JPH07300090A - 駆動力合成装置 - Google Patents

駆動力合成装置

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JPH07300090A
JPH07300090A JP11373394A JP11373394A JPH07300090A JP H07300090 A JPH07300090 A JP H07300090A JP 11373394 A JP11373394 A JP 11373394A JP 11373394 A JP11373394 A JP 11373394A JP H07300090 A JPH07300090 A JP H07300090A
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JP
Japan
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driving force
driving
drive
pinion
rotary base
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Application number
JP11373394A
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English (en)
Inventor
Atsushi Uchiyama
敦 内山
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動力合成装置の構成を簡単にし、かつ、こ
れを小形化、軽量化させる。また、駆動力の合成比率の
精度を向上させる。更に、駆動源側から被駆動体側に駆
動力が伝えられるときの動力損失を小さくさせる。 【構成】 固定側であるハウジング24に第1軸心11
回りに回転自在に支承されて被駆動体である後輪9を連
結させる回転基体31を設ける。この回転基体31に第
2軸心37回りに回転自在に支承されるピニオン38を
設け、このピニオン38が上記第1軸心11回りに公転
するようにする。上記ピニオン38を回転駆動させる力
で上記回転基体31を回転可能とさせる第1駆動手段2
1を設ける。同上ピニオン38を回転駆動させる力で同
上回転基体31を回転可能とさせる第2駆動手段22を
設ける。上記第1駆動手段21の駆動状態を検出し、こ
の検出信号に基づき、上記第2駆動手段22の駆動状態
を制御する制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1駆動手段と、第
2駆動手段とから出力される各駆動力を合成し、この合
成力により被駆動体を駆動させるようにした駆動力合成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記駆動力合成装置には、従来、自転車
に適用されたものがある。
【0003】これによれば、自転車における本来の人力
たる駆動力に、車載の電動機の駆動力が合成されて、自
転車の走行が、より軽快になされるようになっている。
【0004】これをより詳しく説明すると、車体の固定
側にペダル軸が支承され、このペダル軸にペダルが連結
されている。また、上記ペダル軸にワンウェイクラッチ
などの連動手段を介してチェーンホイールが連結され、
更に、このチェーンホイールに伝動チェーン等を介し被
駆動体である後輪が連結されている。
【0005】上記ペダルを踏み込んで、人力により上記
ペダル軸を回転駆動させれば、この駆動力は、上記連動
手段を介してチェーンホイールに伝えられ、更に、上記
伝動チェーン等を介し後輪に伝えられて、自転車が走行
可能とされる。
【0006】また、車体に電動機が搭載され、この電動
機の出力部に同上チェーンホイールが連結されている。
また、上記連動手段にトルク検出手段が連結されてい
る。
【0007】自転車の走行中、ペダルから連動手段等を
介してチェーンホイールに伝えられる駆動トルクが上記
トルク検出手段により検出される。そして、この検出信
号に基づいて、制御手段により上記人力の駆動力が求め
られると共に、この駆動力に対する所望比率の電動機の
駆動力がこの電動機から出力されるよう制御される。そ
して、これら両駆動力が合成され、その合成駆動力で上
記自転車が走行させられるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成の駆動力合成装置では、人力による駆動状態の検出が
トルク検出手段によってなされているが、このために次
のような問題がある。
【0009】第1に、トルク検出手段は、構成が複雑で
あると共に、形状が大きく、かつ、重いものである。こ
のため、駆動力合成装置は構成複雑になると共に、大形
化、重量化することとなる。よって、特に、自転車など
構成の簡素化、コンパクト化、および軽量化が要求され
る場合には、上記駆動力合成装置を適用することは好ま
しくない。
【0010】第2に、同上トルク検出手段は、通常、ト
ーションバーを用いた機械的なものであるため、このト
ルク検出手段による検出信号には誤差が生じ易く、よっ
て、両駆動力の合成比率の精度が粗くなるという問題が
ある。
【0011】第3に、前記連動手段にトルク検出手段を
連結させるために、複数のワンウェイクラッチを設ける
必要があり、よって、動力損失が大きいという問題があ
る。
【0012】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、次の点を目的とする。
【0013】第1に、駆動力合成装置の構成を簡単に
し、かつ、これを小形化、軽量化させるようにする。
【0014】第2に、駆動力合成装置において、両駆動
力の合成比率の精度を向上させるようにする。
【0015】第3に、駆動力合成装置において、駆動源
側から被駆動体側に駆動力が伝えられるときの動力損失
を小さくさせるようにする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、次の如くである。
【0017】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した括弧内の用語は、特許請求の範
囲の用語に対応するものである。
【0018】この発明の駆動力合成装置は、ハウジング
(固定側)24に第1軸心11回りに回転自在に支承さ
れて後輪(被駆動体)9を連結させる回転基体31を設
け、この回転基体31に第2軸心37回りに回転自在に
支承されるピニオン38を設け、このピニオン38が上
記第1軸心11回りに公転するようにし、上記ピニオン
38を回転駆動させる力で上記回転基体31を上記第1
軸心11回りに回転可能とさせる第1駆動手段21を設
けると共に、同上ピニオン38を回転駆動させる力で同
上回転基体31を同上第1軸心11回りに回転可能とさ
せる第2駆動手段22を設け、上記第1駆動手段21の
駆動状態を検出し、この検出信号に基づき、上記第2駆
動手段22の駆動状態を制御する制御手段69を設けた
ものである。
【0019】上記の場合、第2駆動手段22を一方向の
回転方向にのみ回転駆動可能とさせる逆転阻止手段72
を設けてもよい。
【0020】また、第1駆動手段21を人力としてもよ
い。
【0021】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0022】なお、この「作用」の項において、下記し
た括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
【0023】図1において、第1駆動手段21と第2駆
動手段22とを共に駆動させると、これらの各駆動力が
共にピニオン38を回転駆動させようとする。
【0024】このとき、第1駆動手段21の第1駆動ギ
ヤ44がピニオン38に与える第1駆動力P1 と、第2
駆動手段22の第2駆動ギヤ48が同上ピニオン38に
与える第2駆動力P2 との関係において、第1の例とし
て、上記第1駆動力P1 と第2駆動力P2 が互いに等し
くて、上記ピニオン38の周方向でみて上記第1駆動力
1 と第2駆動力P2 の方向が互いに逆であるときに
は、上記ピニオン38は第2軸心37回りに自転するこ
となく、第1軸心11回りに公転し、これに伴って、回
転基体31が同上第1軸心11回りに回転駆動させられ
る。そして、この回転基体31に連結された後輪(被駆
動体)9に上記第1駆動力P1 と第2駆動力P2 とが合
成されて伝えられる。
【0025】この場合、上記第1駆動力P1 と第2駆動
力P2 の「比率」は1:1に保たれたままで、回転基体
31が回転駆動させられる。
【0026】なお、上記の場合、第1駆動力P1 と第2
駆動力P2 の方向が上記ピニオン38の周方向でみて同
方向であるときには、上記ピニオン38は第2軸心37
回りに単に遊転させられるだけで、同上ピニオン38は
第1軸心11回りには公転しない。よって、第1駆動力
1 と第2駆動力P2 はいずれも上記回転基体31に伝
えられることはなく、この回転基体31は静止状態に保
たれる。
【0027】第2の例として、上記第1駆動力P1 と第
2駆動力P2 の値が互いに相違すると、これら両駆動力
の差によって、上記ピニオン38が第2軸心37回りに
自転させられ、かつ、これと共にピニオン38が第1軸
心11回りに公転させられる。そして、このようにピニ
オン38が自転と公転とをすることにより、上記第1駆
動力P1 と第2駆動力P2 の「比率」が一定に保たれ、
この状態で、回転基体31が回転駆動させられる。そし
て、この回転基体31に連結された後輪(被駆動体)9
に、上記第1駆動力P1 と第2駆動力P2 とが合成され
て伝えられる。
【0028】上記の場合、第1駆動力P1 と第2駆動力
2 の「比率」の大きさに応じて、第1駆動手段21の
駆動状態と、第2駆動手段22の駆動状態とが変化す
る。
【0029】そこで、上記第1駆動手段21と第2駆動
手段22の各駆動状態をそれぞれ調整制御すれば、上記
「比率」を任意に変更調整することができる。この点に
着目し、この発明は、制御手段69により、上記第1駆
動手段21の駆動状態を検出し、この検出信号に基づ
き、上記第2駆動手段22の駆動状態を制御して、所望
の「比率」を得るようにしてある。
【0030】そして、上記制御によれば、上記第1駆動
力P1 と第2駆動力P2 の「比率」を所望値に保った状
態で、これら第1駆動力P1 と第2駆動力P2 とが合成
されて、上記回転基体31を介し後輪(被駆動体)9に
その合成駆動力が伝えられる。このため、「比率」を所
望値に保った状態で、両駆動力を合成させようとする際
に、従来、必要とされていたトルク検出手段は不要とな
る。
【0031】ところで、上記第2駆動手段22を、例え
ば、電動機やエンジンとした場合で、これの駆動が消電
や、燃料切れ等で停止したとすれば、上記第1駆動手段
21のみが駆動することとなる。すると、それまで、一
方向の回転方向に回転駆動していた第2駆動手段22
が、ピニオン38を介し上記第1駆動手段21から与え
られる駆動力で空転状に逆転し、上記第1駆動手段21
の駆動力が上記後輪(被駆動体)9側に伝えられなくな
る。
【0032】そこで、上記構成において、第2駆動手段
22を一方向の回転方向にのみ回転駆動可能とさせる逆
転阻止手段72を設けてもよい。
【0033】このようにすれば、上記第2駆動手段22
の逆転が阻止されることから、上記第1駆動手段21の
駆動力により、ピニオン38は第2軸心37回りに自転
しながら第1軸心11回りに公転し、これに伴って、回
転基体31が回転駆動させられることとなる。そして、
この回転基体31に連結された後輪(被駆動体)9に上
記第1駆動手段21の駆動力が伝えられる。
【0034】また、第1駆動手段21を人力としてもよ
い。
【0035】このようにすれば、駆動力合成装置17を
自転車に適用できる。
【0036】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0037】図において、符号1は乗り物であり、か
つ、鞍乗型車両の一例である動力付自転車で、図中矢印
Frはその前方を示している。なお、下記する左右と
は、上記前方に向っての方向をいうものとする。
【0038】上記自転車1は、車両の固定側である車体
フレーム2を有し、この車体フレーム2の前部にフロン
トフォーク3が操向自在に支承されている。このフロン
トフォーク3の下端に車軸4により前輪5が回転自在に
支承され、同上フロントフォーク3の上端にバー式のハ
ンドル6が取り付けられている。
【0039】同上車体フレーム2の後部には車軸8によ
り後輪9が回転自在に支承されている。
【0040】同上車体フレーム2の前後方向における中
途部の下部には、フロントチェーンホイール10が支承
され、このフロントチェーンホイール10は左右に延び
る第1軸心11回りに回転自在とされている。一方、前
記後輪9用の車軸8の軸心上にリヤチェーンホイール1
3が設けられ、このリヤチェーンホイール13は上記後
輪9と共に回転する。上記両ホイール10,13に伝動
チェーン14が巻き掛けられている。また、同上車体フ
レーム2の前後方向における中途部の上部には、乗員着
座用のシート15が取り付けられている。
【0041】上記車体フレーム2は、その前部にヘッド
パイプ2aを有し、このヘッドパイプ2aに前記したよ
うにフロントフォーク3が支承されている。上記ヘッド
パイプ2aから後下方に向ってダウンパイプ2bが延び
ている。また、上記ダウンパイプ2bの後端部から後上
方に向ってバックステー2cが延び、このバックステー
2cの上端部に前記したようにシート15が取り付けら
れている。上記バックステー2cの上部から後下方に向
って左右一対のシートステー2d,2dが延出してい
る。また、上記ダウンパイプ2bの下部から後方に向っ
て左右一対のチェーンステー2e,2eが延出してい
る。そして、上記シートステー2dとチェーンステー2
eの互いに対応する各延出端が互いに結合され、この結
合部に前記のように車軸8により後輪9が支承されてい
る。
【0042】上記フロントチェーンホイール10を回転
駆動させる駆動力合成装置17が設けられている。この
駆動力合成装置17を駆動させて上記フロントチェーン
ホイール10を回転させれば、上記伝動チェーン14と
リヤチェーンホイール13を介して被駆動体である後輪
9が回転させられ、自転車1が走行面18上を前方に走
行可能となる。この場合、両ホイール10,13と伝動
チェーン14とは動力伝達装置19を構成し、駆動力合
成装置17から出力される駆動力は上記動力伝達装置1
9を介して上記後輪9に伝えられる。そして、上記シー
ト15に着座した乗員がハンドル6を操向操作すれば、
自転車1が所望方向に運転される。
【0043】上記駆動力合成装置17は、互いに別体と
して設けられる第1駆動手段21と第2駆動手段22と
を備えている。そして、これら第1駆動手段21と第2
駆動手段22とからそれぞれ出力される駆動力が合成さ
れて、この合成駆動力により、上記したように動力伝達
装置19を介し後輪9が回転させられる。
【0044】上記駆動力合成装置17は車両の固定側で
ある金属製のハウジング24を備えている。このハウジ
ング24は、上記車体フレーム2に締結具により着脱自
在に取り付けられるハウジング本体25と、このハウジ
ング本体25の左右方向の一側に形成される開口を開閉
自在に閉じるカバー26とで構成されている。
【0045】上記ハウジング24内には、いわゆる差動
装置27が収容されている。この差動装置27につき説
明すると、上記第1軸心11上で、上記ハウジング本体
25とカバー26にはそれぞれ支承孔28,29が形成
されている。
【0046】上記ハウジング本体25の支承孔28に嵌
入された軸受30により、上記ハウジング24に対し回
転基体31が上記第1軸心11回りに回転自在に支承さ
れている。上記回転基体31は上記第1軸心11上に並
設される円筒状の径大部34と径小部35とを有し、こ
れら径大部34と径小部35は互いに一体成形されてい
る。上記径小部35が上記したように軸受30によりハ
ウジング24に支承され、同上径小部35に前記フロン
トチェーンホイール10が着脱自在に締結されている。
【0047】上記第1軸心11に直交し、かつ、上記径
大部34を径方向に貫通する第2軸心37上に、一対の
ピニオン38,38が設けられている。これら両ピニオ
ン38,38は、径大部34内に位置して、上記第1軸
心11を中心として対称的に設けられている。これら各
ピニオン38は互いに同形同大のべベルギヤで、上記第
2軸心37上に設けられた枢支軸39により上記径大部
34に支承され、同上第2軸心37回りに遊転自在とさ
れている。また、上記各ピニオン38は上記回転基体3
1と共に第1軸心11回りに回転し、この際、上記各ピ
ニオン38は上記第1軸心11回りに公転することとな
る。
【0048】前記第1駆動手段21は、上記第1軸心1
1上に位置する回転駆動軸たるペダル軸41を有してい
る。このペダル軸41は前記支承孔29と径小部35と
を貫通して、これらの内周面に嵌入された軸受42,4
3によってハウジング24側に支承され、上記第1軸心
11回りに回転自在とされている。
【0049】上記第1軸心11上で、ペダル軸41に支
持される第1駆動ギヤ44が設けられ、この第1駆動ギ
ヤ44は上記ペダル軸41に一体成形されている。上記
第1駆動ギヤ44はベベルギヤで、上記径大部34内で
上記両ピニオン38,38にともに噛合している。ま
た、上記ペダル軸41の左右各端にそれぞれペダル45
が締結具46により着脱自在に取り付けられて、これら
両ペダル45,45はペダル軸41の径方向で互いに逆
方向に突出している。
【0050】上記第1駆動手段21の駆動源は乗員の人
力であり、この乗員が上記各ペダル45,45を交互に
踏み込んで、上記ペダル軸41を回転させれば(図1中
矢印A)、これと共に回転する第1駆動ギヤ44が上記
各ピニオン38を第1駆動力P1 により第2軸心37回
りに自転させようとする(図1中矢印Bは、両ピニオン
38のうち前側のピニオン38の自転方向を示してい
る。)。また、このように、上記第1駆動ギヤ44が各
ピニオン38を回転駆動させる第1駆動力P1 で、上記
回転基体31が第1軸心11回りに回転可能(図1中矢
印A)とされている。
【0051】前記第2駆動手段22は、上記第1軸心1
1上に位置する第2駆動ギヤ48を有している。この第
2駆動ギヤ48は、ギヤ部分が上記第1駆動ギヤ44と
同形同大で、上記ペダル軸41に対し相対的に回転自在
となるようこのペダル軸41に支承され、上記両ピニオ
ン38,38にともに噛合している。
【0052】上記第2駆動手段22の駆動源は電動機4
9である。この電動機49は上記車体フレーム2に締結
具により着脱自在に取り付けられるケーシング50と、
このケーシング50に軸受51により支承される回転軸
52とを備えている。この回転軸52は上記第2軸心3
7上に位置し、この第2軸心37回りに回転駆動させら
れる。
【0053】上記回転軸52の出力部に、上記第2駆動
ギヤ48を連動させるギヤ式の減速機構54が設けられ
ている。この減速機構54は上記ハウジング本体25に
一体成形されるケーシング55を有し、このケーシング
55に上記電動機49のケーシング50が着脱自在に連
結されている。
【0054】上記減速機構54は、上記第1軸心11上
で前記第2駆動ギヤ48に取り付けられる入力ギヤ56
を有している。また、上記第2軸心37上に位置して上
記入力ギヤ56に噛合する出力ギヤ57が軸受58によ
り上記ケーシング55に支承され、上記出力ギヤ57は
第2軸心37回りに回転自在とされている。上記入力ギ
ヤ56と出力ギヤ57は共にべベルギヤで、入力ギヤ5
6の径寸法は出力ギヤ57よりも十分に大きくされ、つ
まり、大きい減速比とされている。
【0055】また、上記出力ギヤ57を上記回転軸52
の出力部に連動させる遊星機構60が設けられている。
この遊星機構60は上記第2軸心37上で、回転軸52
に取り付けられるサンギヤ61と、ケーシング55に取
り付けられるインナギヤ62と、上記出力ギヤ57に取
り付けられるキャリア63とを備え、また、上記キャリ
ア63に支承されて上記サンギヤ61とインナギヤ62
とに噛合するプラネタリギヤ64を備え、このプラネタ
リギヤ64は自転可能であると共に、上記第2軸心37
回りに公転可能とされている。
【0056】そして、上記電動機49の駆動により、上
記回転軸52を一方向に回転(正転)させれば(図1中
矢印C)、まず、上記電動機49の駆動力が上記遊星機
構60により減速されて出力ギヤ57に伝えられる。更
に、この駆動力は上記出力ギヤ57から入力ギヤ56を
介し第2駆動ギヤ48に伝えられ、この第2駆動ギヤ4
8が上記各ピニオン38を第2駆動力P2 により第2軸
心37回りに回転させようとする(図1中矢印Dは、両
ピニオン38のうち前側のピニオン38の自転方向を示
している。)。また、このように、上記第2駆動ギヤ4
8が各ピニオン38を回転駆動させる第2駆動力P2
で、上記回転基体31が第1軸心11回りに回転可能
(図1中矢印A)とされている。
【0057】上記の場合、駆動力合成装置17は車体フ
レーム2の前後方向中途部の下方近傍に位置している。
より具体的には、上記駆動力合成装置17のハウジング
24は上記車体フレーム2のダウンパイプ2b後部の下
方近傍に位置している。また、上記電動機49のケーシ
ング50は上記ダウンパイプ2bの下方近傍で、このダ
ウンパイプ2bに沿うよう前上方に向って突出してい
る。
【0058】上記電動機49の駆動用の電力をこの電動
機49に供給する上下一対のバッテリ66,66が設け
られている。これらバッテリ66は前記バックステー2
cに支持され、かつ、外側方からカバー体67によって
開閉自在に覆われている。また、上記第1駆動手段21
と第2駆動手段22を電子的に制御する制御手段69が
設けられ、この制御手段69のコントローラ70は上記
ダウンパイプ2b前部の下方近傍に位置して、このダウ
ンパイプ2bに支持されている。上記ケーシング50と
コントローラ70とはその外側方からカバー体71によ
って一体的に開閉自在に覆われている。
【0059】図1において、第1駆動手段21と第2駆
動手段22とを共に駆動させると、これらの各駆動力が
共にピニオン38を回転駆動させようとする。
【0060】このとき、第1駆動手段21の第1駆動ギ
ヤ44がピニオン38に与える第1駆動力P1 と、第2
駆動手段22の第2駆動ギヤ48が同上ピニオン38に
与える第2駆動力P2 との関係において、第1の例とし
て、上記第1駆動力P1 と第2駆動力P2 が互いに等し
くて、上記ピニオン38の周方向でみて上記第1駆動力
1 と第2駆動力P2 の方向が互いに逆であるときに
は、上記ピニオン38は第2軸心37回りに自転するこ
となく、第1軸心11回りに公転し、これに伴って、回
転基体31が同上第1軸心11回りに回転駆動させられ
る。そして、この回転基体31に動力伝達装置19を介
し連結された後輪9に上記第1駆動力P1と第2駆動力
2 とが合成されて伝えられる。
【0061】この場合、上記第1駆動力P1 と第2駆動
力P2 の「比率」は1:1に保たれたままで、回転基体
31が回転駆動させられる。
【0062】なお、上記の場合、第1駆動力P1 と第2
駆動力P2 の方向が上記ピニオン38の周方向でみて同
方向であるときには、上記ピニオン38は第2軸心37
回りに単に遊転させられるだけで、同上ピニオン38は
第1軸心11回りには公転しない。よって、第1駆動力
1 と第2駆動力P2 はいずれも上記回転基体31に伝
えられることはなく、この回転基体31は静止状態に保
たれる。
【0063】第2の例として、上記第1駆動力P1 と第
2駆動力P2 の値が互いに相違すると、これら両駆動力
の差によって、上記ピニオン38が第2軸心37回りに
自転させられ、かつ、これと共にピニオン38が第1軸
心11回りに公転させられる。そして、このようにピニ
オン38が自転と公転とをすることにより、上記第1駆
動力P1 と第2駆動力P2 の「比率」が一定に保たれ、
この状態で、回転基体31が回転駆動させられる。そし
て、この回転基体31に動力伝達装置19を介し連結さ
れた後輪9に上記第1駆動力P1 と第2駆動力P2 とが
合成されて伝えられる。
【0064】上記の場合、第1駆動力P1 と第2駆動力
2 の「比率」の大きさに応じて、第1駆動手段21の
駆動状態の一例である第1駆動ギヤ44の回転速度と、
第2駆動手段22の駆動状態の一例である第2駆動ギヤ
48の回転速度が変化する。
【0065】そこで、上記第1駆動手段21と第2駆動
手段22の各駆動状態をそれぞれ調整制御すれば、上記
「比率」を任意に変更調整することができる。この点に
着目し、前記制御手段69により、上記第1駆動手段2
1の駆動状態を検出し、この検出信号に基づき、上記第
2駆動手段22の駆動状態が制御されるようになってい
る。
【0066】図1と図3において、前記制御手段69に
つき詳しく説明する。
【0067】上記制御手段69は前記ペダル軸41に取
り付けられる浅い椀状の第1被検出体73を有し、この
第1被検出体73はその外周部に切り欠き74を有して
いる。また、上記第1被検出体73の外周部に対応する
第1検出手段75が設けられている。この第1検出手段
75は前記ハウジング24に締結具76によって着脱自
在に取り付けられ、前記コントローラ70に電気的に接
続されている。
【0068】また、同上制御手段69は、前記電動機4
9の回転軸52に取り付けられる円板状の第2被検出体
78を有し、この第2被検出体78の外周面に対応する
エンコーダなど第2検出手段79が設けられている。こ
の第2検出手段79は上記電動機49のケーシング50
に締結具80によって着脱自在に取り付けられ、同上コ
ントローラ70に電気的に接続されている。
【0069】上記コントローラ70には、第1入力イン
タフェース82、第1回転速度演算手段83、および指
令速度演算手段84が設けられ、上記第1入力インタフ
ェース82に上記第1検出手段75が接続されている。
また、第2入力インターフェース86、および第2回転
速度演算手段87が設けられ、上記第2入力インターフ
ェース86に上記第2検出手段79が接続されている。
また、上記指令速度演算手段84と第2回転速度演算手
段87の各出力信号を入力する偏差演算手段88と、こ
の偏差演算手段88に接続される制御量演算手段89お
よび電力増幅器を一例とする出力調整手段90が設けら
れ、この出力調整手段90に上記電動機49が接続され
ている。
【0070】そして、人力をペダル45に入力してペダ
ル軸41を回転させたとき、これに伴って回転する第1
被検出体73を介し、上記第1検出手段75によってこ
の回転状態が検出され、各々90°の位相差をもったパ
ルスが得られる。このパルスによる検出信号が上記制御
手段69における第1入力インタフェース82を介し第
1回転速度演算手段83に入力される。
【0071】すると、上記第1回転速度演算手段83に
おいて、ここに入力されたパルスの位相によりペダル軸
41の回転方向が判断されると共に、その周波数(もし
くは周期)により、上記ペダル軸41の回転速度(第1
駆動手段21の運転状態の一例としての回転速度)が演
算される。この際、上記ペダル軸41が図1中矢印Aと
逆に回転していると判断されたときは、自転車1を前進
させようとする状態ではないため、電動機49は駆動し
ないままに保たれる。一方、上記ペダル軸41が図1中
矢印Aの方向に回転していると判断されれば、上記電動
機49にバッテリ66から電力が供給されて、これが駆
動させられ、かつ、回転軸52が図1中矢印Cの方向に
回転(正転)させられる。
【0072】上記指令速度演算手段84において、上記
第1回転速度演算手段83の演算結果からみて、第1駆
動力P1 と第2駆動力P2 の「比率」に所望の「比率」
を得るためには、上記第1駆動手段21の電動機49を
どのような回転速度にすればよいかが演算され、この演
算結果である電動機49への指令速度が、上記偏差演算
手段88に入力される。
【0073】上記所望の「比率」の値は、上記指令速度
演算手段84に予めプログラムされ、かつ、制御手段6
9の外部から任意に選択操作ができることとなってい
る。
【0074】一方、上記電動機49が駆動するとき、回
転軸52に伴って回転する第2被検出体78を介し、上
記第2検出手段79によってこの回転状態が検出され
る。そして、この検出信号が上記制御手段69における
第2入力インターフェース86を介し第2回転速度演算
手段87に入力される。
【0075】すると、上記第2回転速度演算手段87に
おいて、電動機49の回転速度(第2駆動手段22の運
転状態の一例としての回転速度)が演算され、この結果
が上記偏差演算手段88にフィードバックされる。そし
て、この偏差演算手段88において、上記第2回転速度
演算手段87から入力された電動機49の回転速度と、
前記指令速度演算手段84からの指令速度とが対比さ
れ、制御量演算手段89で、所望の「比率」を得るため
の演算が行われ、この演算結果が出力調整手段90に入
力されて、この出力調整手段90により、上記電動機4
9が改めて駆動させられる。
【0076】以下、上記動作が繰り返されて、ペダル軸
41の回転速度に基づき電動機49の回転速度が制御さ
れ、これにより、所望の「比率」が保たれる。このよう
にして、次に詳述するように、前記した第1の例や第2
の例が任意に得られる。
【0077】例えば、前記第1の例では、人力に基づく
第1駆動手段21の駆動によってピニオン38に与えら
れる第1駆動力P1 と、第2駆動手段22の電動機49
の駆動によって同上ピニオン38に与える第2駆動力P
2 とは互いに等しく、つまり、「比率」が1:1であ
る。そして、このようになるよう制御すれば、第1駆動
手段21の人力の負担するトルクが変動するとき、この
トルクに、第2駆動手段22の電動機49の負担するト
ルクが常に等しくされる。つまり、この制御によれば、
乗員は自力で走行する場合の1/2のトルクで走行がで
きることとなる。
【0078】上記の場合、ピニオン38、第1駆動ギヤ
44、および第2駆動ギヤ48は互いに相対回転するこ
となく、一体的に第1軸心11の回りに回転し、互いに
動力伝達をしないため、その分、動力の損失が制御され
る。また、上記ペダル45に対しフロントチェーンホイ
ール10は等速で回転するため、通常の自転車と同じ走
行操作で、走行できる。
【0079】一方、前記第2の例において、第1駆動力
1 を第2駆動力P2 よりも大きく(もしくは小さく)
なるような「比率」に制御すれば、人力の負担するトル
クの方が電動機49が負担するトルクよりも大きくなる
(もしくは小さくなる)。
【0080】これに基づき、上記制御手段69は、次の
ように構成されている。即ち、自転車1が低速のとき
は、第1駆動力P1 よりも第2駆動力P2 が大きくなる
こととされ、中速のときは第1駆動力P1 と第2駆動力
2 とが互いに等しくされ、高速のときは第1駆動力P
1 よりも第2駆動力P2 が小さく、もしくは零になるよ
うにされる。
【0081】また、特に上り坂を走行する場合などにお
いて、第1駆動力P1 が、ある設定値を越えるときに
は、第1駆動力P1 よりも第2駆動力P2 がより大きく
なることとされている。
【0082】上記第2駆動手段22を一方向の回転方向
(図1中矢印C)にのみ回転(正転)駆動可能とさせる
逆転阻止手段72が設けられている。
【0083】ところで、上記電動機49が故障したとき
や、バッテリ66のバッテリ容量が低下したときには、
人力のみの走行となる。すると、それまで、正転駆動し
ていた第2駆動手段22が、上記ピニオン38を介して
第1駆動手段21から与えられる駆動力で空転状に逆転
しようとする。しかし、この逆転は、上記逆転阻止手段
72により阻止され、上記第2駆動ギヤ48は停止状態
とされる。
【0084】そして、このときは、ペダル45の回転の
1/2でフロントチェーンホイール10が回転すること
となる。この場合、後輪9への減速比は2倍になって、
自転車1の速度が1/2になるが、上記したようにペダ
ル45に対するトルクは電動機49の有無には関係ない
ので、電動機49や制御手段69が突然停止してもペダ
ル45が重くて、こげなくなるようなことはなく、好都
合である。また、人力で第2駆動ギヤ48や電動機49
を無用に回転させることはないため、無用な駆動力の消
費が防止されて効率的である。
【0085】また、上記の駆動力合成装置17は、自転
車に本来的に設けられるペダル軸41を利用して、周知
の差動装置27を適用したものであるため、構成が簡単
で、成形が容易にできるという利点がある。
【0086】また、左右一対のペダル45は、一体的な
一本のペダル軸41で連結されているため、このペダル
軸41を複数部材で構成することに比べて、強度上有益
である。
【0087】また、上記駆動力合成装置17を構成する
第1駆動手段21と第2駆動手段22は互いに近接して
設けられ、これらは重量物であるため、マスの集中が得
られ、しかも、上記駆動力合成装置17は車体フレーム
2の下側に配置されて低重心化が得られるため、操縦性
の点で有益である。
【0088】なお、以上は図示の例によるが、第1駆動
手段21と第2駆動手段22の各駆動源は、いずれか一
方もしくは双方が、人力、電動機、内燃機関であっても
よく、内燃機関である場合には、出力調整手段90は気
化器や燃料噴射装置とされる。
【0089】また、この実施例では、第1駆動手段21
や第2駆動手段22の駆動状態の判断は、速度を検出す
ることにより行ったが、これに代えて、次のようにして
もよい。即ち、いずれか一方のペダル45から第1駆動
ギヤ44に至る間にトーションバーを介設し、これの捩
り量(変位量)を検出し、これにより、上記駆動状態の
判断をしてもよい。
【0090】更に、差動装置27は遊星歯車機構であっ
てもよい。
【0091】
【発明の効果】この発明によれば、固定側に第1軸心回
りに回転自在に支承されて被駆動体を連結させる回転基
体を設け、この回転基体に第2軸心回りに回転自在に支
承されるピニオンを設け、このピニオンが上記第1軸心
回りに公転するようにし、上記ピニオンを回転駆動させ
る力で上記回転基体を上記第1軸心回りに回転可能とさ
せる第1駆動手段を設けると共に、同上ピニオンを回転
駆動させる力で同上回転基体を同上第1軸心回りに回転
可能とさせる第2駆動手段を設け、上記第1駆動手段の
駆動状態を検出し、この検出信号に基づき、上記第2駆
動手段の駆動状態を制御する制御手段を設けてある。こ
のため、次の効果がある。
【0092】即ち、第1駆動手段と第2駆動手段とを共
に駆動させると、これらの各駆動力が共にピニオンを回
転駆動させようとする。この際、これら第1駆動力と第
2駆動力の差によって、上記ピニオンが第2軸心回りに
自転させられ、かつ、これと共にピニオンが第1軸心回
りに公転させられる。そして、このようにピニオンが自
転と公転とをすることにより、上記第1駆動力と第2駆
動力の「比率」が一定に保たれ、この状態で、回転基体
が回転駆動させられる。そして、この回転基体に連結さ
れた被駆動体に、上記第1駆動力と第2駆動力とが合成
されて伝えられる。
【0093】上記の場合、第1駆動力と第2駆動力の
「比率」の大きさに応じて、第1駆動手段の駆動状態
と、第2駆動手段の駆動状態とが変化する。
【0094】そこで、上記第1駆動手段と第2駆動手段
の各駆動状態をそれぞれ調整制御すれば、上記「比率」
を任意に変更調整することができる。この点に着目し、
この発明は、制御手段により、上記第1駆動手段の駆動
状態を検出し、この検出信号に基づき、上記第2駆動手
段の駆動状態を制御して、所望の「比率」を得るように
してある。
【0095】そして、上記制御によれば、上記第1駆動
力と第2駆動力の「比率」を所望値に保った状態で、こ
れら第1駆動力と第2駆動力とが合成されて、上記回転
基体を介し被駆動体にその合成駆動力が伝えられる。こ
のため、「比率」を所望値に保った状態で、両駆動力を
合成させようとする際に、従来、必要とされていたトル
ク検出手段は不要となる。
【0096】よって、第1に、構成が複雑で、形状の大
きいトルク検出手段が存在しない分、駆動力合成装置の
構成が簡単、かつ、小形化、軽量化することとなり、特
に、これら諸効果が要求される自転車に上記駆動力合成
装置を適用すれば、その車体の扱い易さや、人力の負担
の軽減等で、極めて有益である。
【0097】第2に、第1駆動力と第2駆動力の「比
率」の調整は制御手段に対する調整でできるため、この
調整作業は容易である。また、この制御は電子的に行わ
れるため、第1駆動力と第2駆動力の「比率」の精度が
向上する。
【0098】第3に、駆動力合成装置には、従来のよう
な、ワンウェイクラッチは不要であり、その分、第1駆
動手段や第2駆動手段から被駆動体側に駆動力が伝えら
れるときの動力損失が小さく抑えられ、特に、第1駆動
手段と第2駆動手段のうち一方の駆動手段が人力である
自転車に適用すれば、この人力の負担が軽減されて有益
である。
【0099】ところで、上記第2駆動手段を、例えば、
電動機やエンジンとした場合で、これの駆動が消電や、
燃料切れ等で停止したとすれば、上記第1駆動手段のみ
が駆動することとなる。すると、それまで、一方向の回
転方向に回転駆動していた第2駆動手段が、ピニオンを
介し上記第1駆動手段から与えられる駆動力で空転状に
逆転し、上記第1駆動手段の駆動力が上記被駆動体側に
伝えられなくなる。
【0100】そこで、上記構成において、第2駆動手段
を一方向の回転方向にのみ回転駆動可能とさせる逆転阻
止手段を設けてもよい。
【0101】このようにすれば、上記第2駆動手段の逆
転が阻止されることから、上記第1駆動手段の駆動力に
より、ピニオンは第2軸心回りに自転しながら第1軸心
回りに公転し、これに伴って、回転基体が回転駆動させ
られることとなる。そして、この回転基体に連結された
被駆動体に上記第1駆動手段の駆動力が伝えられる。
【0102】よって、逆転阻止手段を設けたことによ
り、第2駆動手段の駆動が不意に停止しても、第1駆動
手段により、被駆動体を駆動させることができ、よっ
て、上記緊急事態にも対処できる。
【0103】また、第1駆動手段を人力としてもよい。
【0104】このようにすれば、駆動力合成装置を自転
車に適用でき、人力の負担の軽減等ができて有益であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動力合成装置の平面部分断面図である。
【図2】自転車の全体側面図である。
【図3】制御手段の電気ブロック図である。
【符号の説明】
1 自転車 2 車体フレーム(固定側) 9 後輪(被駆動体) 11 第1軸心 17 駆動力合成装置 21 第1駆動手段 22 第2駆動手段 24 ハウジング(固定側) 31 回転基体 37 第2軸心 38 ピニオン 41 ペダル軸 44 第1駆動ギヤ 45 ペダル 48 第2駆動ギヤ 49 電動機 69 制御手段 72 逆転阻止手段 75 第1検出手段 79 第2検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側に第1軸心回りに回転自在に支承
    されて被駆動体を連結させる回転基体を設け、この回転
    基体に第2軸心回りに回転自在に支承されるピニオンを
    設け、このピニオンが上記第1軸心回りに公転するよう
    にし、上記ピニオンを回転駆動させる力で上記回転基体
    を上記第1軸心回りに回転可能とさせる第1駆動手段を
    設けると共に、同上ピニオンを回転駆動させる力で同上
    回転基体を同上第1軸心回りに回転可能とさせる第2駆
    動手段を設け、上記第1駆動手段の駆動状態を検出し、
    この検出信号に基づき、上記第2駆動手段の駆動状態を
    制御する制御手段を設けた駆動力合成装置。
  2. 【請求項2】 第2駆動手段を一方向の回転方向にのみ
    回転駆動可能とする逆転阻止手段を設けた請求項1に記
    載の駆動力合成装置。
  3. 【請求項3】 第1駆動手段が人力である請求項1もし
    くは2に記載の駆動力合成装置。
JP11373394A 1994-04-30 1994-04-30 駆動力合成装置 Pending JPH07300090A (ja)

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