JPH07299440A - 廃棄アスファルト混合物の再利用方法およびその製品 - Google Patents
廃棄アスファルト混合物の再利用方法およびその製品Info
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Abstract
アスファルトを加熱しないであるいは常温から80℃ま
での低温領域においても充分に使用できるようにするこ
とを目的とする。 【構成】 廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アスファ
ルトプラントにおいて加熱攪拌し、その中に種粉末を適
量混入させることにより、廃棄アスファルト混合物中の
アスファルトを種粉末に吸着させて種粉末アスファルト
を形成し、廃棄アスファルト混合物を粗骨材、細骨材お
よび種粉末アスファルトに分別して回収し、種粉末アス
ファルトにさらに粉末アスファルトを添加混合するもの
である。
Description
ト混合物をアスファルト分と骨材とに分離してそれ等を
再び利用することができる方法及びその製品に関する。
合物は、1800万トン程である。その再利用率は50
%の900万トンであり、残りの900万トンは産業廃
棄物として処分されている。その廃棄されている主な理
由は、廃棄アスファルト混合物の処理プラントが全国に
十分設置されていないことによる。
材料となる砕石が不足しており、新規な砕石場が開発で
きなければ砕石の不足は明らかである。このような状況
下において、廃棄アスファルト混合物の再利用率は上記
の如く50%であるが、その処理方法は、回収された廃
棄アスファルト混合物を、破砕機で破砕し、アスファル
ト混合物中に混ざっている鉄等の異物を取り除いた後、
ふるいで大きさ毎に分けて処理プラントで処理して再生
アスファルト骨材としている。
スファルトプラント(アスファルト合材混合機を含むも
ので、以下においても同様である。)において新しいア
スファルトや再生添加剤を適当量添加することによって
再び道路舗装材として使用しているものである。
従来技術によると、廃棄アスファルト混合物中のアスフ
ァルト分だけを取り出して再利用することができないう
え、処理によって得られた再生アスファルト骨材は、ア
スファルト分を有する骨材であるために、新規な骨材と
同様に広く土木・建築の分野で使用することができず、
常にアスファルト舗装材料としてしか再利用することが
できないという問題がある。
れた廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アスファルトプ
ラントにおいて加熱攪拌し、その中にアスファルト回収
用の種粉末を適量混入させて、廃棄アスファルト混合物
中のアスファルトを種粉末に吸着させることにより種粉
末アスファルトを形成する。このようにして、廃棄アス
ファルト混合物を粗骨材、細骨材および種粉末アスファ
ルトに分別して回収し、種粉末アスファルトには粉末ア
スファルトを添加混合して、防水性を求められる個所の
埋め戻し材や路盤材等として利用するものである。
トレートアスファルトや脱色アスファルト等のアスファ
ルト素材を乳化し、カプセル化することにより、平均粒
径が10〜50μm程度の粉末状にしたものである。
別回収された種粉末アスファルトに粉末アスファルトを
添加混合しておくことにより、常温から80℃までの低
温領域においても充分な物性を示し、直ちに現場施工が
できる製品となる。また、粗骨材および細骨材は、その
それぞれがアスファルト舗装の道路分野に限らず、新規
の材料として広く土木・建設分野に利用することができ
る。
施例の処理工程のフローチャートである。以下、図を用
いて説明する。 S1: 廃棄アスファルト混合物を回収する。
を140〜160℃に加温する。 S3: 種粉末を添加する。 S4: 混合・攪拌を行う。この工程により、廃棄アス
ファルト混合物中の骨材類の表面に付着しているアスフ
ァルトを、種粉末に吸着させて分離する。種粉末を核と
して、この核の周りにアスファルトが付着することにな
り、種粉末アスファルトを形成する。
材と種粉末アスファルトに分別する。粗骨材・細骨材の
処理はS6へ、種粉末アスファルトの処理はS8へ分岐
する。 S6: 粗骨材・細骨材を回収する。
骨材として再利用する。 S8: 種粉末アスファルトを回収する。 S9: 粘着性改良のため、粉末アスファルトを添加す
る。 混合温度 廃棄アスファルト混合物と種粉末とを混合・攪拌する際
の混合温度を100〜180℃で変化させた場合の骨材
に残ったアスファルトの付着量を図2に示す。
混合物中のアスファルト量は5.5%である。また、種
粉末として粉末コンクリートを20%添加してある。図
によって、各種の種粉末における廃棄アスファルト混合
物の最適温度は、140℃以上であればよいことが確認
される。 種粉末を構成する粉末 図3に種粉末を構成する各種の粉末の比表面積と骨材へ
のアスファルト付着率との関係を示す。尚、各粉末の添
加量はそれぞれ一定としてある。
を構成する各粉末の比表面積が増加するに従い、骨材へ
のアスファルト付着率が減少する、すなわち、アスファ
ルトの回収率が増加するということがわかる。図4は種
粉末添加率と骨材へのアスファルト付着率との関係を示
すグラフである。これにより、種粉末の最適添加率は2
0%前後であると判断される。
ており問題となっている。これを有効利用するため、種
粉末に粉末コンクリートをより多く用いた方が良い。し
かしながら、粉末コンクリートのみを種粉末として用い
るよりも、各種の粉末を混合した種粉末の方がアスファ
ルト吸着能力が高くなることがある。
ながら、粉末コンクリートを多く利用できる種粉末の種
類と配合割合を検討した結果、 粉末コンクリート:シラス:ゼオライト=72:18:
10 としたものがよいことがわかった。処理によって得られ
た種粉末アスファルトを利用する場合、その粘着性改良
材として粉末アスファルトを添加することが有効であ
る。図5に種粉末アスファルトに粉末アスファルトを2
0%添加混合したものの物性試験結果を示した。
て用いた場合の物性を示す値であり、CBR値は路盤材
として用いた場合の強度を示す値である。図から、実際
の使用においても、十分な強度が得られることが明らか
である。このように、種粉末アスファルトに粉末アスフ
ァルトを添加混合することによって、加熱しないまま
で、あるいは、常温から80℃までの低温領域で十分利
用できるようになることがわかる。
配合割合は用途に応じて変えるとよい。種粉末アスファ
ルトと粉末アスファルトの混合物は、粉状であるので、
保存、運搬、加工及び使用の際に便利である。また、両
者をあらかじめ混合しておくことで、使用の直前に現場
において、新規アスファルトのような添加物を加える必
要がなくなる。
収された廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アスファル
トプラントにおいて加熱攪拌し、その中にアスファルト
回収用の種粉末を適量混入させることにより、廃棄アス
ファルト混合物中のアスファルトを種粉末に吸着させて
粗骨材、細骨材および種粉末アスファルトに分別するこ
とができ、さらに種粉末アスファルトに粉末アスファル
トをあらかじめ添加混合しておくことにより、加熱しな
いままで、あるいは、常温から80℃までの低温領域で
十分防水性が要求されるような個所に用いる材料や路盤
材等として利用することができる効果を有する。
合種粉末を使用することにより、廃材として大量に排出
されるコンクリートを再利用することができるという効
果を有する。上記処理は処理プラントを必要とせず、ア
スファルトプラントで処理ができるために、全国どこで
も処理が可能であり、廃棄アスファルト混合物が生じる
度にそれらを処理することにより多くの新規骨材と同様
の粗骨材および細骨材を得ることができ、この粗骨材お
よび細骨材は新規骨材として広く土木・建設分野に利用
することができる。
ァルトの混合物は、粉状であるので、保存、運搬、加工
及び使用の際に便利であるという効果を有すると共に、
使用に際して現場において、新規アスファルトのような
添加物を加える工程が不要となる効果を有する。そのう
え、この種粉末アスファルトと粉末アスファルトの混合
物は工場で生産することができるので、一定の品質のも
のが大量に得られるという効果を有する。
グラフである。
率の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
トの物性試験結果を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アス
ファルトプラントにおいて加熱攪拌し、その中に種粉末
を適量混入し、廃棄アスファルト混合物中のアスファル
トを種粉末に吸着させて種粉末アスファルトとし、該種
粉末アスファルトに粉末アスファルトを添加混合するこ
とを特徴とする廃棄アスファルト混合物の再利用方法。 - 【請求項2】 請求項1において、種粉末を、粉末コン
クリート、フライアッシュ、粉末人工ゼオライト、原石
水洗スラッジ、シラス、炭酸カルシュウム、スラグ粉末
等もしくはこれらの混合物としたことを特徴とする廃棄
アスファルト混合物の再利用方法。 - 【請求項3】 廃棄アスファルト混合物中のアスファル
トを種粉末に吸着させて構成した種粉末アスファルトに
粉末アスファルトを添加混合して成ることを特徴とする
廃棄アスファルト混合物の製品。 - 【請求項4】 請求項3において、粉末アスファルトと
してアスファルトをカプセル化したものを用いたことを
特徴とする廃棄アスファルト混合物の製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06096781A JP3093923B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 廃棄アスファルト混合物の再利用方法およびその製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06096781A JP3093923B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 廃棄アスファルト混合物の再利用方法およびその製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07299440A true JPH07299440A (ja) | 1995-11-14 |
JP3093923B2 JP3093923B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=14174185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06096781A Expired - Lifetime JP3093923B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 廃棄アスファルト混合物の再利用方法およびその製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3093923B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100476686B1 (ko) * | 2001-08-30 | 2005-03-17 | 주식회사 서원 | 일괄방식 상온 재생아스콘 제조장치 및 방법 |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP06096781A patent/JP3093923B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100476686B1 (ko) * | 2001-08-30 | 2005-03-17 | 주식회사 서원 | 일괄방식 상온 재생아스콘 제조장치 및 방법 |
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---|---|
JP3093923B2 (ja) | 2000-10-03 |
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