JPH07298512A - 充電装置および充電方法 - Google Patents

充電装置および充電方法

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JPH07298512A
JPH07298512A JP8477894A JP8477894A JPH07298512A JP H07298512 A JPH07298512 A JP H07298512A JP 8477894 A JP8477894 A JP 8477894A JP 8477894 A JP8477894 A JP 8477894A JP H07298512 A JPH07298512 A JP H07298512A
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JP
Japan
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charging
battery
procedure
voltage value
time
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JP8477894A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Koike
靖弘 小池
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電手順を中断した後にその手順を再開する
場合においても、確実にバッテリーを満充電できる充電
装置および充電方法を実現する。 【構成】 2段階電流充電方法において、充電手順を開
始するときに、前回の充電手順を停止した時の充電状態
を読み出し(ステップS1)、その読み出した値に基づ
く充電電流で充電を行う(ステップS4、S20)。こ
の充電開始時の電流値が定電流I2 であった場合には、
バッテリー電圧VBAT を測定し(ステップS5)、参照
電圧VREF2との大小関係を調べる(ステップS6)。バ
ッテリー電圧VBAT の方が大きければ、前回の充電手順
での充電残り時間だけ定電流I2 による充電を継続し
(ステップS7)、バッテリー電圧VBAT の方が小さけ
れば定電流I1 による充電手順に戻ってバッテリーへの
充電を行う(ステップS30、S31)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停電復帰機能を有する
バッテリー充電装置およびその充電方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】バッテリーへの充電を行っている最中に
停電などが発生した場合に、バッテリーの不完全充電が
起こる可能性があるが、このような不完全充電を防ぐた
めに、停電復帰機能を有する充電装置が提供されてい
る。
【0003】停電復帰機能付き充電装置では、充電状態
に関する情報を所定間隔ごとに書き換えるようにして不
揮発性のメモリ等に格納しておく。そして、停電から復
帰して充電を再開するときには、停電発生の直前の情報
を上記メモリから読み出し、停電したときの状態を継続
するようにして充電を行う。
【0004】図4は、一般的な充電シーケンスのひとつ
である2段階定電流充電方法を説明する図である。充電
手順の開始時は、定電流I1 でバッテリーへの充電が行
われる。そして、バッテリー電圧が所定値VREF1に到達
すると、充電電流を定電流I2 に切り換える。定電流I
2 での充電時間Tはバッテリーの容量などによって予め
設定された値である。このようにして、定電流I2 で充
電時間Tだけ充電することにより、バッテリーは満充電
となる。
【0005】この充電手順を実行している最中、例えば
時刻t1 において停電が発生(あるいは、ユーザが充電
を停止する)したとする。このとき、停電復帰機能付き
充電装置では、充電状態に関する情報を時々刻々と記録
しているので、その停電発生時の充電状態が記録され
る。充電状態に関するデータとしては、定電流I1 また
はI2 のいずれで充電を行っているのかを示す情報、お
よび定電流I2 による充電実行時間(定電流I2 での残
充電時間)を示す情報を記録する。なお、定電流I2
の充電を充電時間Tだけ行うと、すなわち充電が完了す
ると、充電状態に関するデータはクリアされる。
【0006】停電から復帰するときは、上記充電状態に
関するデータを読み出す。上述の例では、停電時に定電
流I2 で充電を行っていたこと、および定電流I2 での
残充電時間がT1 であることを認識し、停電からの復帰
後に定電流I2 で時間T1 だけ充電を行うことによって
バッテリーは満充電となる(バッテリー電圧1)。この
ように、充電中に停電などが発生して充電手順が中断し
ても、充電再開後に停電前の状態を継続することにより
確実な充電を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、バッテリーの
充電時間は短くなく、特に大型のバッテリーでは比較的
長い時間を要する。このため、ユーザは、バッテリーが
ある程度充電された段階で、充電の終了を待たずにその
手順を停止する場合がある。この場合、ユーザは上記バ
ッテリーを使用する。ところが、充電装置は、上記充電
手順がユーザによって停止されたのか、あるいは停電等
によって停止されたのかの判断ができず、充電装置に
は、充電手順を停止した時点の充電状態に関するデータ
が残ってしまう。このため、その充電装置で再度上記バ
ッテリーを充電しようとすると、バッテリーの状態が変
化したことによって不具合が生じる。
【0008】たとえば、図4に示すように、時刻t1
おいてユーザが充電を停止してそのバッテリーを使用し
たとすると、バッテリーの状態(ここでは、バッテリー
電圧)はAからA’へ変化する。そして、この充電装置
を用いて、状態A’のバッテリーに対して充電を再開す
ると、充電装置は充電手順を停止した時点での充電状態
に関するデータを記録しているため、定電流I2 で時間
1 だけ充電を行う。この結果、バッテリーは不完全充
電のまま充電手順が終了してしまう(バッテリー電圧
2)。
【0009】このように、従来の停電復帰機能付き充電
装置においては、充電手順を中断した後にその手順を再
開する場合、その中断期間のバッテリーの状態変化を考
慮していなかったため、不完全充電が起こる恐れがあっ
た。
【0010】本発明は上記課題を解決するものであり、
充電手順を中断した後にその手順を再開する場合におい
ても、確実にバッテリーを満充電できるようにする充電
装置および充電方法を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の充電方法は、充電手順開始するときに、前回の充電手
順を停止したときの充電状態および今回の充電手順を開
始するときのバッテリーの状態に基づいて該充電手順を
実行する。
【0012】本発明の請求項2に記載の充電方法は、バ
ッテリーへの充電を行う第1のステップと、該第1のス
テップにおいて上記バッテリーの電圧が第1の電圧値に
まで上昇した後に上記バッテリーへの充電を所定時間行
う第2のステップとからなる2段階充電手順であり、充
電手順を開始する場合には、前回の充電手順を停止した
ときの充電状態に基づいて上記充電手順を実行する充電
方法を前提とする。
【0013】この充電方法は、上記充電手順の開始時に
上記バッテリーの電圧値を測定する手順と、該バッテリ
ーの電圧値と第2の電圧値とを比較する手順と、上記比
較手順において上記バッテリーの電圧値が上記第2の電
圧値よりも低かった場合には上記第1のステップから充
電手順を実行する手順とからなる。
【0014】本発明の請求項3に記載の充電方法は、上
記請求項2を前提とし、上記充電手順を停止したときの
充電状態として上記第2のステップでの充電実行時間を
示す情報を記録する手順と、上記比較手順において上記
バッテリーの電圧値が上記第2の電圧値よりも高かった
場合には、上記第2のステップでの充電実行時間を示す
情報に基づいて充電時間を決定し、その充電時間だけ上
記第2のステップでの充電を実行する手順とからなる。
【0015】本発明の請求項4に記載の充電方法は、バ
ッテリーへの充電を行う第1のステップと、該第1のス
テップにおいて上記バッテリーの電圧が第1の電圧値に
まで上昇した後に上記バッテリーへの充電を所定時間行
う第2のステップとからなる2段階充電手順であり、充
電手順を開始する場合には、前回の充電手順を停止した
ときの充電状態に基づいて上記充電手順を実行する充電
方法を前提とする。
【0016】そして、上記充電手順を停止したときの充
電状態として上記バッテリーの電圧値を記録する手順
と、上記充電手順の開始時に上記バッテリーの電圧値を
測定する手順と、該充電手順の開始時のバッテリーの電
圧値と前回の充電手順を停止したときのバッテリーの電
圧値とを比較する手順と、上記比較手順においてそれら
2つの電圧値の差が所定値よりも大きかった場合に上記
第1のステップから充電手順を実行する手順とからな
る。
【0017】本発明の請求項5に記載の充電方法は、n
ステップからなる充電手順であり、その充電手順を開始
する場合には、前回の充電手順を停止したときの充電状
態に基づいて上記充電手順を実行する充電方法を前提と
する。
【0018】そして、前回の充電手順を停止したときの
充電状態および上記充電手順の開始時のバッテリーの状
態をに基づいてどのステップから充電手順を開始するか
を決定する手順を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の充電方法は、バ
ッテリーへの充電経過時間と該バッテリーの電圧値との
関係が既知である充電方法を前提とする。上記充電手順
を開始するときに、上記バッテリーの電圧値を測定し、
該電圧値に対応する上記バッテリーへの充電経過時間を
求め、その充電経過時間以降の充電手順を実行する。
【0020】本発明の請求項7に記載の充電装置は、請
求項2および3に記載の充電方法を実施する充電装置で
ある。
【0021】
【作用】上記2段階充電手順において、その充電手順を
開始する場合には、上記充電手順の開始時にバッテリー
の電圧値を測定し、そのバッテリーの電圧値と第2の電
圧値(参照電圧)とを比較することによって、前回の充
電を停止したときから今回の充電手順を開始するまでの
期間におけるバッテリーの状態変化を検知する。第2の
電圧値は、第1の電圧値よりも低く設定してある。そし
て、上記バッテリーの電圧値が第2の電圧値よりも低か
った場合は、上記期間にバッテリーが使用(消費)され
たと判断し、第1のステップに戻って充電手順を実行す
るので、充電手順を初期段階から実行した場合と同じ充
電結果が得られ、不完全充電を防ぐことができる。
【0022】上記開始時のバッテリーの電圧値が第2の
電圧値よりも高かった場合には、上記期間においてバッ
テリーは使用(消費)されなかったと判断する。そし
て、前回の充電手順を停止したときに記録しておいた充
電状態に関する情報から、今回の充電手順における第2
のステップでの充電時間を決定し、その充電時間だけ第
2のステップでの充電を実行するので、充電手順を停止
した時点での状態・手順を継続するようにして充電を行
うことが出来、確実な充電を行える。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例の充電装置の構成
を示すブロック図である。図中、各部の機能の説明をし
やすくするために各部をバス接続形式で示しているが、
実際はこれに限定されるものではない。また、以下の実
施例においては、充電装置は2段階定電流充電方式の充
電シーケンスを実行するものとして説明する。
【0024】充電装置10は、図1に示すように、以下
の構成からなる。電力変換部11はAC電源から供給さ
れる電力を変換して直流電流を生成し、CPU12の制
御に基づく電流値(ここでは、定電流I1 ,I2 )でバ
ッテリー20へ電力を供給する。CPU12は、メモリ
13に格納されているプログラムを実行し、タイマ14
からの計時情報を用いながら充電装置10の充電手順を
実行・制御する。メモリ13は、上記プログラムの他
に、後述する参照電圧VREF1、VREF2、定電流I2 での
充電時間T等を予め格納している。EEPROM15
は、充電状態に関するデータとして、定電流I1 または
2 のいずれで充電を行っているのかを示す情報、およ
び定電流I2 による充電実行時間(定電流I2 での残充
電時間)を示す情報を1分ごとに更新しながら格納す
る。
【0025】なお、CPU12は、充電に関する制御を
専用に行う演算装置である必要はなく、例えばこの充電
装置10が車載用として構成される場合には、その車の
他の部分の制御を行う演算装置と共用としてもよい。ま
た、EEPROM15に代わりに他の不揮発性メモリを
用いてもよく、さらにバックアップ電源を使用する場合
には一般的なRAMを用いても構成できる。
【0026】次に、図2を参照しながら上記構成の充電
装置10の動作を説明する。充電手順の開始時は、定電
流I1 でバッテリー20へ電力の供給が行われる。CP
U12は、現在、電力変換部11がバッテリー20へ供
給する充電電流が定電流I1 であることをEEPROM
15へ書き込む。この書込み処理は、タイマ14からの
計時情報に基づいて、1分ごとに行われる。また、CP
U12は、バッテリー20のバッテリー電圧VBAT と参
照電圧VREF1との比較を行う。
【0027】バッテリー電圧VBAT が参照電圧VREF1
到達すると、CPU12は、充電電流を定電流I1 から
定電流I2 に切り換える。定電流I2 での充電時間Tは
バッテリーの容量などによって予め設定された値であ
る。そして、バッテリー20への充電を定電流I2 で充
電時間Tだけ行うと、EEPROM15に更新されなが
ら格納された充電状態に関するデータをクリアして充電
手順を終了する。
【0028】上記充電手順を実行している最中、例えば
時刻t1 においてユーザが充電を停止(または、停電)
したとする。充電装置10は、充電を実行している期
間、充電状態に関する情報を1分ごとに記録しているの
で、充電を中断した時には、上記停止の直前のデータが
EEPROM15に格納される。ここで、上記データを
更新する間隔(1分)は、全充電手順に要する時間と比
べて十分に短いので、EEPROM15に残っているデ
ータは、充電手順の停止時のデータとみなすことができ
る。したがって、時刻t1 においてユーザが充電を停止
すると、EEPROM15には、充電停止時の充電状態
として、定電流I2 で充電を行っていたことを示す情
報、および定電流I2 での残充電時間がT1 であること
を示す情報が格納される。なお、残充電時間の代わり
に、定電流I2 による充電実行経過時間を格納してもよ
い。EEPROM15は不揮発性であるので、上述のよ
うにして充電手順が終了する前にその充電を停止する
と、そこに格納されたデータはクリアされず、次回の充
電手順を開始するときまで保持される。
【0029】充電を開始(再開)するときには、CPU
12がEEPROM15から上記データを読み出す。こ
こで、上述の例のように、前回の充電手順においてその
手順が終了する前に該充電を停止した場合(停電などに
よって充電手順が中断した場合も含む)には、EEPR
OM15には前回の充電の停止時の充電状態を示すデー
タが残っているので、そのデータに基づいて前回の充電
手順の停止時の状態を継続するように充電手順を実行す
る。すなわち、定電流I2 で充電を実行し、その充電時
間をT1 とする。
【0030】CPU12は、充電手順を開始(再開)し
てから所定時間(数分程度)が経過した時点でバッテリ
ー電圧VBAT と参照電圧VREF2とを比較する。上記所定
時間は、バッテリー電圧VBAT が安定するまでに要する
時間である。参照電圧VREF2は、参照電圧VREF1よりも
小さい値に設定してある。また、充電電流を定電流I 1
から定電流I2 に切り換えると、バッテリー電圧VBAT
が一時的に低下して極小値を持つが、参照電圧V
REF2は、図2に示すように、この極小値よりも大きな値
に設定する。
【0031】バッテリー電圧VBAT が参照電圧VREF2
りも大きければ、充電手順を中断した期間(前回の充電
手順を停止した時から現在まで)にバッテリー20の状
態変化がなかったとみなし、すなわち、バッテリー20
は使用(消費)されなかったとみなし、定電流I2 によ
る充電を時間T1 だけ行う。
【0032】一方、バッテリー電圧VBAT が参照電圧V
REF2よりも小さければ(例えば、図2のA’)上記期間
にバッテリー20の状態変化があったとみなし、すなわ
ち、バッテリー20が使用(消費)されたとみなし、定
電流I1 による充電手順に戻る。このように、定電流I
1 での充電手順に戻ることは、充電手順を最初から行う
ことと同等なので、充電手順を中断した期間にバッテリ
ー20を使用した場合においても、バッテリー20を満
充電とすることができる。
【0033】次に、充電装置10がバッテリー20への
充電を開始(中断後の再開を含む)した後の動作を、図
3のフローチャートを参照しながら説明する。充電装置
10の電源をオンすると、ステップS1において、CP
U12がEEPROM15に格納されているデータを読
み出す。
【0034】ステップS2では、現在の充電手順が停電
復帰であるのか否かを判断する。すなわち、前回の充電
手順が途中で停止(停電による停止を含む)した後に復
帰する手順なのか、あるいは、前回の充電手順は最後ま
で終了して現在の充電手順は最初から行う手順なのかを
判断する。この判断は、前回の充電手順が最後まで終了
した場合にはEEPROM15の内容がクリアされるこ
とを利用し、EEPROM15にデータが格納されてい
るか否かによって行う。あるいは、EEPROM15に
格納する充電状態に関するデータとして、充電手順を最
後まで実行した場合に値を書き換えるようなフラグを用
意し、このフラグによって判断するようにしてもよい。
【0035】前回の充電手順が最後まで実行されていた
場合(ステップS2:NO)には、ステップS10で充
電開始ボタンが押されるのを待つ。この場合、通常の充
電手順を最初から実行する。一方、前回の充電手順が途
中で停止されていた場合(ステップS2:YES)に
は、ステップS3において、上記充電の停止時にバッテ
リー20に供給していた電流値が、定電流I1 またはI
2 のどちらであったのかを判断する。この判断は、ステ
ップS1においてEEPROM15から読み出したデー
タを参照して行う。
【0036】上記電流値が定電流I1 であった場合に
は、ステップS20において、充電手順を続行する。す
なわち、定電流I1 でバッテリー20の充電を行う。一
方、上記電流値が定電流I2 であった場合には、ステッ
プS4において、定電流I2 でバッテリー20への充電
を開始する。
【0037】上述のようにして定電流I2 での充電を開
始してから数分が経過した時点で、ステップS5におい
てバッテリー電圧VBAT を測定し、続いてステップS6
でそのバッテリー電圧VBAT と参照電圧VREF2とを比較
する。
【0038】バッテリー電圧VBAT が参照電圧VREF2
りも大きい場合(ステップS6:YES)には、ステッ
プS7において、定電流I2 での充電を続行する。この
ときの充電時間は、EEPROM15から読み出したデ
ータを参照して決定し、図2の例では時間T1 である。
一方、バッテリー電圧VBAT が参照電圧VREF2よりも小
さい場合(ステップS6:NO)には、ステップS30
で充電手順をリセットし、ステップS31で定電流I1
による充電を開始する。
【0039】このように、本実施例の充電装置では、2
段階電流充電手順のいずれの電流値の期間に充電停止が
あっても、また、充電を中断している期間にバッテリー
を使用した場合においても、確実にバッテリーを満杯に
充電できる。
【0040】上記実施例においては、EEPROM15
に格納する充電状態に関するデータとして、充電電流を
識別する情報および定電流I2 での充電実行経過時間を
示す情報を用いていたが、さらに、バッテリー電圧を格
納するようにしてもよい。この場合、充電停止時のバッ
テリー電圧と、充電を再開したときのバッテリー電圧と
を比較し、その差が所定値よりも大きかった場合、定電
流I1 による充電手順に戻るようにする。この処理は、
図3のフローチャートで行うとすると、ステップS6の
代わりに実行する。
【0041】また、上記実施例では、充電装置10の充
電シーケンスとして2段階定電流充電方法を採り上げて
いるが、本発明はn段階のステップからなる充電シーケ
ンスに適用することができる。この場合、EEPROM
15には、充電状態に関するデータとして、n段階のス
テップにおいてどのステップで充電を行っているのかを
示す情報およびバッテリー電圧を所定間隔ごとに更新し
ながら格納する。そして、充電を再開するときに、前回
の充電手順を停止したときのバッテリー電圧と充電を開
始するときのバッテリー電圧との差に基づいて、どのス
テップから充電手順を開始するかを決定する。あるい
は、参照電圧を複数レベル設定し、充電を再開したとき
のバッテリー電圧と各参照電圧との比較によってどのス
テップから充電手順を再開するかを決定する。
【0042】さらに、バッテリーへの充電経過時間とそ
のバッテリー電圧(または、バッテリー充電量)との関
係が既知(予測可能な場合も含む)であり、上記バッテ
リー電圧と充電電流との間に対応関係がある充電装置で
は、充電を開始するときにバッテリー電圧を測定し、そ
のバッテリー電圧に基づいて充電電流および充電時間を
再設定するように制御する。このような構成とすれば、
前回の充電手順を途中で停止してバッテリーを使用した
場合であっても十分な充電を行え、また、前回の充電手
順を途中で停止してバッテリーを使用した後に他の充電
装置で充電を行った場合においても過充電を起こすこと
なく十分な充電を行える。
【0043】
【発明の効果】停電復帰機能を有する充電装置におい
て、充電手順を開始するときに、前回の充電手順を停止
したときから現在までの期間にバッテリーの状態変化が
あったか否かを調べ、バッテリーの状態が変化していた
ときにはその変化に応じて充電開始後の手順を決定する
ようにしたので、バッテリーへの充電不足を防ぐことが
できる。特に、上記期間にバッテリー電圧が所定値以上
に低下した場合には、前回の充電を停止したときの充電
状態をリセットし、充電手順を逆上ってその充電を実行
するので、確実にバッテリーを満充電にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の充電装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】上記充電装置による充電シーケンスを説明する
図である。
【図3】上記充電装置による処理を説明するフローチャ
ートである。
【図4】従来の充電装置による充電シーケンスを説明す
る図である。
【符号の説明】
10 充電装置 11 電力変換部 12 CPU 13 メモリ 14 タイマ 15 EEPROM 20 バッテリー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電手順を開始するとき、前回の充電手
    順を停止したときの充電状態および今回の充電手順を開
    始するときのバッテリーの状態に基づいて該充電手順を
    実行する充電方法。
  2. 【請求項2】 バッテリーへの充電を行う第1のステッ
    プと、該第1のステップにおいて上記バッテリーの電圧
    が第1の電圧値にまで上昇した後に上記バッテリーへの
    充電を所定時間行う第2のステップとからなる充電手順
    を前提とし、充電手順を開始する場合には、前回の充電
    手順を停止したときの充電状態に基づいて上記充電手順
    を実行する充電方法において、 上記充電手順の開始時に上記バッテリーの電圧値を測定
    する手順と、 該バッテリーの電圧値と第2の電圧値とを比較する手順
    と、 上記比較手順において、上記バッテリーの電圧値が上記
    第2の電圧値よりも低かった場合には、上記第1のステ
    ップから充電手順を実行する手順と、 からなることを特徴とする充電方法。
  3. 【請求項3】 充電手順を停止したときの充電状態とし
    て、上記第2のステップでの充電実行時間を示す情報を
    記録する手順と、 上記比較手順において、上記バッテリーの電圧値が上記
    第2の電圧値よりも高かった場合には、上記第2のステ
    ップでの充電実行時間を示す情報に基づいて充電時間を
    決定し、その充電時間だけ上記第2のステップでの充電
    を実行する手順と、 からなることを特徴とする請求項2に記載の充電方法。
  4. 【請求項4】 バッテリーへの充電を行う第1のステッ
    プと、該第1のステップにおいて上記バッテリーの電圧
    が第1の電圧値にまで上昇した後に上記バッテリーへの
    充電を所定時間行う第2のステップとからなる充電手順
    を前提とし、充電手順を開始する場合には、前回の充電
    手順を停止したときの充電状態に基づいて上記充電手順
    を実行する充電方法において、 充電手順を停止したときの充電状態として、上記バッテ
    リーの電圧値を記録する手順と、 上記充電手順の開始時に上記バッテリーの電圧値を測定
    する手順と、 該充電手順の開始時のバッテリーの電圧値と前回の充電
    手順を停止したときのバッテリーの電圧値とを比較する
    手順と、 上記比較手順において、それら2つの電圧値の差が所定
    値よりも大きかった場合に、上記第1のステップから充
    電手順を実行する手順と、 からなることを特徴とする充電方法。
  5. 【請求項5】 nステップからなる充電手順であって、
    該充電手順を開始する場合には、前回の充電手順を停止
    したときの充電状態に基づいて上記充電手順を実行する
    充電方法において、 前回の充電手順を停止したときの充電状態および上記充
    電手順の開始時のバッテリーの状態に基づいて、どのス
    テップから充電手順を開始するかを決定する手順を有す
    ることを特徴とする充電方法。
  6. 【請求項6】 バッテリーへの充電経過時間と該バッテ
    リーの電圧値との関係が既知である充電方法において、 上記充電手順を開始するときに、上記バッテリーの電圧
    値を測定し、該電圧値に対応する上記バッテリーへの充
    電経過時間を求め、その充電経過時間以降の充電手順を
    実行することを特徴とする充電方法。
  7. 【請求項7】 第1の電流値でバッテリーへの充電を行
    う第1のステップと該バッテリーの電圧が第1の電圧値
    にまで上昇すると該バッテリーへの充電を第2の電流値
    で所定時間行う第2のステップとからなる充電手順を実
    行し、充電手順を開始する場合には、前回の充電手順を
    停止したときの充電状態に基づいて上記充電手順を実行
    する充電装置において、 充電手順を停止したときの充電状態として、上記第2の
    ステップでの充電実行時間を示す情報を格納する格納手
    段と、 上記充電手順の開始時に上記バッテリーの電圧値を測定
    する測定手段と、 該バッテリーの電圧値と第2の電圧値とを比較する比較
    手段と、 上記バッテリーの電圧値が上記第2の電圧値よりも低か
    った場合には上記第1のステップから充電手順を実行
    し、上記バッテリーの電圧値が上記第2の電圧値よりも
    高かった場合には上記第2のステップでの充電実行時間
    を示す情報に基づいて充電時間を決定してその充電時間
    だけ上記第2の電流値で上記バッテリーへの充電を実行
    する制御手段と、 からなることを特徴とする充電装置。
JP8477894A 1994-04-22 1994-04-22 充電装置および充電方法 Withdrawn JPH07298512A (ja)

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