JPH07303562A - 多段状蒸し器 - Google Patents
多段状蒸し器Info
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- JPH07303562A JPH07303562A JP12419894A JP12419894A JPH07303562A JP H07303562 A JPH07303562 A JP H07303562A JP 12419894 A JP12419894 A JP 12419894A JP 12419894 A JP12419894 A JP 12419894A JP H07303562 A JPH07303562 A JP H07303562A
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- steam
- steamer
- steamed
- steaming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被調理物として例えば赤飯や饅頭などの蒸
し物を主として業務用として大量に加熱調理するために
使用し、特に蒸し物に適合した蒸気量が均一に付与され
ると共に、打ち水や製品の取出作業を容易にした多段状
蒸し器を提供する。 【構成】 蒸し器本体1内の上部側には抽出式に形成
された複数段の蒸し器ユニット3が出し入れ自在に収納
され、蒸し器本体1内の下部側には貯留タンク8のボイ
ラー水を熱交換パイプ9を経由する流路で循環させなが
ら加熱装置10の加熱で常圧の蒸気を発生させるボイラ
ーが装備され、蒸し籠ユニット3側とボイラー側の間に
は蒸し物に適合させて蒸気量を調整する多孔板による蒸
気制御板28を着脱自在に設け、蒸気制御板28を介し
て蒸し器本体1内の上部側へ供給された蒸気で各蒸し器
ユニット3内に収容された被蒸し物を加熱処理する。
し物を主として業務用として大量に加熱調理するために
使用し、特に蒸し物に適合した蒸気量が均一に付与され
ると共に、打ち水や製品の取出作業を容易にした多段状
蒸し器を提供する。 【構成】 蒸し器本体1内の上部側には抽出式に形成
された複数段の蒸し器ユニット3が出し入れ自在に収納
され、蒸し器本体1内の下部側には貯留タンク8のボイ
ラー水を熱交換パイプ9を経由する流路で循環させなが
ら加熱装置10の加熱で常圧の蒸気を発生させるボイラ
ーが装備され、蒸し籠ユニット3側とボイラー側の間に
は蒸し物に適合させて蒸気量を調整する多孔板による蒸
気制御板28を着脱自在に設け、蒸気制御板28を介し
て蒸し器本体1内の上部側へ供給された蒸気で各蒸し器
ユニット3内に収容された被蒸し物を加熱処理する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被調理物として例えば
赤飯や饅頭などの蒸し物を主として業務用として大量に
加熱調理するために使用する多段状蒸し器に関する。
赤飯や饅頭などの蒸し物を主として業務用として大量に
加熱調理するために使用する多段状蒸し器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多段状蒸し器では、被調理物とな
る蒸し物をそれぞれ収容した多数の蒸籠を蒸し台の上へ
多段状に積み重ね、蒸し台の中央に装着された蒸気チラ
シからボイラーで発生させた高圧蒸気を上方へ吹き上げ
ながら加熱調理が施される。この蒸し工程では、良質な
加熱調理が得られるようにある程度蒸し上がった途中の
段階で蒸し物に対して各蒸籠毎に打ち水をして水分の補
給が行われるが、この打ち水は仕上がり状態の早い最下
段の蒸籠から順次行われる。また、蒸し上がった蒸し物
は蒸籠のまま取り外して代わりに新たな蒸し物を収容し
た蒸籠が補充されるが、この場合には最下段の蒸籠に収
容した蒸し物が最初に蒸し上がるので、最下段の蒸籠を
取り外して新たな蒸籠を最上段に追加する作業が順次繰
り返される。
る蒸し物をそれぞれ収容した多数の蒸籠を蒸し台の上へ
多段状に積み重ね、蒸し台の中央に装着された蒸気チラ
シからボイラーで発生させた高圧蒸気を上方へ吹き上げ
ながら加熱調理が施される。この蒸し工程では、良質な
加熱調理が得られるようにある程度蒸し上がった途中の
段階で蒸し物に対して各蒸籠毎に打ち水をして水分の補
給が行われるが、この打ち水は仕上がり状態の早い最下
段の蒸籠から順次行われる。また、蒸し上がった蒸し物
は蒸籠のまま取り外して代わりに新たな蒸し物を収容し
た蒸籠が補充されるが、この場合には最下段の蒸籠に収
容した蒸し物が最初に蒸し上がるので、最下段の蒸籠を
取り外して新たな蒸籠を最上段に追加する作業が順次繰
り返される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記した
ような従来構造の多段状蒸し器の場合には次のような解
決を必要とする幾つかの課題が残されていた。高圧蒸気
を発生させるためのボイラーは、防爆構造の耐圧容器を
必要とするので、安全性を確保するために特に取り扱い
に注意を必要とすることや、安価に提供することができ
ないこと。高圧蒸気を使用すると、例え蒸気チラシを用
いて拡散させるようにしても、下段側の蒸籠中の蒸し物
が受ける蒸気量と上段側の蒸籠中の蒸し物が受ける蒸気
量に差を生じ、同じ蒸籠中でも中央に収容された蒸し物
と外側寄りに収容された蒸し物との間で差を生じるの
で、均一な蒸し上がりが得られにくい。また蒸籠を多段
状に積み重ねた構造では、途中で蒸し上がり状態を確認
しながら打ち水を行う場合や、蒸し上がった際に蒸籠を
取り外す場合には対象となる蒸籠より上段側の蒸籠を一
時的に持ち上げる作業がその都度必要があり、そのため
に特殊な自動持ち上げ装置を上記蒸し台に予め装着させ
ておく必要がある。また、蒸し物の種類によって加熱処
理に適した蒸気量が異なり、蒸し物の種類に応じて適正
な蒸気量に調節することが困難であった。そこで本発明
では、これら従来技術の課題を解決することができる多
段状蒸し器の提供を目的とするものである。
ような従来構造の多段状蒸し器の場合には次のような解
決を必要とする幾つかの課題が残されていた。高圧蒸気
を発生させるためのボイラーは、防爆構造の耐圧容器を
必要とするので、安全性を確保するために特に取り扱い
に注意を必要とすることや、安価に提供することができ
ないこと。高圧蒸気を使用すると、例え蒸気チラシを用
いて拡散させるようにしても、下段側の蒸籠中の蒸し物
が受ける蒸気量と上段側の蒸籠中の蒸し物が受ける蒸気
量に差を生じ、同じ蒸籠中でも中央に収容された蒸し物
と外側寄りに収容された蒸し物との間で差を生じるの
で、均一な蒸し上がりが得られにくい。また蒸籠を多段
状に積み重ねた構造では、途中で蒸し上がり状態を確認
しながら打ち水を行う場合や、蒸し上がった際に蒸籠を
取り外す場合には対象となる蒸籠より上段側の蒸籠を一
時的に持ち上げる作業がその都度必要があり、そのため
に特殊な自動持ち上げ装置を上記蒸し台に予め装着させ
ておく必要がある。また、蒸し物の種類によって加熱処
理に適した蒸気量が異なり、蒸し物の種類に応じて適正
な蒸気量に調節することが困難であった。そこで本発明
では、これら従来技術の課題を解決することができる多
段状蒸し器の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の多段状蒸し器では蒸し器本体内の上部側に
は、抽出式に形成された複数段の蒸し器ユニットが出し
入れ自在に収納され、蒸し器本体内の下部側には、蒸し
器本体内の上部側へ常圧の蒸気を供給して各蒸し器ユニ
ット内に収容された被蒸し物を加熱処理するボイラーが
装備され、上記蒸し籠ユニット側とボイラー側の間には
多孔板による蒸気制御板を着脱自在に設けたものであ
る。
に、本発明の多段状蒸し器では蒸し器本体内の上部側に
は、抽出式に形成された複数段の蒸し器ユニットが出し
入れ自在に収納され、蒸し器本体内の下部側には、蒸し
器本体内の上部側へ常圧の蒸気を供給して各蒸し器ユニ
ット内に収容された被蒸し物を加熱処理するボイラーが
装備され、上記蒸し籠ユニット側とボイラー側の間には
多孔板による蒸気制御板を着脱自在に設けたものであ
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明による多段状蒸し器を図1〜6
で図示の実施例に基づいて詳細に説明する。これらの図
のように、方形状の箱形に形成された蒸し器本体1の底
部には脚2が取り付けられ、この蒸し器本体1内の上部
側には抽出式に形成された複数段(実施例では4段)の
蒸し籠ユニット3が、当該蒸し器本体1の両側に取り付
けられたガイドレール4に沿ってローラ5を転動しなが
ら出し入れ自在に収納されており、各蒸し籠ユニット3
は前面に取っ手6が取り付けられると共に、図5で詳細
を示すように底板7として通気性を備えた多孔板が使用
されている。蒸し器本体1内の下部側にはボイラーが装
着されており、このボイラーは貯留タンク8のボイラー
水を熱交換パイプ9を経由する流路で循環させながら、
加熱装置であるガスバーナー10で加熱することで蒸気
を発生させ、この蒸気によって各蒸し籠ユニット3内に
収容した蒸し物に対して加熱処理が施される。
で図示の実施例に基づいて詳細に説明する。これらの図
のように、方形状の箱形に形成された蒸し器本体1の底
部には脚2が取り付けられ、この蒸し器本体1内の上部
側には抽出式に形成された複数段(実施例では4段)の
蒸し籠ユニット3が、当該蒸し器本体1の両側に取り付
けられたガイドレール4に沿ってローラ5を転動しなが
ら出し入れ自在に収納されており、各蒸し籠ユニット3
は前面に取っ手6が取り付けられると共に、図5で詳細
を示すように底板7として通気性を備えた多孔板が使用
されている。蒸し器本体1内の下部側にはボイラーが装
着されており、このボイラーは貯留タンク8のボイラー
水を熱交換パイプ9を経由する流路で循環させながら、
加熱装置であるガスバーナー10で加熱することで蒸気
を発生させ、この蒸気によって各蒸し籠ユニット3内に
収容した蒸し物に対して加熱処理が施される。
【0006】上記貯留タンク8には、水道などの給水源
に接続される給水口11から蒸し器本体1内へ供給され
たボイラー水が給水パイプ12を介して貯留されるが、
この貯留タンク8にはボールタップ13を設けて一定の
水位以下になると自動的に補充給水が行われるようにし
ている。また貯留タンク8中には、上記ガスバーナー1
0側へ底面を開口する態様で燃焼室14を形成するハウ
ジング15が設けられ、この燃焼室14内に複数本(実
施例では7本)を並列状にして上記熱交換パイプ9が配
設されており、これらの各熱交換パイプ9は両端部が開
口して貯留タンク8中に連通されている。各熱交換パイ
プ9は、図2で示すように上記ハウジング15によって
燃焼室14の後方側に形成された排気口16側へ順次高
さが高くなるように並設されている。
に接続される給水口11から蒸し器本体1内へ供給され
たボイラー水が給水パイプ12を介して貯留されるが、
この貯留タンク8にはボールタップ13を設けて一定の
水位以下になると自動的に補充給水が行われるようにし
ている。また貯留タンク8中には、上記ガスバーナー1
0側へ底面を開口する態様で燃焼室14を形成するハウ
ジング15が設けられ、この燃焼室14内に複数本(実
施例では7本)を並列状にして上記熱交換パイプ9が配
設されており、これらの各熱交換パイプ9は両端部が開
口して貯留タンク8中に連通されている。各熱交換パイ
プ9は、図2で示すように上記ハウジング15によって
燃焼室14の後方側に形成された排気口16側へ順次高
さが高くなるように並設されている。
【0007】上記ガスバーナー10には、ガスボンベな
どの吸気源に接続されるガス入口17からガスパイプ1
8を介して燃料ガスが供給されるが、このガスパイプ1
8の途中には入力ボックス19内に収容された電磁弁2
0が設けられている。燃料ガスが供給されるガスバーナ
ー10の燃焼筒21の基部側には、外部から清浄な空気
を取り入れる開閉自在な空気入口21aが設けられ、こ
の空気入口21aを含む燃焼筒21の外周はメッシュ状
の給気筒22が設けられている。燃焼筒21の先端側に
は、上記燃焼室14に向けて燃焼ガスを噴出する複数本
(実施例では5本)に分岐された燃焼ノズル23が並列
に設けられ、この燃焼ノズル23は上記熱交換パイプ9
の延在する方向と直交状に配設されている。
どの吸気源に接続されるガス入口17からガスパイプ1
8を介して燃料ガスが供給されるが、このガスパイプ1
8の途中には入力ボックス19内に収容された電磁弁2
0が設けられている。燃料ガスが供給されるガスバーナ
ー10の燃焼筒21の基部側には、外部から清浄な空気
を取り入れる開閉自在な空気入口21aが設けられ、こ
の空気入口21aを含む燃焼筒21の外周はメッシュ状
の給気筒22が設けられている。燃焼筒21の先端側に
は、上記燃焼室14に向けて燃焼ガスを噴出する複数本
(実施例では5本)に分岐された燃焼ノズル23が並列
に設けられ、この燃焼ノズル23は上記熱交換パイプ9
の延在する方向と直交状に配設されている。
【0008】上記排気口16には、燃焼室14内の燃焼
ガスを外部へ排出するための排気筒24が接続されてお
り、この排気筒24は蒸し器本体1の背面に沿って延在
すると共に、当該排気筒24の外周には燃焼ガスを冷却
するための空気筒25が設けられ、さらに空気筒25の
外側にはグラスウールなどによる断熱層26が設けられ
ている。また、ハウジング15の上面には貯留タンク8
中の水位が極端に低下して空炊き状態になることを防止
するための空炊き防止用センサ27が取り付けられてお
り、この空炊き防止用センサ27は例えば湿度を検出し
て当該湿度が一定値以下の場合には上記電磁弁20を閉
じてガスバーナー10の燃焼を停止させるための制御信
号を発生するようにしている。
ガスを外部へ排出するための排気筒24が接続されてお
り、この排気筒24は蒸し器本体1の背面に沿って延在
すると共に、当該排気筒24の外周には燃焼ガスを冷却
するための空気筒25が設けられ、さらに空気筒25の
外側にはグラスウールなどによる断熱層26が設けられ
ている。また、ハウジング15の上面には貯留タンク8
中の水位が極端に低下して空炊き状態になることを防止
するための空炊き防止用センサ27が取り付けられてお
り、この空炊き防止用センサ27は例えば湿度を検出し
て当該湿度が一定値以下の場合には上記電磁弁20を閉
じてガスバーナー10の燃焼を停止させるための制御信
号を発生するようにしている。
【0009】上記ガスバーナー10の燃焼で加熱された
貯留タンク8中の温水は、蒸気となって上方の蒸し籠ユ
ニット3側へ送り込まれて当該蒸し籠ユニット3内に収
納された蒸し物を加熱処理するが、この送り込まれる蒸
気量を蒸し物の種類などに応じて調整する蒸気制御板2
8を貯留タンク8の上方に設けている。この蒸気制御板
28は、図6で示すように多数の通孔29が所定の開口
率で穿設された多孔板によって形成され、当該蒸気制御
板28は底の一部をくり抜いた浅い箱形をした受け皿3
0の当該くり抜き部分へ着脱自在に装着され、被蒸し物
の種類などに応じて適宜交換ができるようにしている。
加熱処理に必要な蒸気量は、例えば茶碗蒸しのように容
器内に収容した状態で直接蒸し物に蒸気が当たらない場
合には蒸気量が多くても良いが、赤飯などのように直接
蒸し物に蒸気が当たる場合には一度に大量の蒸気が送り
出されないよう蒸気量を抑えないと、柔らかくて歯ごた
えのない仕上がり状態になってしまう。この実施例で
は、赤飯に適合させて蒸気制御板28として開口率が略
30パーセントの多孔板を用い、発生蒸気量の略3分の
1を通過させて利用し、残りの3分の2は底面への衝突
で覆水させて貯留タンク8内へ戻すようにしている。な
お、蒸気制御板28の底面に付着した蒸気が水滴として
貯留タンク8側へ還元し易くするために、通孔29の孔
縁部が底面側へ突出するように突き出し状または意識的
にバリが形成すると効果的である。
貯留タンク8中の温水は、蒸気となって上方の蒸し籠ユ
ニット3側へ送り込まれて当該蒸し籠ユニット3内に収
納された蒸し物を加熱処理するが、この送り込まれる蒸
気量を蒸し物の種類などに応じて調整する蒸気制御板2
8を貯留タンク8の上方に設けている。この蒸気制御板
28は、図6で示すように多数の通孔29が所定の開口
率で穿設された多孔板によって形成され、当該蒸気制御
板28は底の一部をくり抜いた浅い箱形をした受け皿3
0の当該くり抜き部分へ着脱自在に装着され、被蒸し物
の種類などに応じて適宜交換ができるようにしている。
加熱処理に必要な蒸気量は、例えば茶碗蒸しのように容
器内に収容した状態で直接蒸し物に蒸気が当たらない場
合には蒸気量が多くても良いが、赤飯などのように直接
蒸し物に蒸気が当たる場合には一度に大量の蒸気が送り
出されないよう蒸気量を抑えないと、柔らかくて歯ごた
えのない仕上がり状態になってしまう。この実施例で
は、赤飯に適合させて蒸気制御板28として開口率が略
30パーセントの多孔板を用い、発生蒸気量の略3分の
1を通過させて利用し、残りの3分の2は底面への衝突
で覆水させて貯留タンク8内へ戻すようにしている。な
お、蒸気制御板28の底面に付着した蒸気が水滴として
貯留タンク8側へ還元し易くするために、通孔29の孔
縁部が底面側へ突出するように突き出し状または意識的
にバリが形成すると効果的である。
【0010】上記受け皿29は、蒸し籠ユニット3側か
ら覆水されたドレンを集める機能も備えており、この集
めたドレンを外部へ排出するためのドレン抜き孔31が
設けられている。このドレンを外部へ排出するための構
成として、図2で示すようにドレン抜き孔31の下方に
はドレンパン32が設けられ、このドレンパン32に一
端が接続されたドレンパイプ33の他端側はT字管34
の一方側流入口に接続され、当該T字管34の排出口を
介して上記受け皿29内のドレンが適時排出される。ま
たT字管34の他方側流入口には、一端が上記貯留タン
ク8に接続されて途中にはハンドル操作で流路が開閉さ
れる排水弁35が装着された排水パイプ36の他端側が
接続されている。この排水弁35は、常時は流路を閉じ
た状態で使用されるが、蒸し器による作業が終了した時
点でハンドルを操作して流路を開き、上記貯留タンク8
内の残留温水をT字管34の排出口を介して排出する。
ら覆水されたドレンを集める機能も備えており、この集
めたドレンを外部へ排出するためのドレン抜き孔31が
設けられている。このドレンを外部へ排出するための構
成として、図2で示すようにドレン抜き孔31の下方に
はドレンパン32が設けられ、このドレンパン32に一
端が接続されたドレンパイプ33の他端側はT字管34
の一方側流入口に接続され、当該T字管34の排出口を
介して上記受け皿29内のドレンが適時排出される。ま
たT字管34の他方側流入口には、一端が上記貯留タン
ク8に接続されて途中にはハンドル操作で流路が開閉さ
れる排水弁35が装着された排水パイプ36の他端側が
接続されている。この排水弁35は、常時は流路を閉じ
た状態で使用されるが、蒸し器による作業が終了した時
点でハンドルを操作して流路を開き、上記貯留タンク8
内の残留温水をT字管34の排出口を介して排出する。
【0011】以上の各部を制御するためのコントロール
ボックス37が、蒸し器本体1の側面上部側に取り付け
られている。このコントロールボックス37は、上記電
磁弁20の開閉制御やガスバーナー10の点火および火
力制御あるいは給水量の制御など制御スイッチ38を含
む制御回路と、蒸し物に適合させて蒸し時間を設定する
タイマー39などによって構成されている。これらの配
線は、配線用パイプ40内に収容されて上記入力ボック
ス19を介して蒸し器本体1内へ引き込まれ、所定箇所
にそれぞれ接続される。
ボックス37が、蒸し器本体1の側面上部側に取り付け
られている。このコントロールボックス37は、上記電
磁弁20の開閉制御やガスバーナー10の点火および火
力制御あるいは給水量の制御など制御スイッチ38を含
む制御回路と、蒸し物に適合させて蒸し時間を設定する
タイマー39などによって構成されている。これらの配
線は、配線用パイプ40内に収容されて上記入力ボック
ス19を介して蒸し器本体1内へ引き込まれ、所定箇所
にそれぞれ接続される。
【0012】次に、以上の構成による多段状蒸し器の使
用方法について、赤飯を蒸す場合を例にして説明する。
給水口11から貯留タンク8内へ所定の水位まで水を供
給した後に、ガスバーナー10を点火して各熱交換パイ
プ9中の水に火力を加えて加熱する。これにより、熱せ
られた水が高位置側の熱交換パイプ9へ順次移動する態
様で貯留タンク8内で循環を開始し、次第に循環速度を
速めながら攪拌されて当該貯留タンク8内の温度が均一
になり、やがて沸騰点に達して蒸発が開始される。蒸気
量が一定したところで、各蒸し籠ユニット3を引き出し
て多孔性の底板7上に布を敷き、その上に被蒸し物の材
料となる水浸した餅米と小豆を収容して当該蒸し籠ユニ
ット3を蒸し器本体1内へ戻し、蒸し作業が開始され
る。なお蒸し器本体1内の上部側へ送り出された蒸気
は、蒸し器本体1または各蒸し器ユニット3に形成され
た連通孔あるいは両者間に形成された空隙部を介して少
量づつ外部へ排出されるが、この実施例では各蒸し器ユ
ニット3の前面パネルと蒸し器本体1の両側板の間に形
成された空隙部から排出される。
用方法について、赤飯を蒸す場合を例にして説明する。
給水口11から貯留タンク8内へ所定の水位まで水を供
給した後に、ガスバーナー10を点火して各熱交換パイ
プ9中の水に火力を加えて加熱する。これにより、熱せ
られた水が高位置側の熱交換パイプ9へ順次移動する態
様で貯留タンク8内で循環を開始し、次第に循環速度を
速めながら攪拌されて当該貯留タンク8内の温度が均一
になり、やがて沸騰点に達して蒸発が開始される。蒸気
量が一定したところで、各蒸し籠ユニット3を引き出し
て多孔性の底板7上に布を敷き、その上に被蒸し物の材
料となる水浸した餅米と小豆を収容して当該蒸し籠ユニ
ット3を蒸し器本体1内へ戻し、蒸し作業が開始され
る。なお蒸し器本体1内の上部側へ送り出された蒸気
は、蒸し器本体1または各蒸し器ユニット3に形成され
た連通孔あるいは両者間に形成された空隙部を介して少
量づつ外部へ排出されるが、この実施例では各蒸し器ユ
ニット3の前面パネルと蒸し器本体1の両側板の間に形
成された空隙部から排出される。
【0013】貯留タンク8内から発生した蒸気は、大気
圧にほぼ等しい常圧のもので従来技術のように高圧蒸気
を用いていないので、各蒸し籠ユニット3に収容された
被蒸し物に対して高圧蒸気が直接噴射されることなく均
等且つソフトに蒸気が触れ、然も発生した蒸気の3分の
2は多孔板による蒸気制御板28の底面に衝突して貯留
タンク8内へ復水され、当該蒸気制御板28を通過した
3分の1の蒸気によって過湿度にならない適正な湿度で
加熱処理が施される。なお、蒸気制御板28は蒸し籠ユ
ニット3側から貯留タンク8内へ被蒸し物などの異物が
落下するのを防止する機能もある。また、燃焼室14内
の燃焼ガスは排気口16から排気筒24を介して蒸し器
本体1の外部へ順次排気され、蒸し籠ユニット3に収容
された被蒸し物が燃焼ガスの影響を受けることがないこ
とと、高圧蒸気を用いた場合のように流路の周囲に風を
発生しないことによって被蒸し物を局部的に乾燥させる
ことがない。
圧にほぼ等しい常圧のもので従来技術のように高圧蒸気
を用いていないので、各蒸し籠ユニット3に収容された
被蒸し物に対して高圧蒸気が直接噴射されることなく均
等且つソフトに蒸気が触れ、然も発生した蒸気の3分の
2は多孔板による蒸気制御板28の底面に衝突して貯留
タンク8内へ復水され、当該蒸気制御板28を通過した
3分の1の蒸気によって過湿度にならない適正な湿度で
加熱処理が施される。なお、蒸気制御板28は蒸し籠ユ
ニット3側から貯留タンク8内へ被蒸し物などの異物が
落下するのを防止する機能もある。また、燃焼室14内
の燃焼ガスは排気口16から排気筒24を介して蒸し器
本体1の外部へ順次排気され、蒸し籠ユニット3に収容
された被蒸し物が燃焼ガスの影響を受けることがないこ
とと、高圧蒸気を用いた場合のように流路の周囲に風を
発生しないことによって被蒸し物を局部的に乾燥させる
ことがない。
【0014】このようにして蒸し作業が進められるが、
途中で蒸し状態を確認したり打ち水を行う際には、蒸籠
を用いた従来技術のように上段側を持ち上げる作業が不
要で各蒸し籠ユニット3を適宜に引き出して容易に行う
ことができる。また、各蒸し籠ユニット3に収容された
被蒸し物に対して均等な加熱処理が行われてほぼ同時に
完了するので、従来技術のように最下段の蒸籠から順次
取り外す必要がなく、全ての蒸し籠ユニット3を新しい
蒸し籠ユニット3と一括して入れ換えすることができ
る。
途中で蒸し状態を確認したり打ち水を行う際には、蒸籠
を用いた従来技術のように上段側を持ち上げる作業が不
要で各蒸し籠ユニット3を適宜に引き出して容易に行う
ことができる。また、各蒸し籠ユニット3に収容された
被蒸し物に対して均等な加熱処理が行われてほぼ同時に
完了するので、従来技術のように最下段の蒸籠から順次
取り外す必要がなく、全ての蒸し籠ユニット3を新しい
蒸し籠ユニット3と一括して入れ換えすることができ
る。
【0015】なお、本発明の多段状蒸し器は上記した実
施例に限定されるものではなく、要旨の範囲内において
各種の変形を採り得るものである。例えば、実施例では
赤飯の加熱処理に適合させて蒸気制御板28を開口率が
略30パーセントの多孔板で形成したが、饅頭やシュウ
マイなどの場合には別の開口率のものと交換して使用さ
れ、茶碗蒸しなどのように容器内に収容した状態で加熱
処理されるものの場合には取り外して使用することもで
きる。また、上記蒸気制御板28を受け皿30に固着し
た状態にして上記蒸し籠ユニット3と同様に引き出し式
のユニットで形成し、この引き出し式の受け皿ユニット
として各種の蒸し物にそれぞれ適合する開口率の蒸気制
御板が取り付けられたものを複数用意しておき、蒸しも
のに応じて交換使用する態様もある。さらに、実施例で
はボイラーの加熱装置としてガスバーナーを用いたが、
重油や電気を用いた加熱装置を使用することもできる。
施例に限定されるものではなく、要旨の範囲内において
各種の変形を採り得るものである。例えば、実施例では
赤飯の加熱処理に適合させて蒸気制御板28を開口率が
略30パーセントの多孔板で形成したが、饅頭やシュウ
マイなどの場合には別の開口率のものと交換して使用さ
れ、茶碗蒸しなどのように容器内に収容した状態で加熱
処理されるものの場合には取り外して使用することもで
きる。また、上記蒸気制御板28を受け皿30に固着し
た状態にして上記蒸し籠ユニット3と同様に引き出し式
のユニットで形成し、この引き出し式の受け皿ユニット
として各種の蒸し物にそれぞれ適合する開口率の蒸気制
御板が取り付けられたものを複数用意しておき、蒸しも
のに応じて交換使用する態様もある。さらに、実施例で
はボイラーの加熱装置としてガスバーナーを用いたが、
重油や電気を用いた加熱装置を使用することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上の実施例でも明らかなとおり、本発
明による多段状蒸し器では次のような効果を期待するこ
とができる。被蒸し物に対する加熱媒体として常圧の蒸
気が使用され、従来技術のように高圧蒸気を用いていな
いので、防爆構造の圧力容器が不要で取り扱いの安全性
が高められ且つコスト的にも安価になり、従来技術のよ
うに高圧蒸気に被蒸し物が直接触れて局部的に過湿度に
なったり不均一になるなどの課題も解決される。また、
被蒸し物が収容された蒸し籠ユニットとボイラー側との
間に多孔板による蒸気制御板を着脱自在に設け、この蒸
気制御板を蒸し物の種類などに応じて別の開口率のもの
に交換したり取り外して使用することにより、各種の蒸
し物に対して適正な蒸気量をそれぞれ供給することがで
き、良好な加熱処理を施すことができる。さらに、被蒸
し物が収容される多段状の各蒸し籠ユニットを抽出形式
にしたことにより、工程の途中で行われる打ち水や加熱
処理が完了した製品の取出の際の作業が容易になり、そ
の都度多段状に積重した蒸籠を持ち上げ操作していた従
来技術に比べて格段に作業性が向上される。なお、上記
のように各蒸し籠ユニットに収容された被蒸し物に対し
て均等な加熱処理が行われると、特に赤飯の場合には各
蒸し籠ユニット内の赤飯に対する加熱処理がほぼ同時に
完了するので、従来技術のように最下段の蒸籠から順次
取り外す必要がなく、全ての蒸し籠ユニットを新しい蒸
し籠ユニットと一括して入れ換えすることができ作業能
率が一段と向上する。
明による多段状蒸し器では次のような効果を期待するこ
とができる。被蒸し物に対する加熱媒体として常圧の蒸
気が使用され、従来技術のように高圧蒸気を用いていな
いので、防爆構造の圧力容器が不要で取り扱いの安全性
が高められ且つコスト的にも安価になり、従来技術のよ
うに高圧蒸気に被蒸し物が直接触れて局部的に過湿度に
なったり不均一になるなどの課題も解決される。また、
被蒸し物が収容された蒸し籠ユニットとボイラー側との
間に多孔板による蒸気制御板を着脱自在に設け、この蒸
気制御板を蒸し物の種類などに応じて別の開口率のもの
に交換したり取り外して使用することにより、各種の蒸
し物に対して適正な蒸気量をそれぞれ供給することがで
き、良好な加熱処理を施すことができる。さらに、被蒸
し物が収容される多段状の各蒸し籠ユニットを抽出形式
にしたことにより、工程の途中で行われる打ち水や加熱
処理が完了した製品の取出の際の作業が容易になり、そ
の都度多段状に積重した蒸籠を持ち上げ操作していた従
来技術に比べて格段に作業性が向上される。なお、上記
のように各蒸し籠ユニットに収容された被蒸し物に対し
て均等な加熱処理が行われると、特に赤飯の場合には各
蒸し籠ユニット内の赤飯に対する加熱処理がほぼ同時に
完了するので、従来技術のように最下段の蒸籠から順次
取り外す必要がなく、全ての蒸し籠ユニットを新しい蒸
し籠ユニットと一括して入れ換えすることができ作業能
率が一段と向上する。
【図1】本発明の実施例による多段状蒸し器を、一部は
破断して示す正面図。
破断して示す正面図。
【図2】図1の多段状蒸し器の右側断面図。
【図3】図1の多段状蒸し器の主として加熱装置部分の
平面図。
平面図。
【図4】図1の多段状蒸し器の主としてボイラー部分の
平面図。
平面図。
【図5】図1の多段状蒸し器の主として蒸し籠ユニット
部分の平面図。
部分の平面図。
【図6】図1の多段状蒸し器の受け皿に装着された蒸気
制御板を示し、(a)は平面図を(b)は正面図をそれ
ぞれ示す。
制御板を示し、(a)は平面図を(b)は正面図をそれ
ぞれ示す。
1 蒸し器本体 2 脚 3 蒸し籠ユニット 4 ガイドレール 5 ローラ 6 取っ手 7 底板 8 貯留タンク 9 熱交換パイプ 10 ガスバーナー 11 給水口 12 給水パイプ 13 ボールタップ 14 燃焼室 15 ハウジング 16 排気口 17 ガス入口 18 ガスパイプ 19 入力ボックス 20 電磁弁 21 燃焼筒 22 給気筒 23 燃焼ノズル 24 排気筒 25 空気筒 26 断熱層 27 空炊き防止用センサ 28 蒸気制御板 29 通孔 30 受け皿 31 ドレン抜き孔 32 ドレンパン 33 ドレンパイプ 34 T字管 35 排水弁 36 排水パイプ 37 コントロールボックス 38 制御スイッ
チ 39 タイマー
チ 39 タイマー
Claims (1)
- 【請求項1】 蒸し器本体内の上部側には、抽出式に形
成された複数段の蒸し器ユニットが出し入れ自在に収納
され、蒸し器本体内の下部側には、蒸し器本体内の上部
側へ常圧の蒸気を供給して各蒸し器ユニット内に収容さ
れた被蒸し物を加熱処理するボイラーが装備され、上記
蒸し籠ユニット側とボイラー側の間には多孔板による蒸
気制御板を着脱自在に設けたことを特徴とする多段状蒸
し器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12419894A JPH07303562A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 多段状蒸し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12419894A JPH07303562A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 多段状蒸し器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07303562A true JPH07303562A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14879421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12419894A Pending JPH07303562A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 多段状蒸し器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07303562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200467947Y1 (ko) * | 2013-04-18 | 2013-07-17 | 황기진 | 증기 취사기 |
CN110283677A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-09-27 | 河南工业大学 | 一种层叠塔式蒸糠机 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP12419894A patent/JPH07303562A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200467947Y1 (ko) * | 2013-04-18 | 2013-07-17 | 황기진 | 증기 취사기 |
CN110283677A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-09-27 | 河南工业大学 | 一种层叠塔式蒸糠机 |
CN110283677B (zh) * | 2019-07-26 | 2023-10-27 | 河南工业大学 | 一种层叠塔式蒸糠机 |
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