JPH07298683A - 動力制御装置 - Google Patents

動力制御装置

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JPH07298683A
JPH07298683A JP6086411A JP8641194A JPH07298683A JP H07298683 A JPH07298683 A JP H07298683A JP 6086411 A JP6086411 A JP 6086411A JP 8641194 A JP8641194 A JP 8641194A JP H07298683 A JPH07298683 A JP H07298683A
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Shunei Kamino
俊英 紙野
Takeshi Yura
武司 由良
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Terasaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置および配線が簡単で、過電流に対して電
気回路の保護ができ、モータの可逆運転や各種の始動方
式に対応できる小型の動力制御装置を提供する。 【構成】 第1の開閉接触部11は電源の開閉および過
電流が流れたときに自動開路するように動作し、第2の
開閉接触部51は動力の可逆運転や始動を行なうときに
主回路を切換える。第1および第2の開閉接触部11,
51は運転指令ユニット53からの指令に応じて、電子
式過電流継電器38によってシーケンス制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は動力制御装置に関し、
特に、モータの可逆運転および各種始動制御を行なう動
力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は一般的な動力制御装置を使用し
た直入れ始動するモータの場合の電気回路図である。図
14において、3相の主回路101には、回路遮断器1
02,マグネットコンタクタ103,サーマルリレー1
04およびモータ105が接続されるとともに、主回路
101の電流を測定するために変流器106および電流
計107が設けられる。
【0003】回路遮断器102は、主回路101に短絡
電流などの大電流が流れたとき、自動的に主回路101
を開路するものである。主回路101の開閉は、通常、
回路遮断器102を閉路しておき、マグネットコンタク
タ103によって行なわれる。この回路のモータ105
を運転するときは、運転ボタン108を押してマグネッ
トコンタクタ103の励磁コイル109を励磁してマグ
ネットコンタクタ103を閉路する。モータ105を停
止するときは、停止ボタン110を押すと、励磁コイル
109の励磁が解消し、マグネットコンタクタ103が
開路する。また、主回路101に過電流が流れるとサー
マルリレー104の接点111が開路して、励磁コイル
109の励磁が解消しマグネットコンタクタ103が開
路する。
【0004】この一般的な動力制御装置による電気回路
は、個々の構成部品を共通の基板上に配置し相互に配線
する必要があり、そのためには専門的な知識が必要とさ
れ、またそれらの部品はメーカが異なる場合が多く、寸
法の協調性もとれていないこともあって、小型化するに
も限界があった。
【0005】このような技術に対して、特開平2−13
6079号公報において動力制御装置が提案されてい
る。この動力制御装置は、電磁石操作型回路遮断器を含
み、これらの構成ユニットのすべての機能を有してかつ
小型に構成されており、前述の問題の解決を実現した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
提案された動力制御装置単独では、直入れ始動するモー
タにしか適用できないという問題があった。以下、この
動力制御装置をモータの可逆運転やモータの始動電流を
抑えるための各種始動方式に適用した電気回路を、動力
制御装置,マグネットコンタクタおよび始動のため不可
欠な回路素子だけを示した簡略化した図によって説明す
る。
【0007】図15は可逆運転されるモータ112の回
路図である。この回路は、動力制御装置113とモータ
112との間に、マグネットコンタクタ114および1
15が3相のうち2相を入れ替えた形で並列に接続さ
れ、これらを切換えて閉路することによってモータ11
2の可逆運転が行なわれる。
【0008】図16はオープントランジション方式のY
−Δ始動方式によって始動されるモータ112の回路図
である。この回路は動力制御装置113の他に、閉路し
たときモータ112の各相の巻線をY接続およびΔ接続
するそれぞれマグネットコンタクタ116および117
とを含む。この始動方式は、マグネットコンタクタ11
7が開路状態で動力制御装置113および116を閉路
してモータ112を始動し、所定の時間が経過後マグネ
ットコンタクタ116を開路して、次にマグネットコン
タクタ117を閉路すると所定の運転状態となる。
【0009】図17はクローズドトランジション方式の
Y−Δ始動方式によって始動されるモータ112の回路
図である。この回路は、動力制御装置113の他に、そ
れぞれ閉路したときモータ112の各相の巻線をY接続
およびΔ接続するマグネットコンタクタ118および1
19ならびに主回路に抵抗器120をマグネットコンタ
クタ119と並列に接続するためのマグネットコンタク
タ121とを含む。
【0010】この図17に示した始動方式では、動力制
御装置113が閉路状態,マグネットコンタクタ11
8,119および121が開路状態で、マグネットコン
タクタ118を閉路してモータ112を始動し、所定の
時間が経過後マグネットコンタクタ121を閉路して、
次にマグネットコンタクタ118を開路する。この状態
では、各相の抵抗器120とモータ112の巻線が直列
にしかもΔに接続される。次に、マグネットコンタクタ
119を閉路して抵抗器120を短絡すると所定の運転
状態となり、マグネットコンタクタ121を開路すると
始動が完了する。
【0011】図18はコンドルファ始動方式によって始
動されるモータ112の回路図である。この回路は動力
制御装置113の他に、閉路したとき単巻変圧器122
を介してモータ112に電源電圧を供給するマグネット
コンタクタ123,直接供給するマグネットコンタクタ
124および単巻変圧器122の各相の巻線をY接続す
るマグネットコンタクタ125とを含む。マグネットコ
ンタクタ124は、その各相の端子の一端が電源に接続
され、他端が単巻変圧器122の巻線の中間タップおよ
びモータ112に接続されている。
【0012】この図18に示した始動方式は、動力制御
装置113が閉路状態でありかつマグネットコンタクタ
124が開路状態でマグネットコンタクタ123および
125を閉路してモータ112を始動し、所定の時間経
過後にマグネットコンタクタ125を開路する。この状
態では、単巻変圧器122の各相の巻線の一部がモータ
112の回路に挿入されている。次に、マグネットコン
タクタ124を閉路して単巻変圧器122の巻線を短絡
すると所定の運転状態となり、マグネットコンタクタ1
23を開路すると始動が完了する。
【0013】図19はリアクトル始動方式によって始動
されるモータ112の回路図である。この回路は、動力
制御装置113の他に、閉路したときリアクトル126
を介してモータ112に電源電圧を供給するマグネット
コンタクタ127と直接供給するマグネットコンタクタ
128とを含む。この図19に示した始動方式は、動力
制御装置113が閉路状態でありかつマグネットコンタ
クタ128が開路状態で、マグネットコンタクタ127
を閉路してモータ112を始動し、所定の時間経過後マ
グネットコンタクタ128を閉路してリアクトル126
を短絡して所定の運転状態となり、マグネットコンタク
タ127を開路すると始動が完了する。
【0014】上述のような始動方式によって不可欠な主
回路の回路機器である抵抗器120,単巻変圧器122
およびリアクトル126はやむを得ないとしても、可逆
運転や始動の従来の技術を説明する図15ないし図19
には示されていないが、複数のマグネットコンタクタが
同時に閉路しないようにするインターロック装置や、所
定の順番で所定の時限をもってマグネットコンタクタを
開閉するタイマ装置などもさらに必要であった。
【0015】このように、モータの可逆運転や直入れ以
外の始動に関しては、この動力制御装置,マグネットコ
ンタクタ,インターロック装置およびタイマ装置などは
それぞれ個別に構成されており、個々の構成部品を共通
の基板上に配置して相互に配線する必要があり、そのた
めに専門的な知識が必要であり、また、それらの部品は
メーカが異なる場合が多く、寸法の協調性もとれていな
いこともあって小型化するにも限界があったなどの従来
の問題が完全には解決していなかった。
【0016】それゆえに、この発明の主たる目的は、設
置および配線が簡単であって、過電流に対して電気回路
の保護ができ、モータの可逆運転や各種の始動方式に対
応できる小型の動力制御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
動力制御装置であって、複数相からなる主回路の各相に
挿入され、主回路を開閉する第1の開閉接触部と、第1
の開閉接触部と直列に接続される第1の常閉接触部と第
1の常開接触部とを有する第2の開閉接触部と、それぞ
れが第1および第2の開閉接触部を開閉する少なくとも
電磁石開閉装置を有する第1および第2の開閉手段と、
過電流が流れたとき第1の開閉手段を動作させて第1の
開閉接触部を開離する引外し手段と、主回路の負荷であ
る動力の運転を指令する運転指令手段と、運転指令手段
からの指令に応じて第1および第2の開閉手段の電磁石
開閉装置を動作させるための所定のシーケンスを予め記
憶し、指令に応じて制御する制御手段とを含む。
【0018】請求項2に係る発明では、請求項1の引外
し手段と制御手段は、マイクロコンピュータを有する共
通の電子回路から構成される。
【0019】請求項3に係る発明では、請求項1または
2の動力制御装置において、第2の開閉手段の電磁石の
励磁が解消したとき、第1の常閉接触部は第1の常開接
触部が開離した後接触する。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項3の動力制
御装置に、さらに第1の開閉接触部と直列に接続される
第3の開閉接触部と第3の開閉接触部を開閉する電磁石
開閉装置を有する第3の開閉手段とを含み、第3の接触
部は互いに別個の可動接触子を有する第2の常閉接触部
と第2の常開接触部を含み、第3の開閉手段の電磁石の
励磁が解消したとき、第2の常開接触部は第2の常閉接
触部が接触した後開離し、第3の開閉手段の電磁石は制
御手段によって制御される。
【0021】
【作用】請求項1の発明では、第1の開閉接触部は主と
して電源の開閉および過電流が流れたときに自動開路す
るように動作し、第2の開閉接触部は動力の可逆運転や
始動を行なうときに主回路に切換える動作をする。この
第1および第2の開閉接触部は、運転指令手段からの指
令に応じて予め記憶された所定のシーケンスに従う制御
手段によって制御される。第2の開閉接触部は第1の常
閉接触部と第1の常開接触部とを含んでいるため、1組
の開閉接触部であっても多様な切換に対応できるため、
構成部品を少なく小型に構成できる。また、これらの構
成部品が一体となって構成できるので、取付が簡単で少
なくとも制御配線は予めしておくことができる。
【0022】請求項2に係る発明では、マイクロコンピ
ュータを使用するため、過電流保護と開閉手段の制御と
いう異質な動作を共通の電子回路で実行できるため、安
価に構成できる。また、多様な制御がより簡単に行なえ
る。
【0023】請求項3の発明では、第2の開閉手段の電
磁石の励磁が解消したとき、第1の常開接触部が開離
後、第1の常閉接触部が接触するため、コンドルファ始
動方式の従来技術を説明する図18においてマグネット
コンタクタ125が開路してマグネットコンタクタ12
4が閉路するという2回の制御によって得られる結果を
第2の開閉接触部を1回制御するだけで行ない得る。
【0024】請求項4の発明では、第1の開閉接触部と
直列に接続される第3の開閉接触部が互いに別個の可動
接触子を有する第2の常閉接触部と第2の常開接触部を
有する。第2の常閉接触部と第2の常開接触部は、第3
の開閉手段の電磁石の励磁が解消したとき、第2の常開
接触部が、第2の常閉接触部が接触した後開離するた
め、クローズドトランジション式Y−Δ始動方式の従来
技術を説明する図17においてマグネットコンタクタ1
19が閉路した後、マグネットコンタクタ121が開路
するという2回の制御によって得られる結果を第3の開
閉接触部を1回制御するだけで行なうことができる。
【0025】
【実施例】図1はこの発明による三相用の動力制御装置
の第1の実施例を示す平面図である。この実施例は、モ
ータの可逆運転に用いられる動力制御装置であり、この
動力制御装置1は、絶縁ケースに収納された遮断開閉ユ
ニット10と切換接触子ユニット50とモータの「正
転」,「逆転」および「停止」を指令するボタンを含む
運転指令手段としての運転指令ユニット53とから構成
される。
【0026】まず、遮断開閉ユニット10について説明
する。図2および図3はそれぞれ閉路状態の遮断開閉ユ
ニット10の側面断面図および平面断面図であり、第1
の開閉接触部11,第1の開閉手段12および引外し手
段13が含まれている。なお、遮断開閉ユニット10
は、後述する第2の実施例以降の実施例についても共通
的に使用される。
【0027】第1の開閉接触部11は、電源側端子1
4,負荷側端子15,電源側端子14と負荷側端子15
の途中に設けられる導体16と導体17,導体16と導
体17のそれぞれの一端に固着した1対の固定接点18
および1対の固定接点18と接離可能な1対の可動接点
19を固着した可動接触子20とを含む主回路導電部,
この可動接触子20を保持する操作杵21,可動接触子
20と操作杵21の間に装着され、可動接触子20を固
定接点18の方向に偏倚するばね22ならびに1対の消
弧装置23とを各相に含んでいる。
【0028】第1の開閉手段12は、固定接点18から
可動接点19が開離するように操作杵21を操作する各
相共通のクロスバ24,それぞれがクロスバ24を動作
させる電磁石開閉装置25と操作制御装置26を含む。
【0029】電磁石開閉装置25は、固定コアー28,
可動コアー29,励磁コイル30,可動コアー29を固
定コアー28から開離する方向に偏倚するばね31(図
3)および可動コアー29が固定コアー28から開離し
たとき可動コアー29に設けられた作動ピン32によっ
て押圧されて固定軸33の周りを回動する電磁石作動レ
バー34とからなる。なお、クロスバ24は作動ピン3
2に保持される。
【0030】操作制御機構26は、この発明の主要部で
はないため、詳細な説明は省略するが、トグルリンク機
構で構成され、後述する釈放型電磁石39が動作したと
き、動作したクロスバ24を動作させる。動作した操作
制御機構26はハンドル27でリセットされる。
【0031】引外し手段13は、導体17と負荷側端子
15との間に接続された主回路導体の一部を含み、短絡
時強制開極電磁石35,零相変流器36および変流器3
7とを各相に含み、さらに各相共通に電子式過電流継電
器38および釈放型電磁石39とを含む。
【0032】短絡時強制開極電磁石35はこの発明の主
要部ではないため、その詳細な説明は省略するが、主回
路に短絡電流のような大きな電流が流れたとき瞬時に動
作して、内蔵する突棒40が突き出てレバー41を回動
させ、リンク42を介してレバー43が操作杵21を押
し下げて可動接点19を固定接点18から瞬時に開離さ
せる。
【0033】零相変流器36は主回路に漏電電流が流れ
たとき信号を出力し、変流器37は主回路に電流が流れ
たとき信号を出力し、いずれの出力も電子式過電流継電
器38に入力される。電子式過電流継電器38は、これ
らの出力と所定の動作設定値を比較して出力がこれらの
動作設定値を越えたときは、瞬時にまたは所定の時限を
もって釈放型電磁石39に引外し信号を出力する。釈放
型電磁石39は、この引外し信号に応じて動作して操作
制御機構26を動作させる。
【0034】なお、この電子式過電流継電器38は、こ
の引外し信号を出力する他、種々の機能をもっており、
本願発明に関する機能については後述する。
【0035】次に、遮断開閉ユニット10の開閉および
遮断動作について説明する。図2は、励磁コイル30が
励磁し、可動コアー29が固定コアー28に吸着し、電
磁石作動レバー34が図示されないばね力によって反時
計方向に偏倚し、作動ピン32に当接して静止している
状態を示しており、クロスバ24は操作杵21を下方に
押圧していない。また、短絡時強制開極電磁石35およ
び釈放型電磁石39は不動作状態であって操作杵21を
下方に押圧していない。したがって、可動接触子20に
固着した可動接点19はばね22のばね力によって固定
接点18と接触し、遮断開閉ユニット10の主回路が閉
路している状態にある。
【0036】この状態において、主回路を開路するとき
は励磁コイル30の励磁を解消する操作をすればよい。
この操作によってばね31のばね力によって可動コアー
29が固定コアー28から開離して右方向へ移動し、作
動ピン32が電磁石作動レバー34を押圧して時計方向
に回動させる。この回動によって、電磁石作動レバー3
4に保持されたクロスバ24が操作杵21を下方に移動
させて、操作杵21の係止手段21aが可動接触子20
と係合し、さらに可動接触子20とともに操作杵21が
下方に移動すると、可動接点19が固定接点18から開
離し、主回路が開路状態となる。
【0037】主回路を閉路するときは励磁コイル30を
励磁すればよい。この励磁によって可動コアー29は固
定コアー28に吸着して、電磁石作動レバー34は反時
計方向に回動し、クロスバ24の操作杵21に対する押
圧が解消して操作杵21がばね22のばね力によって上
方へ移動し、可動接点19が固定接点18と接触して主
回路が閉路される。このようにこの電磁石開閉装置25
による開閉操作は電磁石動作によって簡単な機構を動か
すだけであるので、通常のマグネットコンタクタと同様
の耐久性がある。
【0038】また、所定の動作設定値を越える過電流ま
たは漏電電流が主回路に流れたときは、電子式過電流継
電器38から所定の時限の経過後もしくは瞬時に釈放型
電磁石39に引外し信号が出力され、釈放型電磁石39
が動作して操作制御機構26が動作してクロスバ24を
時計方向に回動させ、操作杵21を下方に移動させて前
述のごとく主回路を開路する。
【0039】さらに、短絡時強制開極電磁石35が動作
する程度の大きな電流が主回路に流れたときは、瞬時に
突棒40が突き出してレバー43が操作杵21を下方に
移動させて前述のごとく主回路を開路する。この開路は
瞬時に行なわれるため、高い遮断性能が得られる。
【0040】次に、切換接触子ユニット50について説
明する。図4および図5は、それぞれ後述する電磁石開
閉装置52の励磁コイル71が励磁されていない状態の
切換接触子ユニット50を示す側面断面図および平面断
面図である。図4および図5において、切換接触子ユニ
ット50は、第2の開閉接触部51および第2の開閉手
段である電磁石開閉装置52を含んでいる。
【0041】第2の開閉接触部51は、それぞれの一端
に端子54と55とを有し、他端に固定接点58が固着
した導体56と57,この1対の固定接点58と接離可
能な1対の可動接点59を固着した可動接触子60,導
体56と57とにそれぞれ対向するように設けられ、そ
れぞれの一端に固定接点63が固着した導体61と62
およびこの1対の固定接点63と接離可能な1対の可動
接点64が固着した可動接触子65を含む主回路導電
部,この可動接触子60と可動接触子65とを保持する
操作杵66,可動接触子60と65との間に装着され、
可動接点59を固定接点58の方向に可動接点64を固
定接点63の方向にそれぞれ偏倚するばね67とを各相
に含む。なお、導体61の他端はそれぞれの相の導体5
6に接続され、3相のうちのいずれか2相の導体62の
他端は導体68および導体69によって互いに他方の相
の導体57に接続され、残る1相の導体62の他端は導
体70によってその相の導体57に接続されている。
【0042】操作杵66は、その端部が各相共通の共通
軸77によって連結されており、可動接点59が固定接
点58と接触していないとき、可動接触子60が係止す
る係止手段66aおよび可動接点64が固定接点63と
接触していないとき、可動接触子65が係止される係止
手段66bとが形成されている。
【0043】電磁石開閉装置52は、励磁コイル71,
固定コアー72,可動コアー73,可動コアー73が固
定コアー72から開離する方向に偏倚させるばね74,
可動コアー73に設けられた作動ピン75および電磁石
操作レバー76を含む。電磁石操作レバー76は、固定
軸78に回動可能に保持され、その一端には作動ピン7
5を抱え込むようにU字状溝が形成され、その他端は共
通軸77を回動自在に保持する。
【0044】次に、この切換接触子ユニット50の動作
について説明する。図4および図5に示した状態で、励
磁コイル71を励磁すると、可動コアー73が固定コア
ー72に吸着するために左方向へ移動して、作動ピン7
5と係合している電磁石操作レバー76は反時計方向に
回動し、共通軸77を介して操作杵66を上方へ移動さ
せる。操作杵66の上方への移動に伴い、可動接触子6
0は操作杵66の係止手段66aによって係止して当接
し、固定接点58と可動接点59は開離する。さらに、
操作杵66が上方へ移動すると、固定接点63と可動接
点64とが接触して接触が切換わり、3相の端子54か
ら端子55への通電経路のうちの2相が入れ替わる。
【0045】これを元の状態に戻すためには、励磁コイ
ル71の励磁を解消すればよい。この操作によって可動
コアー73が右へ移動して電磁石操作レバー76が時計
方向へ回動し、操作杵66を下方へ移動させる。可動接
点64が操作杵66の係止手段66bに係止して固定接
点63と可動接点64とが開離し、さらに操作杵66が
下方へ移動して固定接点58と可動接点59とが接触す
る。
【0046】図6はこの発明の第1の実施例の電気回路
図である。次に、図6を参照して、遮断開閉ユニット1
0に設けられている電子式過電流継電器38について説
明する。この電子式過電流継電器38はマイクロコンピ
ュータとリレーを含む電子回路で構成され、前述の引外
し機能以外に次の機能を含んでいる。 1) 前述の主回路の過電流もしくは漏電電流によって
動作するときの動作設定値および動作時限の設定変更機
能。 2) 主回路の回路電流または漏電電流の表示機能。 3) 引外しテスト機能。
【0047】これらの機能は図1に示したように、遮断
開閉ユニット10の表面に設けられた表示手段44また
は機能選択・実行指令手段45によって実行できるが、
その詳細はこの発明の主要部ではないため説明を省略す
る。
【0048】電子式過電流継電器38は、さらにモータ
の可逆運転や各種始動方式に応じて電磁石開閉装置2
5,電磁石開閉装置52および後述する電磁石開閉装置
52′を制御する制御シーケンスを記憶する手段(図示
せず)を有し、指令に応じてこのシーケンスを動作させ
る機能を有している。
【0049】図6における第1の実施例の主回路は、遮
断開閉ユニット10の各相の電源側端子14が電源に接
続され、負荷側端子15が切換接触子ユニット50の端
子55に接続され、端子54がモータ2に接続される。
なお、電子式過電流継電器38のリレーX1,X2およ
びX3はそれぞれの励磁コイルが励磁したとき閉路する
接点X1a,X2aおよびX3aを有している。なお、
リレーX3は後述する第5の実施例で使用される。
【0050】第1の実施例の動作は、運転指令ユニット
53からモータ2の正転指令が入力されると、リレーX
1が励磁され、その接点X1aが閉じられて励磁コイル
30が励磁される。それによって、可動接点19と固定
接点18とが接触して遮断開閉ユニット10の主回路が
閉路され、固定接点58と可動接点59とが接触してい
るため、電源電圧がモータ2に供給され、このモータ2
が回転を始める。
【0051】次に、逆転指令が入力されると、 1) リレーX2が励磁されてその接点X2aが閉じら
れ、励磁コイル71が励磁される。それによって、固定
接点58と可動接点59とが開離して固定接点63と可
動接点64が接触した後、 2) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れ、励磁コイル30が励磁され、遮断開閉ユニット10
の主回路が閉路し、中相と右相の相順が入れ替わってモ
ータ2に電源電圧が供給され、モータ2が逆転を始め
る。
【0052】モータ2の停止指令が入力されると、リレ
ーX1の励磁が解消され、その接点X1aが開かれるの
で励磁コイル30の励磁が解消し、遮断開閉ユニット1
0の主回路が開路してモータ2が停止する。逆転からの
停止指令の場合は、この後さらにリレーX2の励磁が解
消され、その接点X2aが開かれて励磁コイル71の励
磁が解消され、固定接点63と可動接点64とが開離
し、固定接点58と可動接点59とが接触して運転指令
待機状態となる。
【0053】図7および図8は第2の実施例の切換接触
子ユニット80の側面断面図および平面断面図を示す。
次に、図7および図8を参照して、この発明の第2の実
施例について説明する。この第2の実施例はモータのオ
ープントランジション式Y−Δ始動方式に適用される動
力制御装置である。この第2の実施例と第1の実施例の
主な相違点は次のとおりである。
【0054】すなわち、第1の相違点は、図4に示すよ
うに、第1の実施例の切換接触子ユニット50の導体6
2は導体57に接続されていたが、第2の実施例では、
図7および図8に示したごとく、導体62の他端は各相
を一括して導体81によって短絡されている点である。
【0055】第2の相違点は、第1の実施例の運転指令
ユニット53は図1に示すように、「正常」,「逆
転」,「停止」のボタンを有していたが、第2の実施例
の運転指令ユニット82は「運転」,「停止」のボタン
である点である。なお、この相違点は第3の実施例以降
の実施例についても共通の相違点である。
【0056】第3の相違点は、電子式過電流継電器38
によって行なわれる電磁石開閉装置25と電磁石開閉装
置52を制御するシーケンスである。
【0057】図9はこの発明の第2の実施例のシーケン
スの動作を説明するための電気回路図である。この第2
の実施例の主回路は、遮断開閉ユニット10の各相の電
源側端子14が電源に接続され、負荷側端子15が切換
接触子ユニット80の端子55およびモータ2の各相の
巻線の一端に接続され、端子54がモータの各相の巻線
の他端に相順を入れ替えて接続される。
【0058】第2の実施例の動作は、運転指令ユニット
82からモータ2の運転指令が入力されると、 1) リレーX2が励磁されてその接点X2aが閉じら
れ、励磁コイル71が励磁され、固定接点58と可動接
点59とが開離し、固定接点63と可動接点64が接触
して、モータ2の巻線がY接続された後、 2) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れ、励磁コイル30が励磁されて遮断開閉ユニット10
の主回路が閉路してモータ2が回転を始め、 3) モータ2の特性に応じて電子式過電流継電器38
に記憶されているモータ2が所定の回転数に達するまで
の所定の時間が経過した後、 4) リレーX1の励磁が解消して、その接点X1aが
開かれて励磁コイル30の励磁が解消し、遮断開閉ユニ
ット10の主回路が開路した後、 5) リレーX2の励磁が解消し、その接点X2aが開
かれると、励磁コイル71の励磁が解消し、固定接点6
3と可動接点64が開離して固定接点58と可動接点5
9とが接触して、モータ2の巻線がΔ接続された後、 6) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れ、励磁コイル30が励磁されると、遮断開閉ユニット
10の主回路が閉路してモータ2が所定の回転状態とな
る。
【0059】運転指令ユニット82から停止指令が入力
されると、リレーX1の励磁が解消され、その接点X1
aが開かれて励磁コイル30の励磁が解消し、遮断開閉
ユニット10の主回路が開路してモータ2は停止する。
【0060】なお、電子式過電流継電器38に記憶され
ている前述の所定の時間はユーザがこれを調整すること
ができる。この機能は後述する第3の実施例以降の動力
制御装置も同様である。
【0061】次に、図10を参照してこの発明の第3の
実施例について説明する。この実施例は、モータのコン
ドルファ始動方式に適用される動力制御装置であって、
第1の実施例との主な相違点は次のとおりである。な
お、図10においては、第3の実施例の切換接触子ユニ
ット85の側面断面図を示しており、第3の実施例の構
成部品の参照番号は、相当する第1の実施例の切換接触
子ユニット50の構成部品の番号に「′」を付加して以
下の説明を行なう。
【0062】まず、第1の相違点は、第1の実施例では
切換接触子ユニット50の導体61および導体62の他
端がそれぞれ導体56および導体57に接続されていた
が、第3の実施例では導体56′および57′は、それ
ぞれの一端に固定接点58′を有して、他端に端子5
4′および55′を有している。また、導体61′およ
び62′は、それぞれの一端に固定接点63′を有し、
他端に端子86および87を有するように構成されてい
る。
【0063】第2の相違点は、第1の実施例では可動接
点59が固定接点58と接離するタイミングと可動接点
64が固定接点63と接離するタイミングとの間には特
筆すべき特徴は不要であったが、この第3の実施例で
は、励磁コイル71′の励磁が解消したとき、可動接点
64′が固定接点63′と開離した後に可動接点59′
が固定接点58′と接触するように、操作杵66′の係
止手段66a′および係止手段66b′が形成されてい
る。
【0064】第3の相違点は、電子式過電流継電器38
によって行なわれる電磁石開閉装置25と電磁石開閉装
置52′を制御するシーケンスである。
【0065】図11は、第3の実施例のシーケンス動作
を説明するための電気回路図である。図11において、
第3の実施例の主回路は、遮断開閉ユニット10の各相
の電源側端子14が電源に接続され、負荷側端子15が
切換接触子ユニット85の端子55′および外部に接続
される単巻変圧器3の各相の巻線の一端に接続され、端
子86が単巻変圧器3の各相の巻線の他端に接続され、
端子54′がモータ2の各相の巻線および単巻変圧器3
の各相の巻線の中間タップに接続される。また、切換接
触子ユニット85の各相の端子87は一括して短絡され
る。
【0066】第3の実施例の動作は、運転指令ユニット
82からモータ2の運転指令が入力されると、 1) リレーX2が励磁されてその接点X2aが閉じら
れ、励磁コイル71′が励磁され、固定接点63′と可
動接点64′とが接触して固定接点58′と可動接点5
9′が開離し、単巻変圧器3の巻線がY接続され、モー
タ2の巻線が単巻変圧器3の巻線の中間タップに接続さ
れた後、 2) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れ、励磁コイル30が励磁され、遮断開閉ユニット10
の主回路が閉路して、モータ2は減電圧状態で回転を始
め、 3) モータ2の特性に応じて電子式過電流継電器38
に記憶されているモータ2が所定の回転数に達するまで
の所定の時間が経過した後、 4) リレーX2の励磁が解消されてその接点X2aが
開かれ、励磁コイル71′の励磁が解消されて固定接点
63′と可動接点64′とが開離し、単巻変圧器3の巻
線の他端の短絡が解消され、固定設定58′と可動接点
59′とが接触して、モータ2には直接電源が供給され
て所定の回転可能状態となる。
【0067】運転指令ユニット82からモータ2の停止
指令が入力されると、リレーX1の励磁が解消されてそ
の接点X1aが開かれ、励磁コイル30の励磁が解消さ
れて遮断開閉ユニット10の主回路が開路してモータ2
が停止する。
【0068】図12は、この発明の第4の実施例の回路
図であり、モータのリアクトル始動方式に適用される動
力制御装置である。この第4の実施例と第1の実施例の
主な相違点は次のとおりである。
【0069】すなわち、第1の相違点は、第1の実施例
の切換接触子ユニット50の導体61および62の他端
はそれぞれ導体56および57に接続されていたが、図
12に示した第4実施例の電気回路図に示すごとく、切
換接触子ユニット90では導体65に相当する導体91
および導体62はどこにも接続せず開放している点にあ
る。すなわち、この実施例では、常閉接点だけが利用さ
れている。
【0070】第2の相違点は、電子式過電流継電器38
によって行なわれる電磁石開閉装置25と電磁石開閉装
置52を制御するシーケンスである。
【0071】第4の実施例の主回路は、遮断開閉ユニッ
ト10の各相の電源側端子14が電源に接続され、負荷
側端子15が切換接触子ユニット90の端子55および
外部に接続されるリアクトル4の各相の巻線の一端に接
続され、端子54がモータ2の各相の巻線およびリアク
トル4の各相の巻線の中間タップに接続される。
【0072】この第4の実施例の動作は、運転指令ユニ
ット82からモータ2の運転指令が入力されると、 1) リレーX2が励磁されてその接点X2aが閉じら
れ、励磁コイル71が励磁され、固定接点58と可動接
点59とが開離して、モータ2の巻線がリアクトル4の
巻線の中間タップに接続された後、 2) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れて励磁コイル30が励磁され、遮断開閉ユニット10
の主回路が閉路して、モータ2がリアクトル4の巻線を
介して電源電圧の供給を受けて回転を始め、 3) モータ2の特性に応じて電子式過電流継電器38
に記憶されているモータ2が所定の回転数に達するまで
の所定の時間が経過した後、 4) リレーX2の励磁が解消してその接点X2aが開
かれ、励磁コイル71の励磁が解消し、固定接点58と
可動接点59とが接触して、リアクトル4の巻線の一端
と中間タップが短絡され、モータ2には直接電源が供給
されて所定の回転状態となる。
【0073】運転指令ユニット82からモータ2の停止
指令が入力されると、リレーX1の励磁が解消してその
接点X1aが開かれ、励磁コイル30の励磁が解消し、
遮断開閉ユニット10の主回路が開路してモータ2が停
止する。
【0074】図13は、この発明の第5の実施例を示す
電気回路図である。この実施例はクローズドトランジシ
ョン式Y−Δ始動方式に適用した動力制御装置であり、
第2実施例との主な相違点は次のとおりである。
【0075】すなわち、第1の相違点は、運転指令ユニ
ット82,遮断開閉ユニット10および切換接触子ユニ
ット80の他に、図13に示すごとく、さらに切換接触
子ユニット95が付加され、図示しない3個のユニット
が一体となって構成されている点である。この切換接触
子ユニット95は第3の実施例の切換接触子ユニット8
5とは同様であるが、第3の実施例では励磁コイル7
1′の励磁が解消したとき、可動接点64′が固定接点
63′と開離した後に可動接点59′が固定接点58′
と接触する。これに対して、第5の実施例では、構成部
品の番号に「″」を付して説明すると、励磁コイル7
1″の励磁が解消したとき、可動接点59″が固定接点
58″と接触した後に、可動接点64″が固定接点6
3″と開離するように、操作杵66″の係止手段66
a″および係止手段66b″が形成されている。
【0076】第2の相違点は、電子式過電流継電器38
によって行なわれる電磁石開閉装置25,52および5
2″とを制御するシーケンスである。
【0077】第5の実施例の主回路は、遮断開閉ユニッ
ト10の各相の電源側端子14が電源に接続され、負荷
側端子15が切換接触子ユニット95の端子55″に接
続され、外部に接続される抵抗器5の各相の一端および
相順を入れ替えてモータ2の各相の巻線の一端に接続さ
れる。抵抗器5の各相の他端は切換接触子ユニット95
の端子87″に接続され、モータ2の巻線の他端は切換
接触子ユニット80の端子54に接続される。切換接触
子ユニット80の端子54はさらに切換接触子ユニット
95の端子86″に接続され、切換接触子ユニット80
の端子55は切換接触子ユニットの端子54″に接続さ
れる。
【0078】第5の実施例の動作は、運転指令ユニット
82からモータ2の運転指令が入力されると、 1) リレーX2が励磁されてその接点X2aが励磁さ
れると、励磁コイル71が励磁されて固定接点58と可
動接点59とが開離し、固定接点63と可動接点64が
接触して、モータ2の各相の巻線がY接続された後、 2) リレーX1が励磁されてその接点X1aが閉じら
れると、励磁コイル30が励磁されて遮断開閉ユニット
10の主回路が閉路して、モータ2の各相の巻線がY接
続の状態で回転を始め、 3) モータ2の特性に応じて電子式過電流継電器38
に記憶されているモータ2が所定の回転数に達するまで
の所定の時間が経過した後、 4) リレーX3が励磁されてその接点X3aが閉じら
れると励磁コイル71″が励磁されて固定接点63″と
可動接点64″とが接触して、各相の抵抗器5とモータ
2の各相の巻線が並列にかつY接続された後に固定接点
58″と可動接点59″とが開離し、 5) リレーX2の励磁が解消されてその接点X2aが
開かれると励磁コイル71の励磁が解消し、固定接点6
3と可動接点64が開離状態となって、モータ2の各相
の巻線と各相の抵抗器5が直列にかつΔ接続され、固定
接点58と可動接点59とが接触し、 6) リレーX3の励磁が解消してその接点X3aが開
かれて励磁コイル71″の励磁が解消し、固定接点5
8″と可動接点59″とが接触して、抵抗器5の両端が
短絡し、固定接点63″と可動接点64″とが開離して
抵抗器5が切離され、モータ2の巻線が直接Δ接続さ
れ、所定の回転可能状態となって始動が完了する。
【0079】運転指令ユニット82からモータ2の停止
指令が入力されると、リレーX1の励磁が解消し、その
接点X1aが開かれて励磁コイル30の励磁が解消さ
れ、遮断開閉ユニット10の主回路が開路してモータ2
が停止する。
【0080】上述のごとく、第1の実施例ないし第5の
実施例では、第1の開閉接触部ならびに第2の開閉接触
部の常閉接触部および常開接触部は、それぞれ2点で接
触する構造であるが、ヒンジ型の接触子構造を用いた1
点接触構造のままでもよいことは明らかである。
【0081】また、第1の実施例では、正転運転のと
き、第2実施例ないし第5実施例では所定の運転のとき
には長時間運転になることが多いが、このときには励磁
コイル71,71′および71″は非励磁状態となるよ
うにシーケンスが構成されており、省エネルギーの配慮
がされている。
【0082】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、モー
タの可逆運転や各種始動するための種々の機能を含む装
置が一体となって構成されるため、取付けが簡単で少な
くとも制御配線は出荷前にメーカによって実施できるた
め、設置者は主回路の接続さえできれば専門的な知識や
熟練した技術も必要としない。また、小型に構成できる
ため、取付けは小さいスペースで十分であり、特に多数
のモータを制御する場合は著しくその効果を期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の動力制御装置の平面
図である。
【図2】この発明の第1の実施例の遮断開閉ユニットの
側面断面図である。
【図3】この発明の第1の実施例の遮断開閉ユニットの
平面断面図である。
【図4】この発明の第1の実施例の切換接触子ユニット
の側面断面図である。
【図5】第1の実施例の切換接触子ユニットの平面断面
図である。
【図6】第1の実施例の電気回路図である。
【図7】第2の実施例の切換接触子ユニットの側面断面
図である。
【図8】第2の実施例の切換接触子ユニットの平面断面
図である。
【図9】第2の実施例の電気回路図である。
【図10】第3の実施例の切換接触子ユニットの側面断
面図である。
【図11】第3の実施例の電気回路図である。
【図12】第4の実施例の電気回路図である。
【図13】第5の実施例の電気回路図である。
【図14】一般的な従来の技術を説明するための電気回
路図である。
【図15】従来の技術によるモータの可逆運転の回路を
説明する電気回路図である。
【図16】従来の技術によるモータのオープントランジ
ション方式のY−Δ始動方式の回路を説明するための電
気回路図である。
【図17】従来の技術によるモータのクローズドトラン
ジション方式のY−Δ始動方式の回路を説明するための
電気回路図である。
【図18】従来の技術によるモータのコンドルファ始動
方式の回路を説明するための電気回路図である。
【図19】従来の技術によるモータのリアクトル始動方
式の回路を説明するための電気回路図である。
【符号の説明】
1 動力制御装置 2 モータ 3 単巻変圧器 4 リアクトル 5 抵抗器 10 遮断開閉ユニット 11 第1の開閉接触部 12 第1の開閉手段 13 引外し手段 14 電源側端子 15 負荷側端子 16,17,56,56′,56″,57,57′,5
7″,68,69,70,81,91 導体 18,58,58′,58″,63,63′,63″
固定接点 19,59,59′,59″,64,64′,64″
可動接点 20,60,60′,60″,65,65′,65″
可動接触子 21 操作杵 22,31,67,74 ばね 23 消弧装置 24 クロスバ 25,52 電磁石開閉装置 26 操作制御機構 27 ハンドル 28,72 固定コアー 29,73 可動コアー 30,71,71′,71″ 励磁コイル 32,75 作動ピン 33,78 固定軸 34 電磁石作動レバー 35 短絡時強制開極電磁石 36 零相変流器 37 変流器 38 電子式過電流継電器 39 釈放型電磁石 40 突棒 41,43 レバー 42 リンク 44 表示手段 45 機能実行指令手段 51 第2の開閉接触部 53 運転指令ユニット 54,54′,54″,55,55′,55″,87,
87″ 端子 76 電磁石操作レバー 77 共通軸 80,85,90 切換接触子ユニット 82 運転指令ユニット 95 切換接触子ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相からなる主回路の各相に挿入さ
    れ、前記主回路を開閉する第1の開閉接触部と、 前記第1の開閉接触部と直列に接続される第1の常閉接
    触部と第1の常開接触部とを有する第2の開閉接触部
    と、 それぞれが前記第1および第2の開閉接触部を開閉する
    少なくとも電磁石開閉装置を有する第1および第2の開
    閉手段と、 過電流が流れたときに、前記第1の開閉手段を動作させ
    て前記第1の開閉接触部を開離する引外し手段と、 前記主回路の負荷である動力の運転を指令するための運
    転指令手段と、 前記運転指令手段からの指令に応じて、前記第1および
    第2の開閉手段の電磁石開閉装置を動作させるための所
    定のシーケンスを予め記憶し、指令に応じて制御する制
    御手段とを備えた、動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記引外し手段と前記制御手段は、マイ
    クロコンピュータを有する共通の電子回路から構成され
    ることを特徴とする、請求項1の動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の開閉手段の電磁石の励磁が解
    消したとき、前記第1の常閉接触部は、前記第1の常開
    接触部が開離した後、接触することを特徴とする、請求
    項1または2の動力制御装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1の開閉接触部と直列に
    接続される第3の開閉接触部と前記第3の開閉接触部を
    開閉する電磁石開閉装置を有する第3の開閉手段とを含
    み、 前記第3の接触部は互いに別個の可動接触子を有する第
    2の常閉接触部と、第2の常開接触部とを含み、前記第
    3の開閉手段の電磁石の励磁が解消したとき、前記第2
    の常開接触部は前記第2の常閉接触部が接触した後開離
    し、前記第3の開閉手段の電磁石は前記制御手段によっ
    て制御されることを特徴とする、請求項3の動力制御装
    置。
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WO2018233211A1 (zh) * 2017-06-21 2018-12-27 安徽理工大学 隔爆型电动多回转执行机构的可逆磁力启动器控制方法

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