JP2547510B2 - 廃棄アスファルト混合物の処理方法およびその製品 - Google Patents

廃棄アスファルト混合物の処理方法およびその製品

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JP2547510B2
JP2547510B2 JP5018557A JP1855793A JP2547510B2 JP 2547510 B2 JP2547510 B2 JP 2547510B2 JP 5018557 A JP5018557 A JP 5018557A JP 1855793 A JP1855793 A JP 1855793A JP 2547510 B2 JP2547510 B2 JP 2547510B2
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asphalt
asphalt mixture
waste asphalt
mixture
waste
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正典 佐野
三郎 脇阪
仁 平塚
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Toa Doro Kogyo Co Ltd
Kinki Daigaku
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Toa Doro Kogyo Co Ltd
Kinki Daigaku
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄されたアスファル
ト混合物をアスファルト分と骨材とに分離して再び利用
することができる状態にする処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、建設廃材としてのアスファルト混
合物は、1800万トン程である。その再利用率は50% の90
0 万トンであり、残りの900 万トンは産業廃棄物として
処分されている。その廃棄されている主な理由は、廃棄
アスファルト混合物の処理プラントが全国に十分設置さ
れていないことによる。
【0003】また、近年土木工事の増加に伴いその基礎
材料となる砕石が不足しており、例えば関西新空港およ
びその関係事業に使用される砕石量は約18億5 千万トン
であり、それは東京ドームの千杯分に当たり、これは新
規な砕石場が開発できなければ砕石の不足は明らかであ
る。このような状況下において、廃棄アスファルト混合
物の再利用率は上記の如く50% であるが、その処理方法
は、回収された廃棄アスファルト混合物を、破砕機で破
砕し、アスファルト混合物中に混ざっている鉄等の異物
を取り除いた後、ふるいで大きさ毎に分けて処理プラン
トで処理して再生アスファルト骨材としている。
【0004】このようにした再生アスファルト骨材をア
スファルトプラント(アスファルト合材混合機を含むも
ので、以下においても同様である。)において新しいア
スファルトや再生添加材を適当量添加することによって
再び道路舗装材として使用しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来技術によると、再生アスファルト骨材は、アスファ
ルト分を有する骨材であるために、新規な骨材と同様に
広く土木・建築の分野で使用することができず、常にア
スファルト舗装材料としてしか再利用することができな
いという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、回収さ
れた廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アスファルトプ
ラントにおいて加熱攪拌し、その中にアスファルト回収
用の種粉末を適量混入させることにより、廃棄アスファ
ルト混合物中のアスファルトを種粉末に吸着させて廃棄
アスファルト混合物を粗骨材、細骨材およびアスファル
トフィラーに分別して回収するものである。
【0007】このようなアスファルト回収用に用いる種
粉末としては、粉末コンクリート、フライアッシュ、粉
末人工ゼオライト、原石水洗スラッジ、シラス、炭酸カ
ルシュウム、スラグ粉末等およびこれらの混合粉末があ
る。
【0008】
【作用】このようにして廃棄アスファルト混合物から分
別回収された粗骨材および細骨材は、そのそれぞれがア
スファルト舗装の道路分野に限らず、新規の材料として
広く土木・建設分野に利用することができるものであ
る。また、アスファルトフィラーは、アスファルト合材
に添加したり新規アスファルトを添加してアスカーブや
サンドアスファルトその他防水性を要求される個所の埋
め戻し材等に利用することができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。回収した
廃棄アスファルト混合物を破砕機によって破砕し、小型
アスファルト合材混合機を用いて所定の処理温度の状態
の中に種粉末を混入させた。これによって、廃棄アスフ
ァルト混合物中のアスファルトを種粉末に吸着させて廃
棄アスファルト混合物を粗骨材、細骨材およびアスファ
ルトフィラーに分別して回収した。
【0010】混合温度 種粉末として炭酸カルシュウム、コンクリート粉末、ゼ
オライトの三種類を用い、混合温度を100 〜180 ℃で変
化させた場合の骨材に残ったアスファルトの付着量を図
1に示す。その結果、三種類の種粉末における最適混合
温度は、140 ℃以上であればよいことが確認された。
【0011】種粉末および混入量 図2にコンクリート粉末単独の種粉末およびコンクリー
ト粉末・シラス・ゼオライトの混合の種粉末におけるア
スファルト合材への混合割合と骨材のアスファルト残存
量を示した。これによると混合の種粉末の方がアスファ
ルトの回収率がよいことがわかり、また、最適種粉末添
加量は18〜24%程度がよいことがわかる。
【0012】なお、混合粉末の種粉末とコンクリート粉
末単独の種粉末とは同量である。このコンクリート粉末
・シラス・ゼオライトの混合粉末の種粉末により処理し
た骨材と従来技術による再生骨材および新規骨材の各粒
径曲線を図3に示す。これによると、本実施例の種粉末
で処理した各骨材は新規骨材の粒径にきわめて近いこと
がわかる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、回
収された廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アスファル
トプラントにおいて加熱攪拌し、その中にアスファルト
回収用の種粉末を適量混入させることにより、廃棄アス
ファルト混合物中のアスファルトを種粉末に吸着させて
粗骨材、細骨材およびアスファルトフィラーに分別する
ことができ、粗骨材および細骨材を新規骨材として広く
土木・建設分野に利用することができるようにした効果
を有する。
【0014】また、アスファルトフィラーはアスファル
ト合材に添加して防水性が要求されるような個所に用い
る材料等として使用することができる効果を有する。ま
た、上記処理は処理プラントを必要とせず、アスファル
トプラントで処理ができるために、全国どこでも処理が
可能であり、廃棄アスファルト混合物が生じる度にそれ
らを処理することにより多くの新規骨材と同様の粗骨材
および細骨材を得ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種粉末の処理による骨材のアスファルトの付
着率を示すグラフである。
【図2】種粉末の処理による骨材のアスファルトの付着
率を示すグラフである。
【図3】骨材の粒径比較のグラフである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄アスファルト混合物を粉砕し、アス
    ファルトプラントにおいて加熱攪拌し、その中に種粉末
    を適量混入し、廃棄アスファルト混合物中のアスファル
    トを種粉末に吸着させることを特徴とする廃棄アスファ
    ルト混合物の処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、種粉末を、粉末コン
    クリート、フライアッシュ、粉末人工ゼオライト、原石
    水洗スラッジ、シラス、炭酸カルシュウム、スラグ粉末
    等もしくはこれらの混合物としたことを特徴とする廃棄
    アスファルト混合物の処理方法。
  3. 【請求項3】 廃棄アスファルト混合物中のアスファル
    トを種粉末に吸着させて廃棄アスファルト混合物を粗骨
    材、細骨材およびアスファルトフィラーに分別したこと
    を特徴とする廃棄アスファルト混合物の製品。
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CN105176559B (zh) * 2015-09-30 2018-10-23 沈阳建筑大学 一种快速回收废旧沥青路面材料中旧沥青的装置及方法

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