JPH07301036A - 施解錠確認装置 - Google Patents

施解錠確認装置

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JPH07301036A
JPH07301036A JP11604794A JP11604794A JPH07301036A JP H07301036 A JPH07301036 A JP H07301036A JP 11604794 A JP11604794 A JP 11604794A JP 11604794 A JP11604794 A JP 11604794A JP H07301036 A JPH07301036 A JP H07301036A
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JP
Japan
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magnet
display
key
magnetic pole
relay
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JP11604794A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Miyatsu
孝嘉 宮津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ側のドライブマグネットの磁力が比
較的弱くても確実に作動するとともに、信頼性の高い施
解錠確認装置を提供する。 【構成】 シリンダ1の外筒3の前面にドライブマグネ
ット5a,5bが埋設され、鍵2の一方の被着部材6a
の側端には、表示マグネット10が回動自在に装着さ
れ、該表示マグネット10と間隙を存して位置保持マグ
ネット12が摺動自在に装着されている。表示マグネッ
ト10は左半分を緑に着色し、右半分は赤に着色して、
他方の被着部材6bには表示窓6cが形成さている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵で錠を施錠又は解錠
した履歴を鍵に自動的に記憶させる施解錠確認装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図30は従来の施解錠確認装置aの分解
斜視図である。鍵bのつまみcには、プラスチックから
なるケースd1 ,d2 が挟着されている。ケースd1
は施解錠表示窓eが設けられるとともに、該施解錠表示
窓eに隣接した内部の空間fの下部底面には、磁石保持
板gが貼着されている。空間fには磁石hが回動自在に
内蔵されるとともに、前記磁石保持板gにどちらの磁極
が吸着しているか識別出来るように着色してある。
【0003】一方シリンダには、磁石iを埋設したカー
バープレートjがシールkで貼着されている(特開平4
−38382号公報)。従来例の施解錠確認装置は上記
のように構成されているので、その作動を説明する。カ
ーバープレートjを、鍵を180度操作して施錠又は解
錠する所謂180度型のシリンダに貼着して使用する場
合を説明する。
【0004】施錠行程の後半で鍵bの磁石保持板gがカ
ーバープレートjの磁石i1 の近傍を通過する時、磁石
保持板gは磁石i1 に磁気感応して例えば磁石i1 の表
面のN極と同極のN極が磁石h側に生ずる。従って磁石
hのS磁極が回動して磁石保持板gに吸着するので施解
錠の履歴を確認したいときは、磁石hの色で施錠してき
たことが確認出来る。
【0005】解錠行程の後半で鍵bの磁石保持板gがカ
ーバープレートjの磁石i2 の近傍を通過する時、磁石
保持板gは磁石i2 に磁気感応して例えば磁石i2 の表
面のS極と同極のS極が磁石h側に生ずる。従って磁石
hのN磁極が回動して磁石保持板gに吸着するので施解
錠の履歴を確認したいときは、磁石hの色で解錠してき
たことが確認出来る。
【0006】従来例は上記のような構成で作動するの
で、以下述べるような欠点が有り、セキュリティをチェ
ックする為の高度な信頼性を要求されるツールとしては
到底実用化出来るものでは無い。即ち、磁石保持板g
は、カーバープレートjの磁石iと磁石hとの間に位置
するとともに、磁石hに隣接している構成になってい
る。磁石と磁性体との間に働く磁力は、周知のように磁
石の強さに比例するとともに、相互間の距離の自乗に反
比例して弱くなる。
【0007】従って、磁石hの磁力をかなり小さく設定
しても磁石hと磁石保持板gに働く吸着力は強大とな
る。一方、磁石iをかなり強く設定しても、磁石保持板
gまでの距離が前記磁石hと磁石保持板gとの距離に比
較して十分に長いので、磁石iの磁力は距離の自乗に反
比例して弱くなる、従ってこの弱い磁力による磁気誘導
により惹起する磁石保持板gの磁気はより弱いものとな
る。
【0008】鍵で施解錠をする場合、磁石hと磁石保持
板gとの以前の吸着位置を新しい吸着位置に変更する必
要が常に起きるが、この際以前の磁石hと磁石保持板g
との吸着位置の吸着力に、磁石保持板gに新しく磁気誘
導される磁気が打ち勝って磁石hを反発させるととも
に、磁石hの他の磁極が磁石保持板gに吸着する必要が
ある。
【0009】ところが、上記のように磁石iの磁気誘導
で惹起される磁気は、極めて弱いので磁石iの磁力を極
端に強く設定しても磁石iと磁石保持板との間に作用す
る磁力より小さくなる。従って、鍵で施錠又は解錠操作
する途中の過程で何らかの衝撃が磁石hに加わった場合
はスムースに作動するが、そうで無い場合は磁石hが誤
表示する欠点があった。
【0010】即ち、鍵操作中の表示の追従に信頼性が無
いという重大な不具合があり、セキュリティをチェック
する為の高度な信頼性を要求されるツールとしては到底
実用化出来ない欠点があった。従って、少しでも信頼性
を上げる為には、磁石iを最大限に強く設定しなければ
ならないが、必然的に希土類の磁石等を使用する為高価
となるとともに、磁力の弱い可撓性磁石等では対応出来
ない欠点があった。さらに、既存のシリンダ錠に簡単に
取り付けて施解錠確認装置付きに変換出来ない欠点があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この点に鑑み、本発明
はシリンダ側のドライブマグネットの磁力が比較的弱く
ても確実に作動するとともに、既存のシリンダ及び鍵に
簡単に装着して施解錠確認装置化も出来る信頼性の高い
施解錠確認装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、錠のシリンダと、つまみに非
磁性体からなる被着部材を被着した鍵において、
【0013】前記シリンダの外筒前部に永久磁石からな
るドライブマグネットを配設し、前記被着部材を分割す
るとともに、少なくとも一方の被着部材をつまみに被着
可能に形成し、一方の被着部材の鍵先側の側端に、一対
の磁極を有する永久磁石からなる表示マグネットをドラ
イブマグネットと対向して回動自在に設けるとともに、
永久磁石からなる位置保持マグネットを表示マグネット
の背後に間隙を存し且つ前記つまみ面に平行に変位可能
に併設し、表示マグネットの特定の磁極が位置保持マグ
ネットの異極の磁極に吸着した姿勢が識別出来るよう表
示マグネットの外面を識別するとともに、被着部材に表
示マグネットに対応して表示窓を形成し、ドライブマグ
ネットには、鍵操作による施錠行程の後半に前記表示マ
グネットが通過する軌跡の近傍に特定の磁極を設定する
とともに、解錠行程の後半に表示マグネットが通過する
軌跡の近傍に異極の磁極を設定した施解錠確認装置であ
って、
【0014】鍵操作の施錠行程の後半に、前記表示マグ
ネットが前記ドライブマグネットの特定の磁極の近傍を
最終的に通過する時点において、ドライブマグネットの
特定の磁極と表示マグネットの異極の磁極が相互に対向
するとともに、表示マグネットの特定の磁極が前記位置
保持マグネットの異極の磁極に対向するよう位置保持マ
グネットが変位し、鍵抜き取り後も表示マグネットと位
置保持マグネットとが鍵抜き取り直前の相互吸着姿勢を
保持し続けるように構成した。
【0015】さらに、錠のシリンダと、つまみに非磁性
体からなる被着部材を被着した鍵において、前記シリン
ダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマグネットを
配設し、前記被着部材を分割するとともに、少なくとも
一方の被着部材をつまみに被着可能に形成し、一方の被
着部材の鍵先側の側端に、永久磁石からなる中継マグネ
ットをドライブマグネットと対向して回動自在に配設
し、永久磁石からなる表示マグネットを中継マグネット
と間隙を存してつまみ面に平行に変位可能に配設し、鍵
操作による施錠行程の後半に中継マグネットが通過する
軌跡の近傍のドライブマグネットに特定の磁極を設定す
るとともに、解錠行程の後半に中継マグネットが通過す
る軌跡の近傍のドライブマグネットに異極の磁極を設定
し、少なくとも前記中継マグネットの特定の磁極が前記
表示マグネットと対向したことが識別出来るよう前記表
示マグネットを識別し、被着部材に前記表示マグネット
の識別部に対応する表示窓を形成した施解錠確認装置で
あって、
【0016】前記中継マグネットが、前記鍵操作の施錠
行程の後半に前記ドライブマグネットの特定の磁極の近
傍を通過する時点において、中継マグネットの異極の磁
極がドライブマグネットの特定の磁極と対向し、且つ表
示マグネットが変位して中継マグネットの特定の磁極と
表示マグネットの異極の磁極とが対向するとともに、鍵
抜き取り後も表示マグネットと位置保持マグネットとが
鍵抜き取り直前の相互吸着姿勢を保持し続けるように構
成した。
【0017】また、錠のシリンダと、つまみに非磁性体
からなる被着部材を被着した鍵において、前記シリンダ
の外筒前部に永久磁石からなるドライブマグネットを配
設し、前記被着部材を分割するとともに、少なくとも一
方の被着部材をつまみに被着可能に形成し、一方の被着
部材の鍵先側の側端に、永久磁石からなる中継マグネッ
トを前記ドライブマグネットと対向して回動自在に配設
し、永久磁石からなる作動マグネットを前記中継マグネ
ットと間隙を存して前記つまみ面に平行に変位可能に配
設するとともに、該作動マグネットと連動してつまみ面
に平行に変位可能に表示板を設け、鍵操作による施錠行
程の後半に中継マグネットが通過する軌跡の近傍のドラ
イブマグネットに特定の磁極を設定するとともに、解錠
行程の後半に中継マグネットが通過する軌跡の近傍のド
ライブマグネットに異極の磁極を設定し、少なくとも前
記中継マグネットの特定の磁極が前記作動マグネットと
対向したことが識別出来るよう前記表示板を識別し、被
着部材に前記表示板の識別部に対応する表示窓を形成し
た施解錠確認装置であって、
【0018】前記中継マグネットが、前記鍵操作の施錠
行程の後半に前記ドライブマグネットの特定の磁極の近
傍を通過する時点において、中継マグネットの異極の磁
極がドライブマグネットの特定の磁極と対向するととも
に、特定の磁極が作動マグネットと対向し、作動マグネ
ットが変位するとともに、作動マグネットの異極の磁極
が中継マグネットの特定の磁極と対向し、作動マグネッ
トの変位と連動して表示板が変位し、鍵抜き取り後も鍵
抜き取り直前の前記中継マグネットと作動マグネットと
の相互吸着姿勢を保持して表示板の姿勢が保持され続け
るよう構成した。
【0019】さらに、錠のシリンダと、つまみに非磁性
体からなる被着部材を被着した鍵において、前記シリン
ダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマグネットを
配設し、前記被着部材を分割するとともに、少なくとも
一方の被着部材をつまみに被着可能に形成し、一方の被
着部材の鍵先側の両側端に、永久磁石からなる一対の中
継マグネットをドライブマグネットと対向して回動自在
に設け、永久磁石からなる表示マグネットを中継マグネ
ットと間隙を存し且つ前記つまみ面に平行に変位可能に
配設し、少なくとも一方の中継マグネットの特定の磁極
が表示マグネットの異極の磁極と対向したことが識別出
来るよう表示マグネットを識別し、被着部材に表示マグ
ネットの識別部に対応する表示窓を形成した施解錠確認
装置であって、
【0020】前記一対の中継マグネットが、前記鍵操作
の施錠行程の後半に前記ドライブマグネットの磁極と吸
引・反発して回動するとともに、表示マグネットの磁極
が前中継マグネットの磁極と吸引・反発して変位し、鍵
抜き取り後も中継マグネットと表示マグネットとの鍵抜
き取り直前の相互吸着姿勢を保持し続けるよう構成し
た。
【0021】また、錠のシリンダと、つまみに非磁性体
からなる被着部材を被着した鍵において、前記シリンダ
の外筒前部に永久磁石からなるドライブマグネットを配
設し、前記被着部材を分割するとともに、少なくとも一
方の被着部材をつまみに被着可能に形成し、一方の被着
部材の鍵先側の両側端に、永久磁石からなる一対の中継
マグネットを前記ドライブマグネットと対向して回動自
在に配設し、永久磁石からなる作動マグネットを前記中
継マグネットと間隙を存して前記つまみ面に平行に変位
可能に設け、該作動マグネットと連動してつまみ面に平
行に変位する表示板を設け、少なくとも前記中継マグネ
ットの特定の磁極が前記作動マグネットの異極の磁極と
対向したことが識別出来るよう表示板を識別し、被着部
材に表示板の識別部に対応する表示窓を形成した施解錠
確認装置であって、
【0022】前記一対の中継マグネットが、前記鍵操作
の施錠行程の後半に前記ドライブマグネットの磁極と吸
引・反発して回動するとともに、作動マグネットの磁極
が中継マグネットの磁極と吸引・反発して変位し、該変
位に協同して表示板が変位し、鍵抜き取り後も中継マグ
ネットと作動マグネットとの鍵抜き取り直前の相互吸着
姿勢を保持して表示板の姿勢を保持し続けるよう構成し
た。
【0023】さらに、請求項1,2,3,4,及び5記
載の一方の被着部材に、鍵先方向に付勢した位置保持用
ロッドを前後方向に摺動自在に設け、該位置保持用ロッ
ドに形成された位置保持用接触部は鍵を抜き取った状態
において、前記表示マグネット,作動マグネット又は表
示板のいずれかに当接するとともに、位置保持用ロッド
の先端が被着部材の前縁より若干突出し、鍵をシリンダ
に挿入した時点において位置保持用ロッドの先端がシリ
ンダ内筒前面に当接するとともに位置保持用ロッドが後
退して、位置保持用接触部が表示マグネット,作動マグ
ネット又は表示板のいずれかから離脱する構成を採用し
た。
【0024】また、錠のシリンダと、つまみに非磁性体
からなる被着部材を被着した鍵において、前記シリンダ
の外筒前部に永久磁石からなるドライブマグネットを配
設し、前記被着部材を分割するとともに、少なくとも一
方の被着部材をつまみに被着可能に形成し、該被着部材
の鍵先側の両側端に、永久磁石を埋設した一対の表示マ
グネットを鍵の軸線方向と交又して相互に対向させると
ともに、相互に接近又は離反するよう摺動自在に設け、
それぞれの表示マグネットの永久磁石の移動限度位置に
隣接して位置保持磁性体を配設し、前記被着部材の中央
部に鍵先方向を開放した溝を鍵の軸線方向に形成すると
ともに、該溝に十字架状の位置保持用ロッドを付勢して
摺動自在に装着し、該位置保持用ロッドの本体と偏心し
た交又軸の両先端に位置保持用接触部を形成し、一対の
表示マグネットの対向端の裏面に着色部を形成し、位置
保持用ロッドの本体中央部裏面に前記着色部と異なる色
の着色部を設け、該着色部に対応する被着部材の箇所に
表示窓を形成した施解錠確認装置であって、
【0025】鍵操作の施錠行程の後半に、前記一対の表
示マグネットが前記ドライブマグネットの磁極の近傍を
それぞれ最終的に通過する時点において、一対の表示マ
グネットが相互に離反し、鍵抜き取り直前にそれぞれの
表示マグネットが近傍の位置保持磁性体を吸着するとと
もに、鍵抜き取り時点において位置保持用ロッドの付勢
力により位置保持用接触部が表示マグネットに当接する
構成を採用した。
【0026】さらに、請求項1,2,3,4,5,6及
び7記載のドライブマグネットを可撓性磁石で構成し
た。また、請求項8記載のドライブマグネットを可撓性
磁石で構成するとともに、該ドライブマグネットの一方
の面に両面接着テープを貼着した構成を採用した。さら
に、請求項7及び8記載の可撓性磁石で構成したドライ
ブマグネットの特定の位置に変形部を形成した構成を採
用した。
【0027】
【作用】請求項1の発明による施解錠確認装置は、上記
のように構成されているので鍵を操作して施錠すると、
施錠行程の後半で表示マグネットがドライブマグネット
の特定の磁極の近傍を通過するとき、表示マグネットの
異極がドライブマグネットの特定の磁極と対向する。従
って、表示マグネットの位置保持マグネット側には、自
動的に特定の磁極が位置する。
【0028】表示マグネットの特定の磁極は、位置保持
マグネットの特定の磁極に反発力を与えるとともに、異
極の磁極を吸引して位置保持マグネットを変位させて、
表示マグネットの特定の磁極に位置保持マグネットの異
極の磁極が対向する。鍵をシリンダから抜き取っても、
表示マグネットの特定の磁極が位置保持マグネットの異
極の磁極を吸着して、鍵抜き取り直前の表示マグネット
の吸着姿勢を保持する。
【0029】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から表示マグネットの色又はマー
クを視認して施錠又は解錠の履歴を確認出来る。さら
に、請求項2の発明による施解錠確認装置は、鍵を操作
して施錠すると、施錠行程の後半で中継マグネットがド
ライブマグネットの特定の磁極の近傍を通過するとき、
中継マグネットの異極がドライブマグネットの特定の磁
極と対向する。
【0030】従って、中継マグネットの表示マグネット
側には、自動的に特定の磁極が位置する。中継マグネッ
トの特定の磁極は、表示マグネットの特定の磁極に反発
力を与えるとともに、異極の磁極を吸引して表示マグネ
ットを変位させて、中継マグネットの特定の磁極に表示
マグネットの異極の磁極が対向する。鍵をシリンダから
抜き取っても、中継マグネットの特定の磁極が表示マグ
ネットの異極の磁極を吸着して、鍵抜き取り直前の表示
マグネットの吸着姿勢を保持する。
【0031】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から表示マグネットの色又はマー
クを視認して施錠又は解錠の履歴を確認出来る。請求項
3の発明による施解錠確認装置は、鍵を操作して施錠す
ると、施錠行程の後半で中継マグネットがドライブマグ
ネットの特定の磁極の近傍を通過するとき、中継マグネ
ットの異極がドライブマグネットの特定の磁極と対向す
る。
【0032】従って、中継マグネットの作動マグネット
側には、自動的に特定の磁極が位置する。中継マグネッ
トの特定の磁極は、作動マグネットの特定の磁極に反発
力を与えるとともに、異極の磁極を吸引して作動マグネ
ットを変位させて、中継マグネットの特定の磁極に作動
マグネットの異極の磁極が対向する。この間作動マグネ
ットと連動した表示板も変位する。鍵をシリンダから抜
き取っても、中継マグネットの特定の磁極が作動マグネ
ットの異極の磁極を吸着し続けて、鍵抜き取り直前の作
動マグネットの吸着姿勢を保持し、表示板の位置も保持
される。
【0033】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から表示マグネットの色又はマー
クを視認して施錠又は解錠の履歴を確認出来る。請求項
4の発明による施解錠確認装置は、鍵を操作して施錠す
ると、施錠行程の後半で一対の中継マグネットがドライ
ブマグネットの磁極にそれぞれ感応して回動するととも
に、それぞれの中継マグネットに対応する表示マグネッ
トの異極の磁極が前記中継マグネットの背後の磁極と吸
着するよう表示マグネットは変位する。鍵をシリンダか
ら抜き取っても、中継マグネットの磁極が作動マグネッ
トの磁極を吸着し続けて、鍵抜き取り直前の表示マグネ
ットの吸着姿勢を保持する。
【0034】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から表示マグネットの色又はマー
クを視認して施錠又は解錠の履歴を確認出来る。請求項
5の発明による施解錠確認装置は、鍵を操作して施錠す
ると、施錠行程の後半で一対の中継マグネットがドライ
ブマグネットの磁極にそれぞれ感応して回動するととも
に、それぞれの中継マグネットに対応する作動マグネッ
トの異極の磁極が前記中継マグネットの背後の磁極と吸
着するよう作動マグネットは変位する。この間作動マグ
ネットと連動した表示板も変位する。鍵をシリンダから
抜き取っても、一対の中継マグネットの磁極が作動マグ
ネットのそれぞれ対応する異極の磁極を吸着し続けるの
で、これと連動した表示板の位置を保持する。
【0035】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から表示マグネットの色又はマー
クを視認して施錠又は解錠の履歴を確認出来る。請求項
6の発明による施解錠確認装置は、第1,2,3,4,
及び5の発明において、前記一方の被着部材に、鍵先方
向に付勢した位置保持用ロッドを前後方向に摺動自在に
設け、該位置保持用ロッドに形成された位置保持用接触
部は鍵を抜き取った状態において、前記表示マグネッ
ト,作動マグネット又は表示板のいずれかに当接すると
ともに、位置保持用ロッドの先端が被着部材の前縁より
若干突出するように構成した。
【0036】従って、鍵をシリンダに挿入した時点にお
いて位置保持用ロッドの先端がシリンダ内筒前面に当接
するとともに位置保持用ロッドが後退して、位置保持用
接触部が表示マグネット,作動マグネット又は表示板の
いずれかから離脱し、表示マグネット,中継マグネット
又は表示板が変位可能となり、鍵による施解錠に伴い表
示マグネット,中継マグネット又は表示板が所要の変位
を行う。
【0037】鍵の操作が終わり鍵をシリンダから引き抜
くと、位置保持用ロッドは付勢力により前進し、位置保
持用接触部が中継マグネット又は表示板に当接して、鍵
を携帯中強力な磁石に近ずけたり、衝撃が加わっても誤
表示することは無い。
【0038】請求項7の発明による施解錠確認装置は、
鍵を操作して施錠又は解錠すると、施錠(解錠)行程の
後半で一対の表示マグネットがドライブマグネットの磁
極にそれぞれ感応して相互に離反(接近)する。鍵をシ
リンダから抜き取っても、位置保持用ロッドの位置保持
用接触部が表示マグネットに当接して表示マグネットの
位置を保持する。
【0039】従って、施錠してきたか不安になったと
き、被着部材の表示窓から位置保持用ロッド裏面又は表
示マグネット裏面の着色部の色を視認して施錠又は解錠
の履歴を確認出来る。請求項8の従属発明による施解錠
確認装置は、ドライブマグネットをゴム磁石又はプラス
チック磁石等の可撓性磁石で構成し、所要の箇所に部分
着磁するので、ドライブマグネットをシリンダキャップ
式の中空の外筒に内側から装着する場合作業効率が向上
する。請求項9の従属発明による施解錠確認装置は、既
存の錠のシリンダの外筒前面又は内面に簡単に貼着出来
るので、施解錠確認装置変換用キットとして既存の錠が
簡単に施解錠確認装置付きとなる。
【0040】さらに、中空のシリンダ外筒ではシリンダ
外筒内側から簡単に装着出来生産性が向上する。請求項
10の従属発明による施解錠確認装置は、ドライブマグ
ネットに変形部を設けたので、ドライブマグネットをシ
リンダに装着又は貼着する場合、位置合わせが簡単に出
来る。同じシリンダでも扉の勝手により鍵が時計回りで
施錠か反時計回りで施錠か異なる場合がある。
【0041】この場合、ドライブマグネットの磁極の極
性を逆転する必要があるが、同じドライブマグネットで
右勝手の扉のシリンダでは変形部を12時の位置で接着
するように決め、左勝手では6時の位置と決めれば、1
個のドライブマグネットで左右両勝手のシリンダに対応
出来便利である。
【0042】
【実施例】図1は第1発明の施解錠確認装置Aの分解斜
視図である。即ち、図1において施解錠確認装置Aは、
シリンダ1と鍵2で構成され、シリンダ1は非磁性体か
らなる外筒3に、キー溝4aを設けた非磁性体からなる
内筒4が装着され、外筒3の前面には一対の永久磁石か
らなるドライブマグネット5a,5bが内筒4の中心を
前面からみてほぼ9時の位置及び3時の位置に埋設され
ている。ドライブマグネット5aは表面にN磁極が、5
bはS磁極があるように設定されている。
【0043】非磁性体からなる鍵2のつまみ2aは、非
磁性体,例えばプラスチックからなる一対の被着部材6
a,6bでサンドウッチ状に嵌着されている。即ち、一
方の被着部材6aの裏面6a′には、円柱状の複数の突
起7が形成されるとともに、装着用の穴8aが孔設され
た真鍮箔からなる保護板8が装着され、前記突起7の頭
部が熱でつぶされている。他方の被着部材6bの裏面6
b′には、つまみ2aに対応する図示しない凹部が形成
されるとともに、該裏面6b′の外縁部には接着剤が塗
布され一方の被着部材6aと接着されている。
【0044】一方の被着部材6aのシリンダ3側の側端
には、直方体状の凹部9が形成されるとともに、該凹部
9には円柱状の永久磁石からなる表示マグネット10が
回動自在に装着されている。表示マグネット10の回動
軸は、円柱の中心軸であり且つ前記凹部9の長手方向に
装着されている。表示マグネット10は中心軸と交又す
る方向に着磁されている(図2参照)。
【0045】表示マグネット10の側面は、円柱の中心
軸及び着磁軸を含んだ面と交又する線を境界として、例
えば表示マグネット10のS磁極が鍵先方向を向いた位
置で左半分を緑に着色し、右半分は赤に着色してある。
一方の被着部材6aの前記凹部9と、若干の間隙を存し
て直方体状の凹部11が形成され、該凹部11には永久
磁石からなる直方体状の位置保持マグネット12が長手
方向に着磁されるとともに長手方向に摺動自在に装着さ
れている(図2参照)。凹部11の前後方向の幅は、位
置保持マグネット12の幅より若干大きく、上下方向の
長さは位置保持マグネット12の長さの2倍にほぼ等し
く、左右方向の深さは位置保持マグネット12より若干
大きいい。凹部11と凹部9とのそれぞれの短辺方向の
中心軸がほぼ同軸上に設定されている。
【0046】なお、表示マグネット10と位置保持マグ
ネット12との位置関係は、次のように設定されている
(図3参照)。表示マグネット10の着磁の中心軸Xと
該軸Xのほぼ近傍に位置する位置保持マグネット12の
磁極の中心は、若干変位可能な方向にずれるよう設定さ
れている。即ち、このように設定することにより磁極ど
うしの反発力の、軸Xと交又する方向の分力で位置保持
マグネット12が初期状態から変位始めるのである。
【0047】保護板8には、凹部9に対応して凹部9よ
り若干小さい穴8bが形成され、被着部材6bにも凹部
9に対応して凹部9より若干小さい表示窓6cが形成さ
れるとともに、透明なプラスチックからなる窓材13が
接着されている。施解錠確認装置Aの第1実施例は、上
記のように構成されているので、以下のように作動す
る。
【0048】シリンダ3は360度型(鍵を360度時
計方向又は反時計方向に回動して施錠又は解錠するタイ
プ)の錠に装着されていると仮定して、鍵2をシリンダ
3のキー溝4aに挿入し、時計方向(以下CWという)
に回動して施錠する。施錠行程の後半で、表示マグネッ
ト10はドライブマグネット5aの近傍を通過すると
き、表示マグネット10のS磁極がドライブマグネット
5aと対向するとともに、N磁極は位置保持マグネット
12側に回動する。
【0049】位置保持マグネット12のN磁極が表示マ
グネット10のN磁極に反発するとともに、位置保持マ
グネット12のS磁極が表示マグネット10のN磁極に
吸引されてU方向に変位する。鍵2をキー溝4aから抜
き取っても、上記の表示マグネット10と位置保持マグ
ネット12の相互吸着姿勢は保持される。
【0050】一方、鍵2を反時計方向(以下CCWとい
う)に回動する解錠行程の後半では、表示マグネット1
0はドライブマグネット5bの近傍を通過するとき、表
示マグネット10のN磁極がドライブマグネット5bと
対向するとともに、S磁極は位置保持マグネット12側
に回動する(図3(a)参照)。
【0051】位置保持マグネット12のS磁極が表示マ
グネット10のS磁極に反発するとともに、位置保持マ
グネット12のN磁極が表示マグネット10のS磁極に
吸引されてT方向に変位する。鍵2をキー溝4aから抜
き取っても、上記の表示マグネット10と位置保持マグ
ネット12の相互吸着姿勢は保持される。
【0052】従って、鍵2を携帯中施錠してきたか不安
になった時、手元の窓材13を介して表示マグネット1
0を見て、表示マグネット10の緑の側面が見えたら施
錠して来たことが確認出来る。同様に赤が見えたら解錠
して来たことが確認出来る。なお、本実施例では、表示
マグネット10は、円柱状に構成したが、四角柱でも6
角柱でもよく、要するに回転体であればよい。
【0053】施解錠確認装置Aの第2実施例は、図4
(a)に示すように中空円板状のゴム磁石又はプラスチ
ック磁石からなる可撓性磁石でドライブマグネット14
を構成し、9時の位置に部分着磁して表面にN磁極を設
定し、同じく部分着磁して3時の位置の表面にS磁極を
設定したものである(なお、上記の部分着磁は同時に行
う)。ドライブマグネット14の外縁は対象となるシリ
ンダの外筒前面の外縁より若干小さめに設定されるとと
もに、ドライブマグネット14の内縁は内筒前面の外縁
より若干大きめに設定され、ドライブマグネット14の
裏面には両面接着テープが貼着されている。
【0054】また、両面接着テープの代わりに使用直前
に接着剤を塗布してもよい。さらに、シリンダの外筒を
中空の筒で構成したシリンダ・キャップ式のタイプで
は、ドライブマグネット14の表面に両面接着テープを
貼着し、シリンダ・キャップ前面の裏側に貼着すること
も出来る。
【0055】その他の構成及び作動については、第1実
施例と同様であるので説明は省略する。効果としては、
ノブの中心にシリンダが配設された所謂キー・イン・ノ
ブ・タイプのシリンダにおいては、シリンダの外筒前面
に当たる箇所が、ノブの形状に応じてやや凸状であった
り凹状であったりするが、これらのシリンダにも可撓性
磁石の特性を利用してスムースに貼着することが出来
る。従って、あらゆる種類の既存の錠に簡単に取り付け
施解錠確認装置付きに変換出来る利点がある。
【0056】図4(b)は、可撓性磁石からなるドライ
ブマグネット15の正面図であるが、外縁の12時の位
置に楔状の変形部15aを形成したものである。なお、
15bはN磁極であり15cはS磁極である。その他の
構成及び作動については、第2実施例と同様であるので
説明は省略しその相違点のみ述べる。即ち、ドライブマ
グネット15に変形部15aを設けると、対象シリンダ
に貼着する場合位置合わせが簡単に出来る。別行程で塗
料等で合いマーク等を改めてうつ必要がなくコストダウ
ンの効果がある。
【0057】変形部は、楔状に限らず半円でも四角でも
よく、切り欠きでなく外方に突出してもよく、また内方
の中空側に設けてもよい。図4(c)及び(d)は後述
する180度型のドライブマグネットの正面図である。
可撓性磁石からなるドライブマグネット16は、作用の
項で述べたように、左右勝手のあるシリンダに1枚のド
ライブマグネットで対処する為の構成である。
【0058】即ち、図4(c)のドライブマグネット1
6は、外縁の12時の位置に半円状の変形部16aが形
成されている。16bはN磁極であり、16cはS磁極
である。逆勝手のシリンダに貼着するには変形部16a
を6時の位置にすれば、16bがS磁極となり、16c
がN磁極となる(図4(c)参照)。即ち、1枚のドラ
イブマグネットで左右勝手のシリンダに対処出来コスト
ダウンの効果がある。
【0059】なお、第1実施例では一対の被着部材6
a,6bを設けて、鍵2のつまみ2aにサンドウイッチ
状に被着しているが、他方の被着部材6bは鍵2と一体
に所謂インサート成形してもよい。施解錠確認装置Aの
第3実施例は、図5(a)に示すように第1実施例と殆
ど同様であるでその相違点についてのみ説明する。
【0060】一方の被着部材6aの裏面6a′側のほぼ
中央に、図示しないつまみの軸線に沿って鍵先方向が開
放された溝17が形成されている。プラスチックからな
る十手状の位置保持用ロッド18は本体18aが四角柱
に形成され、一端に円柱状の突起18bが突設されると
ともに、本体18aの中央部にフック状に偏心して位置
保持用接触部18cが連成されている。
【0061】凹部11に隣接し且つ溝17のほぼ中央に
凹部19が連成されている。凹部11と凹部19を隔て
る壁には、前記位置保持用接触部18cの先端部18
c′が出没可能な孔20が形成されている。位置保持用
ロッド18の長さは、鍵をシリンダから抜き出した状態
でスプリング21で鍵先方向に付勢され他端18dが一
方の被着部材6aの外縁から若干突出するとともに、位
置保持用接触部18cの先端18c′が位置保持マグネ
ット12に当接するように設定されている。
【0062】さらに、位置保持用ロッド18の長さは、
鍵をシリンダに挿入した時点において他端18dがシリ
ンダに内筒前面に当接するとともに、位置保持用ロッド
18が他端18d方向に若干スライドし、且つ位置保持
用接触部18cの先端18c′は位置保持マグネット1
2から離脱するよう設定されている。
【0063】位置保持用ロッド18は、一端の突起18
bにスプリング21を装着し、位置保持用接触部18c
の先端部18c′が前記孔20に挿入された状態で保護
板8′を装着する。保護板8′には、凹部9に対応して
凹部9より若干小さい穴8b′が形成され、図示しない
他方の被着部材にも凹部9に対応して凹部9より若干小
さい表示窓が形成さるとともに、透明なプラスチックか
らなる窓材が接着されている。施解錠確認装置Aの第3
実施例は、上記のように構成されているので以下のよう
に作動する。
【0064】即ち、鍵をシリンダに挿入すると、位置保
持用ロッド18の他端18dがシリンダの内筒前面に当
接するとともに、位置保持用ロッド18が一端の突起1
8b方向に若干スライドし、位置保持用接触部18cの
先端18c′は位置保持マグネット12から離脱する。
【0065】施・解錠確認の作動は、第1実施例と同様
であるので説明は省略する。施錠又は解錠操作が終わ
り、鍵をシリンダから抜き出すと、位置保持用ロッド1
8は、スプリング21の付勢力で鍵先方向にスライド
し、他端18dが一方の被着部材6aの外縁から若干突
出するとともに、位置保持用接触部18cの先端18
c′が位置保持マグネット12に当接する。
【0066】従って、鍵を携帯中他の磁石が近ずいたり
衝撃が加わったりしても、位置保持用ロッド18の位置
保持用接触部18cの先端18c′が位置保持マグネッ
ト12に当接しているので、位置保持マグネット12は
位置が変わらず、この位置保持マグネット12と吸着姿
勢にある表示マグネット10の姿勢も変わらない。即
ち、誤表示することを防止出来る。
【0067】次に、ドライブマグネットの磁極の配設パ
ターンについて説明する。第1の発明における第1及び
第2の実施例では、ピンシリンダの一般的な360度型
について説明したが、日本では内筒と外筒が同心円状の
日本独特のシリンダも多用されている。
【0068】即ち、このシリンダは、鍵を挿入した位置
から180度CW又はCCWに回動して施錠又は解錠を
行う180度型である。このシリンダの場合、テールピ
ースとクラッチの遊びの関係上、鍵の使用者が施錠して
外出しても家に居るものがサムターンを使用して内側か
ら解錠し、更に使用者が鍵で施錠して外出しようとする
場合、シリンダの内筒が外筒に対する位置が180度ず
れることになる。使用者が最初に鍵を抜き差ししていた
位置が、鍵の刻みが12時の位置にあったとして、二度
目には6時の位置となるのである。
【0069】従って、この180度型の場合、ドライブ
マグネット21は、図6(a)に示すように、10時半
の位置にN磁極21a1 を埋設するとともに、4時半の
位置にN磁極21a2 を埋設する。更に1時半の位置に
はS磁極21b1 を埋設するとともに、7時半の位置に
S磁極21b2 を埋設する。このように設定することに
より前記の内筒と外筒のずれが生じても問題無い。
【0070】即ち、施錠行程の後半には必ず同じ極性の
磁極の近傍を表示マグネットは通過し、解錠行程後半に
は必ず異極の磁極の近傍を表示マグネットは通過する。
自動車等の鍵では、鍵を挿入した位置から右に45度C
Wに回動後、CCWに回動して施錠して鍵を抜き取り、
鍵を挿入した位置から左に45度CCWに回動後、CW
に回動して解錠して鍵を抜き取るタイプの所謂45度型
のものも多用されている(逆勝手のものも有る)。
【0071】この場合、図6(b)のようにドライブマ
グネット22を構成すればよい。即ち、N磁極22aを
1時半の位置に、S磁極22bを10時半の位置に設定
すればよい。更に、自動車の鍵では、鍵の刻みを左右対
称に形成し無意識にどちら向きに挿入しても操作出来る
ように構成した所謂リバーシブルのものも多い。
【0072】この場合、図6(a)のようにドライブマ
グネットの磁極を配設すればよい。なお、上記のいずれ
のドライブマグネットの磁極の配設パターンにしても、
磁極の位置は何時の位置でなければならないというよう
に、リジッドなものではない。つまみに対する表示マグ
ネット自体の位置の偏心した距離、鍵の抜き差し位置の
ガタ及びドライブマグネットの磁極どうしの相互干渉を
考慮して適正に設定すればよい。
【0073】なお、45度未満の操作角のシリンダにお
いては、該操作角の限度位置の表示マグネットの直下位
置に、特定の磁極又は異極の磁極を設定すればよい。ま
た、表示マグネットの外側は色で識別したが、文字やマ
ークで代用してもよい。
【0074】図7は第2発明による第1実施例の施解錠
確認装置Bの分解斜視図である。即ち、図1において施
解錠確認装置Bは、シリンダ1と鍵2で構成され、シリ
ンダ1の外筒3の前面には、N磁極のライブマグネット
5aがさらにS磁極の5bが埋設されている。
【0075】非磁性体からなる鍵2のつまみ2aは、一
対の被着部材23a,23bでサンドウッチ状に嵌着さ
れている。即ち、一方の被着部材23aの裏面23a′
には、円柱状の複数の突起24が形成されるとともに、
装着用の穴25aが孔設された真鍮箔からなる保護板2
5が装着されている。
【0076】一方の被着部材23aのシリンダ3側の側
端には、直方体状の凹部26が形成されるとともに、該
凹部26には円柱状の永久磁石からなる中継マグネット
27が回動自在に装着されている。中継マグネット27
の回動軸は、円柱の中心軸であり且つ前記凹部26の長
手方向に装着され、中継マグネット27は中心軸と交又
する方向に着磁されている。
【0077】一方の被着部材23aの前記凹部26と、
若干の間隙を存して直方体状の凹部28が形成され、該
凹部28には永久磁石からなる直方体状の表示マグネッ
ト29が長手方向に着磁されるとともに長手方向に摺動
自在に装着されている。凹部28の前後方向の幅は、表
示マグネット29の幅より若干大きく、上下方向の長さ
は表示マグネット29の長さの2倍にほぼ等しく、左右
方向の深さは表示マグネット29より若干大きい。凹部
28と凹部26との短辺方向のそれぞれの中心軸がほぼ
同軸上になるように設定されている。
【0078】表示マグネット29はN磁極側の側面29
aを緑色に着色するとともに(図8(a)参照)、凹部
28の底の外方半分28aが赤色に着色されている(図
8(b)参照)。保護板25には、凹部28の側方のほ
ぼ半分の面積に対応して穴25bが形成され、被着部材
23bにも前記穴25bに対応して表示窓23cが形成
さるとともに、透明なプラスチックからなる窓材30が
接着されている。
【0079】その他の構成については、第1発明の第1
実施例と同様であるので説明は省略する。第2発明の第
1実施例は、上記のように構成されているので、作動に
ついても第1発明の第1実施例との相違点のみについて
説明する。
【0080】なお、第1発明の第1実施例の表示マグネ
ットが第2発明の第1実施例では中継マグネット27と
なり、第1発明の第1実施例の位置保持マグネットが第
2発明の第1実施例では表示マグネット29となってい
る。従って、名称と目的が置き代わっただけで、それら
の作動については、第1発明の第1実施例と同様であ
る。
【0081】即ち、鍵2で施錠すると、表示マグネット
29は、図8(a)に示すように上方に変位する。従っ
て、施錠してきたか不安になったとき、手元の鍵2の表
示窓23cから表示マグネット29を見ると、表示マグ
ネット29の緑色が見えて施錠して来たことが確認出来
る。
【0082】鍵2で解錠すると、表示マグネット29
は、図8(b)に示すように下方に変位する。従って、
施錠してきたか不安になったとき、手元の鍵2の表示窓
23cを見ると、表示マグネット29は変位して見えな
く、凹部28の底の赤色が見えて解錠して来たことが確
認出来る。
【0083】なお、第2発明の第1実施例においても、
ドライブマグネットを可撓性磁石で構成することが出来
るが、その構成及び作動はドライブマグネットが可撓性
磁石にとってかわる以外全く同様であるので説明は省略
する。また、さらに、第1発明の第3実施例と同様に、
位置保持用ロッドを採用し鍵をシリンダから抜き出した
状態では、表示マグネットを固定することが出来る。
【0084】なお、第2発明の第1実施例においては、
中継マグネット27を円柱状の永久磁石で構成したが、
四角柱でもよく、六角柱でもよい、さらに球でもよい、
要するに回転体であればよい。中継マグネットの目的
は、比較的弱い磁力のドライブマグネットの磁極の極性
を接近して検知し、次段の表示マグネット又は後述する
作動マグネットにドライブマグネットの磁極の極性を正
確に伝達することにある。
【0085】第2発明による施解錠確認装置の第2実施
例を図9(a)について説明する。図9(a)は、第2
発明の第2実施例要部の断面図である。即ち、一方の被
着部材31のシリンダ側の側端には、直径方向に着磁さ
れた円柱状の永久磁石からなる中継マグネット33が直
方体状の箱体32に回動自在に封入され埋設されてい
る。箱体32に隣接して扇状の凹部34が形成され該凹
部34内にプラスティック磁石からなる扇状の表示マグ
ネット35が、かなめ部を軸36で回動自在に軸支され
ている。
【0086】表示マグネット35は、円弧側の上方にS
磁極が設定されるとともに、下方にN磁極が設定されて
いて、表示マグネット35が中継マグネット33のN磁
極と表示マグネット35のS磁極とが対向して表示マグ
ネット35が下方に回動して凹部34の下壁に当接した
位置で、表示マグネット35のS磁極の中心は、中継マ
グネット32のN磁極より若干上方に偏位し、表示マグ
ネット35のN磁極が中継マグネット33のS磁極と対
向したとき、表示マグネット35のN磁極の中心が中継
マグネット33のS磁極より若干下方に偏位するように
設定されている。
【0087】表示マグネット35の軸36とS磁極とを
結んだ線上に緑の着色部37が設けられ、軸36とN磁
極とを結んだ線上に赤の着色部38が設けられている。
さらに、図示しない保護板には表示マグネット35が下
方に変位した状態での着色部37に対応して穴が形成さ
れるとともに、図示しない他方の被着部材にも表示窓が
形成され該表示窓には窓材が接着されている。
【0088】その他の構成については、第2発明の第1
実施例と同様である。第2発明の第2実施例は上記のよ
うに構成されているので、その作動について第2発明の
第1実施例との相違点についてのみ説明する。即ち、鍵
で施錠すると、中継マグネット33のS磁極がドライブ
マグネットのN磁極と対向するので、中継マグネット3
3のN磁極が表示マグネット35の側に位置する。従っ
て、表示マグネット35のS磁極が対向し表示マグネッ
ト35はCCWに回動して凹部34の下壁に当接し停止
する。
【0089】施錠してきたか不安になったときは、表示
窓から表示マグネット35の着色部37の緑色が見えて
施錠して来たことが確認出来る。鍵で解錠すると、中継
マグネット33のN磁極がドライブマグネットのS磁極
と対向するので、中継マグネット33のS磁極が表示マ
グネット35の側に位置する。従って、表示マグネット
35のN磁極が対向し表示マグネット35はCWに回動
して凹部34の上壁に当接し停止する。
【0090】解錠してきたか不安になったときは、表示
窓から表示マグネット35の着色部38の赤色が見えて
解錠して来たことが確認出来る。なお、第2発明の第2
実施例においても、ドライブマグネットを可撓性磁石で
構成することが出来るが、その構成及び作動はドライブ
マグネットが可撓性磁石にとってかわる以外全く同様で
あるので説明は省略する。
【0091】さらに、第1発明の第3実施例と同様に、
位置保持用ロッドを採用し鍵をシリンダから抜き出した
状態では、表示マグネットを固定することが出来る。図
9(b)は、第2発明の第2実施例を上記のように改良
した要部の断面図である。
【0092】図9(b)において、一方の被着部材31
の中央の図示しない保護板側に、図示しない鍵の軸線に
沿って鍵先方向が開放された溝39が形成されている。
プラスチックからなる十手状の位置保持用ロッド40
は、本体40aが四角柱に形成され、一端に円柱状の突
起40bが突設されるとともに、本体40aの中央部に
フック状に偏心して位置保持用接触部40cが連成され
ている。
【0093】符号41は位置保持用ロッド40を鍵先方
向に付勢するスプリングである。位置保持用接触部40
cは、鍵を抜き出した状態で前記表示マグネット35の
軸受け部35aに当接している。位置保持用ロッド40
の長さ等は第1発明の第3実施例と同様であるので説明
は省略する。
【0094】第2発明の第2実施例の改良実施例は上記
のように構成されているので、次のように作動する。即
ち、鍵をシリンダに挿入すると、位置保持用ロッド40
の他端40dがシリンダ内筒前面に当接するとともに、
位置保持用ロッド40は突起40b方向に若干スライド
し、位置保持用接触部40cは表示マグネット35の軸
受け部35aから離脱する。
【0095】従って、その後の施錠又は解錠の作動は第
2発明の第2実施例と同様であるので説明は省略する。
施錠又は解錠が終了し、鍵をシリンダから抜き出すと位
置保持用ロッド40は、スプリング41の付勢力で鍵先
方向にスライドするとともに、位置保持用接触部40c
の端部が表示マグネット35の軸受け部35aに当接す
る。従って、鍵を携帯中他の磁石が近ずいたり衝撃が加
わったりしても、表示マグネット35の位置は変わら
ず、誤表示することは無い。
【0096】第3発明による施解錠確認装置Cの第1実
施例を図10について説明する。図10は施解錠確認装
置Cの要部の分解斜視図である。即ち、一方の被着部材
42aの裏面42a′には、円柱状の複数の突起43が
形成されるとともに、装着用の穴44aが孔設された真
鍮箔からなる保護板44が装着されている。
【0097】一方の被着部材42aのシリンダ側の側端
には、直方体状の凹部45が形成されるとともに、該凹
部45には円柱状の永久磁石からなる中継マグネット4
6が回動自在に装着されている。中継マグネット46の
詳細については、第2発明の第1実施例と同様であるの
で説明は省略する。
【0098】一方の被着部材42aの前記凹部45と、
若干の間隙を存して断面がL字状の凹部47が形成さ
れ、該凹部47には永久磁石48を埋設したプラスチッ
クからなる作動マグネット49が、長手方向に摺動可能
に装着されている。作動マグネット49は下方に延長さ
れたプラスチック部がL字状に曲がりその端部には軸5
0が突設されている(図11参照)。
【0099】プラスチックからなる円板状の表示板51
には、中心の両側に軸51aが突設されるとともに、半
径方向に長い楕円状の穴51bが形成されている。一方
の被着部材42aには、軸51aが装着される穴52が
形成され、保護板44にも穴44bが形成されている。
【0100】表示板51の穴51bには、前記作動マグ
ネット49の軸50が摺動自在に挿入され、軸51aの
一端は穴52に回動自在に装着されるとともに、他端は
保護板44の穴44bに回動自在に装着され、保護板4
4が一方の被着部材42aに装着されている。
【0101】表示板51の一方の被着部材42a側に
は、図11(表示板51については裏側を透視してい
る)に示すように12時の位置近傍に緑の着色部51c
が形成されるとともに、3時の位置近傍に赤の着色部5
1dが形成されている。
【0102】作動マグネット49と表示板51との関連
は、作動マグネット49が凹部47の上端に摺動した位
置で、軸50が表示板51の穴51bの外端に位置する
とともに、着色部51cが12時の位置にき、凹部47
の下端に摺動した位置で、軸50が表示板51の穴51
bの外端に位置するとともに、着色部51dが12時の
位置に来るよう設定されている。
【0103】なお、符号53は一方の被着部材42aの
凹部47に隣接して形成された表示窓であり、図示しな
い透明な窓材が接着されている。その他の構成について
は、第2発明の第1実施例と同様であるので説明は省略
する。第3発明による施解錠確認装置Cの第1実施例上
記のように構成されているので次のように作動する。
【0104】作動についても第2発明の第1実施例との
相違点のみについて説明する。中継マグネット46と作
動マグネット49の作動関係は、第2発明の第1実施例
における中継マグネット27と表示マグネット29と同
様であるので、作動マグネット49と表示板51の作動
についてのみ説明する。
【0105】即ち、鍵で施錠すると、作動マグネット4
9は、図11に示すように上方に変位するとともに、軸
50も上方に変位するので該軸50と係合した穴51b
が変位し、表示板51は軸51aを中心としてCWに回
動し、緑の着色部51cが12時の位置に来る。
【0106】従って、施錠してきたか不安になったと
き、手元の鍵の表示窓53から表示板51を見ると、着
色部51cの緑色が見えて施錠して来たことが確認出来
る。鍵で解錠すると、作動マグネット49は、図12に
示すように下方に変位するとともに、軸50も下方に変
位するので該軸50と係合した穴51bが変位し、表示
板51は軸51aを中心としてCCWに回動し、赤の着
色部51dが12時の位置に来る(図12参照)。
【0107】従って、解錠してきたか不安になったと
き、手元の鍵の表示窓53から表示板51を見ると、着
色部51dの赤色が見えて解錠して来たことが確認出来
る。なお、第3発明の第1実施例においても、ドライブ
マグネットを可撓性磁石で構成することが出来る。その
構成及び作動はドライブマグネットが可撓性磁石にとっ
てかわる以外全く同様であるので説明は省略する。
【0108】第3発明の第1実施例の改良例を図13に
基づき説明する。即ち、この改良例は鍵を携帯中他の磁
石や衝撃により誤表示するのを防止する為のものであ
る。表示板51′の軸51a′の一端の根幹部に四角柱
状の台座51e′が形成され、該台座51e′の一辺は
緑の着色部51c′に対向し、隣接する辺は赤の着色部
51d′に対向している。
【0109】さらに、図示しない一方の被着部材に、プ
ラスチックからなる十手状の位置保持用ロッド54が摺
動自在に装着される図示しない溝が形成されている。位
置保持用ロッド54は、四角柱状の本体54aの中央部
にフック状に偏心して位置保持用接触部54cが連成さ
れ、一端に円柱状の突起54bが突設されている。
【0110】位置保持用ロッド54の長さは、鍵をシリ
ンダから抜き出した状態でスプリング55で鍵先方向に
付勢され他端54dが一方の被着部材の外縁から若干突
出するとともに、位置保持用接触部54cの先端が表示
板51′の台座51e′に当接するように設定されてい
る。
【0111】位置保持用ロッド40の長さ等は第1発明
の第3実施例と同様であるので説明は省略する。第3発
明の第1実施例の改良実施例は上記のように構成されて
いるので、次のように作動する。
【0112】即ち、鍵をシリンダに挿入すると、位置保
持用ロッド54の他端54dがシリンダ内筒前面に当接
するとともに、位置保持用ロッド54は突起54b方向
に若干スライドし、位置保持用接触部54cは表示板5
1′の台座51e′から離脱する。
【0113】その後の施錠又は解錠の作動は第3発明の
第1実施例と同様であるので説明は省略する。施錠又は
解錠が終了し、鍵をシリンダから抜き出すと位置保持用
ロッド54はスプリング55の付勢力で鍵先方向にスラ
イドするとともに、位置保持用接触部54cの端部が表
示マグネット51′の台座51e′に当接する。
【0114】従って、鍵を携帯中他の磁石が近ずいたり
衝撃が加わったりしても、表示板51′の位置は変わら
ず、誤表示することは無い。第4発明による施解錠確認
装置Dの第1実施例を図14について説明する。図14
は施解錠確認装置Dの要部の分解斜視図である。
【0115】即ち、一方の被着部材56aの裏面56
a′には、円柱状の複数の突起57が形成されるととも
に、装着用の穴58aが孔設された真鍮箔からなる保護
板58が装着されている。
【0116】一方の被着部材56aのシリンダ側の両側
端には、一対の直方体状の凹部59a,59bが形成さ
れるとともに、該凹部59a,59bには円柱状の永久
磁石からなる中継マグネット60a,60bがそれぞれ
回動自在に装着されている。中継マグネット60a,6
0bの詳細については、第2発明の第1実施例と同様で
あるので説明は省略する。
【0117】一方の被着部材56aの一対の凹部59
a,59bと、若干の間隙を存して凹部61が一対の凹
部59a,59bを結んだ長さより若干長く形成されて
いる(図15(a)参照)。該凹部61にはプラスティ
ックからなる表示マグネット62が長手方向に摺動自在
に装着されている。表示マグネット62は、両端に永久
磁石62a及び62bが埋設され、それぞれN磁極を外
方に設定されている。
【0118】また、表示マグネット62が上方に変位し
た位置で、表示マグネット62の永久磁石62a及び6
2bの下側のそれぞれの磁極が、対向する中継マグネッ
ト60a,60bのそれぞれの磁極(X軸上)より若干
下方に偏心するよう設定されている(図15(a)参
照)。
【0119】さらに、表示マグネット62が下方に変位
した位置で、表示マグネット62の永久磁石62a及び
62bの上側のそれぞれの磁極が、対向する中継マグネ
ット60a,60bのそれぞれの磁極(X軸上)より若
干上方に偏心するよう設定されている(図15(b)参
照)。
【0120】表示マグネット62の永久磁石62a側及
び凹部61の底の下側には緑色の着色部62a′が形成
され、凹部61の底の上側がわ及び永久磁石62b側に
は、赤色の着色部61aが形成されている。また、保護
板58の着色部61aに対応する箇所に穴58bが形成
され、図示しない他方の嵌着部材にも該穴58bに対応
して表示窓が形成されている。
【0121】なお、その他の構成は第1発明の第1実施
例と同様であるが、本実施例においては、一対の中継マ
グネット60a,60bが同時にドライブマグネットの
磁極の直上を通過するようドライブマグネットの磁極が
配設されている。第4発明による施解錠確認装置Dの第
1実施例は上記ように構成されているので次のように作
動する。
【0122】施錠行程の後半で、中継マグネット60a
はドライブマグネットのN磁極と対向し、中継マグネッ
ト60bはドライブマグネットのS磁極と対向する。従
って、図15(a)に示すように中継マグネット60a
は、表示マグネット62の永久磁石62a側にN磁極が
位置し、永久磁石62aのS磁極を吸引する。さらに、
中継マグネット60bは表示マグネット62の永久磁石
62b側にS磁極が位置し、永久磁石62bのN磁極を
吸引する。従って、これらの吸引力の相乗効果で表示マ
グネット62は凹部61の上側壁に当接する位置まで上
方に変位する。
【0123】解錠行程の後半で、中継マグネット60a
はドライブマグネットのS磁極と対向し、中継マグネッ
ト60bはドライブマグネットのN磁極と対向する。従
って、図15(b)に示すように中継マグネット60a
は、表示マグネット62の永久磁石62a側にS磁極が
位置し、永久磁石62aのN磁極を吸引する。さらに、
中継マグネット60bは表示マグネット62の永久磁石
62b側にN磁極が位置し、永久磁石62bのS磁極を
吸引する。従って、これらの吸引力の相乗効果で表示マ
グネット62は凹部61の下側壁に当接する位置まで下
方に変位する。
【0124】従って、施錠してきたか不安になったと
き、手元の鍵の上の表示窓から表示マグネット62を見
ると、着色部62a′の緑色が見え、下の表示窓からは
着色部62a′が見えて施錠して来たことが確認出来
る。また、解錠してきたか不安になったとき、手元の鍵
の下の表示窓から表示マグネット62の赤の着色部61
aが見え、上の表示窓では凹部61の着色部61aの赤
色が見え、解錠して来たことが確認出来る。
【0125】第4発明による施解錠確認装置Dの第1実
施例もドライブマグネットを可撓性磁石で構成すること
が出来る。その構成及び作動はドライブマグネットが可
撓性磁石にとってかわる以外全く同様であるので説明は
省略する。第4発明の第1実施例の改良例を図16
(a),(b)に基づき説明する。即ち、この改良は鍵
を携帯中他の磁石や衝撃により誤表示するのを防止する
為のものである。
【0126】即ち、一方の被着部材56a″に鍵先方向
を開放された溝63が形成され該溝63に、プラスチッ
クからなる十手状の位置保持用ロッド64が摺動自在に
装着されている。位置保持用ロッド64は本体64aが
四角柱に形成され、一端に円柱状の突起64bが突設さ
れるとともに、本体64aの中央部にフック状に偏心し
て位置保持用接触部64cが連成され、突起64bには
スプリング65が装着されている。
【0127】位置保持用ロッド64の長さは、鍵をシリ
ンダから抜き出した状態でスプリング65で鍵先方向に
付勢され、他端64dが一方の被着部材の外縁から若干
突出するとともに、位置保持用接触部64cの先端が表
示マグネット62の側面に当接するように設定されてい
る。位置保持用ロッド40の長さ等は第1発明の第3実
施例と同様であるので説明は省略する。
【0128】第4発明の第1実施例の改良実施例は上記
のように構成されているので、次のように作動する。即
ち、鍵をシリンダに挿入すると、位置保持用ロッド64
の他端64dがシリンダ内筒前面に当接するとともに、
位置保持用ロッド64は突起64b方向に若干スライド
し、位置保持用接触部64cは表示マグネット62の側
面から離脱する。
【0129】その後の施錠又は解錠の作動は第4発明の
第1実施例と同様であるので説明は省略する。施錠又は
解錠が終了し、鍵をシリンダから抜き出すと位置保持用
ロッド64はスプリング65の付勢力で鍵先方向にスラ
イドするとともに、位置保持用接触部64cの端部が表
示マグネット62の側面に当接する。
【0130】従って、鍵を携帯中他の磁石が近ずいたり
衝撃が加わったりしても、表示マグネット62の位置は
変わらず、誤表示することは無い。なお、第4発明の第
1実施例では表示窓を2箇所とし、同じ表示が両方に表
示されるように構成したが、一方の表示窓と他方の表示
窓の色を予め逆転させて構成すると、逆勝手の扉に当該
シリンダを取付けた場合、逆に示す表示窓を盲にして簡
単に勝手の変更に対応が出来るようになり便利である。
【0131】第4発明による施解錠確認装置の第2実施
例を図17(a),(b)について説明する。図17
(a),(b)は第4発明による施解錠確認装置の第2
実施例の要部の分解斜視図である。
【0132】即ち、一方の被着部材66aの裏面66
a′には、円柱状の複数の突起67が形成されるととも
に、装着用の穴が孔設された真鍮箔からなる図示しない
保護板が装着されている。一方の被着部材66aのシリ
ンダ側の両側端には、一対の直方体状の凹部68a,6
8bが形成されるとともに、該凹部68a,68bには
円柱状の永久磁石からなる中継マグネット69a,69
bがそれぞれ回動自在に装着されている。中継マグネッ
ト69a,69bの詳細については、第2発明の第1実
施例と同様であるので説明は省略する。
【0133】一方の被着部材66aの一対の凹部68
a,68bと若干の間隙を存して、裏面66a′側から
見て天板70を形成した縱通溝71が、一対の凹部68
a,68bを結んだ長さより若干長く形成されている。
該縱通溝71には、一対のプラスチックからなる表示マ
グネット72a,72bが長手方向に相互に接近又は離
反するよう摺動自在に装着されている。
【0134】表示マグネット72a,72bは、長手方
向に着磁された永久磁石が一方に偏心して埋設され、磁
極は装着された状態で同一方向に同磁極があるよう設定
されている(図18(a)参照)。表示マグネット72
aが上方に変位した位置で、表示マグネット72aの下
側の磁極が、対向する中継マグネット69aの磁極より
若干下方に偏心するよう設定されている(図18(a)
参照)。
【0135】さらに、表示マグネット72bが下方に変
位した位置で、表示マグネット72bの上側の磁極が、
対向する中継マグネット69bの磁極より若干上方に偏
心するよう設定されている(図18(a)参照)。表示
マグネット72aが下方に変位した位置で、表示マグネ
ット72aの上側の磁極が、対向する中継マグネット6
9aの磁極より若干上方に偏心するよう設定されている
(図18(b)参照)。
【0136】さらに、表示マグネット72bが上方に変
位した位置で、表示マグネット72bの下側の磁極が、
対向する中継マグネット69bの磁極より若干下方に偏
心するよう設定されている(図18(b)参照)。表示
マグネット72aの裏側の中央よりのほぼ半分は、赤色
の着色部72a′が形成されるとともに、表示マグネッ
ト72bの裏側の中央よりのほぼ半分にも、赤色の着色
部72b′が形成されている。天板70の裏側には緑色
の着色部70′が形成されている。
【0137】また、一方の被着部材66aには、天板7
0に対応して表示窓73が形成されるとともに、透明な
プラスチックからなる窓材73′が接着されている。第
4発明による施解錠確認装置の第2実施例は、上記のよ
うに構成されているので、次のように作動する。
【0138】即ち、施錠行程の後半で、中継マグネット
69aはドライブマグネットのN磁極と対向し、中継マ
グネット69bはドライブマグネットのS磁極と対向す
る。従って、図18(a)に示すように中継マグネット
69aは、表示マグネット72a側にN磁極が位置し、
表示マグネット72aの永久磁石のS磁極を吸引する。
結果として表示マグネット72aは上方に変位する。
【0139】さらに、中継マグネット69bは表示マグ
ネット72b側にS磁極が位置し、表示マグネット72
bの永久磁石のN磁極を吸引する。結果として表示マグ
ネット72bは下方に変位する。従って、表示マグネッ
ト72a,72bの合計した変位量は、単体の場合の2
倍になる。従って、表示部面積も2倍になる。なお、表
示マグネット72a,72bは、縱通溝71の外側壁に
当接する位置まで変位する。
【0140】解錠行程の後半で、中継マグネット69a
はドライブマグネットのS磁極と対向し、中継マグネッ
ト69bはドライブマグネットのN磁極と対向する。従
って、図18(b)に示すように中継マグネット69a
は、表示マグネット72側にS磁極が位置し、表示マグ
ネット72aの永久磁石のN磁極を吸引する。結果とし
て表示マグネット72aは下方に変位する。
【0141】さらに、中継マグネット69bは表示マグ
ネット72bの永久磁石側にN磁極が位置し、表示マグ
ネット72bの永久磁石のS磁極を吸引する。結果とし
て、表示マグネット72bは上方に変位する。従って、
表示マグネット72a,72bの合計した変位量は、単
体の場合の2倍になる。従って、表示部面積も2倍にな
る。なお、表示マグネット72a,72bは、相互に当
接する位置まで変位する。
【0142】従って、施錠してきたか不安になったと
き、手元の鍵の表示窓を見ると、施錠してきた場合は、
天板70の裏面の緑の着色部70′の十分な広さの緑色
が見えて施錠して来たことが容易に確認出来る。解錠し
てきたか不安になったとき、手元の鍵の表示窓を見る
と、解錠してきた場合は、表示マグネット72a,72
bの裏面の赤の着色部72a′,72b′の十分な広さ
の赤色が見えて解錠して来たことが容易に確認出来る。
【0143】なお、ドライブマグネットの配設パターン
が、シリンダが180度型の場合や、45型で鍵がリバ
ーシブルの場合では前述したように、図6(a)のよう
になる。この場合は、施錠行程の後半でそれぞれの中継
マグネットは特定の磁極の近傍を通過する。また、解錠
行程の後半でもそれぞれの中継マグネットは異極の磁極
の近傍を通過する。従って、これらの場合は、図19
(a),(b)に示すように、表示マグネットの永久磁
石の磁極を設定すればよい。
【0144】即ち、一対の表示マグネット74a,74
bの永久磁石は、同磁極を対向して設定すればよい(図
19(a)参照)。180度型等のシリンダにおいて、
施錠行程の後半で一方の中継マグネット69aも他方の
中継マグネット69bも、共にドライブマグネットのN
磁極と対向する。従って、図19(a)に示すように中
継マグネット69aは、表示マグネット74a側にN磁
極が位置し、表示マグネット74aの永久磁石のS磁極
を吸引する。結果として表示マグネット74aは上方に
変位する。
【0145】他方の中継マグネット69bも表示マグネ
ット74b側にN磁極が位置し、表示マグネット74b
の永久磁石のS磁極を吸引する。結果として表示マグネ
ット74bは下方に変位する。解錠行程の後半で、一方
の中継マグネット69aはドライブマグネットのS磁極
と対向し、他方の中継マグネット69bもドライブマグ
ネットのS磁極と対向する。
【0146】従って、図19(b)に示すように中継マ
グネット69aは、表示マグネット74a側にS磁極が
位置し、表示マグネット74aの永久磁石のN磁極を吸
引する。結果として表示マグネット72aは下方に変位
する。他方の中継マグネット69bも表示マグネット7
4b側にS磁極が位置し、表示マグネット72bの永久
磁石のN磁極を吸引する。結果として、表示マグネット
74bは上方に変位する。
【0147】施錠してきたか又は解錠してきたかの確認
方法は、第4発明による施解錠確認装置の第2実施例と
同様であるので説明は省略する。第4発明による施解錠
確認装置の第2実施例においても、ドライブマグネット
を可撓性磁石で構成することが出来るが、その構成及び
作動はドライブマグネットが可撓性磁石にとってかわる
以外全く同様であるので説明は省略する。
【0148】第4発明による第2実施例の改良例を図2
0(a),(b)及び(c)に基づき説明する。図20
(a)はその要部の分解斜視図である。即ち、この改良
は鍵を携帯中他の磁石や衝撃により誤表示するのを防止
する為のものである。
【0149】一方の被着部材75aには、縱通溝71と
隔壁76を介して、凹部77が形成されるとともに、該
凹部77と交又して鍵先方向が開放した溝78が形成さ
れている。符号79は被着部材75aに形成された突起
であり、保護板80の穴80aに挿入される。
【0150】溝78には、プラスチックからなる十手状
の位置保持用ロッド81が摺動自在に装着されている。
位置保持用ロッド81は本体81aが四角柱に形成さ
れ、一端に円柱状の突起81bが突設されるとともに、
本体81aの中央部に二股に分かれ、フック状に偏心し
た一対の位置保持用接触部81c,81cが連成され、
突起81bにはスプリング82が装着されている。
【0151】位置保持用ロッド81の長さは、鍵をシリ
ンダから抜き出した状態でスプリング82で鍵先方向に
付勢され、他端81dが一方の被着部材の外縁から若干
突出するとともに、位置保持用接触部81c,81cの
先端が、隔壁76に形成された図示しない一対の穴を貫
通して表示マグネット72a,72bの側面にそれぞれ
当接するように設定されている。
【0152】位置保持用ロッド81の長さ等は第1発明
の第3実施例と同様であるので説明は省略する。なお、
縱通溝71には、前記実施例の天板はなく、その位置に
位置保持用ロッド81の本体81aが摺動している。従
って、前記天板に対応する位置保持用ロッド81の本体
81aの裏面は、緑の着色部81eが形成されている。
【0153】また、一方の被着部材75aには、鍵を抜
き出した状態で位置保持用ロッド81の着色部81eに
対応して表示窓83が形成され、表示窓83には透明な
窓材84が接着されている。第4発明による第2実施例
の改良例は上記のように構成され、その他の構成は第4
発明による第2実施例と同様である。従って、その作動
についても第4発明による第2実施例との相違点のみを
説明する。
【0154】即ち、鍵をシリンダに挿入すると、位置保
持用ロッド81の他端81dが、シリンダの内筒前面に
当接し、位置保持用ロッド81がつまみ側にスライド
し、位置保持用接触部81c,81cは、表示マグネッ
ト72a,72bから離脱する。従って、それ以降の施
錠又は解錠操作は第4発明による第2実施例と同様であ
る。
【0155】鍵をシリンダから抜き出すと、位置保持用
ロッド81の他端81dが、スプリング82の付勢力に
より鍵先方向にスライドし、位置保持用接触部81c,
81cは、表示マグネット72a,72bにそれぞれ当
接しその位置が保持される。施錠又は解錠の確認方法は
第4発明による第2実施例と同様である。図21は第4
発明による施解錠確認装置の第3実施例の要部の分解斜
視図である。
【0156】即ち、一方の被着部材85aのシリンダ側
の両側端には、一対の直方体状の凹部86a,86bが
形成されるとともに、該凹部86a,86bには円柱状
の永久磁石からなる中継マグネット87a,87bがそ
れぞれ回動自在に装着されている。中継マグネット87
a,87bの詳細については、第2発明の第1実施例と
同様であるので説明は省略する。
【0157】一方の被着部材85aの一対の凹部86
a,86bと若干の間隙を存して、それぞれ横長の凹部
88a,88bが形成されている。該凹部88a,88
bには永久磁石が埋設された直方体状のプラスチックか
らなる表示マグネット89a,89bが摺動自在に装着
されている。
【0158】表示マグネット89a,89bには、それ
ぞれ永久磁石89a′,89b′が中継マグネット87
a,87bよりに埋設され、他端には軸89a″,89
b″が突設されている。軸89a″,89b″には、連
動アーム90の長穴90a,90bがそれぞれ係合し、
連動アーム90の中心は軸91で揺動自在に被着部材8
5aに軸支されている(図22参照)。
【0159】一方の表示マグネット89aの図示しない
鍵のつまみ側は、赤色の着色部89cが形成されるとと
もに、凹部88aの底面には緑色の着色部88a′が形
成されている(図22参照)。一方の被着部材85aの
裏面85a′には、図示しない保護板が装着され、該保
護板には前記着色部88a′に対応した穴が形成されて
いる。
【0160】また、図示しない他方の被着部材にも前記
着色部88a′に対応して表示窓が形成されている。第
4発明による施解錠確認装置の第3実施例は、上記のよ
うに構成されているので次のように作動する。
【0161】即ち、施錠行程の後半で、中継マグネット
87aはドライブマグネットのN磁極と対向し、中継マ
グネット87bはドライブマグネットのS磁極と対向す
る。従って、図22に示すように中継マグネット87a
は、表示マグネット89a側にN磁極が位置し、表示マ
グネット89aの永久磁石89a′のN磁極を反発す
る。結果として表示マグネット89aは後方にスライド
する。
【0162】さらに、中継マグネット87bは表示マグ
ネット89b側にS磁極が位置し、表示マグネット89
bの永久磁石89b′のN磁極を吸引する。結果として
表示マグネット89bは前方にスライドする。ところ
が、表示マグネット89aの軸89a″は連動アーム9
0の長穴90aに係合し、表示マグネット89bの軸8
9b″は連動アーム90の長穴90bに係合しているの
で、上記の表示マグネット89a,89bの互いの逆方
向のスライドは協同してなされる。
【0163】つまり、磁力が距離の二乗に反比例して弱
くなるのを相互に補完してスムースにスライドする。施
錠を確認したいときは、表示窓から緑の着色部88a′
が見えて施錠してきたことが確認出来る。
【0164】解錠操作をしたときは、上記の経過をたど
り、表示マグネット89aが前方にスライドし、表示マ
グネット89bが後方にスライドする。解錠を確認した
いときは、表示窓から赤の着色部89cが見えて解錠し
てきたことが確認出来る。
【0165】第4発明による施解錠確認装置の第3実施
例においても、ドライブマグネットを可撓性磁石で構成
することが出来るが、その構成及び作動はドライブマグ
ネットが可撓性磁石にとってかわる以外全く同様である
ので説明は省略する。第4発明による第3実施例の改良
例を図23に基づき説明する。図23はその要部の断面
図である。
【0166】即ち、この改良は鍵を携帯中他の磁石や衝
撃により誤表示するのを防止する為のものである。連動
アーム90の軸91の一方の根幹部に外周に凹凸を形成
した台座92が追加形成されている。
【0167】一方の被着部材に、プラスチックからなる
位置保持用ロッド93が摺動自在に装着されている。位
置保持用ロッド93は本体中央部に係止窓93aが形成
され、一端の突起93bにはスプリング94が装着され
ている。位置保持用ロッド93の長さは、鍵をシリンダ
から抜き出した状態でスプリング94で鍵先方向に付勢
され、他端が一方の被着部材の外縁から若干突出すると
ともに、係止窓93a側縁の位置保持用接触部93cが
台座92に当接するように設定されている。
【0168】位置保持用ロッド81の長さ等は第1発明
の第3実施例と同様であるので説明は省略する。即ち、
鍵をシリンダに挿入すると、位置保持用ロッド93の他
端が、シリンダの内筒前面に当接し、位置保持用ロッド
93がつまみ側にスライドし、位置保持用接触部93c
は、表示マグネット89a,89bを連結した連動アー
ム90の台座92から離脱する。
【0169】従って、それ以降の施錠又は解錠操作は第
4発明による第3実施例と同様である。鍵をシリンダか
ら抜き出すと、位置保持用ロッド93の他端が、スプリ
ング94の付勢力により鍵先方向にスライドし、位置保
持用接触部93cは、連動アーム90の台座92に当接
し、表示マグネット89a,89bの位置が保持され
る。
【0170】施錠又は解錠の確認方法は第4発明による
第3実施例と同様である。第4発明の施解錠確認装置の
第4実施例を、図24に基づき説明する。図24は、第
4発明の施解錠確認装置の第4実施例の要部の分解斜視
図である。
【0171】即ち、一方の被着部材95aのシリンダ側
の両側端には、一対の直方体状の凹部96a,96bが
形成されるとともに、該凹部96a,96bには中継マ
グネット97a,97bがそれぞれ回動自在に装着され
ている。中継マグネット97a,97bの詳細について
は、第2発明の第1実施例と同様であるので説明は省略
する。
【0172】一方の被着部材95aの一対の凹部96
a,96bと、若干の間隙を存し縦長の凹部98が一対
の凹部96a,96bを結んだ長さより若干長く形成さ
れている。該凹部98にはプラスティック磁石からなる
直方体状の表示マグネット99が中心に形成された軸1
00により、凹部98の前壁98aと後壁98bとの間
を回動自在に装着されている。表示マグネット99は、
両端に同磁極(180度型等のシリンダでは異極の磁
極)例えばN磁極がくるよう設定されている。
【0173】表示マグネット99の上端99aには、赤
の着色部99a′が形成され、凹部98の底面の表示マ
グネット97a側に緑の着色部98cが形成され、他方
の被着部材には該着色部98cに対応して表示窓が形成
されている。(図25参照)。図25は後述する位置保
持用ロッドを付加した改良例の断面図であるが、この図
25を流用して第4発明の施解錠確認装置の第4実施例
の作動を説明する。
【0174】施錠行程の後半で、中継マグネット97a
が、ドライブマグネットのN磁極近傍を通過すると、中
継マグネット97aのS磁極が鍵先方向を向き、N磁極
は表示マグネット99の上端99a側を向く。さらに、
中継マグネット97bが、ドライブマグネットのS磁極
近傍を通過すると、中継マグネット97bのN磁極が鍵
先方向を向き、S磁極は表示マグネット99の下端99
b側を向く。
【0175】従って、表示マグネット99の上端99a
のN磁極は、中継マグネット97aのN磁極に反発して
CWに回動し、表示マグネット99の下端99bのN磁
極は、中継マグネット97bのS磁極に吸引されてCW
に回動する。施錠してきたか不安になった場合は、表示
窓をみれば着色部98cの緑が見えて施錠してきたこと
が確認出来る。
【0176】解錠行程の後半で、中継マグネット97a
が、ドライブマグネットのS磁極近傍を通過すると、中
継マグネット97aのN磁極が鍵先方向を向き、S磁極
は表示マグネット99の上端99a側を向く。さらに、
中継マグネット97bが、ドライブマグネットのN磁極
近傍を通過すると、中継マグネット97bのS磁極が鍵
先方向を向き、N磁極は表示マグネット99の下端99
b側を向く。
【0177】従って、表示マグネット99の上端99a
のN磁極は、中継マグネット97aのS磁極を吸引して
CCWに回動し、表示マグネット99の下端99bのN
磁極は、中継マグネット97bのN磁極に反発してCC
Wに回動する。解錠してきたか不安になった場合は、表
示窓をみれば着色部99a′の赤が見えて解錠してきた
ことが確認出来る。
【0178】なお、第4発明の施解錠確認装置の第4実
施例においても、ドライブマグネットを可撓性磁石で構
成することが出来るが、その全体の構成及び作動はドラ
イブマグネットが可撓性磁石にとってかわる以外全く同
様であるので説明は省略する。第4発明の施解錠確認装
置の第4実施例の改良例を図25に基づき説明する。図
25はその要部の断面図であり、鍵を携帯中他の磁石や
振動で誤表示するのを防止する為の改良である。
【0179】即ち、位置保持用ロッド101の一端には
突起101cが形成され、該突起101cにスプリング
102が挿入され、位置保持用ロッド101を鍵先方向
に付勢している。位置保持用ロッド101の本体中央部
に係止窓101aが形成され、該係止窓101aの右外
縁は凹凸が形成され位置保持用接触部101bを形成し
ている。表示マグネット99の軸100の一方の根幹部
に、外周に凹凸を形成した台座100aが形成されてい
る。
【0180】第4発明の施解錠確認装置の第4実施例の
改良例は、上記のように構成されているので、その作動
は第4発明の施解錠確認装置の第4実施例との相違点の
みを説明するに留める。鍵をシリンダに挿入すると、位
置保持用ロッド101の他端101dがシリンダの内筒
前面に当接し、位置保持用ロッド101は突起101c
側にスライドする。従って、位置保持用接触部101b
は表示マグネット99の軸100に形成された台座10
0aから離脱し、表示マグネット99は回動可能な状態
になる。
【0181】鍵による所要の施錠又は解錠操作を終わ
り、鍵をシリンダから抜き出すと、位置保持用ロッド1
01はスプリング102の付勢力で鍵先方向にスライド
する。従って、位置保持用接触部101bが表示マグネ
ット99の台座100aに当接し、表示マグネット99
の位置が保持される。
【0182】図26は、第5発明の第1実施例の施解錠
確認装置Eの要部の分解斜視図である。即ち、一方の被
着部材103aのシリンダ側の両側端には、一対の直方
体状の凹部104a,104bが形成されるとともに、
該凹部104a,104bには中継マグネット105
a,105bがそれぞれ回動自在に装着されている。中
継マグネット105a,105bの詳細については、第
2発明の第1実施例と同様であるので説明は省略する。
【0183】一方の被着部材103aの一対の凹部10
4a,104bと、若干の間隙を存し縦長の凹部106
が一対の凹部104a,104bを結んだ長さより若干
長く形成されている。永久磁石107aを埋設した直方
体状のプラスチックからなる一方の作動マグネット10
8aは、長手方向の一辺が延長されるとともに、該延長
部内側にはラック109aが形成されている。永久磁石
107bを埋設した直方体状のプラスチックからなる他
方の作動マグネット108bは、長手方向の一辺が延長
されるとともに、該延長部内側にはラック109bが形
成されている(図27参照)。
【0184】永久磁石107aと永久磁石107bとの
磁極は、図27に示すように異極が相互に対向するよう
設定されている。凹部106の中心には、図示しない穴
が形成され、該穴にピニヨン110の一方の軸110a
が軸支され、他方の軸110bは保護板112の穴11
2bに軸支されている。作動マグネット108aと10
8bとは、ラック109aとラック109bがピニヨン
110を挟んで歯合している。
【0185】ピニヨン110と他方の軸110bとの間
に矢印状の表示板111が形成されている。一方の被着
部材103aに形成された突起103a′は保護板11
2の穴112aに係合し接着される。一方の被着部材1
03aには、表示板111の矢印部111aの軌跡に対
応して表示窓112が形成されるとともに、図示しない
窓材が接着されている。一方の被着部材103aの表示
板111と反対側の側面には、矢印部111aの下方限
度位置に対応して施錠の意味のL文字が刻設され、上方
限度位置に対応して解錠の意味のUL文字が刻設されて
いる(図27のL,UL等の文字は裏文字を見やすいよ
うに正常に直して透視した図である)。
【0186】その他の構成については、第4発明の第2
実施例と同様である。第5発明の第1実施例の施解錠確
認装置は上記のように構成されているので、次のように
作動する。即ち、図27において、施錠行程の後半で、
中継マグネット105aが、ドライブマグネットのN磁
極近傍を通過すると、中継マグネット105aのS磁極
が鍵先方向を向き、N磁極は作動マグネット108a側
を向く。従って、作動マグネット108aの永久磁石1
07aのS磁極が中継マグネット105aのN磁極に吸
引され、作動マグネット108aは上方に変位し、ラッ
ク109aはピニヨン110をCWに回動させる。
【0187】同時に、中継マグネット105bが、ドラ
イブマグネットのS磁極近傍を通過すると、中継マグネ
ット105bのN磁極が鍵先方向を向き、S磁極は作動
マグネット108b側を向く。従って、作動マグネット
108bの永久磁石107bのN磁極が中継マグネット
105bのS磁極に吸引され、作動マグネット108b
は下方に変位し、ラック109bはピニヨン110をC
Wに回動させる。
【0188】上記の双方の回動力が同時に連動して、ピ
ニヨン110はCWに回動し、矢印部111aは下方限
度位置を示す。即ち施錠を意味するL文字を指す。施錠
してきたか不安になったとき、表示窓112から矢印部
111aを見れば矢印部111aがL文字を指している
ので施錠してきたことが確認出来る。
【0189】解錠行程の後半で、中継マグネット105
aが、ドライブマグネットのS磁極近傍を通過すると、
中継マグネット105aのN磁極が鍵先方向を向き、S
磁極は作動マグネット108a側を向く。従って、作動
マグネット108aの永久磁石107aのN磁極が吸引
され、作動マグネット108aは下方に変位し、ラック
109aはピニヨン110をCCWに回動させる。
【0190】同時に、中継マグネット105bが、ドラ
イブマグネットのN磁極近傍を通過すると、中継マグネ
ット105bのS磁極が鍵先方向を向き、N磁極は作動
マグネット108b側を向く。従って、作動マグネット
108bの永久磁石107bのS磁極が吸引され、作動
マグネット108bは上方に変位し、ラック109bは
ピニヨン110をCCWに回動させる。
【0191】上記双方の回動力が同時に連動してピニヨ
ン110はCCWに回動し、矢印部111aは上方限度
位置を示す。即ち解錠を意味するUL文字を指す。解錠
してきたか不安になったとき、表示窓112から矢印部
111aを見れば矢印部111aがUL文字を指してい
るので解錠してきたことが確認出来る。なお、第5発明
の第1実施例の施解錠確認装置においても、ドライブマ
グネットを可撓性磁石で構成することが出来るが、その
構成及び作動はドライブマグネットが可撓性磁石にとっ
てかわる以外全く同様であるので説明は省略する。
【0192】なお、ドライブマグネットの配設パターン
が、シリンダが180度型や、45度型で鍵がリバーシ
ブルの場合では、前述したように、図6(a)のように
なる。この場合は、施錠行程の後半でそれぞれの中継マ
グネットが、同時に同極である特定の磁極の近傍を通過
する。
【0193】また、解錠行程の後半でそれぞれの中継マ
グネットが、同時に同極である異極の磁極の近傍を通過
する。従って、この場合は、図19(a),(b)の表
示マグネットに準じて作動マグネットの磁極を設定すれ
ばよい。
【0194】なお、第5発明の施解錠確認装置の第1実
施例では、表示板を矢印状に構成したが、円板状に構成
しその表面に着色部又は文字等で識別してもよい。第5
発明の施解錠確認装置Eの第1実施例の改良例を図28
に基づき説明する。図28はその要部の断面図であり、
鍵を携帯中他の磁石や振動で誤表示するのを防止する為
の改良である。
【0195】即ち、ピニヨン110と一方の軸110a
間に表示板111を形成するとともに、他方の軸110
b間に側面に凹凸のある係止座110cが形成されてい
る。位置保持用ロッド113の本体中央部に係止窓11
3aが形成され、該係止窓113aの右内縁は凹凸が形
成され位置保持用接触部113bが形成されている。位
置保持用ロッド113の一端には突起113cが形成さ
れ、該突起113cにスプリング114が挿入され、位
置保持用ロッド113を鍵先方向に付勢している。
【0196】第5発明の施解錠確認装置の第1実施例の
改良例は、上記のように構成されているので、その作動
は第5発明の施解錠確認装置の第1実施例との相違点の
みを説明するに留める。鍵をシリンダに挿入すると、位
置保持用ロッド113の図示しない他端がシリンダの内
筒前面に当接し、位置保持用ロッド113はスプリング
114の付勢力に抗して突起113c側にスライドす
る。従って、位置保持用接触部113bは表示板111
の軸110に形成された係止座110cから離脱し、表
示板111は回動可能な状態になる。
【0197】鍵による所要の施錠又は解錠操作を終わ
り、鍵をシリンダから抜き出すと、位置保持用ロッド1
13はスプリング114の付勢力で鍵先方向にスライド
する。従って、位置保持用接触部113bが表示板11
1の軸110に形成された係止座110cに当接し、表
示板111の位置が保持される。
【0198】図29(a)は、第6発明の施解錠確認装
置Fの実施例の要部の分解斜視図である。即ち、一方の
被着部材115aのシリンダ側の両側端には、一対の直
方体状の凹部116a,116bが形成されるととも
に、これらに連通した縱通凹部116cが形成されてい
る。凹部116a,116b及び縱通凹部116cに跨
がり永久磁石を埋設した鍵型状のプラスチックからなる
表示マグネット117a及び117bが相互に接近又は
離反するよう摺動自在に装着されている。表示マグネッ
ト117a及び117bのシリンダ側には、永久磁石1
18a,118bがそれぞれ埋設され、相互に異極の磁
極が対向するよう設定されている(図29(b)参
照)。
【0199】永久磁石118aの上方移動限度位置に隣
接し若干の間隙を介して磁性体からなる位置保持磁性体
119a1 が、さらに下方移動限度位置に隣接し若干の
間隙を介して磁性体からなる位置保持磁性体119a2
が配設されている。また、永久磁石118b の下方移動
限度位置に隣接し若干の間隙を介して磁性体からなる位
置保持磁性体119b 1 が、さらに上方移動限度位置に
隣接し若干の間隙を介して磁性体からなる位置保持磁性
体119b 2 が配設されている(図29(b)参照)。
なお、符号120a及び120bはシリンダ側のドライ
ブマグネットである。
【0200】一方の被着部材115aの中央部には鍵の
軸線に沿って溝121が鍵先方向を開放して形成されて
いる。さらに、該溝121と交又するとともに前記縱通
凹部116cと隔壁122a,122bを介して凹部1
23が形成されている。十字架状の位置保持用ロッド1
24は、四角柱状の本体124aに交又軸124bが交
又して形成され、本体124aの一端には突起124c
が形成され、交又軸124bの両端は鍵先方向に折り曲
がり位置保持用接触部124d,124dが形成されて
いる。
【0201】位置保持用ロッド124は、溝121にス
プリング125で鍵先方向に付勢されて摺動自在に装着
されるとともに、位置保持用接触部124d,124d
は隔壁122a,122bの連通窓122a′及び12
2b′に出没自在に装着されている。縱通凹部116c
の中央部には、表示窓126が形成され、該表示窓12
6に対応して位置保持用ロッド124の本体124aの
裏面に緑の着色部124eが形成されている。
【0202】表示マグネット117a及び117bの対
向する延長端の裏面には、赤の着色部127a,127
bが形成されている。その他の構成については、第4発
明の第2実施例の改良例と同様である。第6発明の施解
錠確認装置Fの実施例は上記のように構成されているの
で、第4発明の第2実施例の改良例との相違点のみを説
明する。
【0203】即ち、図29(b)において、施錠行程の
後半において表示マグネット117aはドライブマグネ
ット120aと吸引反発して上方移動限度位置に変位
し、表示マグネット117bはドライブマグネット12
0bと吸引反発して下方移動限度位置に変位する。
【0204】表示マグネット117a及び117bがそ
れぞれのドライブマグネットの直上を通過した時点で、
永久磁石118aは位置保持磁性体119a1 を吸着
し、永久磁石118bは位置保持磁性体119b1 を吸
着する。鍵をシリンダから抜き取ると位置保持用ロッド
124がスプリング125の付勢力で鍵先方向に変位す
るので位置保持用接触部124d,124dは表示マグ
ネット117a及び117bに当接する。
【0205】従って、鍵を携帯中の衝撃や磁石の影響で
誤表示することは無い。施錠してきたか不安になった場
合、表示窓126を覗けば着色部124eの緑が確認出
来施錠してきたことが確認出来る。解錠行程の後半にお
いて表示マグネット117aはドライブマグネット12
0a′と吸引反発して下方移動限度位置に変位し、表示
マグネット117bはドライブマグネット120b′と
吸引反発して上方移動限度位置に変位する(図29
(c)参照)。
【0206】表示マグネット117a及び117bがそ
れぞれのドライブマグネットの直上を通過した時点で、
永久磁石118aは位置保持磁性体119a2 を吸着
し、永久磁石118bは位置保持磁性体119b2 を吸
着する。鍵をシリンダから抜き取ると位置保持用ロッド
124がスプリング125の付勢力で鍵先方向に変位す
るので位置保持用接触部124d,124dは表示マグ
ネット117a及び117bに当接する。
【0207】従って、鍵を携帯中の衝撃や磁石の影響で
誤表示することは無い。解錠してきたか不安になった場
合、表示窓126を覗けば着色部127a,127bの
赤が確認出来解錠してきたことが確認出来る。なお、シ
リンダが180度型の場合は、表示マグネットの永久磁
石の磁極を図19(a)のように設定すればよい。
【0208】
【発明の効果】本発明による施解錠確認装置は上記のよ
うに、鍵のつまみ先端にドライブマグネットと近接して
回動自在な永久磁石を、表示マグネット又は中継マグネ
ットとして構成したので、ドライブマグネット自体は比
較的弱い磁力の永久磁石で構成することが出来る。
【0209】且つ、ドライブマグネットと表示マグネッ
ト又は中継マグネットとの作動時の相互距離が常に一定
である為、ドライブマグネット自体は比較的弱い磁力の
永久磁石で構成しても確実に作動する。
【0210】さらに、表示マグネット又は中継マグネッ
トが、ドライブマグネットの磁極の極性を忠実に伝達す
るので、この伝達された磁極をそのまま表示として使用
したり、又はこの作動力を原動力として表示マグネット
又は作動マグネットを作動させことが出来る。従って、
つまみの中心部において比較的大きな見やすい表示を出
すことが出来る。
【0211】さらに、ドライブマグネットを可撓性磁石
で構成すると、後付けで既存の錠にドライブマグネット
を貼着し、既存の鍵のつまみに本発明による被着部材を
装着するだけで簡単に施解錠確認装置付に変換出来る。
また、シリンダ及び鍵を後付けで無くオリジナルとして
生産する場合において、シリンダの外筒がキャップ式の
構成の場合、内側よりドライブマグネットとして可撓性
磁石を簡単に貼着出来るので生産効率が高くなる。ま
た、位置保持用ロッドを付加すると、鍵を携帯中の振動
や他の磁石による誤表示が防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の施解錠確認装置Aの分解斜視図であ
る。
【図2】同じく要部を拡大した分解斜視図である。
【図3】(a),(b)は同じく作動関係図である。
【図4】(a)は第1発明の施解錠確認装置Aの第2実
施例の可撓性磁石の斜視図である。(b),(c)及び
(d)は可撓性磁石のドライブマグネットの正面図であ
る。
【図5】(a)は第1発明の施解錠確認装置Aの第2実
施例の要部の分解斜視図である。(b)は同じく位置保
持用ロッドの斜視図である。
【図6】(a)は360度型及び45度型のリバーシブ
ルタイプのシリンダのドライブマグネットの配設パター
ンである。(b)は45度型のシリンダのドライブマグ
ネットの配設パターンである。
【図7】第2発明の施解錠確認装置Bの第1実施例の要
部の分解斜視図である。
【図8】(a),(b)は同じく作動関係図である。
【図9】(a)は第2発明の第2実施例の要部の断面図
である。(b)は第2発明の第2実施例の改良例の要部
の断面図である。
【図10】第3発明の施解錠確認装置Cの第1実施例の
要部の分解斜視図である。
【図11】同じく施錠時の作動関係図である。
【図12】同じく解錠時の作動関係図である。
【図13】同じく改良例の要部の断面図である。
【図14】第4発明の施解錠確認装置Dの第1実施例の
要部の分解斜視図である。
【図15】(a),(b)は同じく作動関係図である。
【図16】(a)は同じく改良例の要部の分解斜視図で
ある。(b)は位置保持用ロッドの斜視図である。
【図17】(a)は第4発明のの第2実施例の要部の分
解斜視図である。(b)は被着部材の分解斜視図であ
る。
【図18】(a),(b)は同じく作動関係図である。
【図19】(a),(b)は同じく180度型のシリン
ダにおける作動関係図である。
【図20】(a)は第4発明のの第2実施例の改良例の
要部の分解斜視図である。(b)は同じく被着部材の分
解斜視図である。(c)は同じく位置保持用ロッドの斜
視図である。
【図21】第4発明のの第3実施例の要部の分解斜視図
である。
【図22】同じく作動関係図である。
【図23】第4発明のの第3実施例の改良例の要部の断
面図である。
【図24】第4発明のの第4実施例の要部の分解斜視図
である。
【図25】第4発明のの第4実施例の改良例の要部の断
面図である。
【図26】第5発明の施解錠確認装置Eの第1実施例の
要部の分解斜視図である。
【図27】同じく作動関係図である。
【図28】第5発明のの第1実施例の改良例の要部の断
面図である。
【図29】(a)は第6発明の施解錠確認装置Fの実施
例の要部の分解斜視図である。(b),(c)は同じく
作動関係図である。
【図30】従来の施解錠確認装置aの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F 施解錠確認装置 1 シリンダ 2 鍵 2a つまみ 3 外筒 4 内筒 5a,5b,14,15 ドライブマグネット 6a,6b,23a,23b,31,42a,56a,
66a,85a,95a,103a,115a
被着部材 6c,23c,53,73,83,126 表示窓 10,117a,117b 表示マグネット 12 位置保持マグネット 15a,16a 変形部 18,40,54,64,81,93,101,11
3,124 位置保持用ロッド 18c,40c,54c,64c,81c,93c,1
01b,113b,124d
位置保持用接触部 27,33,46,60a,60b,69a,69b,
87a,87b,97a,97b,105a,105b
中継マグネット 29,35,62,72a,72b,74a,74b,
89a,89b,99表示マグネット 37,38,51c,51d,70′,72a′,72
b′,81e,88a′,89c,98c,99a′,
124e,127a,127b 着色部 49,108a,108b 作動マグネット 111 表示板 111a 矢印部 118a,118b 永久磁石 119a1 , 119a2 ,119b1 ,119b2
位置保持磁性体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、一方の被着部材の鍵先側の側端に、一対の磁極を有
    する永久磁石からなる表示マグネットをドライブマグネ
    ットと対向して回動自在に設けるとともに、永久磁石か
    らなる位置保持マグネットを表示マグネットの背後に間
    隙を存し且つ前記つまみ面に平行に変位可能に併設し、
    表示マグネットの特定の磁極が位置保持マグネットの異
    極の磁極に吸着した姿勢が識別出来るよう表示マグネッ
    トの外面を識別するとともに、被着部材に表示マグネッ
    トに対応して表示窓を形成し、ドライブマグネットに
    は、鍵操作による施錠行程の後半に前記表示マグネット
    が通過する軌跡の近傍に特定の磁極を設定するととも
    に、解錠行程の後半に表示マグネットが通過する軌跡の
    近傍に異極の磁極を設定した施解錠確認装置であって、 鍵操作の施錠行程の後半に、前記表示マグネットが前記
    ドライブマグネットの特定の磁極の近傍を最終的に通過
    する時点において、ドライブマグネットの特定の磁極と
    表示マグネットの異極の磁極が相互に対向するととも
    に、表示マグネットの特定の磁極が前記位置保持マグネ
    ットの異極の磁極に対向するよう位置保持マグネットが
    変位し、鍵抜き取り後も表示マグネットと位置保持マグ
    ネットとが鍵抜き取り直前の相互吸着姿勢を保持し続け
    るように構成したことを特徴とする施解錠確認装置。
  2. 【請求項2】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、一方の被着部材の鍵先側の側端に、永久磁石からな
    る中継マグネットをドライブマグネットと対向して回動
    自在に配設し、永久磁石からなる表示マグネットを中継
    マグネットと間隙を存してつまみ面に平行に変位可能に
    配設し、鍵操作による施錠行程の後半に中継マグネット
    が通過する軌跡の近傍のドライブマグネットに特定の磁
    極を設定するとともに、解錠行程の後半に中継マグネッ
    トが通過する軌跡の近傍のドライブマグネットに異極の
    磁極を設定し、少なくとも前記中継マグネットの特定の
    磁極が前記表示マグネットと対向したことが識別出来る
    よう前記表示マグネットを識別し、被着部材に前記表示
    マグネットの識別部に対応する表示窓を形成した施解錠
    確認装置であって、 前記中継マグネットが、前記鍵操作の施錠行程の後半に
    前記ドライブマグネットの特定の磁極の近傍を通過する
    時点において、中継マグネットの異極の磁極がドライブ
    マグネットの特定の磁極と対向し、且つ表示マグネット
    が変位して中継マグネットの特定の磁極と表示マグネッ
    トの異極の磁極とが対向するとともに、鍵抜き取り後も
    表示マグネットと位置保持マグネットとが鍵抜き取り直
    前の相互吸着姿勢を保持し続けることを特徴とする施解
    錠確認装置。
  3. 【請求項3】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、一方の被着部材の鍵先側の側端に、永久磁石からな
    る中継マグネットを前記ドライブマグネットと対向して
    回動自在に配設し、永久磁石からなる作動マグネットを
    前記中継マグネットと間隙を存して前記つまみ面に平行
    に変位可能に配設するとともに、該作動マグネットと連
    動してつまみ面に平行に変位可能に表示板を設け、鍵操
    作による施錠行程の後半に中継マグネットが通過する軌
    跡の近傍のドライブマグネットに特定の磁極を設定する
    とともに、解錠行程の後半に中継マグネットが通過する
    軌跡の近傍のドライブマグネットに異極の磁極を設定
    し、少なくとも前記中継マグネットの特定の磁極が前記
    作動マグネットと対向したことが識別出来るよう前記表
    示板を識別し、被着部材に前記表示板の識別部に対応す
    る表示窓を形成した施解錠確認装置であって、 前記中継マグネットが、前記鍵操作の施錠行程の後半に
    前記ドライブマグネットの特定の磁極の近傍を通過する
    時点において、中継マグネットの異極の磁極がドライブ
    マグネットの特定の磁極と対向するとともに、特定の磁
    極が作動マグネットと対向し、作動マグネットが変位す
    るとともに、作動マグネットの異極の磁極が中継マグネ
    ットの特定の磁極と対向し、作動マグネットの変位と連
    動して表示板が変位し、鍵抜き取り後も鍵抜き取り直前
    の前記中継マグネットと作動マグネットとの相互吸着姿
    勢を保持して表示板の姿勢が保持され続けることを特徴
    とする施解錠確認装置。
  4. 【請求項4】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、一方の被着部材の鍵先側の両側端に、永久磁石から
    なる一対の中継マグネットをドライブマグネットと対向
    して回動自在に設け、永久磁石からなる表示マグネット
    を中継マグネットと間隙を存し且つ前記つまみ面に平行
    に変位可能に配設し、少なくとも一方の中継マグネット
    の特定の磁極が表示マグネットの異極の磁極と対向した
    ことが識別出来るよう表示マグネットを識別し、被着部
    材に表示マグネットの識別部に対応する表示窓を形成し
    た施解錠確認装置であって、 前記一対の中継マグネットが、前記鍵操作の施錠行程の
    後半に前記ドライブマグネットの磁極と吸引・反発して
    回動するとともに、表示マグネットの磁極が前中継マグ
    ネットの磁極と吸引・反発して変位し、鍵抜き取り後も
    中継マグネットと表示マグネットとの鍵抜き取り直前の
    相互吸着姿勢を保持し続けることを特徴とする施解錠確
    認装置。
  5. 【請求項5】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、一方の被着部材の鍵先側の両側端に、永久磁石から
    なる一対の中継マグネットを前記ドライブマグネットと
    対向して回動自在に配設し、永久磁石からなる作動マグ
    ネットを前記中継マグネットと間隙を存して前記つまみ
    面に平行に変位可能に設け、該作動マグネットと連動し
    てつまみ面に平行に変位する表示板を設け、少なくとも
    前記中継マグネットの特定の磁極が前記作動マグネット
    の異極の磁極と対向したことが識別出来るよう表示板を
    識別し、被着部材に表示板の識別部に対応する表示窓を
    形成した施解錠確認装置であって、 前記一対の中継マグネットが、前記鍵操作の施錠行程の
    後半に前記ドライブマグネットの磁極と吸引・反発して
    回動するとともに、作動マグネットの磁極が中継マグネ
    ットの磁極と吸引・反発して変位し、該変位に協同して
    表示板が変位し、鍵抜き取り後も中継マグネットと作動
    マグネットとの鍵抜き取り直前の相互吸着姿勢を保持し
    て表示板の姿勢を保持し続けることを特徴とする施解錠
    確認装置。
  6. 【請求項6】 前記一方の被着部材に、鍵先方向に付勢
    した位置保持用ロッドを前後方向に摺動自在に設け、該
    位置保持用ロッドに形成された位置保持用接触部は鍵を
    抜き取った状態において、前記表示マグネット,作動マ
    グネット又は表示板のいずれかに当接するとともに、位
    置保持用ロッドの先端が被着部材の前縁より若干突出
    し、鍵をシリンダに挿入した時点において位置保持用ロ
    ッドの先端がシリンダ内筒前面に当接するとともに位置
    保持用ロッドが後退して、位置保持用接触部が表示マグ
    ネット,作動マグネット又は表示板のいずれかから離脱
    することを特徴とする請求項1,2,3,4及び5記載
    の施解錠確認装置。
  7. 【請求項7】 錠のシリンダと、つまみに非磁性体から
    なる被着部材を被着した鍵において、 前記シリンダの外筒前部に永久磁石からなるドライブマ
    グネットを配設し、前記被着部材を分割するとともに、
    少なくとも一方の被着部材をつまみに被着可能に形成
    し、該被着部材の鍵先側の両側端に、永久磁石を埋設し
    た一対の表示マグネットを鍵の軸線方向と交又して相互
    に対向させるとともに、相互に接近又は離反するよう摺
    動自在に設け、それぞれの表示マグネットの永久磁石の
    移動限度位置に隣接して位置保持磁性体を配設し、前記
    被着部材の中央部に鍵先方向を開放した溝を鍵の軸線方
    向に形成するとともに、該溝に十字架状の位置保持用ロ
    ッドを付勢して摺動自在に装着し、該位置保持用ロッド
    の本体と偏心した交又軸の両先端に位置保持用接触部を
    形成し、一対の表示マグネットの対向端の裏面に着色部
    を形成し、位置保持用ロッドの本体中央部裏面に前記着
    色部と異なる色の着色部を設け、該着色部に対応する被
    着部材の箇所に表示窓を形成した施解錠確認装置であっ
    て、 鍵操作の施錠行程の後半に、前記一対の表示マグネット
    が前記ドライブマグネットの磁極の近傍をそれぞれ最終
    的に通過する時点において、一対の表示マグネットが相
    互に離反し、鍵抜き取り直前にそれぞれの表示マグネッ
    トが近傍の位置保持磁性体を吸着するとともに、鍵抜き
    取り時点において位置保持用ロッドの付勢力により位置
    保持用接触部が表示マグネットに当接することを特徴と
    する施解錠確認装置。
  8. 【請求項8】 前記ドライブマグネットを可撓性磁石で
    構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6及び7記載の施解錠確認装置。
  9. 【請求項9】 前記ドライブマグネットを可撓性磁石で
    構成するとともに、該ドライブマグネットの一方の面に
    両面接着テープを貼着したことを特徴とする請求項8記
    載の施解錠確認装置。
  10. 【請求項10】 前記可撓性磁石で構成したドライブマ
    グネットの特定の位置に変形部を形成したことを特徴と
    する請求項8及び9記載の施解錠確認装置。
JP11604794A 1994-05-06 1994-05-06 施解錠確認装置 Pending JPH07301036A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013512049A (ja) * 2009-11-30 2013-04-11 ゾール メディカル コーポレイション デュアルモード医療装置用のディスプレイ
CN113795643A (zh) * 2019-04-28 2021-12-14 模帝乐技术有限公司 可旋转磁性钥匙组合元件

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JP2013512049A (ja) * 2009-11-30 2013-04-11 ゾール メディカル コーポレイション デュアルモード医療装置用のディスプレイ
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