JPH07298374A - 光リモコン受信器 - Google Patents
光リモコン受信器Info
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- JPH07298374A JPH07298374A JP6089894A JP8989494A JPH07298374A JP H07298374 A JPH07298374 A JP H07298374A JP 6089894 A JP6089894 A JP 6089894A JP 8989494 A JP8989494 A JP 8989494A JP H07298374 A JPH07298374 A JP H07298374A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、オフィスや家庭などの室内空間に
おいて、光信号による空間伝送により、照明等の機器制
御や端末間のデータ通信を行う光空間伝送システムに使
用する光リモコン受信器に関し、その目的とするところ
は、光ノイズの光リモコン受信器への入射を制限するフ
ィルタを効率よく設置することにより、光ノイズの影響
の低減化を図るとともに、受信可能距離も十分確保する
光リモコン受信器を提供せんとするものである。 【構成】 送信器1より送信された光信号を、広範囲に
おいて受信可能とするための広角受光レンズ6と、広角
受光レンズ6により集光された光信号を受信する受光素
子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュール1
5と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィルタ
12からなる光リモコン受信器2において、照明光等の
光ノイズの入射光路20に、光ノイズを減衰させる光量
調整フィルタ8を挿入したことを特徴とする光リモコン
受信器。
おいて、光信号による空間伝送により、照明等の機器制
御や端末間のデータ通信を行う光空間伝送システムに使
用する光リモコン受信器に関し、その目的とするところ
は、光ノイズの光リモコン受信器への入射を制限するフ
ィルタを効率よく設置することにより、光ノイズの影響
の低減化を図るとともに、受信可能距離も十分確保する
光リモコン受信器を提供せんとするものである。 【構成】 送信器1より送信された光信号を、広範囲に
おいて受信可能とするための広角受光レンズ6と、広角
受光レンズ6により集光された光信号を受信する受光素
子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュール1
5と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィルタ
12からなる光リモコン受信器2において、照明光等の
光ノイズの入射光路20に、光ノイズを減衰させる光量
調整フィルタ8を挿入したことを特徴とする光リモコン
受信器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスや家庭などの
室内空間において、光信号による空間伝送により、照明
等の機器制御や端末間のデータ通信を行う光空間伝送シ
ステムに使用する光リモコン受信器に関するものであ
る。
室内空間において、光信号による空間伝送により、照明
等の機器制御や端末間のデータ通信を行う光空間伝送シ
ステムに使用する光リモコン受信器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光リモコン受信器を用いる照明制御シス
テムを図3に示す。このシステムでは机上等に配置され
る送信器1と天井には受信エリアの確保のための複数の
受信器2が設置されており、受信器2は全てリモコン中
継器3に接続され、受信器2からの信号を照明制御用信
号に変換し、伝送ユニット4により複数の照明器具5の
一斉制御(全点灯、全消灯)、パターン制御等を行う。
テムを図3に示す。このシステムでは机上等に配置され
る送信器1と天井には受信エリアの確保のための複数の
受信器2が設置されており、受信器2は全てリモコン中
継器3に接続され、受信器2からの信号を照明制御用信
号に変換し、伝送ユニット4により複数の照明器具5の
一斉制御(全点灯、全消灯)、パターン制御等を行う。
【0003】従来の受信器2においては、太陽光、照明
光等の光ノイズに対しては、可視光カットフィルタ(波
長0.8μm以下の可視光をカットする)の貼付により
光ノイズの影響を抑えているが、それでは送信光の波長
成分に近い光ノイズに対しては不十分であり、受信可能
距離が低下したり、リモコン操作不能状態となることが
ある。
光等の光ノイズに対しては、可視光カットフィルタ(波
長0.8μm以下の可視光をカットする)の貼付により
光ノイズの影響を抑えているが、それでは送信光の波長
成分に近い光ノイズに対しては不十分であり、受信可能
距離が低下したり、リモコン操作不能状態となることが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、太陽
光、照明光等の光ノイズのうち、可視光領域の波長は可
視光カットフィルタにより遮光されるが、赤外光以上の
波長は可視光カットフィルタを透過し、光リモコン受信
器の受光素子に入射してしまう。
光、照明光等の光ノイズのうち、可視光領域の波長は可
視光カットフィルタにより遮光されるが、赤外光以上の
波長は可視光カットフィルタを透過し、光リモコン受信
器の受光素子に入射してしまう。
【0005】その結果、受信可能距離が低下したり、リ
モコン操作不能状態になることがあるので、施工の際に
照明光等の光ノイズ源との位置関係、距離等を考慮して
受信器を設置する必要があり、光リモコン受信器の設置
場所が限定されるという問題があった。
モコン操作不能状態になることがあるので、施工の際に
照明光等の光ノイズ源との位置関係、距離等を考慮して
受信器を設置する必要があり、光リモコン受信器の設置
場所が限定されるという問題があった。
【0006】光リモコン受信器は、マイコンをもつリモ
コン中継器に並列に接続されているので、そのうちの1
つから光ノイズが誤った信号として増幅され出力される
と、他の受信器からの正常な信号が受信され出力されて
も、前記光ノイズによる誤信号が重畳され、誤った信号
波形がマイコンに入力されることになり、正常な送信信
号が認識できず制御不能となってしまう。
コン中継器に並列に接続されているので、そのうちの1
つから光ノイズが誤った信号として増幅され出力される
と、他の受信器からの正常な信号が受信され出力されて
も、前記光ノイズによる誤信号が重畳され、誤った信号
波形がマイコンに入力されることになり、正常な送信信
号が認識できず制御不能となってしまう。
【0007】これを解決するために、遮光性のよいフィ
ルタを使用したり、受光アンプのゲインを小さくし、受
光感度を下げることが考えられるが、この場合受信可能
距離が低下するという欠点があった。
ルタを使用したり、受光アンプのゲインを小さくし、受
光感度を下げることが考えられるが、この場合受信可能
距離が低下するという欠点があった。
【0008】本発明は、上記問題点の解決を目的とする
ものであり、光ノイズの光リモコン受信器への入射を制
限するフィルタを効率よく設置することにより、光ノイ
ズの影響の低減化を計るとともに、受信可能距離も十分
確保する光リモコン受信器に関するものである。
ものであり、光ノイズの光リモコン受信器への入射を制
限するフィルタを効率よく設置することにより、光ノイ
ズの影響の低減化を計るとともに、受信可能距離も十分
確保する光リモコン受信器に関するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願に係る第一の発
明は、請求項1に記載のように、送信器1より送信され
た光信号を、広範囲において受信可能とするための広角
受光レンズ6と、広角受光レンズ6により集光された光
信号を受信する受光素子9、信号増幅回路10で構成さ
れる受光モジュール15と照明光等による光ノイズを遮
断するためのフィルタ12からなる光リモコン受信器2
において、照明光等の光ノイズの入射光路20に、光ノ
イズを減衰させる光量調整フィルタ8を挿入したことを
特徴とする光リモコン受信器である。
明は、請求項1に記載のように、送信器1より送信され
た光信号を、広範囲において受信可能とするための広角
受光レンズ6と、広角受光レンズ6により集光された光
信号を受信する受光素子9、信号増幅回路10で構成さ
れる受光モジュール15と照明光等による光ノイズを遮
断するためのフィルタ12からなる光リモコン受信器2
において、照明光等の光ノイズの入射光路20に、光ノ
イズを減衰させる光量調整フィルタ8を挿入したことを
特徴とする光リモコン受信器である。
【0010】即ち、請求項1の構成は、光ノイズとなる
照明光等の入射光路と送信光の主な入射光路の違いに着
目し、例えば、照明の反射光ノイズによる受信器入射光
は低入射角であるので、それを抑えるように低入射角の
光路にあわせて照明光波長域を減衰させる光量調整フィ
ルタを、入射光路の途中、例えば受光レンズと受光モジ
ュールの間等に設置して実現する。
照明光等の入射光路と送信光の主な入射光路の違いに着
目し、例えば、照明の反射光ノイズによる受信器入射光
は低入射角であるので、それを抑えるように低入射角の
光路にあわせて照明光波長域を減衰させる光量調整フィ
ルタを、入射光路の途中、例えば受光レンズと受光モジ
ュールの間等に設置して実現する。
【0011】この出願に係る第二の発明は、請求項2に
記載のように、送信器1より送信された光信号を、広範
囲において受信可能とするための広角受光レンズ6と、
広角受光レンズ6により集光された光信号を受信する受
光素子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュー
ル15と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィ
ルタ12からなる光リモコン受信器2において、照明光
等の光ノイズの入射光路20に対して、照明光波長を減
衰させ、送信光波長を通過させる波長帯域フィルタ16
を挿入したことを特徴とする光リモコン受信器である。
記載のように、送信器1より送信された光信号を、広範
囲において受信可能とするための広角受光レンズ6と、
広角受光レンズ6により集光された光信号を受信する受
光素子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュー
ル15と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィ
ルタ12からなる光リモコン受信器2において、照明光
等の光ノイズの入射光路20に対して、照明光波長を減
衰させ、送信光波長を通過させる波長帯域フィルタ16
を挿入したことを特徴とする光リモコン受信器である。
【0012】即ち、請求項2の構成は、光ノイズの波長
帯に注目し、例えば照明光波長域を減衰させ、送信光波
長を通過させる波長帯域フィルタを光ノイズが入射する
低入射角の光路の途中、例えば受光レンズと受光部の間
等に設置して実現する。
帯に注目し、例えば照明光波長域を減衰させ、送信光波
長を通過させる波長帯域フィルタを光ノイズが入射する
低入射角の光路の途中、例えば受光レンズと受光部の間
等に設置して実現する。
【0013】
【作 用】請求項1の構成によれば、光ノイズの入射光
路を考慮し、その部分に光量調整フィルタを挿入するこ
とで、受信可能距離を低下させることなしに、光ノイズ
の影響を低減化することが可能となる。その結果、受信
器の誤信号出力による制御不能状態を回避でき、システ
ムの信頼性を向上させることができる。また、光量調整
フィルタの最適な設定を行うことにより受信器の設置位
置の制限をなくすることができる。
路を考慮し、その部分に光量調整フィルタを挿入するこ
とで、受信可能距離を低下させることなしに、光ノイズ
の影響を低減化することが可能となる。その結果、受信
器の誤信号出力による制御不能状態を回避でき、システ
ムの信頼性を向上させることができる。また、光量調整
フィルタの最適な設定を行うことにより受信器の設置位
置の制限をなくすることができる。
【0014】請求項2の構成によれば、送信信号が低入
射角時においても受信可能距離はほとんど低下しない。
すなわち、受信器のS/N比の大幅な向上が実現でき
る。よって、光リモコン受信器の設置位置は天井に限ら
ず、壁面や机上においても光ノイズの影響を受けにくい
ので充分な距離性能が得られる。
射角時においても受信可能距離はほとんど低下しない。
すなわち、受信器のS/N比の大幅な向上が実現でき
る。よって、光リモコン受信器の設置位置は天井に限ら
ず、壁面や机上においても光ノイズの影響を受けにくい
ので充分な距離性能が得られる。
【0015】
【実施例】以下本発明の光リモコン受信器を照明制御リ
モコンシステムに使用する場合を例にとって説明する。
モコンシステムに使用する場合を例にとって説明する。
【0016】システム構成は図6に示すように、送信器
1と制御信号を受信する光リモコン受信器(以下受信器
とも略称する)2が天井に複数個(広い受信エリアの確
保のため)設けられ、そして受信器2とリモコン信号バ
スラインにより接続されたリモコン中継器3、伝送ユニ
ット4、照明器具5により構成される。設定場所はオフ
ィスの事務所を想定すると天井の高さは約2.5m〜3
mである。
1と制御信号を受信する光リモコン受信器(以下受信器
とも略称する)2が天井に複数個(広い受信エリアの確
保のため)設けられ、そして受信器2とリモコン信号バ
スラインにより接続されたリモコン中継器3、伝送ユニ
ット4、照明器具5により構成される。設定場所はオフ
ィスの事務所を想定すると天井の高さは約2.5m〜3
mである。
【0017】システムの動作は送信器1から光変調信号
に変換された制御信号を放射し、受信器2により受信さ
れ、リモコン中継器3により照明制御用信号に変換さ
れ、伝送ユニット4により、複数の照明器具5の一斉制
御(全点灯、全消灯)、パターン制御等を行なう。
に変換された制御信号を放射し、受信器2により受信さ
れ、リモコン中継器3により照明制御用信号に変換さ
れ、伝送ユニット4により、複数の照明器具5の一斉制
御(全点灯、全消灯)、パターン制御等を行なう。
【0018】送信器1は図3に示すようにマイコンより
なる信号処理部41とキースイッチ43と光駆動回路4
2とワイヤレス信号を送出するLED44よりなる。L
ED44は、図4に示す発光スペクトルをもち、中心波
長は945mmである。
なる信号処理部41とキースイッチ43と光駆動回路4
2とワイヤレス信号を送出するLED44よりなる。L
ED44は、図4に示す発光スペクトルをもち、中心波
長は945mmである。
【0019】受信器は図2、図4に示すように、まず光
学系は光送信信号を広い受信エリア(受信器の中央に垂
直な軸に対して±85°の角度範囲:これは大きな入射
角に相当する)の確保のためにアクリル樹脂より成る広
角レンズ6と可視光カットフィルタ7(波長0.8μm
以下の可視光をカットする)を入射光全域に挿入し、さ
らに赤外光をカットする光量調整フィルタ8を貼付す
る。受信器5の回路系は、光送信信号を電気信号に変換
する受光素子9及び信号増幅回路10、ダイナミックレ
ンジを大きくし受信可能距離を長くするオートゲインコ
ントロール回路11、変調信号のみを取り出すためのバ
ンドパスフィルタ12、検波回路13、変化した受信パ
ルス幅を修正するための波形整形回路14により一体化
された受光モジュール15等により構成される。受光す
る9は、図5の如く、中心波長1000nmのPINフ
ォトダイオードが使用される。
学系は光送信信号を広い受信エリア(受信器の中央に垂
直な軸に対して±85°の角度範囲:これは大きな入射
角に相当する)の確保のためにアクリル樹脂より成る広
角レンズ6と可視光カットフィルタ7(波長0.8μm
以下の可視光をカットする)を入射光全域に挿入し、さ
らに赤外光をカットする光量調整フィルタ8を貼付す
る。受信器5の回路系は、光送信信号を電気信号に変換
する受光素子9及び信号増幅回路10、ダイナミックレ
ンジを大きくし受信可能距離を長くするオートゲインコ
ントロール回路11、変調信号のみを取り出すためのバ
ンドパスフィルタ12、検波回路13、変化した受信パ
ルス幅を修正するための波形整形回路14により一体化
された受光モジュール15等により構成される。受光す
る9は、図5の如く、中心波長1000nmのPINフ
ォトダイオードが使用される。
【0020】図6のように受信器1と照明器具5が天井
面に設置された形態であると、照明器具5から放射さ
れ、床面、机上面等に反射した光は、定常的光ノイズと
して受信器2にほとんど低入射角で入る。なお、入射角
が大きい入射光は距離が長くなり、必然的に受信器1へ
の入射光量が少なくなる。
面に設置された形態であると、照明器具5から放射さ
れ、床面、机上面等に反射した光は、定常的光ノイズと
して受信器2にほとんど低入射角で入る。なお、入射角
が大きい入射光は距離が長くなり、必然的に受信器1へ
の入射光量が少なくなる。
【0021】従来の受信器においては、定常的な光ノイ
ズの入射光量が多い場合、ノイズの影響を小さくし誤出
力を防ぐため、オートゲインコントロール回路によりア
ンプのゲインが小さくなり、その結果受信可能距離が低
下してしまう。さらに、インバータ方式の照明器具から
でる照明光は、点灯周波数がリモコン信号の変調周波数
(36.7kHz)に近いので受光回路を通過して、誤
信号が出力されてしまう。その結果、誤信号を出力して
いない受信器に正常な信号を送信しても誤信号と重畳し
てしまい、制御不能となってしまう。
ズの入射光量が多い場合、ノイズの影響を小さくし誤出
力を防ぐため、オートゲインコントロール回路によりア
ンプのゲインが小さくなり、その結果受信可能距離が低
下してしまう。さらに、インバータ方式の照明器具から
でる照明光は、点灯周波数がリモコン信号の変調周波数
(36.7kHz)に近いので受光回路を通過して、誤
信号が出力されてしまう。その結果、誤信号を出力して
いない受信器に正常な信号を送信しても誤信号と重畳し
てしまい、制御不能となってしまう。
【0022】そこで、第1の実施例では光ノイズの入射
光路20に光路調整フィルタ8を入れ、ノイズを抑える
ことにより、オートゲインコントロール回路11による
ゲインの低下を抑えている。
光路20に光路調整フィルタ8を入れ、ノイズを抑える
ことにより、オートゲインコントロール回路11による
ゲインの低下を抑えている。
【0023】例えば透過率50%(透過率はこの限りで
なく、任意に設定することができる。)の光量調整フィ
ルタを挿入することにより光ノイズを1/2に低減でき
る。
なく、任意に設定することができる。)の光量調整フィ
ルタを挿入することにより光ノイズを1/2に低減でき
る。
【0024】そして、光量調整フィルタ8のサイズは光
ノイズの入射光路20を考慮して決めている。受信器2
の中央に垂直な軸に対する入射角(レンズ入射角)が2
0°以内(これは小さな入射角に相当する。)の光ノイ
ズを抑える場合を考える。広角受光レンズ6の光線追跡
により光線通過領域が予測できるので、設置位置及びサ
イズを計算して受光レンズ6と受光素子9の間の位置に
設置する。この場合、光ノイズの入射角20°以内の光
線通過領域のサイズに設定する。
ノイズの入射光路20を考慮して決めている。受信器2
の中央に垂直な軸に対する入射角(レンズ入射角)が2
0°以内(これは小さな入射角に相当する。)の光ノイ
ズを抑える場合を考える。広角受光レンズ6の光線追跡
により光線通過領域が予測できるので、設置位置及びサ
イズを計算して受光レンズ6と受光素子9の間の位置に
設置する。この場合、光ノイズの入射角20°以内の光
線通過領域のサイズに設定する。
【0025】実際の遠距離操作を考えた場合、オフィス
の天井の高さは2.5m〜3mであり送信信号の受信器
2への入射角は大きくなると考える(図6参照)。よっ
て上記光量調整フィルタ8はほとんど通過しない、すな
わち光量はほとんど減衰しないので、受信可能距離の低
下を抑えることが可能となり、さらに誤信号の出力も抑
えることが可能となる。
の天井の高さは2.5m〜3mであり送信信号の受信器
2への入射角は大きくなると考える(図6参照)。よっ
て上記光量調整フィルタ8はほとんど通過しない、すな
わち光量はほとんど減衰しないので、受信可能距離の低
下を抑えることが可能となり、さらに誤信号の出力も抑
えることが可能となる。
【0026】近距離操作を考えた場合、光ノイズの入射
角と同様になってしまい、光量調整フィルタ8により光
送信信号も減衰してしまうが、近距離であるので、光送
信信号は十分確保でき、問題ない。また、光量調整フィ
ルタ8の位置を集光レンズ6の前面に設置してもよい。
角と同様になってしまい、光量調整フィルタ8により光
送信信号も減衰してしまうが、近距離であるので、光送
信信号は十分確保でき、問題ない。また、光量調整フィ
ルタ8の位置を集光レンズ6の前面に設置してもよい。
【0027】また、光学フィルタの構成を可視光カット
フィルタ7と光量調整フィルタ8を各別に用いずとも図
7の如く可視光カットフィルタ7を使用し、入射領域全
体に貼り付け、光量を抑えたい部分の厚さを厚くするこ
とによって透過率を小さくし、その部分を光量調整フィ
ルタ8を兼用するようにして使用する方法も有効であ
る。
フィルタ7と光量調整フィルタ8を各別に用いずとも図
7の如く可視光カットフィルタ7を使用し、入射領域全
体に貼り付け、光量を抑えたい部分の厚さを厚くするこ
とによって透過率を小さくし、その部分を光量調整フィ
ルタ8を兼用するようにして使用する方法も有効であ
る。
【0028】第3の実施例では、図8の如く光学系は広
角受光レンズ6、可視光カットフィルタ7(可視光の
0.8μm以下をカット)を入射光全域に挿入し、さら
に波長帯域フィルタ16として、例えば干渉フィルタに
よるバンドパスフィルタを挿入、貼付する。受信器3の
回路系は前記実施例と同様の構成である。干渉フィルタ
16により光ノイズを抑えることにより、前記実施例と
同様オートゲインコントロール回路によるゲインの低下
を抑える。
角受光レンズ6、可視光カットフィルタ7(可視光の
0.8μm以下をカット)を入射光全域に挿入し、さら
に波長帯域フィルタ16として、例えば干渉フィルタに
よるバンドパスフィルタを挿入、貼付する。受信器3の
回路系は前記実施例と同様の構成である。干渉フィルタ
16により光ノイズを抑えることにより、前記実施例と
同様オートゲインコントロール回路によるゲインの低下
を抑える。
【0029】例えば、0.9μmから1μmを透過する
干渉フィルタ16を光ノイズの入射角20°以内の光線
通過領域のサイズに設置する。照明光の光ノイズは87
0nm、1010nm付近にもあり、これは可視光カッ
トフィルタ7は通過するが干渉フィルタ16により反射
してしまう。これに対し、送信光波長は945nmを中
心とする光であるので、干渉フィルタ16もほとんど減
衰せずに透過する。また、干渉フィルタ16はフィルタ
入射角により波長特性が短波長側にシフトする特性があ
り、光ノイズの光線通過領域を考慮せずに入射光通過全
域に干渉フィルタを挿入すると、送信光は高入射角で入
ってきた時、送信光波長が透過しなくなり、結果として
受信可能距離が低下してしまう。よって、その時は干渉
フィルタ16を通過しないような構成となっている。
干渉フィルタ16を光ノイズの入射角20°以内の光線
通過領域のサイズに設置する。照明光の光ノイズは87
0nm、1010nm付近にもあり、これは可視光カッ
トフィルタ7は通過するが干渉フィルタ16により反射
してしまう。これに対し、送信光波長は945nmを中
心とする光であるので、干渉フィルタ16もほとんど減
衰せずに透過する。また、干渉フィルタ16はフィルタ
入射角により波長特性が短波長側にシフトする特性があ
り、光ノイズの光線通過領域を考慮せずに入射光通過全
域に干渉フィルタを挿入すると、送信光は高入射角で入
ってきた時、送信光波長が透過しなくなり、結果として
受信可能距離が低下してしまう。よって、その時は干渉
フィルタ16を通過しないような構成となっている。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光ノイズ
の入射光路を考慮し、光量調整フィルタを挿入すること
で、受信可能距離を低下させることなしに、光ノイズの
影響を低減化することが可能となる。その結果、受信器
の誤信号出力による制御不能状態を回避でき、システム
の信頼性を向上させることができる。さらに、光量調整
フィルタの最適な設定を行うことにより受信器の設置位
置の制限をなくすことも可能である。
の入射光路を考慮し、光量調整フィルタを挿入すること
で、受信可能距離を低下させることなしに、光ノイズの
影響を低減化することが可能となる。その結果、受信器
の誤信号出力による制御不能状態を回避でき、システム
の信頼性を向上させることができる。さらに、光量調整
フィルタの最適な設定を行うことにより受信器の設置位
置の制限をなくすことも可能である。
【0031】請求項2記載の発明によれば、送信信号が
低入射角時においても受信可能距離はほとんど低下しな
い。すなわち、受信器のS/N比の大幅な向上が実現で
きる。よって、受信器の設置位置は天井に限らず、壁面
や机上においても光ノイズの影響を受けにくいので充分
な距離性能が得られる。
低入射角時においても受信可能距離はほとんど低下しな
い。すなわち、受信器のS/N比の大幅な向上が実現で
きる。よって、受信器の設置位置は天井に限らず、壁面
や机上においても光ノイズの影響を受けにくいので充分
な距離性能が得られる。
【図 1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図 2】同上のブロック図。
【図 3】同上のブロック図。
【図 4】同上に使用するLEDの性能を示すグラフ。
【図 5】同上に使用するPINホトダイオードの性能
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図 6】同上の使用状態を示す概略図。
【図 7】本発明の異なる実施例を示す断面図。
【図 8】本発明の他の異なる実施例を示す断面図。
1 送信器 2 光リモコン受信器 3 リモコン中継器 4 伝送ユニット 5 照明器具 6 広角受光レンズ 7 可視光カットフィルタ 8 光量調整フィルタ 9 PINフォトダイオード 10 信号増幅回路 11 オートゲインコントロール回路 12 バンドパスフィルタ 13 検波回路 14 波形成形回路 15 受光モジュール 16 干渉フィルタ 20 光路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/10 10/22 10/00 H05B 37/02 C
Claims (2)
- 【請求項1】 送信器1より送信された光信号を、広範
囲において受信可能とするための広角受光レンズ6と、
広角受光レンズ6により集光された光信号を受信する受
光素子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュー
ル15と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィ
ルタ12からなる光リモコン受信器2において、照明光
等の光ノイズの入射光路20に、光ノイズを減衰させる
光量調整フィルタ8を挿入したことを特徴とする光リモ
コン受信器。 - 【請求項2】 送信器1より送信された光信号を、広範
囲において受信可能とするための広角受光レンズ6と、
広角受光レンズ6により集光された光信号を受信する受
光素子9、信号増幅回路10で構成される受光モジュー
ル15と照明光等による光ノイズを遮断するためのフィ
ルタ12からなる光リモコン受信器2において、照明光
等の光ノイズの入射光路20に対して、照明光波長を減
衰させ、送信光波長を通過させる波長帯域フィルタ16
を挿入したことを特徴とする光リモコン受信器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6089894A JPH07298374A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 光リモコン受信器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6089894A JPH07298374A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 光リモコン受信器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298374A true JPH07298374A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13983454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6089894A Withdrawn JPH07298374A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 光リモコン受信器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298374A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006330A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Citizen Watch Co., Ltd. | Montre |
JP2008053948A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Works Ltd | リモコン受信器およびスイッチ装置 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP6089894A patent/JPH07298374A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006330A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Citizen Watch Co., Ltd. | Montre |
JP2008053948A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Works Ltd | リモコン受信器およびスイッチ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |