JPH07300692A - 電解金属回収装置 - Google Patents

電解金属回収装置

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JPH07300692A
JPH07300692A JP9003894A JP9003894A JPH07300692A JP H07300692 A JPH07300692 A JP H07300692A JP 9003894 A JP9003894 A JP 9003894A JP 9003894 A JP9003894 A JP 9003894A JP H07300692 A JPH07300692 A JP H07300692A
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JP
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electrolytic
plate
electrolysis
anode
cathode
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JP9003894A
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Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高濃度から低濃度にかけての処理済の処理液
廃溶液から貴金属、特に銀を電解によって効率良く回収
する装置を提供すると共に処理廃液としての金属イオン
溶液の濃度を低濃度にして公害負荷を軽減して通常の下
水への排水も可能になるようにする。 【構成】 陽極板と陰極板とを各複数枚有する電解槽内
の溶液中に含有される金属イオンを電解により金属単体
として回収する電解金属回収装置において、前記陽極板
と前記陰極板を交互に所定間隔をもって積層し、該陽極
板と該陰極板の少なくとも一方が前記所定間隔で前記積
層に対して平行に移動する手段を設けたことを特徴とす
る電解金属回収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は処理溶液を電解して貴金
属特に金,銀,白金を回収可能にする電解金属回収装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】処理液からの金属回収の技術としては、
従来よりイオン化傾向を利用したスチールウールやアル
ミウールによる金属置換法、アルカリ性下での磁化沈澱
法、ハイドロサルファイト等による還元沈澱法、イオン
交換樹脂やキレート樹脂によるイオン交換法及び電気分
解による電解還元法等が知られている。
【0003】ところで、金属置換法は鉄やアルミニウム
が溶出し水酸化物の沈澱生成することから処理液の再利
用が不可能であり、硫化沈澱法、還元沈澱法も金属沈澱
の回収のためろ過に手間どるため装置が大型になり、ま
たフィルタを必要とするため、装置コストや運転コスト
が嵩む。さらに、処理液の特性が変化してしまうため
に、同様に処理液を再利用することが極めて困難であ
る。
【0004】イオン交換樹脂等の方法では、イオン交換
樹脂は高価であり、しかも樹脂の銀錯塩吸着容量が極め
て小さく経済的にも見合わない。さらに、銀錯塩を吸着
したイオン交換樹脂は、再生することが不可能であり、
焼却して処理しているため、再びイオン交換樹脂を充填
する必要があり、同様に装置コストや運転コストが嵩
む。
【0005】ところで、電解法それ自体は極めて古くか
ら知られた方法であり、例えばエム-エル、シュライバ
ーの総説(J.of the SMPTE 74.505頁1965)にこれらの
先行技術の例を多くみることができる。
【0006】特に、電流効率を向上させる目的による電
極板の工夫としては、米国特許405403号、同2292314
号、同2158410号、同3840455号、同400056号、同405450
3号、ドイツ特許DP-1093561号、DT-2507123号、同27295
67号、同674988号、同1176373号、フランス特許813483
号、イタリア特許(I tal.P.)439945号、同421922号、
また電解装置の工夫として、米国特許2607721号、同196
2306号、同3072557号、同1900893号、同303942号、同19
5953号、同1868701号、電解時の電流密度等のコントロ
ールとして米国特許2110930号、ドイツ特許712003号、
同1133565号、同1187806号等の多くの工夫がみられる。
【0007】また、電解時の隔膜による陰極陽極等の分
極方法として、ドイツ特許2607043号、同2532018号、特
開昭52-26315号、同52-102724号、同53-35534号、特公
昭43-30167号等がある。
【0008】そして、溶液中に含有される金属イオンを
電解により金属単体として回収する電解金属回収装置と
しては特公昭53-40491号公報に開示されているもの(こ
れを従来例1とする)のように、写真漂白定着液を陰極
室と陽極室とを分離する隔膜を持たない電解槽の陰極部
から陽極部へ連続的に送液しながら電解し金属回収する
方法がとられている。
【0009】また、特公昭47-32115号公報や特公昭58-3
0392号公報に開示されているもの(これを従来例2とす
る)のように、回転円筒型電極により写真定着廃液より
銀イオンを金属銀として回収する装置が高撹拌効率を有
するものとして知られている。
【0010】更に、特公昭56-44155号公報に開示されて
いるもの(これを従来例3とする)のように、多数の微
粒子群から構成された固定層からなる複極型固定床式電
解槽で、特に有効電極面積の増加を図った電解金属の回
収装置がある。
【0011】同じく有効電極面積を増加させたものとし
て特公昭53-65218号公報に開示されているもの(これを
従来例4とする)のように、陰極電位を規制し陽極と陰
極の間に非導電性粒子を加えた流動床電解槽により有効
電極面積の増加を図るようにした電解金属の回収装置が
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例1におい
ては、金属回収の効率が低く、装置が大型化してしまい
設置面積も大きくなり生産効率が悪い。
【0013】また、従来例2においては、高濃度の銀イ
オン溶液に対しては、銀回収効率は良いが、銀回収可能
な濃度に限度があり、その濃度より低下した溶液に対す
る電解速度が著しく低下し銀濃度が100mg/リットル以
下であるような廃液からの銀回収はできなかった。ま
た、高濃度溶液に対しても回収効率は良いとは言えな
い。
【0014】更に、従来例3及び従来例4においては、
電解槽の取扱性が悪く、装置のコストも高く、メンテナ
ンス作業の複雑さを伴い好ましくない。
【0015】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決し低濃度溶液においての銀回収効率を上げ回収済み廃
液の公害負荷を減らし、小型,低コストで高能力の銀、
金白金等の貴金属の回収効率が良い電解金属回収装置を
提供することを課題目的にする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l及び
mの何れか1項によって達成される。
【0017】(a)溶液中に含有される金属イオンを電
解により金属単体として回収する陽極板と陰極板とを各
複数枚設置した電解槽を有する電解金属回収装置におい
て、前記陽極板と前記陰極板を交互に所定間隔をもって
積層し、該陽極板と該陰極板の少なくとも一方を前記所
定間隔で前記積層に対して平行に移動させる手段を設け
たことを特徴とする電解金属回収装置。
【0018】(b)溶液中に含有される金属イオンを電
解により金属単体として回収する陽極板と陰極板とを各
複数枚設置した電解槽を有する電解金属回収装置におい
て、2枚の前記陽極板の間に2〜5枚の前記陰極板が所
定間隔をもって積層されたユニットを少なくとも1箇所
有し、該陰極板が前記所定間隔で前記陽極板に対して相
対的に平行に移動する手段を設けたことを特徴とする電
解金属回収装置。
【0019】(c)前記所定間隔を保って移動する前記
陽極板又は前記陰極板が複数枚一体となって移動をする
駆動手段を設けたことを特徴とするa項又はb項に記載
の電解金属回収装置。
【0020】(d)前記電極板の移動運動が繰り返し移
動運動であることを特徴とするa,b及びc項の何れか
1項に記載の電解金属回収装置。
【0021】(e)前記陰極板と陽極板間の距離は1〜
30mmであることを特徴とするa,b,c及びd項の何れ
か1項に記載の電解金属回収装置。
【0022】(f)前記電解槽は極性を反転させながら
電解することを特徴とするa,b,c,d及びe項の何
れか1項に記載の電解金属回収装置。
【0023】(g)前記陰極板及び/又は陽極板の少な
くとも一部が開口部を有することを特徴とするa,b,
c,d,e及びf項の何れか1項に記載の電解金属回収
装置。
【0024】(h)前記電解槽に前記溶液の供給手段、
排出手段及び電解槽液面検出手段を設け、該電解槽液面
検出手段により一定液面となる様に供給手段を制御し、
電解中は電極板が前記所定間隔を保って移動する手段が
稼働し電解終了後、前記排出手段が前記電解槽から電解
処理された前記溶液を排出する制御を行うことを特徴と
するa,b,c,d,e,f及びg項の何れか1項に記
載の電解金属回収装置。
【0025】(i)前記電解槽には処理液循環手段を設
け電解処理中に稼働させることを特徴とするh項に記載
の電解金属回収装置。
【0026】(j)前記陽極板を電解槽内に固定し、該
陽極により電解槽内を複数の室に仕切り、陰極板が移動
する構造として処理される対象処理液が複数に仕切られ
た室を順次移動し、処理液の一過処理を行って排出する
構造としたことを特徴とするa,b,c,d,e,f及
びg項の何れか1項に記載の電解金属回収装置。
【0027】(k)前記複数に仕切られた室における溶
液の入口と出口が上下又は左右に互い違いに配設されて
いることを特徴とするj項に記載の電解金属回収装置。
【0028】(l)前記電解槽は定電流制御から定電圧
制御又は定電流制御から定電位制御に電解途中で変更す
る制御によって得られるものであることを特徴とする
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j及びk項の何
れか1項に記載の電解金属回収装置。
【0029】(m)回収する金属は銀であり、かつ、処
理される溶液がハロゲン化銀写真感光材料を処理した処
理液又は水洗水であることを特徴とするa,b,c,
d,e,f,g,h,i,j,k及びl項の何れか1項
に記載の電解金属回収装置。
【0030】
【作用】請求項1及び請求項3の構成である、陽極板と
陰極板を交互に所定間隔をもって積層し、陽極と陰極板
の少なくとも一方が積層に対して平行に移動すること
は、金属回収効率をかなり向上させている。
【0031】これは、電解時に発生する微量な電解ガス
が電解の移動により分離され、かつ、電極界面上の電気
二重層が破壊され易くなり、金属回収効率が増加するも
のと推定される。
【0032】そして、電極を積層に対して平行に移動す
るということは金属回収効率の向上の他に、回収金属の
所定回収量当たりの電解金属回収装置の大きさを小さく
することができ電極移動手段の簡単化の面からも望まし
い。
【0033】請求項2の構成は、1枚の陽極板に対して
陰極板を対峙させ、更に該陰極板の該陽極板と逆方向に
更に1枚以上の陰極板を積層することで理論的には外側
の陰極板上に金属は析出しにくいはずであるが、陽極か
ら離れた陰極上にも電解による金属が析出し、それによ
って微量濃度域における回収速度をも高めることを発見
した。請求項2はこの事実を利用したものである。
【0034】尚、陰極を5枚以を越える枚数で設置して
も大幅な効率向上が得られず装置の大きさが大きくなる
だけであることもわかった。
【0035】請求項4における電極板の繰り返し移動と
は、平面内で出発点よりある軌道を描いて再び出発点に
戻るような移動運動であり、直線往復運動や回転運動な
どがある。尚、この際の電極移動速度(電極線速度)と
しては0.05m/s〜5.0m/sが好ましい。そして、こ
のような移動運動をとらせることにより請求項1と同じ
効果が得られるものである。
【0036】請求項5においては陰極板と陽極板の距離
をどのようにしたら効果がよいかを示すものであり、1
〜15mmが好ましく、1mm以下では析出金属が極間で閉塞
し、電極間を短絡したり目詰まりを生ずることがあり、
メンテナンス性が悪くなる。また、30mm以上では、溶液
抵抗による電圧効果の影響が大きくなり、銀回収効率が
著しく低下する。しかし、30mm以下であれば、銀回収効
率は、かなり良好に保たれる。
【0037】請求項6においてはその作用を実施例中に
て詳述してあるのでここでは省略するが、極性反転させ
ながら電解することにより、金属の陰極への電着状態が
良好になる。
【0038】請求項7は電極の一部に閉口を設け、それ
を互いに少しずらすことによって電解効率を上げる作用
を示すもので詳しくは実施例において述べる。
【0039】請求項8は、処理済みの溶液の排出手段、
請求項9は循環ポンプによる溶液循環、請求項10は処理
液の電解槽内の流動手段、請求項11は処理溶液の電解槽
への流入口及び流出口の配置、請求項12電解槽の電気的
制御手段とそれぞれ上記各請求項1〜7との組み合わせ
について述べたものであり、その作用については実施例
の中に含めて記述する。
【0040】請求項13は電解金属回収装置の回収金属を
銀、特に写真処理液からの銀回収に適用して特に効果を
上げうることを述べたものである。
【0041】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。
【0042】先ず、本発明の請求項1〜5の実施例にお
ける電解槽の構造について図1,図2の正面図及び図3
の側面図(図1を側方から見た図に相当)を用いて説明
する。
【0043】塩化ビニル製の外板で囲まれた大きさが26
0×210×340mmの箱形で容量約18リットルの電解槽1の
上部に蓋2が施されグラファイト板よりなる厚さ4mmの
陽極板21の16枚が等間隔に固定して設けられている。各
陽極板21には給電端子14及びそれを連結した集電板14A
が取り付けられ、電解槽1の外板を通して外部に取り出
されて陽極を構成している。
【0044】尚、陽極板の材質としては、寸法安定性電
極(DSE電極)や白金電極,ルテニウム,イリジウ
ム,パラジウム又はこれら白金属系酸化物をコーティン
グした電極や炭素材,炭素系複合材,炭素繊維やグラフ
ァイト電極,フェライト,ニッケル等が使用できる。
【0045】また、SUS 316パンチングプレートより
なる厚さ0.5mmの陰極板23は各陽極板21と電極間距離が
2mmとなるように、2枚の陽極板の間に2枚が配設さ
れ、合計30枚の陰極板が上部の連結板24によって結合さ
れ櫛形の陰極板が形成されている。
【0046】そして該陰極板23は連結板24にて連結され
櫛形で一体となり集電板の役目をすると共に、該連結板
24の上面に絶縁して設けられたブラケット26の連結ピン
26Aでコネクチングロッド25の一端が回転可能に枢支さ
れ該ロッド25の他端はクランク円板28の一定の偏心量を
もった特定箇所でクランクピン27で回転可能に枢支さ
れ、更にクランク円板28はモータ29に直結されている。
【0047】これによってモータ29の起動によりクラン
ク円板28が廻され、ほぼその偏心量の2倍のストローク
だけ前記櫛形の陰極板23が上下の往復運動を行う。そし
て、各陰極板は電解槽1の内壁部に設けられたガイドに
嵌め込まれて支障なく上下動できるようにしてある。
【0048】ここで陰極板23の材質は、導電性材料であ
れば如何なるものも用いることができるが金属材質、例
えば、ステンレス,チタン,白金コートのチタン板,ニ
ッケル,銅,鉄及び前記金属の合金メッキ、あるいはグ
ラファイト等も用いることができる。但し、腐食性,操
作性の観点からステンレスを用いることが好ましい。ス
テンレス材としてはSUS 304,SUS 316,SUS 3
16L,SUS 317等があるが、本実施例ではSUS 316
を用いた。
【0049】また、該陰極板23は単純な平板であっても
よいが、それに孔を穿った図4又は図5の平面図に示す
ようなパンチングプレートやメッシュ板のようなものが
好ましく、その開口率は特に規定はされないが、5〜80
%のものが好ましい。
【0050】尚、電極板については、該電極板上に導電
性又は非導電性物質の邪魔板や突起物を形成することが
できる。
【0051】また図2に示すように各陰極板23A,23
B,23Cは各陽極板21の間に等間隔に3枚ずつ設けられ
ている。これも図1に示したものと同様に上下に往復運
動する。
【0052】この3枚の陰極板23A,23Bは単純な平板
であっても良く、図4,図5に示すようなパンチングプ
レートであっても良い。但しパンチングプレートを使う
場合は図4及び図5に示すものを互い違いに用いて、23
A,23Bのように配置する方が効率がよい。即ち相隣る
陰極板の開口位置は少しでもずれていることが好まし
く、より好ましくは、該開口間ピッチのほぼ2分の1ず
らされている場合に電解効率が高い。該ピッチをずらす
ことにより液循環性が向上するため、金属回収効率が増
加する。
【0053】尚、図2は各陰極板23A,23Bを連結板で
一体的に結合して櫛形の陰極板にしてその上下往復動を
前述のクランク回転によって行う替わりに、連結板24に
絶縁して設けられたブラケット31にワイヤ34の1端を固
定しガイドローラ32,33を経て他端を重錘35に固定して
ある。
【0054】そしてワイヤ34の中間部をモータ37に直結
した減速器の軸に設けたプーリ36に巻回し、モータ37の
正逆回転の繰り返しにより櫛形の陰極板が上下動可能に
してある。本発明において、陽極板と陰極板を交互に所
定間隔をもって積層し、該陽極板と該陰極板の少なくと
も一方が所定間隔で前記積層に対して平行に移動する手
段としては、これら図1,図2に示した方式だけに限定
されるものではない。
【0055】このような電解槽には例えば、写真感光材
料の処理廃液やその水洗液等が注入され電解銀が回収さ
れて行く。
【0056】そして、各陰極板23は各陽極板21に対して
平行に往復動を繰り返しているがそれは前述のように上
下に動かしてもよいが、前後又は左右に動かす方式にし
てもよい。
【0057】ここで、陰極板23と陽極板21との間の距離
は1〜30mmの範囲である。
【0058】また、陰極板23を動かすかわりに陽極板を
動かす方式又は陽極板と陰極板を同時に動かす方式にし
てもよい。尚、電極の移動速度(線速度)としては0.1
〜5.0m/sが好ましい。
【0059】以上が請求項1〜5の実施例であるが陽極
板間の陰極板の数を2〜5枚の複数枚にすることにより
回収効率の高い金属回収ができるようになる。
【0060】5枚を越える陰極を設置しても、単位陰極
面積当たりの金属回収速度の大幅な向上が認められず、
また装置の大型化につながる。
【0061】本電解金属回収装置で回収される金属は、
例えば銀,金,白金,ルテニウム,パラジウム,イリジ
ウム,ニッケル,銅,スズ,アルミニウム,亜鉛である
が、好ましくは銀,金及び白金の貴金属であり、最も好
ましくは銀である。
【0062】好ましく用いられる溶液としてはハロゲン
化銀感光材料を処理した処理液又は水洗水が挙げられ、
ハロゲン化銀感光材料の処理液の種類としては特に規定
されないが現像液,漂白定着液,定着液,予備水洗水,
水洗水,リンス液,安定液等が挙げられ、好ましくは漂
白定着液,定着液,又は定着液が混入する予備水洗水,
水洗水,リンス液及び安定液である。
【0063】そして本発明の電解金属回収装置の上記各
実施例においては、0.5〜10g/リットルの高濃度金属
イオン溶液から100mg/リットル以下の低濃度金属イオ
ン溶液までの金属回収に効果があるものであり、高濃度
金属イオン溶液から高効率でかつ低濃度域までの金属回
収を可能とすることにより、特に溶液の金属イオン濃度
を1ppm以下に低下させて公害負荷を大きく軽減させる
目的効果も顕著に具現化された。
【0064】次に請求項6の実施例について説明する。
【0065】即ち、陰極,陽極の電極間で極性を反転さ
せながら電解することにより金属例えば銀の陰極への電
着状態が良好になる。ここで、極性反転電解の条件とし
ては、カソード基準のマイナス電気量をプラス側の電気
量より多くすることが好ましく、定電流条件で(−):
(+)=5:1〜500:1の電気量の関係にすることが
望ましい。また、極性反転の時間は0.1〜100msの範囲で
極性反転比が(−):(+)=100:1〜5:1が好ま
しい。(−)の電気量が(−):(+)で5:1以下で
は銀析出量が低下し、500:1以上では密着性,表面性
の析出状態に反転電解の効果が認められない。これによ
り、電解中に陰極に析出した回収金属例えば銀が電解槽
中に脱落する心配がなくなり、回収金属例えば銀が陰極
板23への析出状態が密着性、表面性ともに向上する。
【0066】請求項7の実施例は図4又は図5の平面図
に示すような開口孔を有する陰極板23や場合によっては
それと同様の開口孔を有する陽極板21を少なくとも一部
に設けたものであり、これ等にはパンチングプレートや
エキスパンドメッシュや網状等の形状がある。開口率は
特に規定されないが、5〜80%のものが好ましい。この
効果は電解による金属(銀)回収速度のアップとなり、
また、金属(銀)回収限界濃度を低濃度化することがで
きる。
【0067】また、陰極上には導電性,非導電性部材に
よる邪魔板を設けることもできる。
【0068】請求項8の実施例は図6の正面図に示すよ
うなバッチ方式で処理溶液の電解を行うもので処理溶液
槽51から溶液供給手段としてのポンプ52でパイプ53を通
して電解槽1に送り込まれた処理液の溶液は液面検出手
段によって一定液面に保たれるように溶液供給手段とし
てのポンプ52を制御しながら電解が開始され、電解中は
陰極の連結体が電極間間隔を一定に保ちながら往復運動
を行い、電解を促進し電解終了後電解済溶液を排出手段
としてのポンプ61でパイプ62を通して速やかに排出する
ようにしたもので、効率良く多量の溶液を処理し、定め
られた限界濃度まで溶液中の金属イオン濃度を低下する
ことができる。
【0069】次に、請求項9の実施例を図7の正面図を
用いて説明する。これは請求項8の実施例に更に電解槽
1に液循環手段としてポンプ71を設けて電解槽内の液循
環を行い更に電解金属の回収を効率良く行うようにした
ものである。尚、処理液循環手段としては、ポンプによ
るもの、羽根等によるもの等がある。
【0070】請求項10の実施例は図8の正面図に示され
るように、電解槽1内を陽極板21でいくつかの室に区切
るようにし、溶液供給手段としてのポンプ52でパイプ53
を通って電解槽1内に流入する処理溶液は前記各室を順
次流れて前述の排出手段によってパイプ62を通って排出
されるようにしたもので、電解処理中は陰極板23がお互
いの間隔を保ちながら上下動を行い処理効率を高めるよ
うにしたものである。
【0071】請求項11の実施例は図9(a)の正面図及
び図9(b)の側面図に示すように陽極板21で仕切られ
た各室の上下間又は前方後方間又は前方上と後方下間に
入口と出口を設け、電解槽1の外側にパイプ22で連結
し、槽内を処理溶液が隈なく巡回して流れるようにさせ
たものである。また、これは、図10に示す電解槽の部分
正面図の如く、陽極板21の上部にそれぞれ流入流出の通
過孔を1箇ずつ互い違いに設けて同様の効果を得ること
が可能となる。
【0072】このように請求項10及び請求項11の実施例
によって多量の処理溶液がワンパスによって金属(銀)
を効率良く回収させるようにしたものである。そして好
ましくはこの槽を前半と後半に分割し、前半は電流密度
0.05〜5A/dm2の定電流電解を行い、後半を0.5〜2.5
Vの定電圧電解又は、0.3〜0.7V(V.S.SCE)で定電位
電解することが望ましい。
【0073】前半、定電流電解することにより、単位陰
極面積当たりの電流量を安定に確保し、金属回収速度を
高め、後半、金属濃度が低下した場合は定電圧又は定電
位制御をすることにより、定濃度域で発生し易くなる硫
化物等の副生成物の反応を抑え、低濃度域での金属回収
を行うことができる。
【0074】これによって金属例えば銀の回収は10〜0.
5g/リットルの高濃度溶液から1ppm以下の低濃度溶液
まで効率良く行うことが可能になる。
【0075】更に、より好ましくは図11の正面図に示す
ように、電解槽1の前半は各陽極板21の間に各1枚の陰
極板23を配する形とし、後半は各陽極21間に2〜5枚の
陰極板を配置し、前半を定電流電解とし、後半を定電圧
電解とすることが良く、低濃度の金属回収効果は更に向
上する。
【0076】以上の実施例は、陰極板の上下動の駆動を
上部のフレームに取り付けたモータにて行ったが、駆動
モータは装置の下部においた方が便利な点もあり、その
ような構成にした一例が図12の正面図に示すようにな
る。
【0077】請求項12の実施例は、効率良く金属(銀)
回収するための電解条件について規定したものである。
【0078】即ち、金属(銀)濃度が200mg/リットル
以上と高いときには、定電流電解が好ましく、金属
(銀)濃度が100mg/リットル以下と低いときには、定
電圧又は定電位電解が好ましい。金属(銀)濃度が200m
g/リットル以上では、金属回収速度を高めるため、定
電流電解が好ましく、金属(銀)濃度が100mg/リット
ル以下では、硫化物などの副生成物が定濃度域で発生し
易くなるために、定電圧又は定電位電解が好ましい。
【0079】このため、前半を定電流にし後半を定電圧
又は定電位で電解することが金属(銀)が微量まで採れ
るので好ましい。
【0080】請求項13の実施例は金属特に貴金属の電解
回収のなかでも特に銀回収に利用することにより、写真
処理廃溶液からの金属銀の回収が効率よくまた硫化銀生
成等の副反応をともなうことなく行われることを示すも
のである。
【0081】尚、陰極上に電解析出した金属の除去回収
方法としては、特に限定されないが、スクレーパや震動
付与等により、電極より剥離する方法や薬液により再溶
解し、金属イオンの濃厚液を得る方法や、熱溶解等の方
法がある。
【0082】次に本発明の電解金属回収装置によりモデ
ル水洗水溶液から電解銀を回収する実験を比較例の実験
と共に行ったのでその結果を下記に示す。
【0083】(本発明の実施例−1)下記j項に記す写
真模擬水洗水廃液を用い下記a,b,c,d,e,f,
g,h及びi項の条件をもった図1に示す電解金属回収
装置による銀回収試験を実施した。
【0084】(a)銀回収電解槽は陽極にグラファイト
板電極(東海カーボン製FE−250 180×204mm t=
4mm)16枚、陰極にSUS 316板(180×240mm t=0.
5mm)30枚を用いた。
【0085】(b)陽極-陽極間には陰極を2枚設置し
た。
【0086】(c)電極構造は陽極板と陰極板の極間距
離が2mm、陰極-陰極間距離は1mmとなるように縦方向
に垂直に陽極板を設置し、陰極は櫛型構造とした。
【0087】(d)処理はバッチ処理とし処理液量は1
バッチ当たり10リットルとした。
【0088】(e)電解槽サイズは縦220mm、横365mm、
高さ380mmの塩化ビニル製である。
【0089】(f)電極給電部分について陰極は櫛型電
極上部より給電し、陽極は電解槽側面より1枚ずつ給電
する構造とした。
【0090】(g)陰極駆動部は図1に示す様に陰極を
上下方向に移動させその移動ストロークは3cm,移動速
度は20回往復/秒とした。
【0091】(h)陰極移動時に極間距離を固定する為
に陰極部分にPOM製のスペーサーを設置した。
【0092】(i)電解槽電解条件は電解電圧1.2Vと
して低電圧電解した。
【0093】(j)テストに使用したモデル水洗水は以
下の通りである。
【0094】 チオ硫酸アンモニウム 70%溶液 2.32ml/リットル 亜硫酸アンモニウム 95mg/リットル 銀イオン濃度 80mg/リットル (ヨウ素消費量1.6g/リットル,pH6.0) (本発明の実施例−2) ・陰極にSUS 316板45枚を用いた以外は本発明1と同
様。陽極-陰極間には陰極を3枚設置した。
【0095】(本発明の実施例−3) ・陰極にSUS 316板60枚を用いた以外は本発明1と同
様。陽極-陽極間には陰極を4枚設置した。
【0096】(本発明の実施例−4) ・陰極にSUS 316板75枚を用いた以外は本発明1と同
様。陽極-陽極間には陰極を5枚設置した。
【0097】(本発明の実施例−5) ・陰極にSUS 316板15枚を用いた以外は本発明1と同
様。陽極-陽極間には陰極を1枚設置した。
【0098】(比較1) ・本発明の実施例−1で陰極撹拌を行わない(陰極移動
を行わない)以外同様の条件で電解処理したもの。
【0099】写真模擬水洗水廃液中の銀濃度変化の様子
を図13に示す。比較1では銀回収速度が遅く、また低濃
度域までの銀回収が達成されない。尚、比較1において
は副反応である硫化銀の発生が認められた。また、銀回
収速度、低濃度域での銀回収能力については陽極-陽極
間の陰極枚数が2〜5枚のものの効果が著しい。
【0100】
【発明の効果】本発明により高濃度から低濃度の溶液、
特に写真処理廃溶液から金属、特に貴金属、その中でも
銀を電解によって効率よく回収することが可能になっ
た。また低濃度の溶液から金属が効率よく回収できるこ
とは、溶液の金属イオン濃度を公害負荷の少ない低濃度
溶液にすることができることになり、排水条件が大きく
緩和できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電解槽の一実施例の正面図。
【図2】本発明における電解槽の一実施例の正面図。
【図3】本発明における電解槽の一実施例の側面図(図
1を側方から見た図)。
【図4】パンチングプレートの一実施例の平面図。
【図5】パンチングプレートの一実施例の平面図。
【図6】本発明の一実施例の概略正面図。
【図7】本発明の一実施例の概略正面図。
【図8】本発明における一実施例の電解槽の電極間の液
流を示す正面図。
【図9】本発明の一実施例の電解槽における液流を示す
概要図。
【図10】本発明の一実施例の電解槽の部分正面図。
【図11】本発明の一実施例の電解槽を示す正面図。
【図12】本発明における電解槽の一実施例の正面図。
【図13】本発明における銀濃度と処理時間の関係を示
す実施曲線。
【符号の説明】
1 電解槽 2 蓋 21 陽極板 22 パイプ 23,23A,23B,23C 陰極板 24 連結板 25 コネクチングロッド 26A 連結ピン 27 クランクピン 28 クランク円板 29 モータ 34 ワイヤ 35 重錘 51 処理溶液槽 52,61 ポンプ 53,62 パイプ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液中に含有される金属イオンを電解に
    より金属単体として回収する陽極板と陰極板とを各複数
    枚設置した電解槽を有する電解金属回収装置において、
    前記陽極板と前記陰極板を交互に所定間隔をもって積層
    し、該陽極板と該陰極板の少なくとも一方を前記所定間
    隔で前記積層に対して平行に移動させる手段を設けたこ
    とを特徴とする電解金属回収装置。
  2. 【請求項2】 溶液中に含有される金属イオンを電解に
    より金属単体として回収する陽極板と陰極板とを各複数
    枚設置した電解槽を有する電解金属回収装置において、
    2枚の前記陽極板の間に2〜5枚の前記陰極板が所定間
    隔をもって積層されたユニットを少なくとも1箇所有
    し、該陰極板が前記所定間隔で前記陽極板に対して相対
    的に平行に移動する手段を設けたことを特徴とする電解
    金属回収装置。
  3. 【請求項3】 前記所定間隔を保って移動する前記陽極
    板又は前記陰極板が複数枚一体となって移動をする駆動
    手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    電解金属回収装置。
  4. 【請求項4】 前記電極板の移動運動が繰り返し移動運
    動であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載の電解金属回収装置。
  5. 【請求項5】 前記陰極板と陽極板間の距離は1〜30mm
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記
    載の電解金属回収装置。
  6. 【請求項6】 前記電解槽は、極性を反転させながら電
    解することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記
    載の電解金属回収装置。
  7. 【請求項7】 前記陰極板及び/又は陽極板の少なくと
    も一部が開口部を有することを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項に記載の電解金属回収装置。
  8. 【請求項8】 前記電解槽に前記溶液の供給手段、排出
    手段及び電解槽液面検出手段を設け、該電解槽液面検出
    手段により一定液面となる様に供給手段を制御し、電解
    中は電極板が前記所定間隔を保って移動する手段が稼働
    し電解終了後、前記排出手段が前記電解槽から電解処理
    された前記溶液を排出する制御を行うことを特徴とする
    請求項1〜7の何れか1項に記載の電解金属回収装置。
  9. 【請求項9】 前記電解槽には処理液循環手段を設け電
    解処理中に稼働させるようにしたことを特徴とする請求
    項8に記載の電解金属回収装置。
  10. 【請求項10】 前記陽極板を電解槽内に固定し、該陽
    極により電解槽内を複数の室に仕切り、陰極板が移動す
    る構造とし、処理される対象処理液が複数に仕切られた
    室を順次移動し、処理液の一過処理を行って排出する構
    造としたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に
    記載の電解金属回収装置。
  11. 【請求項11】 前記複数に仕切られた室における溶液
    の入口と出口が上下又は左右に互い違いに配設されてい
    ることを特徴とする請求項10に記載の電解金属回収装
    置。
  12. 【請求項12】 前記電解槽は定電流制御から定電圧制
    御、又は定電流制御から、定電位制御に、電解処理の途
    中で変更する制御であることを特徴とする請求項1〜11
    の何れか1項に記載の電解金属回収装置。
  13. 【請求項13】 回収する金属は銀であり、かつ、処理
    される溶液がハロゲン化銀写真感光材料を処理した処理
    液又は水洗水であることを特徴とする請求項1〜12の何
    れか1項に記載の電解金属回収装置。
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