JPH07301840A - 手ぶれ防止機能付きカメラ - Google Patents

手ぶれ防止機能付きカメラ

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Publication number
JPH07301840A
JPH07301840A JP9644794A JP9644794A JPH07301840A JP H07301840 A JPH07301840 A JP H07301840A JP 9644794 A JP9644794 A JP 9644794A JP 9644794 A JP9644794 A JP 9644794A JP H07301840 A JPH07301840 A JP H07301840A
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JP
Japan
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camera
shake
camera shake
exposure
photographing
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Application number
JP9644794A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、撮影のぶれ防止オン、オフの意図
を瞬時に反映可能にするために、防振を意図して撮影す
るためのスイッチ若しくは複数のスイッチによる防振ト
リガスイッチを設けることを特徴とする。 【構成】手ぶれ防止機能付きカメラは、手ぶれによる被
写体像の移動に関する振動情報を検出する手ぶれ検出部
1と、この手ぶれ検出部1の出力に基いて撮影時にフィ
ルム上の画像にぶれが写り難くするぶれ防止部2とを有
している。更に、このカメラは、異なる操作によって手
ぶれ防止部2を動作させながらの写真撮影と、ぶれ防止
部2を動作させない写真撮影との撮影モードを切換える
ことが可能な、撮影者が写真撮影のための指示を行うレ
リーズ釦部3を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は手ぶれ防止機能付きカ
メラに関し、特に撮影装置等の振動を検出して手ぶれに
よる画質劣化を補正する処置を行う手ぶれ防止機能付き
カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、手ぶれ防止機能を有するカメ
ラについて多数提案がなされている。その中で、手ぶれ
防止機能の実行と不実行の撮影者による選択や動作のタ
イミングについての提案もある。
【0003】例えば、特開昭62−47013号公報に
は、レリーズ操作によりそのタイミングでセンサに給電
する例が記載されている。また、特開平1−13067
3号公報には、ビデオカメラの例ではあるが、通常撮影
とぶれ補正撮影のモード切換え操作部材の例が示されて
いる。更に、特開平1−185611号には、レリーズ
操作等直接的にぶれ補正とは関係ないカメラの動作信号
に基いてぶれ補正がスタートする例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭62−47013号公報の例では、レリーズのみに
よる操作でぶれ検出センサに給電するため、手ぶれ機能
のオン、オフには別部材が必要である。また、特開平1
−185611号公報の例では、ぶれ補正の機能のオ
ン、オフに対しては、特開平1−130673号公報に
示されるようなモードの切換えが必要である。
【0005】このようなモードの切換え操作部材をカメ
ラに取付けた場合、撮影者がファインダを覗きながら瞬
間的に防振機能のオン/オフを切換えたいと感じた場合
に、一度モード変更の操作を行わざるを得ない。それ
故、貴重なシャッタチャンスを逃す可能性がある。
【0006】また、上記特開平1−185611号公報
の例では、通常撮影で発生するカメラの状態を表す信号
をトリガにして手ぶれ防止機能を働かせるため、基本が
通常撮影である。このため、手ぶれ補正撮影特有の問
題、例えば手ぶれ防止のためのセンサの立上がり時間
や、手ぶれ補正のためのアクチュエータの起動遅れ等の
問題は考慮されず、手ぶれ防止の動作の精度が不十分な
まま撮影動作を行う可能性もある。
【0007】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、撮影者の意図が瞬時に反映できない、或いは手ぶれ
防止にふさわしい撮影動作を得にくい場合でも、正確に
手ぶれ防止を行うことのできる手ぶれ防止機能付きカメ
ラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、手
ぶれによる被写体像の移動に関する振動情報を検出する
手ぶれ検出手段と、この手ぶれ検出手段の出力に基い
て、撮影時にフィルム上の画像に上記手ぶれの影響を除
去若しくは軽減する手ぶれ防止手段と、上記手ぶれ防止
手段を動作させながらの写真撮影と、上記手ぶれ防止手
段を動作させないでの写真撮影との撮影モードの切換え
が可能であると共に、何れの撮影モードに於いても撮影
動作の開始を指示するためのレリーズ釦手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラにあって
は、手ぶれによる被写体像の移動に関する振動情報が手
ぶれ検出手段で検出される。また、この手ぶれ検出手段
の出力に基いて、手ぶれ防止手段で撮影時にフィルム上
の画像に上記手ぶれの影響が除去若しくは軽減される。
そして、レリーズ釦手段によって、上記手ぶれ防止手段
を動作させながらの写真撮影と、上記手ぶれ防止手段を
動作させないでの写真撮影との撮影モードの切換えが可
能になり、更に何れの撮影モードに於いても撮影動作の
開始が指示される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の手ぶれ防止機能付きカメラ
の基本構成を示したブロック図である。
【0011】図1に於いて、手ぶれ防止機能付きカメラ
は、手ぶれによる被写体像の移動に関する振動情報を検
出する手ぶれ検出部1と、この手ぶれ検出部1の出力に
基いて撮影時にフィルム上の画像にぶれが写り難くする
ぶれ防止部2と、異なる操作によって手ぶれ防止部2を
動作させながらの写真撮影と、ぶれ防止部2を動作させ
ない写真撮影との撮影モードを切換えることが可能な、
撮影者が写真撮影のための指示を行うレリーズ釦部3と
から構成される。
【0012】この手ぶれ検出部1は、レリーズ釦部3の
操作に関わらず電源が投入されていても良いし、レリー
ズ釦部3の半押し、いわゆるファーストレリーズ状態で
電源を投入しても良いし、或いはレリーズ釦部3の全押
し状態で電源を供給しても良い。また、立上がりの早い
センサを用いるならば、ぶれ防止部2と同時に起動の信
号を送っても良い。
【0013】図2(a)〜(d)は、上記レリーズ釦部
の具体的な構成例を示したものである。図2(a)は、
カメラ本体の上面にレリーズ釦が設けられた例を示した
図である。カメラ本体4の上面に、通常撮影のための第
1レリーズ釦5と、手ぶれ防止部2の動作を行いながら
撮影するための第2レリーズ釦6とが設けられている。
すなわち、図1のレリーズ釦部3が、第1レリーズ釦5
と第2レリーズ釦6により構成されている。
【0014】図2(b)は、レリーズ釦部の他の構成例
である。図2(b)に於いて、通常撮影のための第1レ
リーズ釦5がカメラ本体4の上面に設けられ、手ぶれ防
止機能を選択するための手ぶれ防止選択釦6′がレンズ
鏡筒上に取付けられている。
【0015】手ぶれ防止選択釦6′の操作がある場合の
レリーズ釦5の押し下げによる撮影指示の場合のみ、手
ぶれ防止機能を使った撮影が行われる。図2(c)に示
されるように、上記レリーズ釦部3は、撮影指示のため
に下方に押し下げられるレリーズ釦7と、基準電圧供給
レリーズスイッチ8と、カメラの表示やAF(オートフ
ォーカス)装置を起動するための第1レリーズスイッチ
9と、この第1レリーズスイッチ9の操作後更にレリー
ズ釦7を押し下げることで動作する実露光操作指示のた
めの第2レリーズスイッチ10と、この第2レリーズス
イッチ10の操作後更にレリーズ釦7を押し下げること
で動作する手ぶれ防止実行指示のための第3レリーズス
イッチ11とから構成される。上記各レリーズスイッチ
8〜11は、導電性のある弾性部材で構成されており、
電気的信号を発する。
【0016】図2(d)は、実際にレリーズ釦7が図示
矢印A方向に押し下げられた状態の各レリーズスイッチ
8〜11の変形状態を示したものである。図3(a)〜
(e)は、図1の基本構成の他の例を示したブロック図
である。尚、上述した構成要素と同一の部分には、同一
の参照番号を付してその説明は省略する。
【0017】図3(a)では、図1の基本構成のうち、
手ぶれ防止部2に代えて、手ぶれ検出部1の出力に基い
てフィルム上の画像を移動させることでぶれを補正する
ぶれ補正部12で構成することができる。
【0018】また、図3(b)に示されるように、トリ
ガ信号から実際の手ぶれ補正の動作を遅延させる動作遅
延部13を含む手ぶれ補正部12とすることもできる。
更に、図3(c)に示されるように、露光装置15の露
光準備完了を検出する露光準備完了検出部14を用い
て、レリーズ釦部3からのトリガ信号と露光装置15の
露光準備完了の信号がある場合に動作する手ぶれ補正部
12とすることもできる。
【0019】また、図3(d)に示されるように、露光
装置15の露光準備完了を検出する露光準備完了検出部
14と、露光ぶれ補正装置の起動までの時間露光を遅延
させるための露光遅延部16と、露光装置15に実際の
露光開始を指示する露光開始信号出力部17とを用い
て、レリーズ釦部3からのトリガ信号と露光装置15の
露光準備完了の信号がある場合にぶれ補正動作を開始
し、所定時間後に露光装置15による露光を指示する手
ぶれ補正部12とすることもできる。
【0020】また、図3(e)に示されるように、露光
装置15に実際の露光開始を指示する露光開始信号出力
部17とを用いて、レリーズ釦部3からのトリガ信号が
あり、ぶれ補正を補正動作を開始し露光装置による露光
を指示する手ぶれ補正部12とすることもできる。
【0021】尚、この場合、露光装置15に実際の露光
開始を指示する露光開始信号出力部17とを用いて、レ
リーズ釦部3からのトリガ信号があり、ぶれ防止処置の
施されたタイミングで露光装置15による露光を指示す
る手ぶれ補正部12とすることもできる。このとき、手
ぶれ検出部1の出力が撮影時のぶれが小さいことを表す
場合に露光を実行するように露光開始信号を出力するよ
うにもできる。
【0022】ところで、図2(b)に示される構成の場
合、図4に示されるように、手ぶれ信号を表示する手段
として表示部18aを設け、鏡筒に取付けられたぶれ防
止選択釦6′の操作がある場合にぶれ検出部1の出力に
基く手ぶれ情報を表示部18aに表示するようにも構成
することができる。
【0023】更に、手ぶれを検出しなくとも手ぶれを低
減する手段、例えば撮影系と光学系を空間に固定するジ
ャイロ装置を用いた手ぶれ防止手段の場合、図2に示さ
れるようなレリーズ釦操作により、この手ぶれ防止手段
の動作を選択使用するように図5に示される構成とする
ことも可能である。
【0024】次に、この発明の具体的な構成例について
説明する。図6は、カメラに与えられたx、y、zの3
軸について示したものである。図7は、この発明の実施
例の具体的な構成を示すもので、手ぶれ防止機能付きカ
メラが、いわゆる一眼レフレックスカメラに適用された
例を示した図である。
【0025】図7に於いて、カメラ本体4内には、撮影
レンズ19と、平行ガラス板20と、クイックリターン
ミラー21と、スクリーン22と、ファインダ光学系2
3と、シャッタ装置24と、フィルム25及びフレキシ
ブル基板で構成される電気的接続部26を介してカメラ
の動作を電気的に制御するための電子回路部27が設け
られている。
【0026】クイックリターンミラー21の下がった位
置(21a)では、撮影レンズ19を通過した被写体像
はクイックリターンミラー21により上方に90度反射
され、スクリーン22上に結像される。撮影者は、ファ
インダ光学系23を通じて被写体像を観察することがで
きる。そして、撮影時には、クイックリターンミラー2
1は21bの位置に移動され、被写体像はシャッタ装置
24の方向にそのまま進む。このとき、シャッタ装置2
4がシャッタ幕を開き、フィルム25へ露光されること
で、被写体像の撮影が行われる。
【0027】また、撮影レンズ19とクイックリターン
ミラー21の間には、ぶれ補正部12が設置されてい
る。このぶれ補正部12の実際に像を補正移動させるぶ
れ補正駆動手段としては、ぶれ補正用の駆動力を提供す
るぶれ補正用モータ28と、光軸をずらしぶれを補正す
るぶれ補正光学系20と、ぶれ補正用モータ28の出力
をぶれ補正光学系20に伝達するためのぶれ補正力伝達
部29とから構成される。
【0028】更に、カメラ本体4内のフィルム面の後ろ
側(z軸のマイナス側)とカメラの裏面との間には、カ
メラの手ぶれを測定検出するための手ぶれ検出部1が接
置されている。
【0029】図8(a)及び(b)は、この手ぶれ検出
部1の更に詳細な配置を示した図である。カメラ本体4
の裏面には、カメラのホールディング性の向上を図るた
めに、カメラ裏面から突出したグリップ部30が設けら
れている。そして、このグリップ部30内に手ぶれ検出
部1が設けられている。
【0030】手ぶれ検出部1は、手ぶれ振動を機械的な
振動の速度として検出するための振動速度センサであ
り、更に具体的には特開平2−51066号公報に示さ
れるような回転振動の速度を検出して角速度情報を出力
する手段で、いわゆる振動型角速度センサである振動ジ
ャイロから成る第1手ぶれセンサ1aと、第2手ぶれセ
ンサ1bと、振動ジャイロの出力を所定の信号の大きさ
に増幅するための振動ジャイロ処理回路1c(第1手ぶ
れセンサ1a用の振動ジャイロ処理回路と、第2手ぶれ
センサ1b用の振動ジャイロ処理回路とから構成)で構
成される。処理回路で処理された手ぶれセンサ1a、1
bの出力は、上記電気的接続部26を介して電子回路部
27に接続される。また、手ぶれ検出部1への電源供給
も、この電気的接続部26を介して行われる。
【0031】ところで、同実施例でのぶれ補正光学系2
0は、光軸を光軸と平行にシフトする光軸シフト光学系
として、平行ガラス板を用いている。ここで、この平行
ガラス板20の作用を簡単に説明する。図7に於いて、
平行板ガラス20が光軸に垂直な位置から角度θだけ傾
いて、図中の破線で示された位置になった場合、光線
は、平行ガラス板20の前面と後面でそれぞれ逆方向に
同一の角度だけ屈折され、光軸が平行にシフトされる。
この作用を利用して、手ぶれによる像の移動に合わせて
それを打ち消す方向に像を移動させて、ぶれによる像の
移動と像の劣化を補正、防止する。
【0032】上記ぶれ補正用モータ28とぶれ補正力伝
達部29は、画面のx軸方向のぶれを補正するためのぶ
れ補正用モータ及びぶれ補正力伝達部と、画面のy軸方
向のぶれを補正するためのぶれ補正用モータ及びぶれ補
正力伝達部とから構成されている。
【0033】図9は、上記平行ガラス板20の傾動装置
の全体の斜視図である。図9に於いて、平行ガラス板2
0はジンバル枠31に取付けられているもので、このジ
ンバル枠31はジンバル軸32によって回動可能にジン
バル枠33に取付けられている。このジンバル枠33
は、またジンバル軸34によって回動可能にレンズ鏡筒
35に取付けられている。このように、平行ガラス板2
0は、ジンバル機構によって鏡筒35に取付けられてい
る。
【0034】ぶれ補正用モータ28x、28yの回転
は、それぞれギヤ37x、37yと偏芯カム38x、3
8y、カム板36及びジンバルローラ39x、39y
と、上述したジンバル機構から構成されたぶれ補正力伝
達部29x、29yを介して、y軸とx軸回りに回転可
能に上記ジンバルに取付けられた平行ガラス板20によ
るぶれ補正光学系に伝えられる。そして、平行ガラス板
20が回動することで、フィルム上の被写体画像の位置
を変更可能としている。勿論、モータ28x、28yの
回転の変化は、補正のための像移動速度の変化になる。
【0035】ここで、振動ジャイロによって検出される
カメラの回転振動速度ωbと、補正のための平行ガラス
板の傾動の速度ωsは、平行ガラス板20の屈折率を
n、平行ガラス板20の厚さをD、撮影レンズ19の焦
点距離をf、撮影倍率をBとした時に、 ωs={f・(1+B)/(D・(1−1/n))−
1}・ωb 或いは、 ωs={f/(D・(1−1/n))−1}・ωb と近似できることが、本件出願人の先の出願による特願
平6−25321号に示されている。
【0036】また、図7の電子回路部27には、手ぶれ
検出部1によって検出されたカメラ本体4の振動角速度
情報に基いて画像の振動を打ち消すために、上記平行ガ
ラス板20を傾動駆動するためのぶれ補正用モータ28
の駆動信号を発生するためのCPU等の演算処理装置が
設置されている。
【0037】図10は、手ぶれの画像移動を防止するた
めの電気的信号の処理ブロックの構成を示したものであ
る。手ぶれ検出部40は、第1手ぶれセンサと処理回路
から成る第1軸方向手ぶれ検出部41xと、第2手ぶれ
センサと処理回路から成る第2軸方向手ぶれ検出部41
yで構成される。これら第1及び第2軸方向手ぶれ検出
部41x及び41yから出力される手ぶれによる振動の
角速度信号は、電気回路部のCPU42に送られる。
【0038】上記2軸分の角速度信号は、それぞれCP
U42内の第1A/Dコンバータ43xと第2A/Dコ
ンバータ43yにて、デジタル的に信号を処理するため
に角速度信号がデジタル化される。第1A/Dコンバー
タ43xでデジタル化された角速度信号は、画面のx軸
方向のぶれの速度と比例している。また、第2A/Dコ
ンバータ43yでデジタル化された角速度信号は、画面
のy軸方向のぶれの速度と比例している。
【0039】第1A/Dコンバータ43xの出力は第1
HPF演算部44xでHPF処理が施され、第2A/D
コンバータ43yの出力は第2HPF演算部44yでH
PF処理が施される。第1HPF演算部44xと第2H
PF演算部44yの出力は、小時定数再設定部46と、
ぶれ小判定部47と、ぶれ補正部49に送られる。
【0040】上記第1HPF演算部44xと第2HPF
演算部44yで行われるHPF演算の時定数を決めるH
PF係数は、小時定数再設定部46の出力が供給される
HPF時定数長大化部48により定められる。
【0041】第1及び第2HPF演算部44x及び44
yでの演算は、前回のHPFの演算結果に、0より大き
く1より小さい係数(HPF係数)を乗じた値に振動信
号の変化分を加算することで低周波成分が除去される。
HPF演算出力をH0 、HPFの係数をKH 、前回の入
力振動信号をx1 、今回の入力振動信号をx0 、前回の
HPF演算出力をH1 とすると、H0 は、 H0 =x0 −x1 +(KH ×H1 ) …(1) の漸化式により求めることができる。この演算式に従っ
て、第1HPF演算部44xと第2HPF演算部44y
が動作する。
【0042】上記HPF時定数長大化部48では、HP
F係数KH を、 KH =KH0+(HPF演算回数)*KHRH <KHmax …(2) と定める。ここで、KH0は、HPFの時定数が一番小さ
いときの設定値であり、小時定数再設定部46により設
定されるHPFの時定数制御の初期値である。通常は、
カットオフ周波数5〜10Hz程度が良い。また、KHR
は、時定数をHPFの演算の回数に従い徐々に大きくす
るレートを決める係数である。KHmaxは、最大の時定数
を与えるHPF係数の値である。これは、カットオフ周
波数は0.1Hz程度が良い。より正確にぶれを補正す
るには、カットオフ周波数は小さい方がよい。KH0から
Hmaxへ移行するための時間は、0.5秒〜2秒程度の
値になるようにKHRを設定する。
【0043】HPF長大化手段3がHPF係数を大きく
している間、つまり、KH <KHmaxである間は、その旨
を表示部18aを用いて撮影者に告知している。これに
より、大ぶれ時の警告を撮影者が認識できる間の時間、
発することができる。
【0044】CPU42には、更に第1レリーズスイッ
チ50、第2レリーズスイッチ51、露光装置15、手
ぶれ補正スタート信号出力部52及びぶれ補正部49が
接続されている。上記第1レリーズスイッチ50はCP
U42内のAF/AE部53に接続されている。このA
F/AE部53では、第1レリーズの操作が第1レリー
ズスイッチ50によって検出された場合、ピント合わせ
をするAF動作と、被写体輝度に合わせた適性露出値
(シャッタ速度と絞り値)を演算設定するAE動作が行
われる。
【0045】一方、第2レリーズスイッチ51は露光準
備指示部54に接続されている。これにより、撮影者に
よる撮影開始の指示操作を検出可能に構成されている。
第2レリーススイッチ51の操作がある場合には、露光
準備指示部54は、露光装置15に露光の準備を行わせ
る。露光の準備では、公知のカメラで行っているよう
に、絞り装置の絞り込み、クイックリターンミラーの光
路外への退避が行われ、後はシャッタが開けばフィルム
への露光が可能な状態になるまで露光準備が行われる。
【0046】露光装置15は、公知のフィルムへの露光
を与える装置であるが、撮影のためのクイックリターン
ミラー21の光路外への退避のためのミラーアップの完
了を検出しその信号を出力するミラーアップ完了信号出
力部55と、通常シャッタにより遮光している被写体か
らの光をフィルムへ通過させる動作を行うシャッタ開動
作部56とを有している。
【0047】ミラーアップ完了信号出力部55は、ミラ
ーアップが完了した場合に露光の準備が完了したとし
て、CPU42内の露光準備完了検出部57に対して、
露光準備完了の信号を伝える。
【0048】上記手ぶれ補正スタート信号出力部52
は、図2に示されたようなレリーズ釦部による手ぶれ防
止を行いながらの撮影を指示するためのスイッチで構成
されている。この場合、図2(b)に示されるように、
ぶれ防止選択釦6′を用いるならば、このぶれ防止選択
釦6′の操作がある場合に上記ぶれ検出部40の出力に
基く手ぶれ情報を、表示部18aを用いて表示すること
ができる。
【0049】ぶれ補正開始信号出力部58は、ぶれ小判
定部47と露光準備完了検出部57及び手ぶれ補正スタ
ート信号出力部52とからの信号を受け、露光準備が完
了し、且つぶれ補正の起動に問題がないと判断された場
合に、ぶれ補正部49にぶれ補正開始を指示する共に、
所定時間経過後に露光開始信号の出力を露光開始信号出
力部59に指示を出す。
【0050】この露光開始信号出力部59の露光開始の
指示信号は、露光装置15内のシャッタ開動作部56に
伝えられて、シャッタが開きフィルムへの被写体像の露
光が開始される。
【0051】尚、ミラーアップ完了信号出力部55は、
公知の露光装置で用いられているスイッチによる状態検
出装置で構成されるもので良い。また、シャッタ開動作
部56も同様に、公知の露光装置に用いられているマグ
ネットと電磁石による吸着、反発力を応用した装置で良
い。
【0052】更に、露光準備の完了を、同実施例ではミ
ラーアップの完了で判断したが、これは別の状態検出手
段例えば、絞りの絞り込み完了等を用いたり、組合わせ
て利用することもできる。
【0053】また、同実施例では、露光準備の完了が完
全に済んだ後の状態の信号を用いているが、信号伝搬に
掛かる時間遅れや、ぶれ補正から所定値時間遅延させて
から実際の露光を開始することを考慮すれば、これらの
遅延時間以内であれば、露光の完了前に、この後速やか
に露光準備が完了するであろうという露光準備完了の見
込み信号であってもかまわない。
【0054】尚、ぶれ補正部49は、ぶれ補正開始信号
出力部58による、ぶれ補正開始指示の後、第1HPF
演算部44xと第2HPF演算部44yによるぶれ信号
に基く値でぶれ補正を行う。
【0055】同実施例では、画面の2軸方向のぶれ補正
を行う場合の例を示しているが、1方向のみの補正をす
る場合でも、ぶれの検出と補正が1軸のみ設定するだけ
で本質的には変わらない構成で同様の効果を得ることが
できる。
【0056】次に、CPU42の動作について、図11
のフローチャートを参照して説明する。電源投入後、先
ずステップS1に於いて、第1レリーズスイッチ50の
操作を調べ、操作がある迄繰返す。そして、第1レリー
ズスイッチ50の操作がある場合には、ステップS2に
進んでAF/AE部53を用いて、ピント調整動作と被
写体輝度測定と露出値演算を行う。次いで、ステップS
3にて、第2レリーズスイッチ51の操作の有無を調べ
る。操作がない場合には、ステップS1へ戻る。一方、
第2レリーズスイッチ51の操作がある場合には、ステ
ップS4へ進み、露光準備指示部54を用いて露光装置
15に露光の準備を行わせる。
【0057】次に、ステップS5で、第1A/Dコンバ
ータ43xを用いて第1手ぶれセンサの出力をデジタル
化し、データADxを得る。続いて、ステップS6で、
第2A/Dコンバータ43yを用いて第2手ぶれセンサ
の出力をデジタル化し、データADyを得る。
【0058】そして、ステップS7にて、HPF時定数
長大化部48によってHPF係数を決定する。また、時
定数が最大値KHmaxより小さければ、その旨を表示部1
8aに表示して撮影者に知らせる。ステップS8では、
上記ステップS7で設定されたHPF係数を用いて、デ
ータADxにHPF演算処理を施し、データHxを得
る。ステップS9では、同様にデータADyにHPF演
算処理を施し、データHyを得る。
【0059】次に、ステップS10に於いて、データH
xの絶対値と時定数を小さく再設定するか否かのスレッ
ショルドレベルデータHth0 と比較する。もしHPF演
算結果のデータHxが大きければ、ステップS12へ進
む。そうでなければ、ステップS11へ進み、データH
yの絶対値とスレッショルドレベルデータHth0 と比較
する。ステップS11でHPF演算結果のデータHyが
大きければ、ステップS12へ進む。そうでなければ、
ステップS13へ進む。
【0060】上記ステップS12では、HPFの時定数
を初期のKH0に再設定する。また、HPFの係数変更の
ためのループ通過回数データを0にクリアする。ステッ
プS13では、HPF演算結果HxとHyの絶対値の和
と、手ぶれ補正や露出を行うのにぶれが十分に小さいか
を判断するためのスレッショルドレベルデータHth1
を比較する。ここで、HxとHyの絶対値の和の方が大
きければ、ステップS5へ戻る。露光やぶれ補正に対し
て十分にぶれが小さいと判断される場合には、ステップ
S14へ進む。
【0061】ステップS14では、露光準備完了検出部
57を用いて、露光の準備が完了したかを調べる。完了
していなければステップS5へ戻り、完了していればス
テップS15へ進む。ステップS15では、手ぶれ補正
スタート信号出力部52の信号を調べる。手ぶれ補正ス
タートの信号があればステップS16へ進み、なければ
ステップS5へ戻る。
【0062】そして、ステップS16にて、ぶれ補正開
始信号をぶれ補正部49へ出力する。次いで、ステップ
S17では、最初にステップS16でぶれ補正開始信号
を出力してから、アクチュエータの起動に余裕を与える
ため、数msecから10数msecの間の時間経過を
確認した後、露光開始信号出力部59によって露光開始
を指示する。ここでの時間経過は、ループの通過回数で
計測される。もし、余裕時間経過していなければ、直ち
にステップS18へ進む。
【0063】ステップS18に於いては、露光開始から
所定時間経過したか調べる。ここで、露光を終了する時
間であればステップS19へ進み、そうでなければステ
ップS5へ戻る。ステップS19では、シャッタを閉
じ、クイックリターンミラー21の光路への再設置や絞
り装置の光路からの退避、フィルム1駒分の巻上げ等の
次駒撮影準備の処理を行い、その後ステップS1へ戻
る。
【0064】ところで、上述した実施例では、ぶれ補正
のための光学系を平行ガラス板の傾動の場合について述
べたが、ぶれ補正光学系はこれに限定するものではな
く、公知の可変頂角プリズムや光学系の一部の光学群
を、光軸と直交方向にシフトさせたり傾けたりすること
で像移動を発生させるタイプのもの等であっても良い。
【0065】また、上記実施例では、露光準備完了の信
号を検出した後、ぶれ補正を作動させたが、露光動作と
ぶれ補正動作を独立させ、ぶれ補正での露光開始信号を
用いて実露光を動作させるようにできる。この場合、露
光準備の時間の間ぶれ補正を遅延させるためのタイマ手
段を用いて、ある程度同期をとって最終的に露光開始の
時点で同期をとるように構成することができる。
【0066】ところで、上述した実施例では、手ぶれ防
止手段が手ぶれを補正するためにフィルム上の被写体像
を移動させる手ぶれ補正手段である例を示したが、この
手ぶれ防止のための光学手段がなくとも、フィルムへの
被写体像の露光開始のタイミングをぶれの小さいタイミ
ングにすることができる。つまり、このようなタイミン
グ制御の手ぶれ防止装置にも、この発明は容易に応用す
ることができる。
【0067】図12は、この発明の手ぶれ防止機能付き
カメラの他の構成例を示したものである。図12に於い
て、このカメラは、カメラ本体4と、撮影レンズ19
と、フィルム25と、露光装置15と、空間保持力を発
生するジャイロロータ60と、このジャイロロータ60
を回転させるためのモータ61を含む鏡筒35との間
を、液体62を封入したり、或いはジンバル機構で保持
して(図示せず)構成されている。これにより、カメラ
本体4の振動に関わらず、鏡筒35の振動を発生させな
いようにし、露光中の保持を限られた鏡筒35とカメラ
本体4の隙間の中で効果的に行うため、更に露光のタイ
ミングにより切放し部63を作動させて鏡筒35を空間
固定するように構成している。
【0068】このようなカメラに於いても、この発明に
よるレリーズ釦手段の操作により、切放し部63を作動
させることで、撮影者による手ぶれ防止の起動の操作性
の向上を図ることができる。また、この切放しが終了
後、露光装置15によるフィルム25への露光を行うこ
とで、切放しの遅れ等、手ぶれ防止特有の撮影時の動作
に応じた適正な露光を行うことができる。
【0069】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成が得られる。 (1)手ぶれによる被写体像の移動に関する振動情報を
検出する手ぶれ検出手段と、この手ぶれ検出手段の出力
に基いて撮影時にフィルム上の画像にぶれが写り難くす
るぶれ防止手段と、異なる操作によって上記ぶれ防止手
段を動作させながらの写真撮影と上記ぶれ防止手段を動
作させない写真撮影との撮影モードを切換えることが可
能な、撮影者が写真撮影のための指示を行うレリーズ釦
手段とを有することを特徴とする手ぶれ防止機能付きカ
メラ。
【0070】(2)上記ぶれ防止手段は、上記手ぶれ検
出手段の出力に基いてフィルム上の画像を移動させるこ
とでぶれを補正するぶれ補正手段であることを特徴とす
る上記(1)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0071】(3)上記ぶれ防止手段は、上記レリーズ
釦手段の操作検出から所定時間遅延し動作開始するぶれ
補正手段であることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0072】(4)上記ぶれ防止手段は、露光の準備完
了後に動作開始するぶれ補正手段であることを特徴とす
る上記(1)または(2)に記載の手ぶれ防止機能付き
カメラ。
【0073】(5)上記ぶれ防止手段は露光の準備完了
後に動作開始するぶれ補正手段で構成され、このぶれ補
正手段の動作開始後所定時間経過後露光を開始する露光
手段を更に具備することを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0074】(6)ぶれ補正手段の動作開始の信号を受
けて露光を開始する露光手段を更に具備することを特徴
とする上記(1)または(2)に記載の手ぶれ防止機能
付きカメラ。
【0075】(7)上記ぶれ防止手段の動作開始の信号
を受け露光を開始を許可する露光手段を更に具備するこ
とを特徴とする上記(1)に記載の手ぶれ防止機能付き
カメラ。
【0076】(8)上記手ぶれ検出手段の出力が撮影時
のぶれが小さいことを表す場合に上記露光を実行するこ
とを特徴とする上記(7)に記載の手ぶれ防止機能付き
カメラ。
【0077】(9)上記レリーズ釦手段は、通常撮影の
ための第1のレリーズ釦手段と、手ぶれ防止の動作を行
いながら撮影するための第2のレリーズ釦手段とを有す
ることを特徴とする上記(1)に記載の手ぶれ防止機能
付きカメラ。
【0078】(10)上記レリーズ釦手段は、上記レリ
ーズ釦手段に取付けられたカメラのシーケンス動作のた
めの第1のレリーズスイッチ手段及び第2のレリーズス
イッチ手段と、上記第1及び第2のレリーズスイッチ手
段の操作後、更に上記レリーズ釦手段を押し下げること
で動作する第3のレリーズスイッチ手段とを具備し、こ
の第3のレリーズスイッチ手段の操作がある場合に、上
記ぶれ防止手段が動作することを特徴とする上記(1)
に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0079】(11)上記レリーズ釦手段の操作を検出
した場合に、鏡筒に取付けられたぶれ防止選択釦手段の
操作がある場合に、上記ぶれ防止手段を動作させる撮影
モードになることを特徴とする上記(1)に記載の手ぶ
れ防止機能付きカメラ。
【0080】(12)鏡筒に取付けられたぶれ防止選択
釦手段の操作がある場合に、上記ぶれ検出手段の出力に
基く手ぶれ情報を表示する手段を有することを特徴とす
る上記(11)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0081】(13)手ぶれ検出出力に基いて撮影時に
フィルム上の画像にぶれが写り難くするぶれ防止手段
と、異なる操作によって上記ぶれ防止手段を動作させな
がらの写真撮影と上記ぶれ防止手段を動作させない写真
撮影との撮影モードを切換えることが可能な、撮影者が
写真撮影のための指示を行うレリーズ釦手段とを有する
ことを特徴とする手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0082】(14)上記ぶれ防止手段の動作開始の信
号を受けて露光を開始を許可/実行する露光手段を更に
有することを特徴とする上記(13)に記載の手ぶれ防
止機能付きカメラ。
【0083】そして、上記(1)の構成によれば、撮影
操作そのものが手ぶれ防止の機能のオン/オフの選択を
行うため、瞬時に撮影者の意図が反映できる。上記
(2)の構成によれば、撮影操作そのものが手ぶれ補正
の機能のオン/オフの選択を行うため、瞬時に撮影者の
意図が反映できる。また、上記(3)〜(8)の構成に
よれば、撮影操作そのものが手ぶれ防止の機能のオン/
オフの選択を行うため、瞬時に撮影者の意図が反映でき
ると共に、手ぶれ撮影固有の問題を改善した手ぶれ防止
撮影や手ぶれ補正撮影が可能となる。
【0084】上記(9)の構成によれば、撮影操作その
ものが手ぶれ防止の機能のオン/オフの選択を行うた
め、瞬時に撮影者の意図が反映できる。そして、上記
(10)の構成によれば、同一の操作部材を用いなが
ら、撮影操作そのものが手ぶれ防止の機能のオン/オフ
の選択を行うため、瞬時に撮影者の意図が反映できる。
また、上記(11)の構成によれば、カメラの2箇所の
保持や操作を基に手ぶれ防止機能を有効にするため、撮
影者のカメラの保持がよりしっかりするのでぶれが小さ
くなり、その上で手ぶれ防止機能が有効に働き、且つ撮
影操作そのものが手ぶれ防止の機能のオン/オフの選択
を行うため、瞬時に撮影者の意図が反映できる。上記
(12)の構成によれば、カメラの2箇所の保持や操作
を基に手ぶれ防止機能を有効にするため、撮影者のカメ
ラの保持がよりしっかりするのでぶれが小さくなり、そ
の上でまた、ぶれの状況を撮影者が確認しながら構図を
決めることができ、手ぶれ防止機能も有効に働き、且つ
撮影操作そのものが手ぶれ防止の機能のオン/オフの選
択を行うため、瞬時に撮影者の意図が反映できる。
【0085】更に、上記(13)の構成によれば、手ぶ
れを検出しない撮影装置の手ぶれ防止手段の選択や起動
に関し、撮影操作そのもので手ぶれ防止の機能のオン/
オフの選択できるので、瞬時に撮影者の意図が反映でき
る。上記(14)の構成によれば、手ぶれを検出しない
撮影装置の手ぶれ防止手段の選択や起動に関し、撮影操
作そのもので手ぶれ防止の機能のオン/オフの選択で
き、またぶれ防止撮影固有の撮影に合わせた撮影ができ
るので瞬時に撮影者の意図が反映できる精度の高い手ぶ
れ防止機能付きカメラを構成できる。
【0086】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、撮影者
の意図が瞬時に反映できない、或いは手ぶれ防止にふさ
わしい撮影動作を得にくい場合でも、正確に手ぶれ防止
を行うことのできる手ぶれ防止機能付きカメラを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの基本構
成を示したブロック図である。
【図2】図1のレリーズ釦部の具体的な構成例を示した
もので、(a)はカメラ本体の上面にレリーズ釦が設け
られた例を示した図、(b)はレリーズ釦部の他の構成
例を示した図、(c)はレリーズ釦と各レリーズスイッ
チの構成を示した図、(d)はレリーズ釦が図示矢印A
方向に押し下げられた状態の各レリーズスイッチの変形
状態を示した図である。
【図3】図1の基本構成の他の例を示したブロック図で
ある。
【図4】図1の基本構成の更に他の例を示したブロック
図である。
【図5】図1の基本構成の別の例を示したブロック図で
ある。
【図6】カメラに与えられたx、y、zの3軸について
示した図である。
【図7】この発明の実施例の具体的な構成を示すもの
で、手ぶれ防止機能付きカメラが、いわゆる一眼レフレ
ックスカメラに適用された例を示した図である。
【図8】手ぶれ検出部1の詳細な配置を示した図であ
る。
【図9】図7の平行ガラス板20の傾動装置の全体の斜
視図である。
【図10】手ぶれの画像移動を防止するための電気的信
号の処理ブロックの構成を示した図である。
【図11】図10のCPU42の動作について説明する
フローチャートである。
【図12】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの他の
構成例を示した図である。
【符号の説明】
1…手ぶれ検出部、2…手ぶれ防止部、3…レリーズ釦
部、4…カメラ本体、5…第1レリーズ釦、6…第2レ
リーズ釦、6′…手ぶれ防止選択釦、7…レリーズ釦、
8…基準電圧供給レリーズスイッチ、9…第1レリーズ
スイッチ、10…第2レリーズスイッチ、11…第3レ
リーズスイッチ、12…手ぶれ補正部、13…動作遅延
部、14…露光準備完了検出部、15…露光装置、16
…露光遅延部、17…露光開始信号出力部、18…ぶれ
防止選択部、18a…表示部、20…平行ガラス板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手ぶれによる被写体像の移動に関する振
    動情報を検出する手ぶれ検出手段と、 この手ぶれ検出手段の出力に基いて、撮影時にフィルム
    上の画像に上記手ぶれの影響を除去若しくは軽減する手
    ぶれ防止手段と、 上記手ぶれ防止手段を動作させながらの写真撮影と、上
    記手ぶれ防止手段を動作させないでの写真撮影との撮影
    モードの切換えが可能であると共に、何れの撮影モード
    に於いても撮影動作の開始を指示するためのレリーズ釦
    手段とを具備することを特徴とする手ぶれ防止機能付き
    カメラ。
  2. 【請求項2】 上記レリーズ釦手段は、通常撮影のため
    の第1レリーズ釦と、手ぶれ防止手段の動作を行いなが
    ら撮影するための第2レリーズ釦とを有することを特徴
    とする請求項1に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記レリーズ釦手段は、カメラシーケン
    ス動作の指令を行うための第1レリーズスイッチ及び第
    2レリーズスイッチと、上記第1及び第2レリーズスイ
    ッチの操作後に更にレリーズ釦の押し下げによって動作
    する第3レリーズスイッチとを有し、上記第1及び第2
    レリーズスイッチの操作により上記手ぶれ防止動作なし
    の撮影動作を実行し、上記第3レリーズスイッチの操作
    により上記手ぶれ防止手段を動作させながらの写真撮影
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の手ぶれ防止機
    能付きカメラ。
JP9644794A 1994-05-10 1994-05-10 手ぶれ防止機能付きカメラ Pending JPH07301840A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7580056B2 (en) 2004-08-17 2009-08-25 Funai Electric Co., Ltd. Digital still camera

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7580056B2 (en) 2004-08-17 2009-08-25 Funai Electric Co., Ltd. Digital still camera

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Date Code Title Description
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Effective date: 20030722