長
期間休止させておいた後等、目詰まり程度がひどい場
合、或いはパージ指示釦270 によるパージ動作を行って
もノズル91〜9nのいずれかの目詰まりが復旧しない時に
切換吸引を指示するために操作される。
【0034】このような構成及び機能を有しており、次
に図5のフローチャートにより作用を説明する。 まず、装置電源の投入、或いは操作パネル27のパージ
指示釦270 の操作による指示信号によって印字ヘッド1a
がインク復旧ユニット16cの前方に位置して、図示して
いないプランジャーマグネットの動作によりキャップ17
bが印字ヘッド1aのノズル91〜9nの前面に密着する。
【0035】すると、吸引ポンプ制御部230 が起動
し、ポンプ駆動回路24に指令して吸引ポンプ21aの駆動
により吸引を開始する。この時、タイマー25が時間計数
を開始する。
【0036】吸引ポンプ21aによる所定時間の吸引が
行われると、タイマー25からの通知により吸引ポンプ制
御部230 は吸引ポンプ21aの吸引を停止させる。 オペレータは目詰まりの復旧状態を目視で判断し、す
べてのノズル91〜9nの目詰まりが復旧していれば、パー
ジ終了となる。
【0037】もし、目詰まりの復旧が不十分であれ
ば、オペレータは切換吸引指示釦271を操作する。する
と、吸引ポンプ制御部230 は吸引ポンプ21bの駆動をポ
ンプ駆動回路24に指令して切り換えて吸引する。この
時、タイマー25が時間計数を開始し、カウンタ26が切り
換えをカウントする。
【0038】吸引ポンプ21bの所定時間の吸引が行わ
れると、タイマー25からの通知により吸引ポンプ制御部
230 は吸引ポンプ21bの吸引を停止させる。 次いで吸引ポンプ21aの吸引に切り換える。以後、タ
イマー25が所定時間を計数する毎に、吸引ポンプ21aの
吸引と吸引ポンプ21bの吸引を切り換え、カウンタ26の
カウントが設定数に達した時に切り換えられた吸引が設
定時間行われると、パージ終了となる。
【0039】もし、長期間プリンタを休止させたおいた
時は、印字ヘッド1aのノズル91〜9nの目詰まりは容易に
復旧しないと予想されるので、始めからパージ指示釦27
0 と切換吸引指示釦271 を操作することにより、自動的
に吸引ポンプ21a,21b(即ち、吸引口19a,19b)の切換吸引
を行うことができる。
【0040】このようにして、通常は吸引ポンプ21aだ
けで吸引し、それだけでは目詰まりが復旧しない時等の
必要時に複数の吸引ポンプ21a,21b を交互に切り換えて
吸引することにより、使い勝手が良く、また効率良くノ
ズル91〜9nの面を濡らすことができ、目詰まりの復旧性
を実施例1に比べて一層向上させることができる。
【0041】3)実施例3の説明 図6〜図9により実施例3(請求項1、請求項3及び請
求項4に対応している)を説明する。図6は実施例3を
示す側断面図、図7は流路遮断部の説明図、図8は実施
例3の制御ブロック図、図9は実施例3のフローチャー
トである。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0042】図8の吸引ポンプ制御部230a、遮断制御部
231 、弁駆動回路34及び流路遮断部28a,28b は、請求項
3の第2の切換手段に対応している。図6に示すよう
に、ヘッド復旧ユニット16cは、分岐部200 で分岐して
吸引口19a,19b に連結するホース20B のホース20c,20d
に夫々流路遮断部28a,28b が設けられている。
【0043】図7(a) の断面図に示すように、流路遮断
部28a(28b)は、ホース20c(20d)内にインク流路が形成さ
れた弁座29、弁30を先端に設けた鉄心31、及び弁30を矢
印方向、即ち、開く方向に鉄心31を付勢する復旧ばね32
を有し、外側にコイル33が巻着されている。吸引ポンプ
21aに吸引されたインク6aは図において、左から右方向
へ流れる。
【0044】図7(b) に示すように、コイル33に通電す
ると、鉄心31が矢印方向に移動して弁30が弁座29の孔を
閉じて、インク流路を遮断する。従って、流路遮断部28
a,28b のいずれかを遮断することにより、吸引口19a,19
b のいずれかの吸引が遮断される。
【0045】また、図8はノズル復旧ユニット16cの制
御ブロック図で、図において、22aはMPU、23aはR
OM、34は弁駆動回路を示す。MPU22aは、ROM23
aに格納された制御プログラムに従って各部を制御す
る。ROM23aは、吸引ポンプ制御部230a及び遮断制御
部231 等の制御プログラムを備えている。
【0046】吸引ポンプ制御部230aは、装置電源の投
入、或いは操作パネル27のパージ指示釦270 が操作され
た時は、キャップ17bが印字ヘッド1aのノズル91〜9nの
前面に密着した時点で起動して、遮断制御部231 に流路
遮断部28bの遮断(即ち、吸引口19aによる吸引)を指
令し、遮断制御部231 から流路遮断部28bの遮断完了の
通知を受けるとポンプ駆動回路24に指令して吸引ポンプ
21aを駆動させ、タイマー25の所定時間計数後、吸引ポ
ンプ21aの駆動を停止させると共に、遮断制御部231 に
遮断解除を指令する。また操作パネル27の後述する切換
吸引指示釦271 が操作された時は、流路遮断部28a,28b
を交互に切り換えて遮断(即ち、吸引口19a,19b により
交互に吸引)するように遮断制御部231 に指令する。ま
たカウンタ26からの所定切換回数のカウント終了通知に
より、タイマー25の所定時間計数後に吸引ポンプ21aの
駆動を停止させると共に、遮断制御部231 に遮断解除を
指令する。
【0047】遮断制御部231 は、吸引ポンプ制御部230a
から流路遮断部28bの遮断指令を受けた時は、弁駆動回
路34に指令して流路遮断部28bを遮断させ、遮断完了通
知を吸引ポンプ制御部230aに送る。タイマー25からの所
定時間の計数完了通知を受けると、流路遮断部28bの遮
断解除を弁駆動回路34に指令する。また吸引ポンプ制御
部230aから流路遮断部28a,28b の交互遮断が指令された
時は、流路遮断部28aを遮断させ、タイマー25からの所
定時間の計数完了通知により流路遮断部28aの遮断を解
除すると同時に、流路遮断部28bの遮断を弁駆動回路34
に指令し、所定時間の計数完了通知により流路遮断部28
bの遮断を解除する。この切り換え制御をカウンタ26か
ら所定切換回数のカウント終了通知を受けるまで繰り返
す。
【0048】タイマー25は、吸引ポンプ制御部230aが遮
断制御部231 に流路遮断部28bの遮断、或いは流路遮断
部28a,28b の交互遮断を指令した時に、時間計数を開始
し、時間設定部250 に設定された時間(例えば、2秒)の
計数を行って、吸引ポンプ制御部230a及び遮断制御部23
1 に通知する。
【0049】カウンタ26は、流路遮断部28a,28b の遮断
の切り換え毎にカウントし、切換回数設定部260 に設定
された回数(例えば、5回)をカウントした時に吸引ポン
プ制御部230a及び遮断制御部231 に通知する。
【0050】このような構成及び機能を有しており、次
に図9のフローチャートにより作用を説明する。 まず、装置電源の投入、或いはパージ指示釦270 の操
作による指示信号によって印字ヘッド1aがインク復旧ユ
ニット16dの前方に位置して、図示していないプランジ
ャーマグネットの動作によりキャップ17bが印字ヘッド
1aのノズル91〜9nの前面に密着する。
【0051】すると、吸引ポンプ制御部230aが起動
し、遮断制御部231 に流路遮断部28bの遮断を指令し、
流路遮断部28bが遮断されて遮断完了の通知を受けると
ポンプ駆動回路24に指令して吸引ポンプ21aの駆動によ
り吸引口19aの吸引を開始する。この時、タイマー25が
時間計数を開始する。
【0052】吸引口19aからの所定時間の吸引が行わ
れると、タイマー25から吸引ポンプ21a及び遮断制御部
231 に通知され、吸引ポンプ制御部230aは吸引ポンプ21
aの吸引を停止させ、同時に遮断制御部231 は流路遮断
部28bの遮断を解除する。
【0053】オペレータは目詰まりの復旧状態を目視
で判断し、すべてのノズル91〜9nの目詰まりが復旧して
いれば、パージ終了となる。 もし、目詰まりの復旧が不十分であれば、オペレータ
は切換吸引指示釦271を操作する。すると、吸引ポンプ
制御部230aは流路遮断部28a,28b を交互に切り換えて遮
断するように遮断制御部231 に指令する。遮断制御部23
1 は流路遮断部28aを遮断して、遮断完了を吸引ポンプ
制御部230aに通知すると、吸引ポンプ21aの駆動で吸引
口19bから吸引する。この時、タイマー25が時間計数を
開始し、カウンタ26が切り換えをカウントする。
【0054】所定時間の吸引が行われると、タイマー
25からの通知により遮断制御部231は、流路遮断部28a
の遮断を解除すると同時に、流路遮断部28bを遮断し、
吸引口19aからの吸引に切り換える。以後、タイマー25
が所定時間を計数する毎に、吸引口19aからの吸引と吸
引口19bからの吸引を切り換え、カウンタ26のカウント
が設定回数に達した時に切り換えられた吸引が設定時間
行われると、吸引ポンプ21aの吸引が停止し、流路遮断
部28a,28b の遮断されていた方の遮断が解除され、パー
ジ終了となる。
【0055】もし、上記実施例2と同様に、始めからパ
ージ指示釦270 と切換吸引指示釦271 を操作すれば、自
動的に吸引口19a,19b の切換吸引を行うことができる。
このようにして、通常は吸引口19aで吸引し、それだけ
では目詰まりが復旧しない時等の必要時に複数の吸引口
19a,19b を交互に切り換えて吸引することにより、使い
勝手が良く、より効率良くノズル91〜9nの面を濡らすこ
とができ、目詰まりの復旧性を実施例1に比べて一層向
上させることができる。更に1個の吸引ポンプ21aで吸
引口19a,19b を切り換えて吸引することができるので、
実施例2に比べて装置の小型化、軽量化及び低コスト化
を図ることができる。
【0056】以上の実施例1〜実施例3の目詰まり復旧
性の評価を従来例と比較して図10に示す。図中、△は復
旧性に難点あり、○はやや良好、◎は極めて良好であ
り、特に実施例2及び実施例3の効果が顕著である。
【0057】上記実施例1では、吸引ポンプを1個設け
た場合を説明したが、複数個設けても良い。また実施例
2及び実施例3では、吸引ポンプ21a,21b 或いは吸引口
19a,19b を夫々2個設けた場合を説明したが、3個以上
設けても良いことは勿論である。
【0058】また、上記実施例2及び実施例3では、操
作パネル27からの切換指示釦271 の操作によって、吸引
ポンプ21a,21b 、或いは流路遮断部28a,28b を切り換え
てパージする場合を説明したが、装置電源の投入、或い
は操作パネル27からのパージ指示釦270 の操作で、吸引
ポンプ21a,21b 、或いは流路遮断部28a,28b を切り換え
てパージする方法としても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、吸引ポンプにより複数の吸引口の夫々から
複数のノズルのインクを吸引することにより、どの位置
のノズルから復旧し始めても、インクでノズルの面全体
を濡らす確率を高めることができて、すべてのノズルの
目詰まりの復旧が容易になる。
【0060】請求項2では、複数の吸引ポンプを交互に
切り換えて対応する吸引口から吸引することにより、効
率良くノズルの面を濡らすことができ、目詰まりの復旧
性を一層向上させることができる。
【0061】請求項3では、1つの吸引ポンプで複数の
吸引口を切り換えて吸引することにより、効率良くノズ
ルの面を濡らすことができて目詰まりの復旧性を一層向
上させることができ、更に1つの吸引ポンプで切換吸引
することができるので、装置の小型化、軽量化及び低コ
スト化を図ることができる。
【0062】請求項4では、必要時に指示して複数の吸
引ポンプ或いは複数の吸引口を切り換えて吸引すること
により、目詰まりのひどい時だけ切換吸引することがで
きるので、使い勝手の良さが著しく向上する。という効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の実施例1を示す構成図
【図3】 本発明の実施例2を示す構成図
【図4】 実施例2の制御ブロック図
【図5】 実施例2のフローチャート
【図6】 実施例3の構成図
【図7】 実施例3の流路遮断部を示す説明図
【図8】 実施例3の制御ブロック図
【図9】 実施例3のフローチャート
【図10】 実施例1〜実施例3の効果を示す図
【図11】 インクジェットプリンタの概要を示す斜視
【図12】 印字ヘッドを示す側断面図
【図13】 ヘッド復旧ユニットの従来例を示す構成図
【図14】 従来方法の問題点を示す説明図
【符号の説明】
1,1a は印字ヘッド、 6,6a はインク、
9,91 〜9nはノズル、17,17a,17bはキャップ、 18,18a
は開口部、 19,19a,19bは吸引口、20はインク流
路、 20a〜20d,20A,20Bはホース、21,21a,21b
は吸引ポンプ、27は操作パネル、 28a,28b は流
路遮断部、34は弁駆動回路、 230,230aは吸引ポ
ンプ制御部、231 は遮断制御部、 270 はパージ指
示釦、 271 は切換吸引指示釦
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境 志野 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 梅宮 茂良 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル(9) を有する印字ヘッド
    (1) と、 該印字ヘッド(1) の該複数のノズル(9) に共通の開口部
    (18)及び複数の吸引口(19)を有し、該開口部(18)を該ノ
    ズル(9) の面に密着させて密閉空間を形成するキャップ
    (17)と、 該キャップ(17)の複数の該吸引口(19)を通して該複数の
    ノズル(9) からインク(6) を吸引する少なくとも1個の
    吸引ポンプ(21)と、 該キャップ(17)の該吸引口(19)及び該吸引ポンプ(21)を
    接続するインク流路(20)とを備え、 該印字ヘッド(1) の該ノズル(9) よりインク(6) を噴射
    して媒体にドット印字を行い、電源投入時或いは必要時
    に該ノズル(9) に該キャップ(17)の開口部(18)を密着さ
    せて該吸引ポンプ(21)によって吸引することを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記キャップ(17)の前記複数の吸引口(1
    9)に対応する数の前記吸引ポンプ(21)と、 該複数の吸引ポンプ(21)の吸引を切り換える第1の切換
    手段とを備え、 該第1の切換手段によって該複数の吸引ポンプ(21)の吸
    引を切り換えて、夫々の該吸引ポンプ(21)により所定回
    数だけ交互に吸引することを特徴とする請求項1のイン
    クジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 1個の前記吸引ポンプ(21)と、 該吸引ポンプ(21)による前記複数の吸引口(19)に対する
    吸引を切り換える第2の切換手段とを備え、 該第2の切換手段によって該複数の吸引口(19)の吸引を
    切り換えて、夫々の該吸引口(19)から所定回数だけ交互
    に吸引することを特徴とする請求項1のインクジェット
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記第1の切換手段或いは前記第2の切
    換手段による吸引の切り換えを指示する指示手段を備
    え、 該指示手段の指示に基づいて、前記複数の吸引ポンプ(2
    1)或いは前記複数の吸引口(19)を切り換えることを特徴
    とする請求項2或いは請求項3のインクジェットプリン
    タ。
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