JPH07302143A - 終端制御回路 - Google Patents

終端制御回路

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JPH07302143A
JPH07302143A JP9469394A JP9469394A JPH07302143A JP H07302143 A JPH07302143 A JP H07302143A JP 9469394 A JP9469394 A JP 9469394A JP 9469394 A JP9469394 A JP 9469394A JP H07302143 A JPH07302143 A JP H07302143A
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signal
termination
section
distortion
control circuit
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JP9469394A
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Inventor
Hiroo Masuda
弘生 増田
Hisako Sato
久子 佐藤
Takahide Nakamura
高秀 中村
Katsumi Tsuneno
克己 常野
Jinko Ichikawa
仁子 市川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号線の終端部に対し波形歪みを低減できる
ようなインピーダンス処理を行えるようにする。 【構成】 デジタル信号またはアナログ信号を出力する
電子回路1に接続されて前記信号を伝送する伝送線路3
に対し、信号伝送時における伝送線路3の終端部5の電
圧波形歪みを歪検出部7で検出し、この検出した波形歪
みを歪解析部8で解析し、これに基づいて制御信号発生
部9により制御信号を生成し、この制御信号に基づいて
可変抵抗部11を制御し、伝送線路3の終端部5におけ
るインピーダンスを波形歪みが生じないように変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送路における終端整合
技術、特に、電子機器や回路の伝送系の終端部における
リンギング等の波形歪みの発生を抑制するために用いて
効果のある技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器(又は回路)においては、機器
間(又は回路間)に信号を伝送する場合、相互のインピ
ーダンスが合わないと、伝送損失の発生、信号波形の乱
れ、高調波の発生等を招くことになる。そこで、或る回
路(又は機器)の出力端は、これに接続される回路(機
器)に合わせて適正なインピーダンスに設定する必要が
ある。この種の技術に関しては、例えば、CQ出版株式
会社、昭和63年4月出版「新・低周波/高周波回路設
計マニュアル」鈴木雅臣著、109〜111頁に記載が
ある。
【0003】例えば、2つの回路間を50オームの同軸
ケーブルで接続する場合、送り側の回路の出力端と同軸
ケーブルの心線の間に50オームの抵抗を直列に挿入
し、受け側では入力回路の入力端と接地間に50オーム
の抵抗を接続して整合を図っている。
【0004】ところで、本発明者は、LSI等の半導体
装置の内部の回路間のインピーダンス整合について検討
した。
【0005】以下は、本発明者によって検討された技術
であり、その概要は次の通りである。すなわち、LSI
等の半導体装置内部の回路間は、通常、相互間を接続す
る信号配線を最短距離で引き回すという形で行われてお
り、配線長も短いため、インピーダンス整合などは行わ
れていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アクセスが
高速に行われる半導体装置では、内部の回路間の配線の
インピーダンス不整合に起因してリンギング等を発生す
るという問題のあることが本発明者によって見い出され
た。例えば、配線長が3mmを越える場合には確実に波
形歪み等が現れるし、数10〜数100μmの配線長で
あっても、信号の立ち上がりが数10PSであれば悪影
響の現れることが確認された。
【0007】また、上記の様なケースでは、回路間の伝
送インピーダンスを把握することは容易ではなく、イン
ピーダンス整合を行おうとしても、終端抵抗等の適正値
を決定することは難しい。
【0008】なお、狭い意味でのインピーダンス整合に
関する技術には、特開平5−136346号公報があ
る。ここに示される技術は、映像端子と音声端子を共用
する回路にあって、その入出力インピーダンスを変更で
きるようにするための技術であり、複数の抵抗器による
整合回路の一端と接地間にオン/オフ機能を示すスイッ
チング素子を介在させ、このスイッチング素子を外部か
ら与えられる制御信号に従ってオン/オフ制御し、イン
ピーダンス値を映像または音声に対応した固定値に変え
られるようにしている。
【0009】しかし、インピーダンス値はスイッチング
素子をオン又はオフにしたときの2種の固定値しか得る
ことができず、任意の値を得ることはできず、利用範囲
が限られることになる。
【0010】そこで、本発明の目的は、信号線の終端部
に対し波形歪みを低減できるようなインピーダンス処理
を行えるようにする技術を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0013】すなわち、デジタル信号またはアナログ信
号を出力する回路または機器に接続されて前記信号を伝
送する信号線に対し、その入力部または終端部における
電圧または電流の波形歪みを検出する歪検出手段と、該
歪検出手段で検出した波形歪みの状況に応じた制御信号
を生成する制御信号生成手段と、該制御信号生成手段よ
り出力される制御信号に応じて前記信号線の入力部また
は終端部におけるインピーダンスを変化させる終端部制
御手段とを設けるようにしている。
【0014】
【作用】上記した手段によれば、信号線の特性インピー
ダンス値が不適当であるために波形歪みが生じることに
着目し、信号線の入力部または終端部における波形歪み
を検出し、この波形歪みの状況に応じた制御信号を生成
し、これにより信号線の終端部における特性インピーダ
ンスを波形歪みが生じないような値に自動設定される。
したがって、特性インピーダンスのマッチング不良に起
因する信号波形の歪みを低減し、信号線に接続される回
路や機器に悪影響を与えないようにすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明による終端制御
回路を示すブロック図である。
【0017】信号(例えばパルス信号)を出力する電子
回路1は出力端子φMoutを有し、この端子と接地間には
出力抵抗2(Z0 )が接続されており、更に出力端子φ
Moutには特性インピーダンスZ0 を有する伝送線路3
(φinはその入力、φout は出力)の入力部4が接続さ
れている。
【0018】更に、伝送線路3の終端部5には、本発明
による終端制御回路6が接続されている。この終端制御
回路6は、終端部5の出力電圧を入力とする歪検出手段
としての歪検出部7、この歪検出部7に接続される歪解
析部8(歪解析手段)、歪解析部8の出力信号を積分し
て制御信号を発生させる制御信号発生部9(制御信号発
生手段)、この制御信号発生部9の出力信号を保持する
信号保持部10(信号保持手段)、この信号保持部10
の出力信号に応じた通電状態を示す可変抵抗部11から
構成されている。
【0019】なお、歪検出部7及び可変抵抗部11の各
々と伝送線路3との接続線は、終端インピーダンスを安
定にするため、できるだけ短くなるようにする。可能で
あれば、歪検出部7及び可変抵抗部11を伝送線路3の
近傍に持っていくのが望ましい。
【0020】歪検出部7は交流アンプを主体に構成さ
れ、歪解析部8は検波器を主体に構成されている。ま
た、制御信号発生部9は積分回路を主体に構成され、信
号保持部10はサンプルホールド回路を主体に構成され
ている。更に、可変抵抗部11にはFET(電界効果ト
ランジスタ)や高周波特性に優れるトランジスタを用い
ることができる。
【0021】この他、歪検出部7から信号保持部10に
到る4つの回路には、トリガ信号線12を通して動作規
制信号としてのトリガ信号φT (例えば、クロック信
号)が印加される。このトリガ信号φT は、終端制御回
路6自体をオン/オフ制御するために用いられ、一定時
間毎または任意時間に印加される。終端制御回路6は、
トリガ信号φT が“H”レベルのときに動作状態にな
り、“L”レベルのときに停止状態になる。
【0022】以上の構成において、まず、終端制御回路
6が接続されていない場合について説明する。電子回路
1からパルス信号が出力されている時、そのパルス信号
は伝送線路3を経由して終端部5に現れる。ところが、
伝送線路3のインピーダンスZ0 と終端部5の終端抵抗
out が合致していないと、終端部5において反射波が
生じ、終端部5における波形は歪みを伴ったものにな
る。
【0023】図2は伝送が理想的に行われ、且つ伝送線
路の終端部が無限大であるときの各部の信号波形を示し
ている。電子回路1から0〜5Vの理想的な立ち上がり
波形を示すパルス信号が出力されたとしても、伝送線路
3の入力部4及び終端部5における信号波形は、伝送線
路3から見たインピーダンスミスマッチの為に波形歪み
を生じる。
【0024】伝送線路3の終端部5における波形歪み
は、出力信号φout を受信して動作する後段の回路(又
は機器)に誤動作を生じさせ、最悪の場合には、過電圧
や過電流を招きIC等を破壊に到らせることになる。こ
の終端部での波形歪みは、回路(又は機器)の出力抵
抗、伝送線路3の特性インピーダンスによって変化する
ことから、波形歪みを小さくするための終端抵抗を予め
決定することは困難なのが現実である。
【0025】次に、終端制御回路6を接続した場合につ
いて説明する。電子回路1からパルス信号が出力され、
その電圧波形(または電流波形)が歪んでいるとする。
終端部5の信号は歪検出部7に取り込まれ、増幅して交
流分のみが取り出される。その出力信号は歪解析部8に
よって検波された後、制御信号発生部9によって検波出
力に対する積分が行なわれる。
【0026】更に、信号保持部10によって制御信号発
生部9の出力電圧レベルに応じたサンプルホールドが行
われ、この結果に基づいて可変抵抗部11を駆動する。
可変抵抗部11は入力電圧の変化に対して非線形または
直線的に出力抵抗が変化する特性を有しており、終端抵
抗rout を任意の値に設定するのと同等の機能を有して
いる。
【0027】すなわち、終端制御回路6は、終端部5に
おける信号の歪みが最小になるように可変抵抗部11の
内部抵抗を変化させる。このとき、歪検出部7に印加さ
れる信号は波形歪みが大幅に改善されていることにな
り、制御信号発生部9から異なる制御信号を出力するこ
とになるが、信号保持部10は最初の制御信号をそのま
ま保持しており、可変抵抗部11の動作を変えることは
ない。
【0028】可変抵抗部11の動作が変更されるのは、
次のトリガ信号φT が入力されたときである。なお、終
端制御回路6は、トリガ信号φT が“L”レベルのとき
に終端制御回路6の全体動作は停止し、トリガ信号φT
が“H”レベルになる毎に可変抵抗部11の状態が変更
される。
【0029】以上のように、図1の実施例によれば、終
端制御回路6を伝送線路3の終端部5に接続しておくこ
とにより、自動的に伝送線路3の歪みを最小にできる終
端抵抗を設定でき、信号歪みによって後段の回路(或い
は電子機器)に誤動作等が生じないようにすることがで
きる。
【0030】(実施例2)図3は本発明による終端制御
回路の第2実施例を示すブロック図である。なお、図3
においては図1に示したと同一または同一機能を示すも
のには同一引用符号を用いたので、説明を省略する。
【0031】前記実施例が歪検出部7に印加する信号を
伝送線路3の終端部5(または電子回路1の出力端)か
ら得ていたのに対し、本実施例は伝送線路3の入力部4
から入手しているところに特徴がある。この場合、終端
制御回路6への接続配線が伝送線路3の両端から出るこ
とになるため、どちらか一方の配線を短くすれば他方が
長くなるという不都合が生じる。
【0032】そこで、図1における終端制御回路6から
可変抵抗部11を分離し、歪検出部7〜信号保持部10
の4つの回路によって終端制御電子回路13を構成して
いる。そして、終端制御電子回路13は入力部4の近傍
に置き、終端部5の近傍には可変抵抗部11を置くよう
にし、伝送線路3からの終端制御電子回路13及び可変
抵抗部11に対する配線長を最短にできるようにしてい
る。
【0033】なお、信号保持部10と可変抵抗部11と
の配線が長くなっても、伝送線路3のインピーダンスに
は全く影響を与えることがない(ただし、外部からのノ
イズによって可変抵抗部11が誤動作しない様な対策は
必要になる)。
【0034】図3の構成による終端制御回路によって、
入力部4側の信号波形の歪みが少なくなれば、終端部5
における波形歪みも少なくなり、結果として終端制御回
路6を終端部5に接続したのと同一の効果を得ることが
できる。
【0035】(実施例3)図4は本発明による終端制御
回路の第3実施例を示すブロック図である。
【0036】本実施例は、図3に示す接続形式の終端制
御回路をボード基板上に実装されたLSIに適用した例
を示している。すなわち、ボード基板14にはLSI1
5(例えば、メモリで、図面上では1個のみを示してい
るが、一般には複数個)が実装されている。このLSI
15は複数のアドレス入力端子16,17(図4では説
明を簡単にするため図示を2個にしているが、代表的な
CPU、半導体メモリでは14個を備えている)のほ
か、電源端子18等を備えている。
【0037】更に、ボード基板14上のLSI15の近
傍には、図1に示した終端制御回路6と同一構成の回路
をIC化した終端制御電子回路19,20の各々が実装
されている。また、アドレス入力端子16,17にはボ
ード基板14上に配線パターンにより形成された伝送路
21,22の各々が接続され、その端部はコネクタ23
に接続されている。更に、ボード基板14上には、電源
端子18に接続するための電源用配線パターン24、ト
リガ信号φT を終端制御電子回路19,20に供給する
ための配線パターン25が形成されている。
【0038】この実施例では、図1に示した電子回路1
をLSI15に置き換えて考えることができる。高周波
信号の伝送などの場合、終端のインピーダンスは伝送線
路に合わせることが目的となるが、この実施例のような
アドレス信号の信号線では、特定のインピーダンスに合
わせるのが目的ではなく、リンギングなどの波形歪みを
最小にさせることが目的になる。
【0039】したがって、終端制御回路19,20で
は、LSI15の各アドレス入力端子における夫々の電
圧を歪検出部7に取り込み、歪み量に応じて可変抵抗部
11を制御し、伝送路21,22とアドレス入力端子1
6,17の接続部のインピーダンスを、波形歪みが最小
になる値に設定する。これにより、アドレス入力端子の
夫々におけるアンダーシュートやオーバーシュート等の
波形歪みが低減され、LSI15には整形された波形の
信号を入力することができ、LSI15の誤動作や破壊
を招く恐れはなくなる。
【0040】(実施例4)図5は本発明による終端制御
回路の第4実施例を示すブロック図である。
【0041】本実施例は、LSIチップ内部に本発明を
適用した場合を示している。LSIチップ26には信号
発生回路27、及び信号発生回路27に対して離れた位
置に搭載された信号受信回路28との間を迂回しながら
配線された配線パターン29(伝送線路に相当する)で
接続され、且つ配線パターン29及びこれに並行して設
けられた複数の配線パターンにより形成された配線群3
0,31を備えているものとする。
【0042】このような構成にあって、信号発生回路2
7からは高周波(例えば、100MHz以上)のパルス
信号が発生しており、伝送線路29を通して信号受信回
路28に図1に示した終端制御回路6と同一構成の終端
制御回路32は、伝送線路29の終端部に配設され、そ
の終端部の電圧を取り込み、その歪み量を求めて可変抵
抗部を制御し、終端部の波形歪みが最小になるように終
端抵抗相当値を設定する。
【0043】図5に示したように、通常、LSIチップ
の信号線はピッチ配列による配線群を形成している。こ
の場合の信号線の特性インピーダンスは、図6(図中、
OXは下地Si 2 膜厚、TW は配線膜厚、Pは配線ピ
ッチ寸法)に示すように、20〜65オームの範囲で変
化することを本発明者らはシュミレーション解析により
確認している。この結果からわかるように、配線ピッチ
によって特性インピーダンスは変化することから、本発
明によるように、終端インピーダンスを変えなければな
らないことがわかる。
【0044】また、1GHz程度の信号がLSIチップ
上で伝送される場合、図7に示すように、図中の境界線
から右側の領域では伝送特性による影響が現れるため、
特性インピーダンスの適正な設定を望まれることがわか
る。
【0045】具体的には、配線長が数mm(例えば、2
〜5mm)程度以上になれば、伝送線特性を考慮すべき
であると考えられる。すでにLSIチップのサイズは1
0mm2 以上に到達しており、5mm以上の配線長にな
ることは避けられない状況にあり、図5に示した如き実
施例の適用により得られる効果は大きい。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0047】例えば、前記各実施例においては、可変抵
抗部11を伝送線路や配線パターンの終端部(または入
力部)とアース間に接続する構成にしたが、図8に示す
ように信号経路に直列に介在するようにしても、並列の
場合と同一の効果を得ることができる。なお、図中の3
3は固定抵抗である。
【0048】また、図4の実施例では、アドレスライン
のみを取り上げたが、これに限定されるものではなく、
例えば、コントロールバス、データバス等にも本発明に
よる終端制御回路を適用することが可能である。
【0049】更に、上記各実施例においては、伝送線路
や配線パターンを伝送する信号がデジタル信号であると
したが、アナログ信号であっても同様に本発明を適用す
ることができる。
【0050】また、前記各実施例においては、終端抵抗
に相当するものを終端制御回路により変更するものとし
たが、特性インピーダンスを決定する抵抗以外の他の要
素、例えば、インダクタンス分、キャパシタンス分を変
更するような終端制御回路であってもよい。
【0051】さらに、前記終端制御回路の終端制御手段
は信号線の終端部におけるインピーダンスを変化させる
ことを主として説明したが、信号線の入力部におけるイ
ンピーダンスを変化させるものとしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0053】すなわち、デジタル信号またはアナログ信
号を出力する回路または機器に接続されて前記信号を伝
送する信号線に対し、その入力部または終端部における
電圧または電流の波形歪みを検出する歪検出手段と、こ
の歪検出手段で検出した波形歪みの状況に応じた制御信
号を生成する制御信号生成手段と、この制御信号生成手
段より出力される制御信号に応じて前記信号線の入力部
または終端部におけるインピーダンスを変化させる終端
部制御手段とを設けるようにしたので、特性インピーダ
ンスのマッチングに不良に起因する信号波形の歪みを低
減し、信号線に接続される回路や機器に悪影響を与えな
いようにすることができる。
【0054】また、外部から全体の動作を制御する為の
動作規制信号が与えられているときには前記制御信号生
成手段の出力信号に応じた電圧値を出力し、前記動作規
制信号の消滅時には前記制御信号生成手段の出力信号を
保持した電圧値を出力する信号保持手段を設けること
で、終端制御回路の動作回数を減らし、当該信号線に用
いる回路や機器の動作速度に与える影響を低減すること
ができる。
【0055】更に、前記制御信号生成手段は、前記歪検
出手段により検出した波形歪みを解析する歪解析部と、
この歪解析部の解析結果に基づいて制御信号を発生する
制御信号発生部とを備えて構成することにより、簡単な
構成により本発明の目的を達成できるほか、IC化も容
易になる。
【0056】また、前記終端部制御手段は、前記制御信
号生成手段の出力信号に基づいて前記入力部または前記
終端部の波形歪みが最小になるように前記入力部または
前記終端部における終端抵抗相当値を変化させる機能を
備えればよく、FETやトランジスタ等の単一部品の利
用が可能になる。
【0057】そして、前記各手段を半導体チップ内に搭
載することにより、外部回路(外付け回路)を不要にし
ながら信号線における波形歪みを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による終端制御回路を示すブロック図で
ある。
【図2】伝送が理想的に行われ、且つ伝送線路の終端部
が無限大であるときの各部の信号波形を示している。
【図3】本発明による終端制御回路の第2実施例を示す
ブロック図である。
【図4】本発明による終端制御回路の第3実施例を示す
ブロック図である。
【図5】本発明による終端制御回路の第4実施例を示す
ブロック図である。
【図6】LSIチップにおける配線ピッチと特性インピ
ーダンスの関係を示す特性図である。
【図7】LSIチップにおいて伝送線特性に影響が現れ
る配線長と周波数の関係を示す特性図である。
【図8】本発明にかかる可変抵抗部の設置位置の他の例
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電子回路 2 出力抵抗 3 伝送線路 4 入力部 5 終端部 6 終端制御回路 7 歪検出部 8 歪解析部 9 制御信号発生部 10 信号保持部 11 可変抵抗部 12 トリガ信号線 13 終端制御回路 14 ボード基板 15 LSI 16 アドレス入力端子 17 アドレス入力端子 18 電源端子 19 終端制御回路 20 終端制御回路 21 伝送路 22 伝送路 23 コネクタ 24 電源用配線パターン 25 配線パターン 26 LSIチップ 27 信号発生回路 28 信号受信回路 29 配線パターン 30 配線群 31 配線群 32 終端制御回路 33 固定抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常野 克己 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 市川 仁子 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号またはアナログ信号を出力
    する回路または機器に接続されて前記信号を伝送する信
    号線に対し、その入力部または終端部における電圧また
    は電流の波形歪みを検出する歪検出手段と、該歪検出手
    段で検出した波形歪みの状況に応じた制御信号を生成す
    る制御信号生成手段と、該制御信号生成手段より出力さ
    れる制御信号に応じて前記信号線の入力部または終端部
    におけるインピーダンスを変化させる終端部制御手段と
    を設けたことを特徴とする終端制御回路。
  2. 【請求項2】 外部から全体の動作を制御する為の動作
    規制信号が与えられているときには前記制御信号生成手
    段の出力信号に応じた電圧値を出力し、前記動作規制信
    号の消滅時には前記制御信号生成手段の出力信号を保持
    した電圧値を出力する信号保持手段を設けることを特徴
    とする請求項1記載の終端制御回路。
  3. 【請求項3】 前記制御信号生成手段は、前記歪検出手
    段により検出した波形歪みを解析する歪解析手段と、こ
    の歪解析手段の解析結果に基づいて制御信号を発生する
    制御信号発生手段とを備えて構成されることを特徴とす
    る請求項1記載の終端制御回路。
  4. 【請求項4】 前記終端部制御手段は、前記制御信号生
    成手段の出力信号に基づいて前記入力部または前記終端
    部の波形歪みが最小になるように前記入力部または前記
    終端部における終端抵抗相当値を変化させる機能を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の終端制御回路。
  5. 【請求項5】 前記各手段を半導体チップ内に搭載する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の終端制御回
    路。
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