JPH07302108A - コンピュータシミュレーション付きnc制御微細加工方法とこの方法に用いる装置 - Google Patents

コンピュータシミュレーション付きnc制御微細加工方法とこの方法に用いる装置

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JPH07302108A
JPH07302108A JP7048440A JP4844095A JPH07302108A JP H07302108 A JPH07302108 A JP H07302108A JP 7048440 A JP7048440 A JP 7048440A JP 4844095 A JP4844095 A JP 4844095A JP H07302108 A JPH07302108 A JP H07302108A
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孝夫 井上
Takeshi Masaki
健 正木
Taijiro Yoshioka
泰次郎 吉岡
Shinko Muro
真弘 室
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミリ以下の微小な形状に対しても、加工の進
行が肉眼で観察することができ、加工途中での修正も簡
単に行えるコンピュータシミュレーション付きNC制御
微細加工方法とこの方法に用いる装置を提供する。 【構成】 CADから得られる設計データとデータベー
スに予め蓄積されている加工条件とに基づき加工プログ
ラムを作成する工程と、加工現場から加工状態情報を得
る工程と、前記加工プログラムと加工状態情報に基づき
加工状態のシミュレーションを行う工程と、前記加工プ
ログラムと加工状態シミュレーションに基づき加工命令
を作成する工程とを備え、この加工命令に基づき前記N
C制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、微小な形状たとえば
ミリ以下の微小な形状を加工する等の目的で行われると
きに便利なコンピュータシミュレーション付きNC制御
微細加工方法とこの方法に用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC制御のマシニングセンターを用いて
切削加工または放電加工を行う場合、これまでは、図9
に示されるように、CADから得られる設計データをC
AMで加工情報に変換し、この加工情報をオンラインま
たはオフラインで前記マシニングセンターに伝えて加工
を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな加工方法で1ミリ以下の微細な加工を行うとき、加
工物の結晶粒界や不純物等、従来であれば問題にならな
かった微細物であっても加工の進行に影響を与えること
があり、オープンループ的加工指令だけでは予め設計し
たとおりの加工が進まず修正が必要となることがあるの
に、加工対象が微細であるだけに従来のごとき目視観察
を行うことができず、加工の進行途中での修正もできな
い、と言う問題があった。一方、加工物を加工装置から
取り外して計測し再加工すると言うようなことも考えら
れるが、加工物が微小であるだけに、それも簡単にはで
きない。
【0004】そこで、この発明の課題は、微小な形状た
とえばミリ以下の微小な形状に対しても、加工の進行が
肉眼で観察できるとともに、必要に応じて加工音でも知
覚することができ、加工途中での修正も簡単に行えるコ
ンピュータシミュレーション付きNC制御微細加工方法
とこの方法に用いる装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
のこの発明の概要は、図1に示すようであり、NCマシ
ーンが働く加工現場の加工状態情報を検査認識して加工
状況のコンピュータシミュレーションを行い、これをC
AMの加工命令に反映させるようにするものである。こ
の発明は、以下に述べるコンピュータシミュレーション
付きNC制御微細加工方法とこの方法に用いる加工装置
を提供する。
【0006】すなわち、この発明にかかるコンピュータ
シミュレーション付きNC制御微細加工方法は、NC制
御により微細加工を行う方法であって、CADから得ら
れる設計データとデータベースに予め蓄積されている加
工条件とに基づき加工プログラムを作成する工程と、加
工現場から加工状態情報を得る工程と、前記加工プログ
ラムと加工状態情報に基づき加工状態のシミュレーショ
ンを行う工程と、前記加工プログラムと加工状態シミュ
レーションに基づき加工命令を作成する工程とを備え、
この加工命令に基づき前記NC制御を行うことを特徴と
する。
【0007】この場合、加工プログラムの作成にあた
り、加工現場からの加工状態情報をも参照するようにし
たり、加工条件としての工具寸法形状情報と加工現場か
ら2.5次元あるいは3次元情報として得られる被加工
物および/または加工工具の寸法形状情報を参照して残
存する加工量が最小となるように設計したりすることが
好ましい。
【0008】この発明にかかるコンピュータシミュレー
ション付きNC制御微細加工方法は、加工状態情報に基
づき加工異常状態を診断する工程をも備えていたり、加
工工具を整形する工程をも備え、加工現場から得られる
加工状態情報に基づき工具の整形を行うことがある。
【0009】前記加工状態情報は、たとえば、加工現場
の加工音情報、加工装置駆動電流情報、ならびに、被加
工物および/または加工工具の寸法形状情報のうちの少
なくとも一つである。
【0010】この発明にかかるNC制御微細加工装置
は、上記のコンピュータシミュレーション付きNC制御
微細加工方法を実施するために、被加工物に対し加工を
施す加工工具と、この加工工具を駆動する駆動手段と、
この駆動手段を制御するNC制御手段と、画面が表示機
能のほかに命令指示機能をも有する表示命令手段と、前
記各手段を統合的に制御するコントロールシェルとを備
え、前記表示命令手段は、CADデータと加工条件と加
工プログラムと加工現場情報と加工状態シミュレーショ
ン結果とをそれぞれ表示することができるとともに前記
コントロールシェルに対する命令を指示することもでき
るようになっていることを特徴とする。
【0011】前記コントロールシェルは、たとえば、C
ADから得られる設計データをNC制御のための情報に
変換するタスクと、予めデータベースに蓄積されている
加工条件情報を参照するタスクと、この加工条件情報と
前記変換されたNC制御情報とに基づき加工プログラム
を作成するタスクと、加工現場から加工状態情報を得る
タスクと、この加工状態情報と前記加工プログラムとに
基づき加工状態のシミュレーションを行うタスクと、こ
のシミュレーションの結果と前記加工プログラムとに基
づきNC制御のための加工命令を作成するタスクと、こ
の加工命令に従い加工工具の駆動手段を制御するタスク
とを行うことができるマルチタスクコントロールシェル
である。コントロールシェルは、加工状態情報に基づき
加工異常状態を診断するタスクをも備えていたり、加工
工具の整形手段をも備え、加工現場から得られる加工状
態情報に基づき工具の整形を行うことができるようにな
っていたりすることがある。この装置はまた、加工現場
の加工音情報を採取するサウンドモニターと、加工手段
の駆動電流情報を採取する電流計と、被加工物および/
または加工工具の寸法形状情報を採取する手段とのうち
の少なくとも一つをも備えていることがある。ここに、
被加工物および/または加工工具の寸法形状情報を採取
する手段とはビデオカメラ、レーザー顕微鏡、3次元デ
ジタイザー等の形状認識手段である。
【0012】この発明が対象とする加工は、たとえば、
切削加工や放電加工である。
【0013】
【作用】この発明では、NC制御により微細加工を行う
際に、加工部の加工の進行状況をコンピュータシミュレ
ーションでモニターに表示することができる。さらに、
必要に応じて加工音でも加工部の加工の進行状況を知覚
することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を詳しく説明する
が、この発明は、下記実施例に限るものでない。
【0015】図2はこの発明にかかるコンピュータシミ
ュレーション付きNC制御微細加工方法の実施例を示
す。図示はしていないが、この方法でも従来と同様、C
ADを用いて作図を行い、CADから得られる図形を示
す設計データをCAMを介して加工工具を動かすために
必要な加工命令に変え、加工装置のNC制御系に送り込
むようにしている。
【0016】以下、その方法を詳述する。まず、所望の
製品モデルの形状を示す図面、画像等に基づき、ステッ
プS1において、システムのCAD形状作成機能を使用
して、被加工物ワークの最終加工形状を作成する。この
プロセスは通常対話形式で行われるが、他のCADシス
テムから所定のフォーマットの情報をインターフェース
を介して取り込むこともできる。また、ステップS1に
おいては、加工途中の加工形状も作成される。
【0017】次に、ステップS2において、加工手順、
加工条件の設定が行われる。丸穴形状、スリット穴形状
の場合には、各穴毎に設定が行われるが、2.5次元の
輪郭形状加工の場合には、輪郭形状を示す個々のワイヤ
フレームエレメントに加工に必要な連続性と加工の方向
性を与えるためのループ化を行なうとともに、加工割り
込みを入れるための加工形状の分割化(セグメンテーシ
ョン)を行なう。さらに、電極等の加工工具のサイズに
応じた加工経路を設定し、加工プログラムが作成される
が、データベースに予め蓄積されている加工条件を参照
することもできる(ステップS3)。ここに、加工条件
とは加工工具の寸法形状、加工速度、切り込み量等の予
条件(最初に与えた条件)を意味する。
【0018】また、加工プログラムを作成する場合に、
加工条件としての工具寸法形状情報と加工現場から2.
5次元あるいは3次元情報として得られる被加工物およ
び/または加工工具の寸法形状情報を参照して残存する
加工量が最小となるように設計すると良い。たとえば、
図3に示されるように、長四角形の孔の加工を行う場合
に、先ず大円形工具を使用して3個の加工を行い、つぎ
に各円の重なり部分4個の加工を中円形工具を使用して
行い、最後に小円形工具を使用して輪郭部分の加工を行
うようにするのである。
【0019】次に、ステップS2で作成された加工プロ
グラムに基づいて、加工工具を動かすのに必要な加工命
令をステップS4で発生させ、ステップS5で加工装置
の駆動制御を行なう。
【0020】ステップS6では、加工現場の画像情報等
を基に加工プロセス途中の加工形状の認識判断を行い、
加工形状が目的の加工形状に対し許容範囲にある場合に
は、ステップS5の制御を継続する一方、許容加工プロ
セス途中の加工形状が許容できない場合には、加工経路
変更割り込み処理を行なう。すなわち、ステップS7に
おいて、現在使用されている加工工具に代わる工具の寸
法形状等の情報をAIシステム(データベース)から取
り込むとともに、使用される加工工具のサイズに応じた
加工経路を設定することにより得られる新たな加工プロ
グラムと被加工物や加工工具の寸法形状等の加工状態情
報に基づき加工状態のシミュレーションを行なう。加工
シミュレーションの結果を後述する表示命令手段で確認
しながら、所定の加工形状が得られると判断された場合
には、ステップS1に戻って加工形状を作成した後、ス
テップS2〜S5のプロセスが再び行われる。
【0021】一方、ステップS8において、加工装置制
御電流波形等の制御情報を基に、最初に設定した加工送
り速度、放電電圧あるいはコンデンサ容量等の加工条
件、加工手順等の加工状態を検査認識したり、あるい
は、加工現場からの加工音情報、加工工具の画像情報等
を基に、加工工具の再加工や加工工具の消耗に対応した
加工軌跡の修正を行なう必要があるかどうかの検査認識
を行なう。ステップS8において異常が認められない場
合には、ステップS5に戻り加工プロセス制御を継続す
る一方、異常が認められた場合には、加工状態あるいは
加工軌跡を適宜変更あるいは修正した後、ステップS9
において、加工シミュレーションを行なう。その後、加
工スピードの最適化割り込みあるいは加工工具消耗に対
応した割り込み等の加工工程条件及び加工条件変更割り
込み処理を行い、ステップS2において、新たな加工プ
ログラムを作成するとともに、ステップS4及びステッ
プS5のプロセスを再度行なう。
【0022】上記シミュレーションをするときには、前
述した加工条件情報を参照することもできる。この発明
では、シミュレーション結果を見て、予定した加工の進
行と異なるときは、ループあるいはループの手順を
再度行うか繰り返し行うことにより加工プログラムの修
正を行う。加工命令を作成するときには、作業者は上記
シミュレーション結果から加工の進行状況を肉眼で見る
ことができるので、この観察結果も考慮して加工命令を
決める。このとき、シミュレーション結果を参照して加
工残量が最小になるように加工命令を決めるようにする
のが普通である。
【0023】さらに、ステップS10において、加工工
具破損等の加工中断を必要とする事態が発生していない
かどうかの加工状態認識をリアルタイムで行い、異常が
認められない場合には加工プロセス制御を継続する一
方、異常が認められた場合には緊急割り込み処理を行
い、ステップS4において、制御停止等の加工命令を新
たに作成する。
【0024】尚、ステップS5の加工プロセス制御にお
ける制御データはAIシステムに送られて加工履歴情報
として蓄積されるとともに(ステップS11)、この加
工履歴情報を分析することにより、加工プロセス制御に
関するルールを”if〜then〜else”形式で表現する知識
データとして獲得し、知識データベースを構築する。こ
の知識ベースをAI推論システム上で稼動させることに
より、新たな加工プログラムの作成(ステップS2)や
シミュレーション(ステップS7及びステップS9)が
行われる。また、この知識ベースは、作業者が加工プロ
グラムの作成、修正を行う際の参照情報として使用され
る。
【0025】加工状態が承認できるときは、加工を停止
し、ステップS12において、完成品の検査工程に移
る。
【0026】図示はしていないが、この実施例でも、通
常の加工と同様、加工工具の整形工程を備えており、こ
の工程では、加工現場から得られる加工状況情報を参照
して、特に、被加工物および/または加工工具の寸法形
状情報や電流波形等の制御情報を参照して加工工具の整
形を行う。
【0027】つぎに、図4はこの発明にかかるコンピュ
ータシミュレーション付きNC制御微細加工装置の実施
例を示す。加工手段は、XY駆動テーブル1上にマイク
ロ放電加工機2を備えたものである。マイクロ放電加工
機2は被加工物に対し加工を施す加工工具22と、この
加工工具22を駆動する駆動手段21とを有している。
XY駆動テーブル1上には工具検査用3次元デジタイザ
ー3と被加工物検査用3次元デジタイザー4とが設けら
れているとともに、加工工具整形手段としてのドレッシ
ング治具5も設けられている。このドレッシング治具5
は、加工現場から得られる加工状態情報に基づき工具の
整形を行うことができる。また、被加工物Aの下には、
加工現場の加工音情報を採取するサウンドモニター8が
取り付けられている。
【0028】この加工装置はまた表示命令手段としての
エンジニアリングワークステーション(EWS)6とこ
の加工装置の各手段を統合的に制御するコントロールシ
ェルを内蔵する放電加工機制御手段7をも備えており、
制御手段7の内部には、加工手段の駆動電流情報を採取
する電流計9が設けられている。表示命令手段6はその
画面が表示機能のほかに命令指示機能をも有し、CAD
データと加工条件と加工プログラムと加工現場情報と加
工状態シミュレーション結果とをそれぞれ表示すること
ができるとともに、前記コントロールシェルに対する命
令を指示することもできるようになっている。この表示
命令手段6はパーソナルコンピュータであっても良い。
【0029】図4に示されるように、XY駆動テーブル
1上には被加工物Aが載置されており、この被加工物A
を例えば図5に示されるような曲面形状に加工する場
合、加工工具である工具電極22と被加工物Aにパルス
放電電圧が印加される。また、XY駆動テーブル1をX
軸及びY軸方向に移動させるとともに、駆動手段21に
より工具電極22を回転させながらZ軸方向に移動させ
ることにより、工具電極22は矢印Dに沿って移動せし
められ、所定の加工が行われる。
【0030】次に、ピッチ円直径0.30mm、歯数1
2のインボリュート歯車を製作する場合の具体的な加工
プロセスを図6を参照しながら説明する。
【0031】まず、製作したいインボリュート歯車の最
終加工形状g及び図6の(a)〜(d)に示される加工
途中の加工形状を作成するとともに、作成された加工形
状を基に、加工プログラム及び加工命令を作成する。
【0032】次に、被加工物AをXY駆動テーブル1上
に載置し、駆動手段21に直径200ミクロンの円筒電
極22を取り付け、図6(a)に示される周辺穴加工を
行なう。すなわち、加工プロセス制御において、円筒電
極22は、その中心が直径600ミクロンの円C上の所
定位置に位置決めされた後、回転しながら下降せしめら
れ、直径200ミクロンの穴c1が形成される。次に、
駆動手段21により円筒電極22は上昇せしめられ、円
Cに沿って角度にして30度移動した後、第2の穴c2
が形成される。以下、このような加工を12回繰り返す
ことにより、周辺穴加工は終了し、円Cに沿った一連の
穴c1〜c12が形成される。
【0033】12個目の円孔c12が形成された後、円
筒電極22を回転(自転)しながら、円Cに沿って徐々
に公転させ、図6(b)に示されるように、幅200ミ
クロンの環状溝Gが形成される(周辺トレース加工)。
【0034】次に、図6(c)に示される歯車形状粗加
工において、使用電極を直径50ミクロンのものに取り
換えた後、インボリュート歯車の最終形状に多少の余肉
がついた形状となるよう、予めプログラムされた加工軌
跡L1に沿って電極が移動せしめられる。さらに、図6
(d)の歯車仕上加工において、使用電極を直径20ミ
クロンのものに取り換えた後、予めプログラムされた加
工軌跡L2に沿って電極が移動せしめられ、インボリュ
ート歯車の最終形状が完成する。
【0035】尚、インボリュート歯車の最終加工形状g
は、図7に示されるように、複数のワイヤフレームエレ
メントの各々を複数のセグメントに分割して形成されて
おり、各セグメント毎に加工割り込みが可能である。ま
た、図6の加工プロセスにおいて、加工途中の形状認識
(図2のステップS6),加工状態の認識(図2のステ
ップS8及びS10)が行われ、必要に応じ加工シミュ
レーション(図2のステップS7及びS9)及び割り込
み処理が行われる。
【0036】また、電極整形工程を各加工の前に行うこ
とで、一連の工程を全て自動的に連続させることもでき
る。
【0037】上記のようにして製作されたインボリュー
ト歯車の歯車形状加工時間は、従来に比べ約1/10に
減少し、歯車加工精度は±0.5μmであった。
【0038】ここで、上記コントロールシェルは、マル
チタスクコントロールシェルであって、図8に示される
ように、CADから得られる設計データをNC制御のた
めの情報に変換するタスク11と、予めデータベースに
蓄積されている加工条件情報を参照するタスク12と、
この加工条件情報と前記変換されたNC制御情報とに基
づき加工プログラムを作成するタスク13と、加工現場
から加工状態情報を得るタスク14a、14b、14c
と、この加工状態情報と前記加工プログラムとに基づき
加工状態のシミュレーションを行うタスク15と、この
シミュレーションの結果と前記加工プログラムとに基づ
きNC制御のための加工命令を作成するタスク16と、
この加工命令に従い加工工具の駆動手段を制御するタス
ク17とを行うことができるようになっている。このコ
ンピュータシェルは、加工状態情報に基づき加工異常状
態を診断するタスク18をも備えている。
【0039】上記タスク14a、14b、14cを実行
できるようするために、この加工装置は、前述したよう
に、加工現場の加工音情報を採取するサウンドモニター
8と、加工手段の駆動電流情報を採取する電流計9と、
被加工物Aと加工工具22の寸法形状情報を採取する3
次元デジタイザー3、4を備えている。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、NC制御による微細
加工をコンピュータシミュレーション付きで行うため、
微小な形状たとえば1ミリ以下の微小な形状に対して
も、加工の進行を肉眼で観察することができ、加工途中
での修正も簡単に行える。加工の進行は必要に応じて加
工音でも知覚することができる。そのため、この発明の
方法・装置が、加工作業者が加工の進行状況について好
適な判断を行うことを可能とさせるともに、加工作業者
に対し、教育しつつ加工を進めさせて行くことを可能と
して、加工の精度を非常に高めさせることができる。そ
の結果、この発明の方法・装置は、加工上の効果とし
て、結晶粒界や不純物等の微細物の影響を受けて加工
の進行に変化がでてもそれを修正することができる、
加工状態に変化がでないように加工を進めることをでき
る、時間的、価格的に最も有利な加工方法を設計する
こともできる等の諸効果をもたらすことができる。加え
て、上記加工上の効果以外の効果として、加工作業者が
画像情報と必要に応じて加工音情報とにより加工の進行
を把握できると言うことは、この発明の方法・装置が加
工作業者に対し加工装置との対話を重ねるような雰囲気
での作業環境を得させると言うことをも意味し、この発
明の方法・装置は、加工作業者に好適な作業環境を提供
できると言う効果をももたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略を示す説明図である。
【図2】この発明にかかるコンピュータシミュレーショ
ン付きNC制御微細加工方法の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【図3】上記方法を実施するための加工工具を設定する
手順を示す説明図である。
【図4】この発明にかかるコンピュータシミュレーショ
ン付きNC制御微細加工装置の一実施例を示す説明図で
ある。
【図5】上記装置において加工工具として採用された電
極と被加工物とを示す斜視図である。
【図6】上記装置を使用してインボリュート歯車を製作
する場合の加工プロセスを示す説明図である。
【図7】加工割り込みを入れるための加工形状の分割化
を示す説明図である。
【図8】上記装置のコントロールシェルを示す説明図で
ある。
【図9】従来技術の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 XY駆動テーブル 2 放電加工機 3,4 3次元デジタイザー 5 ドレッシング治具 6 表示命令手段 7 制御手段 8 サウンドモニター 9 電流計 21 駆動手段 22 加工工具 A 被加工物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4068 (72)発明者 室 真弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC制御により微細加工を行う方法であ
    って、CADから得られる設計データとデータベースに
    予め蓄積されている加工条件とに基づき加工プログラム
    を作成する工程と、加工現場から加工状態情報を得る工
    程と、前記加工プログラムと加工状態情報に基づき加工
    状態のシミュレーションを行う工程と、前記加工プログ
    ラムと加工状態シミュレーションに基づき加工命令を作
    成する工程とを備え、この加工命令に基づき前記NC制
    御を行うことを特徴とするコンピュータシミュレーショ
    ン付きNC制御微細加工方法。
  2. 【請求項2】 加工プログラムの作成にあたり、加工現
    場からの加工状態情報をも参照する請求項1記載のコン
    ピュータシミュレーション付きNC制御微細加工方法。
  3. 【請求項3】 加工プログラムの作成にあたり、加工条
    件としての工具寸法形状情報と加工現場から2.5次元
    あるいは3次元情報として得られる被加工物および/ま
    たは加工工具の寸法形状情報を参照して残存する加工量
    が最小となるように設計する請求項2記載のコンピュー
    タシミュレーション付きNC制御微細加工方法。
  4. 【請求項4】 加工状態情報に基づき加工異常状態を診
    断する工程をも備えている請求項1記載のコンピュータ
    シミュレーション付きNC制御微細加工方法。
  5. 【請求項5】 加工工具を整形する工程をも備え、加工
    現場から得られる加工状態情報に基づき工具の整形を行
    う請求項1記載のコンピュータシミュレーション付きN
    C制御微細加工方法。
  6. 【請求項6】 加工状態情報が、加工現場の加工音情
    報、加工装置駆動電流情報、ならびに、被加工物および
    /または加工工具の寸法形状情報のうちの少なくとも一
    つである請求項1記載のコンピュータシミュレーション
    付きNC制御微細加工方法。
  7. 【請求項7】 被加工物に対し加工を施す加工工具と、
    この加工工具を駆動する駆動手段と、この駆動手段を制
    御するNC制御手段と、画面が表示機能のほかに命令指
    示機能をも有する表示命令手段と、前記各手段を統合的
    に制御するコントロールシェルとを備え、前記表示命令
    手段は、CADデータと加工条件と加工プログラムと加
    工現場情報と加工状態シミュレーション結果とをそれぞ
    れ表示することができるとともに前記コントロールシェ
    ルに対する命令を指示することもできるようになってい
    ることを特徴とするコンピュータシミュレーション付き
    NC制御微細加工装置。
  8. 【請求項8】 コントロールシェルは、CADから得ら
    れる設計データをNC制御のための情報に変換するタス
    クと、予めデータベースに蓄積されている加工条件情報
    を参照するタスクと、この加工条件情報と前記変換され
    たNC制御情報とに基づき加工プログラムを作成するタ
    スクと、加工現場から加工状態情報を得るタスクと、こ
    の加工状態情報と前記加工プログラムとに基づき加工状
    態のシミュレーションを行うタスクと、このシミュレー
    ションの結果と前記加工プログラムとに基づきNC制御
    のための加工命令を作成するタスクと、この加工命令に
    従い加工工具の駆動手段を制御するタスクとを行うこと
    ができるマルチタスクコントロールシェルである請求項
    7記載のコンピュータシミュレーション付きNC制御微
    細加工装置。
  9. 【請求項9】 コントロールシェルは、加工状態情報に
    基づき加工異常状態を診断するタスクをも備えている請
    求項7記載のコンピュータシミュレーション付きNC制
    御微細加工装置。
  10. 【請求項10】 加工工具の整形手段をも備え、加工現
    場から得られる加工状態情報に基づき工具の整形を行う
    ことができるようになっている請求項7記載のコンピュ
    ータシミュレーション付きNC制御微細加工装置。
  11. 【請求項11】 加工現場の加工音情報を採取するサウ
    ンドモニターと、加工手段の駆動電流情報を採取する電
    流計と、被加工物および/または加工工具の寸法形状情
    報を採取する手段とのうちの少なくとも一つをも備え、
    前記被加工物および/または加工工具の寸法形状情報を
    採取する手段が形状認識手段である請求項7記載のコン
    ピュータシミュレーション付きNC制御微細加工装置。
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