JPH07299038A - 視線検出機能を有するカメラ - Google Patents

視線検出機能を有するカメラ

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Publication number
JPH07299038A
JPH07299038A JP6094555A JP9455594A JPH07299038A JP H07299038 A JPH07299038 A JP H07299038A JP 6094555 A JP6094555 A JP 6094555A JP 9455594 A JP9455594 A JP 9455594A JP H07299038 A JPH07299038 A JP H07299038A
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JP
Japan
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camera
operated
eyeball
line
release
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Application number
JP6094555A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nishimura
仁 西村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH07299038A publication Critical patent/JPH07299038A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの姿勢によらず視線検出を正確かつ確
実に行うことができる。 【構成】 第1および第2の照明手段10、11により
撮影者の眼球12を照明し、照明手段10、11によっ
て照明された眼球12の反射像から眼球12の視線方向
を算出する。この際、第1の照明手段10をカメラのフ
ァインダ接眼窓の縦方向に配置し、第2の照明手段11
をファインダ接眼窓の横方向に配置するとともに、カメ
ラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられたときに操
作可能な位置に配置され、レリーズ動作を指令するため
に操作される第1および第2のレリーズ手段13、14
と、第1のレリーズ手段13が操作されたときは第1の
照明手段10を動作させ、第2のレリーズ手段14が操
作されたときは第2の照明手段11を動作させる第1の
制御手段15とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの視野画面上に
おいて撮影者が観察している注視点方向、すなわち、い
わゆる視線方向を検出する視線検出機能を有するカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影者の視線方向を検出する装置
としては、例えば特開平2−264632号公報などに
開示された装置があった。この公報に開示された装置
は、撮影者の眼球を光源によって照明し、この光源によ
って照明された眼球の瞳孔と虹彩との境界を読み取って
瞳孔中心の位置を求めるとともに、光源からの照明光に
よる角膜反射像の位置を求め、この瞳孔中心と角膜反射
像の相対的位置関係から視線方向を求めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に開示された従来の視線検出装置では、撮影者の
眼球を照明する光源が、カメラのファインダー接眼窓の
両側、より詳細には、カメラの姿勢が横位置にあるとき
にファインダー接眼窓の水平方向両側に配置されていた
ので、例えばカメラを縦位置で構えたときなどには、照
明用光源が撮影者の眼球の上下方向に位置してしまう。
このため、照明用光源からの照明光が瞼や睫等に遮られ
て角膜反射像が結像しなかったり、照明光による瞼や睫
等の影が眼球表面にできてしまって、虹彩部と瞳孔部と
の境界の検出が難しくなり、結果として正確かつ確実な
視線検出が困難になるといった問題が生じていた。
【0004】本発明の目的は、カメラの姿勢によらず視
線検出を正確かつ確実に行いうる視線検出機能を有する
カメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
3に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、第1お
よび第2の照明手段10、11により撮影者の眼球12
を照明し、照明手段10、11によって照明された眼球
12の反射像から眼球12の視線方向を算出する視線検
出機能を有するカメラに適用される。そして、上述の目
的は、第1の照明手段10をカメラのファインダ接眼窓
の横方向に配置し、第2の照明手段11をファインダ接
眼窓の縦方向に配置し、カメラがそれぞれ横位置および
縦位置に構えられたときに操作可能な位置に配置され、
レリーズ動作を指令するために操作される第1および第
2のレリーズ手段13、14と、第1のレリーズ手段1
3が操作されたときは第1の照明手段10を動作させ、
第2のレリーズ手段14が操作されたときは第2の照明
手段11を動作させる第1の制御手段15とを備えるこ
とにより達成される。
【0006】照明手段10、11により照明された眼球
12の反射像を観察する第1および第2の観察手段1
6、17を設け、この第1の観察手段16をファインダ
接眼窓の横方向に配置し、第2の観察手段17をファイ
ンダ接眼窓の縦方向に配置した場合は、第1の制御手段
15により、第1のレリーズ手段13が操作されたとき
は第1の観察手段16を動作させ、第2のレリーズ手段
14が操作されたときは第2の観察手段17を動作させ
ることができる。
【0007】請求項3の発明も、第1および第2の照明
手段10、11により撮影者の眼球12を照明し、照明
手段10、11によって照明された眼球12の反射像か
ら眼球12の視線方向を算出する視線検出機能を有する
カメラに適用される。そして、上述の目的は、第1の照
明手段10をカメラのファインダ接眼窓の横方向に配置
し、第2の照明手段11をファインダ接眼窓の縦方向に
配置し、カメラがそれぞれ横位置および縦位置に構えら
れたときに操作可能な位置に配置され、レリーズ動作を
指令するために操作される第1および第2のレリーズ手
段13、14と、カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段
19と、第1のレリーズ手段13が操作されたときは、
姿勢検出手段19の検出結果に基づいて第1および第2
の照明手段10、11のうちいずれか一方を選択して動
作させ、第2のレリーズ手段14が操作されたときは第
2の照明手段11を動作させる第2の制御手段20とを
備えることにより達成される。
【0008】照明手段10、11により照明された眼球
12の反射像を観察する第1および第2の観察手段1
6、17を設け、第1の観察手段16をファインダ接眼
窓の横方向に配置し、第2の観察手段17をファインダ
接眼窓の縦方向に配置した場合は、第2の制御手段20
により、第1のレリーズ手段13が操作されたときは、
姿勢検出手段19の検出結果に基づいて第1および第2
の観察手段16、17のうちいずれか一方を選択して動
作させ、第2のレリーズ手段14が操作されたときは第
2の観察手段17を動作させることが好ましい。
【0009】請求項5の発明も、第1および第2の照明
手段10、11により撮影者の眼球12を照明し、照明
手段10、11によって照明された眼球12の反射像か
ら眼球の視線方向を算出する視線検出機能を有するカメ
ラに適用される。そして、上述の目的は、第1の照明手
段10をカメラのファインダ接眼窓の横方向に配置し、
第2の照明手段11をファインダ接眼窓の縦方向に配置
し、カメラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられた
ときに操作可能な位置に配置され、レリーズ動作を指令
するために操作される第1および第2のレリーズ手段1
3と、カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段19と、第
1または第2のレリーズ手段13,14の指令と姿勢検
出手段19の検出結果とに基づいて、第1および第2の
照明手段10、11のうちいずれか一方を選択して動作
させる第3の制御手段21とを備えることにより達成さ
れる。
【0010】照明手段10、11により照明された眼球
12の反射像を観察する第1および第2の観察手段1
6、17を設け、第1の観察手段16をファインダ接眼
窓の横方向に配置し、第2の観察手段17をファインダ
接眼窓の縦方向に配置した場合は、第1のレリーズ手段
13または第2のレリーズ手段14の指令と姿勢検出手
段19の検出結果とに基づいて、第1および第2の観察
手段16、17のうちいずれか一方を選択して動作させ
ることが好ましい。さらに、第1および第2の照明手段
10、11は光学系を介することなく撮影者の眼球12
を直接照明する位置に配置することが好ましい。
【0011】
【作用】
−請求項1− 第1および第2の照明手段10、11はカメラのファイ
ンダ接眼窓の横方向および縦方向にそれぞれ配置され、
また、第1および第2のレリーズ手段13、14は、そ
れぞれカメラが横位置および縦位置に構えられたときに
操作可能な位置に配置されている。したがって、第1の
制御手段15により、第1のレリーズ手段13が操作さ
れたときは第1の照明手段10を動作させ、第2のレリ
ーズ手段14が操作されたときは第2の照明手段11を
動作させることにより、カメラの操作姿勢、ひいては撮
影者とカメラとの相対位置に応じて適切な照明手段1
0、11を選択して眼球12を確実に照明することがで
きる。
【0012】−請求項2− 第1の観察手段16はファインダ接眼窓の横方向に配置
され、第2の観察手段17はファインダ接眼窓の縦方向
に配置されているので、第1の制御手段15により、第
1のレリーズ手段13が操作されたときは第1の観察手
段16を動作させ、第2のレリーズ手段14が操作され
たときは第2の観察手段17を動作させることにより、
カメラの操作姿勢、ひいては撮影者とカメラとの相対位
置に応じて適切な観察手段16、17を選択して眼球1
2の反射像を確実に観察することができる。
【0013】−請求項3、4− 撮影者によってはカメラが縦位置であっても横位置用の
第1のレリーズ手段13を操作してレリーズ動作を指令
する場合もある。そこで、第2の制御手段20により、
第1のレリーズ手段13が操作されたときは、姿勢検出
手段19の検出結果に基づいて第1および第2の照明手
段10、11のうちいずれか一方を選択して動作させ、
第2のレリーズ手段14が操作されたときは第2の照明
手段11を動作させることにより、カメラの操作姿勢、
ひいては撮影者とカメラとの相対位置に応じて適切な照
明手段10、11を選択して眼球12を確実に照明する
ことができる。同様に、第2の制御手段20により、第
1のレリーズ手段13が操作されたときは、姿勢検出手
段19の検出結果に基づいて第1および第2の観察手段
16、17のうちいずれか一方を選択して動作させ、第
2のレリーズ手段14が操作されたときは第2の観察手
段17を動作させることにより、適切な観察手段16、
17を選択して眼球12の反射像を確実に観察すること
ができる。
【0014】−請求項5、6− 撮影者によっては、カメラを構える姿勢にかかわらず撮
影者の好みによってレリーズ手段13、14のいずれか
を操作してレリーズ指令をする場合があり、または真上
を撮影する場合や真下を撮影する場合にはレリーズ手段
13、14のいずれを使用するかは特徴がない。そこ
で、第3制御手段により姿勢検出手段19の検出結果と
レリーズ手段13、14のいずれかの指令の基づいて、
第1および第2の照明手段10、11のいずれかを選択
して動作させることにより、適切な照明を行うことがで
きる。同様に、第3制御手段21により、姿勢検出手段
19の検出結果とレリーズ手段13、14のいずれかの
指令に基づいて、第1および第2の観察手段16、17
のいずれかを選択して動作させ、適切な観察手段16、
17を選択して眼球12の反射像を観察することができ
る。
【0015】
【実施例】
(1) 実施例共通の説明 まず、各実施例に共通する構成および本発明の原理につ
いて説明する。
【0016】《カメラの構成》図4は、本発明による視
線検出機能が適用される一眼レフレックスカメラの概略
構成図である。この図において、112は便宜上一枚の
レンズで示してあるが、実際は複数のレンズからなる撮
影レンズ、118はクイックリターンミラー、113は
透過型液晶装置などの表示装置であり、後述する視線検
出動作により検出された視線方向などの所定の情報を撮
影者に視認可能な状態で表示する。114は焦点板、1
15はコンデンサーレンズ、116はペンタプリズム、
117は便宜上一枚のレンズで示してあるが、実際は複
数のレンズからなる場合もある接眼レンズである。
【0017】101はカメラのファインダー接眼窓であ
り、102はカメラのファインダー接眼窓101を覗い
ている撮影者の眼球である。撮影者は、ファインダー接
眼窓101の開口部を介して、焦点板114に結像され
た特定の被写体像を注視している。103は視線検出用
光源駆動部、104a、104bは視線検出用光源であ
り、これら視線検出用光源104a、104bは、ファ
インダー接眼窓101の周囲において、観察者の眼球1
02を直接照射する位置に配置されている。視線検出用
光源104a、104bには、赤外発光ダイオード(I
RED)のように眼に見えない波長域の光を発光する視
線検出用光源を使用することが望ましい。他の視線検出
用光源104a、104bの例としては、発光ダイオー
ド(LED)やLED以外の点光源(豆電球など)が挙
げられる。
【0018】105、106は結像レンズ、107、1
08は光電変換素子であり、被写体光の光軸に直交する
方向に2次元的に広がる受光面を備えている。光電変換
素子107、108には、2次元CCDのような面受光
素子を使用することが望ましいが、ラインセンサのよう
な1次元受光素子を複数組み合わせて光電変換素子10
7、108を構成してもよい。他の光電変換素子10
7、108の例としては、シリコンフォトダイオード
(SPD)、エリアセンサなどが挙げられる。結像レン
ズ105は光電変換素子107に撮影者の眼球102の
像を、結像レンズ106は光電変換素子108に撮影者
の眼球102の像をそれぞれ結んでいる。以下、結像レ
ンズ105、106と光電変換素子107、108とを
総称して検出光学系と呼ぶことにする。この検出光学系
は、ファインダー接眼窓101の周囲において、結像レ
ンズ105、106以外の光学系を介さないように、か
つ観察者の眼球102を観察できる位置に配置されてい
る。なお、図4に示す視線検出用光源104a、104
bおよび検出光学系の個数や配置位置の具体的内容につ
いては後述する。
【0019】109、110はそれぞれ光電変換素子1
07、108の出力信号を処理する信号処理部、111
は中央処理装置であり、この中央処理装置111は、視
線検出用光源駆動部103の制御、光電変換素子10
7、108の駆動の制御、信号処理部109、110の
出力から視線方向を算出する機能、および算出した撮影
者の視線方向等の必要な情報を表示装置113に表示さ
せる機能を有している。次に、本発明における視線検出
原理の一例を説明する。なお、本発明によるカメラに用
いる視線検出原理は、以下に説明する方法に限るもので
はない。
【0020】《座標系の説明》図5は本発明の原理を説
明するために導入する座標系を示す図である。図5にお
いて、125は撮影者の眼球102の角膜、126は撮
影者の眼球102の虹彩である。O''は眼球102の回
転中心、Cは眼球102の角膜曲率中心、Dは眼球10
2の瞳孔中心、Pは角膜反射像の位置、104は位置S
に配置された視線検出用光源で、上述した視線検出用光
源104a、104bを代表して示してある。撮影者の
注視する観察面(ファインダー接眼窓)101に対し
て、撮影者の眼球102の回転中心O''と観察面101
との間の距離が変化する方向をY軸方向、観察面101
の一方向(図中では観察面101の左右方向)をX軸方
向とし、このX軸方向とY軸方向に共に直交する方向
(図中では観察面101の上下方向)をZ軸方向とする
三次元座標系を設定し、以下これを「実空間座標」と呼
ぶ。
【0021】実空間座標の原点Oは、撮影者の眼球10
2が観察面101の中心に正対する位置にあるときに、
本発明によるカメラの視線検出用基準面上に定められ
る。この基準面と観察面101の位置関係は、設計上任
意に設定することができるので、図示例では説明を容易
にするために同一平面上に記してある。
【0022】さらに、実空間座標系で変位する撮影者の
眼球の回転中心O''を含むX−Z平面を考える。この平
面を「回転中心面」と呼ぶことにすると、回転中心面の
Y座標は、実空間座標上でy=y’と表される平面であ
る。回転中心面とY軸との交点をO’とし、O’を原点
とするX’−Z’座標を回転中心面上にとる。y’は撮
影者の眼球102が前後することによって変化するが、
眼球回転中心O''は必ず回転中心面に含まれている。そ
して、線分O''CとX−Y平面とのなす角をφ、線分
O''CをX−Y平面に射影した線分とY軸とのなす角を
θとする。
【0023】図6は、本発明の光学原理を示す図であ
る。視線検出用光源104aおよび104b(図では代
表して符号104で示す)は撮影者の眼球102の近傍
にあり、2灯の視線検出用光源104aおよび104b
のうちいずれか1つの光源104に注目すると、この1
つの視線検出用光源104は撮影者の眼球102に角膜
反射像の虚像をP点に結ぶ。この虚像は、プルキンエ第
一像と呼ばれる。プルキンエ第一像は、結像レンズ10
5を介して光電変換素子107上のPi点に、結像レン
ズ106を介して光電変換素子108上のPj点にそれ
ぞれ再結像する。この時、各光電変換素子107、10
8の受光面上に共通に設定された平面位置座標によっ
て、P点は、光電変換素子107上にPi:(Pix,
Piz)、光電変換素子108上にPj(Pjx,Pj
z)と観測される。以上の二点の観測座標から、P点の
実空間座標上の位置P:(Px,Py,Pz)は、実空
間座標系と上述の平面位置座標系との間で一意的に定ま
る関数fx、fyおよびfzを用いれば、
【数1】 Px=fx(Pix,Piz,Pjx,Pjz) (15) Py=fy(Pix,Piz,Pjx,Pjz) (16) Pz=fz(Pix,Piz,Pjx,Pjz) (17) のように表現される。ゆえに、光電変換素子107およ
び108上に観察される一対の角膜反射像および虹彩の
結像位置は、実空間座標に任意に変換可能である。ゆえ
に、これら角膜反射像および虹彩を光電変換素子107
および108上に結像させることによって、角膜反射像
および、虹彩の開口部である瞳孔の中心位置の実空間座
標系上の位置を知ることができる。
【0024】以上述べたことは、P点、結像レンズ10
5、106、光電変換素子107、108の位置関係が
変わっても、変換式(15)〜(17)の具体的な形が変わ
るだけで、変換式(15)〜(17)を用いて、光電変換素
子107、108に共通の平面位置座標Pi、Pjから
実空間座標上のP点の位置に変換可能であることには変
わりがない。fx、fy、fzの具体的なかたちは、結像
レンズ105、106の倍率や収差等によって決まる。
【0025】《検出原理の説明》次に、検出原理につい
て説明する。ここで説明する検出原理では、図7に示す
ように、角膜曲率中心位置Cおよび瞳孔中心位置Dの空
間座標と、眼球回転中心位置O’から瞳孔中心位置Dま
での距離Aと眼球回転中心O''から角膜曲率中心Cまで
の距離ρとの差、すなわち、瞳孔中心位置Dと角膜曲率
中心位置Cとの間の距離A−ρとを用いて、撮影者の眼
球の視線方向を求めている。
【0026】角膜曲率中心位置Cおよび瞳孔中心位置D
の空間座標と、撮影者の眼球に依存する定数A−ρとの
関係は、前述の実空間座標系を用いれば次のような関係
式で表される。すなわち、角膜曲率中心位置C:(C
x,Cy,Cz)、瞳孔中心位置D:(Dx,Dy,D
z)とおき、θを上述の定義によるX軸方向の眼球回転
角、LをX軸方向の眼球回転中心の平行移動量、φを上
述の定義によるZ軸方向の眼球回転角、kをZ軸方向の
眼球回転中心の平行移動量とすれば、角膜曲率中心位置
Cの各座標値は、
【数2】 Cx=L+ρcosφsinθ (1) Cy=y’+ρcosφcosθ (2) Cz=k+ρsinφ (3) 瞳孔中心位置Dの各座標値は、
【数3】 Dx=L+Acosφsinθ (4) Dy=y’+Acosφcosθ (5) Dz=k+Asinφ (6) と表すことができる。そして、(1)〜(6)式から平行移
動量L、y’、kを消去すれば、結果として次式のよう
に表すことができる。
【数4】 Cx−Dx=(A−ρ)cosφsinθ (7) Cy−Dy=(A−ρ)cosφcosθ (8) Cz−Dz=(A−ρ)sinφ (9) そして、求める眼球回転角θ、φは、
【数5】 θ=sin-1((Dx−Cx)/(A−ρ)cosφ) (10) φ=sin-1((Dz−Cz)/(A−ρ)) (11) と表すことができる。撮影者の視線方向は、眼球回転角
θ、φから個体差γだけずれた値なので、これを補正し
てやれば視線方向が求まる。
【0027】《実際の算出手順》以下、角膜曲率中心位
置C:(Cx,Cy,Cz)、瞳孔中心位置D:(D
x,Dy,Dz)を測定によって具体的に求める手順に
ついて述べる。まず、瞳孔中心位置の求め方について説
明する。瞳孔と虹彩の境界は図8に示すように、実空間
座標系において(眼)球の大円である。図8ではこの大
円を128で示している。大円128を含む平面の法線
はY軸方向と一致しない場合があるため、受光面がX−
Z平面と平行に配置された光電変換素子107、108
上には楕円として結像するが、通常はこの法線とY軸と
がなす角が小さいのでほぼ円形とみなすことができる。
【0028】図9に示すように、光電変換素子107の
受光面上に結像した大円128の像129はほぼ円形と
みなせることから、各光電変換素子107、108の受
光面上における瞳孔部127の左右端、上下端の四点の
実空間座標から、画像処理によって実空間座標系におけ
る瞳孔中心位置Dを求めることができる。四点の座標を
それぞれ点DR':(DR'x,DR'y,DR'z)、点
L':(DL'x,DL'y,DL'z)、点DT':(DT'
x,DT'y,DT'z)、点DB':(DB'x,DB'y,D
B'z)とおくと、瞳孔中心位置D:(Dx,Dy,D
z)は、Dx=(DR'x+DL'x)/2、Dy=(DR'
y+DL'y)/2、またはDy=(DT'y+DB'y)/
2、Dz=(DR'z+DL'z)/2となる。この方法
は、瞳孔部127が楕円であるとみなされる場合でも有
効である。
【0029】次に角膜曲率中心位置Cの求め方について
述べる。角膜曲率中心位置Cは、図10に示すように、
視線検出用光源S1とこの視線検出用光源S1によって
生じるプルキンエ第一像P1とを結ぶ直線と、視線検出
用光源S2とこの視線検出用光源S2によって生じるプ
ルキンエ第一像P2とを結ぶ直線との交点であるから、
実空間座標における角膜曲率中心位置Cの空間座標(C
x、Cy、Cz)は、これら各点の座標値、すなわち、
視線検出用光源S1:(S1x,S1y,S1z)、視
線検出用光源S2:(S2x,S2y,S2z)、視線
検出用光源S1によるプルキンエ第1像P1:(P1
x,P1y,P1z)、視線検出用光源S2よるプルキ
ンエ第1像P2:(P2x,P2y,P2z)を用い
て、たとえば Cx=(S1xP1z(S2xーP2x)-S2xP2z(S1xーP1x)-S1zP1x(S2xーP2x)+S2zP2x(S1xーP1x)) /((S1xーP1x)×(S2zーP2z)ー(S2xーP2x)×(S1zーP1z)) (12) Cy=(S1yP1x(S2yーP2y)-S2yP2x(S1yーP1y)-S1xP1y(S2yーP2y)+S2xP2y(S1yーP1y)) /((S1yーP1y)×(S2xーP2x)ー(S2yーP2y)×(S1xーP1x)) (13) Cz=(S1zP1x(S2zーP2z)-S2zP2x(S1zーP1z)-S1xP1z(S2zーP2z)+S2xP2z(S1zーP1z)) /((S1zーP1z)×(S2xーP2x)ー(S2zーP2z)×(S1xーP1x)) (14) と表すことができる。但し、角膜曲率中心Cが第1の視
線検出用光源S1と第2の視線検出用光源S2を通る直
線上に観察される時などに、(12)〜(14)式の分母が
ゼロになってしまうことがある。この時は、例えば(1
2)、(14)式ではX座標値とZ座標値のみで角膜曲率
中心Cを表していたが、X座標値とY座標値を用いて角
膜曲率中心位置Cを計算することになる。
【0030】ここに、視線検出用光源S1:(S1x,
S1y,S1z)および視線検出用光源S2:(S2x,
S2y,S2z)の空間座標は実空間座標系内で予め定
められた固定値であり、また、プルキンエ第1像P1:
(P1x,P1y,P1z)およびプルキンエ第1像P
2:(P2x,P2y,P2z)の空間座標は、上述のご
とく、一対の光電変換素子107、108の受光面上に
結像されたそれぞれのプルキンエ第1像P1、P2の位
置から求めることができる。
【0031】よって、実空間座標系での、角膜曲率中心
位置Cと瞳孔中心位置Dの座標を求めることができたの
で、眼球回転角θ、φおよび、瞳孔中心位置と角膜曲率
中心位置との距離A−ρが求まる。
【0032】(2) 各実施例の具体的説明 −第1実施例− 本実施例の特徴は、カメラを横位置に構えたときに撮影
者が使用する横位置用レリーズ釦とカメラを縦位置に構
えたときに撮影者が使用する縦位置用レリーズ釦とを備
えたカメラにおいて、これら横位置用レリーズ釦と縦位
置用レリーズ釦とが操作されたときに視線検出動作に使
用する視線検出用光源および光電変換素子を違える点に
ある。
【0033】図1は、本発明による視線検出機能を有す
るカメラの第1実施例の機能をブロックで示した機能ブ
ロック図である。この図において、10、11はそれぞ
れ第1および第2の照明部であり、カメラのファインダ
接眼窓の横方向および縦方向に配置されている。13、
14はそれぞれ第1および第2のレリーズ部であり、カ
メラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられたときに
操作可能な位置に配置されている。12は撮影者の眼球
である。16、17はそれぞれ第1および第2の観察手
段であり、同様にカメラのファインダ接眼窓の横方向お
よび縦方向に配置されている。15は第1の制御部であ
り、第1のレリーズ部13が操作されたら第1の照明部
10および観察部16を動作させ、第2のレリーズ部1
4が操作されたら第2の照明部11および観察部17を
動作させる。18は視線算出部であり、第1、第2の観
察部16、17で検出された眼球12の反射像に基づい
て撮影者の視線を算出する。
【0034】まず、本実施例のカメラに備えられたレリ
ーズ釦について説明する。本実施例のカメラは、図18
に示すように、カメラを横位置で構える場合に使用する
横位置用レリーズ釦401および横位置用グリップ部4
02と、カメラを縦位置に構えた場合に使用する縦位置
用レリーズ釦403および縦位置用グリップ部404と
を備えている。縦位置用レリーズ釦403、縦位置用グ
リップ部404およびこれらをカメラ本体405に取り
付ける部材は、このカメラ本体405に対して着脱可能
に構成されている。但し、縦位置用レリーズ釦403、
縦位置グリップ部404などは着脱可能に構成する必要
はなく、カメラ本体405に固定しても良い。
【0035】より詳細には、横位置用グリップ部402
は、図15(A)に示すようにカメラを横位置に構えて撮
影する場合に通常使用するグリップで、撮影者の人差し
指が横位置用レリーズ釦401に自然にかかるような形
状に設計されている。一方、縦位置用グリップ部403
は、図19に示すようにカメラを縦位置に構えて撮影す
る場合に使用するグリップで、図15(B)に示すよう
に、横位置用グリップ部402を用いて縦位置で撮影す
る場合に比べ、カメラを保持し易いように設けられてい
る。縦位置用グリップ部404も、撮影者の人差し指が
縦位置用レリーズ釦403に自然にかかるような形状に
設計され、横位置用グリップ部402と類似の形状に形
成されている。
【0036】図11は、本実施例のカメラのファインダ
ー部の拡大図であり、視線検出用光源と検出光学系(結
像レンズ、光電変換素子)の具体的配置の一例を示して
いる。この図において、210a、210b、210
c、210dは視線検出用光源、211a、211b、
211c、211dは結像レンズである。それぞれの結
像レンズに対して、その後方(図中で紙面の奥)に図示
しない光電変換素子が一つずつ配置されている。101
はファインダー接眼窓、221は接眼目当て、222は
ファインダー本体、223はクリップオン式のアクセサ
リーシュー、224はアイピースシャターレバーであ
る。
【0037】本実施例では、4個の視線検出用光源21
0a〜210dはファインダー接眼窓101の頂点近傍
に配置され、かつ、これら光源210a〜210dを結
ぶ線により、各辺がファインダー接眼窓101の辺に平
行な略正方形が形成されるようにされている。同様に、
結像レンズ211a〜211dおよびその後方にある光
電変換素子からなる検出光学系は、視線検出用光源21
0a〜210dをファインダー接眼窓101の各辺に対
して略45°回転したような位置に配置されており、各
検出光学系を結ぶ線は略正方形をなす。但し、本発明の
原理によれば、視線検出用光源と検出光学系の配置は任
意であり、図12に示す斜線部225のいずれかの位置
に、二灯以上の視線検出用光源と、二個以上の検出光学
系を任意に配置することができるのであるから、各光源
や検出光学系を結んだ図形が正方形や長方形に束縛され
ることはない。
【0038】前述した本発明の原理によれば、必要な視
線検出用光源の数は最低二灯、光電変換素子は同じく最
低二個あれば十分であるが、本実施例において四灯の視
線検出用光源と、四個の光電変換素子を用いている理由
は、カメラの使用方法と撮影者の眼球102の特徴によ
る。
【0039】すなわち、図13(A)に示すように、視線
検出用光源210c、210dによって撮影者の眼球1
02の横方向、すなわち、目尻305と涙腺304のあ
る側から眼球102を照明した方が、撮影者の眼球10
2の上下方向から照明する場合よりも、瞼などに遮られ
ずにプルキンエ第一像310c、310dを結ぶ確率が
高い。図13(B)は撮影者の眼球102の上下方向から
照明したときの様子を示す。視線検出用光源210e、
210fによって、撮影者の眼球102の上瞼と下瞼の
一部307e、307fが照明されて明るくなっている
が、眼球自体にはそれぞれの瞼による影308e、30
8fが生じ、プルキンエ第1像は結像していない。ファ
インダー接眼窓101の周囲において、瞼で遮られずに
プルキンエ第1像を結ぶ確率の高い視線検出用光源の位
置を、図14に領域214、215として示す。なお、
図13(A)、(B)において306は睫である。
【0040】さらに、図15(A)、(B)に示すように、
カメラは被写体によって、また、撮影者の感性によっ
て、横位置(図15(A))で使用されたり縦位置(図1
5(B))で使用されたりする。したがって、図14に示
した領域214、215は、カメラを横位置で構える場
合と縦位置で構える場合とで異なる。
【0041】そのため、本実施例においては、4個の視
線検出用光源210a〜210dをファインダー接眼窓
101の頂点近傍に配置し、かつ、これら光源210a
〜210dを結ぶ線により略正方形が形成されるように
し、光源210a〜210dを適宜選択してカメラの姿
勢などファインダー接眼窓101と眼球102との位置
関係にかかわらずに図14に示す範囲214、215か
ら観察者の眼球102を照明できるようにしている。
【0042】本実施例では、図14に示すファインダ接
眼窓101と眼球102との相対的位置関係において、
範囲214、215内に配置された2灯を用いて眼球1
02を照明している。具体的には、カメラを横位置(図
15(A))で用いる場合には視線検出用光源210c、
210dとの組を用いる。また、カメラを縦位置(図1
5(B))で用いる場合には、図18に示す横位置用グリ
ップ部402が上になる場合と横位置用グリップ部40
2が下になる場合があるが、図15(B)のようにグリッ
プ部402が上になる場合は視線検出用光源210b、
210cの組を、グリップ部402が下になる場合は視
線検出用光源210a、210dの組を用いる。
【0043】光電変換素子についても同様に、撮影者の
眼球102の横方向から観察したほうが、瞼に遮られず
にプルキンエ第一像を確実に検出できて好ましい。図1
6は、本実施例における光電変換素子の配置状態を示す
図であり、ファインダ接眼窓101の上下方向および水
平(左右)方向にそれぞれ一対の光電変換素子212a
〜212dが列設され、合計4個の光電変換素子が配置
されている。これら光電変換素子212a〜212d
は、視線検出用光源210a〜210dをファインダ接
眼窓101の各辺に対して略45゜回転したような位置
に配置されており、各素子212a〜212dを結んだ
線は略正方形をなす。
【0044】さらに、光電変換素子212a〜212d
に2次元CCDを用いた場合は、各CCD212a〜2
12dの画素読み出し方向を違えることが好ましい。具
体的には、ファインダー視野窓101の上下方向に列設
された光電変換素子212a、212cの画素読み出し
方向を、図16の矢印231a、231cに示すように
上下方向にし、視野窓101の左右方向に列設された光
電変換素子212b、212dの画素読み出し方向を、
図16の矢印231b、231dに示すように左右方向
にすることが好ましい。
【0045】CCDの画素読み出し方向を違える理由
も、カメラの姿勢と観察者の眼球102の特徴による。
図17は、CCD212bの受光面に結像された観察者
の眼球209の反射像を示す図である。たとえば、観察
者の眼球102の向きが図17に示すような方向である
場合(つまりカメラを横位置に構えた場合)、画素読み
出し方向を図中矢印231bの方向、すなわち瞳孔部1
27と虹彩部126との境界128の径方向に延在する
方向にすると、CCD212bの読み出し列232の中
の数画素232aにおいて境界128が含まれる割合が
小さくなり、この数画素232aにおける検出光量の変
化が大きくなる。一方、画素読み出し方向を矢印233
bの方向、すなわち境界128の接線方向に延在する方
向にすると、読み出し列234の中の数画素234aに
おいて瞳孔部127と虹彩部126との境界線128が
含まれる割合が大きくなり、この数画素232aにおけ
る検出光量の変化が小さくなってしまう。したがって、
図示例では読み出し方向を矢印231bの方向にするこ
とが好ましく、これにより瞳孔部127と虹彩部126
との境界128の検出が容易になる。
【0046】以上から、カメラを横位置に構えた時は光
電変換素子212b、212dを、カメラを縦位置に構
えた時には光電変換素子212a、212cを用いて検
出すれば、確実にかつ正確に検出することができる。
【0047】次に、四灯ある視線検出用光源210a〜
210dと四個ある光電変換素子212a〜212dを
どのように用いて検出を行うかについて述べる。本実施
例のカメラにおいては、横位置用レリーズ釦401を使
用した場合と、縦位置用レリーズ釦403を使用した場
合とで異なる制御手順によりカメラの制御を行ってお
り、それぞれの姿勢にあったカメラの制御を行ってい
る。より詳細には、カメラの姿勢に応じて、四灯の視線
検出用光源210a〜210dのうち上述した最適な二
灯の視線検出用光源を点灯するとともに、四個の光電変
換素子212a〜212dのうち上述した最適な二個の
光電変換素子により撮影者の眼球102の像を検出し、
これら二個の光電変換素子でプルキンエ第一像が検出で
きない場合には四灯の視線検出用光源210a〜210
dを全て点灯して、四個の光電変換素子212a〜21
2dで二個以上のプルキンエ第一像を検出できた場合は
これらプルキンエ第一像のうちの二個を用いて視線検出
動作を行うようにしている。
【0048】図20〜図23は具体的なカメラの制御手
順を示すフローチャートである。なお、以下のフローチ
ャートに示すプログラムは中央処理装置111によって
実行される。
【0049】まず、図20は、横位置用レリーズ釦40
1が操作された場合のカメラの制御手順を示すフローチ
ャートであり、図20のフローチャートに示すプログラ
ムは、横位置用レリーズ釦401が押動されることによ
り開始する。
【0050】横位置用レリーズ釦401が操作された場
合は、図15(A)に示すように撮影者がカメラを横位置
で構え、撮影者が地面に対して両目を水平にしていると
いう前提が成り立つので、ステップS101では、図1
5に示す範囲214、215内にある視線検出用光源2
10c、210d、およびファインダー接眼窓101の
左右に位置する光電変換素子212b、212dを後述
する視線検出動作に使用する視線検出用光源および光電
変換素子に設定したのち、視線演算ルーチンS102へ
進む。
【0051】次に、図21は、縦位置用レリーズ釦40
3が操作された場合のカメラの制御手順を示すフローチ
ャートであり、図21のフローチャートに示すプログラ
ムは、縦位置用レリーズ釦403が押動されることによ
り開始する。
【0052】縦位置用レリーズ釦403が操作された場
合は、図19に示すように撮影者がカメラを縦位置で構
え、撮影者が地面に対して両目を水平にしているという
前提が成り立つので、横位置用グリップ部402が上方
に位置すると仮定して、ステップS201では、図15
に示す範囲214、215内にある視線検出用光源21
0a、210b、およびファインダー接眼窓101の上
下に位置する光電変換素子212a、212cを後述す
る視線検出動作に使用する視線検出用光源および光電変
換素子に設定したのち、図20と同様に視線演算ルーチ
ンS202へ進む。
【0053】図22は視線演算ルーチンにおける制御手
順を示すフローチャートである。まずステップS301
では、図20のステップS101または図21のステッ
プS201で設定された二灯の視線検出用光源を点灯
し、つぎにステップS302では、同様に図20のステ
ップS101または図21のステップS201で設定さ
れた二個の光電変換素子により撮影者の眼球102の反
射像を検出する。そして、これら光電変換素子により2
つのプルキンエ第一像が検出された場合はステップS3
05へ進み、プルキンエ第一像が一つしか検出されない
か、あるいは一つも検出されなかった場合にはステップ
S304へ進む。
【0054】ステップS304では、四灯の視線検出用
光源210a〜210dを全て点灯させ、ステップS3
05では四個の光電変換素子212a〜212dにより
撮影者の眼球102の反射像を検出し、これら光電変換
素子212a〜212dにより2つのプルキンエ第一像
が検出された場合はステップS305へ進み、プルキン
エ第一像が一つしか検出されないか、あるいは一つも検
出されなかった場合にはステップS307へ進む。
【0055】ステップS305では後述する視線方向算
出ルーチンにより視線方向を算出し、さらにステップS
306に進んで視線検出を用いたカメラの制御ルーチン
を実行する。すなわち、ステップS306では、ステッ
プS305において検出された視線方向に基づいて、自
動焦点検出、自動露出演算等を行う。一方、ステップS
307では視線方向を用いずに自動焦点検出、自動露出
演算等を行う。
【0056】図23は、視線方向算出ルーチンにおける
制御手順を示すフローチャートである。まず、ステップ
S401では、プルキンエ第一像を結像することができ
た視線検出用光源により撮影者の眼球102を照明し、
この光源によって照明された眼球102の反射像を、同
様にプルキンエ第一像を検出することのできた一対の光
電変換素子の受光面上に結像させて取り込む。取り込ん
だ画像の出力値は、中央処理装置111のメモリに一時
的に保持される。
【0057】ステップS402では、光電変換素子で受
光された撮影者の眼球102の反射像データを中央処理
装置111のメモリから読み出し、虹彩126と瞳孔部
127との境界128のうち、一方の光電変換素子の受
光面上における左端の点DLi、右端の点DRi、上端の
点DTi、下端の点DBiの四点を読み取るとともに、他
方の光電変換素子の受光面上における左端の点DLj、
右端の点DRj、上端の点DTj、下端の点DBjの4点
を読み取る。ステップS403では、ステップS402
で読み取った点DLi、DLjから実空間座標系における
虹彩126と瞳孔部127との境界128の左端DL
空間位置を算出し、DRi、DRjから実空間座標系にお
ける境界128の右端DRの空間位置を算出し、DTi、
Tjから実空間座標系における境界128の上端DT
空間位置を算出し、DBi、DBjから実空間座標系にお
ける境界128の下端DBの空間位置をそれぞれ算出す
る。ステップS404では、4点DL、DR、DT、DB
空間位置から瞳孔中心の空間位置Dを求める。瞳孔中心
Dの実空間座標系での空間位置は、上述のごとくDx=
(DLx+DRx)/2、Dy=(DLy+DRy)/2、Dz
=(DTz+DBz)/2となる。
【0058】ステップS405では、中央処理装置11
1のメモリから撮影者の眼球102の反射像データを読
み出し、2つのプルキンエ第一像の位置P1i、P2
i、P1j、P2jの観察平面座標系における座標値を
読み取る。ステップS406では、ステップS405で
読み取った一方のプルキンエ第一像の位置P1i、P1
jから実空間座標系におけるプルキンエ第一像の空間位
置P1:(P1x,P1y,P1z)を、他方のプルキン
エ第一像の位置P2i、P2jから実空間座標上のプル
キンエ第一像の空間位置P2:(P2x,P2y,P2
z)を算出する。ステップS407では、ステップS4
06で算出した実空間座標系におけるプルキンエ第一像
の空間位置P1、P2と、予め与えられた二つの視線検
出用光源104a、104bの空間位置S1、S2を
(12)〜(14)式に代入して実空間座標系における角膜
曲率中心Cの空間位置を求める。
【0059】ステップS408では、ステップS404
で求まった瞳孔中心Dの空間位置と、ステップS407
で求まった角膜曲率中心Cの空間位置を(10)、(11)
式へ代入し、眼球回転角θ、φを算出する。なお、ステ
ップS404においては、Dy=(DyT+DyB)/2
を用いても計算できる。
【0060】以上説明した実施例と請求の範囲との対応
において、視線検出用光源210c、210dは第1の
照明手段を、視線検出用光源210a,210dあるい
は210c,210bは第2の照明手段を、光電変換素
子212b、212dは第1の観察手段を、光電変換素
子212a、212cは第2の観察手段を、横位置用レ
リーズ釦401は第1のレリーズ手段を、縦位置用レリ
ーズ釦403は第2のレリーズ手段を、中央処理装置1
11は第1の制御手段をそれぞれ構成している。
【0061】−第2実施例− 第2実施例は、第1実施例におけるカメラに姿勢検出部
を付加し、横位置用および縦位置用の2つのレリーズ釦
401、403の操作動作および姿勢検出手段からの出
力に応じて使用する視線検出用光源と光電変換素子を選
択するものである。
【0062】図2は、本発明による視線検出機能を有す
るカメラの第2実施例の機能をブロックで示した機能ブ
ロック図である。なお、図1と共通のブロックについて
は同一の符号を付してその説明を省略する。19は姿勢
検出部であり、カメラの姿勢(横位置、縦位置など)を
検出する。20は第2の制御部であり、第1のレリーズ
部13が操作されたら姿勢検出部19の検出結果に基づ
いて第1の照明部10および観察部16、または第2の
照明部11および観察部17を動作させ、第2のレリー
ズ部14が操作されたら第2の照明部11および観察部
17を動作させる。
【0063】より具体的には、横位置用レリーズ釦40
1が操作された場合において、横位置用グリップ部40
2が下方に位置すると姿勢検出部が検出した場合は、撮
影者とカメラの関係が図24に示すような関係、すなわ
ち、撮影者はカメラを縦位置に構えた状態で両眼を水平
にして撮影していると判断して、使用する視線検出用光
源と光電変換素子を決定する。姿勢検出部としては一般
に水銀スイッチ等が既知であり、カメラの横位置用グリ
ップ部402が上下いずれにあるかを検出する。
【0064】図25、26は、本実施例における具体的
なカメラの制御手順を示すフローチャートである。ま
ず、図25は、横位置用レリーズ釦401が操作された
場合のカメラの制御手順を示すフローチャートであり、
図25のフローチャートに示すプログラムは、横位置用
レリーズ釦401が押動されることにより開始する。
【0065】ステップS501では、姿勢検出部からの
出力に基づいて横位置用グリップ部402が下方に位置
するか否かを判定する。その結果、判定が肯定されれば
ステップS503へ進み、判定が否定されるとステップ
S502へ進む。
【0066】ステップS501が否定された場合、撮影
者はカメラを横位置に構え、地面に対して両目を水平に
して撮影しているとの前提が成り立つので、ステップS
502では、図15に示す範囲214、215内にある
視線検出用光源210c、210d、およびファインダ
ー視野窓101の左右に位置する光電変換素子212
b、212dを後述する視線検出動作に使用する視線検
出用光源および光電変換素子に設定した後、視線演算ル
ーチンS504へ進む。
【0067】一方、ステップS501が肯定されたとい
うことは、すなわち横位置用レリーズ釦401が操作さ
れたにもかかわらず横位置用グリップ部402が下方に
位置していると判定されたのであり、この場合は、上述
した図24に示すように、撮影者がカメラを縦位置に構
えた状態で地面に対して両目を水平にして撮影している
との前提が成り立つ。したがって、横位置用グリップ部
402が下方に位置していることを考慮して、ステップ
S503では、図15に示す範囲214、215内にあ
る視線検出用光源210b、210cおよび、ファイン
ダー視野窓101の上下に位置する光電変換素子212
a、212cを後述する視線検出動作に使用する視線検
出用光源および光電変換素子に設定した後、視線演算ル
ーチンS504へ進む。
【0068】次に、図26は、縦位置用レリーズ釦40
3が操作された場合のカメラの制御手順を示すフローチ
ャートであり、図26のフローチャートに示すプログラ
ムは、縦位置用レリーズ釦403が押動されることによ
り開始する。ステップS601では、図21のステップ
S201と同様に、視線検出用光源210a、210b
および光電変換素子212a、212cを後述する視線
検出動作に使用する視線検出用光源および光電変換素子
に設定したのち、図25と同様に視線演算ルーチンS6
02へ進む。
【0069】なお、視線演算ルーチンは図22と同一の
ルーチンであるため説明を省略する。以上説明した実施
例と請求の範囲との対応において、中央処理装置111
は第2の制御手段を構成している。
【0070】−第3実施例− 上述の第2実施例では、縦位置用レリーズ釦403を使
用した場合には姿勢検出手段の出力を参考としていない
が、横位置用レリーズ釦401を使用した場合と同様
に、カメラの姿勢によって使用する視線検出用光源と光
電変換素子を決定するようにしても良い。具体的には、
カメラが逆さまになった状態、すなわち、ペンタプリズ
ム部が下になった状態などの場合には、撮影者が倒立し
ていると考えるよりも、撮影者は地面に対して両眼を水
平にし、頭を空に向けた普通に立っている状態で縦位置
用グリップ部404を上にして撮影していると考えられ
るので、カメラを横位置に構えた場合と同様に視線検出
用光源および光電変換素子を選択する、といった手順が
たとえば考えられる。
【0071】図3は、本発明による視線検出機能を有す
るカメラの第3実施例の機能をブロックで示した機能ブ
ロック図である。なお、図1と共通のブロックについて
は同一の符号を付してその説明を省略する。21は第3
の制御部であり、第1のレリーズ部13または第2のレ
リーズ部14が操作されたら、いずれのレリーズ部1
3、14が操作されたか、および姿勢検出部19の検出
結果に基づいて第1の照明部10および観察部16、ま
たは第2の照明部11および観察部17を動作させる。
【0072】なお、本発明の視線検出機能を有するカメ
ラは、その細部が上述の各実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。一例として、本発明によるカメラの
第一および第二のレリーズ手段は、カメラの横位置用と
縦位置用に限るものではなく、レリーズを行う手段であ
ればカメラのどの位置に配置されたものでも良い。ま
た、レリーズ手段としてはリモートコードやリモートコ
ントロール等のカメラをレリーズするアクセサリーであ
っても良い。但し、リモートコードなどを使用した場合
は撮影者の眼球とカメラとの相対的関係が不明であるの
で、たとえば全ての照明手段を点灯する、あるいは、視
線検出動作そのものを禁止すればよい。さらに、レリー
ズ手段の数についても、二つに限られるものではなく、
三つでも、それ以上であっても良い。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、カメラの姿勢に応じて操作される第1および第2
のレリーズ手段のいずれが操作されたか、および、必要
に応じてカメラの姿勢を検出する姿勢検出手段の検出結
果に基づいて、ファインダ接眼窓の異なる位置に配置さ
れた第1、第2の照明手段、および、必要に応じて第
1、第2の観察手段のいずれを動作させるかを決定して
いるので、カメラと撮影者との相対的位置関係に応じて
常に最適な照明手段、観察手段を選択することができ、
カメラの姿勢によらず正確かつ確実な視線検出が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である視線検出機能を有す
るカメラの機能ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例である視線検出機能を有す
るカメラの機能ブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例である視線検出機能を有す
るカメラの機能ブロック図である。
【図4】本発明の視線検出機能を有するカメラを示す概
略構成図である。
【図5】本発明に適用される視線検出方法の原理を説明
するために用いられる座標系を示す図である。
【図6】本発明に適用される視線検出方法を説明するた
めの視線検出系を示す光学説明図である。
【図7】本発明に用いる視線検出方法の原理を説明する
ための図である。
【図8】瞳孔部と虹彩部との境界の位置関係を説明する
ための図である。
【図9】本発明に用いる瞳孔中心位置の決定方法を説明
するための図である。
【図10】本発明に用いる角膜曲率中心位置の決定方法
を説明するための図である。
【図11】本発明の第1実施例のカメラのうちファイン
ダー部を取り出して示した正面図である。
【図12】第1実施例における視線検出用光源および検
出光学系の配置範囲を示す図である。
【図13】(A)、(B)ともに第1実施例における視線検
出用光源の選択手順の原理を説明するための図である。
【図14】第1実施例、第2実施例における視線検出用
光源の配置範囲を示す図である。
【図15】(A)はカメラを横位置に構えた状態を、(B)
は横位置用グリップ部を上にしてカメラを縦位置に構え
た状態を示す図である。
【図16】第1実施例における光電変換素子の配置およ
び画素読みだし方向を示す図である。
【図17】第1実施例における光電変換素子の選択手順
の原理を説明するための図である。
【図18】第1実施例のカメラの外観を示す斜視図であ
る。
【図19】カメラの縦位置用グリップを用いて、カメラ
を縦位置に構えた状態を示す図である。
【図20】本発明の第1実施例の動作を説明するための
フローチャートであり、横位置用レリーズボタンが操作
された場合の動作を説明するためのものである。
【図21】本発明の第1実施例の動作を説明するための
フローチャートであり、縦位置用レリーズボタンが操作
された場合の動作を説明するためのものである。
【図22】視線演算ルーチンの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図23】視線方向算出ルーチンの動作を説明するため
のフローチャートである。
【図24】横位置用グリップ部を下にしてカメラを縦位
置に構えた状態を示す図である。
【図25】本発明の第2実施例を説明するための図であ
り、横位置用レリーズ釦が操作された場合の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図26】本発明の第2実施例を説明するための図であ
り、縦位置用レリーズ釦が操作された場合の動作を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
101 ファインダ接眼窓 102 眼球 104a、104b、210a〜210d 視線検出用
光源 107、108、212a〜212d 光電変換素子 110 中央処理装置 401 横位置レリーズ釦 403 縦位置レリーズ釦

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の照明手段により撮影者
    の眼球を照明し、前記照明手段によって照明された前記
    眼球の反射像から前記眼球の視線方向を算出する視線検
    出機能を有するカメラにおいて、 前記第1の照明手段はカメラのファインダ接眼窓の横方
    向に配置され、前記第2の照明手段は前記ファインダ接
    眼窓の縦方向に配置され、 カメラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられたとき
    に操作可能な位置に配置され、レリーズ動作を指令する
    ために操作される第1および第2のレリーズ手段と、 前記第1のレリーズ手段が操作されたときは前記第1の
    照明手段を動作させ、前記第2のレリーズ手段が操作さ
    れたときは前記第2の照明手段を動作させる第1の制御
    手段とを備えることを特徴とする視線検出機能を有する
    カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の視線検出機能を有する
    カメラにおいて、 前記照明手段により照明された前記眼球の反射像を観察
    する第1および第2の観察手段を備え、前記第1の観察
    手段は前記ファインダ接眼窓の横方向に配置され、前記
    第2の観察手段は前記ファインダ接眼窓の縦方向に配置
    され、 前記第1の制御手段は、前記第1のレリーズ手段が操作
    されたときは前記第1の観察手段を動作させ、前記第2
    のレリーズ手段が操作されたときは前記第2の観察手段
    を動作させることを特徴とする視線検出機能を有するカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 第1および第2の照明手段により撮影者
    の眼球を照明し、前記照明手段によって照明された前記
    眼球の反射像から前記眼球の視線方向を算出する視線検
    出機能を有するカメラにおいて、 前記第1の照明手段はカメラのファインダ接眼窓の横方
    向に配置され、前記第2の照明手段は前記ファインダ接
    眼窓の縦方向に配置され、 カメラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられたとき
    に操作可能な位置に配置され、レリーズ動作を指令する
    ために操作される第1および第2のレリーズ手段と、 前記カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記第1のレリーズ手段が操作されたときは、前記姿勢
    検出手段の検出結果に基づいて前記第1および第2の照
    明手段のうちいずれか一方を選択して動作させ、前記第
    2のレリーズ手段が操作されたときは前記第2の照明手
    段を動作させる第2の制御手段とを備えることを特徴と
    する視線検出機能を有するカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の視線検出機能を有する
    カメラにおいて、 前記照明手段により照明された前記眼球の反射像を観察
    する第1および第2の観察手段を備え、前記第1の観察
    手段は前記ファインダ接眼窓の横方向に配置され、前記
    第2の観察手段は前記ファインダ接眼窓の縦方向に配置
    され、 前記第2の制御手段は、前記第1のレリーズ手段が操作
    されたときは、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて
    前記第1および第2の観察手段のうちいずれか一方を選
    択して動作させ、前記第2のレリーズ手段が操作された
    ときは前記第2の観察手段を動作させることを特徴とす
    る視線検出機能を有するカメラ。
  5. 【請求項5】 第1および第2の照明手段により撮影者
    の眼球を照明し、前記照明手段によって照明された前記
    眼球の反射像から前記眼球の視線方向を算出する視線検
    出機能を有するカメラにおいて、 前記第1の照明手段はカメラのファインダ接眼窓の横方
    向に配置され、前記第2の照明手段は前記ファインダ接
    眼窓の縦方向に配置され、 カメラがそれぞれ横位置および縦位置に構えられたとき
    に操作可能な位置に配置され、レリーズ動作を指令する
    ために操作される第1および第2のレリーズ手段と、 前記カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記第1または第2のレリーズ手段による指令と前記姿
    勢検出手段の検出結果とに基づいて、前記第1および第
    2の照明手段のうちいずれか一方を選択して動作させる
    第3の制御手段とを備えることを特徴とする視線検出機
    能を有するカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の視線検出機能を有する
    カメラにおいて、 前記照明手段により照明された前記眼球の反射像を観察
    する第1および第2の観察手段を備え、前記第1の観察
    手段は前記ファインダ接眼窓の横方向に配置され、前記
    第2の観察手段は前記ファインダ接眼窓の縦方向に配置
    され、 前記第3の制御手段は、前記第1のレリーズ手段による
    指令と前記姿勢検出手段の検出結果とに基づいて、前記
    第1および第2の観察手段のうちいずれか一方を選択し
    て動作させることを特徴とする視線検出機能を有するカ
    メラ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の視
    線検出機能を有するカメラにおいて、 前記第1および第2の照明手段は光学系を介することな
    く前記撮影者の眼球を直接照明する位置に配置されてい
    ることを特徴とする視線検出機能を有するカメラ。
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JP2007209384A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Gen Tec:Kk 視線ベクトル検出方法及び同装置
WO2021085541A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 キヤノン株式会社 撮像装置、電子機器、ファインダーユニット

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