JPH0730341A - 電圧電流変換装置 - Google Patents

電圧電流変換装置

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JPH0730341A
JPH0730341A JP5173921A JP17392193A JPH0730341A JP H0730341 A JPH0730341 A JP H0730341A JP 5173921 A JP5173921 A JP 5173921A JP 17392193 A JP17392193 A JP 17392193A JP H0730341 A JPH0730341 A JP H0730341A
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current
voltage
differential
currents
conversion circuit
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JP5173921A
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Tetsuo Tateishi
哲夫 立石
Satoru Ito
悟 伊藤
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動入力電圧をその電圧に比例する電流に変
換する電圧電流変換装置において、差動入力電圧と出力
電流との間の比例係数の符号を正・負ともにとれるよう
にし、また、上記出力電流の微調整を容易に行えるよう
にする。 【構成】 カレントミラー回路が、第1および第2の信
号線に等しい電流を流す。第1および第2の電圧電流変
換回路は、同じ構成である。差動入力電圧Vinが入力さ
れた第1および第2の電圧電流変換回路は、それぞれが
有する抵抗R1 ,R2 によって決まる電流に応じて、第
1および第2の信号線の電流を変化させる。そして、そ
のときの第1および第2の信号線に流れる電流の差を出
力電流とする。ここで、抵抗R1 またはR2 を調整する
ことによって、上記出力電流を、正方向電流、負方向電
流、または0に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動電圧を入力し、そ
の差動電圧に比例した電流を出力する電圧電流変換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路、特にアナログ回路において、
差動信号の電位差を電流に変換して制御を行う場合があ
る。図2に、従来の電圧電流変換装置の一例を示す。
【0003】同図において、電圧電流変換装置は、カレ
ントミラー回路を構成する2つのpnp型トランジスタ
10およびQ11、差動信号が入力する2つのnpn型ト
ランジスタQ1 およびQ2 、定電流源I1 およびI2
抵抗R1 からなる。
【0004】トランジスタQ10,Q11は、それぞれエミ
ッタどうし、およびベースどうしが互いに接続されてお
り、トランジスタQ11は、さらにベースとコレクタとが
短絡されている。また、トランジスタQ10,Q11の各コ
レクタは、それぞれトランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ
に接続されている。ここで、トランジスタQ10,Q11
特性は等しい。
【0005】トランジスタQ1 ,Q2 の各ベースには差
動信号が供給される。また、トランジスタQ1 ,Q2
各エミッタは、それぞれ定電流源I1 ,I2 に接続され
ている。また、トランジスタQ1 のコレクタは、出力端
子に接続され、上記差動信号の差動電圧に応じた電流を
出力する。ここで、トランジスタQ1 ,Q2 の特性は等
しく、また、定電流源I1 ,I2 に流れる電流も等し
い。さらに、トランジスタQ1 ,Q2 のエミッタ間に抵
抗R1 が接続されている。
【0006】上記構成の電圧電流変換装置の動作は以下
の様である。但し、トランジスタQ 1 ,Q2 の相互コン
ダクタンスgm1,gm2は、抵抗R1 の逆数である1/R
1 に比べて十分大きいものとする。また、差動信号が入
力されるトランジスタQ1 ,Q2 の各ベース電位をそれ
ぞれV1 ,V2 とし、V2 −V1 =Vinを差動信号の電
位差(差動入力電圧Vin)とする。さらに、差動入力電
圧Vinに応じて出力される出力電流Iout の向きが、こ
の電圧電流変換回路からはき出される方向(図2におい
て、矢印で示す)の場合を正方向電流とし、この電圧電
流変換回路に吸い込まれる場合を負方向電流とする。
【0007】差動入力電圧Vinが、たとえば正の値(V
1 <V2 )であるとき、トランジスタQ2 に流れる電流
がトランジスタQ1 に流れる電流よりも大きくなる。こ
のとき、トランジスタQ2 を流れる電流はトランジスタ
11を流れる電流であり、さらにトランジスタQ10,Q
11は上述の様にカレントミラー回路を構成しているの
で、トランジスタQ2 を流れる電流とトランジスタQ10
を流れる電流は等しくなる。したがって、トランジスタ
10を流れる電流はトランジスタQ1 に流れる電流より
も大きく、その過剰電流(トランジスタQ10とトランジ
スタQ1 を流れる電流の差)を、出力電流Iout として
電圧電流変換回路から出力する(正方向電流)。
【0008】ところで、トランジスタQ1 ,Q2 にはそ
れぞれ特性の等しい定電流源I1 ,I2 が接続されてい
るので、上述のようにトランジスタQ1 ,Q2 に流れる
電流に差がある場合、その差を補うように抵抗R1 を介
して電流が流れる(この例では、トランジスタQ2 のコ
レクタから定電流源I1 へ向う方向)。そして、トラン
ジスタQ1 ,Q2 の相互コンダクタンスgm1,gm2が抵
抗R1 の逆数である1/R1 に比べて十分大きいとき、
トランジスタQ1 ,Q2 の抵抗分を無視することがで
き、この抵抗R1 を介して流れる電流は1/R1 に比例
する。一方、出力電流Iout は、抵抗R1 を介して流れ
る電流に比例する。したがって、出力電流Iout と差動
入力電圧Vinの関係は、以下の式で表現できる。
【0009】 Iout =Vin/R1 ・・・・・・・・・・(1) このように、差動入力電圧Vinを出力電流Iout に変換
するときは、両者の間には、抵抗R1 の逆数を比例係数
(以降、k1 とする)とした比例関係がある。上述の例
では、正の値(V1 <V2 )の差動入力電圧Vinが、正
方向の出力電流Iout に変換されるので、比例係数k1
の符号は正である(ただし、出力電流I out の方向の定
義を反対にすれば、比例係数k1 の符号は負である)。
そして、この比例係数を変化させたいときは、例えば抵
抗R1 をトリミングすることによって実行できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、抵抗R1 をトリミングすることによって、差動入力
電圧Vinと出力電流Iout との間の比例係数k1 を調節
する場合には、トリミング前の抵抗R1 の値をRa とす
ると、抵抗R1 の調整範囲は、Ra ≦R1 ≦∞であるの
で、比例係数k1 の調整範囲は、0≦k1 ≦1/Ra
なる。このため、比例係数k1 がとりうる値は、正の値
のみ(あるいは、負の値のみ)となり、設計の自由度が
小さくなる。
【0011】また、比例係数k1 をゼロ付近で調整しよ
うとすると、そのときの抵抗R1 の値は大きく、すなわ
ち、抵抗R1 は非常に細い状態にまでトリミングされる
ので、その抵抗R1 をさらにトリミングして微調整する
ことは困難である。
【0012】このように、従来の電圧電流変換回路にお
いては、差動入力電圧Vinと出力電流Iout との間の比
例係数を、正の値のみ(あるいは、負の値のみ)の範囲
でしか調整できない。この為、差動入力電圧Vinと出力
電流Iout との関係の微調整が困難であり、特に、差動
入力電圧Vinと出力電流Iout との間の比例係数がゼロ
付近での微調整ができないという問題があった。
【0013】本発明は、上記問題を解決するものであ
り、差動電圧を入力しその差動電圧に比例した電流を出
力する電圧電流変換回路において、差動入力電圧と出力
電流との間の比例係数の符号を正・負ともにとれるよう
にし、また、差動入力電圧に対する出力電流の微調整を
容易に行えるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電圧電流変換装置は、等電流供給回路、第1の電圧電
流変換回路、および第2の電圧電流変換回路とを有す
る。
【0015】等電流供給回路は、たとえばカレントミラ
ー回路であり、第1の信号線および第2の信号線にそれ
ぞれ等しい電流を供給する。第1の電圧電流変換回路
は、上記第1の信号線に接続し差動信号の一方を受信す
る第1の受信手段と、上記第2の信号線に接続し上記差
動信号の他方を受信する第2の受信手段とを有し、上記
第1および第2の受信手段が受信した上記差動信号をそ
の差動電圧に比例する電流に変換し、その電流に応じて
上記第1および第2の信号線に流れる電流をそれぞれ変
化させる。
【0016】第2の電圧電流変換回路は、上記第1の信
号線に接続し上記差動信号の上記他方を受信する第3の
受信手段と、上記第2の信号線に接続し上記差動信号の
上記一方を受信する第4の受信手段とを有し、上記第3
および第4の受信手段が受信した差動信号をその差動電
圧に比例する電流に変換し、その電流に応じて上記第1
および第2の信号線に流れる電流をそれぞれ変化させ
る。
【0017】ここで、上記第1〜第4の受信手段は、た
とえばトランジスタであり、その場合、上記差動信号を
そのベース信号として受信する。そして、上記第1およ
び第2の信号線にそれぞれ流れる電流の差を出力電流と
して出力する。
【0018】本発明の請求項2に記載の電圧電流変換装
置は、請求項1に記載の電圧電流変換装置を前提とし、
上記第1および第2の電圧電流変換回路が、それぞれ、
入力する差動信号の差動電圧と該差動電圧に比例する電
流との間の比例係数を調整する抵抗を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の電圧電流変換装
置は、差動電圧を入力してその差動電圧をその差動電圧
と比例した電流に変換する第3の電圧電流変換回路と、
上記差動電圧を入力してその差動電圧をその差動電圧と
比例しかつ上記第3の電圧電流変換回路と逆方向の電流
に変換する第4の電圧電流変換回路とからなり、上記第
3および第4の電圧電流変換回路によって変換された各
電流の和を出力電流とする。
【0020】
【作用】本発明の請求項1および2に記載の電圧電流変
換装置においては、第1および第2の電圧電流変換回路
にそれぞれ差動信号が入力したとき、その差動電圧が変
換される電流の向きは、互いに逆方向である。すなわ
ち、第1の電圧電流変換回路が、第1の信号線の電流を
増加させ第2の信号線の電流を減少させるときは、第2
の電圧電流変換回路は、第1の信号線の電流を減少させ
第2の信号線の電流を増加させる(あるいは、その反対
である)。
【0021】ところが、第1および第2の信号線には、
等電流供給回路が等しい電流を流すことになっているの
で、上記第1および第2の電圧電流変換回路が上記差動
電圧を変換した電流によってその電流バランスが崩れた
場合、第1および第2の信号線に流れる電流の差を、電
圧電流変換装置の出力電流として出力する。(例えば、
第1の信号線に流れる電流が、第2の信号線に流れる電
流に対して過剰なときは、正方向電流として出力する。
一方、不足のときは負方向電流として入力する。)ここ
で、差動入力電圧に対して、第1および第2の電圧電流
変換回路が変換する電流の大きさは、それぞれ、各電圧
電流変換回路が有する抵抗によって決定されるので、そ
れら各抵抗値を適当に調整することによって、上記差動
入力電圧に対する出力電流を、正方向電流、負方向電流
または0(電流が流れない状態)に調整できる。
【0022】本発明の請求項3に記載の電圧電流変換装
置においては、第3および第4の電圧電流変換回路が、
それぞれ差動入力電圧を互いに逆方向の電流に変換し、
その第3および第4の電圧電流変換回路によって変換さ
れた電流の和を出力電流としているので、上記差動入力
電圧に対する出力電流を、正方向電流、負方向電流また
は0(電流が流れない状態)に調整できる。すなわち、
第3および第4の電圧電流変換回路によってそれぞれ変
換された電流の大小関係によって出力電流の方向が決ま
り、たとえば、第3の電圧電流変換回路で変換される電
流を第4の電圧電流変換回路で変換される電流よりも大
きくすれば、正方向の出力電流を出力し、第3の電圧電
流変換回路で変換される電流を第4の電圧電流変換回路
で変換される電流よりも小さくすれば、負方向の出力電
流を出力する。また、第3および第4の電圧電流変換回
路によってそれぞれ変換される電流を等しくすれば、出
力電流を0にできる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例を説明する。本発明の一実施例の電圧電流変換装置の
回路図を図1に示す。同図において、従来の電圧電流変
換装置を示した図2で使用した符号と同じ素子には同一
の符号を付して説明する。
【0024】本実施例の電圧電流変換装置は、カレント
ミラー回路、第1および第2の電圧電流変換回路からな
る。カレントミラー回路は、図2において説明した構成
と同じであり、トランジスタQ10,Q11で構成されてい
る。
【0025】第1の電圧電流変換回路は、互いに特性の
等しいトランジスタQ1 ,Q2 、等しい電流を流す定電
流源I1 ,I2 、および抵抗R1 で構成されており、各
部の接続およびカレントミラー回路との接続は、図2の
構成と同じである。また、抵抗R1 は、トリミングによ
って、その抵抗値を可変することができる。
【0026】第2の電圧電流変換回路は、基本的に、第
1の電圧電流変換回路と同じ構成である。すなわち、第
2の電圧電流変換回路は、互いに特性の等しいnpn型
トランジスタQ3 ,Q4 、等しい電流を流す定電流源I
3 ,I4 、および抵抗R2 で構成されており、それら各
部間の接続は第1の電圧電流変換回路と同じである。ま
た、抵抗R2 もトリミングなどによってその抵抗値を可
変することができる。
【0027】ここで、トランジスタQ1 〜Q4 はすべて
等しい特性であってもよいが、少なくてもトランジスタ
1 とQ2 、およびトランジスタQ3 とQ4 とがそれぞ
れ等しい特性であれば良い。また、このことは、定電流
源I1 〜I4 についても同様である。
【0028】第2の電圧電流変換回路と、カレントミラ
ー回路および第1の電圧電流変換回路との接続は、トラ
ンジスタQ3 のコレクタがトランジスタQ1 のコレクタ
に接続され、トランジスタQ4 のコレクタがトランジス
タQ2 のコレクタに接続されている。また、トランジス
タQ1 およびQ3 のコレクタがトランジスタQ10のコレ
クタに接続され(第1の信号線とする)、トランジスタ
2 およびQ4 のコレクタがトランジスタQ11のコレク
タに接続され(第2の信号線とする)ている。また、ト
ランジスタQ1 およびQ4 のベースが互いに接続され、
トランジスタQ 2 およびQ3 のベースが互いに接続され
ている。
【0029】尚、上記第1および第2の信号線は、各ト
ランジスタ間を接続する導体であれば、特に限定される
ものではなく、たとえば集積回路上の導体パターンなど
も含む。
【0030】次に、上記構成の電圧電流変換装置の動作
を説明する。ここで、トランジスタQ1 ,Q2 ,Q3
およびQ4 の相互コンダクタンスgm1,gm2,gm3,お
よびgm4は、抵抗R1 またはR2 の逆数である1/
1 ,1/R2 に比べて十分大きいものとする。また、
差動信号の一方(たとえば、正相)が入力されるトラン
ジスタQ1 およびQ4 のベース電位をV1 とし、差動信
号の他方(たとえば、逆相)が入力されるトランジスタ
2 およびQ3 のベース電位をV2 とし、V2 −V 1
inを差動信号の電位差(差動入力電圧Vin)とする。
さらに、差動入力電圧Vinに応じて出力される出力電流
out の向きが、この電圧電流変換回路から出力される
方向(図1において、矢印で示す)の場合を正方向電流
とし、この電圧電流変換回路に入力する場合を負方向電
流とする。
【0031】差動入力電圧Vinが、例えば正の値(V1
<V2 )であるときは、第1の電圧電流変換回路では、
トランジスタQ2 に流れる電流がトランジスタQ1 に流
れる電流よりも大きくなる。そして、トランジスタ
1 ,Q2 には、それぞれ特性が等しい定電流源I1
2 が接続されているので、トランジスタQ2 のエミッ
タから抵抗R1 を介して定電流源I1 に電流が流れる。
一方、第2の電圧電流変換回路では、トランジスタQ3
に流れる電流がトランジスタQ4 に流れる電流よりも大
きくなり、同様にして、トランジスタQ3 のエミッタか
ら抵抗R2 を介して定電流源I4 に電流が流れる。
【0032】したがって、第1の電圧電流変換回路は、
第1の信号線を流れる電流を減少させ、第2の信号線を
流れる電流を増加させる。一方、第2の電圧電流変換回
路は、第1の信号線を流れる電流を増加させ、第2の信
号線を流れる電流を減少させる。このように、第1およ
び第2の電圧電流変換回路は、差動入力電圧Vinによっ
て、第1および第2の信号線に流れる電流を変化させ
る。
【0033】このとき、第1の信号線を流れる電流が第
2の信号線を流れる電流よりも大きければ、その電流の
差を出力電流Iout として矢印の方向に出力する(正方
向電流)。逆に、第1の信号線を流れる電流が第2の信
号線を流れる電流よりも少なければ、その電流の差を電
流Iout として入力する(負方向電流)。
【0034】ところで、差動入力電圧Vinに対して、抵
抗R1 およびR2 を介して流れる電流の大きさ、すなわ
ち、第1および第2の信号線に流れる電流を変化させる
大きさは、トランジスタQ1 〜Q4 の相互コンダクタン
スgm1〜gm4が、抵抗R1 およびR2 の逆数である1/
1 ,1/R2 に比べて十分に大きいという条件の基で
は、それぞれ、1/R1 ,1/R2 に比例する。
【0035】ここで、第1および第2の電圧電流変換回
路の1/R1 ,1/R2 は、それぞれ抵抗R1 ,R2
トリミングすることによって独立に可変することができ
る。また、第1および第2の電圧電流変換回路は、差動
入力電圧Vinに対して逆特性を有しているので、差動入
力電圧Vinと出力電流Iout とを以下の式で近似するこ
とができる。
【0036】 Iout =(k1 −k2 )・Vin ・・・・(2) (ただし、k1 =1/R1 ,k2 =1/R2 としてい
る)上記(2)式において、k1 ,k2 がとりうる範囲
は、抵抗R1 ,R2 の初期値(トリミング前の抵抗値)
をそれぞれRa ,Rb とすると、0≦k1 ≦1/R a
よび0≦k2 ≦1/Rb である。
【0037】したがって、差動入力電圧Vinと出力電流
out との間の比例係数を正の値としたいとき、すなわ
ち、正の値の差動入力電圧Vin(V1 <V2 )に対して
正方向の出力電流Iout (電流の出力)を得たいとき、
抵抗R2 をトリミングしてその抵抗値を大きくし、k1
>k2 とすればよい。一方、差動入力電圧Vinと出力電
流Iout との間の比例係数を負の値としたいとき、すな
わち、正の値の差動入力電圧Vinに対して負方向の出力
電流Iout (電流の入力)を得たいとき、抵抗R1 をト
リミングしてその抵抗値を大きくし、k1 <k2 とすれ
ばよい。
【0038】尚、本発明の電圧電流変換装置は、図1の
構成に限定されるものではなく、差動入力電圧をその電
圧に比例した電流に変換する電圧電流変換回路を、その
変換される電流の特性が互いに逆になるように2つ接続
し、それら2つの電圧電流変換回路によって変換された
電流の和を、上記差動入力電圧に対する出力電流とする
構成であればよい。例えば、差動電圧を入力してその差
動電圧をその差動電圧と比例した電流に変換する第3の
電圧電流変換回路と、上記差動電圧を入力してその差動
電圧をその差動電圧と比例しかつ上記第3の電圧電流変
換回路と逆方向の電流に変換する第4の電圧電流変換回
路とを接続し、上記第3および第4の電圧電流変換回路
によって変換された各電流の和を、差動入力電圧に対す
る出力電流としても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差動入力電圧を電流に変換する第1および第2の電圧電
流変換回路を、その変換される電流の特性が互いに逆に
なるように接続しているので、第1または第2の電圧電
流変換回路において、差動入力電圧とその変換させる電
流との間の係数を独立に調整することによって、上記差
動入力電圧に対する出力電流を、正方向電流、負方向電
流、あるいは0にする調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電圧電流変換装置の回路図
である。
【図2】従来の電圧電流変換装置の回路図である。
【符号の説明】
1 〜Q4 npnトランジスタ Q10,Q11 pnpトランジスタ I1 〜I4 定電流源 R1 ,R2 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号線および第2の信号線にそれ
    ぞれ等しい電流を供給する等電流供給回路と、 前記第1の信号線に接続し差動信号の一方を受信する第
    1の受信手段と、前記第2の信号線に接続し前記差動信
    号の他方を受信する第2の受信手段とを有し、前記第1
    および第2の受信手段が受信した差動信号をその差動電
    圧に比例した電流に変換し、その電流に応じて前記第1
    および第2の信号線に流れる電流をそれぞれ変化させる
    第1の電圧電流変換回路と、 前記第1の信号線に接続し前記差動信号の前記他方を受
    信する第3の受信手段と、前記第2の信号線に接続し前
    記差動信号の前記一方を受信する第4の受信手段とを有
    し、前記第3および第4の受信手段が受信した差動信号
    をその差動電圧に比例する電流に変換し、その電流に応
    じて前記第1および第2の信号線に流れる電流をそれぞ
    れ変化させる第2の電圧電流変換回路とからなり、 前記第1および第2の信号線を流れる電流の差を出力電
    流とすることを特徴とする電圧電流変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の電圧電流変換回路
    は、それぞれ、入力する差動信号の差動電圧と該差動電
    圧に比例する電流との間の比例係数を調整する抵抗を有
    することを特徴とする請求項1記載の電圧電流変換装
    置。
  3. 【請求項3】 差動電圧を入力し、該差動電圧を該差動
    電圧と比例した電流に変換する第3の電圧電流変換回路
    と、 前記差動電圧を入力し、該差動電圧を該差動電圧と比例
    しかつ前記第3の電圧電流変換回路と逆方向の電流に変
    換する第4の電圧電流変換回路とからなり、 前記第3および第4の電圧電流変換回路によって変換さ
    れた各電流の和を出力電流とすることを特徴とする電圧
    電流変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999022445A1 (en) * 1997-10-23 1999-05-06 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Differential voltage-to-current converter

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WO1999022445A1 (en) * 1997-10-23 1999-05-06 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Differential voltage-to-current converter
US6219261B1 (en) 1997-10-23 2001-04-17 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Differential voltage-to-current converter

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