JPH07300850A - 地盤改良工法およびこれに使用する工具 - Google Patents
地盤改良工法およびこれに使用する工具Info
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- JPH07300850A JPH07300850A JP11462694A JP11462694A JPH07300850A JP H07300850 A JPH07300850 A JP H07300850A JP 11462694 A JP11462694 A JP 11462694A JP 11462694 A JP11462694 A JP 11462694A JP H07300850 A JPH07300850 A JP H07300850A
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
埋設し、該鋼管内に地盤改良剤を圧入する軟弱地盤の強
化法において、地盤改良剤を奥までうまく浸透させるこ
とができるようにする 【構成】 地盤に埋設した前記鋼管の内部に該鋼管の断
面積を減少させる棒状スペ−サを挿入して地盤改良剤の
注入を行う。管状のスペ−サを用い、その外周部に膨張
可能で径方向には薬液が浸出可能な仕切り用袋を巻き付
けて、この仕切り用袋内に仕切り用薬液を注入し、袋を
膨張させて鋼管内を仕切るとともに、該袋内に注入され
た薬液を浸出させて鋼管の通孔から外部の地盤に浸透さ
せ、地盤と鋼管の間の空間も仕切り、然る後地盤改良剤
注入用チュ−ブを通して前記仕切り用袋で仕切られた各
区間内に地盤改良剤を注入する方法がより効果的であ
る。
Description
地盤を改良するために使用するに適した地盤改良方法に
関するものである。
盤に埋設し、該鋼管内に地盤改良剤を圧入することによ
り、該地盤改良剤を外部の地盤内に浸透させて軟弱地盤
を強化する方法が従来から採用されている。
は、直径数十mmで長さが数m乃至十数mのものが一般
的であり、予め地盤に穿孔した下穴に打ち込むか、拡縮
ビットを有する専用のさく孔工具を用いて穿孔と同時に
鋼管を挿入する方法で埋設される。埋設された鋼管には
外側の端部からセメント系等の液状の地盤改良剤がポン
プで圧入され、この地盤改良剤が鋼管の外周部に設けら
れている通孔から外部の地盤内に浸透させられるのであ
る。
管は長さが長く、直径も大きいので、奥のほうでは地盤
改良剤の圧力が不足して充分な浸透が行われないという
問題点があった。そこで、本発明は、長い鋼管を挿入し
た深い孔底付近まで地盤改良剤をうまく浸透させること
ができるようにすることを課題としている。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、第
1の発明にかかる地盤改良工法は、外周部に複数の通孔
を有する鋼管を地盤に埋設し、該鋼管の入口から内部に
液状の地盤改良剤を加圧注入することにより、該注入さ
れた地盤改良剤を鋼管の通孔を通して地盤内に吐出浸透
させる地盤改良工法において、前記鋼管の内部に該鋼管
の断面積を減少させる棒状スペ−サを挿入して地盤改良
剤の注入を行うことを特徴としている。
は、外周部に複数の通孔を有する鋼管を地盤に埋設し、
該鋼管の入口から内部に液状の地盤改良剤を加圧注入す
ることにより、該注入された地盤改良剤を鋼管の通孔を
通して地盤内に吐出浸透させる地盤改良工法において、
膨張可能で径方向には薬液が浸出可能な仕切り用袋を外
周部の適所に巻き付けた小径のスペ−サパイプを前記鋼
管内に挿入し、地盤改良剤注入用チュ−ブを前記仕切り
用袋とスペ−サパイプの間を通して前記仕切り用袋で仕
切られた区間内に開口させるとともに、仕切り用薬液注
入用のチュ−ブを前記スペ−サパイプの内部又は外面部
を通して各仕切り用袋内に挿入し、該薬液注入用のチュ
−ブを通して前記仕切り用袋内に仕切り用薬液を注入す
ることにより該袋を膨張させて鋼管内面に密着させ鋼管
内を仕切るとともに、該袋内に注入された薬液を浸出さ
せて鋼管の通孔から外部の地盤に浸透させ地盤と鋼管の
間の空間も仕切り、然る後地盤改良剤注入用チュ−ブを
通して前記仕切り用袋で仕切られた各区間内に地盤改良
剤を注入することにより該地盤改良剤を鋼管の通孔を通
して地盤に浸透させることを特徴としている。
した本発明にかかる工具は、外周部に内外に通ずる複数
の通孔が穿設された鋼管と、該鋼管内に隙間をおいて挿
入されるスペ−サパイプと、該スペ−サパイプの外周部
の適所に巻き付けられる仕切り用袋と、該仕切り用袋内
へ外部から薬液を注入する薬液用チュ−ブと、前記仕切
り用袋で仕切られた鋼管内の各区間へ外部から地盤改良
剤を注入する地盤改良剤用チュ−ブとを具備することを
特徴としている。
盤に埋設される鋼管の内部に該鋼管の断面積を減少させ
る棒状スペ−サを挿入して地盤改良剤の注入を行うの
で、鋼管内に残留する地盤改良剤の量が少なくてすみ、
しかも鋼管内の断面積が小さいので、液状の地盤改良剤
を高速かつ高圧で奥まで注入することができる結果、地
盤への浸透が効果的に行われる。
であるスペ−サパイプの外周部に巻き付けた仕切り用袋
が、これに注入される薬液によって膨張し、鋼管内部を
前後方向の複数の区間に仕切るので、各区間ごとに別の
チュ−ブで地盤改良剤を注入することができる結果、各
区間とも充分な圧力で地盤改良剤の浸出、浸透が行われ
る。
は、外周部に内外に通ずる複数の通孔が穿設された鋼管
内に隙間をおいて挿入されるスペ−サパイプが設けられ
ているので、鋼管の内部断面積が減少し、その中に注入
される地盤改良剤の流速を向上させて無駄なく浸透させ
ることができる。また、スペ−サパイプの外周部の適所
に巻き付けられる仕切り用袋内へ外部から薬液用チュ−
ブで薬液を注入することにより、該仕切り用袋を膨らま
せ、鋼管内を適当な長さの区間に区分したうえで各区間
へ独立の地盤改良剤用チュ−ブで地盤改良剤を注入する
ことにより、穴の深さ全体にほぼ均一に地盤改良剤を浸
透させることができる。
具体的に説明する。図1は、第1の発明にかかる工法を
表すもので、地盤1に鋼管埋設用の穴2が穿孔され、こ
れに鋼管3が穴底付近まで挿入されている。鋼管は入口
側3aと奥側3bの両端部が開口した丸鋼管で、外周部
には内外に通ずる多数の通孔(吐出孔)5,…が分散さ
せて設けられている。
しており、穴2の開口部付近には、鋼管3との間の隙間
を埋める口元シ−ル7が詰められている。鋼管3の内部
には、棒状スペ−サとしてスペ−サパイプ10が穴底付
近まで挿入されている。スペ−サパイプ10の両端部は
キャップ11,11によって閉塞されている。スペ−サ
パイプとしては、注入圧に耐える塩ビ等の合成樹脂パイ
プを用いるのが好ましい。
栓体13が嵌着され、鋼管3の端部外周部に設けたねじ
部3cに螺合するキャップ15で押さえられている。ま
た、地盤改良剤注入チュ−ブ(グラウトチュ−ブ)16
とエア抜きチュ−ブ17が栓体13及びキャップ15を
通して鋼管内部に挿入されている。エア抜きチュ−ブ1
7は穴底付近まで挿入され、地盤改良剤注入チュ−ブ1
6にはバルブ20が取り付けられ、その挿入端部はスペ
−サパイプ10の手前側に開口している。
設置されている図示を省略した注入装置からのスラリ−
状地盤改良剤(通常はセメント系)を注入する。この地
盤改良剤は鋼管内壁とスペ−サパイプ10の外周面との
間を通って穴底部まで送り込まれる。この地盤改良剤
が、鋼管の奥側の開口部3bと途中の多数の通孔から吐
出され、地盤内へ浸透して行くのである。
くても、スペ−サパイプ10が挿入されているため内部
断面積が小さくなっている。このため、地盤改良剤を高
圧に保って高速で注入し、吐出、浸透を効果的に行うこ
とができるのである。また、作業途中で地盤改良剤が固
化することを防止し、かつ、作業終了後に鋼管内部に残
留する無駄な地盤改良剤の量を少なくすることができ
る。なお、棒状スペ−サとしては、本実施例のような中
空のスペ−サパイプを用いるのが好ましいが、これに限
らず、中実の棒を使用することもできる。
本実施例では、外周部に多数の通孔31,…が設けられ
た鋼管30の内部に挿入される棒状スペ−サとしてのス
ペ−サパイプ32に、適当な間隔(通常数メ−トル程
度)で仕切り用袋35,…が巻付けられており、この仕
切り用袋の取り付け位置には、該パイプの内外に通じる
通孔33が穿孔されている。スペ−サパイプ32の先端
部は、キャップ34で閉塞されている。仕切り用袋35
は、発砲ウレタン等の仕切り用薬液が透過する素材で形
成された布袋であり、軸方向の前後両端部は、薬液が透
過しないようにシ−ル剤が塗布されている。この仕切り
用袋は、粘着テ−プ等の適当な固定手段でスペ−サパイ
プ32に固定されている。なお、仕切り用袋としては側
部に通孔を設けたゴム袋や他の合成樹脂袋を使用するこ
ともできる。
付位置に対応する位置には、別の通孔として、前後方向
に長いスリット37,…が円周方向に沿って複数個穿設
されている。さらに、前記スペ−サパイプ32の内部に
は、各仕切り袋35,…に通ずる薬液注入チュ−ブ4
0,…が外側から挿入され、それぞれのチュ−ブの先端
部が前記スペ−サパイプの通孔33を通って各仕切り袋
35の内部に挿入されている。薬液注入チュ−ブ40
は、バルブ41を介して図示しない仕切り用薬液注入装
置に接続されている。
様に穴2から外へ突出しており、穴2の開口部付近に
は、鋼管30との間の隙間を埋める口元シ−ル7が詰め
られている。鋼管30の入口側端部30aには逆流防止
用の栓体13が嵌着され、鋼管30の端部外周部に設け
たねじ部30cに螺合するキャップ15で押さえられて
いる。また、エア抜きチュ−ブ17が栓体13及びキャ
ップ15を通して鋼管内部に挿入され、穴底付近に達し
ている点も上記実施例と同様である。
で仕切られる区間の数(仕切り用袋を2個装着した場合
は3区間)に相当する地盤改良剤注入チュ−ブ16,…
が栓体13及びキャップ15を通して鋼管内部に挿入さ
れている。そして、地盤改良剤注入チュ−ブ16は、上
記仕切り用袋35とスペ−サパイプ32の外周面との間
を通して奥側へ導かれ、その先端部が仕切り用袋35で
仕切られた各区間に個別に開口している。地盤改良剤注
入チュ−ブ16は、先端部付近が粘着テ−プ38等の固
定手段でスペ−サパイプの外周部に固定されている。な
お、地盤改良剤注入チュ−ブ16の鋼管30よりも外側
の部分にはバルブ20が取り付けられ、図示しない注入
装置に接続されている。
を通して仕切り用の薬液(例えば発泡ウレタン液)を各
仕切り用袋35に注入する。この薬液により仕切り用袋
が膨張して鋼管30の内壁に密着し、さらに該袋から浸
出した薬液が鋼管のスリット37,…を通って地盤に浸
透し、固化する。このため、鋼管の内部と外周部が適当
な長さの区間に仕切られる。
内に地盤改良剤を注入する。この地盤改良剤は、各区間
の地盤中に浸透し、地盤を強化する。
方向に区分された区間ごとに独立したチュ−ブで地盤改
良剤を注入するので、穴底付近の地盤まで均等に浸透さ
せ、効果的に地盤を強化することができる。以上の説明
では、鋼管を埋設する場合を例にとって説明したが、鋼
管の代わりに中空ボルトを使用する場合についても同様
である。
ば、地盤に埋設される鋼管の径が大きくても、その内部
にスペ−サパイプ10が挿入されているため、その内部
断面積が小さくなり、地盤改良剤を高圧かつ高速で鋼管
内に注入して、地盤への吐出、浸透を効果的に行うこと
ができるようになった。また、地盤改良剤の流速が大き
いので、作業途中で地盤改良剤が固化することが防止さ
れ、かつ、作業終了後に鋼管内部に残留する無駄な地盤
改良剤の量を少なくすることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 外周部に複数の通孔を有する鋼管を地盤
に埋設し、該鋼管の入口から内部に液状の地盤改良剤を
加圧注入することにより、該注入された地盤改良剤を鋼
管の通孔を通して地盤内に吐出浸透させる地盤改良工法
において、前記鋼管の内部に該鋼管の断面積を減少させ
る棒状スペ−サを挿入して地盤改良剤の注入を行うこと
を特徴とする地盤改良工法。 - 【請求項2】 外周部に複数の通孔を有する鋼管を地盤
に埋設し、該鋼管の入口から内部に液状の地盤改良剤を
加圧注入することにより、該注入された地盤改良剤を鋼
管の通孔を通して地盤内に吐出浸透させる地盤改良工法
において、膨張可能で径方向には薬液が浸出可能な仕切
り用袋を外周部の適所に巻き付けた小径のスペ−サパイ
プを前記鋼管内に挿入し、地盤改良剤注入用チュ−ブを
前記仕切り用袋とスペ−サパイプの間を通して前記仕切
り用袋で仕切られた区間内に開口させるとともに、仕切
り用薬液注入用のチュ−ブを前記スペ−サパイプの内部
又は外面部を通して各仕切り用袋内に挿入し、該薬液注
入用のチュ−ブを通して前記仕切り用袋内に仕切り用薬
液を注入することにより該袋を膨張させて鋼管内面に密
着させ鋼管内を仕切るとともに、該袋内に注入された薬
液を浸出させて鋼管の通孔から外部の地盤に浸透させ、
地盤と鋼管の間の空間も仕切り、然る後地盤改良剤注入
用チュ−ブを通して前記仕切り用袋で仕切られた各区間
内に地盤改良剤を注入することにより該地盤改良剤を鋼
管の通孔を通して地盤に浸透させることを特徴とする地
盤改良工法。 - 【請求項3】 外周部に内外に通ずる複数の通孔が穿設
された鋼管と、該鋼管内に隙間をおいて挿入されるスペ
−サパイプと、該スペ−サパイプの外周部の適所に巻き
付けられる仕切り用袋と、該仕切り用袋内へ外部から薬
液を注入する薬液用チュ−ブと、前記仕切り用袋で仕切
られた鋼管内の各区間へ外部から地盤改良剤を注入する
地盤改良剤用チュ−ブとを具備することを特徴とする地
盤改良用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11462694A JP3413416B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 地盤改良工法およびこれに使用する工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11462694A JP3413416B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 地盤改良工法およびこれに使用する工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07300850A true JPH07300850A (ja) | 1995-11-14 |
JP3413416B2 JP3413416B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=14642565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11462694A Expired - Fee Related JP3413416B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 地盤改良工法およびこれに使用する工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3413416B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021193236A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社大林組 | コア採取方法及び注入機 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP11462694A patent/JP3413416B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021193236A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社大林組 | コア採取方法及び注入機 |
Also Published As
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---|---|
JP3413416B2 (ja) | 2003-06-03 |
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