JPH0730199B2 - 塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法Info
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- JPH0730199B2 JPH0730199B2 JP9379592A JP9379592A JPH0730199B2 JP H0730199 B2 JPH0730199 B2 JP H0730199B2 JP 9379592 A JP9379592 A JP 9379592A JP 9379592 A JP9379592 A JP 9379592A JP H0730199 B2 JPH0730199 B2 JP H0730199B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル系樹脂発泡体
の新規な製造方法に関するものである。さらに詳しくい
えば、本発明は、常圧下で高発泡倍率のポリ塩化ビニル
系発泡体を効率よく製造する方法に関するものである。
の新規な製造方法に関するものである。さらに詳しくい
えば、本発明は、常圧下で高発泡倍率のポリ塩化ビニル
系発泡体を効率よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック発泡体として、種々の素材
から成るものが実用化されているが、ポリ塩化ビニル系
樹脂は耐候性に優れる、自由に着色できる、多岐の形状
付与性があるなどの長所を有しているにもかかわらず、
高倍率の発泡体が得られにくいことから、ポリウレタン
やポリオレフィンに比べて需要量はあまり多くない。塩
化ビニル系樹脂を用いて高倍率の発泡体を製造する方法
としては、これまで高圧下における不活性ガスの導入若
しくは発泡剤の分解により行われてきた。しかしなが
ら、このような方法においては、高圧に耐える設備が必
要である上、バッチ式であるため生産性が悪く、コスト
高になるのを免れないという欠点がある。一方、常圧発
泡法では、通常の発泡剤の分解温度以上においては塩化
ビニル系樹脂の溶融粘度が低くて分解ガスが抜けやす
く、また低温発泡の発泡剤を用いると樹脂の溶融が不足
して、やはり分解ガスが散逸しやすいので、ともに高倍
率の発泡体は得られない。常圧で高倍率の塩化ビニル系
樹脂発泡体を得る方法として、例えば塩化ビニル−エチ
レン共重合樹脂を放射線照射によって架橋したのち、加
熱により発泡剤を分解して高倍率の発泡体を製造する方
法が提案されている(特公昭48−4863号公報)。
しかしながら、この方法においては、放射線照射設備が
高価で発泡体のコストが高くつく上、放射線により塩化
ビニル系樹脂が劣化変色しやすいなどの欠点がある。ま
た、塩化ビニルと、水酸基、カルボキシル基、エポキシ
基又はアルコキシ基を含有する単量体との共重合樹脂と
可塑剤、架橋剤及び発泡剤とから成る塩化ビニル系樹脂
プラスチゾルを用いて架橋発泡させることにより、クッ
ション性が良好で、耐候性及び難燃性を有する高発泡倍
率の塩化ビニル系樹脂発泡体を製造する方法が開示され
ている(特公昭52−44588号公報)。しかしなが
ら、この方法において、架橋剤を用いるため、常温にお
いて徐々に架橋が進行し、その結果、プラスチゾルの経
時粘度が増大するので、プラスチゾルの貯蔵性が良くな
いという欠点があり、また、架橋剤として用いられてい
る酸は発泡を阻害する傾向があるので期待されるほど高
倍率発泡が得られないし、未反応の架橋剤が発泡体表面
にブリードして汚れやすくなったり、表面に印刷する
際、インク剥がれを起こしたりするなど好ましくなく事
態を招来する。
から成るものが実用化されているが、ポリ塩化ビニル系
樹脂は耐候性に優れる、自由に着色できる、多岐の形状
付与性があるなどの長所を有しているにもかかわらず、
高倍率の発泡体が得られにくいことから、ポリウレタン
やポリオレフィンに比べて需要量はあまり多くない。塩
化ビニル系樹脂を用いて高倍率の発泡体を製造する方法
としては、これまで高圧下における不活性ガスの導入若
しくは発泡剤の分解により行われてきた。しかしなが
ら、このような方法においては、高圧に耐える設備が必
要である上、バッチ式であるため生産性が悪く、コスト
高になるのを免れないという欠点がある。一方、常圧発
泡法では、通常の発泡剤の分解温度以上においては塩化
ビニル系樹脂の溶融粘度が低くて分解ガスが抜けやす
く、また低温発泡の発泡剤を用いると樹脂の溶融が不足
して、やはり分解ガスが散逸しやすいので、ともに高倍
率の発泡体は得られない。常圧で高倍率の塩化ビニル系
樹脂発泡体を得る方法として、例えば塩化ビニル−エチ
レン共重合樹脂を放射線照射によって架橋したのち、加
熱により発泡剤を分解して高倍率の発泡体を製造する方
法が提案されている(特公昭48−4863号公報)。
しかしながら、この方法においては、放射線照射設備が
高価で発泡体のコストが高くつく上、放射線により塩化
ビニル系樹脂が劣化変色しやすいなどの欠点がある。ま
た、塩化ビニルと、水酸基、カルボキシル基、エポキシ
基又はアルコキシ基を含有する単量体との共重合樹脂と
可塑剤、架橋剤及び発泡剤とから成る塩化ビニル系樹脂
プラスチゾルを用いて架橋発泡させることにより、クッ
ション性が良好で、耐候性及び難燃性を有する高発泡倍
率の塩化ビニル系樹脂発泡体を製造する方法が開示され
ている(特公昭52−44588号公報)。しかしなが
ら、この方法において、架橋剤を用いるため、常温にお
いて徐々に架橋が進行し、その結果、プラスチゾルの経
時粘度が増大するので、プラスチゾルの貯蔵性が良くな
いという欠点があり、また、架橋剤として用いられてい
る酸は発泡を阻害する傾向があるので期待されるほど高
倍率発泡が得られないし、未反応の架橋剤が発泡体表面
にブリードして汚れやすくなったり、表面に印刷する
際、インク剥がれを起こしたりするなど好ましくなく事
態を招来する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、架橋剤を使用せずに常圧下で物理的性質
の優れた高発泡倍率の塩化ビニル系樹脂の架橋発泡体を
得ることを目的としてなされたものである。
事情のもとで、架橋剤を使用せずに常圧下で物理的性質
の優れた高発泡倍率の塩化ビニル系樹脂の架橋発泡体を
得ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のエポキシ
基含有量を有する塩化ビニル系樹脂と特定の発泡分解温
度を有する有機系発泡剤と可塑剤とを該発泡剤が分解し
ない温度で混練したのち、加熱発泡成形することによ
り、その目的を達成しうることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のエポキシ
基含有量を有する塩化ビニル系樹脂と特定の発泡分解温
度を有する有機系発泡剤と可塑剤とを該発泡剤が分解し
ない温度で混練したのち、加熱発泡成形することによ
り、その目的を達成しうることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、粒子表面のエポキシ
基濃度が1×10-2重量%以上でかつ全エポキシ基濃度
が10重量%以下である平均粒径が0.05〜5μmの
エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂に、100℃以上の発
泡分解温度を有する有機系発泡剤と可塑剤とを該発泡剤
が分解しない温度下で混練したのち、加熱発泡成形する
ことを特徴とする塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法を
提供するものである。
基濃度が1×10-2重量%以上でかつ全エポキシ基濃度
が10重量%以下である平均粒径が0.05〜5μmの
エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂に、100℃以上の発
泡分解温度を有する有機系発泡剤と可塑剤とを該発泡剤
が分解しない温度下で混練したのち、加熱発泡成形する
ことを特徴とする塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法を
提供するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明方
法において用いられるエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂
としては、(1)主として塩化ビニル単位、エポキシ基
を有する単量体単位及び所望により導入されるこれらと
共重合可能な単量体単位から成る共重合体、並びに
(2)主として塩化ビニル単位及び所望に応じて導入さ
れる塩化ビニルと共重合可能な単量体単位から成る重合
体にエポキシ基を付加させたものが挙げられる。
法において用いられるエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂
としては、(1)主として塩化ビニル単位、エポキシ基
を有する単量体単位及び所望により導入されるこれらと
共重合可能な単量体単位から成る共重合体、並びに
(2)主として塩化ビニル単位及び所望に応じて導入さ
れる塩化ビニルと共重合可能な単量体単位から成る重合
体にエポキシ基を付加させたものが挙げられる。
【0007】該エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂に、所
望により導入される共重合可能な単量体単位としては、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの脂肪酸ビ
ニル類、エチレン、プロピレンなどのオレフィン類、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニ
リデン類、イソブチルビニルエーテル、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル
類、塩化アリル、メチルアリルエーテルなどのアリル化
合物などの単量体単位が挙げられ、これらは1種導入さ
れていてもよいし、2種以上が導入されていてもよい。
これらの所望成分の単量体単位は、エポキシ基含有塩化
ビニル系樹脂中に、10重量%以下の割合で導入される
のが望ましい。
望により導入される共重合可能な単量体単位としては、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの脂肪酸ビ
ニル類、エチレン、プロピレンなどのオレフィン類、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニ
リデン類、イソブチルビニルエーテル、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル
類、塩化アリル、メチルアリルエーテルなどのアリル化
合物などの単量体単位が挙げられ、これらは1種導入さ
れていてもよいし、2種以上が導入されていてもよい。
これらの所望成分の単量体単位は、エポキシ基含有塩化
ビニル系樹脂中に、10重量%以下の割合で導入される
のが望ましい。
【0008】前記(1)のエポキシ基含有塩化ビニル系
樹脂において用いられるエポキシ基を有する単量体とし
ては、例えばアリルグリシジルエーテル、メタリルグリ
シジルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジルエ
ーテル類、グリシジルメタクリレート、グリシジルアク
リレート、グリシジル−p−ビニルベンゾエート、メチ
ルグリシジルイタコネート、グリシジルエチルマレー
ト、グリシジルビニルスルホネート、グリシジル(メ
タ)アリルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジルエ
ステル類、ブタジエンモノオキシド、ビニルシクロヘキ
センモノオキシド、2−メチル−5,6−エポキシヘキ
センなどのエポキシドオレフィン類などが挙げられる。
これらのエポキシ基含有単量体は、1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。一方、前記
(2)のエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂におけるエポ
キシ基の付加方法としては、塩化ビニル系樹脂を熱処理
やアルカリ化合物との接触により脱塩化水素したのち、
有機過酸などにより、エポキシ化する方法などを用いる
ことができる。
樹脂において用いられるエポキシ基を有する単量体とし
ては、例えばアリルグリシジルエーテル、メタリルグリ
シジルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジルエ
ーテル類、グリシジルメタクリレート、グリシジルアク
リレート、グリシジル−p−ビニルベンゾエート、メチ
ルグリシジルイタコネート、グリシジルエチルマレー
ト、グリシジルビニルスルホネート、グリシジル(メ
タ)アリルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジルエ
ステル類、ブタジエンモノオキシド、ビニルシクロヘキ
センモノオキシド、2−メチル−5,6−エポキシヘキ
センなどのエポキシドオレフィン類などが挙げられる。
これらのエポキシ基含有単量体は、1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。一方、前記
(2)のエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂におけるエポ
キシ基の付加方法としては、塩化ビニル系樹脂を熱処理
やアルカリ化合物との接触により脱塩化水素したのち、
有機過酸などにより、エポキシ化する方法などを用いる
ことができる。
【0009】本発明においては、前記エポキシ基含有塩
化ビニル系樹脂は、その樹脂粒子表面に存在するエポキ
シ基濃度が1×10−2重量%以上、好ましくは5×1
0−2〜5×10−1重量%であり、かつ樹脂粒子全体
のエポキシ基濃度が10重量%以下、好ましくは0.5
〜5重量%であることが必要である。樹脂粒子表面のエ
ポキシ基濃度が1×10−2重量%未満では架橋性に劣
るし、全エポキシ基濃度が10重量%を超えるとプラス
チゾルの粘度が高くなるという好ましくない事態を招来
する。なお、この表面エポキシ基濃度及び全エポキシ基
濃度は、後述の方法によって測定することができる。ま
た、前記エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂は、粒子の外
殻部のエポキシ基濃度が粒子の内核部のエポキシ基濃度
よりも高いものが特に好ましい。粒子表面のエポキシ基
濃度が本発明の要件を満たし、なおかつ粒子全体でのエ
ポキシ基濃度が均一になるように重合すると、エポキシ
基含有単量体単位が多量のため、可塑剤による重合体粒
子の膨潤が顕著となり、プラスチゾルの粘度上昇や経時
増粘が大きくなる傾向がある。
化ビニル系樹脂は、その樹脂粒子表面に存在するエポキ
シ基濃度が1×10−2重量%以上、好ましくは5×1
0−2〜5×10−1重量%であり、かつ樹脂粒子全体
のエポキシ基濃度が10重量%以下、好ましくは0.5
〜5重量%であることが必要である。樹脂粒子表面のエ
ポキシ基濃度が1×10−2重量%未満では架橋性に劣
るし、全エポキシ基濃度が10重量%を超えるとプラス
チゾルの粘度が高くなるという好ましくない事態を招来
する。なお、この表面エポキシ基濃度及び全エポキシ基
濃度は、後述の方法によって測定することができる。ま
た、前記エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂は、粒子の外
殻部のエポキシ基濃度が粒子の内核部のエポキシ基濃度
よりも高いものが特に好ましい。粒子表面のエポキシ基
濃度が本発明の要件を満たし、なおかつ粒子全体でのエ
ポキシ基濃度が均一になるように重合すると、エポキシ
基含有単量体単位が多量のため、可塑剤による重合体粒
子の膨潤が顕著となり、プラスチゾルの粘度上昇や経時
増粘が大きくなる傾向がある。
【0010】本発明においては、前記エポキシ基含有塩
化ビニル樹脂は、その平均粒子径が0.05〜5μmの
範囲、好ましくは0.5〜5μmの範囲であることが必
要である。樹脂粒子の平均粒径が前記範囲にあるとプラ
スチゾルの流動性が高くなるが、該範囲を逸脱するとプ
ラスチゾルの粘度が高くなって、取り扱い性が悪くな
る。本発明方法において用いられるエポキシ基含有塩化
ビニル系樹脂は平均重合度が600〜3000の範囲に
あるものが好ましく、この平均重合度が600未満のも
のでは機械的強度が十分ではないし、3000を超える
と発泡工程において多量の熱を要する上、溶融粘度が高
くなりすぎて発泡不良となる傾向が見られる。
化ビニル樹脂は、その平均粒子径が0.05〜5μmの
範囲、好ましくは0.5〜5μmの範囲であることが必
要である。樹脂粒子の平均粒径が前記範囲にあるとプラ
スチゾルの流動性が高くなるが、該範囲を逸脱するとプ
ラスチゾルの粘度が高くなって、取り扱い性が悪くな
る。本発明方法において用いられるエポキシ基含有塩化
ビニル系樹脂は平均重合度が600〜3000の範囲に
あるものが好ましく、この平均重合度が600未満のも
のでは機械的強度が十分ではないし、3000を超える
と発泡工程において多量の熱を要する上、溶融粘度が高
くなりすぎて発泡不良となる傾向が見られる。
【0011】本発明方法で用いられる該エポキシ基含有
塩化ビニル系樹脂は、例えばペースト加工用塩化ビニル
系樹脂の製造に適した乳化重合法あるいはミクロ懸濁重
合法により製造することができる。これらの製造方法に
より、平均粒径0.05〜5μmの樹脂粒子が均質に分
散したラテックスが得られる。好ましい製造条件として
は、粒子表面を含む外殻部のエポキシ基の含有濃度の高
い本発明のエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂を得るため
には、エポキシ基を有する単量体を、重合反応後半に仕
込まれるようにするか、重合反応中に仕込み速度を漸増
させるかして、重合体の外殻部を形成する重合体中のエ
ポキシ基含有量を多くさせる。良く知られているよう
に、塩化ビニルの重合体は単量体(塩化ビニル)に溶解
せず、重合反応により発生した重合体は、単量体溶液中
に析出してくる。従って、重合反応の後半に、エポキシ
基を有する単量体を仕込むようにすると、エポキシ基を
多く含む重合体を外殻部とする重合体の粒子及びその集
合体が、懸濁重合や塊状重合では得られる。特に単量体
液滴が、1μm内外であるミクロ懸濁重合では、この構
造が顕著である。また、乳化重合では、重合中における
重合反応の場は、常に水と接する重合体表面であるか
ら、エポキシ基を有する単量体を重合反応後半に仕込む
ことで外殻部のエポキシ基含有濃度が内核部のエポキシ
基含有濃度よりも高い本発明のエポキシ基含有塩化ビニ
ル系樹脂を得ることができる。
塩化ビニル系樹脂は、例えばペースト加工用塩化ビニル
系樹脂の製造に適した乳化重合法あるいはミクロ懸濁重
合法により製造することができる。これらの製造方法に
より、平均粒径0.05〜5μmの樹脂粒子が均質に分
散したラテックスが得られる。好ましい製造条件として
は、粒子表面を含む外殻部のエポキシ基の含有濃度の高
い本発明のエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂を得るため
には、エポキシ基を有する単量体を、重合反応後半に仕
込まれるようにするか、重合反応中に仕込み速度を漸増
させるかして、重合体の外殻部を形成する重合体中のエ
ポキシ基含有量を多くさせる。良く知られているよう
に、塩化ビニルの重合体は単量体(塩化ビニル)に溶解
せず、重合反応により発生した重合体は、単量体溶液中
に析出してくる。従って、重合反応の後半に、エポキシ
基を有する単量体を仕込むようにすると、エポキシ基を
多く含む重合体を外殻部とする重合体の粒子及びその集
合体が、懸濁重合や塊状重合では得られる。特に単量体
液滴が、1μm内外であるミクロ懸濁重合では、この構
造が顕著である。また、乳化重合では、重合中における
重合反応の場は、常に水と接する重合体表面であるか
ら、エポキシ基を有する単量体を重合反応後半に仕込む
ことで外殻部のエポキシ基含有濃度が内核部のエポキシ
基含有濃度よりも高い本発明のエポキシ基含有塩化ビニ
ル系樹脂を得ることができる。
【0012】本発明方法において、前記エポキシ基含有
塩化ビニル系樹脂に配合される可塑剤については特に制
限はなく、従来塩化ビニル系樹脂用可塑剤として慣用さ
れているものを用いることができる。このようなものと
しては、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソブチ
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジフェニルフタ
レート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレ
ート、ジウンデシルフタレート、ジ(ヘプチル、ノニ
ル、ウンデシル)フタレート、ベンジルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジシク
ロヘキシルフタレートなどのフタル酸誘導体、ジメチル
イソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)イソフタ
レート、ジイソオクチルイソフタレートなどのイソフタ
ル酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)テトラヒドロ
フタレート、ジ−n−オクチルテトラヒドロフタレー
ト、ジイソデシルテトラヒドロフタレートなどのテトラ
ヒドロフタル酸誘導体、ジ−n−ブチルアジペート、ジ
−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルア
ジペート、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸誘
導体、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソ
オクチルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼレートなど
のアゼライン酸誘導体、ジ−n−ブチルセバケート、ジ
−(2−エチルヘキシル)セバケートなどのセバシン酸
誘導体、ジ−n−ブチルマレート、ジメチルマレート、
ジエチルマレート、ジ−(2−エチルヘキシル)マレー
トなどのマレイン酸誘導体、ジ−n−ブチルフマレー
ト、ジ−(2−エチルヘキシル)フマレートなどのフマ
ル酸誘導体、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテ
ート、トリ−n−オクチルトリメリテート、トリイソデ
シルトリメリテート、トリイソオクチルトリメリテー
ト、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリイソノニ
ルトリメリテートなどのトリメリット酸誘導体、テトラ
−(2−エチルヘキシル)ピロメリテート、テトラ−n
−オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸誘導
体、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレー
ト、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ−
(2−エチルヘキシル)シトレートなどのクエン酸誘導
体、モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネー
ト、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコネート、ジ
ブチルイタコネート、ジ−(2−エチルヘキシル)イタ
コネートなどのイタコン酸誘導体、ブチルオレート、グ
リセリルモノオレート、ジエチレングリコールモノオレ
ートなどのオレイン酸誘導体、メチルアセチルリシノレ
ート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリ
シノレート、ジエチレングリコールモノリシノレートな
どのリシノール酸誘導体、n−ブチルステアレート、グ
リセリンモノステアレート、ジエチレングリコールジス
テアレートなどのステアリン酸誘導体、ジエチレングリ
コールモノラウレート、ジエチレングリコールジペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルなどの
その他の脂肪酸誘導体、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホ
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフ
ェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフ
ェート、トリス(クロロエチル)ホスフェートなどのリ
ン酸誘導体、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジ
プロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−
(2−エチルブチレート)、トリエチレングリコールジ
−(2−エチルヘキソエート)、ジブチルメチレンビス
チオグリコレートなどのグリコール誘導体、グリセロー
ルモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリ
セロールトリブチレートなどのグリセリン誘導体、エポ
キシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグ
リセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ
化オレイン酸デシルなどのエポキシ誘導体、アジピン酸
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤、あるいは
部分水添ターフェニル、接着性可塑剤などが挙げられ
る。これらの可塑剤は1種用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
塩化ビニル系樹脂に配合される可塑剤については特に制
限はなく、従来塩化ビニル系樹脂用可塑剤として慣用さ
れているものを用いることができる。このようなものと
しては、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソブチ
ルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジフェニルフタ
レート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレ
ート、ジウンデシルフタレート、ジ(ヘプチル、ノニ
ル、ウンデシル)フタレート、ベンジルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジシク
ロヘキシルフタレートなどのフタル酸誘導体、ジメチル
イソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)イソフタ
レート、ジイソオクチルイソフタレートなどのイソフタ
ル酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)テトラヒドロ
フタレート、ジ−n−オクチルテトラヒドロフタレー
ト、ジイソデシルテトラヒドロフタレートなどのテトラ
ヒドロフタル酸誘導体、ジ−n−ブチルアジペート、ジ
−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルア
ジペート、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸誘
導体、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソ
オクチルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼレートなど
のアゼライン酸誘導体、ジ−n−ブチルセバケート、ジ
−(2−エチルヘキシル)セバケートなどのセバシン酸
誘導体、ジ−n−ブチルマレート、ジメチルマレート、
ジエチルマレート、ジ−(2−エチルヘキシル)マレー
トなどのマレイン酸誘導体、ジ−n−ブチルフマレー
ト、ジ−(2−エチルヘキシル)フマレートなどのフマ
ル酸誘導体、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテ
ート、トリ−n−オクチルトリメリテート、トリイソデ
シルトリメリテート、トリイソオクチルトリメリテー
ト、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリイソノニ
ルトリメリテートなどのトリメリット酸誘導体、テトラ
−(2−エチルヘキシル)ピロメリテート、テトラ−n
−オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸誘導
体、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレー
ト、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ−
(2−エチルヘキシル)シトレートなどのクエン酸誘導
体、モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネー
ト、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコネート、ジ
ブチルイタコネート、ジ−(2−エチルヘキシル)イタ
コネートなどのイタコン酸誘導体、ブチルオレート、グ
リセリルモノオレート、ジエチレングリコールモノオレ
ートなどのオレイン酸誘導体、メチルアセチルリシノレ
ート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリ
シノレート、ジエチレングリコールモノリシノレートな
どのリシノール酸誘導体、n−ブチルステアレート、グ
リセリンモノステアレート、ジエチレングリコールジス
テアレートなどのステアリン酸誘導体、ジエチレングリ
コールモノラウレート、ジエチレングリコールジペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルなどの
その他の脂肪酸誘導体、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホ
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフ
ェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフ
ェート、トリス(クロロエチル)ホスフェートなどのリ
ン酸誘導体、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジ
プロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−
(2−エチルブチレート)、トリエチレングリコールジ
−(2−エチルヘキソエート)、ジブチルメチレンビス
チオグリコレートなどのグリコール誘導体、グリセロー
ルモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリ
セロールトリブチレートなどのグリセリン誘導体、エポ
キシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグ
リセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ
化オレイン酸デシルなどのエポキシ誘導体、アジピン酸
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤、あるいは
部分水添ターフェニル、接着性可塑剤などが挙げられ
る。これらの可塑剤は1種用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0013】これらの可塑剤は、前記エポキシ基含有塩
化ビニル系樹脂100重量部に対し、通常20〜100
重量部、好ましくは40〜80重量部の割合で用いられ
る。この可塑剤の量が多すぎると物性が低下するし、少
なすぎると硬くなり、好ましくない。一方、発泡剤につ
いては、発泡分解温度が100℃以上、好ましくは18
0〜230℃の範囲の有機系分解型発泡剤が必須であ
る。また、発泡分解温度が100℃以上の無機系分解型
発泡剤を併用してもよい。この分解型発泡剤と共に、所
望に応じフレオン、炭酸ガスなどの気化剤、高温膨張型
マイクロカプセル、機械発泡法などを併用することもで
きる。
化ビニル系樹脂100重量部に対し、通常20〜100
重量部、好ましくは40〜80重量部の割合で用いられ
る。この可塑剤の量が多すぎると物性が低下するし、少
なすぎると硬くなり、好ましくない。一方、発泡剤につ
いては、発泡分解温度が100℃以上、好ましくは18
0〜230℃の範囲の有機系分解型発泡剤が必須であ
る。また、発泡分解温度が100℃以上の無機系分解型
発泡剤を併用してもよい。この分解型発泡剤と共に、所
望に応じフレオン、炭酸ガスなどの気化剤、高温膨張型
マイクロカプセル、機械発泡法などを併用することもで
きる。
【0014】分解型発泡剤の中で有機系分解型発泡剤が
好ましい理由については必ずしも明確ではないが、該発
泡剤の分解物がエポキシ基同士の架橋を促進するためと
考えられる。この有機系分解型発泡剤としては、例えば
アゾジカルボンアミドやアゾビスホルムアミドなどのア
ゾ系発泡剤を始め、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド、p,p'−ヒドロキシベンゼンスルホニル
ヒドラジドなどが好ましく挙げられる。これらの有機系
分解型発泡剤は発泡促進剤と併用することができ、好ま
しい発泡促進剤としては、例えば酸化亜鉛、ステアリン
酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウムや、ナトリウム系、カリウム系化合
物、尿素などが挙げられる。
好ましい理由については必ずしも明確ではないが、該発
泡剤の分解物がエポキシ基同士の架橋を促進するためと
考えられる。この有機系分解型発泡剤としては、例えば
アゾジカルボンアミドやアゾビスホルムアミドなどのア
ゾ系発泡剤を始め、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド、p,p'−ヒドロキシベンゼンスルホニル
ヒドラジドなどが好ましく挙げられる。これらの有機系
分解型発泡剤は発泡促進剤と併用することができ、好ま
しい発泡促進剤としては、例えば酸化亜鉛、ステアリン
酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウムや、ナトリウム系、カリウム系化合
物、尿素などが挙げられる。
【0015】均質なセル径と剛質なセル膜厚を有する微
細な発泡体を得るには、発泡剤粒子は粒径が小さいほど
好ましい。特にマトリックスポリマー中での背圧に抗し
て、0.1〜0.6mm、好ましくは0.3mm前後の最適泡
径を効率的に得るには30μm以下、好ましくは20μ
m以下の均質な粒子径を有するものが有利である。有機
系又は無機系の分解型発泡剤以外の発泡剤、あるいは1
00℃未満の分解温度の発泡剤を使用した場合には、発
泡倍率が上がらなかったり、均質な発泡体が得られにく
いなどの問題が生じる。この発泡剤の配合量は、エポキ
シ基含有塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、通常
0.5〜30重量部、好ましくは1〜25重量部の範囲
で選ばれる。この量が0.5重量部未満では発泡が不十
分であるし、30重量部を超えるとその量の割には発泡
度はあまり変わらず、むしろ経済的に不利となる。ま
た、発泡分解温度が100℃以上の無機系分解型発泡剤
を併用する場合、その無機系分解型発泡剤の配合量は、
発泡分解温度が100℃以上の有機系分解型発泡剤の等
重量以下で用いられる。
細な発泡体を得るには、発泡剤粒子は粒径が小さいほど
好ましい。特にマトリックスポリマー中での背圧に抗し
て、0.1〜0.6mm、好ましくは0.3mm前後の最適泡
径を効率的に得るには30μm以下、好ましくは20μ
m以下の均質な粒子径を有するものが有利である。有機
系又は無機系の分解型発泡剤以外の発泡剤、あるいは1
00℃未満の分解温度の発泡剤を使用した場合には、発
泡倍率が上がらなかったり、均質な発泡体が得られにく
いなどの問題が生じる。この発泡剤の配合量は、エポキ
シ基含有塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、通常
0.5〜30重量部、好ましくは1〜25重量部の範囲
で選ばれる。この量が0.5重量部未満では発泡が不十
分であるし、30重量部を超えるとその量の割には発泡
度はあまり変わらず、むしろ経済的に不利となる。ま
た、発泡分解温度が100℃以上の無機系分解型発泡剤
を併用する場合、その無機系分解型発泡剤の配合量は、
発泡分解温度が100℃以上の有機系分解型発泡剤の等
重量以下で用いられる。
【0016】また、所望に応じ、良好なセル構造を得る
ために、界面活性剤を併用することができる。この界面
活性剤としては、イオン性のもの、特にアニオン性のも
のが好ましく、例えばラウリル硫酸エステルナトリウ
ム、ミリスチル硫酸エステルナトリウムなどのアルキル
硫酸エステル塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムなどのアル
キルアリールスルホン酸塩類、ジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムな
どのスルホコハク酸エステル塩類、ラウリン酸アンモニ
ウム、ステアリン酸カリウムなどの脂肪酸塩類、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリール硫酸エステル塩類、ロジン酸塩
類などを用いることができる。これらの界面活性剤の配
合量は、エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂100重量部
に対し、通常0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜
3.0重量部の範囲で選ばれる。
ために、界面活性剤を併用することができる。この界面
活性剤としては、イオン性のもの、特にアニオン性のも
のが好ましく、例えばラウリル硫酸エステルナトリウ
ム、ミリスチル硫酸エステルナトリウムなどのアルキル
硫酸エステル塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムなどのアル
キルアリールスルホン酸塩類、ジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムな
どのスルホコハク酸エステル塩類、ラウリン酸アンモニ
ウム、ステアリン酸カリウムなどの脂肪酸塩類、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリール硫酸エステル塩類、ロジン酸塩
類などを用いることができる。これらの界面活性剤の配
合量は、エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂100重量部
に対し、通常0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜
3.0重量部の範囲で選ばれる。
【0017】本発明において用いられるエポキシ基含有
塩化ビニル系樹脂には、可塑剤、発泡剤と共に、所望に
応じ熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加す
ることができる。熱安定剤については特に制限はなく、
一般に塩化ビニル系樹脂に慣用されているものの中から
任意のものを選択して用いることができる。また、エポ
キシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂又はエポキシ基と結合
し得るカルボキシル基、アミノ基などの官能基を有する
樹脂も添加することができる。このようなものとして
は、例えばBa−Zn系、Ca−Zn系、Ca−Ba−
Zn系、Cd−Ba−Zn系、Pb系などの金属セッケ
ン、ブチルスズラウレート、ブチルスズマレート、オク
チルスズマレートなどの脂肪酸のアルキル化スズ化合物
やなどが好ましく挙げられる。またこれらとともにキレ
ター、エポキシ化大豆油などの安定助剤を併用すること
もできる。さらに、ニトリロトリプロピオン酸トリブチ
ルアミド、2,3−ジクロロアニリン、エポキシ系安定
剤などの非金属安定剤も併用できる。
塩化ビニル系樹脂には、可塑剤、発泡剤と共に、所望に
応じ熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加す
ることができる。熱安定剤については特に制限はなく、
一般に塩化ビニル系樹脂に慣用されているものの中から
任意のものを選択して用いることができる。また、エポ
キシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂又はエポキシ基と結合
し得るカルボキシル基、アミノ基などの官能基を有する
樹脂も添加することができる。このようなものとして
は、例えばBa−Zn系、Ca−Zn系、Ca−Ba−
Zn系、Cd−Ba−Zn系、Pb系などの金属セッケ
ン、ブチルスズラウレート、ブチルスズマレート、オク
チルスズマレートなどの脂肪酸のアルキル化スズ化合物
やなどが好ましく挙げられる。またこれらとともにキレ
ター、エポキシ化大豆油などの安定助剤を併用すること
もできる。さらに、ニトリロトリプロピオン酸トリブチ
ルアミド、2,3−ジクロロアニリン、エポキシ系安定
剤などの非金属安定剤も併用できる。
【0018】紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール
系が好ましく、例えば2(2'−ヒドロキシ−5'−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキ
シ−3'−ターシャリ−ブチル−5'−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキ
シ−3',5'−ジターシャリ−ブチルフェニル)−5−ク
ロロ−ベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキシ−4'
−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げ
られ、またヒンダードアミン系光安定剤なども好適に使
用することができる。
系が好ましく、例えば2(2'−ヒドロキシ−5'−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキ
シ−3'−ターシャリ−ブチル−5'−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキ
シ−3',5'−ジターシャリ−ブチルフェニル)−5−ク
ロロ−ベンゾトリアゾール、2(2'−ヒドロキシ−4'
−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げ
られ、またヒンダードアミン系光安定剤なども好適に使
用することができる。
【0019】酸化防止剤としてはフェノール系酸化防止
剤が好ましく、例えば2,6−ジターシャリ−ブチル−
p−クレゾール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−
6−ターシャリ−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−ターシャリ−ブチルフェノ
ール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−ターシャ
リ−ブチルフェノール)などを使用することができる。
さらに必要に応じ、増粘剤、希釈剤、着色料、炭酸カル
シウム、クレー、タルクなどの充填剤、シラン系やチタ
ネート系のカップリング剤などを任意に配合することが
できる。
剤が好ましく、例えば2,6−ジターシャリ−ブチル−
p−クレゾール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−
6−ターシャリ−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−ターシャリ−ブチルフェノ
ール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−ターシャ
リ−ブチルフェノール)などを使用することができる。
さらに必要に応じ、増粘剤、希釈剤、着色料、炭酸カル
シウム、クレー、タルクなどの充填剤、シラン系やチタ
ネート系のカップリング剤などを任意に配合することが
できる。
【0020】本発明においては、前記のエポキシ基含有
塩化ビニル系樹脂、可塑剤、発泡剤、及び所望に応じて
用いられる各種添加成分を、該発泡剤が分解しない温度
下で混練し、必要ならば脱泡してプラスチゾルを調製し
たのち、これを基材の上にコーティングするか、あるい
は型に注入して、好ましくは130〜220℃の範囲の
温度において、30秒ないし10分間程度加熱し、発泡
させることにより、所望の高発泡倍率の塩化ビニル系樹
脂発泡体を得ることができる。この際、混練装置として
は、例えばホバートミキサー、ニーダー、ヘンシェルミ
キサーなどを使用することができ、また加熱装置として
は、例えば熱風循環加熱、(遠)赤外線加熱、誘電加
熱、誘導加熱など、通常のペースト加工に用いられる加
熱装置を使用することができる。
塩化ビニル系樹脂、可塑剤、発泡剤、及び所望に応じて
用いられる各種添加成分を、該発泡剤が分解しない温度
下で混練し、必要ならば脱泡してプラスチゾルを調製し
たのち、これを基材の上にコーティングするか、あるい
は型に注入して、好ましくは130〜220℃の範囲の
温度において、30秒ないし10分間程度加熱し、発泡
させることにより、所望の高発泡倍率の塩化ビニル系樹
脂発泡体を得ることができる。この際、混練装置として
は、例えばホバートミキサー、ニーダー、ヘンシェルミ
キサーなどを使用することができ、また加熱装置として
は、例えば熱風循環加熱、(遠)赤外線加熱、誘電加
熱、誘導加熱など、通常のペースト加工に用いられる加
熱装置を使用することができる。
【0021】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、各特性は次のようにして求めた。 (1)エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂の表面エポキシ
基濃度 樹脂5gと1N塩酸水溶液1mlとメタノール100mlと
を300ml共栓付広口ガラス容器に採り、マグネチック
スターラーで1時間混合したのち、40℃で超音波処理
し、これを1/10NのKOHのアルコール溶液で滴定
する(滴定量aml)。一方、樹脂を入れずに同様に操作
してブランクの滴定量(b ml)を測定し、次式により
表面エポキシ基濃度を求めた。 表面エポキシ基濃度(重量%) =43×(b−a)f2×0.1/w×10-1 f2:1/10N KOH溶液のファクター w :試料の重量(g)
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、各特性は次のようにして求めた。 (1)エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂の表面エポキシ
基濃度 樹脂5gと1N塩酸水溶液1mlとメタノール100mlと
を300ml共栓付広口ガラス容器に採り、マグネチック
スターラーで1時間混合したのち、40℃で超音波処理
し、これを1/10NのKOHのアルコール溶液で滴定
する(滴定量aml)。一方、樹脂を入れずに同様に操作
してブランクの滴定量(b ml)を測定し、次式により
表面エポキシ基濃度を求めた。 表面エポキシ基濃度(重量%) =43×(b−a)f2×0.1/w×10-1 f2:1/10N KOH溶液のファクター w :試料の重量(g)
【0022】(2)エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂の
全エポキシ基濃度 エポキシ基含有樹脂1gをメチルエチルケトン100ml
に溶解したものと、1N塩酸水溶液2mlを300ml共栓
付広口ガラス容器にとり、マグネチックスターラーで1
時間混合したのち、1/10NのKOHのアルコール溶
液で滴定する(滴定量a ml)。一方、樹脂を入れずに
同様に操作してブランクの滴定量(b ml)を滴定し、
次式により樹脂中のエポキシ含有量(重量%)を求め
た。 全エポキシ基濃度(重量%) =43×(b−a)f2×0.1/w×10-1 f2:1/10N KOH溶液のファクター w :試料の重量(g)
全エポキシ基濃度 エポキシ基含有樹脂1gをメチルエチルケトン100ml
に溶解したものと、1N塩酸水溶液2mlを300ml共栓
付広口ガラス容器にとり、マグネチックスターラーで1
時間混合したのち、1/10NのKOHのアルコール溶
液で滴定する(滴定量a ml)。一方、樹脂を入れずに
同様に操作してブランクの滴定量(b ml)を滴定し、
次式により樹脂中のエポキシ含有量(重量%)を求め
た。 全エポキシ基濃度(重量%) =43×(b−a)f2×0.1/w×10-1 f2:1/10N KOH溶液のファクター w :試料の重量(g)
【0023】(3)プラスチゾルの粘度経時変化 プラスチゾルを23℃にて7日間保存し、7日経時後の
粘度の初期粘度に対する比を求めた。 (4)発泡体の発泡倍率 次式により発泡倍率を求めた。 発泡倍率=発泡層厚み/塗布厚(セミキュア層厚み)
粘度の初期粘度に対する比を求めた。 (4)発泡体の発泡倍率 次式により発泡倍率を求めた。 発泡倍率=発泡層厚み/塗布厚(セミキュア層厚み)
【0024】(5)発泡体の加熱しぼみ値 230℃にて60秒間加熱し、次式により加熱しぼみ値
を求めた。 加熱しぼみ値=加熱後厚み/加熱前厚み (6)発泡体のTHF溶解性 テトラヒドロフラン(THF)に1cm角の発泡シートを
浸漬し、23℃で1昼夜放置後のシートの状態を目視観
察した。
を求めた。 加熱しぼみ値=加熱後厚み/加熱前厚み (6)発泡体のTHF溶解性 テトラヒドロフラン(THF)に1cm角の発泡シートを
浸漬し、23℃で1昼夜放置後のシートの状態を目視観
察した。
【0025】製造例1 PVC−1の製造 1000リットルのステンレス製オートクレーブに脱イ
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル97部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルオートクレーブ中に移し45℃に昇温
して重合を開始した。昇温後5時間目には重合率が40
%になっていたので、この時よりグリシジルメタクリレ
ート3部を3時間にわたって、連続的に重合中のオート
クレーブに注入して、12時間後に重合を終了させた。
未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をスプレー乾
燥機により乾燥し、粉砕してPVC−1を得た。
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル97部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルオートクレーブ中に移し45℃に昇温
して重合を開始した。昇温後5時間目には重合率が40
%になっていたので、この時よりグリシジルメタクリレ
ート3部を3時間にわたって、連続的に重合中のオート
クレーブに注入して、12時間後に重合を終了させた。
未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をスプレー乾
燥機により乾燥し、粉砕してPVC−1を得た。
【0026】製造例2 PVC−2の製造 1000リットルのステンレス製オートクレーブに脱イ
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル97部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルのオートクレーブに移し60℃に昇温
して重合を開始した。昇温後4時間目には重合率が40
%になっていたので、この時間よりグリシジルメタクリ
レート3部を3時間にわたって、連続的に重合中のオー
トクレーブに注入した、10時間後に重合を終了させ
た。未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をスプレ
ー乾燥機により乾燥し、粉砕してPVC−2を得た。
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル97部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルのオートクレーブに移し60℃に昇温
して重合を開始した。昇温後4時間目には重合率が40
%になっていたので、この時間よりグリシジルメタクリ
レート3部を3時間にわたって、連続的に重合中のオー
トクレーブに注入した、10時間後に重合を終了させ
た。未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をスプレ
ー乾燥機により乾燥し、粉砕してPVC−2を得た。
【0027】製造例3 PVC−4の製造 1000リットルのステンレス製オートクレーブに脱イ
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル90部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルのオートクレーブ中に移し45℃に昇
温して重合を開始した。昇温直後よりグリシジルメタク
リレート10部を10時間にわたって、連続的に重合中
のオートクレーブに注入して、12時間後に重合を終了
させた。未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をス
プレー乾燥機により乾燥し、粉砕してPVC−4を得
た。
オン水160部、ジオクチルスルホサクシネートナトリ
ウム0.4部、ラウリルアルコール1部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.4部を仕込んで減圧脱気後、塩化ビニ
ル90部を仕込んで、撹拌下にエマルジョンを得た。こ
の混合物をホモジナイザーで均質化し、別の脱気された
1000リットルのオートクレーブ中に移し45℃に昇
温して重合を開始した。昇温直後よりグリシジルメタク
リレート10部を10時間にわたって、連続的に重合中
のオートクレーブに注入して、12時間後に重合を終了
させた。未反応の単量体を減圧回収した後、反応液をス
プレー乾燥機により乾燥し、粉砕してPVC−4を得
た。
【0028】製造例4 PVC−5の製造 製造例1において、塩化ビニルの仕込量を98部にし
て、連続的に添加するグリシジルメタクリレートの添加
量を2部として、そのグリシジルメタクリレートを昇温
直後から8時間にわたって連続的に注入した以外は、製
造例1と同様にしてPVC−5を得た。
て、連続的に添加するグリシジルメタクリレートの添加
量を2部として、そのグリシジルメタクリレートを昇温
直後から8時間にわたって連続的に注入した以外は、製
造例1と同様にしてPVC−5を得た。
【0029】実施例1〜4、比較例1〜5 第1表に示す種類と量の各成分を真空高速脱泡機に入
れ、混合、脱泡してプラスチゾルを得た。このプラスチ
ゾルを2枚の難燃紙上に、それぞれ厚みが50μm及び
500μmになるように塗布したのち、150℃で45
秒間加熱してセミキュアシートを得た。次に、このセミ
キュアシートを210℃で60秒間加熱して発泡体を作
成した。各特性を第1表に示す。なお、実施例において
使用したアゾジカルボンアミドの平均粒子径は、1〜1
0μmの粒子であった。
れ、混合、脱泡してプラスチゾルを得た。このプラスチ
ゾルを2枚の難燃紙上に、それぞれ厚みが50μm及び
500μmになるように塗布したのち、150℃で45
秒間加熱してセミキュアシートを得た。次に、このセミ
キュアシートを210℃で60秒間加熱して発泡体を作
成した。各特性を第1表に示す。なお、実施例において
使用したアゾジカルボンアミドの平均粒子径は、1〜1
0μmの粒子であった。
【0030】また、第1表における成分の記号は次を意
味する。 PVC1:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル 平均粒径0.9μm、平均重合度820、表面エポキシ
基濃度0.09重量%、全エポキシ基濃度0.92重量% PVC2:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル 平均粒径1.0μm、平均重合度1250、表面エポキ
シ基濃度0.10重量%、全エポキシ基濃度1.03重量
% PVC3:ポリ塩化ビニル、ゼオンレジン65(日本ゼ
オン社製、商品名) PVC4:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル、平均粒径
1.0μm、平均重合度1200、表面エポキシ基濃
度:0.1重量%、全エポキシ基濃度2.7重量% PVC5:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル、平均粒径
0.8μm、平均重合度1600、表面エポキシ基濃度:
0.006重量%、全エポキシ基濃度0.7重量% DOP:ジオクチルフタレート DBSNa:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
味する。 PVC1:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル 平均粒径0.9μm、平均重合度820、表面エポキシ
基濃度0.09重量%、全エポキシ基濃度0.92重量% PVC2:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル 平均粒径1.0μm、平均重合度1250、表面エポキ
シ基濃度0.10重量%、全エポキシ基濃度1.03重量
% PVC3:ポリ塩化ビニル、ゼオンレジン65(日本ゼ
オン社製、商品名) PVC4:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル、平均粒径
1.0μm、平均重合度1200、表面エポキシ基濃
度:0.1重量%、全エポキシ基濃度2.7重量% PVC5:エポキシ基含有ポリ塩化ビニル、平均粒径
0.8μm、平均重合度1600、表面エポキシ基濃度:
0.006重量%、全エポキシ基濃度0.7重量% DOP:ジオクチルフタレート DBSNa:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】注 1)回転粘度計を用い、剪断速度1se
c-1で測定
c-1で測定
【0034】
【発明の効果】本発明方法によると、架橋剤を使用せず
に常圧下において、物理的性質の優れた高発泡倍率の塩
化ビニル系樹脂の架橋発泡体を容易に製造することがで
きる。
に常圧下において、物理的性質の優れた高発泡倍率の塩
化ビニル系樹脂の架橋発泡体を容易に製造することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】粒子表面のエポキシ基濃度が1×10-2重
量%以上でかつ全エポキシ基濃度が10重量%以下であ
る平均粒径が0.05〜5μmのエポキシ基含有塩化ビ
ニル系樹脂に、100℃以上の発泡分解温度を有する有
機系発泡剤と可塑剤とを該発泡剤が分解しない温度下で
混練したのち、加熱発泡成形することを特徴とする塩化
ビニル系樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項2】エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂粒子が、
該粒子の外殻部のエポキシ基濃度が該粒子の内核部のエ
ポキシ基濃度よりも高いものである請求項1記載の塩化
ビニル系樹脂発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9379592A JPH0730199B2 (ja) | 1991-04-26 | 1992-03-19 | 塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12491791 | 1991-04-26 | ||
JP3-124917 | 1991-04-26 | ||
JP9379592A JPH0730199B2 (ja) | 1991-04-26 | 1992-03-19 | 塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117436A JPH05117436A (ja) | 1993-05-14 |
JPH0730199B2 true JPH0730199B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=26435090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9379592A Expired - Fee Related JPH0730199B2 (ja) | 1991-04-26 | 1992-03-19 | 塩化ビニル系樹脂発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101498339B1 (ko) * | 2012-02-06 | 2015-03-05 | 주식회사 엘지화학 | 안정성이 높은 염화비닐계 라텍스의 제조방법 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP9379592A patent/JPH0730199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05117436A (ja) | 1993-05-14 |
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