JPH07303558A - 仏壇の扉開閉構造 - Google Patents

仏壇の扉開閉構造

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JPH07303558A
JPH07303558A JP6121804A JP12180494A JPH07303558A JP H07303558 A JPH07303558 A JP H07303558A JP 6121804 A JP6121804 A JP 6121804A JP 12180494 A JP12180494 A JP 12180494A JP H07303558 A JPH07303558 A JP H07303558A
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JP
Japan
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door
piece
opening
altar
guide plate
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Application number
JP6121804A
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English (en)
Inventor
Akio Maruo
昭男 丸尾
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MARUOU SHOJI KK
Original Assignee
MARUOU SHOJI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンテナンス時や製造時の取り付け及び取り
外しが容易にできる扉の取付構造と、扉を開閉する装置
の構造も簡単にし、且つリンクなどを用いて扉体に対す
る作用を複雑にせず直線状の動きを直接伝えることによ
り、扉の取付構造の故障自体も減少させる新規な仏壇の
扉開閉構造を提供する。 【構成】 一枚または複数枚の扉片から成る横行扉片3
1、32と、格納案内板33とが屈曲自在に接続されて
成る扉体30を左右対向的に具え、前記横行扉片31、
32を駆動装置4により側方へ移動させることにより開
閉される障子型の扉構造において、前記駆動装置4は直
線状の動きを横行扉片31に対し直接伝えるとともに、
前記格納案内板33の仏壇本体1側の回動支点は、支持
部材に対し二カ所以上において回動ピン5などによりピ
ン接合されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は仏壇の扉に関するもので
あって、特に取り付け及び取り外しが簡単で、メンテナ
ンスも容易な扉の開閉構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
【発明の背景】従来より仏壇に設けられる扉は種々の開
閉形態を有するが、そのうちの一つに一枚または複数枚
の扉片から成る横行扉片と、格納案内板とが屈曲自在に
接続されて成る扉体を左右対向的に具え、横行扉片を駆
動装置により側方へ直線状に移動させ障子式に開閉され
る扉の開閉構造がある。このような扉の開閉構造にあっ
ては、格納案内板を仏壇本体に対し蝶番により回動自在
に固定しているから、次のような問題点があった。
【0003】まず製作時には、扉体の外側辺の上下に取
り付けた蝶番の中心軸が同一直線上に位置するように蝶
番を取り付けないと、扉体の開閉動作が円滑に行われな
くなるという問題点がある。また最初は正確な位置に取
り付けられ円滑な開閉をしていても、駆動装置により自
動開閉するため、蝶番に故障が生じることが非常に多
い。これは手動で開閉するのと異なり、駆動装置により
自動開閉するものは、寸法に狂いが生じてもそれに対応
して開閉動作を調節することができないためである。そ
して故障が生じてこれをメンテナンスするのに、例えば
一番奥に位置する扉の蝶番であった場合には、狭いスペ
ースに手を差し入れて作業をしなくてはならないため非
常に面倒であった。また何度も蝶番を交換したりする
と、仏壇本体のネジ孔が広がってしまうという問題点も
あった。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、メンテナンス時や製造
時の取り付け及び取り外しが容易にできる扉の取付構造
と、扉を開閉する装置の構造も簡単にし、且つリンクな
どを用いて扉体に対する作用を複雑にせず直線状の動き
を直接伝えることにより、扉の取付構造の故障自体も減
少させる新規な仏壇の扉開閉構造の開発を試みたもので
ある。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の仏壇の扉開
閉構造は、一枚または複数枚の扉片から成る横行扉片
と、格納案内板とが屈曲自在に接続されて成る扉体を左
右対向的に具え、前記横行扉片を駆動装置により側方へ
移動させることにより開閉される障子型の扉構造におい
て、前記駆動装置は直線状の動きを横行扉片に対し直接
伝えるとともに、前記格納案内板の仏壇本体側の回動支
点は、支持部材に対し二カ所以上においてピン接合され
ていることを特徴として成るものである。
【0006】また請求項2記載の仏壇の扉開閉構造は、
前記要件に加え、前記駆動装置は対向する二本のガイド
溝を有するレールと、これらガイド溝に歯が対向するよ
うに摺動自在に配設されるラックギヤと、駆動モータに
より回転駆動され前記各ラックギヤの歯に噛み合い、各
ラックギヤを互いに反対方向に摺動させる駆動ギヤとか
ら成り、前記ラックギヤと横行扉片とを固定して接続
し、駆動モータを駆動することにより横行扉片を側方へ
移動するように構成されていることを特徴として成るも
のである。これら発明により前記目的を達成しようとす
るものである。
【0007】
【発明の作用】まず扉が閉鎖されている状態では、左右
の扉体の横行扉片が整列して仏壇本体の前面を閉鎖して
おり、格納案内板は横行扉片に接続されている側が前面
に位置している。そしてこのような閉鎖状態から扉を開
放するときには駆動装置のモータを駆動して駆動ギヤを
回転する。するとこれに噛み合うラックギヤがそれぞれ
逆方向の外側へ直線的に摺動される。このためラックギ
ヤに接続されている横行扉片も格納扉片を押すようにし
て外側に移動して仏壇前面を開放する。なおこのとき格
納案内板はピン接合されている個所を中心として仏壇本
体背面方向に回動する。また扉を閉鎖するときには、開
放時とは逆方向にモータを駆動して駆動ギヤを逆回転さ
せる。するとラックギヤが内側に直線的に摺動され、ラ
ックギヤに接続されている横行扉片も格納案内板を引っ
張りながら中央側に移動して、仏壇前面を閉鎖する。以
上のような扉体の開閉動作は、まず格納案内板がピン接
合されているため回動する動きが円滑である。また駆動
装置の動きをリンクなどを介在して横行扉片に伝えるの
ではなく、直線的な動きを直接的に作用している。この
ため扉体の動きも複雑とならず、駆動が正確に行われ
る。
【0008】以上のように駆動装置の扉体に対する作用
が複雑なものでないため、扉が故障することが少ない
が、万一扉が故障し、扉体を取り外してメンテナンスす
るような場合、扉体を持ち上げるなどして、ピンを支持
部材から引き抜くことにより簡単に取り外すことができ
る。また取り付けるときにはピンを支持部材に差し込む
ことにより簡単に取り付けることができる。以上のよう
に扉体の取り付け及び取り外しは、仏壇本体内の狭い個
所に手を入れてドライバーなどの工具を用いるようなこ
ともなく、容易に行うことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を適用した仏壇Aを図示の実施例
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明を適用した
仏壇Aで、前面が開放した角箱状の仏壇本体1と、前面
に取り付けられ手動により開閉する前面扉2Fと、その
内側に取り付けられ適宜の駆動装置により開閉される中
間扉2Mと、更にその内側に取り付けられ駆動装置4に
より開閉する奥扉3とを具えて成り、一例としてこの奥
扉3に本発明の仏壇の扉開閉構造を適用している。以下
各部材について詳細に説明する。
【0010】まず仏壇本体1は底板11と、側板12
と、背板13とが枠組みされたものの上方に角箱状の天
井箱14を具えたもので、全体としては前面が開放した
角箱状のものである。また側板12に平行して仕切板1
6が具えられ、この仕切板16と側板12との間に後述
する扉体30を格納するスペースである格納部17が形
成されている。なお、この仕切板16は格納された扉体
30を外部から見えないようにする化粧部材であり、特
に具えられていなくてもよい。また底板11上に厨子底
板18が具えられている。また厨子底板18の前方両側
には前記中間扉2Mの外側辺を回動自在に支持するため
の中間扉支持柱19が立ち上げられている。
【0011】そしてこの仏壇本体1の開放した最前面に
前面扉2Fが具えられている。この前面扉2Fは一例と
して左右対向的に具えられる一対の前面扉体20から成
る。そしてそれぞれの前面扉体20は、一例として三枚
の前面扉片21が蝶番22で接続され構成されている。
以上のように構成される左右の前面扉体20は、それぞ
れ仏壇本体1の側板12に蝶番22により回動可能に支
持されており、手動により観音開きに開閉されるもので
ある。なおこの前面扉2Fも後述する奥扉3のように仏
壇本体1に対しピン接合することも可能である。しかし
手動にて開閉するため蝶番22に故障が生じにくく、ま
たメンテナンスするときに狭い個所に手を挿入して作業
をすることがないので特には必要としない。
【0012】そしてこの前面扉2Fの内側に中間扉2M
が具えられる。中間扉2Mは前面扉2Fと同様、二枚の
中間扉片24を蝶番25で接続した一対の中間扉体23
が、それぞれ前記左右の中間扉支持柱19に蝶番25で
回動可能に支持されて構成されている。そしてこの中間
扉2Mは一例として図示しない適宜の開閉装置によって
観音開きに開閉される。なお本実施例においては、この
中間扉2Mには本発明を適用していないが、適用するこ
とも可能である。
【0013】そしてこの中間扉2Mの更に内側に本発明
の仏壇の扉開閉構造を適用した奥扉3が具えられる。こ
の奥扉3は左右対向的に具えられた一対の扉体30から
成る。そしてこれら扉体30は、それぞれ内側の横行扉
片31と、外側の横行扉片32と、格納案内板33とが
蝶番34により折れ曲がり可能に接続されて構成されて
いる。
【0014】そして本発明の特徴である仏壇本体1と格
納案内板33とをピン接合するための回動ピン5が、図
5に示すように格納案内板33の回動支点となる上端面
及び下端面の外側端に具えられている。なお格納案内板
33の上端面に具えられた上回動ピン5Aと、格納案内
板33の下端面に具えられた下回動ピン5Bとを比べる
と、図5に示すように一例として上回動ピン5Aの方が
長く、奥扉3の取り付け及び取り外しが容易に行えるよ
うに構成されている。また一例として下回動ピン5Bに
は係止フランジ5Baがあり、扉体30の下面が開閉時
に厨子底板18に接触しないように構成されている。一
方、この回動ピン5の支持部材となる仏壇本体1の天井
箱底板15と厨子底板18とには、それぞれ支承孔15
a、18aが穿孔されている。そしてこれら支承孔15
a、18aに前記回動ピン5が挿入されて扉体30が支
承されるように構成されている。なお符号8は支承孔1
5a、18aとほぼ同径の孔を有する金属製の補強プレ
ートであって、扉体30の開閉を繰り返すことにより支
承孔15a、18aが広がることのないように一例とし
て具えられるものである。そして奥扉3は閉鎖された状
態では、図2に示すように内側の横行扉片31と外側の
横行扉片32とは前面に水平となって整列している。ま
た格納案内板33は蝶番34で折曲して側板12とほぼ
平行に位置している。
【0015】なお回動ピン5の具え方としては、図5に
示すような取付ブラケットが一体成形されている回動ピ
ン5をビス等で取り付けるようにしてもよいし、また円
柱状の回動ピン5を格納案内板33に埋設するようにし
てもよく、更に最初から格納案内板33に一体に形成し
て具えておくようにしてもよい。また更に回動ピン5を
格納案内板33の上端面及び下端面に具えたが、例えば
図6(a)に示すように格納案内板33裏面の上方及び
図示は省略するが下方に具えるようにしても特に差し支
えない。また支承孔15a、18aは仏壇本体1を直接
穿孔して設ける必要はなく、例えば図6(b)に示すよ
うな支承孔61を有したブラケット6を仏壇本体1の上
方及び図示は省略するが下方に設けておき、ここに格納
案内板33の回動ピン5を挿入するようにしてもよい。
【0016】そして上記内側の横行扉片31を側方へ障
子式にスライドさせることにより奥扉3を開閉させる駆
動装置4が前記天井箱14内に具えられる。このものは
図4に示すように、対向する二本のガイド溝42を有す
るレール41と、これらガイド溝42に摺動自在に対向
して配設されるラックギヤ43と、これらラックギヤ4
3の歯に噛み合う駆動ギヤ44と、この駆動ギヤ44を
回転駆動させるモータMとを基本部材として成る。
【0017】以下詳細に説明すると、レール41はフラ
ンジ部42aを有するガイド溝42を上下に対向して有
しており、このガイド溝42にラックギヤ43が互いの
歯が対向して摺動自在に配設されている。そしてこれら
ラックギヤ43に噛み合う駆動ギヤ44が、レール41
のほぼ中央に具えられ、レール41後面から貫通する正
逆回転するモータMの回転軸に取り付けられている。ま
たラックギヤ43の前面には接続口43bを有する接続
片43aが形成されている。一方、内側の横行扉片31
の上端面には棒状の接続ロッド45A及び補助ロッド4
5Bが固定して具えられている。そしてこれら接続ロッ
ド45A及び補助ロッド45Bは天井箱底板15に開口
されたスライド溝15bを貫通しており、接続ロッド4
5Aの上端は前記接続片43aの接続口43bに挿入さ
れ固定して接続されている。なお補助ロッド45Bは横
行扉片31の駆動をより円滑に行うための補助部材であ
り、必ずしも必要なものではない。また接続ロッド45
Aに変え、単に平板状の部材で固定して接続するように
してもよい。更にラックギヤ43が横行扉片31に直付
けできるような形状に成形されるなら、この接続ロッド
45A及び補助ロッド45Bは特には必要としない。そ
してレール41前面にはレバースイッチを適用した開放
リミットスイッチ46及び閉鎖リミットスイッチ47が
適宜の間隔を開けて具えられ、奥扉3の開放度合が所望
のものとなるようにされている。そして奥扉3の開放時
及び閉鎖時に、前記接続片43aが開放リミットスイッ
チ46及び閉鎖リミットスイッチ47に当接するとモー
タMの駆動が停止する。
【0018】本発明は以上のようにして成るもので、本
発明を適用した奥扉3の開閉動作について説明すると、
まず奥扉3が閉鎖された状態では、図3中仮想線で示す
ように内側の横行扉片31と外側の横行扉片32とは、
一直線状に整列して前面を閉鎖しており、格納案内板3
3は蝶番34で折曲して側板12とほぼ平行になってい
る。この状態で駆動装置4のモータMを駆動して駆動ギ
ヤ44を回転し、これに噛み合うラックギヤ43をそれ
ぞれ逆方向の外側へ摺動させる。これに伴いラックギヤ
43に接続された内側の横行扉片31は、外側の横行扉
片32を押すようにしてそれぞれ逆方向へ広がるように
移動していく。このとき格納案内板33は回動ピン5を
中心として回動し、外側の横行扉片32を格納部17へ
引き込んでいく。そして奥扉3の全開状態には、図3中
実線で示すように外側の横行扉片32は側板12にほぼ
平行となって格納部17に格納される。なおモータMの
駆動は、接続片43aが開放リミットスイッチ46に当
接したとき停止され、内側の横行扉片31の移動が適宜
の開き位置で止められる。
【0019】次に開放した奥扉3を閉めるときには、モ
ータMを開放時とは逆方向に回転させてラックギヤ43
を内側に摺動させる。これに伴いラックギヤ43に接続
された内側の横行扉片31は中央側に移動し、外側の横
行扉片32は内側の横行扉片31に引っ張られて格納部
17から出てくる。そして内側の横行扉片31と外側の
横行扉片32とは一直線状に整列し、前面が閉鎖され
る。なお仏壇A前面を閉鎖した状態で接続片43aが閉
鎖リミットスイッチ47に当接してモータMの駆動が停
止する。以上のような扉体30の開閉動作は、格納案内
板33がピン接合されているため回動の動きが円滑であ
る。また駆動装置4の直線的な動きをリンクなどを介在
しないで、内側の横行扉片31に直接的に伝えている。
このため内側の横行扉片31の動きも直線的であるた
め、扉体30全体の動きもそれほど複雑とはならず、駆
動が正確に行われる。なお補助ロッド45Bは必ずしも
必要なものではないが、これを具えることにより、内側
の横行扉片31が捩れ運動などを伴わずによりスムーズ
に移動される。
【0020】次に例えばメンテナンス時などにおける奥
扉3の取り付け及び取り外しについて説明する。すなわ
ち扉体30を取り外すときには、まず内側の横行扉片3
1に接続された接続ロッド45Aを取り外すか、または
接続ロッド45Aが途中で切り離し自在に構成されてい
るならその部分にて切り離す。次に図5(b)に示すよ
うに扉体30を持ち上げ下回動ピン5Bを支承孔18a
から引き抜く。そして扉体30を斜めに倒すように引っ
張って、上回動ピン5Aを支承孔15aから引き抜く。
以上のように左右どちらかの扉体30を取り外したな
ら、同様にしてもう片方の扉体30も取り外す。反対に
メンテナンスを終了して扉体30を取り付けるときに
は、扉体30を斜めに倒して持ち、まず上回動ピン5A
を天井箱底板15の支承孔15aに、及び補助ロッド4
5Bをスライド溝15bに挿入する。次に扉体30を持
ち上げながら下回動ピン5Bを厨子底板18の支承孔1
8aの位置に持っていき、扉体30を降ろして下回動ピ
ン5Bを支承孔18aに挿入する。そして内側の横行扉
片31を接続ロッド45Aに接続するか、または接続ロ
ッド45Aの途中で切り離した場合には、その接続ロッ
ド45Aの切り離し部分を接続する。以上のように左右
どちらかの扉体30を取り付けたなら、同様にしてもう
片方の扉体30も取り付ける。
【0021】
【他の実施例】以上が本発明の基本実施例であるが、次
のような改変も行える。すなわち前記基本実施例では、
格納案内板33側に回動ピン5を具えて仏壇本体1と格
納案内板33とをピン接合したが、逆に仏壇本体1側に
回動ピン5を具えてピン接合することができる。すなわ
ち図7(a)に示すものは格納案内板33の上端面及び
図示は省略するが下端面の外側端に支承孔33aがそれ
ぞれ穿孔されている。そして支持部材である天井箱底板
15と厨子底板18とに、上回動ピン5Aと下回動ピン
5Bとが固定して具えられている。
【0022】また図7(b)に示すようにピン接合する
ことも可能である。このものはまず格納案内板33の側
辺に、下方に屈曲した回動ピン5が具えられている。な
おこの本数は適宜の本数とすることが可能であり、上下
に二本とするほか、例えば上中下三本でピン接合するよ
うにしても構わない。一方、仏壇本体1には支持部材で
ある支柱7を具え、ここに回動ピン5の本数に対応した
数の支承リング71が具えられている。そして回動ピン
5が上方から支承リング71に挿入されて、格納案内板
33が仏壇本体1に対し回動自在にピン接合されてい
る。以上のようにピン接合した場合、例えばメンテナン
スで扉体30を取り外すときには、扉体30を持ち上げ
ることによって、回動ピン5を支承リング71から引き
抜くだけでよい。また取り付けるときには、支承リング
71へ格納案内板33の回動ピン5を上方から差し込む
だけでよい。
【0023】また上記のように屈曲した回動ピン5と支
承リング71とを使用して接合するピン接合も、反対に
構成することができる。すなわち、図7(c)は格納案
内板33の側辺に支承リング71を具え、一方、仏壇本
体1の支柱7には上方に屈曲した回動ピン5を具えてピ
ン接合した実施例である。なおこの実施例の場合にも前
記図7(b)に示す実施例と同様、回動ピン5及び支承
リング71の数は、適宜の数とすることができるもので
ある。
【0024】また駆動装置4の構成も前記基本実施例の
ようなラックギヤ43を使用したもののほか、故障が少
なく、扉体30を常に円滑に開閉させる適宜の装置を適
用することができる。例えば図8に示すように左ネジ及
び右ネジが中央を境にその左右にそれぞれ形成されたス
クリューシャフト48を用い、このスクリューシャフト
48の前記左ネジ及び右ネジが形成された部位に螺合す
る雌ネジブロック49を左右に二基設け、この雌ネジブ
ロック49に対し接続板45Cを接続するという構成と
することもできる。このほか、ボールネジ機構によりシ
ャフトを出没させるモータを駆動源とする電動シリンダ
を使用し、シャフトと内側の横行扉片31とを接続して
扉体30を開閉するようにしてもよい。またモータにリ
ニアヘッドを取り付けたものや、リニアモータを使用し
て、直線運動する移動子と内側の横行扉片31とを接続
して扉体30を開閉するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の仏壇の扉開閉構造において
は、駆動装置4の動きをリンクなどを介在して横行扉片
31に伝えるのではなく、直線的な動きが直接的に伝え
られるため扉体30の動きも複雑とならず、駆動が正確
に行われる。よってピン接合部位に故障が生じることも
少ない。またピン接合する扉の取付構造を採るため、特
に工具などを使用しないでワンタッチで簡単に取り付け
及び取り外しができる。このため特に狭小スペースに前
面扉2F、中間扉2M、そして奥扉3などのように複数
の扉が具えられる仏壇においては極めてピン接合が有効
となる。また仏壇本体1の奥の方に具えられた扉のメン
テナンスを行うのに、前方に具えられた扉が邪魔となっ
てわざわざ取り外すというような面倒もなくなる。更に
何度も蝶番を脱着することによりネジ孔が広がってしま
うようなこともない。
【0026】また請求項2の仏壇の扉開閉構造において
は、扉を開閉するための駆動装置4が、チェーンやベル
トなどを使用する装置ではないので張設具合を適宜調節
するようなメンテナンスも不要である。また横行扉片3
1を吊るし持つレールを別途設ける必要もなく、装置の
構成が簡単で故障が少ない。従って扉体30の駆動が常
に正確に行われるので、扉体30を取り付けている回動
ピン5などの故障も極めて減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉開閉構造を適用した仏壇を示す透視
斜視図である。
【図2】同上横断平面図である。
【図3】本発明の扉開閉構造における駆動装置周辺を拡
大して示す斜視図である。
【図4】同上斜視図である。
【図5】同上回動ピン周辺を拡大して示す縦断側面図で
あって、扉体の着脱の様子を併せ示す説明図である。
【図6】同上回動ピンによる回動部位の他の二種の実施
例を示す縦断側面図である。
【図7】同上更に他の種々のピン接合の実施例を示す縦
断側面図である。
【図8】本発明の扉開閉構造の他の駆動構造を示す横断
平面図である。
【符号の説明】
1 仏壇本体 2F 前面扉 2M 中間扉 3 奥扉 4 駆動装置 5 回動動ピン 5A 上回動ピン 5B 下回動ピン 5Ba 係止フランジ 6 ブラケット 7 支柱 8 補強プレート 13 背板 14 天井箱 15 天井箱底板 15a 支承孔 15b スライド溝 16 仕切板 17 格納部 18 厨子底板 18a 支承孔 19 中間扉支持柱 20 前面扉体 21 前面扉片 22 蝶番 23 中間扉体 24 中間扉片 25 蝶番 30 扉体 31 (内側の)横行扉片 32 (外側の)横行扉片 33 格納案内板 33a 支承孔 34 蝶番 41 レール 42 ガイド溝 42a フランジ部 43 ラックギヤ 43a 接続片 43b 接続口 44 駆動ギヤ 45A 接続ロッド 45B 補助ロッド 45C 接続板 46 開放リミットスイッチ 47 閉鎖リミットスイッチ 48 スクリューシャフト 49 雌ネジブロック 61 支承孔 71 支承リング A 仏壇 M モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚または複数枚の扉片から成る横行扉
    片と、格納案内板とが屈曲自在に接続されて成る扉体を
    左右対向的に具え、前記横行扉片を駆動装置により側方
    へ移動させることにより開閉される障子型の扉構造にお
    いて、前記駆動装置は直線状の動きを横行扉片に対し直
    接伝えるとともに、前記格納案内板の仏壇本体側の回動
    支点は、支持部材に対し二カ所以上においてピン接合さ
    れていることを特徴とする仏壇の扉開閉構造。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置は対向する二本のガイド溝
    を有するレールと、これらガイド溝に歯が対向するよう
    に摺動自在に配設されるラックギヤと、駆動モータによ
    り回転駆動され前記各ラックギヤの歯に噛み合い、各ラ
    ックギヤを互いに反対方向に摺動させる駆動ギヤとから
    成り、前記ラックギヤと横行扉片とを固定して接続し、
    駆動モータを駆動することにより横行扉片を側方へ移動
    するように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の仏壇の扉開閉構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228800A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Kyoraku Sangyo Kk 演出役物および遊技機
JP2010143582A (ja) * 2010-02-02 2010-07-01 Nabtesco Corp 鉄道車両用扉開閉装置

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