JPH0729928B2 - ハイドロコ−チゾンジエステル含有クリ−ム - Google Patents

ハイドロコ−チゾンジエステル含有クリ−ム

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JPH0729928B2
JPH0729928B2 JP61225040A JP22504086A JPH0729928B2 JP H0729928 B2 JPH0729928 B2 JP H0729928B2 JP 61225040 A JP61225040 A JP 61225040A JP 22504086 A JP22504086 A JP 22504086A JP H0729928 B2 JPH0729928 B2 JP H0729928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はハイドロコーチゾンエステルを含有する新規な
クリームに関するものである。
活性成分ハイドロコーチゾン17−酪酸21−プロピオン酸
ジエステルを含有する油性軟膏または脂性軟膏は既に西
ドイツ公開明細書第3,402,877号に開示されている。
水分顔料が0であるか、または極めて少ない軟膏は乳剤
を形成せず、したがってクリームではない。この形の配
合剤は活性成分の吸収という点に関しては必ずしも常に
満足すべきものではない。その上、その使用には不便が
伴なう。
さらに、活性成分ハイトロコーチゾン17−酪酸21−プロ
ピオン酸ジエステルを含有するO/Wクリームは西ドイツ
公開明細書第3,402,880号に開示されている。
しかし、記載されているクリーム基剤は、特に貯蔵安定
性、すなわち活性成分含有量の安定性の点に関して、必
ずしも常に満足すべきものではない。このことは、特
に、上記引用文献に記載されたジエステル以外のハイド
ロコーチゾンジエステルを上記の基剤とともに用いる場
合に適合する。
本発明の目的はハイドロコーチゾンジエステルを含有
し、満足すべき貯蔵安定性と皮膚を通しての活性成分の
高度の吸収性とを保証するW/O型クリームを提供するこ
とにある。特に企画したものは、ハイトロコーチゾン17
−プロピオン酸21−酢酸を含有し、これらの特性を有す
るW/O型クリームの製造である。
この目的は、 0.01〜0.5%のハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21
−酢酸ジエステル、 1〜10%のビーズワックスまたはビーズワックス置換
体、 1〜25%の流動パラフィン、 25〜75%の白色ワセリン、 0〜2%のステアリン酸アルミニウム、 2〜20%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グ
リセリルならびに羊毛ワックスアルコールまたはポリグ
リセリル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油
を基剤とするW/O型乳化剤、 0〜2%の硫酸マグネシウム水和物、 および 10〜60%の水、 を含有することを特徴とするW/O型クリームにより達成
される。
本件W/O型クリームは好ましくは、 0.025〜0.2%のハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21
−酢酸ジエステル、 2〜8%のビーズワックスまたはビーズワックス置換
体、 5〜15%の流動パラフィン、 40〜60%の白色ワセリン、 0.2〜1%のステアリン酸アルミニウム、 5〜15%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グ
リセリルならびに羊毛ワックスアルコールまたはポリグ
リセリル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油
を基剤とするW/O型乳化剤、 0.5〜1%の硫酸マグネシウム水和物、 および 15〜40%の水、 を、また特に、 0.13%のハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21−酢酸
ジエステル、 5%のビーズワックスまたはビーズワックス置換体、 9%の流動パラフィン、 50.5%の白色ワセリン、 0.5%のステアリン酸アルミニウム、 10%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グリセ
リルならびに羊毛ワックスアルコールまたはポリグリセ
リル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油を基
剤とするW/O型乳化剤、 0.7%の硫酸マグネシウム水和物、 および 24.17%の水、 を含有する。
上記の全ての量、量比および百分比は重量を規準とする
ものである。
好ましい本発明のW/O型クリーム配合剤はハイドロコー
チゾン17−α−プロピオン酸21−酢酸ジエステルを主要
な活性成分として含有するものである。
これらは特に高度の貯蔵安定性と高い効率とを特色とし
ている。数年間の貯蔵後においても活性成分の含有量に
実質的に測定し得る減少は見られない。
好ましいビーズワックス置換体は部分グリセリドと長鎖
脂肪酸のエステルとを基剤とするものであり“クチナ
(Cutina)BW"(ヘンケル(Henkel)社)の商品名で市
販されている。
好適に用いられる流動パラフィンは低粘性流動パラフィ
ンである。
本件クリームは好ましくは上記量のステアリン酸アルミ
ニウムを含有する。
特に好ましいW/O型乳化剤は直鎖の、および枝分かれの
ある炭化水素、オレイン酸グリセリルならびに羊毛ワッ
クスアルコールまたはポリグリセリル−4イソステアレ
ートおよび水素添加ヒマシ油の混合物を基剤とするもの
であり、その炭化水素分は好ましくはパラフィン、ワセ
リンおよびオゾケライトよりなる。
こと型の乳化剤は文献(CTFA化粧品成分辞典(CTFA Cos
metic Ingredient Dictionary)、第3版化粧品、香料
協会(The Cosmetics,Toiletry and Fragrance Associa
tion,Inc.1110バーモントアベニュー、N.WワシントンD.
C.20005,特に505,230,196,123,111,112および243ペー
ジ)に記載され、プロテギン(Protegin)、プロテギン
W、プロテギンWXおよびプロテギンXの商品名で得られ
る(ドイツのゴルトシュミット(Goldschmidt)の販
売)。プロテギンWおよびWX型が好ましいが、プロテギ
ンWXが特に好ましく、特に有利である。プロテギンおよ
びプロテギンXは羊毛ワックスアルコールを含有し、一
方プロテギンWおよびプロテギンWXはポリグリセリル−
4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油を含有して
いる。
プロテギンおよびプロテギンXの炭化水素分はパラフィ
ン、ワセリンおよびオゾケライトよりなり、プロテギン
XおよびプロテギンWXのそれはワセリンおよびオゾケラ
イトよりなる。
本発明のクリームは好ましくは硫酸マグネシウムを含有
し、MgSO4・7H2Oが特に用いられる。
加えて小量の添加物、たとえばグリセロール;プロピレ
ングリコール;脂肪酸イソプロピルエステルたとえばミ
リスチン酸イソプロピルおよびパルミチン酸イソプロピ
ル;ワックス類たとえばオゾケライトのようなた炭化水
素ワックスならびにビーズワックス、鯨ろうおよびこれ
らの置体体;ならびにpH調節剤および保存剤を、一般に
は必要なものではないが、本発明のクリーム中に存在さ
せることも可能である。
本発明は、ハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21−酢
酸ジエステルを含有し、高い効率と高度の貯蔵安定性と
を有するW/O型クリームを提供する。本件クリームを製
造するには、まず、脂肪相の各成分たとえばワセリン、
パラフィン、ビーズワックスまたはビーズワックス置換
体ステアリン酸アルミニウムおよび乳化剤を融解して60
℃乃至80℃にする。硫酸、マグネシウムを水に溶解さ
せ、その水相を同様に60℃〜80℃に加熱する。この2相
を混合し、約60℃の温度で活性成分のハイドロコーチゾ
ン17−プロピオン酸21−酢酸ジエステルを添加する。こ
の組成物を撹拌しながら冷却、固化させる。
この活性成分は顕著な貯蔵安定性を有する本発明のクリ
ームから極めて効率的に吸収される。このクリームは湿
疹、皮膚炎、乾癬およびぶ炎症の処置に用いられる。
これらの疾患を治療または処置するには本発明のクリー
ムを患部に局所的に適用することができる。クリームの
適用量はクリーム中の活性成分の濃度に応じて変わる。
一般には、処置すべき疾患の重篤度に応じて、適当量を
1日数回患部に適用する。
以下の実施例は本発明を説明するためのものである。
実施例1 下記の各成分を用いてW/O型クリームを調製する。
ハイドロコーチゾン21−酢酸17−プロピオン酸ジエステ
ル 0.127g 直鎖の、および枝分かれのある炭化水素、オレイン酸グ
リセリルならびにポリグリセリル−4イソステアレート
および水素添加ヒマシ油を基剤とするW/O型乳化剤(プ
ロテギンWX) 10g ビーズワックス置換体(クチナ(Cutina)BW) 5g 流動パラフィン 9g 白色ワセリン 50.5g ステアリン酸アルミニウム 0.5g 硫酸マグネシウム 0.7g 精製水 24.173g 100.000g ビーズワックス置換体、ワセリン、パラフィン、ステア
リン酸アルミニウムおよび乳化剤を75℃に加熱し、硫酸
マグネシウムと水を同様に75℃に加熱して塩を溶解させ
る。この2相を混合し、60℃に冷却したのち、ハイドロ
コーチゾン21−酢酸17−プロピオン酸ジエステルを添加
し、この組成物を冷却するまで撹拌する。
実施例2 下記の各成分を用いてW/O型クリームを調製する。
ハイドロコーチゾン21−酢酸17−プロピオン酸ジエステ
ル 0.050g 直鎖の、および枝分かれのある炭化水素、オレイン酸グ
リセリルならびにポリグリセリル−4イソステアレート
および水置添加ヒマシ油を基剤とするW/O型乳化剤(プ
ロテギンWX) 5.0g ビーズワックス置換体(クチナBW) 6.0g 流動パラフィン 15.0g 白色ワセリン 50.0g 精製水 23.95g 100.000g ビーズワックス置換体、ワセリン、パラフィンおよび乳
化剤を75℃に加熱する。水も同様に75℃に加熱する。こ
の2相を混合し、60℃に冷却したのち、ハイドロコーチ
ゾン17−プロピオン酸21−酢酸ジエステルを添加し、こ
の組成物を冷却するまで撹拌する。
実施例3 下記の各成分を用いてW/O型クリームを調製した。
ハイドロコーチゾン21−酢酸17−プロピオン酸ジエステ
ル 0.100g 直鎖の、および枝分かれのある炭化水素、オレイン酸グ
リセリルならびにポリグリセリル−4イソステアレート
および水素添加ヒマシ油を基剤とするW/O型乳化剤(プ
ロテギンW) 15.0g ビーズワックス置換体(クチナBW) 5.0g 流動パラフィン 14.0g 白色ワセリン 41.0g 硫酸マグネシウム 0.5g 精製水 24.4g 100.000g ビーズワックス置換体、ワセリン、パラフィンおよび乳
化剤を75℃に加熱する。硫酸マグネシウムと水とを同様
に75℃に加熱し塩を溶解させる。この2相を混合し、60
℃に冷却したのち、ハイドロコーチゾン17−プロピオン
酸21−酢酸ジエステルを添加し、この組成物を冷却する
まで撹拌する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 欧州公開98566(EP,A) 独国公開3402880(DE,A) 高野正彦著「今日の皮膚外用剤」(1982 年4月20日株式会社南山堂) 354〜360頁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.01〜0.5%のハイドロコーチゾン17−プ
    ロピオン酸21−酢酸ジエステル、 1〜10%のビーズワツクスまたはビーズワツクス置換
    体、 1〜25%の流動パラフイン、 25〜75%の白色ワセリン、 0〜2%のステアリン酸アルミニウム、 2〜20%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グ
    リセリルならびに羊毛ワツクスアルコールまたはポリグ
    リセリル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油
    を基剤とするW/O型乳化剤、 0〜2%の硫酸マグネシウム水和物、 および 10〜60%の水、 を含有することを特徴とするハイドロコーチゾン17−プ
    ロピオン酸21−酢酸ジエステルを含有するクリーム。
  2. 【請求項2】0.13%のハイドロコーチゾン17−プロピオ
    ン酸21−酢酸ジエステル、 5%のビーズワツクスまたはビーズワツクス置換体、 9%の流動パラフイン、 50.5%の白色ワセリン、 0.5%のステアリン酸アルミニウム、 10%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グリセ
    リル、ならびに羊毛ワツクスアルコールまたはポリグリ
    セリル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油を
    基剤とするW/O型乳化剤、 0.7%の硫酸マグネシウム水和物、 および 24.17%の水、 を含有する特許請求の範囲第1項記載のクリーム。
  3. 【請求項3】炎症、乾癬および湿疹の処置用の特許請求
    の範囲第1項記載のクリーム。
  4. 【請求項4】1〜10%のビーズワツクスまたはビーズワ
    ツクス置換体、 1〜25%の流動パラフイン、 25〜75%の白色ワセリン、 0〜2%のステアリン酸アムミニウム、 2〜20%の直鎖および枝分かれ炭化水素、オレイン酸グ
    リセリルならびに羊毛ワツクスアルコールまたはポリグ
    リセリル−4イソステアレートおよび水素添加ヒマシ油
    を基剤とするW/O型乳化剤、 を60〜80℃にして、 10〜60%の水、 に溶解させた 0〜2%の硫酸マグネシウム水和物、 とを60〜80℃で混合し、約60℃で 0.01〜0.5%のハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21
    −酢酸ジエステル を添加し、この組成物を攪拌しながら固化させることを
    特徴とするハイドロコーチゾン17−プロピオン酸21−酢
    酸ジエステル含有するクリームの製造方法。
JP61225040A 1985-09-28 1986-09-25 ハイドロコ−チゾンジエステル含有クリ−ム Expired - Lifetime JPH0729928B2 (ja)

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DE19853534742 DE3534742A1 (de) 1985-09-28 1985-09-28 Hydrocortisondiester enthaltende w/o-creme

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AT (1) ATE56872T1 (ja)
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DE (2) DE3534742A1 (ja)
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