JPH07304110A - 積層多孔質フイルム及びその製法 - Google Patents

積層多孔質フイルム及びその製法

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JPH07304110A
JPH07304110A JP6098394A JP9839494A JPH07304110A JP H07304110 A JPH07304110 A JP H07304110A JP 6098394 A JP6098394 A JP 6098394A JP 9839494 A JP9839494 A JP 9839494A JP H07304110 A JPH07304110 A JP H07304110A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、微細で均一な孔径を有し、無孔化開
始温度が適度な温度で、無孔化維持上限温度が高く、無
孔化維持温度領域が広く、また剥離強度が高く、従来の
積層多孔質フイルムの難点を改良できる積層多孔質フイ
ルム及びその製法に関する。 【構成】本発明は、ポリプロピレンとポリエチレンとが
交互に積層された三層以上の積層フイルムを延伸して多
孔化してなる積層多孔質フイルム及びその製法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離強度が高く、微細
で均一な孔径を有し、熱による無孔化維持温度領域が広
い積層多孔質フイルム及びその製法に関する。更に詳し
くは、本発明はポリプロピレンとポリエチレンとが積層
された三層以上の積層フイルムを延伸して多孔化してな
る積層多孔質フイルムに関し、電池用セパレ−タ、電解
コンデンサ−用セパレ−タ、絶縁体等の電子機器分野、
人工肺用隔膜、血漿浄化膜、呼吸性医療用衣料等の医療
分野、細菌やウイルスろ過等の水処理分野、ガス分離分
野、空調分野等々で広く使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来無孔の積層フイルムや単層の多孔質
フイルムについてはすでに多数知られているが、これら
に比べて積層多孔質フイルムについての提案は少ない。
近年技術の高度化に伴い、種々の分野で利用目的に応じ
た高精度のフイルムの要求が高くなり、積層多孔質フイ
ルムが注目されるようになってきた。
【0003】電池を例にとってみると、電池には正負両
極の短絡防止のためにセパレ−タが介在しているが、近
年高エネルギ−密度、高起電力、自己放電の少ないリチ
ウム電池のような非水電解液電池、特にリチウム二次電
池が開発、実用化されるようになってきた。リチウム電
池の負極としては例えば金属リチウム、リチウムと他の
金属との合金、カ−ボンやグラファイト等のリチウムイ
オンを吸着する能力又はインタ−カレ−ションにより吸
蔵する能力を有する有機材料、リチウムイオンをド−ピ
ングした導電性高分子材料等が知られており、また正極
としては例えば(CFx nで示されるフッ化黒鉛、M
nO2 、V2 5 、CuO、Ag2 CrO4 、TiO 2
等の金属酸化物や硫化物、塩化物が知られている。
【0004】また非水電解液として、エチレンカ−ボネ
−ト、プロピレンカ−ボネ−ト、γ−ブチロラクトン、
アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン等の有機溶媒にLiPF6 、LiBF4 、L
iClO4 、LiCF3 SO 3 等の電解質を溶解したも
のが使用されている。しかしリチウムは特に反応性が強
いため、外部短絡や誤接続等により異常電流が流れた場
合、電池温度が著しく上昇してこれを組み込んだ機器に
熱的ダメ−ジを与える懸念がある。このような危険性を
回避するために、従来セパレ−タとして下記のような種
々の多孔質フイルムの使用が提案されている。
【0005】ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可
塑性樹脂の単層の多孔質フイルム(特公昭46−401
19号公報、特公昭55−32531号公報、特公昭5
9−37292号公報、特開昭60−23954号公
報、特開平2−75151号公報、米国特許第3679
538号明細書等)。 分子量の異なるポリエチレン混合物やポリエチレンと
ポリプロピレンの混合物を素材とした多孔質フイルム
(特開平2−21559号公報、特開平2−33430
9公報、特開平5−331306号公報等)。 支持体に熱可塑性樹脂や不織布を用いた多孔質フイル
ム(特開平3−245457公報、特開平1−2583
58公報等)。 材質の異なる熱可塑性樹脂の多孔質膜を複数枚積層し
た積層多孔質フイルム(特開昭62−10857号公
報、特開昭63−308866号公報、特公昭3−65
776号公報、特開平6−20671号公報等)。 またその他、積層多孔質フイルムとして二枚の多孔質
膜を接着剤を介して又は介さずに接着又は熱圧着したも
のが知られている。
【0006】これらの単層又は積層多孔質フイルムをセ
パレ−タとして使用する基本的な考え方は、両極間の短
絡防止、電池電圧の維持等を図ると共に、異常電流等で
電池の内部温度が所定温度以上に上昇したときに、多孔
質フイルムを無孔化させて、換言すると孔を塞いで、両
極間にイオンが流れないように電気抵抗を増大させ、電
池機能を停止させて過度の温度上昇による発火等の危険
を防止し安全を確保することにある。過度の温度上昇に
よる危険防止機能は、電池用セパレ−タとして極めて重
要な機能であり、一般に無孔化或いはシャットダウン
(SDと略称)と呼ばれている。
【0007】本明細書においては多孔質フイルムのガス
透過速度(ガ−レ−値:秒/100cc)が6000を
越えた時点を無孔化開始温度或いはSD開始温度と称す
る。なおガス透過速度はガス透過率と称することもあ
る。電池用セパレ−タにおいては、無孔化開始温度が低
すぎると、僅かな温度上昇でイオンの流れが阻止される
ため実用性の面で問題があり、また逆に高すぎるとリチ
ウム電池等においては発火等を引き起こす危険性がある
ため安全性の面で問題がある。一般に無孔化開始温度は
110〜160°C、好ましくは120〜150°Cが
好適と認識されている。また本明細書においては無孔化
或いはSD状態が維持される温度の上限温度を無孔化維
持上限温度或いは耐熱温度と称し、無孔化開始温度或い
はSD開始温度から耐熱温度までの温度領域或いは温度
幅を、無孔化維持温度領域或いは耐熱温度幅と称するこ
とにする。セパレ−タに多孔質フイルムを使用した電池
において、電池内の温度が無孔化維持上限温度を越えて
上昇した場合、フイルムが溶断して破れが生じ、無孔化
状態が喪失して、再びイオンが流れだし更なる温度上昇
を招く。それ故電池用セパレ−タとしては適当な無孔化
開始温度を有し、無孔化維持上限温度が高く無孔化維持
温度領域が広いという特性が要求される。また電池用セ
パレ−タとしては、前記無孔化に関する特性の他に、電
気抵抗が低いこと、引張弾性率等の機械的強度が高いこ
と、厚みムラや電気抵抗等のバラツキが小さいこと等が
要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】多孔質フイルムは前記
〜のように種々のものが提案されているが、本発明
者らの研究によると、例えば電池用セパレ−タとして、
ポリプロピレンの単層多孔質フイルムは無孔化開始温度
が170°C程度以上とリチウムの融点に近いという難
点があり、ポリエチレンの単層多孔質フイルムは無孔化
開始温度が135°C程度と適当な温度であるが、無孔
化維持上限温度が145°C程度であるため無孔化維持
温度領域が狭すぎるという他に、引張弾性率が低いため
電池の生産工程で伸びが生じやすく生産性の面でも難点
があり、熱可塑性樹脂の単層の多孔質フイルムは安全面
等で更に改良の余地がある。
【0009】また、分子量の異なるポリエチレン混合物
を多孔化した多孔質フイルムは、無孔化維持上限温度が
150°C程度及び引張弾性率が3400kg/cm2
程度と上記ポリエチレンの単層多孔質フイルムよりも若
干高くなる程度である。またポリエチレンとポリプロピ
レンの混合物を延伸して多孔化した海島構造の多孔質フ
イルムは、無孔化維持上限温度180°C程度、引張弾
性率4200〜6400kg/cm2 程度でポリエチレ
ン混合物の場合よりもSD機能、機械的性質等は改良さ
れるが未だ十分とは言えず、また混合物を延伸して多孔
化した海島構造の形成は品質面でのバラツキが生じやす
くその再現性に難点がある。
【0010】また、支持体に不織布等を用いた多孔質フ
イルムは、不織布等に起因する安全性に難点があるだけ
でなく、無孔化維持に関しても上記ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の多孔質フイルムの場合と同様に高温での
信頼性の面で改良が必要である。
【0011】材質の異なる熱可塑性樹脂の多孔質膜を複
数枚重ね合わせて積層した積層多孔質フイルムについて
は、いずれも予めフイルムを延伸等で多孔化して2種類
の材質の異なる多孔質フイルムを製造した後これを重ね
合わせ、延伸、圧着、接着剤による接着等によって製造
されている。このようにして得られた積層多孔質フイル
ムは、基本的には電池用セパレ−タとしての特性を備え
ているはずであるが、実生産においては重ね合わせによ
ってそれぞれのフイルムの孔の位置がずれ、微孔が表面
から裏面まで連通しないことが多く得られた積層多孔質
フイルムは電気抵抗が増加し易い。また特にフイルムの
カ−ルやシワが生じ易い。すでに多孔化されているため
接着自体困難な面はあるが、強く高温で圧着、接着等を
すると孔が押し潰されて多孔質フイルムとしての機能を
喪失し、電気抵抗が増加する。また多孔質フイルムとし
ての機能を維持するために、かるく圧着、接着等をする
と剥離強度が低いためセパレ−タを電池に組み込む工程
でフイルムの剥がれ、シワ、伸び等が生じ、電池の品質
面で問題が残る。また多孔質フイルムを重ね合わせて延
伸した場合、基本的に製造工程が増えるだけでなく、多
かれ少なかれ上記の問題点が生じ易く、またガ−レ−値
も低いので電池用セパレ−タとしては改良の余地があ
る。
【0012】本発明者らは、すでに単層の多孔質フイル
ム(特公平2−11620号公報等)、ポリエチレン多
孔質膜とポリプロピレン多孔質膜が積層した積層多孔質
フイルム(特開平6−20671号公報)等について提
案しているが、上述した点に鑑み、多孔質フイルム、特
に微細で均一な孔径を有し、無孔化開始温度が適度な温
度で、無孔化維持上限温度が高く、無孔化維持温度領域
が広く、また剥離強度や引張弾性率が高く、且つ従来の
積層多孔質フイルムの難点を改良できる熱可塑性の積層
多孔質フイルムを開発することを課題として、鋭意研究
を重ねた結果、本発明に到った。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ンとポリエチレンとが交互に積層された三層以上の積層
フイルムを延伸して多孔化してなる積層多孔質フイルム
に関する。また本発明は、ポリプロピレンとポリエチレ
ンとが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンの順序で交互に積層された三層以上の積層フイルムを
延伸して多孔化してなる極大孔径が0.02〜2μm、
空孔率が30〜80%、層間剥離強度が3〜60g/1
5mm、無孔化開始温度が135〜140°C、無孔化
維持上限温度が180〜190°Cの積層多孔質フイル
ムに関する。
【0014】更にまた本発明は、ポリプロピレンフイル
ムとポリエチレンフイルムを120〜140°Cの温度
で熱圧着した三層以上の積層フイルムを、110〜14
0°Cの温度領域で熱処理した後、マイナス20°C〜
プラス50°Cの温度に保持された状態で5〜200%
延伸し、次いで70〜130°Cの温度に保持された状
態で100〜400%延伸した後、後者の延伸時の温度
より5〜45°C高い温度で熱処理することを特徴とす
る積層多孔質フイルムの製法に関する。また本発明は、
ポリプロピレンフイルムとポリエチレンフイルムとが交
互になるように120〜140°Cの温度で熱圧着した
三層以上の積層フイルムを、110〜140°Cの温度
領域で熱処理した後、20°C〜35°Cの温度に保持
された状態で10〜100%延伸し、次いで70〜13
0°Cの温度に保持された状態で100〜400%延伸
した後、後者の延伸時の温度より5〜45°C高い温度
で熱処理して、極大孔径が0.02〜2μm、空孔率が
30〜80%、層間剥離強度が3〜60g/15mm、
無孔化開始温度が135〜140°C、無孔化維持上限
温度が180〜190°Cの積層多孔質フイルムを得る
ことを特徴とする積層多孔質フイルムの製法に関する。
また本発明は、複屈折が10×10-3〜20×10
-3で、150°Cで30分熱処理後の100%伸長時の
弾性回復率が80〜94%のポリプロピレンフイルム
と、複屈折が20×10-3〜40×10-3で、50%伸
長時の弾性回復率が20〜50%のポリエチレンフイル
ムとを、130〜140°Cの温度で熱圧着した三層以
上の積層フイルムを、110〜140°Cの温度領域で
熱処理した後、マイナス20°C〜プラス50°Cの温
度に保持された状態で10〜100%延伸し、次いで7
0〜130°Cの温度に保持された状態で100〜40
0%延伸した後、後者の延伸時の温度より5〜45°C
高い温度で熱処理することを特徴とする積層多孔質フイ
ルムの製法に関する。
【0015】本発明は、多孔化していないポリプロピレ
ンとポリエチレンとが交互に積層された三層以上の積層
フイルムを延伸して多孔化することを骨子とする。積層
数は、三層以上で、ポリプロピレンとポリエチレンとが
交互に積層されておれば、例えば四層でも五層でもよく
各層を構成するポリプロピレン及びポリエチレンはそれ
ぞれ各層で分子量が異なっていてもよい。ポリプロピレ
ンは立体規則性の高いものが好ましく、またポリエチレ
ンは高密度ポリエチレンが好ましいが中密度ポリエチレ
ンでもよい。これらポリプロピレンとポリエチレンには
界面活性剤、老化防止剤、可塑剤、難燃剤、着色剤等の
添加剤が含まれていてもよい。三層以上の積層フイルム
は、フイルムの厚みが均一で延伸により多孔化する性質
を備えていれば、共押出しで一度に積層されたもので
も、別々に成形して得られたポリエチレンフイルムとポ
リプロピレンフイルムを積層したものでもよい。しかし
成形機等の設備、成形操作の容易さ等を考慮すると後者
の別々に成形する方が有利である。成形方法は、Tダイ
による溶融成形が好適であるが、インフレ−ション法や
湿式溶液法等を採用することもできる。別々にフイルム
をTダイによる溶融成形する場合、一般にそれぞれの樹
脂の溶融温度より20〜60°C高い温度で、ドラフト
比10〜1000、好ましくは200〜500のドラフ
ト比で行なわれ、また引取速度は特に限定はされないが
普通10〜50m/min.で成形されるが、特に得ら
れたフイルムの複屈折及び弾性回復率が、延伸後の積層
多孔質フイルムの孔径、空孔率、層間剥離強度、機械的
強度等に影響する。
【0016】ポリプロピレンフイルムは、その複屈折が
10×10-3〜20×10-3、好ましくは11×10-3
〜14×10-3で、150°Cで30分熱処理後の10
0%伸長時の弾性回復率が80〜94%、好ましくは8
4〜92%の範囲にあるのが好適である。またポリエチ
レンフイルムは、その複屈折が20×10-3〜40×1
-3、好ましくは25×10-3〜35×10-3で、50
%伸長時の弾性回復率が20〜50%、好ましくは25
〜40%の範囲にあるのが好適である。ポリプロピレン
フイルムとポリエチレンフイルムの複屈折がこれらの範
囲をはずれると、多孔化が十分にできないので適当では
なく、また弾性回復率が上記範囲をはずれた場合も多孔
化の程度が十分でなくなるので好ましくない。これら各
フイルムの厚みは、延伸、多孔化後の積層多孔質フイル
ムの厚み、用途等とも関係しているが、普通には各フイ
ルムとも5〜20μm、さらには10〜15μmが適当
である。
【0017】本発明において、複屈折は偏光顕微鏡を使
用し、直交ニコル下でベレックコンペンセ−タを用いて
測定された値である。また、弾性回復率は、次の式
(1)及び(2)による。式(1)はポリプロピレンフ
イルムの場合、式(2)はポリエチレンフイルム場合で
ある。なお、ポリプロピレンフイルムは150°Cで3
0分熱処理後、25°C、65%相対湿度において試料
幅10mm、長さ50mmで引張試験機にセットし50
mm/min.の速度で100%まで伸長した後、直ち
に同速度で弛緩させたものを測定し、またポリエチレン
フイルムは、25°C、65%相対湿度において試料幅
15mm、長さ2インチで引張試験機にセットし2イン
チ/min.の速度で50%まで伸長した後、1分間伸
長状態で保持しその後同速度で弛緩させたものを測定し
た。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】ポリプロピレンフイルムとポリエチレンフ
イルムは、熱圧着によって積層される。三枚のフイルム
の積層においては、これを加熱されたロ−ル間を通し熱
圧着される。詳細には、フイルムが3組の原反ロ−ルス
タンドから巻きだされ、加熱されたロ−ル間でニップさ
れ圧着されて積層される。積層は、各フイルムの複屈折
及び弾性回復率が実質的に低下しないように熱圧着する
ことが必要である。また三枚は、特に表と裏がポリプロ
ピレンで真ん中がポリエチレンになるように積層するの
が、フイルムのカ−ルがなく、外傷もうけ難く積層多孔
質フイルムの耐熱性、機械的強度等がよく、また電池用
セパレ−タとしての安全性、信頼性等々の特性を満たす
上からも好適である。
【0021】加熱されたロ−ルの温度、換言すると熱圧
着温度は、120〜140°C、更に好ましくは125
〜135°Cが好適である。温度が低すぎるとフイルム
間の剥離強度が弱くその後の延伸工程で剥がれが生じ、
また逆に高すぎるとポリエチレンが溶融しフイルムの複
屈折及び弾性回復率が大きく低下し、所期の課題を満た
す積層多孔質フイルムが得られない。ニップ圧は1〜3
kg/cm2 、巻きだし速度は0.5〜8m/min.
が適当である。また積層フイルムの剥離強度は、3〜6
0g/15mmの範囲が好適である。積層フイルムの厚
みは、特に制限されないが一般には20〜60μmが適
当である。
【0022】積層フイルムは延伸する前に熱処理され
る。熱処理は加熱空気循環オ−ブンもしくは加熱ロ−ル
により定長もしくは3%〜10%の緊張下で行われる。
熱処理温度は、110〜140°C、好ましくは115
〜130°Cの範囲が好適である。温度が低いと十分に
多孔化せず、また高すぎるとポリエチレンの溶融が生じ
て不都合である。熱処理時間は3秒〜3分間程度でよ
い。
【0023】熱処理された積層フイルムは延伸して多孔
化し積層多孔質フイルムにする。延伸は、低温延伸した
後高温延伸するのが好ましい。いずれか一方の延伸だけ
ではポリプロピレンとポリエチレンが十分に多孔化され
なかったり、層間剥離強度が低くなったりして電池用セ
パレ−タとしての特性が悪くなる。
【0024】低温延伸は普通には延伸ロ−ルの周速差で
延伸される。低温延伸の温度はマイナス20°C〜プラ
ス50°C、特に20〜35°Cが好ましい。この延伸
温度が低すぎると作業中にフイルムの破断が生じ易く、
逆に高すぎると多孔化が不十分になるので好ましくな
い。低温延伸の倍率は5〜200%、好ましくは10〜
100%の範囲である。延伸倍率が低すぎると、所定の
空孔率が小さいものしか得られず、また高すぎると所定
の空孔率と孔径のものが得られなくなるので上記範囲が
適当である。本発明において低温延伸倍率(E1 )は次
の式(3)に従う。式(3)のL1は低温延伸後のフイ
ルム寸法を意味し、L0 は低温延伸前のフイルム寸法を
意味する。
【0025】
【数3】
【0026】低温延伸した積層フイルムは、次いで高温
延伸される。高温延伸は普通には加熱空気循環オ−ブン
中で延伸ロ−ルの周速差で延伸される。段数は特に制限
されないが7〜14段が適当である。高温延伸の温度は
70〜130°C、特に80〜125°Cが好ましい。
この範囲を外れると十分に多孔化されないので適当でな
い。また高温延伸は低温延伸の温度より40〜100°
C高い温度で行うのが好適である。高温延伸の倍率は1
00〜400%の範囲である。延伸倍率が低すぎると、
ガス透過率が低く、また高すぎるとガス透過率が高くな
りすぎるので上記範囲が好適である。本発明において高
温延伸倍率(E2 )は次の式(4)に従う。式(4)の
2は高温延伸後のフイルム寸法を意味し、L1 は低温
延伸後のフイルム寸法を意味する。
【0027】
【数4】
【0028】本発明においては低温延伸と高温延伸をし
た後、高温延伸の温度より5〜45°C高い温度で熱処
理する。熱処理は、延伸時に作用した応力残留によるフ
イルムの延伸方向への収縮を防ぐために予め延伸後のフ
イルム長さが10〜50%減少する程度熱収縮させる方
法や延伸方向の寸法が変化しないように規制して加熱処
理する一般に熱固定とよばれている方法等で行われる。
この熱処理によって寸法安定性のよい所期の課題を満た
すことができる層間剥離強度の高い積層多孔質フイルム
が得られる。
【0029】本発明において、積層多孔質フイルムは前
記製造条件の選択によっても多少異なるが、空孔率は3
0〜80%、好ましくは35〜60%、極大孔径は0.
02〜2μm、好ましくは0.08〜0.5μmであ
る。空孔率が低すぎると電池用セパレ−タとして使用し
たときの機能が十分でなく、また大きすぎると機械的強
度が悪くなる。また極大孔径が小さ過ぎると、電池用セ
パレ−タや電解コンデンサ−用セパレ−タとして使用し
たときイオンの移動性が悪く、その他の医療、水処理、
空調分野等の用途においても抵抗が大きくなるので適当
でなく、また極大孔径が大きすぎると電池用セパレ−タ
や電解コンデンサ−用セパレ−タではイオン移動が大き
すぎ、水処理分野では細菌やウイルス等の除去が十分で
なく、また医療分野では血漿浄化膜としては不十分にな
る。
【0030】また本発明において、積層多孔質フイルム
のガス透過速度は150〜1500、好ましくは300
〜800である。電池用セパレ−タとして使用する場
合、ガス透過速度が遅すぎると、イオンの流れが抑制さ
れ、また速すぎるとイオンの流れが速すぎて故障時の温
度上昇を高めることになるので適当ではない。層間剥離
強度は3〜60g/15mmである。また積層多孔質フ
イルムのカ−ル度は5mm以下、好ましくは3mm以
下、更には2mm以下である。層間剥離強度が低いと、
例えば電池用セパレ−タの製造工程でフイルムの剥が
れ、カ−ル、伸び等が生じ易く製品の品質面で問題があ
る。積層多孔質フイルムの全体の厚みは用途に応じて適
宜選択され特に制限はないが、電池用セパレ−タの場合
機械的強度、性能、小型化等の面から20〜50μmが
適当である。
【0031】
【実施例】次に実施例を示し本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれら一実施例に限定されるものではな
い。
【0032】実施例1 吐出幅1000mm、吐出リップ開度4mmのTダイを
使用し、数平均分子量70000、重量平均分子量48
0000、メルトインデックス3のポリプロピレン(宇
部興産株式会社製、宇部ポリプロF103EA)を、2
00°Cで溶融押出した。吐出フイルムは90°Cの冷
却ロ−ルに導かれ、25°Cの冷風が吹きつけられて冷
却された後、32m/min.で引き取られた。このと
きのドラフト比は366であった。得られた未延伸ポリ
プロピレンフイルムの膜厚は12μm、複屈折は14.
7×10-3、弾性回復率は150°C、60分熱処理後
で88.2%であった。
【0033】吐出幅1000mm、吐出リップ開度4m
mのTダイを使用し、密度0.968、メルトインデッ
クス5.5の高密度ポリエチレン(三井石油化学株式会
社製、ハイゼックス2208J)を、173°Cで溶融
押出した。吐出フイルムは115°Cの冷却ロ−ルに導
かれ、25°Cの冷風が吹きつけられて冷却された後、
40m/min.で引き取られた。このときのドラフト
比は448であった。得られた未延伸ポリエチレンフイ
ルムの膜厚は11μm、複屈折は27.1×10-3、5
0%伸長時の弾性回復率は29.6%であった。
【0034】この未延伸ポリプロピレンフイルムと未延
伸ポリエチレンフイルムとを使用し、両外層がポリプロ
ピレンで内層がポリエチレンのサンドイッチ構成の3層
の積層フイルムを次のようにして製造した。三組の原反
ロ−ルタンドから、未延伸ポリプロピレンフイルムと未
延伸ポリエチレンフイルムをそれぞれ巻きだし速度5.
4m/min.で巻きだし、加熱ロ−ルに導き温度12
5°C、線圧1.8kg/cmで熱圧着し、その後同速
度で50°Cの冷却ロ−ルに導いて巻き取った。このと
きの速度は5.4m/min.、巻きだし張力はポリプ
ロピレンフイルムが3kg、ポリエチレンフイルムが
0.9kgであった。得られた積層フイルムは膜厚34
μmで、剥離強度は16g/15mmであった。
【0035】この3層の積層フイルムは125°Cに加
熱された熱風循環オ−ブン中に導かれ5%の緊張下で1
13秒通過熱処理された。次いで熱処理した積層フイル
ムは、35°Cに保持されたニップロ−ル間で20%低
温延伸された。このときのロ−ル間は350mm、供給
側のロ−ル速度は1.6m/min.であった。引き続
き110°Cに加熱された熱風循環オ−ブン中に導か
れ、ロ−ル周速差を利用してロ−ラ間で総延伸量115
%になるまで高温延伸された後、125°Cに加熱され
たロ−ルで16.7%緩和させて25秒間熱固定され、
連続的に積層多孔質フイルムを得た。
【0036】得られた積層多孔質フイルムの膜厚、空孔
率、極大孔径、細孔表面積、ガス透過速度、引張強度、
引張弾性率、SD開始温度、耐熱温度、剥離強度等の測
定結果を表1に示す。また積層多孔質フイルムにはカ−
ルはほとんどなく、ピンホ−ルは認められなかった。ま
た、熱閉塞挙動を図1に示す。図1において縦軸はガス
透過率(秒/100cc)、横軸は温度(°C)であ
る。なお、空孔率、極大孔径、細孔表面積は、水銀ポロ
シメ−タ(ユアサアイオニック社製)で測定し、ガス透
過速度(ガ−レ−)はJIS P8117に準じて、ま
た引張強度、引張弾性率はASTM D−822に準じ
て測定した。剥離強度は25°C、65%相対湿度にお
いて幅15mmで、予め測定接着面の一部を剥がした試
料を作成し、長さ75mmで引張試験機にT状態にセッ
トして500mm/min.の速度で層間剥離強度を測
定した。また、熱閉塞挙動、SD開始温度、耐熱温度
は、試料の積層多孔質フイルムを60mmΦのホルダ−
に全周拘束状態で取付け、各所定温度に設定された熱風
循環オ−ブン中に1分間放置し、次いで試料を熱風循環
オ−ブンから取り出して拘束状態で室温まで冷却し、各
温度処理された試料の透過率をJIS P8117に準
じて測定した。またカ−ル度は、幅20mm、長さ10
0mmの試料フイルムを水平な金属板上に置き、除電ブ
ラシでかるく2〜3回ならして5分経過後、図5に示す
ように、水平面に対して湾曲したフイルムの両端部を結
ぶ平行線の中心部から水平面迄の距離(D)を測定し
た。
【0037】実施例2 吐出幅1000mm、吐出リップ開度4mmのTダイを
使用し、数平均分子量70000、重量平均分子量48
0000、メルトインデックス3のポリプロピレン(宇
部興産株式会社製、宇部ポリプロF103EA)を、2
00°Cで溶融押出した。吐出フイルムは90°Cの冷
却ロ−ルに導かれ、25°Cの冷風が吹きつけられて冷
却された後、32m/min.で引き取られた。このと
きのドラフト比は366であった。得られた未延伸ポリ
プロピレンフイルムの膜厚は12μm、複屈折は14.
7×10-3、弾性回復率は150°C、60分熱処理後
で88.2%であった。
【0038】吐出幅1000mm、吐出リップ開度2m
mのTダイを使用し、密度0.964、メルトインデッ
クス0.3の高密度ポリエチレン(三井石油化学株式会
社製、ハイゼックス5202B)を、177°Cで溶融
押出した。吐出フイルムは120°Cの冷却ロ−ルに導
かれ、25°Cの冷風が吹きつけられて冷却された後、
35m/min.で引き取られた。このときのドラフト
比は380であった。得られた未延伸ポリエチレンフイ
ルムの膜厚は12μm、複屈折は35.3×10-3、5
0%伸長時の弾性回復率は38.9%であった。
【0039】この未延伸ポリプロピレンフイルムと未延
伸ポリエチレンフイルムとを使用し、両外層がポリプロ
ピレンで内層がポリエチレンのサンドイッチ構成の3層
の積層フイルムを次のようにして製造した。三組の原反
ロ−ルタンドから、未延伸ポリプロピレンフイルムと未
延伸ポリエチレンフイルムをそれぞれ巻きだし速度5.
4m/min.で巻きだし、加熱ロ−ルに導き温度13
0°C、線圧1.8kg/cmで熱圧着し、その後同速
度で50°Cの冷却ロ−ルに導いて巻き取った。このと
きの速度は5.45m/min.、巻きだし張力はポリ
プロピレンフイルムが3kg、ポリエチレンフイルムが
0.9kgであった。得られた積層フイルムは膜厚34
μmで、剥離強度は7g/15mmであった。
【0040】この3層の積層フイルムは125°Cに加
熱された熱風循環オ−ブン中に導かれ5%の緊張下で1
13秒通過熱処理された。次いで熱処理した積層フイル
ムは、35°Cに保持されたニップロ−ル間で20%低
温延伸された。このときのロ−ル間は350mm、供給
側のロ−ル速度は1.6m/min.であった。引き続
き110°Cに加熱された熱風循環オ−ブン中に導か
れ、ロ−ル周速差を利用してロ−ラ間で総延伸量115
%になるまで高温延伸された後、125°Cに加熱され
たロ−ルで16.7%緩和させて25秒間熱固定され、
連続的に積層多孔質フイルムを得た。
【0041】得られた積層多孔質フイルムは実施例1と
同様にして膜厚、空孔率、極大孔径、細孔表面積、ガス
透過速度、引張強度、引張弾性率、SD開始温度、耐熱
温度、剥離強度等を測定した。測定結果を表1に、また
熱閉塞挙動を図2に示す。また積層多孔質フイルムには
カ−ルははほとんどなく、ピンホ−ルは認められなかっ
た。
【0042】比較例1 吐出幅1000mm、吐出リップ開度4mmのTダイを
使用し、密度0.964、メルトインデックス0.3の
高密度ポリエチレン(三井石油化学株式会社製、ハイゼ
ックス5202B)を、163°Cで溶融押出した。吐
出フイルムは125°Cの冷却ロ−ルに導かれ、25°
Cの冷風が吹きつけられて冷却された後、10m/mi
n.で引き取られた。このときのドラフト比は120で
あった。得られた未延伸ポリエチレンフイルムの膜厚は
38μm、複屈折は31.6×10-3、50%伸長時の
弾性回復率は41.3%であった。
【0043】この未延伸ポリエチレンフイルムは125
°Cに加熱された熱風循環オ−ブン中に導かれ10%の
緊張下で150秒通過熱処理された。次いで熱処理した
フイルムは、35°Cに保持されたニップロ−ル間で5
0%低温延伸された。このときのロ−ル間は350m
m、供給側のロ−ル速度は1.2m/min.であっ
た。引き続き80°Cに加熱された熱風循環オ−ブン中
に導かれ、ロ−ル周速差を利用してロ−ラ間で延伸量1
00%まで高温延伸された後、108°Cに加熱された
ロ−ルで16.7%緩和させて28秒間熱固定され、連
続的にポリエチレン単層多孔質フイルムを得た。
【0044】得られた多孔質フイルムは実施例1と同様
にして膜厚、空孔率、極大孔径、細孔表面積、ガス透過
速度、引張強度、引張弾性率、SD開始温度、耐熱温度
等を測定した。測定結果を表1に、また熱閉塞挙動を図
3に示す。
【0045】比較例2 吐出幅1000mm、吐出リップ開度4mmのTダイを
使用し、数平均分子量70000、重量平均分子量48
0000、メルトインデックス3のポリプロピレン(宇
部興産株式会社製、宇部ポリプロF103EA)を、1
90°Cで溶融押出した。吐出フイルムは90°Cの冷
却ロ−ルに導かれ、25°Cの冷風が吹きつけられて冷
却された後、40m/min.で引き取られた。このと
きのドラフト比は156であった。得られた未延伸ポリ
プロピレンフイルムの膜厚は29μm、複屈折は13.
2×10-3、弾性回復率は150°C、60分熱処理後
で92%であった。
【0046】この未延伸ポリプロピレンフイルムは15
0°Cに加熱された熱風循環オ−ブン中に導かれ10%
の緊張下で113秒通過熱処理された。次いで熱処理し
たフイルムは、130°Cに保持されたニップロ−ル間
で20%低温延伸された。このときのロ−ル間は350
mm、供給側のロ−ル速度は1.6m/min.であっ
た。引き続き130°Cに加熱された熱風循環オ−ブン
中に導かれ、ロ−ル周速差を利用してロ−ラ間で延伸量
115%まで高温延伸された後、145°Cに加熱され
たロ−ルで16.7%緩和させて25秒間熱固定され、
連続的にポリプロピレン単層多孔質フイルムを得た。
【0047】得られたポリプロピレンの多孔質フイルム
は実施例1と同様にして膜厚、空孔率、極大孔径、細孔
表面積、ガス透過速度、引張強度、引張弾性率、SD開
始温度、耐熱温度等を測定した。測定結果を表1に、ま
た熱閉塞挙動を図4に示す。
【0048】比較例3 特公昭55−32531号公報に開示された方法によっ
て、厚さが8μm、多孔度が49%、平均孔径が0.1
23μmのポリエチレン多孔膜を作成した。また同様に
して厚さが18μm、多孔度が52%、平均孔径が0.
190μmのポリプロピレン多孔膜を作成した。ついで
ロ−ルプレスを用いて134°Cでポリエチレン多孔膜
とポリプロピレン多孔膜とを積層圧着して積層多孔フイ
ルムを得た。この積層多孔フイルムについて実施例1と
同様に測定した結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の積層多孔質フイルムは、微細で
均一な孔径を有し、無孔化開始温度が適度な温度で、無
孔化維持上限温度が高く、無孔化維持温度領域が広く、
また剥離強度が高くて従来の積層多孔質フイルムの難点
を改良でき、安全性、信頼性、精度等の要求される電池
用セパレ−タ、電解コンデンサ−用セパレ−タ、絶縁体
等の電子機器分野、人工肺用隔膜、血漿浄化膜、呼吸性
医療用衣料等の医療分野、細菌のウイルスろ過等の水処
理分野、ガス分離分野、空調分野等々で好適に使用する
ことができる。。また本発明によると連続的に品質のバ
ラツキのない前記積層多孔質フイルムを効率よく製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の積層多孔質フイルムの熱閉
塞挙動。
【図2】本発明の実施例2の積層多孔質フイルムの熱閉
塞挙動。
【図3】比較例1のポリエチレン単層の多孔質フイルム
の熱閉塞挙動。
【図4】比較例2のポリプロピレン単層の多孔質フイル
ムの熱閉塞挙動。
【図5】カ−ル度の測定方法を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレンとポリエチレンとが交互に
    積層された三層以上の積層フイルムを延伸して多孔化し
    てなる積層多孔質フイルム。
  2. 【請求項2】ポリプロピレンとポリエチレンとが、ポリ
    プロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレンの順序で交
    互に積層された三層以上の積層フイルムを延伸して多孔
    化してなる極大孔径が0.02〜2μm、空孔率が30
    〜80%、層間剥離強度が3〜60g/15mm、無孔
    化開始温度が135〜140°C、無孔化維持上限温度
    が180〜190°Cの積層多孔質フイルム。
  3. 【請求項3】ポリプロピレンフイルムとポリエチレンフ
    イルムを120〜140°Cの温度で熱圧着した三層以
    上の積層フイルムを、110〜140°Cの温度領域で
    熱処理した後、マイナス20°C〜プラス50°Cの温
    度に保持された状態で5〜200%延伸し、次いで70
    〜130°Cの温度に保持された状態で100〜400
    %延伸した後、後者の延伸時の温度より5〜45°C高
    い温度で熱処理することを特徴とする積層多孔質フイル
    ムの製法。
  4. 【請求項4】ポリプロピレンフイルムとポリエチレンフ
    イルムとが交互になるように120〜140°Cの温度
    で熱圧着した三層以上の積層フイルムを、110〜14
    0°Cの温度領域で熱処理した後、20°C〜35°C
    の温度に保持された状態で10〜100%延伸し、次い
    で70〜130°Cの温度に保持された状態で100〜
    400%延伸した後、後者の延伸時の温度より5〜45
    °C高い温度で熱処理して、極大孔径が0.02〜2μ
    m、空孔率が30〜80%、層間剥離強度が3〜60g
    /15mm、無孔化開始温度が135〜140°C、無
    孔化維持上限温度が180〜190°Cの積層多孔質フ
    イルムを得ることを特徴とする積層多孔質フイルムの製
    法。
  5. 【請求項5】ポリプロピレンフイルムの複屈折が10×
    10-3〜20×10-3で、150°Cで30分熱処理後
    の100%伸長時の弾性回復率が80〜94%であり、
    ポリエチレンフイルムの複屈折が20×10-3〜40×
    10-3で、50%伸長時の弾性回復率が20〜50%で
    ある請求項4又は請求項5に記載の積層多孔質フイルム
    の製法。
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