JPH07301954A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH07301954A
JPH07301954A JP6113705A JP11370594A JPH07301954A JP H07301954 A JPH07301954 A JP H07301954A JP 6113705 A JP6113705 A JP 6113705A JP 11370594 A JP11370594 A JP 11370594A JP H07301954 A JPH07301954 A JP H07301954A
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JP
Japan
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toner
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developing
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JP6113705A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Akashi
恭尚 明石
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーを再利用するリサイクル系において、
いかなる環境においても終始高い反射画像濃度を維持
し、かつ、地カブリやトナー飛散の発生がないような静
電荷像現像用トナーを提供することにある。 【構成】 クリーニングにより潜像担持体上のトナーを
回収し、回収したトナーを現像部側に供給して現像工程
に再使用する画像形成方法に使用される静電荷像現像用
トナーにおいて、荷電制御剤として、ジアゾ化置換アミ
ノフェノールと置換ナフトールとのカップリング反応に
よる生成物に鉄塩を結合させたアゾ系鉄錯塩化合物を含
有せしめたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法、磁気記録法に用いられる静電荷像現像用トナーに関
し、特に現像、転写後、潜像担持体上に残余した未転写
トナーをクリーニング工程により回収し、再使用せしめ
るという系を利用した画像形成方法に用いられる静電荷
像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている。一般には光導電性物質を利用し、種々の手段に
より感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をト
ナーを用いて現像し、必要に応じて紙の如き転写材にト
ナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧、或いは
溶剤蒸気により定着し、複写物を得るものである。
【0003】上記工程において、感光体(潜像担持体)
上のトナーはすべて転写されることはなく、10〜20
重量パーセント程度は感光体上に残存する。このように
感光体上に残ったトナー(未転写トナー)は、クリーニ
ング工程により回収され、いわゆる廃トナーとして系外
へ排出され、再度使用することができなかった。しか
し、近年、複写機の需要が増加し、コピーボリュームの
大きな機械、すなわち高速複写機の需要がさらに大きく
なりつつある。こういった高速複写機においては廃トナ
ーが大量に発生するため、廃棄物(廃プラスチック)と
して処理した場合、環境汚染を招く恐れがある。このた
め、最近、該廃トナーを再使用する検討、すなわち、ト
ナーのリユースに対する検討が広く行なわれつつある。
該廃トナーを再使用することが可能になれば、トナーの
有効利用ができるとともに、機内のスペースを簡略化す
ることができ、機械のコンパクト化が可能になるという
メリットも考えられる。
【0004】しかし、これまで廃トナーを再度現像工程
に使用した場合、反射画像濃度の低下、地カブリや反転
カブリの悪化、トナー飛散の発生等の悪影響があった。
【0005】このため、廃トナーの搬送性及び耐久性に
注目し、トナー構成を考慮したものがこれまでにも提案
されている。例えば、特開平1−214874号公報で
は、脂肪族ジオールを含む特定のポリエステル樹脂を結
着樹脂に用いたトナーが、さらには特開平2−1105
72号公報においては、金属架橋されたスチレン−アク
リル共重合体を結着樹脂に用い、これと多量のポリオレ
フィンを加えたトナーが提案されているが、いずれの発
明でもトナーの構成自体の新規性に乏しく、むしろ耐ブ
ロッキング性の悪化等の弊害を生じる可能性が高い。さ
らに、特開平5−2283号公報においてはBET比表
面積及びカサ密度がともに高い疎水性無機微粒子を外添
したトナーが開示されているが、このような疎水性無機
微粒子は凝集体を形成しやすく、その結果、トナーの帯
電特性が阻害され、画像濃度低下を引きおこしやすいと
いう弊害がある。
【0006】一方、荷電制御剤としてはこれまで数多く
のものが開示され、そのうち負帯電性のものとしては、
特公平4−75263号公報,特開昭60−17086
4号公報,特開昭62−177561号公報,特開平5
−53377号公報等にアゾ系の鉄錯化合物が開示され
ており、負帯電能を有することが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き問題点を解決した静電荷像現像用トナー、すなわ
ちトナーを再利用するリサイクル系に適合した静電荷像
現像用トナーを提供するものである。
【0008】すなわち、本発明の目的は、リサイクル系
において、いかなる環境においても終始高い反射画像濃
度を維持し、かつ、地カブリやトナー飛散の発生がない
ような静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、リサイクル系
において、終始鮮鋭な画像を得ることができる静電荷像
現像用トナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するための、本発明の要旨は、潜像担持体上の潜像を現
像してトナー像を形成し、形成したトナー像を潜像担持
体から転写材へ転写し、転写後の潜像担持体をクリーニ
ングして潜像担持体上のトナーを回収し、回収したトナ
ーを現像部側に供給して現像工程に使用する画像形成方
法で使用される静電荷像現像用トナーにおいて、少なく
ともバインダー樹脂,着色剤及び荷電制御剤を含有し、
かつ、該荷電制御剤が下記一般式で表わされる金属錯塩
化合物であることを特徴とする静電荷像現像用トナーを
提供するものである。
【0011】
【化2】
【0012】[式中、X1およびX2は水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン
原子を表わし、X1とX2は同じであっても異なっていて
もよく、mおよびm’は1〜3の整数を表わし、R1
よびR3は水素原子、C118のアルキル、アルケニル、
スルホンアミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエス
テル、ヒドロキシ、C118のアルコキシ、アセチルア
ミノ、ベンゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表わ
し、R1とR3は同じであっても異なっていてもよく、n
およびn’は1〜3の整数を表わし、R2およびR4は水
素原子またはニトロ基を表わし、A+は水素イオン、ナ
トリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン
を表わす。]
【0013】本発明について以下に詳細に説明する。
【0014】高速複写機においては、最近ますますその
需要は増加しつつあり、それに伴ってユーザーの要求も
多種多様になってきている。このため、さらに高速の複
写機によって常に良好な画像性を保ちつつ、コピーボリ
ュームを増やそうという試みがなされている。このよう
に、コピーボリュームを増やすことによって、消費する
トナーの量も増大し、これに伴い未転写トナー、すなわ
ち廃トナーの量も増大する。これまで、この未転写トナ
ーは、クリーニングブレード等でかき落された後、クリ
ーナーへ送られて、さらに系外に排出され、再使用する
ことができなかった。この理由は、廃トナーを再利用し
た場合、反射画像濃度の低下(特に休止後の画像濃度の
低下)、地カブリ及び反転カブリの悪化、トナー飛散の
発生等の弊害があったからである。
【0015】そこで本発明者らは、これらの弊害が発生
する原因を調べるため、複写スタート時から随時現像ス
リーブ上のトナーの各種物性を測定してみた。その結
果、上述の弊害が出始める前後で、スリーブ上トナーの
摩擦帯電量に差が見られた。
【0016】すなわち、反射画像濃度が下がり、カブリ
が悪化するにつれ、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電
量が減少し、特にこの現象がコピー休止,放置後に顕著
に現われることがわかった。
【0017】この理由について本発明者が鋭意検討した
ところ、潜像担持体に現像されたトナーのうち、未転写
のままクリーナーに回収されるトナーは、転写されたト
ナーに比べて摩擦帯電量が低く、該未転写トナーを再度
現像工程に使用することによるものだということがわか
った。
【0018】そこで、これらの問題を解決するために、
本発明者が鋭意検討を加えた結果、廃トナーリユース系
に用いるトナーにおいて上記一般式(I)のアゾ系鉄錯
塩化合物を荷電制御剤として用いることが有効であるこ
とを見い出した。
【0019】該化合物は熱的にも安定であるため、特に
廃トナーがクリーナー部で受ける熱的な負荷によって、
錯塩からリガンドが分離する(いわゆるブリード現象)
ということもないため廃トナーも、フレッシュトナーと
同等の性能を有することができる。
【0020】本発明に用いることのできる金属錯塩化合
物は、一般に、ジアゾ化置換アミノフェノールと置換ナ
フトールとをカップリング反応させ、その後得られた生
成物を硫化鉄のような鉄塩と結合させることにより調製
できる。なお、該金属錯塩化合物はバインダー樹脂10
0重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.
2〜10重量部用いればよい。
【0021】次に、バインダー樹脂について説明する。
【0022】本発明で用いられるバインダー樹脂は酸価
が5〜50mgKOH/g以上のものが好ましい。これ
は、バインダー樹脂に対する前記金属錯塩化合物の相溶
性が向上する(金属錯塩化合物がトナー内でミクロドメ
インを形成する)とともに、バインダー樹脂自身の電荷
受容性が高まり、これらが相乗効果となって負の摩擦帯
電性が向上するからである。酸価が5未満の場合は、金
属錯塩化合物のミクロドメインの形成がなく、画像濃度
の低下,カブリの悪化をもたらす(特に低湿下)。50
を超える場合は、酸基による電荷緩和作用が大きくなり
すぎて、濃度低下をもたらす(特に高湿下)。なお、酸
価は、JIS K−0070に準ずる方法により測定を
行った値である。
【0023】バインダー樹脂としては、オイルを塗布す
る装置を有する加熱加圧ローラー定着装置を使用する場
合には、下記トナー結着樹脂の使用が可能である。
【0024】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその
置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イソ
プレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロインデン樹脂、石油系樹脂などが使
用できる。
【0025】オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定
着方式においては、トナー像支持体部材上のトナー像の
一部がローラに転移するいわゆるオフセット現象、及び
トナー像支持部材に対するトナーの密着性が重要な問題
である。より少ない熱エネルギーで定着するトナーは、
通常保存中もしくは現像器中でブロッキングもしくはケ
ーキングし易い性質があるので、同時にこれらの問題も
考慮しなければならない。これらの現象にはトナー中の
結着樹脂の物性が最も大きく関与しているが、本発明者
らの研究によれば、トナー中の磁性体の含有量を減らす
と、定着時にトナー像支持部材に対するトナーの密着性
は良くなるが、オフセットが起こり易くなり、またブロ
ッキングもしくはケーキングも生じ易くなる。それゆ
え、本発明においてオイルを殆ど塗布しない加熱加圧ロ
ーラ定着方式を用いる時には、結着樹脂の選択がより重
要である。好ましい結着物質としては、架橋されたスチ
レン系共重合体もしくは架橋されたポリエステルがあ
る。
【0026】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル
類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよう
なエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0027】ここで架橋剤としては、主として2個以上
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのよう
な芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどのような
二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルア
ニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビ
ニルスルホンなどのジビニル化合物;及び3個以上のビ
ニル基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用
いられる。
【0028】また、加圧定着方式を用いる場合には、圧
力定着トナー用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレ
タンエラストマー、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィンなど
がある。
【0029】本発明におけるトナーには、帯電安定性,
現像性,流動性,耐久性向上のためにシリカ微粉末を添
加することが好ましい。
【0030】本発明に用いられるシリカ微粉末は、BE
T法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g
以上(特に50〜400m2/g)の範囲内のものが良
好な結果を与える。トナー100重量部に対してシリカ
微粉末0.01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量
部使用するのが良い。
【0031】また、本発明に用いられるシリカ微粉末
は、必要に応じ、疎水化、帯電性コントロール、などの
目的でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、
シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シラン
カップリング剤、官能基を有するシランカップリング
剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤で、あるいは
種々の処理剤で併用して処理されていることも好まし
い。
【0032】他の添加剤としては、例えばテフロン,ス
テアリン酸亜鉛,ポリ弗化ビニリデンの如き滑剤、中で
もポリ弗化ビニリデンが好ましい。あるいは酸化セリウ
ム,炭化ケイ素,チタン酸ストロンチウム等の研磨剤、
中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい。あるいは例
えば酸化チタン,酸化アルミニウム等の流動性付与剤、
中でも特に疎水性のものが好ましい。ケーキング防止
剤、あるいは例えばカーボンブラック,酸化亜鉛,酸化
アンチモン,酸化スズ等の導電性付与剤、また逆極性の
白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用
いることもできる。
【0033】また、熱ロール定着時の離型性を良くする
目的で低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、低分子量エチレン−プロピレン共重合体、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワ
ックス、パラフィンワックス等のワックス状物質をバイ
ンダー樹脂100重量%に対し0.5〜10重量%程度
をトナーに加えることも本発明の好ましい形態の一つで
ある。
【0034】本発明のトナーに使用し得る着色剤として
は、任意の適当な顔料または染料が挙げられるが、荷電
制御剤自体が黒色であるため、濃色のものが好ましい。
例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチ
レンブラック、フタロシアニンブルー、インダンスレン
ブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持す
るのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量部に対
し0.1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部の添
加量が良い。また同様の目的で、さらに染料が用いられ
る。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、キサン
テン系染料、メチン系染料等があり、樹脂100重量部
に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜3重
量部の添加量が良い。
【0035】本発明のトナーが磁性トナーである場合に
は、着色剤の役割をかねていてもよいが、磁性材料を含
有している。磁性トナー中に含まれる磁性材料として
は、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化
鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれら
の金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウ
ム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、
カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、
タングステン、バナジウムのような金属の合金およびそ
の混合物等が挙げられる。
【0036】これらの強磁性体は平均粒子が0.1〜2
μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好ま
しく、トナー中に含有させる量としては樹脂成分100
重量部に対し約20〜200重量部、特に好ましくは樹
脂成分100重量部に対し40〜150重量部が良い。
【0037】また、10Kエルステッド印加での磁気特
性が抗磁力20〜150エルステッド、飽和磁化50〜
200emu/g、残留磁化2〜20emu/gのもの
が望ましい。
【0038】本発明がキャリアを併用する非磁性トナー
である場合において、使用しうるキャリアとしては、例
えば鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉の如き磁性を有す
る粉体、ガラスビーズ等及びこれらの表面を樹脂等で処
理したものなどが挙げられる。トナー100部に対し
て、キャリア10〜1000重量部(好ましくは30〜
500重量部)使用するのが良い。キャリアの粒径とし
ては4〜100μm(好ましくは10〜80μm、更に
好ましくは20〜60μm)のものが好ましい。
【0039】本発明に用いられるトナーの現像させる為
に本発明に用いられるキャリアは樹脂及び/またはシリ
コーン化合物で被覆してあることが好ましい。
【0040】これは、高速機に適用した際の耐久性に於
いても利点がある。更に、トナーの荷電制御を目的とし
て行うこともできる。
【0041】キャリアの被覆層を形成するための樹脂と
しては、例えばシリコーン系化合物、フッ素系樹脂等を
好ましく用いることができる。
【0042】本発明に使用されるキャリアの芯材の材質
としては、例えば表面酸化または未酸化の鉄、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、クロム、希土類等の金属及び
それらの合金または酸化物などが使用できるが、好まし
くは金属酸化物より好ましくはフェライト粒子が使用で
きる。
【0043】また、本発明の静電荷像現像用トナーは、
重量平均粒径が3〜11μm、さらに4〜10μmであ
ることが好ましい。また、個数分布変動係数(A)が4
0以下(A=Sn/D1×100 Sn:個数分布標準偏
差,D1:個数長さ平均径(μm))であることが好ま
しい。重量平均粒径が3μmより小さい場合は、特に廃
トナー中の微粉量が多くなり、これが現像されることに
よりカブリが増大する。また、11μmより大きい場合
は粗粉の量が多くなり、連続コピー時における濃度低下
を招きやすい。またAが40を超える場合は平均粒径に
対して、相対的に大きなあるいは小さな粒子が存在する
ことで、リサイクルを続けていくにつれ、トナーの粒子
相互の凝集状態が生じやすく、画質の悪化をもたらす。
【0044】ここで、粒度分布については、種々の方法
によって測定できるが、本発明においてはコールターカ
ウンターを用いて行った。
【0045】測定装置としては、コールターカウンター
TA−II型或いはコールターマルチサイザーII(コ
ールター社製)を用いる。電解液は、1級塩化ナトリウ
ムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製する。例え
ば、ISOTON−II(コールターサイエンティフィ
ックジャパン社製)が使用できる。測定方法としては、
前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として、
界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩
を、0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20m
g加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約
1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、ア
パーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、ト
ナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算
出した。それから、本発明に係るところの体積分布から
求めた重量基準の重量平均粒径(D4)(各チャンネル
の中央値をチャンネル毎の代表値とする)、個数分布か
ら求めた個数基準の長さ平均粒径(D1)を求めた。
【0046】本発明に係る静電荷像現像用トナーを作製
するには、バインダー樹脂、着色剤(例えば、顔料、染
料または/及び磁性体)、金属錯塩化合物、その他の添
加剤をヘンシェルミキサー、ボールミルの如き混合機に
より充分混合し、加熱ロール、ニーダー、エクストルー
ダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類を互い
に相溶せしめた中に金属錯塩化合物及び着色剤を分散ま
たは溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級を行ってトナ
ーを得ることができる。
【0047】次に、本発明における画像形成方法につい
て説明する。本発明においては、未転写トナー(廃トナ
ー)のリユース、すなわちトナーのリサイクルシステム
を利用して画像形成を行うことを特徴とする。つまり、
転写後、潜像担持体をクリーニングして潜像担持体上の
トナーを回収し、回収したトナーを現像工程に再使用す
ることを特徴とする。
【0048】図1は、本発明の画像形成方法に適用でき
うる画像形成装置の一例を示したものである。
【0049】この画像形成装置において、まず1次帯電
器1のコロナ放電により潜像担持体(感光ドラム)2の
表面を均一に帯電させ、次いで露光系10により潜像担
持体2上に像露光を行い、潜像を形成させる。次に、現
像器3内に収容されたトナーが、現像スリーブとブレー
ドに印加された現像バイアスによって潜像担持体2上に
飛翔し、潜像が現像されてトナー像を形成する。なお、
現像器3内のトナー量は、トナーの消費とともに随時補
給用ホッパー4よりトナーが補給されることにより一定
に保たれている。さらに必要に応じて転写前帯電器5に
より潜像担持体2上の余分な電荷を除去したのち、バイ
アスを印加した転写帯電器6により、トナー像を転写材
(省略)へ転写し、バイアスを加えた分離帯電器7によ
って転写材は潜像担持体2から分離され、定着装置11
により熱ロール定着され定着画像が形成できる。一方、
転写工程終了後、潜像担持体2上に残存したトナーはク
リーナー8のクリーニングブレードによってかき落さ
れ、回収される。クリーニングされた潜像担持体2は次
の複写に供されるが、クリーナー8に回収されたトナー
は搬送スクリューを設けた廃トナー搬送用パイプ9によ
り、現像工程に戻されて再使用される。
【0050】なお、図1では廃トナーはトナー補給用ホ
ッパー4にもどす仕組みになっているが、現像器3に直
接もどるような系であっても何ら問題はない。
【0051】次に現像スリーブについて説明する。
【0052】本発明の静電荷像現像用トナーを用いて複
写を行なう場合、現像スリーブは、複数の球状痕跡くぼ
みによる凹凸を形成した表面を有することが好ましい。
その表面状態を得る方法としては、定形あるいは不定形
の粒子によるブラスト処理方法が使用できる。粒子とし
ては例えば、ステンレス,アルミニウム,鋼鉄,ニッケ
ル、真ちゅうの如き金属からなる各種剛体球またはセラ
ミック,プラスチック,グラスビーズの如き各種剛体球
を使用することができる。
【0053】しかし、本発明者の鋭意検討の結果、ブラ
スト処理を行なった現像スリーブの表面をさらに樹脂で
被覆することにより、鏡映力がなくなるため、トナーの
粒径による選択的担持性(例えば、トナーが有する粒度
分布の中で比較的粒径の小さなもののみをスリーブに担
持し、結果的に選択現像を招き、画像劣化が生じる)が
なくなり、長期にわたり安定した均質コートを維持でき
ることがわかった。
【0054】上記樹脂としては、導電性カーボン及びグ
ラファイトを含有したフェノール樹脂が好ましい。すな
わち、スリーブとしては、非磁性のステンレス又はアル
ミニウム等から成る円筒状基体の周面上を、導電性カー
ボン及びグラファイトを含有するフェノール樹脂により
コートしたものが好ましいものとして挙げることができ
る。
【0055】本構成中でフェノール樹脂を用いる理由
は、熱硬化性樹脂であり、一般的な熱硬化性樹脂の中で
は硬化の高い樹脂である。それはフェノール樹脂が熱硬
化反応により密な三次元の架橋構成を形成するため、非
常に硬い塗膜を形成し、他の樹脂には見られない優れた
耐久性を得ることができる。従ってスリーブ塗膜を形成
した際にも塗膜のキズやはがれがなく、常に安定した画
質を提供することができる。フェノール樹脂には、フェ
ノールとホルムアルデヒドよりなる純フェノール樹脂、
エステルガムと純フェノール系を組合せた変性フェノー
ル樹脂があるが、本発明にはいずれも使用できる。
【0056】また、スリーブの塗膜中に、導電性カーボ
ンおよびグラファイトを含有せしめることにより、該導
電性カーボンおよびグラファイトは適度にスリーブ表面
に凹凸を形成し、かつスリーブ被膜上に残る電荷をほど
よくスリーブ基体に緩和(リーク)させるため、常に安
定したトナーコート層が得られる。このような材料とし
て、金,銀,銅,鉛,スズ等の各種金属や酸化スズ,酸
化インジウム,酸化アンチモン,酸化タングステン等の
各種金属酸化物等を検討したが、いずれも十分な特性を
示さず、導電性カーボンとグラファイトを組合せて用い
たとき最も優れた特性を示した。本発明に用いられる導
電性カーボンとしては、オイルファーネス,アセチレン
ブラック,ケッツエンブラック等の抵抗値が120Kg
/cm2で加圧時に0.5Ω・cm以下のものが好まし
く、フェノール樹脂に対する分散性がよい。また、本発
明に用いられるグラファイトは灰色ないし黒色の光沢、
滑性のある結晶鉱物で、天然物,人造品のいずれも用い
ることができる。
【0057】また、スリーブの塗膜中には導電性カーボ
ン,グラファイトに加えてその他の添加物を加えても良
い。たとえば塗膜表面の粗度を調節する表面粗剤として
働くもの、あるいはトナーの帯電量をコントロールする
荷電制御剤等である。
【0058】該導電性カーボンおよびグラファイトは、
グラファイト/カーボン=1/1〜100/1の混合比
率で用いるのが好ましく、該混合物のフェノール樹脂に
対する比率は1/3〜2/1の範囲で用いるのが好まし
い。導電性カーボンとグラファイトの比率および導電性
カーボン,グラファイトの混合物とフェノール樹脂の比
率を上記の範囲で用いることによりスリーブ表面に適度
の凹凸があり、適度な抵抗を有するトナー成分による汚
染が極めて少ない高耐久性の被膜を形成することがで
き、常に安定したトナーコート層が得られ安定した画像
濃度,画質が長期にわたって得られる。
【0059】
【実施例】以下、具体的実施例を用いて、本発明を詳細
に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるもので
はない。なお、以下の配合における部数はすべて重量部
である。
【0060】実施例1 ・スチレン/アクリル酸ブチル/マレイン酸モノブチル/ 100部 ジビニルベンゼン共重合体 (重合モノマー重量比67:22:10:1 重量平均分子量(Mw)30万,酸価30) ・磁性酸化鉄 85部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部 ・下記金属錯塩化合物−(1) 2部
【0061】
【化3】
【0062】上記材料をヘンシェルミキサーにて前混合
したあと、130℃で2軸混練押出機によって溶融混練
を行なった。混合物を放冷後、ジェット気流を用いた微
粉砕機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級
し、重量平均粒径8.0μm,A(個数分布変動係数)
が30の黒色微粉体(トナー)を得た。なお、粒度分布
測定には、コールターマルチサイザーIIを用いた。
【0063】上記トナー100部に対し、疎水化処理を
行なった負帯電性シリカ微粉体0.6部を加え、乾式混
合し、現像剤とした。
【0064】この現像剤を、図1に示したように改造を
加えたキヤノン製複写機NP6060(アモルファスシ
リコン感光体使用)によって画像評価を行なった。
【0065】但し、現像スリーブについては、 ・導電性カーボン 1部 ・グラファイト 9部 ・フェノール樹脂 25部 ・イソプロピルアルコール 65部 を混合し、サンドミルにて分散し、スプレー法にてNP
6060の現像スリーブに膜厚15μmの表面塗膜を形
成した。この表面を被覆した現像スリーブを用いた。
【0066】画像評価は常温/常湿度環境(23℃/6
0%RH;以下N/Nと略す)と高温/高湿度環境(3
2℃/85%RH;以下H/Hと略す)において行なっ
た。評価は連続10万枚通紙した後、3日放置して、画
像性・帯電性を比較した。結果は、N/Nはもちろん、
H/H(表1参照)においても、10万枚連続コピー後
でもスタート時と変わらず良好な画像性を示し、10万
枚通紙後3日間放置したのちにコピーを行なっても、高
濃度の画像が得られた。
【0067】ここで、現像スリーブ上の単位面積あたり
のトナー層の帯電量は、吸引式ファラデーゲージ法を使
用して求めた。この吸引式ファラデーゲージ法は、その
外筒をスリーブに押しつけてスリーブ上の一定面積上の
すべてのトナーを吸引し、内筒のフィルターに採集する
際に外部から静電的にシールドされた内筒に蓄積された
帯電量を測定することによって、スリーブ上の単位面積
あたりの帯電量を求めることができる方法である。
【0068】実施例2 ・スチレン/アクリル酸ブチル/マレイン酸モノオクチル/ 100部 ジビニルベンゼン共重合体 (重合モノマー重量比72:24:3:1,Mw25万,酸価7) ・磁性酸化鉄 90部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部 ・下記金属錯塩化合物−(2) 2部
【0069】
【化4】
【0070】上記材料を、実施例1と同様の手法によっ
て、重量平均粒径が7.0μm,Aが28のトナーを得
た。
【0071】上記トナー100部に対し、疎水化負帯電
性シリカを0.7部加え、ヘンシェルミキサーにより乾
式混合を行ない、現像剤を得た。
【0072】この現像剤を、実施例1の場合と同じ方法
によって画像評価を行なった。結果はN/N,H/Hと
もに良好であった。H/Hでの結果を表1に示す。
【0073】実施例3 ・架橋ポリエステル樹脂(Mw20万,酸価27) 100部 ・磁性酸化鉄 90部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部 ・下記金属錯塩化合物−(3) 1部
【0074】
【化5】
【0075】上記材料を、実施例1と同じ方法にて、重
量平均粒径が6.5μm,Aが26のトナーを得て、疎
水化負帯電性シリカを0.8部(トナー100部あた
り)乾式混合し、現像剤とした。
【0076】この現像剤を、実施例1の場合と同じ方法
により画像評価を行なった。H/Hでの結果を表1に示
す。
【0077】実施例4 金属錯塩化合物を、下記金属錯塩化合物−(4)にかえ
る以外は、実施例1と同じようにして、重量平均粒径が
6.0μm,Aが24の現像剤(疎水性負帯電性シリカ
1.0部外添)を得た。
【0078】
【化6】
【0079】画像評価についても実施例1と同じ方法に
て行ない、表1に示した如く良好な結果が得られた。
【0080】実施例5 ・架橋ポリエステル樹脂(Mw10万,酸価15) 100部 ・カーボンブラック 5部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4部 ・前記金属錯塩化合物−(1) 3部
【0081】上記材料より、実施例1と同じ方法によっ
て重量平均粒径7.0μmのトナーを得、さらに該トナ
ー100部につき疎水化処理した負帯電性シリカを1.
0部乾式混合を行なった。
【0082】さらに、このトナー10部と、ビニリデン
フルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体(モノ
マー重合重量比80/20),スチレン−2エチルヘキ
シルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体(モ
ノマー重合重量比45/20/35)の1:1の混合樹
脂を0.5重量%被覆したフェライトキャリア(体積平
均粒径50μm)90部を混合して、二成分系非磁性現
像剤とした。
【0083】画質評価については、現像器を非磁性用に
改造し、補給剤はトナーのみにする以外は、実施例1と
同様の手段にて行なった。N/NはもちろんH/Hでも
評価結果は表1に示した通り良好であった。但し、帯電
量の測定は省略した。
【0084】実施例6 実施例1において、廃トナーを直接現像器に戻す以外
は、実施例1と全く同じ評価を行なった。結果は、実施
例1の場合と大差なく良好であった。
【0085】比較例1 実施例1において、金属錯塩化合物−(1)のかわり
に、モノアゾクロム錯体を用いる以外は、実施例1と同
じようにして現像剤を調製し、画像評価を行なった。H
/Hでの評価結果を表1に示す。この系において、クリ
ーナー中の廃トナーを採集して、スペクトル測定を行な
った結果、錯体のリガンドがブリードしていることが確
認できた。これはクリーナー部で受けた熱的な負荷によ
るものだと考えられる。さらにこの廃トナーは流動性や
帯電性にも劣っており、現像工程に戻った時、フレッシ
ュトナーとの混合性が悪く、その結果、画像上に不規則
な帯状のカブリが頻ぱんに発生した。N/Nにおいては
10万枚時の濃度は1.35、3日放置後の濃度が1.
20と若干悪い程度であった。
【0086】比較例2 実施例1において、金属錯塩化合物−(1)のかわり
に、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸クロム錯
体を用いる以外は、実施例1と同じようにして現像剤を
調製し、画像評価を行なった。
【0087】H/Hでの評価結果は表1の通りであり、
休止後の帯電量低下に伴う画像濃度及び画質の低下が顕
著であった。またN/Nでは、比較例1の場合とほぼ同
様の結果が得られた。
【0088】比較例3 実施例3において、金属錯塩化合物−(3)のかわり
に、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の亜鉛錯
体を用いる以外は、実施例3と同じようにして現像剤を
調製し、評価した。
【0089】H/Hでの評価結果は表1の通りであり、
スタート時から帯電量,画像濃度共に低く、評価を続け
るにつれて画質の悪化も顕著になってきた。この系にお
いてはN/Nにおいても満足した画像濃度は得られなか
った(スタート:0.80,10万枚時:1.15,3
日休止後:0.60)。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、特定の
金属錯体化合物を含有するトナーを用い、該トナーを現
像,転写後、潜像担持体上に残った未転写トナーを回収
し、再利用するものであり、次のような優れた効果を発
揮するものである。 (1)長期間、多数枚にわたる複写においても、終始高
い反射画像濃度を維持し、優れた画質を有し、カブリの
発生もない複写画像が得られる。 (2)いかなる環境下においてもトナーの帯電量の変化
がほとんどないため、休止又は放置後の複写でも、高濃
度/高画質の複写画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例において画出しに用いた現像
装置の概略的な断面図を示した図である。
【符号の説明】
1 1次帯電器 2 潜像担持体(感光ドラム) 3 現像器 4 トナー補給用ホッパー 5 転写前帯電器 6 転写帯電器 7 分離帯電器 8 クリーナー 9 搬送スクリューを設けた廃トナー搬送用パイプ 10 露光系 11 定着装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上の潜像を現像してトナー像
    を形成し、形成したトナー像を潜像担持体から転写材へ
    転写し、転写後の潜像担持体をクリーニングして潜像担
    持体上のトナーを回収し、回収したトナーを現像部側に
    供給して現像工程に使用する画像形成方法で使用される
    静電荷像現像用トナーにおいて、 該静電荷像現像用トナーが少なくともバインダー樹脂,
    着色剤及び荷電制御剤を含有し、かつ、該荷電制御剤が
    下記一般式で表わされる金属錯塩化合物であることを特
    徴とする静電荷像現像用トナー。 【化1】 [式中、X1およびX2は水素原子、低級アルキル基、低
    級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表わ
    し、X1とX2は同じであっても異なっていてもよく、m
    およびm’は1〜3の整数を表わし、R1およびR3は水
    素原子、C118のアルキル、アルケニル、スルホンア
    ミド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒド
    ロキシ、C118のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
    ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表わし、R1とR3
    は同じであっても異なっていてもよく、nおよびn’は
    1〜3の整数を表わし、R2およびR4は水素原子または
    ニトロ基を表わし、A+は水素イオン、ナトリウムイオ
    ン、カリウムイオン、アンモニウムイオンを表わす。]
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100697581B1 (ko) * 1999-12-07 2007-03-22 호도가야 가가쿠 고교 가부시키가이샤 금속착염 화합물 및 그것을 이용한 정전하상 현상용 토너

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KR100697581B1 (ko) * 1999-12-07 2007-03-22 호도가야 가가쿠 고교 가부시키가이샤 금속착염 화합물 및 그것을 이용한 정전하상 현상용 토너

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